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毛髪保持具 - 花王株式会社
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発明の名称 毛髪保持具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−130199(P2007−130199A)
公開日 平成19年5月31日(2007.5.31)
出願番号 特願2005−325555(P2005−325555)
出願日 平成17年11月10日(2005.11.10)
代理人 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
発明者 東城 武彦 / 折居 孝男
要約 課題
中芯を設けなくても毛髪保持具全体の剛性が高いため操作性に優れると共に、毛髪保持シートへの毛髪処理剤の吸水量が少ないため毛髪処理剤を効率的に毛髪に移行させることができる毛髪保持具を提供すること。

解決手段
毛髪束を所定の形状に保持する1枚又は複数枚の毛髪保持シート23A,23Bから構成され、毛髪保持シート23A,23Bは、吸水量を低減させる吸水低減加工が施されている通水性シートで形成されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
毛髪束を所定の形状に保持する1枚又は複数枚の毛髪保持シートから構成され、該毛髪保持シートは、吸水量を低減させる吸水低減加工が施されている通水性シートで形成されている毛髪保持具。
【請求項2】
前記吸水低減加工は、前記毛髪保持シートの吸水量をその自重の1.0倍以下にする加工である請求項1記載の毛髪保持具。
【請求項3】
前記毛髪保持シートからなる扁平形状の筒状体から構成されている請求項1又は2に記載の毛髪保持具。
【請求項4】
前記吸水低減加工は、ヒートエンボス加工又はカレンダー加工である請求項1〜3の何れかに記載の毛髪保持具。
【請求項5】
前記ヒートエンボス加工は、前記毛髪保持シートの一面には凹部を形成し、その他面には凹部を形成しない加工である請求項4記載の毛髪保持具。
【請求項6】
前記吸水低減加工は、前記通水性シートに樹脂を含浸させるか又は塗布する樹脂加工である請求項1〜3の何れかに記載の毛髪保持具。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪束を所定の形状に巻回するときに用いられる毛髪保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、毛髪束を所定の形状に保持する毛髪保持シートから構成された毛髪保持具が使用されている。このような毛髪保持具によれば、毛髪保持シートに毛髪束を保持した状態で毛髪保持シートを巻き上げることにより、毛髪束を所定の形状に巻回することができる。このような毛髪保持具においては、操作性をよくするには一定レベル以上の高さの剛性(こわさ)を有している必要がある。
毛髪保持シートに中芯(補強用の部材)を設ければ毛髪保持具全体の剛性を高くすることができるが、毛髪保持シートに中芯を設けた構成は、操作性が煩わしくなる上に、毛髪保持具の重さも増加してしまうため好ましくない。
【0003】
しかし、中芯を設けずに毛髪保持具全体の剛性を高くするには、通常、毛髪保持シートの厚みを厚くすることになるため、毛髪保持シート自体の吸水量が必然的に多くなる。そのため、毛髪処理剤を毛髪に十分供給するためには、毛髪処理剤が通常の使用量以上に必要となる。このため、毛髪処理剤のコストが高くなるという課題があった。
【0004】
また、コスト等を考慮して、一般的に使用されるロッド(巻芯)を用いて毛髪処理を行う場合における毛髪処理剤の使用量と同量の毛髪処理剤を用いて毛髪処理を行うと、毛髪に毛髪処理剤が十分に供給されないため、十分な毛髪処理効果が得られず、特にパーマ処理の場合には、その仕上がりが弱かったり、パーマが持続しないという課題も生じていた。
一方、毛髪保持シートに孔部を設け、該孔部を通じて毛髪保持シートの通水性を高くすることにより、上記課題を改善する方法も考えられる(下記特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】実開昭62−93903号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、毛髪保持シートに孔部を設けた構成では、毛髪保持シートの剛性、延いて毛髪保持具全体の剛性が低下し、操作性が損なわれるため好ましくない。また、前記孔部自体や孔部形成時のバリが毛髪に転写する点からも好ましくない。
