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発明の名称 歯ブラシ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−143908(P2007−143908A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2005−343247(P2005−343247)
出願日 平成17年11月29日(2005.11.29)
代理人 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
発明者 鈴木 明
要約 課題
ブラシ部の全体に亘ってブリッスルの植毛密度を高くすることを可能にして、優れた歯垢の掻き取り効果や歯面やすき間の清掃効果、刷掃感等が得られるようにする。

解決手段
ブリッスル14を束ねたタフト15が歯ブラシ本体17の植毛台11の複数の植毛孔13に植設されている歯ブラシ10であって、植毛台11の先端から長手方向Xに沿って少なくとも植毛台11の長さの30〜80%の範囲にある植毛部Aについて、植毛孔13は、略正方形の平面形状を有し、植毛孔13の外縁を結んだ環状線18Aによって囲まれる植毛領域19Aの面積に対する植毛孔13の面積の総和の割合が40%以上であり、隣接する植毛孔13の縁部間には植毛台11の短手方向Yに1mm以上の間隔sが保持される。短手方向Yの植毛領域19Aの最大幅Wに対する、長手方向Xの任意の位置における短手方向Yの1以上の植毛孔13の切欠き幅wの占有率は70%以下である。
特許請求の範囲
【請求項1】
ブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台の複数の植毛孔に各々植設されている歯ブラシであって、前記植毛台の先端から長手方向に沿って少なくとも植毛台の長さの30〜80%の範囲にある植毛部について、
(イ)前記植毛孔は、略正方形、略菱形又は略正六角形の平面形状を有し、
(ロ)前記植毛部の最外周に配置される前記植毛孔の外縁を結んだ環状線によって囲まれる領域を前記植毛部の植毛領域として、該植毛領域の面積に対する前記植毛孔の面積の総和の割合が40%以上であり、
(ハ)隣接する前記植毛孔の縁部間には前記植毛台の長手方向と垂直な短手方向に1mm以上の間隔が保持されており、
(ニ)前記植毛台の長手方向に沿って形成される前記植毛孔の列の外縁を結んだ環状線と前記列と隣接した植毛孔の列の外縁を結んだ環状線の最短距離は1mm以下であり、
(ホ)且つ前記植毛台の長手方向と垂直な短手方向の前記植毛領域の最大幅に対する、前記長手方向の任意の位置における短手方向の1又は2以上の前記植毛孔の切欠き幅の占有率が70%以下となっている歯ブラシ。
【請求項2】
前記植毛孔は、略正方形又は略菱形の平面形状を有しており、略正方形又は略菱形の対角線が前記長手方向と平行に配置される請求項1に記載の歯ブラシ。
【請求項3】
前記タフトを構成するブリッスルが、テーパー形状となっている請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
【請求項4】
前記タフトを構成するブリッスルの先端を連ねたブラシ面は、前記植毛台の短手方向と対向する側面側から見た際に両端部分を頂部として弧状に湾曲するμ字状又はU字状の凹形状となっており、且つ前記植毛台の長手方向と対向する先端側から見た際に中央部分を頂部とする山状又は弧状の凸形状となっている請求項1〜3のいずれかに記載の歯ブラシ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯ブラシに関し、特にブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台の複数の植毛孔に各々植設されている歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
歯ブラシは、複数本のブリッスルを束ねてなるタフトを、植毛台に形成した複数の植毛孔に例えば平線を打ち込んだり熱で融着させる方法等によって植設固定することにより、複数のタフトからなるブラシ部を形成して得られるものである。また、歯ブラシは、歯面部、歯間部、歯頸部等の歯の部位や、前歯、奥歯等の歯の種類に応じた適切な刷掃を効率良く行うことができるようにすると共に、使用感を向上させるために、タフトの配置やブラシ部の全体の形状等に種々の工夫がなされている。
