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発明の名称 線条スライドファスナーの上止
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−50234(P2007−50234A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2006−189581(P2006−189581)
出願日 平成18年7月10日(2006.7.10)
代理人 【識別番号】100070529
【弁理士】
【氏名又は名称】縣 一郎
発明者 横山 裕 / 陳 健民
要約 課題
上止をファスナーテープに強固に固定し、かつ縫糸が上止成形時に変位して表面へ露呈するのを未然に防いだスライドファスナーの上止を提供する。

解決手段
線条ファスナーエレメント列4をファスナーテープ3に縫製し、スペース部8に面した複数の線条ファスナーエレメント21を合成樹脂を用いて埋装して上止10を成形し、この上止10は側面にスライダー28が当接し抜け止め用の突部11を設け、また表面には縫糸7に沿って上方へ隆起する隆起部37を設け、この隆起部37の中央長手方向に凹状の溝部38を刻設し、上止10部分の縫糸7が射出圧力によって変位して表面へ露呈するのを、金型に設けた溝部成形用の突条でファスナーエレメントへ押圧し、露呈を未然に防いだ。
特許請求の範囲
【請求項1】
ファスナーテープ3の対向側縁5に沿って線条ファスナーエレメント列4を取り付け、該線条ファスナーエレメント列4の上端部に合成樹脂製の上止10を取り付け、該上止10は隣り合う複数の線条ファスナーエレメント21を被覆するとともに、線条ファスナーエレメント21間を充填させて本体部13を形成してなることを特徴とする線条スライドファスナーの上止。
【請求項2】
上止10は、本体部13におけるファスナーテープ3の内側に位置する内側面17から突出し、スライダー28のフランジ31に当接する突部11を形成してなる請求項1記載の線条スライドファスナーの上止。
【請求項3】
上止10は、本体部13における内側面17と反対側で、ファスナーテープ3の外側に位置する外側面16を膨出し、スライダー28の案内柱30に当接する膨出部12を形成してなる請求項1記載の線条スライドファスナーの上止。
【請求項4】
本体部13に形成する突部11および膨出部12は、それぞれ内側面17および外側面16の上端側に形成してなる請求項2または3記載の線条スライドファスナーの上止。
【請求項5】
本体部13は、ファスナーテープ3の表側に形成され、複数の線条ファスナーエレメント21を埋装する表面部14と、表面部14に連接し、ファスナーテープ3の裏側に形成された裏面部15とを備えてなる請求項1記載の線条スライドファスナーの上止。
【請求項6】
線条ファスナーエレメント列4をファスナーテープ3に縫製し、縫糸7の上側における本体部13の表面部14に隆起する隆起部37を形成してなる請求項1記載の線条スライドファスナーの上止。
【請求項7】
本体部13に形成した隆起部37に凹状の溝部38を刻設してなる請求項6記載の線条スライドファスナーの上止。
【請求項8】
線条ファスナーエレメント列4をファスナーテープ3に縫製し、縫糸7の上側における本体部13の表面部14に縫糸7に沿って溝部38を刻設してなる請求項1記載の線条スライドファスナーの上止。
【請求項9】
本体部13に形成する突部11は、突部11の表面が本体部13の表面よりも隆起させた形に形成してなる請求項2記載の線条スライドファスナーの上止。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、一対のファスナーテープの対向側縁に合成樹脂製のコイル状またはジグザグ状の線条ファスナーエレメント列を縫製手段などによって取り付けたファスナーチエンにおいて、ファスナーチエンに形成したスペース部分に線条ファスナーエレメント列に連接して、合成樹脂製の上止を一体的に成形手段によって取り付けた上止に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスライドファスナー用の上止は、ファスナーチエンにおけるファスナーテープの対向側縁に合成樹脂製の線条ファスナーエレメント列を縫製手段によって取り付け、この線条ファスナーエレメント列の上端部分に合成樹脂製の上止を射出成形することが知られている。たとえば図19に示すように、ファスナーテープの対向側縁に、コイル状の線条ファスナーエレメント列を縫製手段によって取り付け、この線条ファスナーエレメント列に連接して上端に合成樹脂製の上止を取り付けるのに、線条ファスナーエレメント列の上端における1個のコイル状の線条ファスナーエレメント、すなわち上端部分における下脚部、反転部、上脚部、噛合頭部の順に連続する1サイクルのコイル状の線条ファスナーエレメントを合成樹脂の上止に埋装し、コイル状の線条ファスナーエレメントを被覆することが知られている。
【特許文献1】中華民国専利497392号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述の図19に示したコイル状の線条スライドファスナーの上止は、ファスナーテープの対向側縁に縫製手段によって取り付けたコイル状線条ファスナーエレメント列の上端部分に1サイクルのコイル状の線条ファスナーエレメントを合成樹脂の上止に埋装し、コイル状の線条ファスナーエレメントを被覆しているものの、埋装して被覆したコイル状の線条ファスナーエレメントが、1サイクルのコイル状の線条ファスナーエレメントのみであることから、上止の取付強度がきわめて弱く、不安定であり、スライダーと上止とが当接する状態において、スライダーに大きな引っ張り力が加わると、上止がコイル状の線条ファスナーエレメントから剥離して、スライダーがコイル状の線条ファスナーエレメント列から離脱する恐れがあるなど、問題点がある。
