米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 衣類 -> ロレアル

発明の名称 ケラチン繊維用製品の収容及び塗布のための装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−130474(P2007−130474A)
公開日 平成19年5月31日(2007.5.31)
出願番号 特願2006−303581(P2006−303581)
出願日 平成18年11月9日(2006.11.9)
代理人 【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
発明者 ロール ティボー
要約 課題
コンパクトで使いやすく、且つ安価な収容及び塗布装置用いて、製品を睫毛に塗布する新規の手段が必要である。

解決手段
ケラチン繊維、特に睫毛に塗布される製品を収容及び塗布するための装置1であって、複数のセパレータ/櫛エレメント8が前記開口部3の周囲全体又は一部に設けられており、前記セパレータ/櫛エレメントは、前記塗布部分によって前記製品が繊維に塗布されるのと同時に及び/又は前記塗布部分によって前記製品が繊維に塗布された後に、ケラチン繊維と係合してケラチン繊維を分離する/梳かすように構成されていることを特徴とする装置。
特許請求の範囲
【請求項1】
ケラチン繊維、特に睫毛に塗布される製品を収容及び塗布するための装置(1)であって、
− カップを収容する凹部を組み込んだベース部(2)、
− 前記製品のスティック(4)を受容する座部を形成するカップ(12)、及び
− カップが前記凹部内に位置する第1の収納位置と、製品スティックの塗布部分が凹部の開口部(3)から少なくとも部分的に外に現れる第2の使用位置との間で、前記ベース部に対して前記カップを動かす駆動手段
を含み、
複数のセパレータ/櫛エレメント(8)が前記開口部(3)の周囲の全体又は一部に設けられており、前記セパレータ/櫛エレメントが、塗布部分によって製品を繊維に塗布するのと同時に及び/又は塗布部分によって製品を繊維に塗布した後に、ケラチン繊維と係合してケラチン繊維を分離させる/梳かすように構成されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
駆動手段が、互いに対して回転駆動されるベース部の2つのエレメント(10、11、26)によって形成されていることにより、カップをベース部に対して直線的に移動させることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
セパレータ/櫛エレメントの自由端が、ベース部に対するカップの移動の軸を横断する第1の面(P2)内に画定されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
第1の表面が傾斜しており、特に移動の軸に垂直であることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
開口部の周縁が、ベース部に対するカップの移動の軸を横断する第2の面(P1)内に画定されており、第2の面が、例えば傾斜しており、特に移動の軸に垂直であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
セパレータ/櫛エレメントの少なくとも一方の自由端にテーパーが付けられており、特に歯又は剛毛の形態であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
ベース部と係合することにより、カップが好ましくは第1の位置にあるときに凹部内の製品スティックを封入する閉鎖エレメント(6)を含むことを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の装置を含むアセンブリ(5)であって、製品スティックが乾燥分散可能な固体組成物であることを特徴とするアセンブリ。
【請求項9】
製品スティックが、500〜18,200Pa、特に900〜10,000Pa、好ましくは1,800〜8,200Paの硬さを有する固体組成物であることを特徴とする、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
ケラチン繊維、特に睫毛のメイクアップ方法及び/又は美容ケア方法であって、スティック形状のメイクアップ製品及び/又は美容ケア製品を、請求項8又は9に記載のアセンブリを用いて繊維に塗布することを含む方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の目的は、製品、特にケラチン繊維に塗布される化粧用メイクアップ製品及び/又は美容ケア製品を包装及び塗布するための装置である。