【0007】
従って、本発明の目的は、中芯を設けなくても毛髪保持具全体の剛性が高いため操作性に優れると共に、毛髪保持シートへの毛髪処理剤の吸水量が少ないため毛髪処理剤を効率的に毛髪に移行させることができる毛髪保持具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、毛髪束を所定の形状に保持する1枚又は複数枚の毛髪保持シートから構成され、該毛髪保持シートは、吸水量を低減させる吸水低減加工が施されている通水性シートで形成されている毛髪保持具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の毛髪保持具によれば、中芯を設けなくても毛髪保持具全体の剛性が高いため、操作性に優れている。また、毛髪保持シートへの毛髪処理剤の吸水量が少ないため、毛髪処理剤を効率的に毛髪に移行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の毛髪保持具を、その好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の毛髪保持具1は、図1に示すように、毛髪束H(図3参照)を所定の形状に保持する2枚の毛髪保持シート23A,23Bから構成されている。詳細には、本実施形態の毛髪保持具1は、毛髪保持シート23A,23Bからなる扁平形状の筒状体2から構成されている。
【0011】
本実施形態の毛髪保持具1について更に詳述する。本実施形態の毛髪保持具1は、図1に示すように、筒状体2、延設部4及び巻き締め片3を主体として構成されている。
筒状体2は、図1に示すように、扁平形状を有しており、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束H(図3参照)を挿通可能に構成されている。筒状体2は、その一面を形成する毛髪保持シート23Aとその他面を形成する毛髪保持シート23Bとを、その長手方向両側部24、24同士で接合して形成されている。毛髪保持シート23Aは、毛髪保持シート23Bよりも延設部4の分、長くなっている。
【0012】
筒状体2の大きさは、毛髪の長さやくせ付けしたい場所、挿入する毛髪束の量に応じて適宜設定されるが、好ましくは、長さが50〜350mm、幅が20〜100mmである。
【0013】
毛髪保持シート23(毛髪保持シート23A,23Bに共通する説明を行う際には、「毛髪保持シート23」の表現を用いる)は、吸水量を低減させる吸水低減加工が施されている通水性シートで形成されている。
通水性シートとは、素材状態において通水性を有しているシートを意味する。従って、孔部やスリットを設けることにより初めて通水性が発現するシートは、通水性シートには含まれない。尚、図1に示す実施形態における毛髪保持シート23Bのように、通水性シートから形成された毛髪保持シートにスリットや孔部を設けた形態を排除する意味ではない。
【0014】
「通水性を有している」とは、液体ストライクスルーが50秒以下であることをいう。液体ストライクスルーとは、シートの表面から裏面に向けて、所定量の生理食塩水が通過するのに要する時間(秒)を示すもので、EDANA(European Disposables And Nonwovens Association;ヨーロッパ不織布工業会)で規定されている試験方法「LIQUID STRIKE-THROUGH TIME 150.4-99」により測定されるものである。
液体ストライクスルーは、30秒以下であることが好ましく、20秒以下であることが更に好ましい。
【0015】
通水性シートとしては、例えば、不織布(ポリエチレン不織布、ポリエチレンテレフタレート不織布等)、織布、網状シート、紙又はこれらの複合体が挙げられる。本実施形態における通水性シートは、ポリエチレン不織布である。
【0016】
吸水低減加工は、通水性シートの吸水量を低減させる加工である。この吸水低減加工には、例えば通水性シートに孔部や有幅スリットを形成して通水性シートの一部を除去することにより通水性シートの面積を減少させて通水性シート全体の吸水量を低減させる加工は含まれず、通水性シートの面積を減少させることなく、通水性シートの吸水量を低減させる加工である。吸水低減加工の典型例は、通水性シートの単位面積あたりの吸水量を低減させる加工である。
【0017】
吸水低減加工は、通水性シートの吸水量を低減させることができる加工であれば特に制限されないが、例えば、ヒートエンボス加工、カレンダー加工、樹脂加工が挙げられる。