【0004】
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、この発明のうち請求項1記載の発明は、上止を複数のコイル状またはジグザグ状の線条ファスナーエレメントと一体的または同体的に成形し、上止が線条ファスナーエレメントから剥離することなく一体に形成し、上止を強固かつ安定したファスナーチエンに固定することができるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが主たる目的である。
【0005】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、上止はスライダーの線条ファスナーエレメントをガイドするフランジに当接させることができる突部を備えることによって、上止の機能を十分に発揮できるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが目的である。
【0006】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、上止はスライダーの線条ファスナーエレメントをガイドする案内柱に当接させることができる膨出部を備えることによって、上止の機能を十分に発揮できるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが目的である。
【0007】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の目的に加え、上止に具備させる突部および膨出部の設置する箇所を特定することによって、上止としての働きを存分に発揮することができるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが目的である。
【0008】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、上止はファスナーテープにおける表面側と裏面側に跨って形成することによって、上止のファスナーテープに対する取付強度を増大させることができるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが目的である。
【0009】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、上止は、線条ファスナーエレメント列をファスナーテープに縫製し、縫糸の上側すなわち上方において、上止の表面へ向けて隆起する隆起部を形成することによって、ファスナーテープ上に残存するスペース部の縫糸が上止成形時に射出圧力によって変位し、上止の表面へ露呈するのを未然に防ぎ品質のよいコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが目的である。
【0010】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の目的に加え、上止は、線条ファスナーエレメント列をファスナーテープに縫製し、縫糸の上側すなわち上方に形成した隆起部の中央に溝部を設けて、上止成形時に金型によって縫糸が浮き上り変位するのを未然に防ぎ、品質のよいコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが目的である。
【0011】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、上止は、線条ファスナーエレメント列をファスナーテープに縫製し、縫糸の上側すなわち上方において、溝部を設け、上止成形時に、溝部成形用の金型によって縫糸が浮き上り変位するのを未然に防ぎ、品質のよいコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが目的である。
【0012】
請求項9記載の発明は、請求項2記載の発明の目的に加え、上止の本体部に形成するスライダーのフランジに当接する突部を分厚く頑丈に形成し、スライダーが激突しても突部が破損しないコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、ファスナーテープ3の対向側縁5に沿ってコイル状またはジグザグ状の線条ファスナーエレメント列4を縫糸7によって取り付けてファスナーストリンガー2を形成し、線条ファスナーエレメント列4の上端部すなわちファスナーチエン1の長手方向の一端部でスペース部8に面した線条ファスナーエレメント21に連接して合成樹脂製の上止10を射出成形手段によって取り付け、上止10は隣り合う複数の線条ファスナーエレメント21を埋装し被覆するとともに、隣り合う線条ファスナーエレメント21の間隙26を充填させる形で本体部13を成形したところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止を主な構成とするものである。