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発明の名称 テープ挿通装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37695(P2007−37695A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−224039(P2005−224039)
出願日 平成17年8月2日(2005.8.2)
代理人 【識別番号】100091948
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 武男
発明者 庄 佳之 / 小林 靖広
要約 課題
2つのテープ挿入孔を有する部品にテープを自動的に取り付けることができるテープ挿通装置を提供する。

解決手段
本発明により、第1挿入孔(11)及び第2挿入孔(12)を有する部品にテープ(14)を挿通させるテープ挿通装置(1)であって、前記部品(10)を保持する保持手段(2)と、前記部品(10)の第1挿入孔(11)にテープ(14)を通す第1通し手段(3)と、前記部品(10)の第2挿入孔(12)にテープ(14)を通す第2通し手段(3)と、前記テープ(14)を所定の長さで間欠的に供給する供給手段(5)とを備え、前記第1通し手段(3)は、前記保持手段(2)に保持された前記部品(10)の第1挿入孔(11)に対して挿入可能な第1挿入部材(31)を有し、前記第2通し手段(4)は、前記保持手段(2)に保持された前記部品(10)の第2挿入孔(12)に対して挿入可能な第2挿入部材(41)を有し、且つ、前記保持手段(2)を間に挟んで前記第1通し手段(3)の反対側に配設されてなるテープ挿通装置(1)が提供される。
特許請求の範囲
【請求項1】
第1挿入孔(11)及び第2挿入孔(12)を有する部品(10)にテープ(14)を挿通させるテープ挿通装置(1)であって、
前記部品(10)を保持する保持手段(2)と、
前記部品(10)の第1挿入孔(11)にテープ(14)を通す第1通し手段(3)と、
前記部品(10)の第2挿入孔(12)にテープ(14)を通す第2通し手段(4)と、
前記テープ(14)を所定の長さで間欠的に供給する供給手段(5)と
を備えてなり、
前記第1通し手段(3)は、前記保持手段(2)に保持された前記部品(10)の第1挿入孔(11)に対して挿入可能な第1挿入部材(31)を有し、
前記第2通し手段(4)は、前記保持手段(2)に保持された前記部品(10)の第2挿入孔(12)に対して挿入可能な第2挿入部材(41)を有し、且つ、前記保持手段(2)を間に挟んで前記第1通し手段(3)の反対側に配設されてなり、
前記供給手段(5)は、
前記保持手段(2)に保持された前記部品(10)と前記第1通し手段(3)との間に前記テープ(14)の先端部側を供給し、
前記第1通し手段(3)は、
前記第1挿入部材(31)を前記部品(10)の第1挿入孔(11)に前記テープ(14)と共に挿入することにより、前記供給手段(5)により供給された前記テープ(14)を前記第1挿入孔(11)に挿入して、前記テープ(14)の先端部を前記第1挿入孔(11)に貫通させ、
前記第2通し手段(4)は、
前記第2挿入部材(41)を前記部品(10)の第2挿入孔(12)に前記テープ(14)と共に挿入することにより、前記第1挿入孔(11)を挿通したテープ(14)を前記第2挿入孔(12)に挿入して、前記テープ(14)の先端部を前記第2挿入孔(12)に貫通させてなる
ことを特徴とするテープ挿通装置。
【請求項2】
前記供給手段(5)が、
前記保持手段(2)、前記第1通し手段(3)、及び前記第2通し手段(4)の上方に配設され、
前記テープ(14)を重力方向に沿って供給してなる
ことを特徴とする請求項1記載のテープ挿通装置。
【請求項3】
前記第1挿入孔(11)に挿通したテープ(14)を支持する支持手段(6)を更に備えてなり、
前記支持手段(6)は、
同支持手段(6)を所定の軌道で移動させる駆動部(28)を有し、且つ、
前記第1挿入孔(11)に挿通したテープ(14)を所定の位置に移動させ、同テープ(14)を前記部品(10)の第2挿入孔(12)に被せた状態で支持してなる
ことを特徴とする請求項1又は2記載のテープ挿通装置。
【請求項4】
前記第1通し手段(3)及び第2通し手段(4)が、同第1通し手段(3)及び第2通し手段(4)を移動させる移動手段(37,47)をそれぞれ有してなり、
前記各移動手段(37,47)は、
前記第1通し手段(3)及び第2通し手段(4)を、それぞれ前記保持手段(2)に保持された部品(10)に近接した作業位置と、前記部品(10)から離れた待機位置との間で移動可能に構成されてなる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のテープ挿通装置。
【請求項5】
前記第1通し手段(3)及び第2通し手段(4)が、前記第1挿入部材(31)及び第2挿入部材(41)の進退方向に突出した位置決め部材(35,45)をそれぞれ有してなり、
前記各位置決め部材(35,45)は、
同位置決め部材(35,45)の前端部に前記テープ(14)の幅よりも広く離間した2つの突出部(36)を有し、同2つの突出部(36)間にテープ(14)を挿入させてなる
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のテープ挿通装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの挿入孔を有する部品、例えばバックルの雄部材及び雌部材、コキ、美錠等の部品にテープを自動的に挿通させることができるテープ挿通装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バックルは、一般的に、差込脚部を備えた雄部材と、差込口を有するハウジングを備えた雌部材とにより構成されている。このような差込形式のバックルは、例えば、ウェストポーチのベルトや旅行用鞄などに用いる緊締ベルト等において、ベルトの端部を相互に連結するための連結具として用いられている。またその他にも、リュックサック等の袋物の開口部分を開閉するための連結具等としても利用されている。