ヒートエンボス加工は、通水性シートに熱及び圧力を付与して凹凸を形成する加工である。例えば、加熱されたエンボスロールと、該エンボスロールと対となるエンボスロール又はフラットロール(受けロール)との間に通水性シートを通過させることにより、通水性シートに熱及び圧力を付与することができる。
【0018】
ヒートエンボス加工によれば、通水性シートを部分的に加熱しながら押圧することにより、図2に示すように、通水性シートに凹部61を形成して、毛髪保持シート23を得ることができる。凹部61の底部61Aにおいては、通水性シートの構成繊維の押圧や構成繊維の溶融により、繊維間の空隙が減少して高密度化し、加工の程度によってはフィルム状となる。その結果、毛髪保持シート23は、凹部61以外の領域においては通水性が維持されており、凹部61においては吸水性が低減しているため、シート全体として吸水性が低減する。
【0019】
ヒートエンボス加工としては、特に、図2に示すように、毛髪保持シート23の一面には凹部61を形成し、その他面には凹部を形成しない加工が好ましい。このような加工は、エンボスロールとフラットロールとの組み合わせにより行われる。このように形成された一面のみに凹部61が形成された毛髪保持シート23は、凹部がなくフラットな他面を毛髪と接触させるように(つまり他面が筒状体2の内面に配置するように)設計することで、凹部61を有する一面の表面形状が毛髪に転写するおそれがない点から好ましい。
【0020】
凹部61は、筒状体2の外面又は内面の何れに配置することができるが、毛髪保持シートにおける凹部61を有する面の表面形状が毛髪へ転写することを防止する観点から、筒状体2の外面に配置することが好ましい。
本実施形態においては、毛髪保持シート23A,23Bの両方について、図2に示すように、一面のみに凹部61Aが形成されるようにヒートエンボス加工を施し、このように形成された毛髪保持シート23A,23Bから、図1に示すように、凹部61が筒状体2の外面全域に亘って縦横に配置するようにして筒状体2を形成している。
尚、一対のエンボスロール間に通水性シートを通過させることにより、一面及び他面の両面に凹部が形成された毛髪保持シート(図示せず)を得ることもできる。
【0021】
凹部61の形状は、適宜設定されるが、例えば、正方形、長方形、円形、楕円形が挙げられる。
凹部61の底部面積は、適宜設定されるが、好ましくは0.5〜10mm2である。
筒状体2の外面の面積に対する凹部61の底部の総面積の比は、好ましくは5〜70%、更に好ましくは10〜50%である。
【0022】
カレンダー加工は、2本以上のヒートロールを用い、その間を通水性シートを通過させて一定の厚さに圧延する加工方法である。
カレンダー加工によれば、通水性シートの構成繊維の繊維間が、通水性シートの構成繊維の押圧や構成繊維の溶融により、繊維間の空隙が減少して、高密度化し、加工の程度によってはフィルム状となる。その結果、毛髪保持シートは、通常、一面及び他面の両方が平滑面となり、シート全域において均一に吸水性が低減する。
【0023】
樹脂加工は、通水性シートに樹脂を含浸させるか又は塗布する加工である。樹脂加工によれば、通水性シートの構成繊維の繊維間が、含浸又は塗布された樹脂により埋まり、繊維間における保水力が低減する。その結果、毛髪保持シートは、樹脂が含浸又は塗布された領域において均一に吸水性が低減する。
通水性シートに含浸又は塗布する樹脂としては、例えば、ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂又はその複合体が挙げられる。
【0024】
吸水低減加工は、毛髪保持シートの吸水量を、その自重の1.0倍以下にすることが好ましく、その自重の0.3倍〜1.0倍にすることが更に好ましい。
吸水低減加工においては、加工前のシート(通水性シート)における単位面積あたりの吸水量Q1(g/mm2)に対する、加工後のシート(毛髪保持シート)における単位面積あたりの吸水量Q2(g/mm2)の比Q2/Q1が、30〜90%であることが好ましく、50〜70%であることが更に好ましい。
【0025】
毛髪保持シートの密度は、好ましくは0.25〜0.6g/cm3である。毛髪保持シートの密度がこのような範囲であると、毛髪保持シートの剛性を維持したまま、吸水量を少なくできる。
毛髪保持シートの厚みは、好ましくは30〜500μmである。
【0026】
