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発明の名称 自動停止装置付スライドファスナー用スライダー
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−111351(P2007−111351A)
公開日 平成19年5月10日(2007.5.10)
出願番号 特願2005−307562(P2005−307562)
出願日 平成17年10月21日(2005.10.21)
代理人 【識別番号】100070529
【弁理士】
【氏名又は名称】縣 一郎
発明者 槻 慶一 / 岩瀬 裕一
要約 課題
希望の引手を用いて個人でも自動停止機構を備えたスライダーを自由に組立てることができる引手後付けタイプのスライダーを提供する。

解決手段
スライダーは胴体、カバー、引手から成し、胴体1の爪孔24の前後に前方取付柱10と後方取付柱11を設け、カバー7は前方に前方被係合部32、後方に後方被係合部33を設け、前端に弾性片31、側壁27の開口部29の後端に停止爪30を設け、前方の取付柱10は側面に張出し部13を設け、この後端に頂端から中央にかけてフック片15を設けて下方に収容部16を設け、張出し部13とフック片15との間にガイド部14を設け、開口部29に引手7の枢軸37を嵌挿して、前方被係合部32を収容部16へガイド嵌入してカバー7を取り付ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
胴体1上に爪孔24を穿設し、該爪孔24の前後に取付柱10,11を立設し、カバー7は前方の取付柱10に係合する前方被係合部32と、後方の取付柱11内を可動する後方被係合部33を設け、上壁28の前端に前方の取付柱10に対向する弾性片31を斜設し、側壁27に引手8の枢軸37が挿通できる開口部29を設け、開口部29の後方側に停止爪30を設け、前方の取付柱10の前方側面に突出する張出し部13を設け、該張出し部13にフック片15を後方へ向けて突設して下方に収容部16を設け、該収容部16に前方被係合部32を嵌入してカバー7を装着してなることを特徴とする自動停止装置付スライドファスナー用スライダー。
【請求項2】
張出し部13とフック片15との境界に段差を設けてガイド部14を形成してなる請求項1記載の自動停止装置付スライドファスナー用スライダー。
【請求項3】
フック片15の頂端側が内向に傾斜する斜面19に形成してなる請求項1記載の自動停止装置付スライドファスナー用スライダー。
【請求項4】
フック片15は前方の取付柱10の両側の外側に対称に形成してなる請求項1記載の自動停止装置付スライドファスナー用スライダー。
【請求項5】
収容部16は前方被係合部32の先端と対面し、封鎖された前端部36を有し、該前端部36とガイド部14とが一致する形に形成してなる請求項1記載の自動停止装置付スライドファスナー用スライダー。
【請求項6】
張出し部13は、側面形状が頂端から中央にかけて漸次広幅に形成し、ガイド部14が傾斜状を呈する形に形成してなる請求項1記載の自動停止装置付スライドファスナー用スライダー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動停止機構を備えたスライドファスナーに用いるスライダーであって、停止爪を有するカバーを引手の引張り操作によって、停止機能を働かせることができる自動停止装置付スライドファスナー用スライダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スライダーの胴体の前後に立設したカバー取付柱間に架設するカバーは、図11に展開して示すように、前方の取付柱の前面に固定するための弾性片を突出状に設け、この弾性片の基部の下方に前方の取付柱に揺動可能に取り付けることができる係止片を左右に設け、カバーの他端すなわち後方には、後方の取付柱に揺動可能に取り付けるための係止片を設け、この係止片の基部に左右そご状の停止爪を外方へ向けて突出するように設け、一方の停止爪の基部を幅広く形成してファスナーエレメントの上面を押圧できる押圧部を形成し、左右の停止爪は、それぞれ胴体の後方に設けた取付柱の両側に穿設した爪孔に挿入し、停止爪と押圧部の基部に引手の枢軸が挿通できる凹状の軸挿入部を設け、この素材を図12に示すように折り曲げてカバーを形成し、引手の枢軸を取り付けて引手の引き上げ操作によって、カバーの後端を持ち上げて左右の停止爪を前後のファスナーエレメント間から離脱させてスライダーの前後方向への摺動ができるように形成した自動停止装置付スライドファスナー用スライダーが知られている。
【0003】
