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毛髪保持具 - 花王株式会社
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発明の名称 毛髪保持具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−236407(P2007−236407A)
公開日 平成19年9月20日(2007.9.20)
出願番号 特願2006−58553(P2006−58553)
出願日 平成18年3月3日(2006.3.3)
代理人 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
発明者 東城 武彦 / 斉藤 公二 / 小林 英男
要約 課題
装着感に優れ、また頭部に安定して装着される毛髪保持具を提供すること。

解決手段
本発明の毛髪保持具1は、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束Hを挿入可能なようにシート23、23により構成された筒状体2からなり、毛髪束を染毛するために用いられる。毛髪保持具1は、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に固定するための固定手段としてのピン3を有している。ピン3は、一端の開口部21の近傍に設けられている。
特許請求の範囲
【請求項1】
一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能なようにシートにより構成された筒状体からなる毛髪保持具であって、
前記一端の開口部から挿入された毛髪束以外の毛髪束に固定するための固定手段を有している毛髪保持具。
【請求項2】
前記固定手段は、ピン又はクリップである請求項1記載の毛髪保持具。
【請求項3】
前記固定手段は、粘着部であり、該粘着部は粘着剤が前記筒状体に塗布されて形成されている請求項1記載の毛髪保持具。
【請求項4】
前記固定手段は、面ファスナのオス材である請求項1記載の毛髪保持具。
【請求項5】
前記固定手段は、前記一端の開口部の近傍に設けられている請求項1〜4の何れかに記載の毛髪保持具。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定量の毛髪を、染毛又はパーマ等することのできる毛髪保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定量の毛髪を、染毛又はパーマ等することのできる筒状体から構成される毛髪保持具が知られている。この種の毛髪保持具は、可撓性の筒状体から構成されており、該筒状体における一方の端部から、毛髪束が該筒状体内へ挿入されるようになされている。例えば、毛髪束の染毛を行なう際には、筒状体の内部に染毛剤を注入し、筒状体の内部で染毛剤が毛髪束に塗布される。
【0003】
筒状体の形成材料として、染毛剤に対して、非透過性の材料を用いることにより、毛髪保持具に挿入されている毛髪以外の毛髪が染毛されることが防止されるので、毛髪の部分的な染毛に効果的である。
【0004】
例えば、本出願人は、先に特許文献1において、一端部に毛髪取り込み口を有する細長形状の可撓性材料からなる筒状体から構成されており、該筒状体に保持された毛髪を所定の形状に巻き上げ、湾曲又は屈曲させる巻き上げ手段が備えられている毛髪保持具を提案している。
【0005】
また、特許文献2には、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能な筒状体から構成されており、該筒状体は柔軟な材料から形成されている毛髪保持具が開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能なようにシートにより構成された筒状体からなり、該筒状体は毛髪処理剤を備えている毛髪保持具が開示されている。
【0007】
【特許文献1】特開平2003−93133号公報
【特許文献2】特開平2004−41723号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第2004−216759号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述した特許文献に記載の毛髪保持具は、頭部に装着する際に、専ら筒状体の内部に挿入された毛髪束と毛髪保持具とを固定するようになされている。筒状体の内部に挿入されている毛髪束はずれ易く、装着中あるいは毛髪処理中に毛髪保持具が、頭部からずれたり抜け落ちたりする場合があった。また、毛髪保持具を頭部に装着した際には、処理される毛髪束の頭皮部分に、毛髪保持具の重さと共に、毛髪束自体の重さ及び毛髪処理剤の重さがかかることとなり、処理される毛髪束の頭皮部分が下に向けて引っ張られるように感じる場合があった。
