米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 衣類 -> YKK株式会社

発明の名称 衝撃緩衝留め具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−222407(P2007−222407A)
公開日 平成19年9月6日(2007.9.6)
出願番号 特願2006−47198(P2006−47198)
出願日 平成18年2月23日(2006.2.23)
代理人 【識別番号】100091948
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 武男
発明者 吉江 謙一
要約 課題
組み立てが簡単で一旦組み立てると容易には分解されず、しかも所望の緩衝力が安定して確保される衝撃緩衝留め具を提供する。

解決手段
ベルト装着部112 から延設する筒状の本体111 を有する合成樹脂製のソケット110 と、ベルト類装着部122 から延設するソケット110 に嵌挿可能な枠状の本体121 を有する合成樹脂製のプラグ120 とを備え、枠状の本体121 の左右枠体121a,121b の内面に沿って合成樹脂製のスプリング支持部材130 を摺動可能に嵌着する。このとき、プラグ120 の反ベルト類装着部側の枠体121c内面とスプリング支持部材130 との間に独立してスプリング140 が介装支持される。ソケット110 の開放側端部の厚み方向の対向壁部に形成された1以上の係止爪係着孔114〜116にスプリング支持部材130 に設けられた係止爪135〜137が係着して、ソケット110 と一体化される。
特許請求の範囲
【請求項1】
一端にベルト類装着部(112) を有するとともに、同ベルト類装着部(112) から延設された筒状の本体(111) を有する合成樹脂製のソケット(110) と、
一端にベルト類装着部(122) を有するとともに、同ベルト類装着部(122) から延設された枠状の本体(121) を有し、同枠状の本体(121) が前記ソケット(110) の筒状本体(111) に摺動可能に嵌挿される合成樹脂製のプラグ(120) と、
前記枠状の本体(121) の左右枠体(121a,121b) の内面に沿って摺動可能に嵌着された合成樹脂製のスプリング支持部材(130) と、
前記プラグ(120) の反ベルト類装着部側の枠体(121c)内面と前記スプリング支持部材(130) との間に独立して介装支持されるスプリング(140) と、
を備え、
前記ソケット(110) の開放側端部の厚み方向の対向壁部にそれぞれ1以上の係止爪係着孔(114〜116)を有し、
各係止爪係着孔(114〜116)に対応する前記スプリング支持部材(130) の部位に前記係止爪係着孔(114〜116)に係着固定する係止爪(135〜137)が突設されてなる、
ことを特徴とする衝撃緩衝留め具。
【請求項2】
前記スプリング(140) がコイルスプリングであり、同コイルスプリングがプラグ(120) の反ベルト類装着部側の枠体(121c)内面に突出する第1スプリング支持突部(125) とスプリング支持部材(130) の反ベルト類装着部側の側面に突出する第2スプリング支持突部(132) との間で支持されてなる請求項1記載の衝撃緩衝留め具。
【請求項3】
前記プラグ(120) の左右枠体(121a,121b) と前記スプリング支持部材(130) との各摺動面の一方にガイド溝(133,134) を有し、他方にガイドレール(123,124) を有してなる請求項1記載の衝撃緩衝留め具。
【請求項4】
前記プラグ(120)の左右枠体(121a,121b) の内面にガイドレール(123,124) を有し、前記スプリング支持部材(130) の左右側面にガイド溝(133,134) を有してなり、前記ガイドレール(123,124) のベルト類装着部側の端面と前記ベルト類装着部(122) の枠部延設側端面との間に前記スプリング支持部材(130) の左右端部が装着される装着間隙(d) を有してなる請求項3記載の衝撃緩衝留め具。
【請求項5】
前記ソケット本体(111) の厚み方向に対向する壁部の内壁面が係止爪係着孔形成部位に向けてテーパ面とされ、その肉厚が漸増してなる請求項1記載の衝撃緩衝留め具。
【請求項6】
