米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 農業 -> 株式会社ニックス

発明の名称 害虫駆除用製品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−97431(P2007−97431A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−288343(P2005−288343)
出願日 平成17年9月30日(2005.9.30)
代理人 【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
発明者 五十嵐 治 / 込山 典義
要約 課題
簡単な構造を有し、対象物の形状や大きさ等に関わりなく、当該対象物を害虫から保護することが可能な害虫駆除用製品を提供する。

解決手段
害虫駆除成分が含有された材料から形成された複数の害虫駆除部材10と、各々の害虫駆除部材10同士を連結する連結部材を備えてなり、対象物を害虫から保護する害虫駆除用製品1である。
特許請求の範囲
【請求項1】
対象物を害虫から保護する害虫駆除用製品であって、
害虫駆除成分が含有された材料から少なくとも一部が形成された複数の害虫駆除部材と、
前記各々の害虫駆除部材同士を連結する連結部材と、
を備えてなる害虫駆除用製品。
【請求項2】
前記害虫駆除部材全体が、害虫駆除成分が含有された材料から構成されてなる請求項1記載の害虫駆除用製品。
【請求項3】
前記連結部材は、前記対象物の形状に沿って屈曲可能である請求項1または請求項2記載の害虫駆除用製品。
【請求項4】
前記連結部材は、ネット形状を有してなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の害虫駆除用製品。
【請求項5】
前記害虫駆除部材は、前記連結部材に対し着脱可能に取り付けられる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の害虫駆除用製品。
【請求項6】
前記害虫駆除部材は、前記連結部材に固定されてなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の害虫駆除用製品。
【請求項7】
前記連結部材は、害虫駆除成分が含有された材料から形成されてなる請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の害虫駆除用製品。
【請求項8】
前記害虫駆除部材は、前記連結部材を貫通する貫通部を備えてなる請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の害虫駆除用製品。
【請求項9】
前記害虫駆除成分が、薬殺成分、成長制御成分、忌避成分、誘引成分のいずれかである請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の害虫駆除用製品。
【請求項10】
前記複数の害虫駆除部材は、異なった害虫駆除成分が含有された少なくとも2種類である請求項9記載の害虫駆除用製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、様々な対象物に害を与える可能性がある害虫から当該対象物を保護する害虫駆除用製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、蟻の他、クモ、ムカデ等の節足動物並びにこれらに類する害虫等に対して忌避効果がある成分を含んでいる害虫忌避用製品として、例えば、忌避剤が含有された略三角錐形状の樹脂製品が紹介されている。この害虫忌避用製品は、果実やナッツ等の作物が実る植物の幹に取り付けると、その略三角錐形状と忌避剤との相加効果により、様々な害虫、特にファイヤーアント(the red imported fire ants)が、地面から幹を伝って這い上がってくることを阻止し、作物に対する被害を防止することができる。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、害虫から保護すべき対象物に、害虫忌避成分が含有された樹脂から構成された害虫忌避用製品を取り付けることにより、害虫忌避用製品から徐々に放出される害虫忌避成分の効果によって、前記対象物を昆虫から保護する方法も紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】US2002/0139061号公報
【特許文献2】特開2004−357553号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1及び2に記載された害虫忌避用製品は、害虫から保護すべき対象物に直接配設する構成を備えているため、前記対象物の形状に制限がある。また、害虫忌避用製品の形状を、前記対象物の形状に合わせる場合、様々なサイズや形状の害虫忌避用製品を製造する必要があり、不経済である。さらに、前述のファイヤーアントの場合、雨や寒さをしのぐため、コロニーごと屋外トランスや信号制御等のコントロールボックスに入り込んでくるため、対象装置や機器全体を保護する解決策とはなっていない。
