Warning: fopen(.htaccess): failed to open stream: No such file or directory in /home/jp321/public_html/header.php on line 47

Warning: filesize(): stat failed for .htaccess in /home/jp321/public_html/header.php on line 48

Warning: fread() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 48

Warning: fclose() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 49

Warning: fopen(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 54

Warning: flock() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 56

Warning: fclose() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 63
スライドファスナー用スライダーとスライドファスナー - YKK株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 衣類 -> YKK株式会社

発明の名称 スライドファスナー用スライダーとスライドファスナー
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−44535(P2007−44535A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2006−229825(P2006−229825)
出願日 平成18年8月1日(2006.8.1)
代理人 【識別番号】100095393
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 廣市
発明者 米丘 守正
要約 課題
引手交換のためスライダー胴体から取り外すことができ、通常の使用時にはスライダー胴体に確実に取り付けられている当該取外し自在ラッチ部を備えたスライダーを提供することである。

解決手段
エレメントを係合したり外したりするためにスライドファスナーのエレメントに滑動自在に配されているスライダー胴体3と、スライダー胴体3に取り外し自在に取り付けられ、第1のスライダー1をこれと協働する第2のスライダー1にラッチ係合させるためのラッチ係合手段を備えたラッチ部5とからなるスライダー1である。ラッチ部5とスライダー胴体3は、夫々協働する第1係止手段91及び第2係止手段93を備えており、係止手段91,93は、ラッチ部5がスライダー胴体3から分離するのを防止し、第1係止手段91は、ラッチ部5をスライダー胴体3から分離することを可能にするために弾性的に移動することが可能である。
特許請求の範囲
【請求項1】
噛合エレメントを係合したり外したりするためにスライドファスナーの噛合エレメントに滑動自在に配されているスライダー胴体3と、スライダー胴体3に取り外し自在に取り付けられ、第1のスライダー1をこれと協働する第2のスライダー1にラッチ係合させるためのラッチ係合手段を備えたラッチ部5とからなるスライダー1であって、ラッチ部5とスライダー胴体3は、夫々協働する第1係止手段91と第2係止手段93を備えており、係止手段91,93は、ラッチ部5がスライダー胴体3から分離するのを防止し、第1係止手段91は、ラッチ部5をスライダー胴体3から分離することを可能にするために弾性的に移動することができることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
【請求項2】
係止手段91,93は当接面91,93からなり、第1係止手段91は、ラッチ部5をスライダー胴体3から取り外すために当接面91,93が互いを越えて通過することができるように第1係止手段91が移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載されたスライダー。