また、図13に示すように、スライダーの胴体に揺動自在に取り付けたカバーにおける左右の側壁に配された前後のファスナーエレメント間に挿入できる停止爪を穿設し、胴体の左右に穿設した爪孔に停止爪を挿入し、胴体の前方に立設した左右のフック状の取付柱にカバー前端に設けた係止片を挿入係止し、かつカバーの先方中央に突出状に設けた弾性片を取付柱間の支持部前面に固定してカバーの後端を上下に揺動できるように形成し、カバーの後端における左右に設けた係止片を胴体の後方に設けたフック状の取付柱に揺動できるように取り付け、カバーの停止爪の基部に設けた開口部に引手の枢軸を挿通して、引手の操作によってカバーを揺動自在に形成し、スライダーを前後に摺動させることができる自動停止装置付スライドファスナー用スライダーが知られている。
【特許文献1】米国特許第2657445号明細書
【特許文献2】米国特許第3267544号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前項で述べた図11〜13に示した自動停止装置付スライドファスナー用スライダーは、ともに引手を後付けできるタイプのスライダーではなく、たとえ引手を後付け作業で取り付けるとしても、カバーを胴体に対し案内する機構が具備されていないため、専用の装置または器具を用いなければスライダーの組立てが困難であるなど問題点がある。特に最近は、顧客自身が予め引手を準備しておき、この引手を用いて個人が簡単にスライダーを組立て、アクセサリーとしてスライダーを用いるケースが増えている。しかしながらスライダーを個人が組立てるには難しい構造であり、容易に組立てることができないことが問題である。
【0005】
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、この発明のうち請求項1記載の発明は、カバーに停止爪を一体に設け、このカバーを胴体上に設置した前方の取付柱に対しては弾発性が発揮できる形態に取り付け、後方の取付柱に対しては取付柱内を可動可能に取り付ける引手後付けタイプのスライダーであり、従前のスライダー製造装置を変えることなく、簡単かつ容易に組立てることができ、しかも顧客が望む引手を用いて個人が簡易にスライダーを組立て、スライダーをアクセサリーとして利用できる自動停止機構を備えたスライダーを提供することが主たる目的である。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、引手後付けタイプのスライダーのカバーを胴体上に立設した前方の取付柱に備えているガイド面を利用して簡易にスライダーを組立てることができる自動停止機構を備えたスライダーを提供することが目的である。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、引手後付けタイプのスライダーのカバーを胴体上に立設した前方の取付柱に備えているフック片を利用して簡易にスライダーを組立てることができる自動停止機構を備えたスライダーを提供することが目的である。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、引手後付けタイプのスライダーのカバーを胴体上に立設した前方の取付柱に対して安定した形態に取り付け組立てることができる自動停止機構を備えたスライダーを提供することが目的である。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、引手後付けタイプのスライダーのカバーに設置した前方被係合部を胴体上に立設した前方の取付柱に対して、的確にガイドし、安定した形態で収容部に収容できる自動停止機構を備えたスライダーを提供することが目的である。
【0010】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、引手後付けタイプのスライダーのカバーを胴体上に立設した取付柱に設置した張出し部に対し、円滑かつ容易に誘導することができる形態に形成し、カバーの装着操作が容易にできる自動停止機構を備えたスライダーを提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、スライダー胴体1の上翼板2に停止爪30用の爪孔24を穿設し、この爪孔24の前後に前方の取付柱10および後方の取付柱11を立設し、取付柱10,11を被覆するカバー7は前方の取付柱10に係合する前方被係合部32を形成し、また後方の取付柱11に対しては取付柱11内を可動する後方被係合部33を設け、カバー7の前端には前方の取付柱10に対向する弾性片31を傾斜状に設けて取付柱10に対接し、カバー7の側壁25には引手8の枢軸37が挿通できる開口部29を設け、開口部29の後方側に停止爪30を設け、前方の取付柱10の前方側面に側方へ突出する張出し部13を設け、この張出し部13の後端の中央にフック片15を後方へ向けて突設して下方に前方被係合部32を収容する収容部16を設け、この収容部16に前方被係合部32を嵌入してカバー7を取り付けた自動停止装置付スライドファスナー用スライダーを主な構成とするものである。