前記筒状本体(111) の左右側壁部の内壁面と同本体(111) の厚み方向の対向する壁部の内壁面とが連続する曲面をもって連結されてなる請求項1記載の衝撃緩衝留め具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は2本以上のベルトやハーネス間、或いは二以上の物品同士を連結するための留め具に関し、特に連結後のベルトやハーネスの間や物品間に衝撃力などの外力が加わったときに適度な緩衝機能を備えた衝撃緩衝留め具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の衝撃緩衝留め具は、例えばゴルフバッグ、軟質バッグ、硬質バッグなどの各種バッグ類のベルト連結具として、各種体育用具などの支持連結具として、或いは健康機器やリハビリ用機器類、作業用のハーネス連結具として、多様な分野において使用されている。衝撃緩衝留め具の典型的な例が、例えば特開2001−178506号公報(特許文献1)や台湾実用新案公告第228653号公報(特許文献2)などに開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された緩衝留め具は、帯状体或いは索状体を介して、或いは直接、雄形留め具と雌形留め具とを器具に連結して使用され、良好な緩衝機能を発揮するクッション式留め具である。雄形留め具は、全体が熱可塑性合成樹脂製の一端にベルト、テープ、索条、ハーネスなどのベルト類装着部(以下、単にベルト装着部という。)を有する矩形状枠体からなり、その枠体の反ベルト装着部側の端部枠の内側面中央からベルト装着側に向けて成形一体化された緩衝体を有している。一方の雌形留め具は、一端にベルト装着部を有し、他端が開放された矩形薄型箱体からなり、その開放端部から内部空間へと前記雄形留め具の矩形状枠体が挿入可能とされている。また、前記雄形留め具の左右枠の外側面中央にスライド爪が突設されており、前記雌形留め具の左右内側面の途中に形成されたスライド爪摺動溝に前記スライド爪が遊嵌して同スライド爪の摺動を案内するようにしている。更に、雌形留め具の上下両壁の開放端部中央に貫通孔が形成され、前記雄形留め具の前記緩衝体の自由端部には前記貫通孔に係着する係止突起を突出させている。
【0004】
かかる構成により、雌形留め具に雄形留め具を挿入して、前記係止突起を雌形留め具の貫通孔に係着させたのち、雄形留め具及び雌形留め具を離間方向に引っ張ると、雄形留め具は前記緩衝体を介して雌形留め具の内部をスライド溝に沿って弾性的に摺動し、引っ張り力を解除すると挿入時の位置へと戻る。つまり、雄形留め具と雌形留め具が結合させて物品を連結されたのち、使用時に物品による比較的重い引張力を内部の緩衝体により緩和する機能を有している。
【0005】
一方、上記特許文献2に開示された緩衝留め具は、一端にベルト装着部を有する全体が矩形状の無蓋箱体からなる主環と、一端にベルト装着部を有し同ベルト装着部から間隔をおいて平行に延設された左右一対の係止杆を有する副環と、前記主環の内部空間内に摺動自在に配されるとともに前記副環の係止環と係合するU字状の係止部材と、前記主環の内部空間にあって前記副環の一対の係止杆の間に配され、一端を前記係止部材の内側座面に支持されるとともに他端が前記主環の反ベルト装着部側の内壁面の一部に支持されるコイルスプリングと、前記主環の上部開放部を閉塞係着される矩形板状の上蓋とから構成されている。前記主環の底部には前記スプリングの載置面が形成され、また反ベルト装着部側の壁部には前記副環の係止杆を挿通するための一対の挿通溝が形成されている。前記係止杆の先端には、ベルト装着部側に係止面を有する係止爪が外側に突設されている。前記U字状係止部材の左右一対の杆部には、その先端に前記係止杆の係止爪と係脱する係止爪が内側に向けて突設されている。また前記上蓋及び主環には、互いに係着する係着部を有している。
【0006】
かかる構成を備えることにより、この特許文献2に記載された緩衝留め具も、上記特許文献1と同様、主環に副環の係止杆を挿入して、その係止爪を上記係止部材の係止爪に係合させる。主環に上蓋を係着させて主環と副環とが組み立てられたのち、主環と副環のベルト装着部を離間方向に引っ張ると、係止部材が主環の内部をスプリングを圧縮しながら移動する。ここで引っ張り力を解除すると、組み立て時の状態に戻る。
【特許文献1】特開2001−178506号公報