【請求項3】
第1係止手段91の当接面91は、弾性的に曲折する舌状部77の面であることを特徴とする請求項2に記載されたスライダー。
【請求項4】
舌状部77は、ラッチ部5がスライダー胴体3に取り付けられる際に舌状部77を曲げるために第2係止手段93が押圧する傾斜面87を備えていることを特徴とする請求項3に記載されたスライダー。
【請求項5】
第2係止手段93は、ラッチ部5がスライダー胴体3に取り付けられる際に舌状部77を曲げるために第1係止手段91が滑動する傾斜面71を含むことを特徴とする請求項3又は4に記載されたスライダー。
【請求項6】
スライダー胴体3は、スライダー胴体3の一端に取り付けられる引手のための引手取付部7を含み、引手取付部7は、スライダー胴体3に連結された基部27と、スライダー胴体3との間にギャップ29がある自由端部27とを有し、第2係止手段93は、当該引手取付部7の自由端部27に配されていることを特徴とする先行する請求項のいずれかひとつに記載されたスライダー。
【請求項7】
引手取付部7は、スライダー胴体3の噛合エレメント挿通用通路を画成する案内柱15の上でスライダー胴体3に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載されたスライダー。
【請求項8】
ラッチ係合手段は、第2スライダー1に設けられた第1収容部55と、当該第1収容部55にラッチ係合する第1ラッチ部材47からなり、第1収容部55と第1ラッチ部材47の少なくとも一方が弾性変形することを特徴とする先行する請求項のいずれかひとつに記載されたスライダー。
【請求項9】
ラッチ手段は、第2スライダー1に設けられた第2ラッチ部材47と、当該第2ラッチ部材47を収容するための第2収容部55を更に含み、第2ラッチ部材47と第2収容部55の少なくとも一方が弾性変形することを特徴とする請求項8に記載されたスライダー。
【請求項10】
分離された時にスライドファスナーを開口し、連結した時にスライドファスナーを閉鎖するように一対の係合ストリンガー上で滑動自在に配された第1スライダー1及び第2スライダー1からなるスライドファスナーであって、夫々のスライダー1は、ファスナーエレメントを係合し係合を外すためにスライドファスナーの噛合エレメント上を滑動自在に配されているスライダー胴体3と、当該スライダー胴体3に取り外し自在に取り付けられたラッチ部5とからなり、当該ラッチ部5は、一方のスライダー1を他方のスライダー1にラッチ係合するためのラッチ手段を備えており、ラッチ部5とスライダー胴体3は、夫々協働する第1係止手段91及び第2係止手段93を備えており、係止手段91,93は、ラッチ部5がスライダー胴体3から離れるのを防止し、第1係止手段91は、ラッチ部5がスライダー胴体3から分離するのを可能にするため弾性的に移動することができることを特徴とするスライドファスナー。
【請求項11】
当該スライドファスナーは、第1スライダー1のラッチ部5に配された第1収容部55と、第2スライダーのラッチ部5に配され、第1収容部55に係合することができる第1ラッチ部材47と、二つのスライダー1の一方のラッチ部5に配された第2収容部55と、二つのスライダーのうちの他方のスライダー1のラッチ部5に配され、第2収容部55と係合可能である第2ラッチ部5とを更に含み、第1収容部55及び第2収容部55は、第1スライダー1及び第2スライダー1を取り外し自在にラッチ係合するため夫々第1ラッチ部材47と第2ラッチ部材47と係合するように配されており、ラッチ部材47と収容部材55は、ラッチ部材47が離れる方向へ移動することによって係合がはずれ、スライダー1のラッチ係合が外れるように配されていることを特徴とする請求項10に記載されたスライドファスナー用スライダー。
【請求項12】