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10は、本体部13におけるファスナーテープ3の内側に位置する内側面17から突出し、かつスライダー28の胴体29に設置したフランジ31の先端に当接することができる突部11を本体部13に形成したところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止である。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10は、本体部13における内側面17とは反対側であって、ファスナーテープ3の外側に位置する外側面16を外方へ膨出し、かつスライダー28の胴体29に設置した案内柱30に当接することができる膨出部12を本体部13に形成したところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止である。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明の構成に加え、上止10における本体部13の内側面17に形成する突部11および外側面16に形成する膨出部12は、それぞれ本体部13の内側面17および外側面16の上端側すなわち線条ファスナーエレメント列4の端部側に形成したところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止である。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、上止10における本体部13は、ファスナーテープ3の表面側に形成され、複数の線条ファスナーエレメント21を埋装する表面部14と、表面部14に連接されファスナーテープ3の裏面側に形成された裏面部15とから形成されたところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止である。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、コイル状またはジグザグ状の線条ファスナーエレメント列4をファスナーテープ3の対向側縁5に沿って縫製し、縫糸7の上側すなわち上方における上止10の本体部13の表面部14に隆起する隆起部37を形成したところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止である。
【0019】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成に加え、上止10の本体部に形成した隆起部37の表面に対し、凹状の溝部38を刻んで設けたところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止である。
【0020】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、コイル状またはジグザグ状の線条ファスナーエレメント列4をファスナーテープ3の対向側縁に沿って縫製し、縫糸7の上側すなわち上方における上止10の本体部13の表面部14に対し、縫糸7に沿って溝部38を刻んで設けたところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止である。
【0021】
請求項9記載の発明は、請求項2記載の発明の構成に加え、スライダー28のフランジ31と当接する突部11は、突部11の表面が本体部13の表面より上方へ隆起させた形態に形成したところに特徴があるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止である。
【発明の効果】
【0022】
この発明の効果として、請求項1記載の発明は、ファスナーテープの対向側縁に沿って線条ファスナーエレメント列を取り付け、線条ファスナーエレメント列の上端部に合成樹脂製の上止を取り付け、上止は隣り合う複数の線条ファスナーエレメントを被覆するとともに、線条ファスナーエレメント間を充填させて本体部を形成したこと、特に隣り合う複数のファスナーエレメントを埋装し被覆するとともに、ファスナーエレメント間に樹脂を充填しているから、上止は線条ファスナーエレメント列と簡単に一体的に成形でき、そのうえ安定した状態で強固にファスナーチエンに固定できる効果がある。
【0023】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、上止は、本体部におけるファスナーテープの内側に位置する内側面から突出し、スライダーのフランジに当接する突部を形成したことによって、上止は確実にスライダーのガイド用のフランジに当接し、スライダーの摺動動作を的確に停止させることができる効果がある。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、上止は、本体部における内側面と反対側で、ファスナーテープの外側に位置する外側面を膨出し、スライダーの案内柱に当接する膨出部を形成したことによって、上止は確実かつ的確にスライダーのガイド用の案内柱に膨出部が当接し、スライダーの摺動動作を的確に停止させることができる効果がある。
【0025】
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の発明の効果に加え、本体部に形成する突部および膨出部は、それぞれ内側面および外側面の上端側に形成したことによって、突部および膨出部を上止に有効に活用することができ、突部と膨出部を的確にスライダーに当接させて摺動動作を停止させる効果がある。