ケラチン繊維という表現は、特に人工髪又は付け睫毛を含む、髪又は睫毛などの繊維を意味する。
「化粧製品」という表現は、1993年6月14日付けEC理事会指令書93/35/CEEにおいて定義された製品を意味する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、固体状態の製品を髪に塗布するための塗布具は特許文献1及び2に記載されており、公知である。
特に、従来技術には、マスカラを収容し、睫毛に塗布するための装置が公知である。マスカラという用語は、睫毛に塗布される組成物を意味する。マスカラは、睫毛をメイクアップするための組成物、睫毛を化粧するための組成物、睫毛のメイクアップベース、又は睫毛に既に塗布された第1の層上に塗布される、いわゆる「トップコート」組成物である。
【0003】
このような装置は、マスカラの構成によって基本的に2つの形態で提供される。マスカラが固体である場合、マスカラは、直径が大きく浅いカップ内に収容して提供されるので、カップの広い開口部を介して表面から製品を容易に取り上げることができる。一方、マスカラが液体の場合には、マスカラは、直径の小さな首部を有する細長い容器内に保持される。首部は、首部を閉鎖するように設計された閉鎖エレメントが製品塗布具を保持するように設計され、この塗布具は、容器内に挿入されて2つの使用状態の間を移行することにより、製品に接触するように配置される。
特に、固体のマスカラは、特許文献3及び4に公知である。公知の固体のマスカラは、睫毛に塗布する前に水で分散させなくてはならない。実際には、水を加える目的は、マスカラのブロックの表面を少なくとも部分的に溶解させることにより、製品の少なくとも表面に、取り上げて睫毛に運ぶことのできるペースト状部分を作り出すことである。製品の可溶化により、特許文献3の教示によれば、マスカラ塗布具に植えられている剛毛は外れ易くなり、この剛毛が落下して、落下した場所の表面を汚す危険がある。更に、使用者が睫毛を分離させようと試みるほどコーティングが厚くなり、これによって使用者が適用したいと考えるメイクアップの効果を調節する可能性は排除されてしまう。
【0004】
このような固体のマスカラは、実際にはブラシと同じケース内に包装されているのが一般的であり、ブラシは、マスカラのブロックに接触させる前に水を予め染み込ませなくてはならない。
このような固体のマスカラによって引き起こされる問題は、その使用の複雑性、水を必要とすること、パッケージの清潔さが急速に失われることにある。マスカラを湿らすために水分が必要であることによって、マスカラの自由な使用が妨げられる。更に、そのようなマスカラのブロックを付属のブラシと分離して包装すると、かなり大きなスペースが取られてしまう。
【0005】
また、液体のマスカラを収容する装置が特許文献5に記載されており、公知である。製品が既に液体状態である場合、マスカラに予め準備を施す必要はなく、塗布具、例えばブラシを使用して直接的に製品を取り上げ、直ちに睫毛に運ぶことができる。有効ではあるものの、この装置では、製品への到達が困難であり、よって製品を保持する容器を完全に空にすることが妨げられるという欠点を有する。更に、このような装置の製造に使用される構成要素の数を考慮すると、それら構成要素のそれぞれと適合するように製品を配合するには手間がかかる。
【特許文献1】米国特許第2477245号
【特許文献2】米国特許第2887117号
【特許文献3】米国特許第2007245号
【特許文献4】仏国特許第2833163号
【特許文献5】仏国特許第2529765号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コンパクトで使いやすく、且つ安価な収容及び塗布装置用いて、製品を睫毛に塗布する新規の手段が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このために、本発明の一態様は、ケラチン繊維、特に睫毛に塗布される製品を収容及び塗布するための装置であって、
− カップを収容する凹部を組み込んだベース部、
− 前記製品からなるスティックを受容する座部を形成するカップ、及び
− カップが前記凹部内に位置する第1の収納位置と、製品スティックの塗布部分が凹部の開口部から少なくとも部分的に外に現れている第2の使用位置との間で、ベース部に対してカップを動かす駆動手段
を含み、