噛合エレメントを係合したり外したりするためスライドファスナーの噛合エレメント上で滑動自在に配されているスライダー胴体3と、当該スライダー胴体3に取り外し自在に取り付けられた取り外し自在のラッチ部5とからなるスライドファスナー用のスライダー1であって、取り外し自在のラッチ部5とスライダー胴体3は、夫々、協働する第1係止手段91及び第2係止手段93を備えており、当該係止手段91,93は、取り外し自在のラッチ部5がスライダー胴体3から分離するのを防止し、第1係止手段91は、取り外し自在のラッチ部5がスライダー胴体3から分離するのを可能にするために弾性的に移動できることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドファスナー用のスライダーに関するものである。特に、本発明は、協働する二つのスライダーを備えたスライドファスナーにおいて、第2のスライダーに取り付けることができる係止可能なスライダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記のタイプのスライドファスナー用スライダーは当該技術分野において一般に周知である。しかし、スライダーが不用意に分離し、スライドファスナーが不慮に開口してしまう虞があった。このような問題を克服するためにいままでにいろいろな係止可能スライダーが提案されてきた。
【0003】
従来、二つのスライダーが分離されたときにスライドファスナーを開口し、連結されたときにスライドファスナーを閉鎖するために一対の係合ストリンガーに滑動自在に配された二つのスライダーを備えたスライドファスナーが知られていた。(例えば、特許文献1を参照。)これらの二つのスライダーのうちの一方のスライダーは、収容部を備えており、他方のスライダーは、当該収容部と係合することが可能な協働するラッチ部を備えている。二つのスライダーは、これら二つのスライダーを互い方向に押圧したり互いから引き離したりすることによって収容部とラッチ部の弾性変形によってスライダーが係合したり分離したりするのである。スライダーは、収容部又はラッチ部とは別個に形成されいるスライダー胴体を有しているので、これらの部分に異なった材料を用いることができる。
【0004】
【特許文献1】ヨーロッパ特許公報 EP−A−1300094
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたスライダーの特徴は、二つのスライダーをラッチ係合したり外したりする際に、収容部そして/又はラッチ部が変形することである。しかし、このために、これらの部分が磨耗したり、破断したりし、これによって、スライダーがラッチ係合することができなくなったり、スライダーが故障する虞があった。
【0006】
ラッチ係合する際に、そして、特に、これらのスライダーの係合を外す際に、引手に大きな力が加わり、引手又は当該引手が取り付けられているスライダーの引手取付部が破断する虞があった。基本的に言って、ラッチ係合するスライダー間の連結を強くすればするほど、これらのスライダーをラッチ係合したり外したりする際に必要な力はそれだけ大きくなるのである。従って、引手又は引手取付部が破断する虞は、ラッチ係合をしないタイプのスライダーよりも大きいのである。過度な力が加わったときに、ラッチ係合スライダーの引手取付部の前に引手の方が破断するようにラッチ係合スライダーを設計することが好ましい。そして、このような場合においては、ラッチ係合スライダーの壊れた引手を取り替えることができるということは重要なことなのである。
【0007】
したがって、スライダー胴体の引手取付部を持ち上げることによって及びスライダー胴体から取り外し自在のラッチ部を引き離すことによって、収容部そして/又はラッチ手段を備えたラッチ部を取り外すことが可能なのである。
【0008】
このような構造の問題点は、スライダー胴体の引手取付部を持ち上げることは難しいので、スライダー胴体から取り外し自在のラッチ部を外すことが難しかった点であった。これは、スライダー胴体が、スライドファスナーの噛合エレメントに沿ってスライダーが繰り返し往復運動する際の磨耗及び破断に耐えるよう金属又は硬質プラスチックで作られていたことに起因した。従って、引手取付部を持ち上げるためには大きな力が必要であり、従って、スライダー胴体から取り外し自在のラッチ部を取り外すことは厄介であり、引手取付部を破断してしまったり、永久的な変形を加えてしまっていたのである。
【0009】