【0003】
例えば、植毛穴の短手方向の間隔を通常より狭くし、隣合う毛束の刷毛先端が連続一体的に連なるように毛束を植毛することによって、歯間部や歯ぐき部の狭いすき間の清掃効果を向上させた歯ブラシが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−113634号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の歯ブラシは、植毛穴の短手方向の間隔を通常より狭くしたことにより短手方向の植毛密度が過度に高くなり、ブリッスル同士が干渉し合い撓みづらいため磨いたときの感触が硬くなる。また刷毛先端が短手方向に連続一体的に連なる毛束が植毛台の長手方向に相当の間隔をおいて複数配置されていることから、植毛部全体から見ると植毛密度の高い部分と低い部分とが混在して、ブリッスルの植毛密度に部分的な偏りを生じることになる。
【0005】
このため、上記従来の歯ブラシによれば、植毛密度の高い部分による歯面の清掃効果は比較的高いものの、ブリッスルの植毛密度の部分的な偏りによって、歯の隙間の清掃効果は十分とはいえなかった。
【0006】
本発明は、ブラシ部の全体に亘って偏りなくブリッスルの植毛密度を高くすることで歯ぐきへの負担等を軽減し、かつ、優れた歯垢の掻き取り効果や歯面やすき間の清掃効果、刷掃感等を得ることのできる歯ブラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ブリッスルを束ねてなるタフトが植毛台の複数の植毛孔に各々植設されている歯ブラシであって、前記植毛台の先端から長手方向に沿って少なくとも植毛台の長さの30〜80%の範囲にある植毛部について、
(イ)前記植毛孔は、略正方形、略菱形又は略正六角形の平面形状を有し、
(ロ)前記植毛部の最外周に配置される前記植毛孔の外縁を結んだ環状線によって囲まれる領域を前記植毛部の植毛領域として、該植毛領域の面積に対する該植毛領域内の前記植毛孔の面積の総和の割合が40%以上であり、
(ハ)隣接する前記植毛孔の縁部間には前記植毛台の長手方向と垂直な短手方向に1mm以上の間隔が保持されており、
(ニ)前記植毛台の長手方向に沿って形成される前記植毛孔の列の外縁を結んだ環状線と前記列と隣接した植毛孔の列の外縁を結んだ環状線の最短距離は1mm以下であり、
(ホ)且つ前記植毛台の長手方向と垂直な短手方向の前記植毛領域の最大幅に対する、前記長手方向の任意の位置における短手方向の1又は2以上の前記植毛孔の切欠き幅の占有率が70%以下となっている歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の歯ブラシによれば、ブラシ部の全体に亘って偏りなくブリッスルの植毛密度を高くすることで歯ぐきへの負担等を軽減し、かつ、優れた歯垢の欠き取り効果や歯面やすき間の清掃効果、刷掃感等を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1及び図2(a),(b)に示す本発明の好ましい第1実施形態に係る歯ブラシ10は、把持部(図示せず)と植毛台11とこれらを連結する首部12とからなる歯ブラシ本体17の植毛台11に形成した複数の植毛孔13に、複数本のブリッスル14を束ねてなる毛束(タフト)15を各々植毛(植設)してブラシ部16を形成することにより構成される。
【0010】
すなわち、本第1実施形態の歯ブラシ10は、ブリッスル14を束ねてなるタフト15が歯ブラシ本体17の植毛台11の複数の植毛孔13に各々植設されている歯ブラシであって、前記植毛台11の先端から長手方向Xに沿って少なくとも植毛台11の長さNの30〜80%の範囲にある植毛部Aについて、
(イ)前記植毛孔13は、略正方形、略菱形又は略正六角形の平面形状を有し、
(ロ)前記植毛部Aの最外周に配置される前記植毛孔13の外縁を結んだ環状線18A(図2(a)参照)によって囲まれる領域を前記植毛部Aの植毛領域19Aとして、該植毛領域19Aの面積に対する前記植毛孔13の面積の総和の割合が40%以上であり、
(ハ)隣接する前記植毛孔13の縁部間には前記植毛台11の長手方向Xと垂直な短手方向Yに1mm以上の間隔sが保持されており、