【0003】
例えば、バックルをウェストポーチの連結具として用いる場合には、ウェストポーチの収納部両側にベルトとなるテープがそれぞれ装着されており、各テープの端部に雄部材と雌部材とがそれぞれ取り付けられている。
【0004】
従って、ウェストポーチを使用する際には、ベルト(テープ)をユーザーの腰部に巻き回した状態で雄部材の差込脚部を雌部材のハウジングに差し込んで両部材を係合させる。これにより、ユーザーは、ウェストポーチを腰の位置で保持することができる。また一般的に、ウェストポーチのベルトは、ウェストポーチが腰の位置で安定して保持されるように、ユーザーの腰周りの寸法に応じてベルトの長さが任意に調整できるように構成されている。
【0005】
このような差込形式のバックルにおいて、雄部材61は、例えば図14に示すように、左右対称に形成された差込脚部62と、矩形状のテープ取付部63とから構成されている。この雄部材61において、テープ取付部63は、差込脚部62から延設した左右の側枠材64を備えている。また、この側枠材64の先端部分には左右の側枠材64間を連結する係止杆65が配設され、また側枠材64の中間部分には引掛杆66が配設されている。これにより、雄部材61のテープ取付部63には、引掛杆66によって隔てられた2つのテープ挿入孔67a,67bが形成されている。
【0006】
従って、これら2つのテープ挿入孔67a,67bにテープ68を連続して挿通させることにより、雄部材61にテープ68を取り付けることができる。また、このようにテープ68の取り付けを行うことにより、例えば雄部材61をウェストポーチ等の最終製品に用いたときに、テープ68の長さ調節を容易に行うことが可能となる。
【0007】
一方、雌部材71は、雄部材61の差込脚部62を係止するハウジング72と、テープ取付部73とから構成されており、ハウジング72の端部には差込口74が設けられている。また、雌部材71のテープ取付部73には、1つのテープ挿入孔75が設けられている。従って、このテープ挿入孔75にテープ76の一端を通して折り返した後、そのテープ76の一端を同テープ76に縫い付け等によって固着することにより、雌部材71にテープ76を取り付けることができる。
【0008】
このようなバックルにおいて、雄部材や雌部材のテープ挿入孔にテープを挿通させる際には、挿入孔へのテープの挿し入れやテープの折り返しといった複雑な作業を行わなければならない。このため、従来では、部品にテープを挿通させる作業は、一般的に人手により行われていた。しかし、このような人手による作業は、作業効率が低く、また人件費等のコストが掛かるという問題があった。従って、従来から、テープを部品のテープ挿入孔に挿通させる作業を機械によって自動的に行うことが強く求められていた。
【0009】
そこで、例えば米国特許第6,599,382号明細書(特許文献1)では、1つの開口部(テープ挿入孔)を有する部品にテープを自動的に挿通させてテープの取り付けを行う装置が開示されている。この特許文献1に記載されている装置は、部品(例えば、バックルの雌部材)を把持する部品把持部と、テープを供給するテープ供給移動手段と、テープの切断を行う切断部と、テープを部品の開口部に挿通した後にテープの溶着を行うテープ把持体及び加熱体とから構成されている。
【0010】
ここで、前記特許文献1の装置により部品にテープを取り付ける手順について、図15〜17を参照しながら簡単に説明する。
先ず、部品112を不図示の部品供給部から搬送路を介して部品把持部200に供給する。次に、図15に示すように、テープ供給移動手段300を前記部品把持部200の近傍に移動させる。それとともに、テープ供給部314からテープ供給移動手段300にテープ800を供給して、テープ供給移動手段300の先端からテープ800を水平方向に所定の長さで突出させる。これにより、テープ供給移動手段300から突出させたテープ800の先端部を、部品把持部200に保持している部品112の開口部112aに挿入する。
【0011】
テープ800を部品112の開口部112aに所定の長さで挿入した後、図16に示すように、部品把持部200の両側に配設されたスリット212,214付のテープフォルダ206,208が上方に向かって突出する。これにより、部品112の開口部112aに挿通させたテープ800が、開口部112aの上流側と下流側においてテープフォルダ206,208によって上方に持ち上げられた状態となる。
【0012】
その後、図17に示すように、突出したテープフォルダ206,208間に加熱体604を上方から挿入して所定の位置にセットする。これとともに、テープ把持体(不図示)に配設した2つのアーム508,510が、テープフォルダ206,208の外側からスリット212,214を介して加熱体604に向かってそれぞれ移動する。
【0013】
これにより、アーム508,510は、開口部112aの上流側と下流側とに位置するテープ800を外側から挟み込んで加熱体604に向けて押し当てる。そして、加熱体604が上方に徐々に退くことにより、テープ800がアーム508,510に挟まれている部分で溶着する。これにより、1つの開口部112aを有する部品112に対してテープ800を自動的に取り付けることができる。
【0014】
また、例えば欧州特許出願公開第0152832号明細書(特許文献2)には、2つのテープ挿入孔を有する部品にテープを自動的に取り付ける装置が開示されている。