本発明の目的は、引手又は取り外し自在のラッチ部を苦労無く交換することができるように容易にスライダー胴体から取り外すことができるラッチ部であって、当該ラッチ部は通常の使用時にはスライダー胴体に確実に取り付けられている当該取外し自在ラッチ部を備えたスライダーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の特徴によれば、次のようなスライドファスナー用スライダーが提供される。即ち、このスライダーは、噛合エレメントを係合したり外したりするためにスライドファスナーの噛合エレメントに滑動自在になっているスライダー胴体と、スライダー胴体に取り外し自在に取り付けられ、第1のスライダーをこれと協働する第2のスライダーにラッチ係合させるためのラッチ係合手段を備えたラッチ部とからなるスライダーであって、ラッチ部とスライダー胴体は、夫々協働する第1係止手段及び第2係止手段を備えており、係止手段は、休止位置にある時にラッチ部がスライダー胴体から分離するのを防止し、第1係止手段は、ラッチ部をスライダー胴体から分離することを可能にするために弾性的に移動することが可能である。
【0011】
係止手段は、当接面からなり、第1係止手段は、ラッチ部をスライダー胴体から取り外すために当接面が互いを越えて通過することができるように第1係止手段が移動可能となっていることが好ましい。
【0012】
第1係止手段の当接面は、弾性的に曲折する舌状部の面であることが好ましい。
【0013】
舌状部は、ラッチ部がスライダー胴体に取り付けられる際に舌状部を曲げるために第2係止手段が押圧する傾斜面を備えていることが好ましい。
【0014】
第2係止手段は、ラッチ部がスライダー胴体に取り付けられる際に舌状部を曲げるために第1係止手段が滑動する傾斜面を含むことが好ましい。
【0015】
スライダー胴体は、スライダー胴体の一端に取り付けられる引手のための引手取付部を含み、引手取付部は、スライダー胴体に連結された基部と、スライダー胴体との間にギャップがある自由端部とを有し、第2係止手段は、当該引手取付部の自由端部に配されていることが好ましい。
【0016】
引手取付部は、スライダー胴体の噛合エレメント挿通用通路を画成する案内柱の上でスライダー胴体に取り付けられていることが好ましい。
【0017】
ラッチ係合手段は、第2スライダーに設けられた第1収容部と当該第1収容部にラッチ係合する第1ラッチ部材からなり、第1収容部と第1ラッチ部材の少なくとも一方が弾性変形することが好ましい。
【0018】
ラッチ手段は、第2スライダーに設けられた第2ラッチ部材と、当該第2ラッチ部材を収容するための第2収容部を更に含み、第2ラッチ部材と第2収容部の少なくとも一方が弾性変形することが好ましい。
【0019】
本発明の第2の特徴によれば、次のようなスライドファスナーが提供される。即ち、このスライドファスナーは、分離された時にスライドファスナーを開口し、連結した時にスライドファスナーを閉鎖するように一対の係合ストリンガー上で滑動自在に配された第1スライダー及び第2スライダーからなるスライドファスナーであって、夫々のスライダーは、ファスナーエレメントを係合し係合を外すためにスライドファスナーの噛合エレメント上を滑動自在に配されているスライダー胴体3と、当該スライダー胴体3に取り外し自在に取り付けられたラッチ部とからなり、当該ラッチ部は、一方のスライダーを他方のスライダーにラッチ係合するためのラッチ手段を備えており、ラッチ部とスライダー胴体は、夫々協働する第1係止手段及び第2係止手段を備えており、係止手段は、休止位置にあるときにラッチ部がスライダー胴体から離れるのを防止し、第1係止手段は、ラッチ部がスライダー胴体から分離するのを可能にするため弾性的に移動することができる。
【0020】
好ましくは、当該スライドファスナーは、第1スライダー1のラッチ部に配された第1収容部と、第2スライダーのラッチ部に配され、第1収容部に係合することができる第1ラッチ部材と、二つのスライダーの一方のラッチ部に配された第2収容部と、二つのスライダーのうちの他方スライダーのラッチ部に配され、第2収容部と係合可能である第2ラッチ部とを更に含み、第1収容部及び第2収容部は、第1スライダー及び第2スライダーを取り外し自在にラッチ係合するため夫々第1ラッチ部材及び第2ラッチ部材と係合するように配されており、ラッチ部材と収容部材は、ラッチ部材が離れる方向へ移動することによって係合がはずれ、スライダーのラッチ係合が外れるように配されている。
【0021】