【0026】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、本体部はファスナーテープの表側に形成され、複数の線条ファスナーエレメントを埋装する表面部と、表面部に連接しファスナーテープの裏側に形成された裏面部とを備えたことによって、上止とファスナーテープとの接触面積を増加させて上止のファスナーテープに対する取付強度を向上させることができる効果がある。
【0027】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、線条ファスナーエレメント列をファスナーテープに縫製し、縫糸の上側における本体部の表面部に隆起する隆起部を形成したことによって、ファスナーテープ上に残存するスペース部の縫糸は、弛んだ状態であるため、上止成形時に射出圧力によって変位したとしても、成形された上止の表面へ露呈するのを未然に防ぎ、美しい品質のよい上止に成形できる効果がある。
【0028】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加え、本体部に形成した隆起部に凹状の溝部を刻設したことによって、弛んだ状態の縫糸は、上止成形時に、溝部成形用の金型によって、線条ファスナーエレメントの上脚部に押しつけて緊張させることができるので、縫糸を上止の表面へ露呈するのを確実に阻止し、品質のよい上止に成形できる効果がある。
【0029】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、線条ファスナーエレメント列をファスナーテープに縫製し、縫糸の上側における本体部の表面部に縫糸に沿って溝部を刻設したことによって、弛んだ状態の縫糸は、上止成形時に、溝部成形用の金型によって線条ファスナーエレメントの上脚部に押しつけて緊張させることができるので、縫糸を上止の表面へ露呈するのを確実に阻止し、品質のよい上止に成形できる効果がある。
【0030】
請求項9記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加え、スライダーのフランジと当接する突部は、突部の表面が本体部の表面よりも隆起させた形に形成したことによって、スライダーのフランジと当接する上止の突部を分厚く頑丈に形成することができ、スライダーが上止に激突しても破損することがない上止に形成できる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
この発明におけるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止は、図1〜8に示すように左右一対のファスナーテープ3の対向側縁5に合成樹脂製のコイル状またはジグザグ状の線条ファスナーエレメント列4を芯紐6を介して縫糸7などによって縫製して取り付けて、左右のファスナーストリンガー2を形成する。この線条ファスナーエレメント列4のスペース部8に面した上端部分に上止10を合成樹脂を用いて射出成形手段によって成形して取り付ける。
【0032】
上止10は、ファスナーテープ3の対向側縁5に取り付けた線条ファスナーエレメント列4のスペース部8に面した上端部分の線条ファスナーエレメント21と接するようにして合成樹脂を用いて射出成形するが、この際複数の線条ファスナーエレメント21を合成樹脂で埋装し被覆するとともに、隣り合う線条ファスナーエレメント21の間の間隙部分を充填させる形に合成樹脂を注入して成形する。その結果線条ファスナーエレメント21とともに、この線条ファスナーエレメント21の周囲に配置されたファスナーテープ3の表面と裏面および対向側縁5に存在する芯紐6と縫糸7を埋装して被覆する。
【0033】
上止10の形状は、複数の線条ファスナーエレメント21を埋装して被覆する本体部13を備え、この本体部13はファスナーテープ3の対向側縁5を跨いでファスナーテープ3の表面と裏面に形成され、断面が略C字状を呈する。そして本体部13は、ファスナーテープ3の表面側に形成され、複数の線条ファスナーエレメント21とその周囲に配置された芯紐6、縫糸7およびファスナーテープ3の表面を被覆する表面部14と、ファスナーテープ3の裏面側に形成され、ファスナーテープ3の裏面に存在する縫糸7を被覆する裏面部15とを形成し、表面部14は裏面部15よりも肉厚が厚く形成する。また本体部13は、ファスナーテープ3の左右方向を指向して対向する外側面16と内側面17、およびファスナーテープ3の長さ方向を指向して対向する上端面18と下端面19とを備えている。
【0034】
線条ファスナーエレメント21の噛合頭部22側の外側面16における上端面18寄りに外側へ膨出する膨出部12を形成してスライダー28の胴体29に形成した案内柱30の側面に当接する。また線条ファスナーエレメント21の反転部23側の内側面17における上端面18寄りにファスナーテープ3の内側へ向けて突出する突部11を設け、この突部11が挿通されたスライダー28の胴体29に形成したフランジ31の先端に当接するように形成する。
【0035】