この特許文献2において、テープが取り付けられる部品81は、図18に示すように、2つのテープ挿入孔82,83間に介在する引掛杆84が可撓性を有する弾性体から構成されている。また、この引掛杆84の中央部には、ギャップ85が形成されており、引掛杆84が2つに分割されている。更に、引掛杆84には、テープの一端を固着するためのテーパー状の突起86,87がそれぞれ設けられている。
【0015】
前記特許文献2に記載されている装置は、上記のような構成を有する部品81に対して、図19に示すようにしてテープ88を取り付けることができる。具体的に説明すると、先ず、プライア部材89によりテープ88を供給し、リング供給手段90に保持されているリング91にテープ88を挿入する(図19(a))。
【0016】
次に、図19(b)に示すように、リング供給手段90よりもテープ88の上流側において、前記部品81をテープ下面側にセットする。それとともに、部品81の引掛杆84に形成したギャップ85の上方にあたる位置にシリンダピストンのロッド92を配置する。このとき、グリッパー93,94が部品81の上流側とリング供給手段90の下流側とにそれぞれ移動してきて、テープ88の一部を支持する。
【0017】
部品81を所定の位置にセットした後、シリンダピストンのロッド92が下方に向かって移動し、テープ88の一部を押しながら部品81のギャップ85を突き抜けるように突出する。このとき、引掛杆84は弾性体で構成されているため、引掛杆84が撓むことによりテープ88がギャップ85を通って引掛杆84の下側に押し出される。その後、シリンダピストンのロッド92が上昇することによって、図19(c)に示すように、部品81の下側にテープ88のループが形成される。
【0018】
次に、図19(d)に示すように、リング供給手段90が後退した後にグリッパー94を回動させて、テープ88の端部を部品81の引掛杆84の上面に移動させる。続いて、ブレード部材95を部品81のテープ挿入孔82に上方から挿入して、テープ88の端部を引掛杆84の下面側に押し込む。
【0019】
その後、図19(e)に示すように、引掛杆84の下面側にコントラスト部材96を挿入し、ソノトロード97を用いて引掛杆84の上方から超音波溶着を行う。これにより、テープ88の端部を部品81の引掛杆84に固着することができる。最後に、図19(f)に示すように、粗い表面を有する円弧形状の部材98を回転させて、テープ88を上流方向に引っ張る。これにより、2つのテープ挿入孔82,83を有する部品81にテープ88を取り付けることができる。
【特許文献1】米国特許第6,599,382号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第0152832号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
前記特許文献1に開示されている装置を用いて部品にテープを取り付ける場合、例えば図15に示したように、テープ供給移動手段300から突出させたテープ800の先端部を、部品112の開口部112aに挿入する際に、以下のような問題があった。
【0021】
即ち、テープ供給移動手段300の先端からテープ800を突出させたときに、突出させたテープ800の先端部が自重で垂れ下がったり、またテープ供給移動手段300が移動する際の振動によりテープ800の先端部が上下に揺動することがあった。このため、テープ供給移動手段300から突出させたテープ800の先端部を、部品把持部200に保持した部品112の開口部112aに確実に挿入することができず、テープ800の取付けを安定して行うことができないという問題があった。
【0022】
また、この特許文献1に開示されている装置は、そもそも、テープ挿入孔が1つしか形成されてない部品に対してテープの挿通及び取り付けを行う装置であって、2つのテープ挿入孔を有する部品にテープを挿通させることはできなかった。
【0023】
一方、前記特許文献2に開示されている装置は、2つのテープ挿入孔を有する部品にテープを取り付けることができる。しかしながら、この特許文献2において、テープの取り付けが可能な部品は、前記のように、引掛杆を弾性体で構成し、且つ、引掛杆の中央部にギャップを形成することが必要とされる。従って、上記以外の構成を有する部品、例えば金属製の引掛杆を有する部品や、引掛杆にギャップが形成されてない部品に対しては、テープの取付けを行うことができないという問題があった。
【0024】
また、例えばバックルをウェストポーチのベルト連結部等に使用する場合、バックルの雄部材と雌部材とを係合した際に、ベルト(テープ)に大きな引っ張り応力等が掛かることがある。しかしながら、雄部材や雌部材のテープ取付部において、前記特許文献2のように引掛杆を弾性体で構成し、且つ、引掛杆の中央部にギャップを形成してしまうと、バックルに取り付けたテープに大きな引っ張り応力等が加えられた際に、引掛杆に形成したギャップからテープが外れ易いという不具合があった。このため、前記特許文献2の装置を用いてテープが取り付けられた部品は、安定した使用に耐えられないという問題があった。
【0025】
更に、前記特許文献1及び2に記載されている装置は、何れも、部品に挿通させるテープを水平方向に供給・搬送することによって、部品にテープを挿通させている。このため、テープを所定の位置まで搬送する機構や、テープを挿通させた部品を回収するための機構を特別に設ける必要があり、装置の構成が複雑になるという問題があった。
【0026】
本発明は、かかる従来の課題を解消すべくなされたものであり、その具体的な目的は、2つのテープ挿入孔を有する部品に対して、引掛杆を弾性体で構成しなくても、また引掛杆にギャップを形成しなくても、テープを自動的に挿通させることができるテープ挿通装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0027】