本発明の第3の特徴によれば、次のようなスライドファスナー用スライダーが提供される。噛合エレメントを係合し係合を外すためスライドファスナーの噛合エレメント上で滑動自在に配されているスライダー胴体と、当該スライダー胴体に取り外し自在に取り付けられた取り外し自在のラッチ部とからなるスライドファスナー用のスライダーであって、取り外し自在のラッチ部とスライダー胴体は、夫々、協働する第1係止手段及び第2係止手段を備えており、当該係止手段は、休止位置にある時に取り外し自在のラッチ部がスライダー胴体から分離するのを防止し、第1係止手段は、取り外し自在のラッチ部がスライダー胴体から分離するのを可能にするために弾性的に移動可能である。
【発明の効果】
【0022】
このように組み立てられたスライダー胴体とラッチ部を分離するためには、舌状部の端部を例えばポイント(棒材の先端)を使用することによって下方に移動させ、舌状部の当接面を傾斜突起部の当接面から外れるまで移動し、これによって、当接面は互いを越えて通過することができるのである。次に、例えば、舌状部の端部を変位させるために使用したポイントを使用して、ラッチ部をスライダー胴体から押し出すことによって、ラッチ部をスライダー胴体から外すことができるのである.従って、本発明は、引手又は取り外し自在のラッチ部を苦労無く交換することができるように容易にラッチ部をスライダー胴体から取り外すことができるという効果がある。
【0023】
次に、組み立てられたスライダーにおいては、舌状部の当接面と傾斜突起部の当接面は、互いに協働する係止手段として働き、舌状部が休止位置にある時にスライダー胴体とラッチ部が分離するのを防止するのである。従って、ラッチ部は通常の使用時にはスライダー胴体に確実に取り付けられているという効果もあるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1は、本発明によるスライダー1を示している。スライダー1は、スライダー胴体3と、ラッチ部5とからなっている。ラッチ部5は、スライダー胴体3に取り外し自在に取り付けられている。図2及び図3を参照に以下に説明されているように、スライダー胴体3の上翼部11から引手取付部7が突出し、スライダー胴体3の前後方向に延びている。引手取付部7は、ラッチ部5を保持する機能とともに、当該技術分野において周知のように、引手9を取り付ける取付点としての機能も行う。ラッチ部5は、二つのスライダーを連結状態に保持する機能を有し、一つのスライドファスナーに設けられた一対のスライダーを接近させた連結状態と、離間させた分離状態とに操作することができる。
【0025】
図2は、スライダー胴体3の斜視図である。スライダー胴体3は、図3において側面図として示されている。スライダー胴体3は、金属製又は例えばポリブチレンテレフタレートのようなプラスチック製である。金属製である場合にはスライダー胴体3は、ダイカストで製造してもよく、プラスチック製である場合には、射出成型してもよい。
【0026】
スライダー胴体3は、上下方向に所定の間隙を空けて平行に配置した上翼部11と下翼部13とからなり、上翼部11と下翼部13は、スライダー胴体3の前端部17において、案内柱即ちダイヤモンド部15によって連結されている。上翼部11と下翼部13との間の間隙が噛合エレメント挿通用の通路となる。上翼部11の左右両側の下側縁部23から下翼部13の方向に延びる保持フランジ21が設けられており、スライダー胴体3の前後方向中程から後端部19の方向に延びている。上翼部11の上面25はスライダー胴体3の前方側から後方側へ向けて順に、前方領域と、中間領域35と、後方領域31とに区画される。上翼部11の上面25の前方領域すなわち案内柱15の上の位置から引手取付部7が突出している。引手取付部7は、基部27が上面25と一体に連結し、自由端部27が上翼部11の上面25の後方領域31の方向に向くように円弧状に延びている。引手取付部7の自由端部27とスライダー胴体3の上翼部11との間にはギャップ29があり、以下に説明するように、組み立てられたスライダー1において、ラッチ部5を収容するようになっている。スライダー胴体3の内部に設けられた噛合エレメント挿通用通路は、案内柱15と保持フランジ21とによってY字形状に画成され、噛合エレメントは、案内柱15と保持フランジ21とによって噛合又は分離する方向へ移動するように案内される。