線条ファスナーエレメント列4の他端部分には、図1に示すように箱体34、箱棒35および蝶棒36による開き具33を取り付けた開き製品に形成してもよく、また開き具33に代えて下止を取り付けた止め製品に仕上げることもできる。上止10を取り付けたファスナーストリンガー2は、スライダー28の摺動動作によって、スライダー28の胴体29が上止10に当接しても、上止10が複数の線条ファスナーエレメント21をはじめ芯紐6、縫糸7およびファスナーテープ3の側縁を埋装しているので、強固に線条ファスナーエレメント列4の端部に上止10が固定され、またスライダー28の胴体29に特別の細工を施すことなく、耐久性のある線条スライドファスナーの上止が得られる。
【0036】
この発明における他の実施形態のコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止は、図9〜15に示すように左右一対のファスナーテープ3の対向側縁5に合成樹脂製のコイル状またはジグザグ状の線条ファスナーエレメント列4を芯紐6を挿通して二重環縫の縫糸7によって、縫製して取り付けてファスナーチエン1を形成し、このファスナーチエン1から所定間隔で線条ファスナーエレメント列4をカットし抜き取ってスペース部8を形成し、このスペース部8を利用して線条ファスナーエレメント列4の端部に合成樹脂製の上止10を射出成形する。
【0037】
この上止10の形状は、ファスナーテープ3の表面側に縫製され取り付けられた複数の線条ファスナーエレメント21を埋装し被覆する形で本体部13を形成し、本体部13の平面形状は前記実施形態の上止10と同じであるが、異なる形態は本体部13の表面部14において、線条ファスナーエレメント列4を縫製した縫糸7の上側すなわち上方で本体部13の長手方向に隆起する隆起部37を形成し、かつこの隆起部37の中央に凹状の溝部38を形成する。
【0038】
上止10の隆起部37は、スライダー28のガイド溝32ヘ嵌脱できるが、ガイド溝32内では上止10をがたつかせない形に形成するとともに、上止成形時の射出圧力によって縫糸7の位置が上止10の表面側へ変位したとしても、上止10の表面から露呈しないように縫糸7を被覆する。そのうえ上止成形時において、溝部38を成形するために、金型に形成した突条によって、ファスナーチエン1に形成されたスペース部8の弛緩した縫糸7を上側から押し付けて緊張させ、縫糸7が上止10の表面部14に露呈するのを未然に防ぎ、品質のよい上止10に形成する。
【実施例1】
【0039】
この発明におけるコイル状またはジグザグ状の線条スライドファスナーの上止について説明すると、図1〜7に示す実施例1の線条スライドファスナーの上止は、ファスナーストリンガー2における左右一対のファスナーテープ3の対向側縁5にポリアミド、ポリエステルなどの合成樹脂製のモノフィラメントをコイル状またはジグザグ状に形成し、ファスナーテープ3の長さ方向に隣り合う多数の線条ファスナーエレメント21から構成された線条ファスナーエレメント列4を形成する。この線条ファスナーエレメント列4の内部に芯紐6を挿通し、この芯紐6と線条ファスナーエレメント列4を縫糸7によってファスナーテープ3の側縁に縫製して取り付ける。線条ファスナーエレメント21は、ファスナーテープ3の側縁よりも外方へ突出する噛合頭部22と、ファスナーテープ3の内側に位置する反転部23と、噛合頭部22と反転部23とを連結する上脚部24と下脚部25とにより形成され、この噛合頭部22、反転部23、上脚部24、下脚部25らにより囲まれる内部の空間に芯紐6が挿通されている。線条ファスナーエレメント列4は多数の線条ファスナーエレメント21をファスナーテープ3の長さ方向に多数並設する形態であり、左右の線条ファスナーエレメント列4が噛合または分離可能に形成されている。
【0040】
ファスナーチエン1を形成する左右のファスナーストリンガー2に上止10を設ける。上止10は図2に示すように一方のファスナーストリンガー2の線条ファスナーエレメント列4の上端部に形成し、また図4に示すように他方のファスナーストリンガー2の線条ファスナーエレメント列4の上端部に形成する。上止10は図3および5に示すようにファスナーテープ3の対向側縁5に線条ファスナーエレメント列4の内部に芯紐6を挿通し、この芯紐6上を二重環縫による縫糸7によって縫製する。この線条ファスナーエレメント列4において、上端部の隣り合う複数の線条ファスナーエレメント21が埋装する形で、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用い射出成形手段によって、樹脂が複数の線条ファスナーエレメント21の表面を被覆するとともに、隣り合う線条ファスナーエレメント21間の間隙26および噛合頭部22と、上脚部24と、下脚部25と、芯紐6とにより囲まれる内部空間、すなわち相対する線条ファスナーエレメント21が噛合した際に、相手方の線条ファスナーエレメント21の噛合頭部22が入り込む噛合空間27を充満する形に充填して上止10を成形する。
【0041】
この実施例においては、左右のファスナーストリンガー2の上端部分に形成された上止10は、それぞれ2個の線条ファスナーエレメント21を樹脂によって、埋装し被覆しているが、隣り合う線条ファスナーエレメント21の噛合空間27部分を充満する樹脂部分が、線条ファスナーエレメント21間に存在する間隙26に充満した樹脂部分によって前後に連結することにより形成される。この線条ファスナーエレメント21の噛合空間27部分を充満し充填した樹脂部分は、上止10の本体部13における内部において、線条ファスナーエレメント列4の長さ方向と平行状を呈し、かつ噛合空間27をそれぞれ結ぶ同一の線上Lに配置されている。
【0042】