上記目的を達成するために、本発明により提供されるテープ挿通装置は、第1挿入孔及び第2挿入孔を有する部品にテープを挿通させるテープ挿通装置であって、前記部品を保持する保持手段と、前記部品の第1挿入孔にテープを通す第1通し手段と、前記部品の第2挿入孔にテープを通す第2通し手段と、前記テープを所定の長さで間欠的に供給する供給手段とを備えてなり、前記第1通し手段は、前記保持手段に保持された前記部品の第1挿入孔に対して挿入可能な第1挿入部材を有し、前記第2通し手段は、前記保持手段に保持された前記部品の第2挿入孔に対して挿入可能な第2挿入部材を有し、且つ、前記保持手段を間に挟んで前記第1通し手段の反対側に配設されてなり、前記供給手段は、前記保持手段に保持された前記部品と前記第1通し手段との間に前記テープの先端部側を供給し、前記第1通し手段は、前記第1挿入部材を前記部品の第1挿入孔に前記テープと共に挿入することにより、前記供給手段により供給された前記テープを前記第1挿入孔に挿入して、前記テープの先端部を前記第1挿入孔に貫通させ、前記第2通し手段は、前記第2挿入部材を前記部品の第2挿入孔に前記テープと共に挿入することにより、前記第1挿入孔を挿通したテープを前記第2挿入孔に挿入して、前記テープの先端部を前記第2挿入孔に貫通させてなることを最も主要な特徴とするものである。
【0028】
また、本発明に係るテープ挿通装置は、前記供給手段が、前記保持手段、前記第1通し手段、及び前記第2通し手段の上方に配設され、前記テープを重力方向に沿って供給してなることを主要な特徴となしている。
【0029】
更に、本発明のテープ挿通装置は、前記第1挿入孔に挿通したテープを支持する支持手段を更に備えてなり、前記支持手段は、同支持手段を所定の軌道で移動させる駆動部を有し、且つ、前記第1挿入孔に挿通したテープを所定の位置に移動させ、同テープを前記部品の第2挿入孔に被せた状態で支持してなることを主要な特徴となしている。
【0030】
更にまた、本発明のテープ挿通装置は、前記第1通し手段及び第2通し手段が、同第1通し手段及び第2通し手段を移動させる移動手段をそれぞれ有してなり、前記各移動手段は、前記第1通し手段及び第2通し手段を、それぞれ前記保持手段に保持された部品に近接した作業位置と、前記部品から離れた待機位置との間で移動可能に構成されてなることを主要な特徴となしている。
【0031】
また、本発明は、前記第1通し手段及び第2通し手段が、前記第1挿入部材及び第2挿入部材の進退方向に突出した位置決め部材をそれぞれ有してなり、前記各位置決め部材は、同位置決め部材の前端部に前記テープの幅よりも広く離間した2つの突出部を有し、同2つの突出部間にテープを挿入させてなることを主要な特徴となしている。
【発明の効果】
【0032】
本発明に係るテープ挿通装置は、部品の第1挿入孔にテープを通す第1通し手段と部品の第2挿入孔にテープを通す第2通し手段とが、保持手段を間に挟んで互いに反対側に配設されている。従って、本発明のテープ挿通装置は、供給手段からテープを供給し、第1通し手段の第1挿入部材を保持手段に保持された部品の第1挿入孔にテープと共に挿入することにより、供給されたテープを第1挿入孔に挿入でき、更に同テープの先端部を第1挿入孔に貫通させることができる。
【0033】
次に、第2通し手段の第2挿入部材を部品の第2挿入孔にテープと共に挿入することにより、部品の第1挿入孔を挿通したテープを第2挿入孔に挿入でき、更に同テープの先端部を第2挿入孔に貫通させることができる。
【0034】
このように、本発明によれば、第1及び第2通し手段によって、部品の第1及び第2挿入孔にテープを連続して挿通させることができる。従って、例えば前記特許文献2のように部品の引掛杆を所定の材質や形状で構成しなくても、2つの挿入孔を有する部品に対してテープを自動的に安定して挿通させることができる。
【0035】
また、本発明のテープ挿通装置において、テープの供給手段は、保持手段、第1通し手段、及び第2通し手段の上方に配設されている。更に、テープを重力方向に沿って供給することができる。これにより、供給手段は、テープの自重を利用して、保持手段に保持された部品と第1通し手段との間に向けてテープを円滑に供給することが可能となる。また、テープを挿通させた部品を排出して回収するときには、保持手段から部品を抜脱させることによって、部品を自重により落下させて排出・回収することも可能となる。従って、本発明では、テープの搬送手段や部品の排出手段のような特別な機構を別途に設けなくても、テープの自重を利用してテープの供給や部品の搬出を行うことが可能となるため、テープ挿通装置の構成を簡略化することができる。
【0036】
更に、本発明のテープ挿通装置は、第1挿入孔に挿通したテープを所定の位置に移動させることが可能な支持手段を更に備えることができる。この支持手段が第1挿入孔に挿通したテープを所定の位置に移動させることにより、同テープを部品の第2挿入孔に被せた状態で支持することができる。これにより、その後、第2通し手段の第2挿入部材を部品の第2挿入孔にテープと共に挿入することにより、テープを第2挿入孔に円滑に挿入させることができる。
【0037】
更にまた、本発明のテープ挿通装置は、第1及び第2通し手段が、それぞれ移動手段を有して、作業位置と待機位置との間で移動可能なように構成することができる。これにより、本発明では、第1及び第2通し手段のうちの一方の通し手段が作業を行う際に、この一方の通し手段を部品に近接した作業位置に移動させ、また他方の通し手段を待機位置で待機させることが可能となる。従って、第1及び第2通し手段は、部品の第1及び第2挿入孔にテープを挿通させる作業を、それぞれの作業位置で確実に行うことができる。また、第1及び第2通し手段のうちの一方が作業を行う際に、他方の通し手段によってその作業が妨害されることもないので、テープを部品の第1及び第2挿入孔に安定して挿通させることができる。