【0005】
ここで、害虫による被害を受ける対象物としては、作物や、密閉性が要求される機器や家屋、屋外に設置する必要がある機器、または、自動車、自動二輪車、トラクタ等、屋外で使用される機器等、様々な形態のものが挙げられるが、特許文献1及び2に記載された害虫忌避用製品は、例えば、自動車、自動二輪車、トラクタ等、比較的大型の機器全体を包囲して、害虫から保護することについて考慮されていない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、簡単な構造を有し、対象物の形状や大きさ等に関わりなく、当該対象物を害虫から保護することが可能な害虫駆除用製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するため、本発明は、対象物を害虫から保護する害虫駆除用製品であって、害虫駆除成分が含有された材料から少なくとも一部が形成された複数の害虫駆除部材と、前記各々の害虫駆除部材同士を連結する連結部材と、を備えてなる害虫駆除用製品を提供するものである。
【0008】
この構成を備えた害虫駆除用製品は、害虫駆除部材を連結部材によって連結した構成を備えているため、対象物を害虫から保護すべき対象物の形状に合わせて、前記害虫駆除部材の連結数を増減することができ、前記対象物の形状に簡単に合わせることができる。したがって、対象物の形状や大きさ等に関わりなく、当該対象物を害虫から保護することができる。また、害虫駆除部材は、連結部材によって連結されており、個々の害虫駆除部材がバラバラにばらまかれることがないため、使用後の回収を簡単に行うことができる。このため、環境汚染等の問題が生じることを防止することや、昨今の製造品質上の管理として要求されているドレサビリティーを向上させることが可能である。
【0009】
なお、本発明でいう「害虫」とは、単に虫のみを示すものではなく、人畜や作物、機械、機器等に、直接的あるいは間接的に害を与えることによって、これらに支承をきたす小動物の総称のことであり、例えば、蟻、クモ、ムカデ、ゴキブリ、ヤモリ、ネズミ、鳩、カラス等、あるいはこれらに類する動物が挙げられる。
【0010】
また、本発明でいう「駆除」とは、害虫等を追い払ったり、殺したりして除いたり、害虫等から対象物を防護したり、害虫の成長を制御(阻止)したりすることを示す。また、この駆除には、これらの効果を発揮させるために、害虫をおびき寄せることも含まれるものとする。
【0011】
また、本発明にかかる害虫駆除部材は、その全体を害虫駆除成分が含有された材料から形成することもできる。
【0012】
そしてまた、本発明にかかる害虫駆除用製品の一態様としては、前記連結部材を前記対象物の形状に沿って屈曲可能に構成することが挙げられる。このように構成することで、害虫駆除用製品をさらに容易に対象物の形状に合わせることができ、当該対象物を害虫からより確実に保護することができる。
【0013】
また、前記連結部材は、ネット形状を有していてもよい。この場合、害虫駆除部材は、ネット形状を画定する交差部分に配設してもよく、当該交差部分以外の領域に配設してもよい。害虫駆除部材を前記交差部分に配設する場合、複数の連結部材の各々を害虫駆除部材によってそれぞれ連結してネット形状に構成してもよく、予めネット形状に構成した連結部材の交差部分に害虫駆除部材を配設してもよい。また、予めネット形状に構成した連結部材の交差部分に害虫駆除部材を配設する場合、害虫駆除部材は、全ての交差部分に配設しなくてもよい。
【0014】
そしてまた、本発明にかかる害虫駆除用製品の一態様として、前記害虫駆除部材は、前記連結部材に対し着脱可能に取り付けることができる。このようにすることで、例えば、害虫駆除部材が寿命となった場合に、簡単に取り替えることができる。また、害虫駆除用製品を使用する必要がなくなった際には、連結部材から害虫駆除部材を取り外して保存することもできる。
【0015】
また、本発明にかかる害虫駆除用製品の一態様として、前記害虫駆除部材は、前記連結部材に固定してもよい。
【0016】
さらにまた、前記連結部材は、害虫駆除成分が含有された材料から形成されていてもよい。この場合、前記利点に加え、さらに防虫駆除効果を向上させることができる。
【0017】
また、本発明にかかる害虫駆除用製品の一態様として、前記害虫駆除部材は、前記連結部材を貫通する貫通部を備えていてもよい。このように構成することで、害虫駆除部材を連結部材にさらに簡単に取り付けることができる。
【0018】
そしてまた、本発明にかかる害虫駆除用製品では、害虫駆除部材に含有される害虫駆除成分を、薬殺成分、成長制御成分、忌避成分、誘引成分から任意に選択することができる。この場合、害虫駆除部材として、薬殺成分を含有する害虫駆除部材、成長制御成分を含有する害虫駆除部材、忌避成分を含有する害虫駆除部材、誘引成分を含有する害虫駆除部材の最大4種類を得ることが可能となる。
【0019】