【0027】
引手取付部7の自由端部27の端面67は、上翼部11の上面25と概ね平行になっている。端面67には傾斜突起部69が設けられている。傾斜突起部69は、スライダー胴体3の側方から見た場合、傾斜面71を外方に向けた直角三角形の形状を呈している。
【0028】
上翼部11の上面25の中間領域35には、引手取付部7の基部37の後部から後端部19側へ向けて峰部33が突出している。以下に説明するように、当該峰部33は、ラッチ部5に形成された切込み部に収容され、これによって、ラッチ部5をスライダー胴体3と容易に一直線上に配することができるのである。引手取付部7の基部37の左右両側面には、スライダー胴体3の前後方向に延びる嵌合凹部が形成されている。基部37は、基部37の上端にスライダー胴体3の左右方向へ突出する張出部38を有した断面T字形状を呈し、この張出部38の下面と上翼部11の上面25との間に嵌合凹部が形成されている。一方、ラッチ部5の左右脚部41,43の対向側面には、脚部41,43間の空隙部45内へ突出するとともに、ラッチ部5の前後方向に延びる嵌合凸部46が形成されている。嵌合凸部46は、ラッチ部5をスライダー胴体3に連結したときに嵌合凹部と嵌まり合い、張出部38と嵌合凸部46とがスライダー胴体3の上下方向に重なり合う。これにより、ラッチ部5とスライダー胴体3とが連結状態にある時、ラッチ部5がスライダー胴体3の上方へ移動することを防止することができる。
【0029】
図4は、ラッチ部5を示す斜視図であり、図5は、その平面図である。ラッチ部5は、概ねY字状であって、例えばアセタールのようなプラスチック製である。ラッチ部5は、ラッチ部5の前方側から後方側へ向けて順に前端部と、中間部89と、後端部79とに区画される。ラッチ部5の前端部には左右一対の腕部41,43が設けられており、その間に空隙部45が形成されている。組み立てられたスライダー1において、二つの腕部41,43は、空隙部45に配された引手取付部7の基部37の左右に跨るように配される。
【0030】
ラッチ部5は、突出部47とこれと協働する口部55の形状をしたラッチ手段を備えている。第1と第2のラッチ部材として各々突出部47が形成され、第1と第2の収容部として各々口部55が形成されている。突出部47と口部55とは少なくとも一方が弾性変形することで係合し、各ラッチ部5が連結状態となる。
【0031】
突出部47は、第2腕部43の端面49から外方へ向けて設けられており、概ね球状の端部形状を呈しており、端面49から延びている首部51と端面49とは反対側にある頭部53とからなっている。
【0032】
口部55は、第1腕部41の端面57から内方へ向けて形成されており、突出部47の頭部53の最も広幅の点の断面よりも小さい断面を持つ峰部63を形成するために口部55の開口部61から狭幅になって行く喉部59を有している。峰部63を越えると、口部55は、広幅になり、空洞部65を形成する。口部55の寸法は、一方のスライダーが同様の構造の他方のスライダーとラッチ係合するときに、夫々のスライダー1に設けられた突出部47が他方のスライダー1に設けられた開口する口部55に収容されるような寸法になっている。口部55の喉部59の最大幅寸法(直径)は、突出部47の頭部53の最大幅寸法(直径)よりも小さく設定されており、頭部53が喉部59に挿入される際、頭部53と喉部59とは当接して互いに押圧し合い、喉部59は幅を拡大する方向に弾性変形し、頭部53は幅を縮小する方向に弾性変形する。なお、喉部59と頭部53の双方が必ずしも弾性変形する必要はなく、いずれか一方のみが弾性変形するものであればよい。
【0033】
ラッチ部5の後端部79の方向に突出している舌状部77を形成するためにラッチ部5の後端部79には舌状部77の周囲にラッチ部5の上下方向に貫通したC字状の孔73が設けられている。舌状部77の上面85の終端部83には傾斜台81が設けられている。傾斜台81の傾斜面87は、ラッチ部5の内側に面しており、ラッチ部5の前方側から後方側へ向けて上がり傾斜している。舌状部77は、下方に弾性的に曲折することができるのである。
【0034】