【特許文献2】台湾実用新案公告第228653号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1に記載された衝撃緩衝留め具は、雄形留め具の矩形状枠体を雌形留め具の内部空間に挿入するだけで、緩衝体の端部から突出する係止突起が雌形留め具の貫通孔に係着して衝撃緩衝留め具の組み立てができるため、特許文献2に記載された衝撃緩衝留め具と比較すると組み立て作業が簡単にできる。しかしながら、この特許文献1に記載された衝撃緩衝留め具にあっては、緩衝体がリング状又は8字状に形成されいるため、緩衝体の弾性変形を効果的に発揮させるには緩衝体の配置空間を大きく取る必要があるが、雌形留め具の限られた空間内では十分な配置空間が得られにくく、その形状もあって緩衝体の変形量が小さく、所要の緩衝機能も得にくい。しかも緩衝体は、その一端が雄形留め具の上記矩形状枠体の枠部内面に固着された状態で、同枠体の成形と同時に一体成形されているため、用途に応じて緩衝体の緩衝力を変更することができず、所望の緩衝力をもつ留め具を製造するには、それぞれ個別に製造する必要があり、金型コストなどによる製造コストの増大につながる。
【0008】
一方、上記特許文献2に記載された衝撃緩衝留め具は、極めて部品点数が多く、その組み立てを効率的に行いがたく、しかもその組み立てに当たっても最終的には上蓋を主環に係着固定しして完了するが、こうした係着による固定では、例えば主環に衝撃力が加わったとき上蓋が主環から外れやすく、上蓋が外れると、各部品が分解して四散することになる。
【0009】
本発明は、上述のような従来の緩衝留め具の課題を解消するものであり、具体的な目的は組み立てが簡単で一旦組み立てると容易には分解されず、しかも所望の緩衝力が安定して確保され、更には用途に応じた緩衝力が容易に得らればかりでなく、外観的に同一寸法で同一形状の留め具であっても、その緩衝力の変更が任意にできる生産効率の高い衝撃緩衝留め具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的は、本発明の基本的構成である一端にベルト装着部を有するとともに、同ベルト装着部から延設された筒状の本体を有する合成樹脂製のソケットと、一端にベルト装着部を有するとともに、同ベルト装着部から延設された枠部本体を有し、同枠部本体が前記筒状の本体に摺動可能に嵌挿される合成樹脂製のプラグと、前記枠部本体の左右枠内面に沿って摺動可能な合成樹脂製のスプリング支持部材と、前記プラグの反ベルト装着部側の枠体内面と前記スプリング支持部材との間に独立して介装支持されるスプリングとを備え、前記ソケットの開放側端部の厚み方向の対向壁部にそれぞれ1以上の係止爪係着孔を有し、各係止爪係着孔に対応する前スプリング支持体の部位には前記係止爪係着孔に係着固定する係止爪が突設されていることを特徴とする衝撃緩衝留め具により効果的に達成される。
【0011】
好適な態様によれば、前記スプリングにコイルスプリングが使われる。また他の好適な態様では、前記プラグの左右枠材と前記スプリング支持体との各摺動面の一方にガイド溝を有し、他方にガイドレールを有している。この場合、前記プラグの左右枠材内面にガイドレールを有し、前記スプリング支持体の左右側面にガイド溝を有してなり、前記ガイドレールのベルト装着部側の端面と前記ベルト装着部の枠部延設側端面との間に前記スプリング支持体の左右端部の装着間隙を有していることが望ましい。
【0012】
また、他の好適な態様によると、前記ソケット本体の厚み方向に対向する壁部の内壁面が係止爪係着孔形成部位に向けてテーパ面とされ、その肉厚が漸増している。更に前記筒状本体の左右側壁部の内壁面と同本体の厚み方向の対向する壁部の内壁面とが連続する曲面をもって連結されていることが好ましい。
【作用効果】
【0013】
スプリング支持部材がプラグのベルト装着部の内面に対向して配され、同スプリング支持部材とプラグの反ベルト装着部側の内面との間に独立してスプリングを配しており、しかもプラグをソケットに嵌挿したとき、ソケットの開放端とスプリング支持部材との間にてソケットとスプリング支持部材とが相対移動不能に係着固定されるため、ソケット内におけるプラグの移動距離を大幅に増大させることができる。また、スプリングが他の部品と独立しているため、バネ力の異なるスプリングを任意に配することができ、仮に同一寸法で同一形状の留め具であっても、用途に対応した適正な緩衝機能をもつ留め具が得られるため、生産効率を一段と向上させることができる。