上止10の形状は、線条ファスナーエレメント列4の上端部分において、図2〜6に示すように本体部13が複数の線条ファスナーエレメント21を埋装し、被覆する形に形成する。この本体部13における線条ファスナーエレメント21の噛合頭部22側に位置する外側面16は、噛合頭部22の先端よりも僅かに外方へ突出し、隣り合う噛合頭部22の先端を結ぶ接線と略平行な面に形成する。外側面16における上端面18側、すなわち本体部13が、同本体部13によって被覆されていない線条ファスナーエレメント21と隣り合う下端面19側とは反対側寄りに、外側へ張り出す膨出部12を形成してスライダー28の胴体29に形成された案内柱30の側面に当接するように形成する。膨出部12は、その膨出端部から下端面19側へ向けて下り勾配に傾斜し、外側面16と交差する斜面を形成し、この斜面が案内柱30の側面に面接触するように形成されている。
【0043】
また本体部13における線条ファスナーエレメント21の反転部23側に位置する内側面17は、反転部23の端部よりも僅かにファスナーテープ3の内側へと突出し、隣り合う反転部23の端部を結ぶ接線と略平行な面に形成する。内側面17における上端面18側、すなわち本体部13が同本体部13によって被覆されていない線条ファスナーエレメント21と隣り合う下端面19側とは反対側寄りに、ファスナーストリンガー2の内側へ向けて突出する突部11を設け、この突部がファスナーチエン1に挿通されたスライダー28の胴体29に形成されたフランジ31の先端に当接するように形成する。すなわち上止10は、本体部13の上端面18側の上半部に膨出部12と突部11とを備えており、上半部は左右方向に幅広く形成する。一方本体部13の下端面19側の下半部は、埋装した線条ファスナーエレメント21の噛合頭部22の端部から反転部23の端部までの寸法よりも僅かに大きな幅寸法であり、上半部に比べ幅狭く形成されている。また上止10は全体が均一の厚さに形成され、スライダー28の胴体29の内面に何ら細工を施す必要がないように形成する。
【0044】
本体部13の表面部14は、その内部に複数の線条ファスナーエレメント21を埋装することから、線条ファスナーエレメント21の厚みよりも大きな厚みに形成する。一方裏面部15は、内部に何ら部材を埋装していないので、表面部14よりも厚みが小さく形成している。裏面部15は上止10において必須の構成ではなく、裏面部15がない上止10であってもよい。この裏面部15を設けることにより、上止10を線条ファスナーエレメント列4に取り付けたとき、裏面部15がファスナーテープ3の裏面に接して被覆するので、上止10とファスナーテープ3との接触面積が増加し、上止10の取付強度の向上を図ることができる。
【0045】
図1に示すように線条ファスナーエレメント列4の下端部に近接して箱体34、箱棒35および蝶棒36による開き具33をポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂を用いて射出成形することによって、開き製品を形成する。また開き具33に代えて適宣の下止を取り付けて止め製品を形成することもできる。図7に示すように、左右のファスナーストリンガー2の各線条ファスナーエレメント列4は、スライダー28の胴体29の内部に形成したY字状のエレメントガイド溝32を移動することで線条ファスナーエレメント21における噛合頭部22の噛合または分離動作が行われる。Y字状のガイド溝32は、胴体29の肩口側すなわち胴体29の前後方向の前端側に案内柱30を配置し、胴体29の左右両側にフランジ31を配置することにより形成され、線条ファスナーエレメント21がガイド溝32内を移動するときに、案内柱30の側面がガイド溝32内を移動する線条ファスナーエレメント21の噛合頭部22と対面し、フランジ31の内側の面がガイド溝32内を移動する線条ファスナーエレメント21の反転部23と対面して、ガイド溝32内における線条ファスナーエレメント21の移動をガイドする。
【0046】
上止10は図7に示すようにスライダー28の摺動動作によって、スライダー28の胴体29が上止10に当接しても上止10の大部分がスライダー28の胴体29内に収容され、上止10の突部11が胴体29に形成したフランジ31の先端に当接し、かつ上止10の膨出部12がスライダー28の胴体29に形成した案内柱30に当接することによって、上止10がスライダー28のガイド溝32を通過することができず容易にスライダー28を停止させることができる。
【0047】
また上止10の突部11と接するスライダー28に過剰な引っ張り力が加わった場合、上止10は突部11とスライダー28のフランジ31との当接部分を中心にして回動し、上止10の膨出部12がスライダー28の案内柱30の側面に当接する。このとき上止10とスライダー28とは、上止10の突部11がスライダー28のフランジ31に当接することに加え、上止10の膨出部12がスライダー28の案内柱30の側面に当接して、合わせて2個所で当接することとなる。これにより上止10がガイド溝32を通過しようとする作用を確実に抑え、ファスナーチエン1からスライダー28が脱落することを防止することができる。
【実施例2】
【0048】
図8に示す実施例2の線条スライドファスナーの上止は、線条ファスナーエレメント列4の下端に開き具33を取り付けた場合、箱棒35を取り付けた側の線条ファスナーエレメント列4の上端部に上止10を取り付けたものであり、蝶棒36側のファスナーストリンガー2に同様な上止10を取り付けるかは自由であるが、ファスナーチエン1の一方のファスナーストリンガー2のみに上止10を形成するのが特徴である。