【0009】
従って、本発明の目的は、装着感に優れ、また頭部に安定して装着される毛髪保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿入可能なようにシートにより構成された筒状体からなる毛髪保持具であって、該一端の開口部から挿入された毛髪束以外の毛髪束に固定するための固定手段を有している毛髪保持具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の毛髪保持具によれば、装着感に優れ、また頭部に安定して固定される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の毛髪保持具を、その好ましい一実施形態に基づいて、図を参照しながら説明する。
【0013】
第1実施形態の毛髪保持具1は、図1〜図3に示すように、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束Hを挿入可能なように一対のシート23、23により構成された筒状体2からなり、毛髪束Hを染毛するために用いられる。
また、本実施形態の毛髪保持具1は、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に固定するための固定手段を有している。
【0014】
本実施形態の毛髪保持具1について以下に詳述する。
筒状体2は、図1に示すように、縦長であり、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束Hを挿入可能に構成されている。また、筒状体2は、一対の縦長矩形状のシート23、23それぞれを、その長手方向の側端部24、24同士を接合して形成されたものである。一対のシート23、23は、柔軟であり、筒状体2は可撓性を有している。
【0015】
筒状体2の長さは、処理すべき毛髪の長さに応じて適切な長さとされ、好ましくは処理すべき毛髪の長さよりも長くなっている。また、筒状体2の開口部21、22は概長円形状であり、その大きさは、挿入する毛髪束の量に応じて適切な大きさとされる。
一般に、筒状体2の長さは50〜600mm、開口部21,22の大きさは、長径5〜100mm、短径2〜40mm程度の範囲である。長径と短径が等しい場合には筒状体2の開口部21、22は円形状となる。
【0016】
毛髪保持具1は、図2に示すように、一端の開口部21から筒状体2の内部に挿入された毛髪束Hに、筒状体2に注入された毛髪処理剤としての染毛剤を、他端の開口部22側から一端の開口部21へ向かって筒状体2をしごいて塗り広げて、毛髪束Hを筒状体2の内部で染毛処理するために好ましく用いられる。染毛処理の際には、筒状体2の長手方向において、一端の開口部21を有する上端部25側を上方にし、他端の開口部22を有する下端部26側を下方に位置させることが好ましい。
【0017】
一対のシート23、23は、染毛剤に対して、非透過性の材料から形成されており、染毛剤が筒状体2の側面から外に漏れ出すことはない。その結果、毛髪保持具1に挿入されている毛髪束以外の毛髪が染毛されることが防止される。従って、本実施形態の毛髪保持具1を用いた染毛処理は、頭部における毛髪の部分的な染毛に特に効果的である。
【0018】
また、染毛剤は、毛髪保持具1内に比較的気密状態で存在することになるので、染毛剤に揮発成分が含まれている場合には、染毛中に該揮発成分が揮発することが防止され、染毛処理を効率的に行えるという利点もある。
【0019】
前述した一対のシート23、23の形成材料としては、ホ゜リエチレン、ホ゜リフ゜ロヒ゜レン、ホ゜リエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリスチレン、塩化ビニル等又はこれらの複合物からなる樹脂フィルム等が好ましく用いられる。
【0020】
本実施形態の毛髪保持具1における前記固定手段は、図1及び図2に示すように、一対のピン3,3である。前記固定手段としての一対のピン3,3は、一端の開口部21の近傍に設けられている。
一対のピン3,3は、筒状体2を形成する一対のシート23、23の内、何れか一方のシートにおける上端部25側の端縁部に接合されている。
【0021】
一対のピン3,3それぞれは、図1に示すように、筒状体2の上端部25において、筒状体2の幅方向に間隔を開けて、公知の接合手段により接合されている。