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、前方の取付柱10に設置する張出し部13とフック片15との境界に段差を設けて、張出し部13に隆起するガイド部14を設けて、前方被係合部32の先端をガイドする自動停止装置付スライドファスナー用スライダーである。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、前方の取付柱10に設置するフック片15の頂端側が内側へ向けて傾斜する斜面19を形成して前方被係合部32の嵌入の便を図った自動停止装置付スライドファスナー用スライダーである。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、前方の取付柱10に設置するフック片15は前方の取付柱10の両側の外側に左右対称に設けてカバー7を安定した形態で装着できる自動停止装置付スライドファスナー用スライダーである。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、前方の取付柱10に設置する収容部16は、カバー7の前方被係合部32の先端と対面し、かつ封鎖された前端部36を備え、この前端部36と取付柱10に形成したガイド部14とが一致する形態に形成した自動停止装置付スライドファスナー用スライダーである。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、前方の取付柱10に設置する張出し部13は、スライダーを側面から見たときの形状が、頂端から中央にかけて漸次広幅に形成し、張出し部13とフック片15との間に形成されるガイド部14が傾斜状を呈する形態に形成した自動停止装置付スライドファスナー用スライダーである。
【発明の効果】
【0017】
この発明の効果として、請求項1記載の発明は、胴体上に爪孔を穿設し、該爪孔の前後に取付柱を立設し、カバーは前方の取付柱に係合する前方被係合部と、後方の取付柱内を可動する後方被係合部を設け、上壁の前端に前方の取付柱に対向する弾性片を斜設し、側壁に引手の枢軸が挿通できる開口部を設け、開口部の後方側に停止爪を設け、前方の取付柱の前方側面に突出する張出し部を設け、該張出し部の後端中央にフック片を後方へ向けて突設して下方に収容部を設け、該収容部に前方被係合部を嵌入してカバーを装着したことによって、下記の効果を奏する。
【0018】
この発明は、引手後付けタイプのスライダーにおいて、カバーに停止爪を有し、かつ自動停止機構を備えたカバーを胴体上に立設した取付柱に対し、張出し部とフック片によって簡単かつ容易に取り付けることができ、しかも個人が手持ちの引手を用いて、正確かつ簡易に取付柱にカバーを取り付けてスライダーを組立て、スライダーをアクセサリーとして使用することができる効果がある。
【0019】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、張出し部とフック片との境界に段差を設けてガイド部を形成したことによって、カバーを前方の取付柱に取り付けるのに、張出し部に設けたガイド部を利用して、カバーの前方被係合部を収容部に対し、簡易に収容することができる効果がある。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、フック片の頂端側が内向に傾斜する斜面に形成したことによって、カバーを前方の取付柱に取り付けるのに、フック片の頂端側に設けた斜面を利用して、カバーの前方被係合部をフック片に対し簡易に嵌入することができる効果がある。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、フック片は前方の取付柱の両側の外側に対称に形成したことによって、カバーを前方の取付柱に対し、左右均衡した状態で嵌入させることができ、また安定した形態で収容することができる効果がある。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、収容部は前方被係合部の先端と対面し、封鎖された前端部を有し、該前端部とガイド部とが一致する形に形成したことによって、カバーに設置した前方被係合部を、胴体に立設した取付柱の収容部に効率よく容易にガイドし、安定した状態でカバーを保持することができる効果がある。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、張出し部は、側面形状が頂端から中央にかけて漸次広幅に形成し、ガイド部が傾斜状を呈する形に形成したことによって、カバーに設置した前方被係合部をきわめて円滑かつ容易にガイド部が誘導し、カバーの装着操作が簡易に行うことができる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
この発明の自動停止装置付スライドファスナー用スライダーは、カバーにロック機構として停止爪を備えたスライダーであり、スライダーは図1,2に示すように胴体1、カバー7、引手8の3部材から構成され、胴体1は金属をダイカスト成形手段により成形し、カバー7は金属板をプレス加工によって形成し、引手8は好ましくは金属をダイカスト成形するが、合成樹脂製の引手8であってもよい。