【0049】
上止10は箱棒35を取り付けた側の線条ファスナーエレメント列4の上端からスライダー28の脱落することを防ぐことになるが、スライダー28を強く引っ張ると上止10は胴体29のガイド溝32内において、突部11がフランジ31の先端に当接し、膨出部12が案内柱30側へ回動して接触し、それ以上ガイド溝32内へ上止10を侵入させることができない。なお一方のファスナーストリンガー2のみに上止10を取り付けるのは、ファスナーチエン1が止め製品であっても、一方のファスナーストリンガー2に取り付けてもよい。
【実施例3】
【0050】
図9〜13に示す実施例3の線条スライドファスナーの上止は、芯紐6を挿通した線条ファスナーエレメント列4をファスナーテープ3の対向側縁5に二重環縫の縫糸7によって縫製して取り付けファスナーストリンガー2を完成させる。このファスナーストリンガー2の端部に形成した線条ファスナーエレメント列4を除去したスペース部8において、端部に存在する複数の線条ファスナーエレメント21を埋装し被覆する形態で上止10を形成する。上止10は熱可塑性樹脂を用いて、ファスナーテープ3の一面すなわち線条ファスナーエレメント列4が存在する面のみに射出成形手段によって成形する。勿論図3に示すようにファスナーテープ3を挟持する形態に上止10を成形することもできる。
【0051】
ファスナーストリンガー2は所定位置に線条ファスナーエレメント列4のないスペース部8を作製するため、ファスナーテープ3の対向側5から突出している線条ファスナーエレメント列4の所定長さ間における噛合頭部22側の上脚部24と下脚部25とをカットし、反転部23側を引張って縫糸7から線条ファスナーエレメント列4を引抜いて除去する。この結果、二重環縫の縫糸7は弛緩している状態のもとで上止10を射出成形すると、縫糸7が射出圧力によって容易に変位し、上止10の表面に露呈することがある。
【0052】
この実施例では、上記の点を考慮して改良を加えたものであり、ファスナーストリンガー2におけるスペース部8に面した複数の線条ファスナーエレメント21を縫製している縫糸7の上方位置に上止10を成形し、上止10は本体部13における表面に隆起する隆起部37を形成し、この隆起部37により縫糸7が射出圧力によって変位しても表面へ露呈するのを未然に防ぐ。この隆起部37は、本体部13により埋装される複数の線条ファスナーエレメント21のうち、スペース部8と隣り合う、線条ファスナーエレメント列4の最上端の線条ファスナーエレメント21の上方に配設される。最上端の線条ファスナーエレメント21を固定する縫糸7は、スペース部8の弛緩した状態の縫糸7の影響を受けて弛緩し易く、射出圧力によって変位し易いためである。また一方ファスナーストリンガー2の最終端に位置する線条ファスナーエレメント21を縫製している縫糸7の中央部分に、凹状の溝部38を形成して上止10の射出成形の際、縫糸7を線条ファスナーエレメント21の上脚部24を跨乗する形でファスナーテープ3に押えつけ、縫糸7が変位するのを未然に防ぐ形態に形成する。
【0053】
さらに上止10は、図10に示すように、突部11の表面が本体部13の表面よりも上方へ隆起する形態、例えば図面に示すように、ファスナーテープ3の表面を基準として、ファスナーテープ3の表面すなわち本体部13の裏面から本体部13の表面までの高さT2と、ファスナーテープ3の表面から突部11の表面までの高さT1を比較したときに、T2<T1の条件を満たすことによって、スライダー28におけるフランジ31が当接する部分を分厚く隆起させることによって、スライダー28のフランジ31が突部11に激突しても突部11が頑丈で破損することがない。
【0054】
図11, 12に示す上止10は、側面にスライダー28のフランジ31が当接し抜け止め機能を備えた突部11が形成されていない。しかし上止10はスペース部8に面した複数の線条ファスナーエレメント21を縫製している縫糸7の上方に隆起部37と溝部38とを形成し、縫糸7が変位するのを防いだ上止10である。この上止10を備えたファスナーストリンガー2は、図9に示すファスナーストリンガー2と対で使用するもので、例えば図13で示すような状態で使用される。実際に使用するときは突部11が存在する上止10側のファスナーストリンガー2の下端部分に箱棒35を取り付け、他方の突部11がない上止10側のファスナーストリンガー2の下端部分に蝶棒36を取り付けて、開き具または逆開き具用として使用するファスナーチエン1に適した形態に形成する。
【0055】
なお、図9〜13に示すように、上止10の本体部13における表面の噛合頭部22側において、噛合頭部22側が一段と窪んだ段差部39を形成することによって材料の削減を図ることもできる。
【実施例4】
【0056】
図14, 15に示す実施例4の線条スライドファスナーの上止は、芯紐6を挿通した線条ファスナーエレメント列4をファスナーテープ3の対向側縁5に二重環縫の縫糸7によって縫製し取り付ける。ファスナーストリンガー2の線条ファスナーエレメント列4を除去したスペース部8に面した複数の線条ファスナーエレメント21を埋装し被覆する形態で、ファスナーテープ3の一面に熱可塑性樹脂を用いて上止10を射出成形する。成形される上止10は平面形状が実施例1で示した上止10と略同一の形状で、左右の上止10とともにスライダー28のフランジ31と当接する突部11を備えた形態であり、上止10はファスナーテープ3の線条ファスナーエレメント列4を縫製された面に成形する。このファスナーストリンガー2はサイズの大きなスライドファスナーに用いられ、上止10の形態はファスナーテープ3を挟持する形態に成形することもできる。
