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バックル - YKK株式会社
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発明の名称 バックル
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−229073(P2007−229073A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−52213(P2006−52213)
出願日 平成18年2月28日(2006.2.28)
代理人 【識別番号】100079083
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三
発明者 金子 仁 / 加藤 久典
要約 課題
薄型でありながらベルトを容易に挿通できるバックルの提供。

解決手段
ベルトが挿通される空間SP1,SP2がアーチ部35,36や凹部141によって拡がっているため、ベルトに厚い生地が用いられたりエンドパーツなどが付属していてもベルトの挿通に支障がなく、ベルトを容易かつ迅速に着脱できる。また、このようなアーチ部35,36や凹部141によって空間SP1,SP2が拡げられているので、第1、第2本体10,20やロック部材30の肉厚を全体的に薄くすることなどが不要であり、第1、第2本体10,20およびロック部材30の成形時や使用による撓みを防止できる。すなわち、アーチ部35,36や凹部141の形成により、構造的な強度を維持しつつ、空間SP1,SP2の開き量を大きくできるので、バックル1の薄型化と、ベルトの挿通し易さとを共に実現できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
本体(10,20,40)と、
この本体(10,20,40)に回動可能に設けられ前記本体(10,20,40)との間にベルト(100,200)を挿通する空間(SP1,SP2)を有するロック部材(30,50)とを備え、
前記ロック部材(30,50)は、前記本体(10,20,40)側に回動された際にベルト(100,200)を前記本体(10,20,40)との間に挟持する挟持部(33,34,53)を有し、
前記空間(SP1,SP2)を構成する前記本体(10,20,40)と前記ロック部材(30,50)との少なくとも一方には、前記空間(SP1,SP2)に臨む凹部(141,35,36)が形成されていることを特徴とするバックル(1,2)。
【請求項2】
前記ロック部材(30,50)には、前記凹部としてロック部材側凹部(35,36)が形成され、
前記ロック部材側凹部(35,36)は、前記ロック部材(30,50)の回動軸(311,312,321,322)に略沿った方向に対して略円弧状に窪んでいる
ことを特徴とする請求項1に記載のバックル(1,2)。
【請求項3】
前記本体(10,40)には、前記凹部として本体側凹部(141)が形成され、
前記本体側凹部(141)には、前記ロック部材(30,50)が前記本体(10,40)側に回動された際に前記挟持部(33,53)が対向する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のバックル(1,2)。
【請求項4】
前記挟持部(33,53)には、前記ロック部材30の回動軸(311,312)に略沿って並ぶ複数の凸部(331)により歯列(330)が形成され、
前記本体側凹部(141)は、前記ロック部材(30)が前記本体(10,40)側に回動された際に前記凸部(331)とそれぞれ対向する位置に複数形成されて歯列(140)を構成している
ことを特徴とする請求項3に記載のバックル(1,2)。
【請求項5】
前記本体(10)は、第1本体とされ、
前記ロック部材(30)において前記第1本体(10)に設けられた側と反対側に、前記ロック部材(30)との間にベルト(100)を挿通する空間(SP2)を有するとともに前記ロック部材(30)が回動可能に設けられる第2本体(20)を備え、
前記挟持部として、前記第1本体(10)との間にベルト(100)を挟持する第1挟持部(33)が前記ロック部材(30)の前記第1本体(10)に対する回動軸(311,312)の近傍に設けられるとともに、前記第2本体(20)との間にベルト(100)を挟持する第2挟持部(34)が前記ロック部材(30)の前記第2本体(20)に対する回動軸(321,322)の近傍に設けられ、