なお、前記複数の害虫駆除部材は、異なった害虫駆除成分が含有された少なくとも2種類であればよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明にかかる害虫駆除用製品は、害虫駆除成分が含有された材料から形成された複数の害虫駆除部材を連結部材によって連結した構成を備えているため、対象物を害虫から保護すべき対象物の形状に合わせて、前記害虫駆除部材の連結数を増減することができ、前記対象物の形状に簡単に合わせることができる。この結果、対象物の形状や大きさ等に関わりなく、当該対象物を害虫から保護することができる。また、前記個々の害虫駆除部材がバラバラにばらまかれることがないため、使用後の回収を簡単に行うことができる。この結果、環境汚染等の問題が生じることを防止することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる害虫駆除用製品について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【0022】
図1は、本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の斜視図、図2は、図1に示す害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の本体を示す正面図、図3は、図2に示す本体の側面図、図4は、図1に示す害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の蓋部を示す正面図、図5は、図4に示す蓋部の側面図、図6は、図2に示す本体に図4に示す蓋部を被せる状態を示す正面図、図7は、図1に示す害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の正面図、図8は、図1に示す害虫駆除用製品をトラクタに適用した状態を示す斜視図である。
【0023】
図1に示すように、本実施の形態にかかる害虫駆除用製品1は、複数の害虫駆除部材10と、これらの害虫駆除部材10を連結する連結部材としてのネット50を備えて構成されている。
【0024】
ネット50は、一般的に市販されているポリエチレン製やナイロン製等、様々なものが使用可能である。
【0025】
害虫駆除部材10は、図1〜図7に示すように、略円筒形の本体11と、この本体11に着脱可能に被せられる蓋部12を備えている。これら本体11及び蓋部12は、害虫駆除成分が含有された樹脂から形成されている。
【0026】
なお、本体11及び蓋部12は、例えば、射出成形、押出成形、プレス成形、ブロー成形、マシニング成形等公知の各種成形方法により成形することができる。また、本発明にかかる害虫駆除部材10の形状としては、特に制限はなく、平板状、棒状、円筒状、櫛形、球形等あらゆる形状とすることができる。また、本発明にかかる害虫駆除部材10は、通常の樹脂組成物や金属等とともに二色ないし多色成形して所望部分が、害虫駆除性を有する構造部材等とすることもできる。
【0027】
害虫駆除成分としては、例えば、薬殺成分、成長制御成分、忌避成分、誘引成分等が挙げられ、例えば、害虫駆除活性を有する化合物、殺傷害虫活性を有する化合物、害虫の摂食阻害活性、害虫の成長コントロール活性を有する化合物等を挙げることができる。具体的には、イミダクロプリドの様なクロロニコチニル系殺虫剤、シラフルオフェンの様なケイ素原子を有するネオフィルラジカルからなる化合物、ベンフラカルブ、アラニカルブ、メトキシジアゾン、カルボスファン、フェノブカルブ、カルバリル、メソミル、プロポクサー、フェノキシカルブ等のカーバメート系化合物、ピレトリン、アレスリン、dl,d-T80−アレスリン、d-T80-レスメトリン、バイオアレスリン、d-T80-フタルスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、プロパスリン、ペルメトリン、アクリナトリン、エトフェンプロックス、トラロメトリン、フェノトリン、d-フェノトリン、フェンバレレート、エンペントリン、プラレトリン、テフルスリン、ベンフルスリン等のピレスロイド系化合物、ジクロロボス、フェニトロチオン、ダイアジノン、マラソン、プロモフォス、フェンチオン、トリクロルホン、ナレド、テメホス、フェンクロホス、クロルピリホスメチル、シアホス、カルクロホス、アザメチホス、ピリダフェンチオン、プロペタンホス、クロルピリホス等の有機リン系化合物及びこれらの異性体、誘導体、類縁体等を例示できる。また、メトプレン、ピリプロキシフェン、キノプレン、ハイドロプレン、デオヘノラン、NC-170、フルフェノロクスロン、ジフルベンズロン、ルフェヌロン、クロルアズロン等の小動物の成長をコントロールする活性を有する化合物が挙げられる。また、殺ダニ剤としてケルセン、クロルフェナビル、デブフェンピラドピリダベン、ミルベメクチン、フェンピロキシメート、殺鼠剤としてはシリロシド、ノルボマイド、隣化亜鉛、硫酸タリウム、貴隣、アンツー、ワルファリン、エンドサイド、クマリン、クマテトラリン、プロマジオロン、ディフェチアロン等が挙げられる。
【0028】