図6は、組み立てられた状態のスライダーの側面図であり、図5のVI−VI線に沿って切ったラッチ部5の断面図を示している。ラッチ部5の中間部89には、その下側89にスライダー胴体3の峰部33を収容するための切込部82が設けられている。峰部33は、ラッチ部5をスライダー胴体3のギャップ29に差し込んだ時に、ラッチ部5の下面に形成した切込部82へ嵌まり込み、ラッチ部5がスライダー胴体3の後方領域31から中間領域へと向けて真っ直ぐに移動するように移動方向を制限し、ラッチ部5を適切な姿勢に整える。
【0035】
スライダー1を組み立てるためには、引手9を引手取付部7に引っ掛け、スライダー胴体3の峰部33とラッチ部5の切込部82とをスライダー胴体3の前後方向同一線上に配し、スライダー胴体3とラッチ部5が連結するように圧縮する。これらの部品3,5がこのように圧縮されるにつれて、舌状部77の傾斜台81の傾斜面87が引手取付部7の傾斜突起部69の傾斜面71に接触する。二つの傾斜面71,87が互いに対して滑動するにつれて舌状部77の端部83は下方に曲折し、舌状部77が押されて引手取付部7の傾斜突起部69を乗り越えるまで、下方に曲折する。舌状部77が引手取付部7の傾斜突起部69を乗り越えたこの位置で、弾性的に曲折された舌状部77は休止位置すなわち元の形状に復帰し、ラッチ部5は、スライダー胴体3に取り付けられる。組み立てられたスライダー1において、舌状部77の終端部83と、引手取付部7の傾斜突起部69との対向面すなわち舌状部77の当接面91と傾斜突起部69の当接面93は、互いに協働する係止手段として働き、舌状部77が休止位置にある時にスライダー胴体3とラッチ部5が分離するのを防止するのである。ラッチ部5は、スライダー胴体3の後方領域31側から中間領域35へ向けて、ラッチ部5の中間部89を上翼部11の上面25と自由端部27の端面67との間のギャップ29へ差し込んで連結される。
【0036】
このように組み立てられたスライダー胴体3とラッチ部5を分離するためには、舌状部77の端部83を例えばポイントを使用することによって下方に移動させ、舌状部77の当接面91を傾斜突起部69の当接面93から外れるまで移動し、これによって、当接面91,93は互いを越えて通過することができるのである。次に、例えば、舌状部77の端部83を変位させるために使用したポイントを使用して、ラッチ部5を押し出すことによって、ラッチ部5をスライダー胴体3から外すのである。ラッチ部5は、スライダー胴体3の中間領域35から後方領域31側へ向けて、ラッチ部5の中間部89を上翼部11の上面25と自由端部27の端面67との間のギャップ29から抜き取って分離される。このとき、舌状部77の当接面91と傾斜突起部69の当接面93とが対面し合わないように位置させた上でラッチ部を抜き取るので、各当接面91,93が引っ掛かり合うことがない。
【0037】
舌状部77を弾性的に変位させることができるという特性は、ラッチ部5が作られている材質と舌状部77の寸法によるのである。
【0038】
図7は、二つのラッチ係合した一対のスライダー1の側面図である。両スライダー1に設けられたラッチ部が係合することにより、両スライダー1は前端部17が向かい合う状態で連結され、両スライダー1が離間して各前端部17間に間隙が生じないように係止される。
【0039】
図8は、二つの滑動自在に取り付けられた本発明のスライダー1を備えたスライドファスナー95を示している。二つのスライダー1は、互いから離れる方向で移動するにつれて、噛合状態の噛合エレメントが分離してスライドファスナー95は開口する。他方、二つのスライダー1が互いに近づく方向に移動するにつれて分離状態の噛合エレメントが噛合してスライドファスナー95は閉鎖する。スライドファスナー95を閉鎖して二つのスライダー1を係止するためには、夫々のスライダー1の突出部47が他のスライダー1の対向する口部55と係合するようにスライダー1は互いに対して近づく方向に移動される。両スライダー1のラッチ部5が適切位置に押されるにつれて突出部47の頭部53そして/又は口部55は弾性変形する。スライダー1は、引手9を使用することによって、更に好ましくは、二つのスライダー1のラッチ部5を圧縮するために指を使用することによって、二つのスライダー1を連結するように付勢する。指を使用してスライダー1を連結するように圧縮することは、引手9を使用してスライダー1を連結するように付勢するよりもより簡単である。何故なら、二つのラッチ部5は容易に把持して互いの方向に直接圧縮することができるからである。他方、引手9が使用された場合には、夫々の引手9は、他方の引手の障害となるので、その結果、引手は、直角に互い方向に引っ張られる。二つのラッチ部5を圧縮することによって二つのスライダー1をラッチ係合することは、(引手を使用する場合には必要である)当接面91,93を介して押圧力をラッチ部5に伝達するという無駄を省くという更なる効果を有しているのである。図9は、ラッチ係合された二つのスライダー1を備えたスライドファスナー95を示している。