【0038】
また、本発明は、第1及び第2通し手段が、第1及び第2挿入部材の進退方向に突出した位置決め部材をそれぞれ有することができる。これにより、第1及び第2通し手段がテープを部品の挿入孔に通す際に、テープの位置を安定させることができ、テープを部品の挿入孔へより安定して挿入することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
次に、本発明のテープ挿通装置における好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、下記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載した構成と実質的に同一な構成を有する範囲において、多様な変更が可能である。例えば、以下に示す実施例においては、バックルの雄部材にテープを挿通させる場合について説明しているが、本発明は、2つのテープ挿入孔を有するその他の部品、例えば、バックルの雌部材、コキ、美錠等のような部品に対してテープを挿通させる場合にも同様に適用することができる。なお、ここで言うコキとは、例えば矩形状を有しており、左右の両側枠材を連結する引掛杆によって2つのテープ挿通孔が形成された部品等を指している。
【実施例】
【0040】
先ず、本発明の実施例に係るテープ挿通装置について説明する。ここで、図1は、実施例に係るテープ挿通装置の構成を模式的に示した模式図である。
本実施例におけるテープ挿通装置1は、例えば図2に示したような第1挿入孔11及び第2挿入孔12を有するバックルの雄部材10にテープ14を自動的に挿通させることができる装置である。
【0041】
このテープ挿通装置1は、雄部材10を保持する保持手段2、雄部材10の第1挿入孔11にテープ14を通す第1通し手段3、雄部材10の第2挿入孔12にテープ14を通す第2通し手段4、テープ14を所定の長さで間欠的に供給する供給手段5、第1挿入孔11に挿通したテープ14を支持する支持手段6、テープ14を切断する切断手段7、及び雄部材10を回収する回収部8を備えている。
【0042】
前記保持手段2は、ホルダー15と、ホルダー15を回動させるホルダー駆動部16とから構成されており、部品搬送路9を介して供給される雄部材10をホルダー15に収容することができる。このホルダー15は、立方体形状を有しており、図2にホルダー15の断面図を示すように、雄部材10を収容可能な本体部17と、収容した雄部材10を係止する係止部18とを備えている。ホルダー15の本体部17には、雄部材10の差込脚部13を差し込む差込口19と、雄部材10の差込脚部13を収容する空間20とが設けられている。
【0043】
ホルダー15の係止部18は、略L字状に屈曲した形状を有しており、軸部21によって本体部17に軸支されている。また、係止部18の一端は、本体部17の側面に設けた孔部に挿入されており、係止部18の他端側には本体部17との間にバネ22が配設されている。これにより、係止部18の一端を、バネ22の作用を利用して本体部17の内部に突出させた状態にすることができる。従って、雄部材10の差込脚部13を本体部17に挿入したときには、差込脚部13を係止部18の一端で係止することが可能となる。
【0044】
更に、雄部材10が本体部17に収容されているときに、係止部18の他端部を本体部17に向けて押圧することにより、係止部18を軸部21を中心に回動させることができる。これにより、係止部18の一端が本体部17の内部から退くため、係止部18と雄部材10との係合を解除することができる。そして、このように係止部18と雄部材10との係合が解除されると、雄部材10の自重によって、ホルダー15から雄部材10を抜脱させることができる。
【0045】
また、保持手段2は、ホルダー駆動部16を回転させることにより、ホルダー15を回動させることができる。これにより、部品搬送路9からホルダー15に雄部材10を供給する供給位置と、ホルダー15に保持した雄部材10にテープを挿通させる作業を行うテープ挿通位置との間でホルダー15を移動させることが可能となる。
【0046】
前記第1通し手段3は、薄板状の第1挿入部材31と、第1挿入部材31を進退可能に保持する保持シリンダー32と、第1挿入部材31を溝部で摺動可能に支持するガイド部材33とを有している。また、保持シリンダー32とガイド部材33とは、それぞれ台座34に固定されている。この第1通し手段3は、保持シリンダー32に保持されている第1挿入部材31をガイド部材33の溝部に沿って直線的に前進させることにより、第1挿入部材31を、前記テープ挿通位置でホルダー15に保持された雄部材10の第1挿入孔11に挿入できるように構成されている。
【0047】
また、第1通し手段3には、図3に示すように、ガイド部材33を上方から覆い、且つ、第1挿入部材31の進退方向に突出した位置決め部材35が配設されている。この位置決め部材35は、その前端部にテープ14の幅よりも広く離間した2つの突出部36,36を有している。これにより、第1通し手段3は、以下で説明するように、位置決め部材35の2つの突出部36,36間にテープ14を挿入することにより、テープ14の位置決めを行うことができる。
【0048】
更に、第1通し手段3における台座34の裏面には移動手段37が配設されている。この移動部37は、第1通し手段3の台座34に連結した連結部38と、この連結部38を進退可能に保持する移動シリンダー39とから構成されている。また、移動シリンダー39は所定の位置で動かないように固定されている。従って、移動部37は、移動シリンダー39によって連結部38を前進・後退させることにより、第1通し手段3を、保持手段2に保持された雄部材10に近接した作業位置と、雄部材10から離れた待機位置との間で移動させることができる。