【0025】
スライダーの胴体1は、上翼板2と下翼板3とを案内柱4で連結し、上翼板2の両側にフランジ5を曲設して、各種の金属製、合成樹脂製のファスナーエレメントをガイドするガイド溝6を設け、上翼板2は中央長手方向に片側へ偏倚した位置に停止爪30用の爪孔24を穿設し、この爪孔24の前後に前方の取付柱10および後方の取付柱11を上翼板2上に立設する。
【0026】
前方の取付柱10は、中央にカバー7を載置できる台形の支持部12を長手方向を向く形で設け、この支持部12の前面にカバー7に設けた弾性片31を嵌装することができる傾斜する案内面17を形成し、この案内面17の両側に起立する張出し部13を設け、この張出し部13の頂端から半ばにかけての内側すなわち後口側にフック片15を延設して、その下方に段差状を呈し、カバー7に設けた前方被係合部32を収容できる収容部16を形成し、収容部16の前方は封鎖されて前端部36を形成し、前方被係合部32を安定した状態で保持する。さらに収容部16の中央には小形の小突起23を設けて、カバー7の前方被係合部32に当接させる。
【0027】
張出し部13とフック片15とは支持部12の両外側に設置し、張出し部13とフック片15との境界には張出し部13が側方へ突出して段差を設け、この段差がカバー7の前方被係合部32を押込むときのガイド面となるガイド部14を形成する。このガイド部14と収容部16の前端とは上下で一致する。またフック片15の頂端側は内側へ向けて傾斜する斜面19を設け、さらに張出し部13の側面形状は頂端から中央にかけて漸次広幅に形成して、ガイド部14が傾斜状を呈するように形成して、カバー7の前方被係合部32を押込む操作が容易にできる形に形成し、支持部12、張出し部13およびフック片15は三者一体になるように一体成形されている。
【0028】
胴体1の上翼板2上に立設する後方の取付柱11は、内面両側にカバー7の後方被係合部33が上下に可動できる凸条に突出するガイド面21を側面に設け、また後方の取付柱11の上部は内方へ鍵形に突出する頂部26を設けて、後方被係合部33が上方への可動をストップさせる。さらに後方の取付柱11の内面には爪孔24を避けて一方へ偏倚した形で引手8の枢軸37を摺接しガイドする引手案内部22を前方へ向けて傾斜する形に一体に設ける。
【0029】
カバー7は、側壁27と上壁28を曲設し、上壁28の前端に支持部12の前面に設けた案内面17に弾接する弾性片31を延設する。両側の側壁27には、枢軸37が嵌挿する開口部29を設け、一方側の開口部29の後端から連接して停止爪30を下方へ向けて設け、側壁27の下端前後にそれぞれ外方へ突出する前方被係合部32と後方被係合部33とを設けて前方の取付柱10の収容部16および後方の取付柱11のガイド面21に係合する形態に形成する。
【0030】
スライダーの組立ては、カバー7の開口部29に引手8の枢軸37を嵌挿し、後方被係合部33を後方の取付柱11のガイド面21に挿入するとともに、停止爪30を爪孔24に対向させ、弾性片31を支持部12の案内面17に弾接させ、前方被係合部32を前方の取付柱10に形成したフック片15の斜面19を利用して上方から押込み、小突起16を中心にカバー7が回動できる形に収容部16に係合させる。
【0031】
引手8によるスライダー操作は、引手8の摘み部38を摘んで上方へ引張ると、枢軸37が引手案内部22に沿って滑動して、カバー7の後方被係合部33を後方の取付柱11のガイド面21の可動上限まで持ち上げると同時に、爪孔24から内部に突出している停止爪30を後退させ、ガイド溝6から退避させてスライダーをファスナーチエン上を摺動させることができる。
【実施例1】
【0032】
図1〜7に示す実施例1の自動停止装置付スライドファスナー用スライダーは、亜鉛合金またはアルミニウム合金などの金属をダイカスト成形手段によって胴体1を成形し、スチール板などをプレス加工することによってカバー7を形成し、引手8は金属をダイカスト成形するのが好適であるが、合成樹脂例えばポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて成形することも可能であり、また引手8は個人が持ち合わせているものを使用することも容易にできる。
【0033】