一対のピン3,3それぞれは、毛髪保持具1を、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に脱着自在に固定する部位である。
【0022】
一対のピン3,3それぞれは、前記毛髪束に差し込まれるピン先が、筒状体2の下端部26側へ向けて配置されている。一対のピン3,3それぞれは、2本のピンが連設された構造を有しており、頭部における比較的多くの毛髪と係止される。
【0023】
一対のピン3,3それぞれにおいて、毛髪束に差し込まれる部分の長さは、10〜100mm、特に20〜50mmであることが、毛髪保持具1が頭部に確実に且つ安定的に装着される上で好ましい。
【0024】
本実施形態の毛髪保持具1を、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に装着する際には、図3に示すように、一対のピン3,3が接合されている一方のシートを、頭部側に向けて該頭部に装着されることが好ましい。
【0025】
本実施形態の毛髪保持具1は、前記固定手段としての一対のピン3,3を有しているので、毛髪保持具1を頭部に装着するために用いる毛髪の量が多く、頭皮部分が下に向けて引っ張られる感じが和らぎ、また毛髪保持具1が頭部に安定して装着される。
また、本実施形態の毛髪保持具1を頭部に装着する際には、一対のピン3,3を、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に係止すると共に、例えばクリップ等を用いて、毛髪保持具1を、一端の開口部21から挿入された毛髪束Hと固定することも、前述した観点から好ましい。
【0026】
一対のピン3,3それぞれを形成する材料としては、所定の弾性及び剛性を有する従来公知の各種ピンの形成材料を用いることができるが、特に染毛剤による腐食、変色等の化学反応を起さないものが好ましい。この種の材料としては、例えばポリプロピレン、ポリアセタール、鉄、アルミ等が好ましい。また、染毛剤による腐食、変色等の化学反応を有する材料であっても、その表面に該染毛剤に対して化学的に不活性な樹脂又は金属等を被覆してあるものも好ましく用いることができる。
【0027】
本実施形態の毛髪保持具1について、更に説明すると、筒状体2の下端部26には、筒状体2の内部に注入された染毛剤が、他端の開口部22から流れ出ることを防止するために、開閉自在の封止手段が設けられていることが好ましい。
前記封止手段としては、例えば、チャックが挙げられる。下端部26にチャックが設けられることにより、他端の開口部22の開閉が行なえる。封止手段としては、チャックの他に、面ファスナ、粘着テープ、自己接着性テープ〔例えば仁礼工業製のふしぎテープ(商品名)〕などを用いることもできる。
【0028】
また、前記封止手段としては、アルミ箔のように可塑性を有し、折り畳んだ状態が維持される部材を下端部26に接合して、封止手段とすることも好ましい。例えば、筒状体2と同じ幅の縦長矩形のアルミ箔を、下端部26側の端縁と端縁同士を揃えて接合する。アルミ箔が接合された下端部26の部分を上方に向けて一回又は複数回の折り畳むことにより、筒状体2の下端部が封止される。
【0029】
本実施形態の毛髪保持具1は、染毛処理をする際に、毛髪束Hを一端の開口部21から筒状体2の内部へ挿入するために、毛髪挿入具を用いることも好ましい。毛髪挿入具は、毛髪保持具1内に挿入された状態で使用され、一方の端部には毛髪束Hを係止するための係止部を有し、該係止部は一端の開口部21から延出しており、他方の端部には、他端の開口部22から延出する把持部を有していることが好ましい。このような毛髪挿入具としては、例えば、前述した特開平2003−93133号公報又は米国特許出願公開第2004−216759号の明細書等に記載のものが挙げられる。
【0030】
次に、前述した毛髪保持具1と毛髪挿入具とを用いた染毛処理の一使用態様について、以下に説明する。染毛する際に用いる毛髪保持具1における筒状体2の長さは、毛髪束Hの長さよりも長いものを用いることが、毛髪束H全体を染毛する上で好ましい。
【0031】
先ず、毛髪挿入具の係止部が一端の開口部21から延出し、把持部が他端の開口部22から延出しており、毛髪挿入具が筒状体2内に挿入された状態の毛髪保持具1を用意する。
【0032】
次に、毛髪挿入具の係止部に毛髪束Hを係止する。この際、毛髪束Hの頭皮に近い部分を係止部に係止することが好ましい。次に、係止部に毛髪束Hを係止した状態で、把持部を引っ張り、毛髪束Hを筒状体2の内部に挿入する。毛髪束Hは、筒状体2の内部で、概ね直線状に伸ばされた状態となる。
【0033】