複数のセパレータ/櫛エレメントが前記開口部の周囲全体又は一部に設けられており、前記セパレータ/櫛エレメントは、塗布部分によって前記製品が繊維に塗布されるのと同時に及び/又は前記塗布部分によって前記製品が繊維に塗布された後に、ケラチン繊維と係合してケラチン繊維を分離する/梳かすように構成されていることを特徴とする装置に関する。
【0008】
スティックという用語は、力を加えずとも周囲温度及び大気圧下で予め決められた形状を維持する製品を意味する。スティック形状に処理された製品は、好ましくは少なくとも60秒間はそれ自体の形体を維持する。一般に、このようなスティックは、製品の熱成形又は押出しによって得られる。
駆動手段は、ベース部に対してカップを直線的に移動させることができる。
例えば、駆動手段は、互いに相対的に回転駆動されるように設計されたベース部の2つのエレメントによって形成されており、これにより、ベース部に対してカップを直線的に移動させる。この装置は、口紅の収容装置に類似のものでよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
有利には、セパレータ/櫛エレメントは、ベース部に対するカップの移動の軸に平行である。
例えば、セパレータ/櫛エレメントの自由端は、ベース部に対するカップの相対的な移動の軸を横断する第1の面内に規定されている。特に、第1の面は平坦であってよい。有利には、第1の面は傾斜しており、特に、移動の軸に垂直である。
開口部の周縁は、ベース部に対するカップの移動の軸を横断する第2の面内に規定されていてよい。特に、この第2の面は平坦であってよい。有利には、この第2の面は傾斜しており、特に移動の軸に垂直である。
【0010】
セパレータ/櫛エレメントは、熱可塑性材料からなるベース部を成型することにより得ることができる。特に、セパレータ/櫛エレメントは、ベース部のバイインジェクションにより得ることができる。別の方法では、セパレータ/櫛エレメントをベース部に取り付けることもできる。例えば、セパレータ/櫛エレメントは、前記開口部を画定する壁に開いた穴にクランプ留め、クリップ留め、接着及び/又は溶接によって保持することができる。
好ましくは、セパレータ/櫛エレメントの少なくとも一方の自由端にはテーパーを付け、特にケラチン繊維を効果的に梳かす及び/又は分離させることができる歯状又は剛毛の形状にする。
【0011】
有利には、セパレータ/櫛エレメントを、開口部の全周縁にわたって配置することができる。こうしてセパレータ/櫛エレメントが前記開口部を取り囲むことにより、カップが使用位置にある時、製品スティックがセパレータ/櫛エレメントによって完全に取り囲まれる。よって、本発明による装置は、ケラチン繊維の末端に対して全ての位置で使用することができる。
セパレータ/櫛エレメントは互いに同一とすることができる。セパレータ/櫛エレメントはまた、開口部の周縁にわたって均一な間隔で配置することができる。好ましくは、本装置は、ベース部と係合することによって凹部内の製品スティックを封入することができる閉鎖エレメントを含み、その場合、カップは好ましくは第1の位置にある。閉鎖エレメントがベース部上で組み合わせられた位置にあるとき、製品スティックを収容する凹部は、好ましくはシールされた空間を画定する。
加えてベース部は、開口部の周縁からではなく、ベース部外表面の一部を越えて突出するセパレータ/櫛エレメントの列を含むことができる。これにより、使用者は、この列によって睫毛を梳くことができ、これによる分離及び櫛梳き作用は、開口部の周縁に配置されたセパレータ/櫛エレメントによって提供される作用とは異なるものである。
【0012】
有利には、製品スティックは固体組成物、特に乾燥分散可能な種類とすることができる。この乾燥分散可能という表現は、事前準備を必要とせずに、それぞれ互いに直接接触させたとき、周囲温度で、素地、特にケラチン繊維、より好ましくは睫毛上に、接着性及び被覆性の堆積物を形成する組成物を指す。この組成物の場合、水和剤であって、ケラチン繊維に塗布するためには予め部分的に溶解させて接着性の被覆堆積物を形成しなくてはならない固体のマスカラの場合とは異なり、始めに組成物を水相と接触させる必要はない。本発明による乾燥分散可能な組成物は、取り上げ、運び、塗り広げることができる。
例えば、本製品スティックは、500〜18,200Pa、特に900〜10,000Pa、より好ましくは1,800〜8,200Paの硬さを有する固体組成物とすることができる。このような硬さにより、スティックの形状で提供するのに十分な硬さを有しながら、特に睫毛の末端に圧力をかけることなく睫毛と直接的に接触させることによって材料を堆積させることにより、睫毛に簡単に塗布することを可能にするに十分に「柔らかい」組織を有する組成物を得ることができる。
【0013】