前記空間(SP2)を構成する前記第2本体(20)と前記ロック部材(30)との少なくとも一方には、前記空間(SP2)に臨む凹部(36)が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のバックル(1)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトやテープ、紐などの緊締用のバックルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、本体とロック部材とを備え、本体とロック部材との間の空間にベルトを挿通しロック部材を回動させてベルトを固定するバックルが知られている。これは、例えば特許文献1の第2図のように、本体にロック部材を起立させた状態で本体とロック部材との間の空間にベルトを挿通したのち、同文献第5図のように、ロック部材を回動してロック部材の爪を本体側に起こし、この爪部材と本体との間にベルトを挟持するものである。本体側には、ロック部材の爪に隣接する位置に突起が設けられており、この突起とロック部材の爪とによってベルトが挟持されていた。
【0003】
【特許文献1】実公平6−6728号公報(第1図、第2図、第5図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなバックルの本体とロック部材との間にベルトを挿通する際、本体に設けられた突起にベルトが引っ掛かったり、本体やロック部材の内周面がベルト挿通の抵抗になり易いという問題があった。特に、ベルトの端部には金属製や樹脂製のパーツなどが設けられることが多いため、ベルトをバックルに挿通する際、あるいは、ベルトをバックルから取り外す際にこのようなパーツが障害となり易い。また、ベルトの革や生地などが厚い場合も同様であり、バックルにおける抵抗によりベルトを迅速に着脱できないという問題があった。
なお、本体とロック部材との間の空間を単に拡げてベルトを挿通し易くした場合は、バックルの厚みが大きくなってしまい、適当でない。
【0005】
以上に鑑みて、本発明の目的は、薄型でありながらベルトを容易に挿通できるバックルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、本体と、この本体に回動可能に設けられ前記本体との間にベルトを挿通する空間を有するロック部材とを備え、前記ロック部材は、前記本体側に回動された際にベルトを前記本体との間に挟持する挟持部を有し、前記空間を構成する前記本体と前記ロック部材との少なくとも一方には、前記空間に臨む凹部が形成されていることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、本体とロック部材との少なくとも一方に形成される凹部により、本体とロック部材との間の空間が拡がるので、ベルトが厚い生地であったりベルトにパーツなどが付属していてもベルトの挿通に支障がなく、ベルトを容易かつ迅速に着脱できる。
また、このように凹部の形成によって空間が拡げられているので、本体やロック部材の肉厚を全体的に薄くしたり、ベルトの厚みに対して本体とロック部材とを十分に離すためにロック部材の軸支部を本体の基部から大きく突出させることなどが不要であり、本体およびロック部材の成形時や使用による撓みを防止できる。
すなわち、凹部の形成により、バックルの薄型化に際して構造的な強度を維持しつつ、前記の空間の開き量を大きくできるので、バックルの薄型化と、ベルトの挿通し易さとを共に実現できる。
【0008】
前記ロック部材には、前記凹部としてロック部材側凹部が形成され、前記ロック部材側凹部は、前記ロック部材の回動軸に略沿った方向に対して略円弧状に窪んでいることが好ましい。
【0009】
この発明によれば、本体とロック部材との間の空間にロック部材側凹部が臨むので、ベルトを押さえる突起などが本体側に形成されている場合であっても、当該空間の寸法を大きくすることができる。
また、ロック部材側凹部は略円弧状に形成され角張っていないため、ベルトを円滑に挿通できるとともに、前記空間の寸法が最も大きいロック部材側凹部の中央からベルトを一層容易に挿通できる。
【0010】
前記本体には、前記凹部として本体側凹部が形成され、前記本体側凹部には、前記ロック部材が前記本体側に回動された際に前記挟持部が対向することが好ましい。
【0011】
この発明によれば、ロック部材が本体側に回動された際に、本体側凹部に挟持部が凹凸嵌合するように対向し、これらの挟持部と凹部との間でベルトが圧縮される。これにより、ベルトの引張り力に対する抵抗が付与されるので、ベルトの保持力を向上させることができる。すなわち、本体側凹部の形成により、挟持部と隣接する本体の位置に突起が設けられた従来の構成と略同等の保持力を確保できる。よって、従来のような突起を本体から無くすことができ、ベルト挿通の際に本体の内周面にベルトが引っ掛からないため、ベルトを一層容易に挿通できる。
【0012】
前記挟持部には、前記ロック部材の回動軸に略沿って並ぶ複数の凸部により歯列が形成され、前記本体側凹部は、前記ロック部材が前記本体側に回動された際に前記凸部とそれぞれ対向する位置に複数形成されて歯列を構成していることが好ましい。