毛髪保持シートは、テーバーこわさが0.4mN・m以上であることが好ましく、0.4〜1mN・mであることが更に好ましい。毛髪保持シートがこのような大きさのテーバーこわさを有していると、巻芯(ロッド)を使用しなくても、毛髪束が挿通された筒状体2を容易に綺麗な形状で巻き上げることができる。
【0027】
毛髪保持シート23A,23Bのどちらか一方のテーバーこわさが0.4mN・m以上である場合には、巻き上げ時に内側に配置される毛髪保持シート23Aのテーバーこわさが0.4mN・m以上であることが好ましい。毛髪保持シート23A,23Bの両方のテーバーこわさが0.4mN・m以上であると更に好ましい。
「テーバーこわさ」は、JIS P8125に規定される「こわさ試験方法」により測定される腰の強さ(剛性)の指標である。
【0028】
筒状体2は、所定形状に巻き上げた状態が保持されるようにくせ付けをされている。詳細には、筒状体2は、毛髪保持シート23Bを外側にしてロール状に巻き上げた状態が保持されるように、所定の手段によってくせ付けをされている。
そのため、筒状体2は、その長手方向に引き伸ばした状態にして、その状態から解放すると、ロール状に巻き上げられた状態へと自発的に巻き上げられるようになっている。このような筒状体2からなる毛髪保持具1は、巻き上げ操作が不要である上、クリップ等の巻き上げ形態を保持するための手段が不要であるという利点もある。
筒状体2にくせ付けをするためには、例えば、筒状体2をロール状に巻き上げ、所定の手段によってその巻き上げ形態を保持し、その状態下に筒状体2を所定温度に加熱すればよい。
【0029】
筒状体2の一端の開口部21の端部近傍には、図1に示すように、毛髪保持シート23Aから筒状体2の長手方向に延出した延設部4が設けられている。本実施形態においては、毛髪保持シート23Aと延設部4とは一体的に形成されている。
【0030】
他方の毛髪保持シート23Bには、その幅方向に延びるスリット25が長手方向に離間して複数個設けられている。スリット25は、毛髪保持シート23Bの伸長性を高めることを主目的として形成されている。本実施形態においては、スリット25の両端部25Aは打ち抜き加工により円形に形成されており、両端部25A以外の中央部25Bは薄刃による切断加工により形成されている。
【0031】
また、毛髪保持シート23Bの一端の開口部21側には、巻き留め部51(後述)に係合可能な係合シート片52が設けられている。係合シート片52にもスリット25が形成され、毛髪保持シート23Bはこれらのスリット25により分断されているが、全体として帯状片となっている。係合シート片52は、巻き留め部51に係合可能であれば種々のものを用いることができるが、例えば不織布が用いられる。係合シート片52は、筒状体2の巻き径によって巻き留め部51との係合位置が筒状体2の長手方向に変わるため、ある程度の長さを有していることが好ましく、例えば、長さが2〜15cmである。
本実施形態においては、一方の毛髪保持シート23Aにはスリットが形成されておらず、他方の毛髪保持シート23Bにはスリット25が7個形成されている。
【0032】
延設部4における毛髪保持シート23Bとは反対側には、巻き留め部51が設けられている。巻き留め部51は、係合シート片52に係合可能となっており、巻き上げ状態の筒状体2における係合シート片52に巻き留め部51を係合させることにより筒状体2の巻き上げ状態を維持できるようになっている。巻き留め部51としては、例えばメカニカルファスナーのオス部材を用いることができる。
巻き留め部51は、毛髪保持シート23Bの素材との組み合わせによっては、毛髪保持シート23Bとも係合可能である。
【0033】
筒状体2の他端の開口部22近傍の両側縁部24には、それぞれ、両側縁部24から筒状体2の幅方向に延出する巻き締め片3,3が設けられている。巻き締め片3は、一方の毛髪保持シート23Aから延出して毛髪保持シート23Aと一体的に形成されており、その基端から自由端に向けて徐々に幅が細くなる台形形状を有している。尚、巻き締め片3の形成方法、形状、大きさ、厚さ、配置等は適宜設定される。
【0034】
次に、本実施形態の毛髪保持具の一使用態様として、パーマ処理により毛髪(頭髪)に直接カールを付与する場合について、図3を参照しながら説明する。尚、図3においては、凹部61及び係合シート片52の図示を省略している。
まず、毛髪束Hの量や得ようとするカール形状に応じて、適当な長さ及び幅を有する筒状体2からなる毛髪保持具1を用い、筒状体2の一端の開口部21を楕円形状に開口させ、毛髪束Hを一端の開口部21の中へ挿入する。
【0035】