次に、筒状体2の他端の開口部22から、染毛剤を注入し、下端部26側から上端部25側へ向けて、筒状体2を指でしごいて、染毛剤を毛髪束Hに塗り広げる。
更に、前記封止手段が筒状体2に設けられている場合には、下端部26を封止することが好ましい。
【0034】
所望により、複数の毛髪保持具1を用いて同様の操作を繰り返し、所定時間放置する。その後、毛髪束Hを、毛髪保持具1から取り出し、すすぎ洗いをし、更にシャンプー及びブローをすることが好ましい。
【0035】
次に第2〜4実施形態の毛髪保持具1を、図4〜図7を参照しながら説明する。第2〜4実施形態について、特に説明しない点については、第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図4〜図7において、図1〜図3と同じ部材に同じ符号を付してある。
【0036】
本発明の好ましい第2実施形態の毛髪保持具1において、前記固定手段は、粘着部4であり、該粘着部4は水溶性の粘着剤が筒状体2に塗布されて形成されている。粘着部4は、一端の開口部21の近傍に設けられている。
【0037】
粘着部4は、図4に示すように、矩形形状であり、筒状体2を形成する一対のシート23、23の内、何れか一方の上端部25における外面に形成されている。
粘着部4は、毛髪保持具1を、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に脱着自在に固定する部位である。本実施形態の毛髪保持具1を使用するまでは、粘着部4には、剥離紙が載置されて保護されていることが好ましい。
【0038】
本実施形態の毛髪保持具1について、更に説明する。
粘着部4は、筒状体2の幅方向両端部に亘り形成されている。粘着部4における筒状体2の長手方向における長さは、毛髪保持具1が粘着部4により頭部に確実に且つ安定的に装着される観点から、10〜100mm、特に20〜50mmであることが好ましい。
【0039】
また、粘着部4は、上端部25側の端縁から、5〜200mm、特に10〜50mmの範囲内に設けられていることが、同様の観点から好ましい。
【0040】
本実施形態の毛髪保持具1を、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に固定する際には、粘着部4が形成されている一方のシートを頭部側に向けて該頭部に装着されることが好ましい。
【0041】
染毛処理後に毛髪保持具1を頭部から取り外す際に、粘着部4を形成する粘着剤が毛髪に付着する場合があるが、粘着剤が水溶性の場合には、毛髪をシャンプーすることにより、毛髪から粘着剤を容易に洗い流すことができる。
【0042】
粘着部4を形成する水溶性の粘着剤としては、毛髪及び頭皮に接触しても安全なものが好ましい。このような粘着剤としては、例えばカルボキシル基を有するアニオン性バインダ、ポリビニルアルコール、デンプンまたはその誘導体、アルギン酸ナトリウム、トラントガム、グアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、カラギーナン、ガラクトマンナン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、プルプラン、ポリエチレンオキシド、ビスコース、ポリビニルエチルエーテル、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸のヒドロキシル化誘導体、ポリビニルピロリドン/ビニルピロリドン酢酸ビニル共重合体等が好ましい。アニオン性バインダとしては、多糖誘導体、合成高分子、天然物が挙げられる。多糖誘導体としてはカルボキシメチルセルロース(CMC)又はその塩、カルボキシエチルセルロース又はその塩、カルボキシメチル化デンプン又はその塩などが挙げられ、特にカルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩が好ましい。合成高分子としては、不飽和カルボン酸の重合体又は共重合体の塩、不飽和カルボン酸と該不飽和カルボン酸と共重合可能な単量体との共重合体の塩などが挙げられる。不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマール酸などが挙げられる。これらと共重合可能な単量体としては、これら不飽和カルボン酸のエステル、酢酸ビニル、エチレン、アクリルアミド、ビニルエーテル等が挙げられる。天然物としては、ザンサンガム、ジェランガム、タラガントガム、ペクチンなどが挙げられる。
【0043】
粘着部4を形成する非水溶性の粘着剤としては粘着性ゲルがある。該ゲルには、シリコン系・ウレタン系等があり、毛髪束の表面の凹凸になじんで粘着させることができる。また、粘着部4を剥がしても粘着性ゲルが毛髪束に残ったりすることは無い。