自動停止機構を備えたスライダーは、胴体1、カバー7、引手8の3部材から構成され、カバー8にはロック機構として停止爪30をカバー8の一方の側面に設け、引手8の操作によって停止爪30を左右のファスナーエレメントの間に挿入できる形態に形成し、ここに記載された例として図示されたスライダーに適用できるファスナーエレメントは、ファスナーテープの一側縁に表裏対称に挟着させたファスナーエレメント、例えば金属のダイカスト成形によるファスナーエレメント、またプレス加工によるファスナーエレメント、さらに合成樹脂を射出成形によって成形する樹脂製ファスナーエレメント、他に樹脂のモノフィラメントのジグザグ状タイプのファスナーエレメントをファスナーテープの一側縁に挟持し取り付けたファスナーチエンに適用できる。これ以外にコイル状タイプのファスナーエレメントをファスナーテープの一側縁上に取り付けたファスナーチエンの場合は、スライダーの胴体1におけるフランジ5をファスナーエレメントが存在する側のみに形成することによって用いることができ、従ってスライダーにおける胴体1の形態は隠しタイプ以外の全てのタイプに適用することができる。引手8は後付けタイプのスライダーであるから、引手8は顧客自身が用意した手持ちの引手8を用いてスライダーを組立てるため、スライダーの組立てが手作業によっても組立てることができる自動停止装置付スライダーである。
【0034】
スライダーの胴体1は図1に示すように、上翼板2と下翼板3とを案内柱4で連結し上翼板2と下翼板3の両側縁にファスナーエレメントをガイドするフランジ5を曲設して、各種のファスナーエレメントをガイドするガイド溝6を形成し、上翼板2の中央長手方向には一方側へ偏った位置に停止爪30用の爪孔24を穿設し、この爪孔24の前後に前方の取付柱10、後方の取付柱11をそれぞれ上翼板2上に立設する。
【0035】
前方の取付柱10は、胴体1の案内柱4上にカバー7を載置できる台形の支持部12を長手方向を向くように設け、この支持部12の前面にカバー7に設けた弾性片31が弾接して嵌装できる傾斜する案内面17を設け、この案内面17の両側に起立する張出し部13を設け、この張出し部13の頂端から中程すなわち半ばにかけて後口側に向って延びる鍵形状のフック片15を延設し、このフック片15の下方に一段と窪んだ収容部16を設けてカバー7に形成した前方被係合部32を収容することで係合し、この収容部16の前方は、カバー7の前方被係合部32の先端と対面し、かつ封鎖された前端部36を備えることで、前方被係合部32を安定した形態で保持する。さらに収容部16の中央に小形の小突起23を設けてカバー7の前方被係合部32の内面が当接できる形に形成する。
【0036】
張出し部13とフック片15は支持部12の両側に設置し、張出し部13とフック片15との境界には張出し部13が側面へ突出して段差を設け、この段差がカバー7をセットする際、カバー7に設けた前方被係合部32を押込むのにガイド面としての役目を果すガイド部14を形成する。このガイド部14と収容部16の前端すなわち肩口側においては上下で一致する。さらに張出し部13を側面からみた側面形状は、頂端から中央にかけて漸次幅が広幅状を呈する形に形成して、ガイド部14が胴体1に対して傾斜状を呈するように形成して、カバー7の前方被係合部32を円滑に誘導できる形態に形成する。またフック片15の頂端は支持部12より上方へ突出しカバー7の弾性片31の収容を容易にでき安定化を図る。またフック片15の頂端側は内側へ向けて傾斜する斜面19を設けて、カバー7の前方被係合部32を押込む操作が容易にできる形に形成し、支持部12と張出し部13およびフック片15とは三者一体になるように一体成形する。
【0037】
なお、前方の取付柱10の側面に設置する張出し部13とフック片14との間に設けるガイド部14を取付柱10の片側のみに形成してもよい。たとえば図8に示すように、張出し部13とフック片15との境界の表面に段差を設けず平坦状に形成しても、カバー7の前方被係合部32を他方のガイド部14によって、容易に収容部16へ誘導して収容し係合させることができる。
【0038】
胴体1の上翼板2上に立設する後方の取付柱11は、内面両側にカバー7に設けた後方被係合部33が上下に可動を容易にできるようにするため、凸条に突出するガイド面21を側面に設け、また後方の取付柱11の頂端には内側へ鍵形に突出する頂部26を形成して、後方被係合部33が上方へ可動するのをストップさせる。さらに後方の取付柱11の内面すなわち肩口側には爪孔24を避けて一方側へ偏倚した位置に爪孔24と平行する形で引手案内部22を突設し、この引手案内部22は肩口側へ向けて傾斜する形で設けて引手8の枢軸37が摺接してガイドできるように形成する。
【0039】
胴体1の上翼板2上に設けた前方の取付柱10および後方の取付柱11における側面の隅角部分、すなわちカバー7の前方被係合部32および後方被係合部33の下端と対面する部分には、低く隆起する隆起部35を設け、カバー7を前後の取付柱10,11にセットしたとき、カバー7ががたつくのを防止する。また上翼板2の前後の取付柱10,11の間に窪んだ凹条溝25を設け、引手8を装着するのに直線状の枢軸37でなく、リング状のクランパーを介して取り付けたとき、クランパーがスムーズに上翼板2上を可動できるように形成する。また支持部12の前端に設ける案内面17の下端は、胴体1の案内柱4に食い込む凹状の凹溝18を設け、カバー7に設けた弾性片31の長短に関係なく容易に収容できるように形成する。
【0040】