毛髪束Hを筒状体2に挿通させた後、図3(a)及び(b)に示すように、筒状体2をその他端の開口部22の側から、一方の毛髪保持シート23Aを内側にして巻き上げる。この際、巻き締め片3を手で把持して筒状体2を巻き上げると、筒状体2を容易に且つ必要に応じてきつく巻き上げることができる。
筒状体2を巻き上げた後、図3(c)に示すように、巻き留め部51と係合シート片52とを係合させる。その結果、筒状体2が所定の巻径の巻き上げ状態で固定される。
【0036】
筒状体2が巻き上げられた状態下に、筒状体2に向けて第1のパーマ処理剤(還元剤)を付与する(図示せず)。筒状体2はパーマ処理剤に対して透過性の材料から構成されているので、パーマ処理剤は筒状体2を透過して毛髪束Hに施される。
所定時間放置後、筒状体2に向けて第2のパーマ処理剤(酸化剤)を付与し、再び所定時間放置する。これによって、筒状体2内に挿入されている毛髪束Hに対して、その巻き上げ形態のパーマウエーブが掛けられる。その後、毛髪束Hを筒状体2から取り出し、すすぎ洗いをし、更にシャンプー及びブローをする。
【0037】
尚、筒状体2の一端の開口部21から毛髪束Hを挿入させる際に、挿入をより容易にするために該開口部21を真円状に開口させてもよい。毛髪束Hをフック可能なフック部が設けられた毛髪挿入具(図示せず)を用いると、毛髪束Hを筒状体2に容易に挿通できる。毛髪束Hの先端を筒状体2の他端の開口部22からはみ出させてもよい。
【0038】
本実施形態の毛髪保持具1によれば、毛髪保持シート23が、吸水量を低減させる吸水低減加工が施されている通水性シートで形成されている。そのため、毛髪保持シート23への毛髪処理剤の吸水量が少なく、毛髪処理剤を効率的に使用することができる。また、毛髪保持シート23に、通水性を高くするための孔部やスリットがないため、毛髪保持シート23の剛性の低下がほとんどなく、中芯を設けなくても毛髪保持具全体の剛性が高く、操作性に優れている。
【0039】
吸水低減加工により形成された凹部61が筒状体2の全域に亘って形成されているため、筒状体2の外面に付与された毛髪処理剤が筒状体2の外面に広がり易く、筒状体2に挿通されている毛髪束Hに均一に毛髪処理剤を付与することができる。
【0040】
ヒートエンボス加工により形成される凹部の形状は、図1に示す形状に制限されない。凹部は、例えば、図4に示すように、毛髪保持シート23の長手方向全長に亘って延びる直線帯状の凹部62でもよく、曲線帯状の凹部(図示せず)でもよい。また、図5に示すように、文字形状の凹部63でもよい。凹部は、文字以外の模様(図示せず)でもよい。
尚、図4及び図5においては、スリット、巻き留め部及び係合シート片の図示を省略しているが、図1に示す実施形態のように、スリット25、巻き留め部51、係合シート片52等を設けてもよく、これらを設けなくてもよい。
【0041】
前述した実施形態においては、毛髪保持具が、2枚の毛髪保持シート23A,23Bからなる筒状体2から構成されているが、毛髪保持具1は、図6(a)に示すように、1枚の毛髪保持シート23から構成されていてもよい。この毛髪保持シート23には、毛髪束Hを挿通する挿通孔26が複数個(6個)、長手方向に離間して形成されている。挿通孔26は、幅方向に延びる楕円形状を有している。尚、挿通孔26の形状は、毛髪束Hを挿通できれば、矩形状、スリット状等でもよい。
【0042】
図6(a)に示す毛髪保持具1によれば、図6(b)に示すように、毛髪束Hを、毛髪保持シート23の一面及び他面に順次配されるように、挿通孔26に順次挿通することができる。このようにして、毛髪束Hを毛髪保持シート23に沿って保持した後、毛髪保持シート23を巻き上げ、図1に示す毛髪保持具1と同様の操作で毛髪処理を行うことができる。
【0043】
本発明における毛髪保持シートは、まず通水性シートを形成した後、形成された通水性シートに二次加工として吸水低減加工を施して形成することができる。また、毛髪保持シートは、通水性シートの形成工程の中で併せて吸水低減加工も行うことにより形成することができる。
【0044】
本発明の毛髪保持具は、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
吸水低減加工は、毛髪保持シートの全域に亘って施すことができ、その一部の領域のみに施すこともできる。吸水低減加工は、毛髪保持シートの一面のみに施すことができ、その両面に施すこともできる。
【0045】
本発明の毛髪保持具は、3枚以上の毛髪保持シートから構成することができる。