【0057】
上止10は、本体部13の表面において、ファスナーストリンガー2の縫糸7に沿った上側すなわち上方に、上止10の全長にわたってV字溝の溝部38を刻設する。この溝部38を設けることによって、射出成形時に、上止10に埋装される全ての位置の縫糸7が射出圧力によって変位するのを金型の溝部38成形用の突条が阻止し、縫糸7が上止10の表面に露呈するのを未然に防ぐ形態に形成する。
【実施例5】
【0058】
図16, 17に示す実施例5の線条スライドファスナーの上止は、芯紐6を挿通した線条ファスナーエレメント列4をファスナーテープ3の対向側縁5に二重環縫の縫糸7によって縫製し取り付ける。ファスナーストリンガー2の線条ファスナーエレメント列4を除去したスペース部8に面した、複数の線条ファスナーエレメント21を埋装し被覆する形態で、ファスナーテープ3の一面に熱可塑性樹脂を用いて上止10を射出成形する。成形された上止10は平面形状が実施例3で示した上止10と略同一の形状でスライダー28のフランジ31と当接する突部11を備えた本体部13から形成される。
【0059】
上止10は、本体部13の表面において、ファスナーストリンガー2の縫糸7に沿った位置の上側すなわち上方へ向って隆起する隆起部37を複数の線条ファスナーエレメント21上に成形する。この隆起部37はスライダー28のガイド溝32内に挿入され、スライダー28のフランジ31の先端が上止10の突部11に当接する形に形成する。隆起部37を上止10の表面に形成することによって、スライダー28のガイド溝32内でのがたつきをなくすとともに、上止成形時に射出圧力によって縫糸7が変位しても上止10の表面へ露呈するのを未然に防ぐことができる。
【実施例6】
【0060】
図18に示す実施例6の線条スライドファスナーの上止は、ファスナーストリンガー2における線条ファスナーエレメント列4の上端のスペース部8に射出成形手段によって、取り付けられた上止10は、上端のスペース部8に面した複数の線条ファスナーエレメント21を埋装し、被覆する形で成形するが、その際線条ファスナーエレメント21は勿論、挿通された芯紐6、縫製された縫糸7およびファスナーテープ3の側縁を含めて上止10によって埋装される。この実施例では、上止10が3個の線条ファスナーエレメント21を埋装し被覆している。
【0061】
上止10は全体が均一の厚さに形成してスライダー28の胴体29内に収容するが、前記各実施例のように突部11、膨出部12は設置することなく、スライダー28を停止させるためには、上止10の本体部13の表面部14に外側へ突出する突起部20を設けることによって、スライダー28の胴体29の肩口側の端部に当接させてスライダー28を停止させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
この発明の複数の線条ファスナーエレメントを合成樹脂を用いて被覆し充填させてファスナーストリンガーに上止を成形したファスナーチエンは、衣服の前立てをはじめ衣服の開口部分に用い、その他バッグ、袋物などの製品の開口部分に用いる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】上止を備えた線条スライドファスナーの正面図である。
【図2】一方のファスナーストリンガーに配された上止の正面図である。
【図3】同上上止の図2におけるA−A断面図である。
【図4】他方のファスナーストリンガーに配された上止の正面図である。
【図5】同上上止の図4におけるB−B断面図である。
【図6】同上上止の図5におけるC−C断面図である。
【図7】上止を備えたファスナーチエンの要部断面図である。
【図8】実施例2に基づく上止を備えたファスナーストリンガーの要部断面図である。
【図9】実施例3に基づく上止を一方のファスナーストリンガーに配した正面図である。
【図10】同上上止の図9におけるD−D断面図である。
【図11】同上上止を他方のファスナーストリンガーに配した正面図である。
【図12】同上上止の図11におけるE−E断面図である。
【図13】同上上止を備えたファスナーチエンの要部断面図である。
【図14】実施例4に基づく上止を備えたファスナーチエンの正面図である。
【図15】同上上止の図14におけるF−F断面図である。
【図16】実施例5に基づく上止を備えたファスナーストリンガーの正面図である。
【図17】同上上止の図16におけるG−G断面図である。
【図18】実施例6に基づく上止を備えたファスナーストリンガーの斜視図である。
【図19】公知の上止とスライダーとを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0064】
1 ファスナーチエン
2 ファスナーストリンガー
3 ファスナーテープ
4 線条ファスナーエレメント列
5 対向側縁
7 縫糸
10 上止
11 突部
12 膨出部
13 本体部
14 表面部
15 裏面部
16 外側面
17 内側面
21 線条ファスナーエレメント
28 スライダー
30 案内柱
31 フランジ
37 隆起部
38 溝部




 

 


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