(ニ)前記植毛台11の長手方向Xに沿って形成される前記植毛孔13の列Lの外縁を結んだ環状線18Lと前記列Lと隣接した別の植毛孔13の列Lの外縁を結んだ環状線18Lの最短距離dは1mm以下であり(図2(b)参照)、
(ホ)且つ前記植毛台11の長手方向Xと垂直な短手方向Yの前記植毛領域19Aの最大幅W(図2(a)参照)に対する、前記長手方向Xの任意の位置における短手方向Yの1又は2以上の前記植毛孔13の切欠き幅wの占有率が70%以下となっている。
【0011】
本第1実施形態では、歯ブラシ本体17は、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等の合成樹脂からなり、その植毛台11の平坦な表面には、各タフト15の配設位置に対応させて、後述する所定の配設ピッチで略正方形の平面形状を備える多数(複数)の植毛孔13が、例えば2〜5mmの深さで開口形成されている。各植毛孔13には、タフト15が、好ましくは平線30を打ち込む方法によって、植毛台11の表面からの高さである毛丈が好ましくは5〜15mmとなるように各々植設されて、略平坦な先端ブラシ面を形成するようになっている。
【0012】
各タフト15を構成するブリッスル14は、例えばナイロン等の合成樹脂や、豚毛などの天然素材からなる、例えば6〜10mil(0.15〜0.25mm)の太さを有するフィラメント材であって、これを例えば十数本〜数十本束ねることによってタフト15が形成される。本第1実施形態では、ブリッスル14の先端部分は、好ましくはテーパー加工を施すことによって、テーパー形状となっている。
【0013】
本第1実施形態では、各タフト15が植設される植毛孔13は、各々、例えば縦横1〜3.5mm、好ましくは縦横1.5〜3mm、さらに好ましくは縦横2〜2.5mmの大きさの、角部が円弧状に面取りされた略正方形の形状を備えており、その一方の対角線が植毛台11の長手方向Xに沿うように配置され、当該長手方向Xに連設して3列、合計16箇所に形成されている。また各列の植毛孔13は、隣接する列の隣り合う植毛孔13間に位置するように各々配置されて、千鳥状に配設されている。
【0014】
そして、本第1実施形態では、植毛台11の先端から長手方向Xに沿って植毛台11の長さN(先端から首部12の変極点までの長さ)の30〜80%の範囲にある、植毛台11の先端3箇所の植毛孔13を除いた残り13箇所の植毛孔13から構成される植毛部Aについて、当該植毛部Aの最外周に配置される植毛孔13の外縁を結んだ環状線18Aによって囲まれる植毛領域19Aの面積に対する前記植毛孔13の面積の総和の割合が40%以上となっており、好ましくは40〜60%、さらに好ましくは40〜55%となっている。植毛領域19Aの面積に対する植毛孔13の面積の総和の割合を40%以上とすることにより、優れた歯垢の掻き取り効果や歯面の清掃効果、刷掃感等が得られる。また60%以下とすることにより、さらにブリッスル14が自由に動ける空間ができ、優れたすき間の清掃効果が得られる点で有利である。
【0015】
また、本第1実施形態では、植毛部Aについて隣接する植毛孔13の縁部間には、どの位置においても短手方向Yに1mm以上の間隔sが保持されている。ここで、隣接する植毛孔13の縁部間の短手方向Yの間隔sは、長手方向Xの任意の位置において、これと垂直な短手方向Yに仮想の直線z−zを描いた際に、この直線z−zに沿った、隣接する植毛孔13の縁部間の長さである。隣接する植毛孔13の縁部間にどの位置においても短手方向Yに1mm以上の間隔sが保持されていることにより、短手方向Yの植毛孔13間にブリッスル14が動けるスペースを確保でき、刷掃時に隙間部分にブリッスル14が届き易くなる。
【0016】
更に本第1実施形態では、植毛台11の長手方向Xに沿って形成される植毛孔13の列Lの外縁を結んだ環状線18Lと、当該列Lと隣接した別の植毛孔13の列Lの外縁を結んだ環状線18Lの最短距離dが1mm以下になっていることにより、磨き残しの発生を効果的に回避することができる。なお、環状線18Lと隣接する環状線18Lはその一部が重なり合っていてもよく、環状線18Lと隣接する環状線18Lの重なっている領域の短手方向Yの最短距離d(重なっている領域の最大幅)を負の値で表現した場合、最短距離dは−1.5〜1mmであってもよい。
【0017】