カバー7は、側壁27と上壁28とを曲設し、上壁28の前端に支持部12の前面に設けた傾斜する案内面17に弾接できる弾性片31を上壁28に延設する。両側の側壁27には、枢軸37が嵌挿することができる開口部29を設け、一方側に形成した開口部29の後端から連接する形で停止爪30を下方へ向けて突設し、側壁27の下端における前後にそれぞれ外側へ突出する前方被係合部32と後方被係合部33とを設け、前方の取付柱10の収容部16および後方の取付柱11のガイド面21に嵌装し係合できる形態に形成する。
【0041】
スライダーの組立ては、カバー7の開口部29に引手8の枢軸37を嵌挿し、後方被係合部33を後方の取付柱11のガイド面21に挿入するとともに、停止爪30を爪孔24に対向させ、弾性片31を支持部12の前面に設けた案内面17に弾接させながら、カバー7の前方被係合部32を前方の取付柱10に形成したフック片15の斜面19を利用して上方から押込む、この際ガイド部14によって、前方被係合部32の先端が、収容部16の前端部36に接触するので、前方被係合部32が所定の位置からずれることがなく、小突起16を中心にカバー7が回動できる形に収容部16に収容し係合させる。
【0042】
引手8によるスライダー操作は、引手8の摘み部38を摘んで上方へ引張ると、枢軸37が引手案内部22に沿って滑動して、カバー7の後方被係合部33を後方の取付柱11のガイド面21に沿って可動上限まで持ち上げると同時に、爪孔24からガイド溝6の内部に突出している停止爪30を上方へ後退させ、ガイド溝6から停止爪30を退避させてスライダーをファスナーチエンの前後方向へ摺動させることができる。
【実施例2】
【0043】
図9,10に示す実施例2の自動停止装置付スライドファスナー用スライダーは、前記実施例1のスライダーと同様の形態のスライダーであり、異なる構成は、前方の取付柱10における支持部12の両側に設置する張出し部13とフック片15との関連構成が異なる以外は、前例と同一形態の構成である。
【0044】
胴体1上に立設した前方の取付柱10は、中央に台形の支持部12を設け、この支持部12の両側に支持部12より突出する張出し部13を設け、この張出し部13の略上半部に後口側へ延びたフック片15を設け、フック片15の頂端側は内側へ向けて傾斜する斜面19を設け、張出し部13とフック片15との境界に段差をつけて、カバー7の前方被係合部32をガイドできるガイド部14を設ける。このガイド部14は上方においては段差が大きく、下方においては張出し部13とフック片15とが段差がない形態に形成したものであり、また支持部12の上端とフック片15との間においても段差を設けない。段差部分を張出し部12とフック片15の上方のみに設けても作用効果においては前例と差異がない。
【0045】
なお、この実施例では前方の取付柱10の支持部12の下方に設ける収容部16の基部の隅角部分に隆起する隆起部35を設けていない。またスライダーの組立ておよびスライダーの操作は前例と同一態様である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
この発明の自動停止装置付スライダーは、顧客が所望の引手を用いて、自分自身でスライダーを組立てたいときは、工具を用いず簡単かつ容易に組立てることができる形態であり、スライダーは各種のファスナーエレメントを用いたファスナーチエンに装備させることができ、ファスナーチエンは各種分野において用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】実施例1に基づく自動停止装置付スライドファスナー用スライダーの分解斜視図である。
【図2】同上スライダーの組立て後のスライダーの斜視図である。
【図3】同上スライダーの前方の取付柱を示す斜視図である。
【図4】同上スライダーのカバー装着時の状態を示す一部切欠した正面図である。
【図5】同上スライダーのカバー装着後の状態を示す一部切欠した正面図である。
【図6】同上スライダーの図4に示すA−A断面図である。
【図7】同上スライダーの図5に示すB−B断面図である。
【図8】同上スライダーの変形例を示す断面図である。
【図9】実施例2に基づくスライダーの前方の取付柱を示す斜視図である。
【図10】同上スライダーの図9における断面図である。
【図11】公知のスライダーのカバー材の展開図である。
【図12】同上のカバーの斜視図である。
【図13】他の公知のスライダーの分解斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1 胴体
7 カバー
8 引手
10 前方の取付柱
11 後方の取付柱
12 支持部
13 張出し部
14 ガイド部
15 フック片
19 斜面
24 爪孔
27 側壁
28 上壁
29 開口部
30 停止爪
31 弾性片
32 前方被係合部
33 後方被係合部
36 前端部
37 枢軸




 

 


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