【0014】
また、スプリングとしてコイルスプリングを使用すると、スプリング径を変化させることなくスプリングを伸縮させ得るため、スプリングの左右側部に配されるプラグの左右枠部とスプリングとの間の間隙は互いに干渉しない間隙であれば足り、上記特許文献1のような矩形状枠部と一体に成形される合成樹脂製の緩衝体の変形量を考慮してスプリングの収容空間を大きくする必要がない。
【0015】
前記プラグの左右枠内面にガイドレールを有し、前記スプリング支持体の左右側面にガイド溝を有する場合、前記ガイドレールのベルト装着部側の端面と前記ベルト装着部の枠部延設側端面との間に前記スプリング支持体の左右端部の装着間隙を形成する。このように、スプリング支持体の左右端部の装着間隙を形成しておくと、プラグの反ベルト装着部側の枠部内面にスプリング支持体を容易にセットでき、前記ガイドレールとガイド溝との位置合わせが容易となる。そのため、特にスプリングの幅方向の変形を考慮して殊更に緩衝空間を大きく設定する必要がない。
【0016】
前記ソケットの係止爪係着孔部の内面を、前記係止爪係着孔部の形成部位に向けて肉厚となるように漸増させているため、同係止爪係着孔部の変形がしにくくなり、ソケットの開放端部を開くような力が加わっても、スプリング支持部材の係止爪がソケットの係着孔から外れるようなことがなくなる。また、前記筒状本体の左右内壁面を、厚さ方向に相対する内壁面との間を連続する曲面をもって連結すると、ソケットとプラグとに相対的にスプリングの伸縮方向からずれた偏力が加わったとしても、コーナーがないことから摩擦が少なくなり、留め具としての安定した伸縮機能が確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の最も好適な実施形態を、代表的な実施例に基づき図面を参照しながら具体的に説明する。図1〜図5は本発明の第1実施例を示している。
図1は、本実施例の衝撃緩衝留め具の分解斜視図であり、同衝撃緩衝留め具100はソケット110とプラグ120とスプリング支持部材130とスプリング140との4点の構成部材を備えている。本実施例にあっては、前記ソケット110、プラグ120及びスプリング支持部材130に、ポリアセタール樹脂を使用しているが、他にもポリ塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を使うことができる。また、前記スプリングには金属製のコイルスプリングを使用することが望ましいが、合成樹脂製のコイルスプリングを使用することもできる。
【0018】
前記ソケット110は、図1及び図2に示すように、箱体からなるソケット本体111の一端にベルト装着部112を有し、ソケット本体111の筒状空間を反ベルト装着部側端部に開放している。前記ベルト装着部112は前記ソケット本体111の底部側の一端面からC字状のベルト類巻掛け杆113を延設一体化して構成される。このベルト類巻掛け杆113とソケット本体111の底部との間に形成されるベルト類挿通孔にベルト類が挿通され、前記ベルト類巻掛け杆113に巻き回して縫着などによりベルト類が取り付けられる。また本実施例にあっては、ソケット本体111の開放端縁の近傍には、同開放端縁に沿って所要の間隔をおいて3個の係止爪係着孔114〜116が形成されている。
【0019】
上記プラグ120は、図1及び図2に示すとおり、全体が矩形枠状を呈しており、矩形枠体からなるプラグ本体121の一端にベルト装着部122を有している。このベルト装着部122は全体としてC字状を呈し、前記プラグ本体121の長手方向の一端から同プラグ本体121と同一平面上を外側に一体に延設されている。本実施例では、前記プラグ本体121の左右枠体121a,121bの対向面には長手方向に沿って、それぞれガイドレール123,124が形成されており、また反ベルト装着部側の枠体121cの中央部内面には上記スプリング140の一端を支持する第1スプリング支持突部125が突設されている。前記ガイドレール123,124のベルト装着部側の端面と前記ベルト装着部122を有する枠体121dの内面との間には、上記スプリング支持部材130の左右端部を収容できる間隙dが設けられている。
【0020】