【0013】
この発明によれば、挟持部の歯列と本体の歯列とが互いに噛合し、これらの歯列の間にベルトが固定されて当該ベルトの長手方向にも幅方向にもずれないので、保持力をより一層向上できる。
【0014】
前記本体は、第1本体とされ、前記ロック部材において前記第1本体に設けられた側と反対側に、前記ロック部材との間にベルトを挿通する空間を有するとともに前記ロック部材が回動可能に設けられる第2本体を備え、前記挟持部として、前記第1本体との間にベルトを挟持する第1挟持部が前記ロック部材の前記第1本体に対する回動軸の近傍に設けられるとともに、前記第2本体との間にベルトを挟持する第2挟持部が前記ロック部材の前記第2本体に対する回動軸の近傍に設けられ、前記空間を構成する前記第2本体と前記ロック部材との少なくとも一方には、前記空間に臨む凹部が形成されていることが好ましい。
【0015】
この発明によれば、一のロック部材を第1本体と第2本体とに対して回動させることにより、第1本体とロック部材との間、および第2本体とロック部材との間にそれぞれ挿通されたベルトを一度にロック、またはロック解除することが可能となる。つまり、第1本体とロック部材との間、および第2本体とロック部材との間に1本のベルトの両端がそれぞれ挟持されている場合、ロック部材の回動により、ベルトの両端側を一度に緩めることができるので、ベルトの着脱を迅速に行うことができる。
また、第2本体についても、ロック部材との間の空間に臨む凹部が形成されているため、前述と同様に、ベルトの挿通を容易にできるとともに、バックルの薄型化を促進できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
〔1.バックルの構成〕
図1は、本実施形態におけるバックル1の使用状態を示す側断面図である。本実施形態のバックル1の内部には、1本のベルト100の両端側がそれぞれ挿通されて固定されており、これによって着衣などが留められている。バックル1は、身体の前面側となる第1本体10と、身体と近接する側の第2本体20と、これらの第1本体10および第2本体20を互いに連結するとともに、これら第1、第2本体10,20に対して回動可能なロック部材30とを備えている。
【0017】
図2は、バックル1の斜視図であり、図3はバックル1の分解斜視図である。また、図4は、図1のIV矢視図である(一部切欠)。さらに、図5、図6は、バックル1の使用手順を示し、図7は、図5のVII−VII線矢視図である。
本実施形態における第1本体10は、平面略矩形状の基板11と、基板11からバックル1内側にそれぞれ突出する一対の起立部12と、基板11の一端側で各起立部12間を結ぶ架設部13とを有する。これらの基板11、起立部12、および架設部13によってベルト100が挿通される挿通部10Aが構成されており、挿通部10Aの内部には、架設部13が設けられた側から、ベルト100の端部が挿通される。
【0018】
各起立部12には、ロック部材30が設けられる軸孔121がそれぞれ形成されている。
基板11の表面側には、各起立部12が設けられた辺にそれぞれ沿って面取り部111が形成されている(図4)。また、基板11の裏面側には、各軸孔121を互いに結ぶ方向に沿って歯列140が形成され、この歯列140は本体側凹部としての複数の凹部141で構成されている。各凹部141は、基板11の裏面11Bから基板11の内側(表面11A側)に窪んでいる。
【0019】
第2本体20は、平面略矩形状の基板21と、基板21からバックル1の内側に突出する一対の起立部22とを有し、これらの基板21および起立部22により構成される挿通部20Aの内部にベルト100の端部が挿通される。
各起立部22には、ロック部材30が設けられる軸孔221が形成され、基板21の裏面側には、各軸孔221を互いに結ぶ方向に沿って歯列240が形成されている。この歯列240は、複数の凸部241で構成されている。各凸部241は、基板21の裏面21Bから面外方向に突出している。また、基板21の表面側には、各起立部12が設けられた辺にそれぞれ沿って面取り部211が形成されている(図4)。
第2本体20の基本的な構造は、前述の第1本体10の構造と略同様である。第1本体10と第2本体20とは、互いの起立部12,22が向き合うように配置される。
【0020】
ロック部材30は、平面略矩形状であり、第1本体10の軸孔121に挿入される軸部311,312と、第2本体20の軸孔221に挿入される軸部321,322とを、それぞれ回動軸として有するとともに、軸部311,312近傍の辺および軸部321,322近傍の辺からそれぞれ逆方向に立ち上がる第1挟持部33と第2挟持部34とを有する。第1挟持部33は、軸部311,312に対して偏心し、第2挟持部34は、軸部321,322に対して偏心している。
【0021】