本発明による化粧配合物の硬さを決定するために使用される方法は、いわゆる「バターカットワイヤ(butter cutting wire)」法である。このために、硬さを決定する前記組成物のスティックを準備する。このスティックは、−28℃に維持されたアルミニウム製の型で45分間成型し、離型し、収容用品、特にペン形に形成することによって得られ、試験前には温度20℃で24時間維持する。直径250μmの硬いタングステンワイヤを100mm/分の速度でスティックに当てることにより、前記ワイヤを用いてスティックを横に切断する。測定された硬さは、20℃でワイヤがスティックに及ぼす最大剪断力に相当し、この力は、INDELCO-CHATILLON社により販売されているDFGS2ダイナモメータを使用して測定される。この試験を6回繰り返す。上記ダイナモメータを使用して読み取られた6回の試験データの平均値をYで、単位グラムで示す。この平均値を、以下の等式を利用してパスカルに変換し、スティックの硬さの値を得る。
(Y×10−3×9.8)/スティックの横断面積(m
【0014】
円形の断面を有する円筒形スティックの場合、横断面積はπ×Rに等しく、この場合、Rはメートル単位で表わしたスティックの半径である。
好ましくは、本発明による組成物の硬さは、組成物が自立し、またケラチン繊維に接触させた場合にケラチン繊維の表面に簡単に堆積物を形成するように分解可能であるようなものである。
【0015】
例えば、製品スティックは、長軸を有するロッド形状にすることができる。このスティックは、管状、特に円筒形の部分を含むことができる。
例えば、本製品スティックの、カップの座部に保持される端部と軸方向に沿って反対側に位置する自由端は、凸状の塗布面を有する。
【0016】
別の態様では、本発明は、ケラチン繊維、特に睫毛のためのメイクアップ方法及び/又は美容ケア方法も開示し、本方法は、スティック状のメイクアップ製品及び/又は美容ケア製品を、本発明によるアセンブリを用いて前記繊維に塗布することを含む。
本発明は、以下の記述を読み、添付図面を参照することによって、より良く理解されるであろう。これらの記述及び添付図面は、説明のみを目的として提供されているのであり、本発明を何ら限定するものではない。
【実施例】
【0017】
図1に、本発明による装置1を示す。装置1は、開口部3内の凹部を画定するベース部2を含む。円筒形の製品スティック4は、この開口部3から外へ現れる。装置1及び製品スティック4は、本発明によるアセンブリ5を形成する。
図1において、装置1は、ベース部2から取り外された閉鎖エレメント6を含む。特に図1では、閉鎖エレメント6は、ベース部2の一部の周囲に着脱可能に取り付けられており、ベース部2は、この場合押縁7の形状の固定手段を有し、この押縁7は、閉鎖エレメント6の内面に設けられている対応突起部と係合する。
【0018】
ベース部2は、開口部3の周縁に設けられた複数のセパレータ/櫛エレメント8を含む。特に、複数のセパレータ/櫛エレメントは、前記凹部を側方で少なくとも部分的に画定するベース部2のスリーブ10のエッジ9から立ち上がっており、エッジ9は開口部3の周縁を画定している。図示しない変形例では、これらのセパレータ/櫛エレメント8は、スリーブ10の周りにスライド可能に取り付けられたリングのエッジに設けることができる。
製品スティック4はカップ(図1には示さず)内に設けられ、ベース部2に対して移動することができる。製品スティック4の塗布部分は、カップ12から突出するスティックの外表面に相当する。特に、このスティック4の塗布部分は、ケラチン繊維と接触して製品を運ぶことにより、ケラチン繊維を被覆することができる。特に、使用者は、製品スティック4を、睫毛の基部から睫毛の自由端へと長手方向に動かす。前記製品を塗布するために、使用者は、必要に応じてベース部2に対してカップ12を動かすことにより、スティック4の塗布部分の少なくとも一部を使用可能にする。
【0019】
図1では、製品スティック4は円筒形で、好ましくはカップ内に設けられており、よってその移動は、形成された円筒の直線母線に相当し、またベース部2内におけるカップ12の運動の軸に相当する軸Xに沿って行われる。製品スティック4は固体であるが、カップ内に摩擦により保持されるように変形可能である。カップによるスティック4の保持を向上させるため、カップは半径方向に内側に延びてスティックを側方で抑えるフィンを含む。
ベース部2は開口部3内の凹部を画定し、その凹部内には、製品スティックが少なくとも部分的に配置できる。よって、製品スティック4は、前記凹部内に少なくとも部分的に収容されている、第1のいわゆる収納位置から、製品スティックの一端が前記開口部3から突出している、第2のいわゆる使用位置へと移動可能である。