前記スプリング支持部材130は、図1及び図2に示すとおり、その本体131が矩形枠体からなる上記プラグ本体121の左右枠体の対向内面間の左右幅を有し、その一側面の中央に第2スプリング支持突部132が突設された全体がT字状の駒体からなる。本実施例にあっては、前記本体131の左右両端面にそれぞれ前記第2スプリング支持突部132の突出方向に平行なガイド溝133,134が形成されている。このガイド溝133,134には、上記プラグ本体121に形成されているガイドレール123,124が遊嵌する。本実施例では、プラグ本体121にガイドレール123,124を形成し、前記スプリング支持部材130にガイド溝133,134を形成しているが、これとは逆にプラグ本体121にガイド溝を形成し、スプリング支持部材130にガイドレールを形成することもできる。このスプリング支持部材130の前記ガイド溝133,134により作られる平面に直交する方向の表裏面に、上記ソケット110の開放端縁表裏壁部に沿って形成された3個の係止爪係着孔114〜116に係止する係止爪135〜137が突設されている。
【0021】
以上の構成を備えたソケット110、プラグ120、スプリング支持部材130及びスプリング140が、次のようにして組み立てられて本実施例による衝撃緩衝留め具100が作製される。
まずスプリング支持部材130を、プラグ120のベルト装着側枠体121dの内側側面に当接させるとともに、上記スプリング支持部材130の第2スプリング支持突部132をベルト装着側枠体121dと相対する枠体121cに向けて、同スプリング支持部材130の左右両端部を上記ガイドレール123,124と前記ベルト装着側枠体121dの内側側面との間にできる間隙に嵌め込む。この間隙にスプリング支持部材130の左右両端部を嵌め込むと同時に、同左右両端部に形成されたガイド溝133,134がプラグ120に形成されたガイドレール123,124に対する嵌合位置にセットされる。次いで、スプリング140の一端を前記スプリング支持部材130の第2スプリング支持突部132に外嵌支持させる。また、同時にスプリング140の他端をプラグ120の上記第1スプリング支持突部125に外嵌支持させる。
【0022】
ここで、反ベルト装着部側の枠体121cはプラグ120のベルト装着部122と相対して配され、その左右端部は左右枠体121a,121bの反ベルト装着部側端部に一体化して連結されている。この反ベルト装着部側の枠体121cと、前記左右枠体121a,121bと、ベルト装着部側の枠体121dとの間には、スプリング支持部材130及びスプリング140を支持する空間が形成される。
【0023】
プラグ120とスプリング支持部材130との間にスプリング140を支持させたとき、スプリング140に僅かな圧縮力が働くように、同スプリング140の長さが設定されている。そのため、スプリング140をプラグ120とスプリング支持部材130とに支持させると、スプリング支持部材130はプラグ本体121のベルト装着部側の枠体121dの内面に弾力により押し付けられて、図2B及び図2Cに示すように、スプリング140とともにプラグ本体121の矩形枠体内の上記空間に収容支持される。ここで、スプリング支持部材130とスプリング140を支持した状態で、プラグ120の本体121をソケット本体111の内部空間に嵌挿する。この嵌挿の終端位置において、スプリング支持部材から突出する係止爪135〜137がソケットの開放端縁部に形成された係止爪係着孔114〜116に係着して、ソケット100とスプリング支持部材130とが相対的に移動不能に連結されて、図3に示すような外観形状をもつ衝撃緩衝留め具100が製作される。
【0024】
このとき、前記係止爪係着孔114〜116に係止爪135〜137が円滑に係止できるように、各係止爪135〜137の反係止面を係着孔侵入方向に向けて下向きの傾斜面に形成している。各係止爪135〜137の係止爪係着孔114〜116との係止面を、スプリング支持部材130の表裏面に対して直交面として、各係止爪135〜137が係止爪係着孔114〜116に一旦係着すると、係止爪135〜137を係止爪係着孔114〜116から容易に外れないようにしている。従って、本実施例による衝撃緩衝留め具100は、ソケット110にプラグ120を差し込むと、ソケット110とプラグ120とが一体となり、破壊しないかぎり分解が不可能となる。
【0025】