本発明の毛髪保持具は、パーマ処理により毛髪にカールを付与する場合に限らず、毛髪束を巻回した後、ドライヤー等により熱処理したり、乾燥した毛髪を巻回状態で保持したり、濡れた状態の毛髪を巻回状態で保持し自然乾燥させたりして、毛髪にカールを付与する場合等にも適用することができる。
【実施例】
【0046】
以下、実施例及び比較例により本発明の効果について更に詳細に説明する。
〔実施例〕
図1に示す実施形態の毛髪保持具1を用いる。一方の毛髪保持シート23Aは、長さ300mm、幅80mm、厚み0.21mm、坪量100g/m2のポリエステル不織布からなる。
他方の毛髪保持シート23Bは、長さ250mm、幅80mm、厚み0.34mm、坪量150g/m2のポリエステル不織布からなる。スリット25は、幅0mm(薄刃で切断されて形成されているため、実質的に幅を有していない)、間隔11mmである。
毛髪保持シート23A,23Bには、ヒートエンボス加工により、筒状体2の外面のみに凹部61が形成されている。凹部61の底部の総面積は、シート面積の35%となっている。
毛髪保持シート23A,23Bの両側部24の接合部は、ヒートシールにより形成され、長さが250mm、幅が5mmである。
【0047】
〔比較例〕
毛髪保持シート23A,23Bには、ヒートエンボス加工が施されておらず(つまり、比較例における毛髪保持シート23A,23Bは、(未加工の)通水性シートそのものである)、凹部61が形成されていない。その以外は、実施例と同じである。
【0048】
前述の条件で形成された実施例及び比較例における毛髪保持具(筒状体)に対し、以下に示す吸水量試験、仕上がり評価試験及びシャンプー耐性試験を行った。
〔吸水量試験〕
毛髪保持具の乾燥質量を測定後、1%活性剤水溶液中に毛髪保持具を浸漬し、取り出した後に水滴が垂れないよう充分に水を切り、吸水後の毛髪保持具の質量を測定する。吸水後の毛髪保持具の質量から毛髪保持具の乾燥質量を引いた値を吸水量とする。
【0049】
〔仕上がり評価試験〕
長さ25cm、質量4gの毛髪束Hを筒状体2に挿入し、筒状体2を巻き上げる。次に、第1のパーマ処理剤を筒状体2の外面から4g供給して、室温で15分間放置する。次いで、筒状体2及びそれに挿入されている毛髪束Hを水で30秒すすぎ、水気を拭き取る。その後、第2のパーマ処理剤を筒状体2の外面から4g供給した後、室温で15分間放置する。
然る後、筒状体2から毛髪束Hを引き抜き、水で10秒すすいだ後に、目視で毛髪束Hのウェーブ形状の仕上がりの程度を評価する。
【0050】
〔シャンプー耐性試験〕
毛髪束の質量に対し、10分の1の質量のシャンプー及びリンスを使用して、シャンプーとそのすすぎ、及びリンスとそのすすぎをそれぞれ10秒行い、それを1セットとして一回のシャンプーとする。
【0051】
〔試験結果〕
各試験の結果を下記〔表1〕に示す。吸水量試験においては、比較例に比して実施例は、吸水量が約70%となっており、吸水量の低減効果を確認できた。仕上がり評価試験及びシャンプー耐性試験においては、毛髪保持シートへの吸水量が低減したため、供給したパーマ処理剤が効率的に毛髪束に作用して、仕上がり評価及びシャンプー耐性が向上している。
【0052】
【表1】


【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は、本発明の毛髪保持具の一実施形態を示す斜視図で、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。
【図2】図2は、毛髪保持シートの厚み方向の断面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、図1に示す毛髪保持具を用いて毛髪束にカールを付与する手順を順次示す斜視図である。
【図4】図4は、別の実施形態の毛髪保持具を示す背面斜視図〔図1(b)対応図〕である。
【図5】図5は、更に別の実施形態の毛髪保持具を示す背面斜視図〔図1(b)対応図〕である。
【図6】図6は、更に別の実施形態の毛髪保持具を示す正面図で、(a)は毛髪束を保持していない状態を示す図、(b)は毛髪束を保持した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
1 毛髪保持具
2 筒状体
21 一端の開口部
22 他端の開口部
23、23A、23B 毛髪保持シート
24 側部
3 巻き締め片
4 延設部
51 巻き留め部
52 係合シート片
61、62、63 凹部
H 毛髪束





 

 


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