ここで、ロック部材30は、図7のように第1本体10または第2本体20に起立した状態のとき、第1本体10の基板11との間に空間SP1を有するとともに、第2本体20の基板21との間に空間SP2を有する。
図7のようにロック部材30が起立した状態のとき、これらの空間SP1,SP2にそれぞれ臨むロック部材側凹部としてのアーチ部35,36が、軸部311,312間および軸部321,322間にそれぞれ形成されている。各アーチ部35,36は、軸部311,312に沿った方向および軸部321,322に沿った方向に対してそれぞれ円弧状に窪んでいる。
【0022】
第1挟持部33の先端には、軸部311,312を互いに結ぶ方向に沿って歯列330が形成され、この歯列330は、複数の凸部331で構成されている。ロック部材30が第1本体10側に回動された際に、この歯列330と第1本体10の歯列140とが互いに噛み合う。
一方、第2挟持部34の先端にも、軸部321,322を互いに結ぶ方向に沿って歯列340が形成され、この歯列340は複数の凸部341で構成されている。ロック部材30が第2本体20側に回動された際に、この歯列340は、第2本体20の歯列240と隣り合う。
【0023】
なお、ロック部材30には、孔37,38が形成されているとともに、ロック部材30の側面には、ロック部材30が第2本体20側に回動された際に起立部22の内周面に当接する突起39が形成されている。
【0024】
以上のバックル1を構成する第1本体10、第2本体20、およびロック部材30は、本実施形態では別々に製造された後、互いに組み付けられている。バックル1の材質は特に限定されず、第1本体10、第2本体20、およびロック部材30は例えば樹脂製、金属製などであってよい。ここで、第1本体10、第2本体20、およびロック部材30の三体を同時に射出成形するなどして、バックル1を一度に製造することも可能である。
なお、アーチ部35,36が設けられていることにより、射出成形時の撓みを抑制できる。また、第1本体10の面取り部111は意匠性に寄与するだけでなく、この面取り部111の形成によって起立部12の肉厚を薄くでき、挿通部10Aの内寸を大きくできる。
【0025】
〔2.バックルの取扱手順〕
次に、バックル1によってベルト100を留める手順について説明する。ここで使用するベルト100には、厚い生地が用いられ、装着時に前面側となる端部に樹脂製のエンドパーツ101が取付けられている。
図5に示すように、ロック部材30が第1本体10および第2本体20の面外方向に回動されているとき、第1挟持部33および第2挟持部34の向きは基板11および基板21に略平行であって、バックル1のロックは解除されている。この状態において、第2本体20の挿通部20Aに第2挟持部34とは反対側からベルト100の端部102を挿通し、空間SP2を通過させる。このとき、アーチ部36によって空間SP2が拡がっているので、第2本体20における歯列240の凸部241がベルト100を挿通する際の抵抗とならない。すなわち、ベルト100の端部102を空間SP2に容易に挿通できる。
【0026】
そして、ロック部材30を図5中、反時計回りに第2本体20側に回動させ、第2挟持部34を第2本体20側に起こすと、第2挟持部34の歯列340と第2本体20の歯列240とが隣り合い、これらの歯列340と歯列240との間にベルト100が挟持される。このとき、ロック部材30側面の突起39が第2本体20の内周面に嵌合し、ロック部材30が第2本体20に係止される。
【0027】
このようにベルト100の端部102をバックル1に保持したら、ベルト100のエンドパーツ101側を第1本体10の挿通部10Aに架設部13側から挿通し、空間SP1を通過させて、軸孔121側から引き出す。
ここで、空間SP1がアーチ部35により拡がっているので、ベルト100の生地よりも厚いエンドパーツ101が第1本体10の裏面側やロック部材30に当たることもなく、ベルト100は円滑に挿通される。アーチ部35は軸部311,312間の略中央で最も窪んでいるため、このアーチ部35中央からベルト100をより簡単に挿通できる。
また、第1本体10の基板11の裏面11Bに凹部141のみが形成され、裏面11Bから空間SP1に突出する部材がないことからも、ベルト100を空間SP1に容易に挿通できる。
【0028】
このように第1本体10にベルト100を挿通したら、エンドパーツ101を引っ張り、ベルト100を締める位置を調整した後、第1本体10を第2本体20に重ね合わせる。これにより、ロック部材30が図6中、反時計回りに第1本体10側に回動され、第1挟持部33と第1本体10との間にベルト100が挟持されて、バックル1がロックされる(図1)。このとき、第1挟持部33の歯列330と第1本体10の歯列140とが対向し、歯列330の凸部331が歯列140の凹部141に向かって押圧されるので、これらの凸部331と凹部141との間でベルト100が圧縮され、強固に保持される。前述の突起39により、ロック部材30は第2本体20の幅方向中央に位置決めされているため、ロック部材30の凸部331と第1本体10の凹部141とがそれぞれ互いに対向する。このような歯列140と歯列330との噛合により、ベルト100が長手方向や幅方向に動いて緩むことなく、確実にロックできる。