更にまた、本第1実施形態では、植毛台11の長手方向Xと垂直な短手方向Yの前記植毛領域19Aの最大幅Wに対する、前記長手方向Xの任意の位置における短手方向Yの1又は2以上の前記植毛孔13の切欠き幅wの占有率が70%以下となっている。ここで、短手方向Yの1又は2以上の植毛孔13の切欠き幅wは、長手方向Xの任意の位置において、短手方向Yに仮想の直線Z−Zを描いた際に、この直線Z−Zが植毛孔13と重なる部分の長さwである(直線Z−Zが複数の植毛孔13と重なる場合には、各重なる部分の長さwを加算した長さである)。また短手方向Yの植毛領域19Aの最大幅Wに対する短手方向Yの切欠き幅wの占有率は、当該最大幅Wに対する、短手方向Yに描いた仮想の直線Z−Zが1又は2以上の植毛孔13と重なる部分の長さwの割合である。
【0018】
短手方向Yの植毛領域19Aの最大幅Wに対する、長手方向Xの任意の位置における短手方向Yの1又は2以上の植毛孔13の切欠き幅wの占有率が70%以下となっていることにより、短手方向Yの植毛孔13間にブリッスル14が動けるスペースを十分に確保でき、さらに、刷掃時にタフト15が支え合って隙間部分にブリッスル14が届き易くなる。
【0019】
また、植毛台11の各列における長手方向Xに隣接する植毛孔13間の中心配設ピッチは、例えば2〜4mm、好ましくは2.5〜3.5mmとなっている。
【0020】
したがって、本第1実施形態の歯ブラシ10は、ブラシ部16の先端3箇所のタフト15を除いた全体に亘ってブリッスル14の偏りがなく、略均一にブリッスル14の植毛密度が高くなっているため、例えば歯ぐきや歯面等に対するブラシ面のあたり具合がばらつくことによる歯ぐきへの負担等を軽減し、かつ、歯面を磨き残すことなくすき間まで磨くことができる歯ブラシを構成することになる。
【0021】
また、本第1実施形態によれば、植毛孔13は、略正方形の形状を有しており、略正方形の対角線を植毛台11の長手方向Xと平行に配置することにより、上述のようなブラシ部16の先端3箇所のタフト15を除いた全体に亘ってブリッスル14の偏りがなく、略均一にブリッスル14の植毛密度が高くなった歯ブラシ10の形成が容易になる。
【0022】
さらに、本第1実施形態によれば、タフト15を構成するブリッスル14は、先端がテーパー形状となっているので、ブリッスル14の植毛密度が高くなったブラシ部16の刷掃時における感触をソフトにすることが可能になり、更に歯ぐきが弱くなった中高年の使用者に対して好適な歯ブラシを構成することになる。
【0023】
なお、植毛部A以外の植毛部Bの植毛仕様、例えば本第1実施形態における植毛台11の先端3箇所の植毛孔13の配置やその平面形状、及び当該植毛孔13に植設されるブリッスル14の形状等の植毛仕様については、特に限定されるものではないが、歯ぐきへの負担等の軽減の観点から、植毛部Aの植毛仕様に準じた、植毛密度の偏りのない刷掃時の感触がソフトな仕様であることが好ましい。
【0024】
図3及び図4は、本発明の好ましい第2実施形態に係る歯ブラシ20を示すものである。本第2実施形態の歯ブラシ20は、上記第1実施形態の歯ブラシ10と略同様の構成を備える一方で、タフト15を構成するブリッスル14の先端を連ねたブラシ面21は、植毛台11の短手方向Yと対向する側面側から見た際に、両端部分を頂部として、好ましくは20〜40mmの曲率半径で弧状に湾曲する扁平なμ字状の凹形状となっており(図3参照)、且つ植毛台11の長手方向Xと対向する先端側から見た際に、中央部分を頂部とする好ましくは25〜35度の頂角の山状の凸形状となっている。
【0025】
本第2実施形態の歯ブラシ10によっても、上記第1実施形態の歯ブラシ10と略同様の作用効果が奏される。また、ブリッスル14の先端を連ねたブラシ面21が、側面側から見た際に、両端部分を頂部として弧状に湾曲する凹形状となっており、且つ先端側から見た際に、中央部分を頂部とする凸形状となっているので、ブラシ部16にブリッスル14が高い密度で植設されていることと相俟って、山切りカットの如くブラシ面に小さな凹凸を設けた場合と比較して、ブラシ面21を密着させつつくまなく磨ける感触が得られると共に、歯列や歯ぐきの境目にフィットする感触が得られる。さらに、ブリッスル14の先端をテーパー形状とすることにより、歯ぐきにやさしい感じが得られると共に、上述のくまなく磨ける感触、或いは歯列や歯ぐきの境目にフィットする感触をさらに向上させることが可能になる。