【0044】
粘着部4における接着剤の筒状体2への塗工坪量は、5〜200g/m2、特に10〜50g/m2であることが、毛髪保持具1が粘着部4により頭部に確実に且つ安定的に装着される上で好ましい。
【0045】
前述した本実施形態の毛髪保持具1によれば、前述した実施形態と同様の効果が奏される。
【0046】
本発明の好ましい第3実施形態の毛髪保持具1において、前記固定手段は、面ファスナのオス材5である。オス材5は、一端の開口部21の近傍に設けられている。オス材5は、図5に示すように、矩形形状であり、筒状体2を形成する一対のシート23、23の内何れか一方の上端部25における外面に接合されている。
オス材5は、毛髪保持具1を、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に脱着自在に固定する部位である。
【0047】
本実施形態の毛髪保持具1について、更に説明する。
毛髪保持具1を、一端の開口部21から挿入された毛髪束H以外の毛髪束に装着する際には、オス材5が接合されているシートを頭部側に向けて該頭部に装着されることが好ましい。
【0048】
毛髪保持具1を頭部に装着する際には、オス材5を、面ファスナのメス材としての毛髪束に押し付けながら、毛髪束に対して上下、左右に動かすことで、オス材5が毛髪束と係合し、毛髪保持具1が頭部に脱着自在に固定される。
【0049】
オス材5は、筒状体2の幅方向両端部に亘り接合されている。オス材5における筒状体2の長手方向における長さは、毛髪保持具1がオス材5により頭部に確実に且つ安定的に装着される観点から、5〜200mm、特に20〜100mmであることが好ましい。
【0050】
前述した本実施形態の毛髪保持具1によれば、前述した実施形態と同様の効果が奏される。
【0051】
本発明の好ましい第4実施形態の毛髪保持具1において、前記固定手段としての面ファスナのオス材5は、図6に示すように、筒状体2の長手方向の中央部に設けられている。筒状体2の長手方向の中央部は、長手方向の両端部を除いた部分である。
オス材5は、縦長矩形であり、その長手方向が筒状体2の長手方向と一致している。
【0052】
本実施形態の毛髪保持具1は、図7に示すように、上端部25を、例えばクリップ6で一端の開口部21から挿入された毛髪束Hに脱着自在に固定することが好ましい。毛髪保持具1が、頭部に更に確実に且つ安定して装着される。
【0053】
本発明の毛髪保持具は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本発明の毛髪保持具は、前記固定手段が、クリップであっても良い。
また、本発明の毛髪保持具を用いて、ストレートパーマネント処理を行うことも好ましい。例えば、ストレートパーマネント処理を行う場合には、毛髪処理剤としてのパーマネント処理液を毛髪に塗布する必要がある。この場合には、筒状体2を形成する一対のシート23,23の内、前記固定手段を有さない一方のシートとして、パーマネント処理液が透過する材料を用いることが好ましい。パーマネント処理を施す部位の毛髪束Hを、毛髪保持具1で保持した後に、毛髪保持具1の外側から、パーマネント処理液を供給し、該パーマネント処理液が前記シートを透過して、毛髪束に塗布されるため、パーマネント処理を効率的に行なうことが可能となる。
【0054】
前述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は、本発明における毛髪保持具の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1の毛髪保持具を頭部に装着した状態を示す模式図である。
【図3】図3は、図1の毛髪保持具を頭部に装着する様子を示す模式図である。
【図4】図4は、本発明における毛髪保持具の第2実施形態を示す平面図である。
【図5】図5は、本発明における毛髪保持具の第3実施形態を示す平面図である。
【図6】図6は、本発明における毛髪保持具の第4実施形態を示す平面図である。
【図7】図7は、図6の毛髪保持具を頭部に装着した状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0056】
1 毛髪保持具
2 筒状体
21、22 開口部
23 シート
24 側縁部
25 上端部
26 下端部
3 ピン
4 粘着部
5 面ファスナのオス材
6 クリップ
H 毛髪束





 

 


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