【0029】
なお、第1本体10における軸孔121両側の寸法に差があり(軸孔121から架設部13側の端部までの寸法が大)、図1中、ロック部材30に対する第1本体10の時計回り方向へのモーメントが大であるため、第1本体10の回転が規制され、バックル1のロックが維持される。
【0030】
ロック解除の際は、図5のように、第1本体10を第2本体20に対して引き上げる。これにより、ロック部材30が第1本体10および第2本体20に対して回動し、空間SP1,SP2をベルト100が移動し、弛緩する。このようにベルト100の両端側を緩めることで、ベルト100を迅速に着脱できる。ただし、ロック部材30を第1本体10に対して回動させ、ベルト100のエンドパーツ101側のみを緩めてもよい。バックル1の留め方などは限定されない。
【0031】
このような本実施形態のバックル1によれば、ベルト100の両端をそれぞれ保持する第1、第2本体10,20を備え、これら第1、第2本体10,20に対してロック部材30が回動自在とされているので、ロック部材30の回動により、1本のベルト100を両端側から一度に緩めることができる。これにより、ベルト100の着脱を迅速に行うことができる。
【0032】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本実施形態のバックル2の使用状態を示す側断面図である。バックル2は、本体40と、この本体40に回動可能なロック部材50とを備えている。このバックル2は、ベルト200による持ち手の長さなどを調節するアジャスタとして用いられ、ロック部材50の本体40側への回動により、本体40とロック部材50との間にベルト200が挟持されることにより、持ち手の長さなどが調節される。
【0033】
図9は、ロック部材50を回動して本体40に起立させた状態を示し、図10は、図9のX矢視図である。本体40およびロック部材50の基本的な構造はそれぞれ、第1実施形態のバックル1における第1本体10または第2本体20、およびロック部材30と略同様であり、略同様の構成については第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
本体40は、平面略矩形状の基板21と、ロック部材50を軸孔221で軸支する一対の起立部22とを有する。基板21には、ベルト200が挿通される孔47,48が形成されるとともに、各軸孔221を互いに結ぶ方向に沿って歯列140が形成され、この歯列140は、本体側凹部としての複数の凹部141で構成されている。
【0034】
ロック部材50は、本体40の軸孔221に挿入される軸部311,312を有して平面略矩形状とされるとともに、軸部311,312の側の辺から挟持部53が立ち上がり、断面略L字状に形成されている。ロック部材50の軸部311,312間には、ロック部材50と本体40との間の空間SP1に臨むロック部材側凹部としてのアーチ部35が形成されている(図10)。
また、挟持部53の先端には、複数の凸部331が並ぶ歯列330が形成され、この歯列330は、ロック部材50の回動により、本体40側の歯列140と噛合する。
【0035】
このようなバックル2を使用する際は、図9、図10のようにロック部材50を回動して本体40に起立させた状態で、本体40とロック部材50との間の空間SP1に軸部311,312側からベルト200を挿通する。この際、アーチ部35と歯列330とにより、ロック部材50と本体40との間の空間SP1が拡げられているので、ベルト200を容易に挿通できる。ベルト200を挿通した後、図8のようにロック部材50を本体40側に回動させれば、挟持部53が本体40に対向し、挟持部53の歯列330と本体40の歯列140との間にベルト200が挟持される。
本実施形態によっても、第1実施形態で述べた効果と略同様の効果を奏する。
【0036】
〔本発明の変形例〕
本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が許容される。
【0037】
本発明のバックルの形状等は、前記各実施形態に限定されない。例えば、第1実施形態の第1、第2挟持部33,34先端の歯列330,340や、第2実施形態の挟持部53の歯列330は形成されていなくてもよい。つまり、ロック部材の挟持部は、ロック部材の回動軸に対して偏心し、ロック部材が本体側に回動された際に本体に向かって突出し、本体との間にベルトを挟持するものであればよい。
【0038】