【0020】
初回使用の前の、製品スティック4が完全な状態であるとき、第1の位置及び第2の位置は同一であってよい。実際には、カップを動かす動作は、特に、塗布を実施した結果、製品スティックが漸次的に分散することにより製品スティックの寸法が減少した場合に有効となる。
【0021】
図2〜4に、本発明の別の実施形態による装置1を示す。この場合、スリーブ10は、ベース部2の筐体11によって取り囲まれている。図3及び4では、スティック4が内部に配置されたカップ12が図示されている。カップ12は、公知の方式で、半径方向に相対する2つの突起13を含み、これらは、スリーブ10に半径方向に設けられた対応する2つのガイドスロット14内にスライドする。突起13の端部は、筐体11内で螺旋状の溝15内に係合し、これにより、筐体11に対してスリーブ10を回転させるとカップ12が軸方向に動く。ベース部2に対してカップ12を駆動する手段は、カップ12、スリーブ10及び筐体11のアセンブリによって形成される。
この実施形態では、セパレータ/櫛エレメント8は互いに同一であり、この場合円形の、開口部3の周縁上に等しい間隔を置いて配置されている。実際には、スリーブ10のエッジ9が環状ゾーンを画定し、このゾーンから前記セパレータ/櫛エレメント8が突出している。開口部3は、スリーブ10のエッジ9によって画定されている。この場合、開口部3は、スティック4の、ベース部2に対するカップ12の運動の軸にほぼ対応する長軸Xに垂直な平面内に画定されている。更に、セパレータ/櫛エレメント8はまた、互いに同一で、本実施例ではそれらの自由端16にはテーパーが付けられて先端が尖っており、やはり軸Xに垂直な平面内に画定されている。セパレータ/櫛エレメント8は、例えば、円形又は多角形の底面を有する錐体であり、任意で先端が切断される。
【0022】
図5に、本発明の別の実施形態による装置1を示す。ここで、カップ12は、製品スティック4を受容する座部の反対側に延びる第1の管17と一体的に且つ回転可能に提供されている。特に、カップ12は、座部の横方向に延びる壁を画定する底壁18を含み、この底壁18からは、この底壁18に設けられて前記座部の側方の周縁を画定する環状スカート20とは反対側に固定手段19が突出する。
固定手段19は、スナップ留めによって第1の管17の端部の内面21と協働する。加えて、この固定手段19には、内面21に設けられた相補的な突出部23に係合するリング22が組み込まれている。よって、第1の管17は、カップ12に対して直線運動及び回転運動を行なうことができない。
【0023】
スリーブ10は凹部を画定しており、この凹部内で、カップは直線的に運動する。カップ12は、スリーブ10の内側に向かって半径方向に突出する環状周縁24に底壁18が接する収容位置と、カップ12又は環状スカート20のエッジ25内に保持されるスティック4の少なくとも一方の自由端100が、スリーブ10のエッジ9により画定される開口部3から突出している、収容位置より上方の、いわゆる使用位置との間で可動である。この場合、開口部3は、スティック4の長軸に対して傾斜した平面内に画定されており、この軸Xは、スリーブ10内でのカップ12の直線的な動きの軸と重なっている。
環状周縁24は、固定手段19及び第1の管17が部分的に通るアパーチャを画定している。有利には、第1の管17は、その外周面29上に、直径方向に互いに反対側に位置する突起13を有しており、スリーブ10は、第2の管26と一体となって直線運動をし、第2の管の内面には、2つの突起13と係合するねじ山27が設けられている。ねじ山のピッチは、突起13と協働する螺旋状の溝15を画定する。
【0024】
スリーブ10、カップ12、第1の管17及び第2の管26によって形成されたアセンブリは、ベース部2の容器28内に配置されており、第2の管26は容器28に対して回転及び直線運動しないので、この容器28に対してスリーブ10が回転することにより、凹部内でカップ12が直線運動する。実際には、環状スカート24が、形成されたアパーチャの内側に向かって延びる半径方向のノッチを含むことにより、第1の管17の外周面29上に画定された長手方向の溝30と係合する。
この実施形態では、セパレータ/櫛エレメント8は、エッジ9上に軸Xに平行に設けられ、軸Xに対して異なる高さを有し、セパレータ/櫛エレメント8の自由端16は、開口部3の平面P1と交差し且つ軸Xに垂直な平面P2内に画定されている。この場合、自由端16の頂部は平坦である。セパレータ/櫛エレメント8は、この開口部3の周縁に、均一な間隔で配置されている。
【0025】