【0049】
前記第2通し手段4は、保持手段2に保持された雄部材10を間に挟んで第1通し手段3の反対側に配設されている。この第2通し手段4は、基本的に前記第1通し手段3と同様の構成を有している。即ち、第2通し手段4は、薄板状の第2挿入部材41と、保持シリンダー42と、ガイド部材43とを有しており、保持シリンダー42とガイド部材43とがそれぞれ台座44に固定されている。この第2通し手段4は、保持シリンダー42によって第2挿入部材41をガイド部材43の溝部に沿って直線的に前進させることにより、第2挿入部材41を、前記テープ挿通位置でホルダー15に保持された雄部材10の第2挿入孔12に挿入することができる。
【0050】
また、第2通し手段4には、前記第1通し手段3と同様に、2つの突出部が前端部に形成された位置決め部材45が配設されている。更に、第2通し手段4には、連結部48と移動シリンダー49とから構成された移動手段47が台座44の裏面に配設されている。これにより、第2通し手段4は、保持手段2に保持された雄部材10に近接した作業位置と、雄部材10から離れた待機位置との間を移動することができる。
【0051】
前記供給手段5は、テープ14を供給部23から供給し、送りローラー24により所定の長さで送り出すことができる。また、テープ14を所定の長さで送り出した後、テープ14をその状態で保持することができる。この供給手段5は、保持手段2の上方(略真上の位置)に配設され、テープ14を重力方向に沿って供給するように構成されている。これにより、テープ14の先端部側を保持手段2に保持された雄部材10と第1通し手段3との間に円滑に搬送することができる。
【0052】
なお、供給手段5の配設位置は、図1に示したように保持手段2の略真上の位置に限定されるものではない。本実施例において、供給手段5は、保持手段2、第1通し手段3、及び第2通し手段4よりも上方であれば、何れの位置にも配設することができる。例えば、図示は省略するが、供給手段5を第1通し手段3又は第2通し手段4の略真上の位置に配設することも可能である。この場合、供給手段5から送り出されたテープ14を、テープの自重を利用して搬送するとともに、ガイドローラやテープ搬送路(シュート)等の案内部材を用いて所定の位置に案内する。これにより、テープ14の先端部側を保持手段2と第1通し手段3との間に供給することができる。
【0053】
しかし、供給手段5を、このように第1通し手段3や第2通し手段4の略真上の位置に配設したときには、供給手段5から送り出したテープ14の搬送距離が比較的長くなってしまう。また、テープを所定の位置に案内するためのガイドローラやシュート等を配設することが必要とされる。一方、供給手段5を、図1に示したように保持手段2の略真上の位置に配設することにより、テープ14の搬送距離を短縮できる。また、テープを所定の位置に案内する案内部材の配設を省略することができる。従って、テープ挿通装置における構成の簡略化や省スペース化を図ることができるため、好適である。
【0054】
前記支持手段6は、図4に示すように、円筒状の支持部25がテープ14の幅の広い長さで設けられており、この支持部25の両端には鍔部26が配設されている。また、この支持手段6は、一方の鍔部26が支持軸27を介して支持手段駆動部28に接続されている。このとき、支持手段駆動部28は、前記ホルダー駆動部16と同回転軸上で回転するように構成されている。従って、支持手段駆動部28を回転させることにより、支持手段6を、図1に示した待機位置から、図8に示したような保持手段2に保持された雄部材10の近傍の位置まで所定の軌道で移動させることができる。
【0055】
前記切断手段7は、テープ14を切断可能な切断部29と、切断部29を前進・後退させる稼動部30とから構成されている。この切断手段7は、テープ14を雄部材10の第1及び第2挿入孔11,12に挿通させた後に、切断部29をテープ14に向けて前進させる。これにより、切断部29でテープ14を所定の位置で切断することができる。この切断手段7における切断部29は、テープ14を切断できる部材で構成されていれば特に限定されないが、例えばテープ14を熱により溶かして切断する部材で構成されていることが好ましい。これにより、テープ14を切断した後に、テープ14の切断箇所からほつれが生じるのを防ぐことができる。
【0056】
前記回収部8は、保持手段2の下方に配設されている。従って、テープ14を第1及び第2挿入孔11,12に挿通させた後に、雄部材10を保持手段2から外して自重により落下させることにより、この雄部材10を回収部8で回収することができる。
【0057】
次に、上記構成よりなるテープ挿通装置1によって、雄部材10の第1挿入孔11及び第2挿入孔12にテープ14を挿通させる手順について図面を参照しながら説明する。
先ず、保持手段2が、ホルダー駆動部16を回転させることにより、ホルダー15を回動させて部品搬送路9の延長上にある供給位置に移動させる。なお、このとき、第1通し手段3及び第2通し手段4は、それぞれ待機位置で待機している。
【0058】
次に、不図示の部品供給手段から部品搬送路9を介して雄部材10をホルダー15に供給し、ホルダー15の本体部17に雄部材10の差込脚部13を挿入する。このとき、図2に示すように、ホルダー15の本体部17に収容した雄部材10の差込脚部13が、ホルダー15の係止部18の一端に係止されるため、ホルダー15に雄部材10を安定して保持することができる。
【0059】