また、前記実施形態では、ロック部材と本体との間の空間に臨む凹部のうち、本体側凹部として、複数の凹部141を示したが、これに限らず、ロック部材の回動軸に沿って本体に形成された溝などが本体側凹部として設けられていてもよい。この場合、ロック部材の挟持部も、この溝に凹凸嵌合するような凸部を有し、かつ、溝が延びる方向に沿って形成されていることが好ましい。さらに、本体側凹部をアーチ部35,36のように、ベルト100の幅方向に沿って断面円弧状に、基板11の裏面11Bから内側に(表面11A側に)窪むように形成することも考えられる。このように形成された本体側凹部の内部に歯列を形成してもよい。
そして、ロック部材側凹部についても、前述のアーチ部35,36に限らず、本体とロック部材との間の空間を拡張し得る任意の形状であってよい。
【0039】
ここで、本発明のバックルは、本体と、ロック部材とを備えていればよく、第1実施形態のように、第1、第2本体10,20を備える場合は、第1、第2本体10,20のうち少なくともいずれかに、凹部が形成されていればよい。第1実施形態では、第1本体10には凹部としてアーチ部35と凹部141が形成され、第2本体20には凹部としてアーチ部36のみが形成されていた。つまり、第1、第2本体10,20のいずれにも凹部が形成されていたが、第1、第2本体10,20の片方にのみ、凹部が形成されていてもよい。例えば、第2本体にベルトを着脱する頻度などによっては、第2本体におけるベルトの挿通性はさほど問題とならず、第2本体には凹部が形成されていなくても構わない。この場合、凸状の歯によって第2本体にベルトを常時固定すればよい。
一方、第1実施形態の第2本体20における歯列240を第1本体10の歯列140と同様に、凹部によって構成することも検討できる。すなわち、裏面21Bから突出する凸部ではなく、裏面21Bから表面21A側に窪む凹部を第2本体20の基板21裏面側に形成すればよい。
【0040】
また、第1実施形態では、第1本体10の方が第2本体20よりも大きく、先ず第2本体20にベルト100を保持していたが、用途によっては、これら第1、第2本体10,20を同じ寸法や形状で対称に形成し、両者を区別なく使用することも可能である。
【0041】
前記各実施形態では、バックル1,2で留めるベルトとして、厚生地の、樹脂製の分厚いエンドパーツ101が取付けられたものを例示したが、ベルトの材質や付属物などは何ら限定されない。例えば、ベルトの材質が薄い生地や皮革、樹脂などの場合も、ロック部材の挟持部の回転軸に対する偏心量を増やすことなどで、良好に保持できる。また、エンドパーツが設けられていないベルトも勿論使用できる。
また、前記各実施形態のように、1本のベルト100の両端を留めたり、ベルト200の長さを調整するほか、本発明のバックルによって2本のベルトを連結することも勿論可能である。ベルトの用途は問わず、本体とロック部材との間の空間に挿通して挟持し得る帯状のテープや紐などのすべてのベルト類を使用できる。
【0042】
以上、本発明を実施するための最良の構成について具体的に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形および改良を加えることができるものである。
上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明のバックルは、衣服などを留めるベルトや、靴、鞄、袋物などに用いられる各種のベルトを留めるのに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態におけるバックルの使用状態を示す側断面図。
【図2】前記実施形態におけるバックルの斜視図。
【図3】前記実施形態におけるバックルの分解斜視図。
【図4】図1のIV矢視図(一部切欠)。
【図5】前記実施形態におけるバックルの使用手順を示す側断面図。
【図6】前記実施形態におけるバックルの使用手順を示す側断面図。
【図7】図5のVII−VII線断面図。
【図8】本発明の第2実施形態におけるバックルの使用状態を示す側断面図。
【図9】前記実施形態におけるバックルの側断面図。
【図10】前記実施形態におけるバックルの側面図(一部切欠)。
【符号の説明】
【0045】
1,2・・・バックル、10・・・第1本体、20・・・第2本体、30,50・・・ロック部材、33・・・第1挟持部,34・・・第2挟持部,35,36・・・アーチ部(ロック部材側凹部)、40・・・本体、53・・・挟持部、100,200・・・ベルト、140・・・歯列、141・・・凹部(本体側凹部)、311,312,321,322・・・軸部(回動軸)、330,340・・・歯列、331,341・・・凸部、SP1,SP2・・・空間。




 

 


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