【0026】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、タフトは、平線を介して植毛孔に植設されるものである必要は必ずしもなく、融着植毛等によって植設されるものであっても良い。また、タフトを構成するブリッスルをテーパー形状のブリッスルとする必要は必ずしもない。
【実施例】
【0027】
以下、実施例及び比較例により、本発明の歯ブラシをさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0028】
〔実施例1,比較例1〜3〕
上記第2実施形態の歯ブラシ20と同様の構成を有する歯ブラシを実施例1の歯ブラシとした。植毛孔が表1のように配置された市販の歯ブラシ(商品名「チェックいたわりソフト」花王(株)製、商品名「ビトイーン」ライオン社製、商品名「ドゥーパワー」サンスター社製)を比較例1〜3の歯ブラシとした。実施例1、及び比較例1〜3の歯ブラシに対して、植毛台の先端から長手方向に沿って少なくとも植毛台の長さの30〜80%の範囲にある植毛部について、植毛部の植毛領域の面積に対する植毛孔の面積の総和の割合(平均植毛密度)、短手方向の孔間距離、長手方向に沿った植毛孔の列の外縁を結んだ環状線と隣接する列の外縁を結んだ環状線との最短距離、及び植毛台の短手方向の植毛領域の最大幅に対する、植毛孔の短手方向の切欠き幅の最大占有率(短手方向の最大密度)を算定すると共に、以下の方法によって、モデル評価を行った。
【0029】
【表1】


【0030】
〔モデル評価方法〕
図5に示すように、R4の曲面同士を向き合わせたアルミブロックによる歯間部モデル40を作成し、この歯間部モデル40の表面に歯垢モデルとしてビデオテープ磁性層41を取り付ける。ビデオテープとしては、西友プライベートブランドの「S‘RIBBON」スタンダードタイプ(120分、型番3T−120SR)」を使用する。作成した歯間部モデル40に対して、ブラッシングマシーンを用いて各歯ブラシによる刷掃を行い、刷掃後にビデオテープ磁性層41を展開して、デジタルカメラで撮影すると共に画像解析する。刷掃条件は、荷重200g、速度60rpm、振幅30mm、回数300回とし、ハミガキとして研磨促進剤であるアパガードMプラス(商品名、サンギ社製)を使用する。画像解析ソフトは、WinROOFを使用し、グレー画像化後、磁性層が剥がれて白くなった部分を歯垢が除去された部分として評価した。評価結果を図6(a)〜(d)に示す。
【0031】
図6(a)〜(d)に示す評価結果によれば、本発明に係る実施例1の歯ブラシは、ブリッスルの平均密度も高く、密度に偏りがないので、万遍なく磨け、歯間にもよく届いていることが判明する。また、比較例1の歯ブラシは、平均植毛密度が低いので、全体的に磨き残しが多いことが判明する。さらに、比較例2の歯ブラシは、短手方向の密度が高すぎるので、歯間にブリッスルが入り込み難いことが判明する。さらにまた、比較例3の歯ブラシは、長手方向に植毛されていない空間が多いため、後端側で内側に磨き残し多いことが判明する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の好ましい第1実施形態に係る歯ブラシの要部斜視図である。
【図2】(a)は本発明の好ましい第1実施形態に係る歯ブラシの要部平面図、(b)は長手方向に沿った植毛孔の列の外縁を結んだ環状線を説明する要部平面図である。
【図3】本発明の好ましい第2実施形態に係る歯ブラシの要部側面図である。
【図4】本発明の好ましい第2実施形態に係る歯ブラシの要部正面図である。
【図5】モデル評価方法の説明図である。
【図6】(a)〜(d)はモデル評価方法の評価結果を画像解析した解析図である。
【符号の説明】
【0033】
10,20 歯ブラシ
11 植毛台
12 首部
13 植毛孔
14 ブリッスル
15 タフト(毛束)
16 ブラシ部
17 歯ブラシ本体
18A 植毛部Aにおける最外周に配置される植毛孔の外縁を結んだ環状線
18L 植毛孔の列の外縁を結んだ環状線
19A 植毛部Aの植毛領域
21 ブラシ面
A,B 植毛部
X 植毛台の長手方向
Y 植毛台の短手方向




 

 


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