雄部材10をホルダー15に保持した後、ホルダー駆動部16を回転させる。これにより、図1に示したように、雄部材10に対してテープを挿通させる作業を行うテープ挿通位置にホルダー15を移動させることができる。このとき、ホルダー15は、テープ挿通位置において、雄部材10の長さ方向が略垂直方向に向くようにして雄部材10を保持している。
【0060】
続いて、供給手段5から所定の長さでテープ14を重力方向に沿って供給する。これにより、テープ14の先端部側が、保持手段2に保持された雄部材10と第1通し手段3との間に搬送される。また、供給手段5でテープ14を所定の長さで供給した後、同テープ14は送りローラー24によって挟持された状態で停止している。
【0061】
その後、移動手段37が、第1通し手段3を、雄部材10から離れた待機位置から雄部材10に近接した作業位置に移動させる。このとき、第1通し手段3は、作業位置に移動する際に、位置決め部材35の前端部に形成した2つの突出部36,36間にテープ14を挿入することができる。これにより、位置決め部材35はテープ14の位置決めを行って、第1通し手段3及び雄部材10に対するテープ14の位置を安定させることができる。
【0062】
また、第1通し手段3が作業位置に移動したときには、図5に示すように、ガイド部材35が、テープ14を雄部材10の近傍に案内し、更にテープ14を雄部材10に当接させることができる。これにより、テープ14を雄部材10の第1挿入孔11に挿入させ易くすることができる。
【0063】
そして、第1通し手段3は、作業位置に移動した後に、図6に示すように第1挿入部材31を前進させて雄部材10の第1挿入孔11にテープ14と共に挿入する。これにより、第1挿入部材31がテープ14の一部を押しながら第1挿入孔11に進入するため、テープ14を略U字状で雄部材10の第1挿入孔11に挿入することができる。また、第1通し手段3が第1挿入部材31を更に前進させることにより、図7に示すように、テープ14の先端部を第1挿入孔11に貫通させることができる。このとき、第1挿入孔11を貫通したテープ14の先端部は、自重により下方に垂れ下がった状態となる。
【0064】
このようにテープ14の先端部を第1挿入孔11に貫通させた後、第1通し手段3は第1挿入部材31を後退させて、雄部材10の第1挿入孔11から退出させる。更に、第1通し手段3は、移動手段37によって作業位置から待機位置に移動して、待機状態となる。このように第1通し手段3が待機位置に移動することにより、その後、第2通し手段4が第2挿入部材41を雄部材10の第2挿入孔12に挿入するときに、第1通し手段3が第2挿入部材41の前進を妨げることを防ぐことができる。
【0065】
また、第1挿入部材31が雄部材10の第1挿入孔11から退出すると、支持手段駆動部28が支持手段6を前記待機位置から所定の軌道で移動させる。これにより、支持手段6は、図8に示すように、第1挿入孔11に挿通したテープ14を雄部材10の近傍の位置まで移動させることができる。そして、このように雄部材10の近傍に移動した支持手段6は、テープ14を部品10の第2挿入孔12に被せた状態で支持することができる。これにより、以下で説明するように、第2通し手段4の第2挿入部材41を雄部材10の第2挿入孔12に挿入したときに、テープ14を第2挿入孔12に円滑に挿入させることができる。
【0066】
その後、移動手段47が、図9に示すように、第2通し手段4を雄部材10から離れた待機位置から雄部材10に近接した作業位置に移動させる。このとき、前記第1通し手段3と同様に、第2通し手段4の位置決め部材45に形成した2つの突出部間にテープ14を挿入することができる。従って、位置決め部材45は、テープ14の位置決めを行って、第2通し手段4及び雄部材10に対するテープ14の位置を安定させることができる。
【0067】
そして、第2通し手段4は、作業位置に移動した後に、第2挿入部材41を前進させて雄部材10の第2挿入孔12にテープ14と共に挿入する。これにより、テープ14を略U字状で雄部材10の第2挿入孔12に挿入することができる。また、第2通し手段4が第2挿入部材41を更に前進させることにより、図10に示すように、テープ14の先端部を第2挿入孔12に貫通させることができる。
【0068】
テープ14の先端部を第2挿入孔12に貫通させた後、第2通し手段4は第2挿入部材41を後退させて、雄部材10の第2挿入孔12から退出させる。更に、第2通し手段4は、移動手段47によって作業位置から待機位置に移動して待機状態となる。
【0069】
その後、ホルダー15に設けた係止部18の前記他端部を本体部17に向けて押圧することにより、係止部18と雄部材10との係合が解除される。これにより、第1及び第2挿入孔11,12にテープ14を挿通させた雄部材10を、図11に示すようにホルダー15の本体部17から抜脱させることができる。
【0070】
更に、供給手段5の送りローラー24からテープ14が所定の長さで送り出された後、切断手段7が稼動部30により切断部29を前進させてテープ14を切断する。これにより、図12に示したような、テープ14が第1及び第2挿入孔11,12に連続して挿通した雄部材10を自重により落下させて回収部8で回収することができる。
【0071】
このようにしてテープ14を挿通させた雄部材10を回収したら、保持手段2のホルダー15を再び供給位置に移動させる。そして、不図示の部品供給手段から次の雄部材10を新たにホルダー15に供給して、上記と同様の作業を繰り返して行うことにより、次の雄部材10にテープ14を挿通させることができる。
【0072】
以上のように、本実施例のテープ挿通装置1によれば、第1通し手段3によって雄部材10の第1挿入孔11にテープ14を挿通させた後、その挿通させたテープ14を第2通し手段4によって雄部材10の第2挿入孔12に挿通させることができる。従って、例えば前記特許文献2のように部品の引掛杆を所定の材質及び所定の形状で構成しなくても、2つの挿入孔11,12を有する雄部材10に対してテープ14を自動的に安定して挿通させることができる。