図6に示すスリーブ10’の別の実施形態では、スリーブ10’は、図5で示したような装置内に取り付けられ、長手方向窓31を含み、この窓を通し、製品スティック4は、凹部内に位置するカップ12に側方から到達可能である。特に、この窓の長手方向エッジ32は、別のセパレータ/櫛エレメント33を有することができる。製品スティックは、例えば円形の断面を有し、セパレータ/櫛エレメント33は、スティック4の円筒形の形状の側方に部分的にのみ適合するように湾曲していてよい。2つの長手方向エッジ32が、33のようなセパレータ/櫛エレメントを有している場合には、そのセパレータ/櫛エレメント33の自由端34を通る平面が、スティック4と縦に交差する。
このように、スリーブ10’に装着された装置1を使用する場合、使用者は、スティック4の長手方向端部100を睫毛に接触させるか、又は窓31を介して到達可能なスティックの側方部分を睫毛に接触させることによって、睫毛にメイクアップ製品を塗布することができる。
【0026】
本発明のさらなる態様、つまり図7〜9に示す複数の変形例では、カップ12は、スリーブ10の外面から突出するスライダ50と一体化されており、スリーブ10内部で直線的に運動することができる。このために、スリーブ10はスロット51を含み、このスロットからスライダ50が突出することにより、スライダ50を手動で動かして、開口部3の方向に製品スティック4を動かすことができる。この実施形態では、製品スティック4の横断面は、図7及び8に示すように長方形である。製品スティック4の横断面は、図9に示すように、睫毛の先端の特定の形状に適合するように円弧の一部分であってもよい。
図7〜9では、開口部3の形状は、製品スティック4の形状に対応している。開口部3は平坦であり、カップ12の直線運動の軸Xに垂直な平面内に画定されており、この軸Xは、製品スティック4によって形成される円筒形の直線母線の軸に対応する。図示の変形例では、8のセパレータ/櫛エレメントが突出するスリーブ10のエッジ9は、異なる形状のセパレータ/櫛エレメントを有している。特に、図7及び8では、エッジ9は、三角形の縦断面を有し、つまりそれぞれが先細の先端を有する歯形の第1の列60を含む。またエッジ9は、エッジ9に植えられた剛毛の房からなる第2の列61を含む。
【0027】
図9では、エッジ9は、60及び61のような第1及び第2の列を有し、この場合、セパレータ/櫛エレメントの縦断面は異なっている。実際に、第1の列60のセパレータ/櫛エレメントのテーパーは、第2の列61のセパレータ/櫛エレメントのテーパーよりも大きく、第1の列のセパレータ/櫛エレメントの互いの間隔は、第2の列の同間隔よりも小さい。
しかしながら、本発明の実施形態に関係なく、開口部3の周縁に設けられたセパレータ/櫛エレメント8の形状が互いに異なり、セパレータ/櫛エレメント8間の間隔が可変である場合も、本発明の範囲を逸脱するものではない。図10〜16に、開口部3及びセパレータ/櫛エレメント8の他の実施形態を示す。
【0028】
図10では、開口部3が画定されている表面、つまりスリーブ10のエッジ9は、凹部を含んでおり、平坦でない。この実施例では、セパレータ/櫛エレメントは、軸Xに平行にエッジ9上に配置されている。これらのセパレータ/櫛エレメントは等間隔で配置されている。これらのセパレータ/櫛エレメントは、テーパーを付けた円筒形状の歯を形成し、その自由端が全て軸Xに垂直な平面内に画定されるように配置されている。これらのセパレータ/櫛エレメントの縦断面は三角形である。
図10の変形例として、図11に示すセパレータ/櫛エレメント8は、軸Xに垂直な平面内に延びる開口部3を画定するエッジ9から延びており、これらのセパレータ/櫛エレメントの基部は接触して連続している。
【0029】
図12〜16に示す変形例では、セパレータ/櫛エレメント8の縦断面及び横断面、スティック4の自由端の形状、開口部3が画定される表面、セパレータ/櫛エレメント8の自由端16が画定される表面、及び前記セパレータ/櫛エレメント間の間隔が様々に異なっている。
セパレータ/櫛エレメント8の縦断面は、長方形、正方形、三角形、台形又は他の任意の形状とすることができる。セパレータ/櫛エレメント8の横断面は、長方形、正方形、三角形、台形、円形又は他の任意の形状とすることができる。
【0030】
セパレータ/櫛エレメントは、スリーブ10と共に、同じ熱可塑性材料で成型することにより得られる。別法では、スリーブ10よりフレキシブルな材料を使用したオーバーモールド又はバイインジェクションによって得ることができる。例えば、スリーブ10は、ポリオレフィン材料からなり、セパレータ/櫛エレメント8はエラストマー材料からなる。