こうして組み立てられた衝撃緩衝留め具100に外部の力が加わったとき、例えばソケット110とプラグ120に瞬間的な引っ張り力が加わったとき、ソケット110と一体化しているスプリング支持部材130とプラグ120との間に介装されたスプリング140に圧縮力が働き、ソケット110とプラグ120との間で、図4に示すような弾性的に延び方向の相対的な移動がなされる。この状態で引っ張り力が解除されると、スプリング140の開放方向の力により、図3に示す元の形状に復帰する。衝撃緩衝留め具100には、こうした引っ張り力ばかりでなく、例えばベルト方向に圧縮する衝撃が加わったり、或いは引っ張り力の作用方向がベルト方向からずれたり、捩じり方向に力が加わったりする。
【0026】
そこで本実施例では、図5のA及びBに示すように、ソケット110の内面形状に工夫がなされている。
その1つは、ソケット110の上記係止爪係着孔114〜116、特に中央の係止爪係着孔115の周辺にて、同係止爪係着孔115に向けて肉厚が大きくなるようにソケット110の内壁面を半径の大きな円弧面に形成している。このようにソケット110の開放端部の内壁面を左右幅方向の中央部において肉厚を厚くするように円弧面形状とすると、図5に示すように、その係止爪係着孔115の縁部がプラグ120の対応する係止爪136の周辺に圧接することと、同部の肉厚が大きくなるだけ剛性が増すこととが相まって、仮に衝撃緩衝留め具100に厚み方向の力が加わってもソケット内部のスプリング支持部材130が厚み方向に移動できず、係止爪係着孔115から係止爪136が外れるようなことがなくなる。このことは、ソケット110に厚み方向の圧縮力に限らず、ソケット110の開放端を開こうとする力に対しても同様のことが言える。
【0027】
その2は、図5に示すとおり、ソケット110の左右側壁部の内面を湾曲させるとともに、同内面と上下壁部の内面とを連続する曲面にて連結している。このように曲面にて連結すると、仮にソケット110とプラグ120との間で捩じれ方向の力が働いても、プラグ120がソケット110の湾曲面に円滑に案内されて、引っ掛かったりして破損することがなくなる。本実施例では、前述のようにソケット内面を湾曲面に形成するだけでなく、プラグ120の左右枠体121a,121bの外側面を上下方向に湾曲面としている。
【0028】
図6は本発明の第2実施例を示している。この実施例において、上記第1実施例と異なるところは、プラグ120の矩形状枠体からなる本体121の左右枠体121a,121bの内面にガイドレールが形成されておらず、従ってスプリング支持部材の左右外側面にもガイド溝が形成されていない。本発明の衝撃緩衝留め具100は、既述したとおりスプリング支持部材130とスプリング140は、矩形枠状のプラグ本体121の内部に収納保持され、その状態でソケット110の内部空間に嵌挿されると、仮にソケット110とプラグ120の各ベルト装着部112,122が離間方向に引っ張られたとしても、前記スプリング支持部材130とスプリング140とはソケット110から外部に露呈することがなく、常にソケット110の内部空間内にあるため、上記第1実施例のようにガイドレールやガイド溝を必ずしも設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の衝撃緩衝留め具の分解斜視図である。
【図2】前記衝撃緩衝留め具の構造説明図であり、同図Aは正面図、同図Bは横断面図、同図Cは縦断面図を示す。
【図3】前記衝撃緩衝留め具の外観形状を示す斜視図である。
【図4】同衝撃緩衝留め具が伸長状態にあるときの内部構造を説明する図2のBに対応する断面図である。
【図5】図2のIV-IV 線に沿った矢視断面図と同図の部分拡大図である。
【図6】本発明の第2実施例によるプラグとスプリング支持部材の構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
100 衝撃緩衝留め具
110 ソケット
111 本体
112 ベルト装着部
113 ベルト類巻掛け杆
114〜116 係止爪係着孔
120 プラグ
121 矩形枠体(本体)
121a〜121d 本体の左右及びベルト装着方向前後の各枠体
122 ベルト装着部
123,124 左右のガイドレール
125 第1スプリング支持突部
130 スプリング支持部材
131 本体
132 第2スプリング支持突部
133,134 ガイド溝
135〜137 係止爪 140 スプリング
d 間隙




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013