【0073】
なお、本発明は、前記実施例で説明したテープ挿通装置1に何ら限定されるものではない。例えば、前記テープ挿通装置1においては、図1に示したように、第1通し手段3は、第1挿入部材31が水平方向に進退できるように配設されている。また、第2通し手段4は、雄部材10の第2挿入孔12の形状に合わせるようにして、第1通し手段3に対して傾斜して配設されている。しかしながら、本発明において、第1通し手段3及び第2通し手段4は、保持手段3を間に挟んで互いに反対側に配設されていれば良く、第1及び第2通し手段を配設する位置や方向は、テープを挿通させる部品の形状や第1及び第2挿入孔の形状等に応じて任意に変更することができる。
【0074】
また、前記テープ挿通装置1においては、雄部材10に挿通させるテープ14が供給手段5によって重力方向に沿って供給されている。しかし、本発明では、雄部材10に挿通させるテープ14を、水平方向に沿って供給することも当然に可能である。例えば図13に示したテープ挿通装置51のように、供給手段5を保持手段2と略同じ高さとなるように配設することもできる。この場合、供給手段5から供給するテープ14の先端部側を、保持手段2に保持された雄部材10と第1通し手段3との間に搬送するために、テープ搬送路52が更に配設される。
【0075】
このようなテープ挿通装置51によっても、前記テープ挿通装置1と同様に、2つの挿入孔を有する雄部材10にテープを自動的に挿通させることができる。また、雄部材10にテープを挿通させた後、切断手段7でテープを切断し、更にホルダー駆動部16でホルダー15を回動させる。これにより、重力を利用してホルダー15から雄部材10を抜脱させることができるため、回収部8で雄部材10を回収することができる。
【0076】
なお、図13において、テープ挿通装置51における構成部材の中で、前記実施例のテープ挿通装置1における構成部材と実質的に同様の構成を有する部材については、同じ符号を用いて表すことにより、その説明を省略している。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明に係るテープ挿通装置は、バックルの雄部材及び雌部材、コキ、美錠等の2つの挿入孔を有する部品にテープを挿通させる際に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明に係るテープ挿通装置の構成を模式的に示した模式図である。
【図2】ホルダーに雄部材を保持したときのホルダーの断面を示す部分断面図である。
【図3】第1通し手段の一部を斜め下方から見た部分斜視図である。
【図4】支持手段の構成を模式的に示した模式図である。
【図5】第1通し手段を作業位置に移動させた状態を模式的に示す模式図である。
【図6】第1通し手段の第1挿入材が雄部材の第1挿入孔に挿入した状態を模式的に示す模式図である。
【図7】テープの先端部が雄部材の第1挿入孔を貫通した状態を模式的に示す模式図である。
【図8】雄部材の第1挿入孔挿通したテープが支持手段によって支持された状態を模式的に示す模式図である。
【図9】第2通し手段を作業位置に移動させた状態を模式的に示す模式図である。
【図10】テープの先端部が雄部材の第2挿入孔を貫通した状態を模式的に示す模式図である。
【図11】雄部材がホルダーから抜脱し、切断手段がテープを切断している状態を模式的に示す模式図である。
【図12】第1及び第2挿入孔にテープを挿通した雄部材を斜め下方から見た斜視図である。
【図13】本発明に係るテープ挿通装置における別の例を模式的に示した模式図である。
【図14】バックルの構成を模式的に示した模式図であり、上半分が上面図を、下半分が断面図を示している。
【図15】従来の装置において、部品の開口部にテープを挿入する手順を説明する説明図である。
【図16】部品の開口部に挿入したテープを溶着する前の状態を説明する説明図である。
【図17】部品の開口部に挿入したテープを溶着する手順を説明する説明図である。
【図18】従来の装置によってテープを自動で取り付けることが可能な部品の構成を模式的に示した模式図である。
【図19】従来の装置を用いて、図18に示した部品にテープを自動で取り付ける手順を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0079】
1 テープ挿通装置
2 保持手段
3 第1通し手段
4 第2通し手段
5 供給手段
6 支持手段
7 切断手段
8 回収部
9 部品搬送路
10 バックルの雄部材
11 第1挿入孔
12 第2挿入孔
13 差込脚部
14 テープ
15 ホルダー
16 ホルダー駆動部
17 本体部
18 係止部
19 差込口
20 空間
21 軸部
22 バネ
23 供給部
24 送りローラー
25 支持部
26 鍔部
27 支持軸
28 支持手段駆動部
29 切断部
30 稼動部
31 第1挿入部材
32 保持シリンダー
33 ガイド部材
34 台座
35 位置決め部材
36 突出部
37 移動手段
38 連結部
39 移動シリンダー
41 第2挿入部材
42 保持シリンダー
43 ガイド部材
44 台座
45 位置決め部材
47 移動手段
48 連結部
49 移動シリンダー
51 テープ挿通装置
52 テープ搬送路
61 雄部材
62 差込脚部
63 テープ取付部
64 側枠材
65 係止杆
66 引掛杆
67a,b テープ挿入孔
68 テープ
71 雌部材
72 ハウジング
73 テープ取付部
74 差込口
75 テープ挿入孔
76 テープ




 

 


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