特に、図16に示す別の実施形態では、スリーブ10は、スリーブ10の側面から半径方向外側に向かって設けられたセパレータ/櫛エレメント40の列を含む。このように、製品のあらゆる塗布用途に適応する手段が提案されている。
製品スティック4が揮発性の溶剤を含む場合、閉鎖エレメント6は、スティック4が配置される凹部を漏れの無いように閉鎖することが好ましい。
【0031】
本発明による装置の利点は、製品スティック4が限定された長さだけ凹部から外へ移動することを可能にする解決手段を提供し、これにより、睫毛に塗布するのに必要な製品の部分のみが凹部から外に出て環境空気に晒されるという事実にある。よって、製品スティックの劣化速度は低下し、特に、場合によっては含有されている任意の揮発性溶剤の揮発速度が低下する。本スティックは、一般に、自由端が睫毛の末端の一部の下に接触するように提供される。セパレータ/櫛エレメント8を使用して、睫毛を梳いて分離することができ、その際、製品スティックは使用位置に保持されているか又は収納位置に既に戻されている。
使用位置では、スティック4の端部を、セパレータ/櫛エレメント8の自由端によって画定される表面、又は場合によっては平面から突出させる。
【0032】
図17に示す使用位置では、スティック4の端部は、開口部の平面P1より上、且つセパレータ/櫛エレメント8の自由端16の平面P2より下に保持される。メイクアップ製品を睫毛に塗布する際、複数回に渡って装置を睫毛に、特に上瞼の睫毛の末端に接触させる。セパレータ/櫛エレメントを、睫毛に沿って、基部から自由端へと動かす。このような相対運動の間に、セパレータ/櫛エレメントに接する睫毛は、スティック4の端部に押し付けられる。睫毛への製品の付着量は、このような相対運動中に睫毛がスティックに接触した回数及び/又は平面P1と平面P2との間のスティックの高さに依存する。
メイクアップ製品の付着動作は、睫毛を梳かさなくとも、自由端16を超えるまで製品スティックを延ばし、睫毛に接触させた場合にも起こると考えられる。続いて、スティックを平面P1又は平面P2より下へ縮めた後で、睫毛を梳かすことができる。
【0033】
本明細書を通して、特に断らない限り、「〜を含む」という表現は「少なくとも1つの〜を含む」と同意義であると理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1の実施形態によるアセンブリの側面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態によるアセンブリの側面図である。
【図3】図2のアセンブリの上面図である。
【図4】製品スティックを取り除いた、図2のアセンブリの分解図である。
【図5】製品スティックを取り除いた、本発明の第3の実施形態によるアセンブリの縦断面図である。
【図6】図5の装置に取り付けることができる代替スリーブの縦断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態によるアセンブリの斜視図である。
【図8】図7のアセンブリの上面図である。
【図9】図7のアセンブリの別の実施形態の上面図である。
【図10】本発明によるアセンブリのセパレータ/櫛エレメントの別の実施形態の斜視図である。
【図11】本発明によるアセンブリのセパレータ/櫛エレメントのまた別の実施形態の側面図である。
【図12】本発明によるアセンブリのセパレータ/櫛エレメントのまた別の実施形態の側面図である。
【図13】本発明によるアセンブリのセパレータ/櫛エレメントのまた別の実施形態の側面図である。
【図14】本発明によるアセンブリのセパレータ/櫛エレメントのまた別の実施形態の側面図である。
【図15】本発明によるアセンブリのセパレータ/櫛エレメントのまた別の実施形態の側面図である。
【図16】本発明によるアセンブリのセパレータ/櫛エレメントのまた別の実施形態の側面図である。
【図17】図7に示すアセンブリの使用方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
1 装置
2 ベース部
3 開口部
4 製品スティック
5 アセンブリ
6 閉鎖エレメント
7 押縁
8、33 セパレータ/櫛エレメント
9 エッジ
10、10’ スリーブ
11 筐体
12 カップ
13 突起
15 溝
16、34 セパレータ/櫛エレメントの自由端
17 第1の管
18 底壁
19 固定手段
20 環状スカート
22 リング
24 環状周縁
26 第2の管
27 ねじ山
28 容器
29 第1の管17の外面
30 溝
31 窓
100 スティック4の自由端
P1 第2の平面
P2 第1の平面




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013