【0040】
二つのスライダー1を分離するために、引手9を互いから離れる方向に引っ張る。引っ張り力は、引手9から引手取付部7を通して引手取付部7の基部37に当接しているラッチ部5の中心部89に伝達される。繰り返しになるが、舌状部77の当接面91と引手取付部7の傾斜突起部69の当接面93とを介して力は伝達されないのである。
【0041】
当該技術分野における当業者はいろいろな変形例を理解することができる。本発明は、特許請求の範囲に属するこのような全ての実施例を含むのである。例えば、一つのラッチ部5が、その腕部41,43の夫々の端部に突出部47を備えた雄タイプのラッチ部であってもよい。このようなラッチ部5は、腕部41,43の夫々の端部に口部55を備えた雌タイプのラッチ部と係合することになる。これに代えて、ラッチ部5は、単一の突出部47を備え、口部55を持たなくてもよい。このようなラッチ部5は、単一の口部55を備え、突出部47を持たないラッチ部5と係合することになる。更なる実施例においては、引手取付部7の端面67の突起部69が下方に突出し、組み立てられたスライダー1における舌状部77の上面85よりも下に位置する限り、舌状部77の上面85は、平坦であってもよい。即ち、舌状部77には傾斜台81が無いことになる。
【0042】
別の実施例において、引手取付部7の自由端部27の端面67は、平坦であってもよい。即ち、端面67には突起部69が存在しない。舌状部77の傾斜台81は、引手取付部7の端面67の上に位置し、これによって、組み立てられたスライダーにおいて、舌状部77の当接面91は引手取付部7の内側面と当接することになる。更に別の実施例において、スライダー1を第2のスライダー1にラッチ係合させるためにスライダー1にはいかなるラッチ機構47,55が無くてもよいのである。むしろ、ラッチ部5は、引手9を苦労なしに取り替えることができる取り外し可能な構成でありさえすればよい。
【0043】
上に記載された具体的な実施例においては、当接面91,93は、引手取付部の自由端部27の端面67に対して垂直である。別の実施例においては、当接面91,93が互いに接触滑動したときに近づくように、当接面91,93は、傾斜していてもよいのである。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明によるスライダーの斜視図である。
【図2】図2は、図1のスライダーのスライダー胴体の斜視図である。
【図3】図3は、図2のスライダー胴体の側面図である。
【図4】図4は、図1のスライダーのラッチ部の斜視図である。
【図5】図5は、図4のラッチ部の平面図である。
【図6】図6は、図1のスライダーの側面図であって、ラッチ部の断面を示している。
【図7】図7は、二つのラッチ係合された図1のスライダーの側面図である。
【図8】図8は、本発明による二つのスライダーを備えた一部開口したスライドファスナーの平面図である。
【図9】図9は、二つのスライダーがラッチ係合した状態における図8のスライドファスナーである。
【符号の説明】
【0045】
1 スライダー
3 スライダー胴体
5 ラッチ部
7 引手取付部
9 引手
11 上翼部
13 下翼部
15 案内柱
25 上面
27 自由端部
33 峰部
35 中間領域
41、43 腕部
47 突出部
51 首部
53 頭部
55 口部
61 開口部
63 峰部
65 空洞部
69 傾斜突起部
71 傾斜面
73 C字状孔
77 舌状部
81 傾斜台
91 当接面
93 当接面
95 スライドファスナー




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013