また、害虫駆除成分が含有される樹脂としては、例えば、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、及びこれらの樹脂にエストラマーを混合した熱可塑性エストラマーの少なくとも1種の樹脂等が選択される。さらに、前記樹脂には、当該樹脂に対して害虫駆除成分を溶解保持し、徐放性を付与する作用を有するための化合物を含めることがより好ましい。
【0029】
徐放性を有する化合物としては、例えば、スルホンアミド誘導体、スルホン酸エステル誘導体、カルボン酸アミド誘導体、カルボン酸エステル誘導体より選ばれる少なくとも1種の化合物等を挙げることができる。
【0030】
このように、徐放性を有する化合物を樹脂に含有させることにより、樹脂から害虫駆除成分を長期間にわたり放出することが可能となる。
【0031】
本体11は、略円盤状のベース21と、ベース21の外周部近傍から立設する略円筒形の壁部22とを備えている。壁部22には、後に詳述する蓋部12の係合突起35A及び35Bがそれぞれ係合する係合穴23A及び23Bが、互いに180度位相した位置に形成されている。また、壁部22の係合穴23A及び23Bが形成されている領域の、ベース21とは反対側の端面には、当該端面から突出した凸部24A及び24Bが各々形成されている。この凸部24A及び24Bは、本体11に蓋部12を被せた際(図7参照)に、蓋部12の天井板31に当接して、本体11と蓋部12との間に、後に詳述するネット50が貫通するための貫通部25(図7参照)を画定する。
【0032】
蓋部12は、略円盤状の天井板31と、天井板31の外周部近傍から立設する略円筒形の壁部32とを備えている。壁部32は、4つのスリット33A、33B、33C及び33Dによって、4つの部分34A、34B、34C及び34Dに区画されている。部分34A及び34Bは、周方向の幅が、本体11の凸部24A及び24Bと略同一に形成されており、本体11に蓋部12を被せた際(図7参照)に、凸部24Aの周方向両側にスリット33A及び33Bの一部が位置し、凸部24Bの周方向両側にスリット33C及び33Dの一部が位置するようになっている。そして、スリット33A、33B、33C及び33Dの、凸部24A及び42Bの周方向両側に位置した(露出した)部分が、後に詳述するネット50が貫通するための貫通部25(図7参照)となる。
【0033】
また、部分34A及び34Bには、本体11に形成された係合穴23A及び23Bに係合する係合突起35A及び35Bが各々形成されている。これらの係合突起35A及び35Bは、特に図5に示すように、その突出量が、天井板31側から図5に示す下端に向けて徐々に小さくなる傾斜面を有する鉤型形状を備えている。
【0034】
この構成を備えた害虫駆除部材10は、本体11に蓋部12を被せて、係合穴23A及び23Bに係合突起35A及び35Bを係合させた際に、ネット50の交差部分から延出する4本の紐の部分が、凸部24A及び42Bの周方向両側にそれぞれ形成された4つの貫通部25から各々貫通するように、ネット50の交差部分に取り付けられる。このようにして、図1に示す害虫駆除用製品1となる。
【0035】
なお、ネット50から害虫駆除部材10を取り外すには、係合穴23A及び23Bと係合突起35A及び35Bとの係合を解除すればよい。
【0036】
この害虫駆除用製品1は、ネット50が、柔軟性のある素材で構成されているため、例えば、図8に示すように、トラクタ80のような形状が複雑で大型の対象物に適用した場合であっても、トラクタ80の形状に沿ってトラクタ80を覆うことができ、トラクタ80を害虫から保護することができる。また、害虫駆除部材10がネット50に取り付けられているため、個々の害虫駆除部材10がバラバラに散らばることがなく、使用後の回収を簡単に行うことができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、害虫駆除部材10をネット50の交差部分に取り付けた場合について説明したが、これに限らず、害虫駆除部材10は、ネット50の他の部分に取り付けてもよい。また、害虫駆除部材10は、ネット50の全ての交差部分に取り付ける必要はなく、害虫駆除部材10の取り付け箇所や取り付け数等は、所望により適宜変更することが可能であることは勿論である。
【0038】
さらにまた、実施の形態1では、本体11と蓋部12の両方とも害虫駆除成分が含有された材料から形成した場合について説明したが、これに限らず、本体11と蓋部12のいずれか一方のみを害虫駆除成分が含有された材料から形成してもよい。また、前記材料としては、樹脂を用いた場合について説明したが、これに限らず、害虫駆除成分を含有して害虫駆除成分の効果を発揮することが可能であれば、害虫駆除用製品1を使用する環境や条件等に応じて適宜選択することができる。
【0039】
また、害虫駆除部材10を連結する連結部材は、ネット50に限らず、例えば、図9に示すように、ロープ60であってもよい。また、複数の害虫駆除部材10を連結することが可能であれば、例えば、シートやパネル等に、害虫駆除部材10を取り付ける部分を形成し、ここに害虫駆除部材10を取り付けることで、各々の害虫駆除部材10を連結する等、他の構成を有する連結部材を使用してもよいことは勿論である。この場合、シートやパネルは、柔軟性のある素材から構成されていてもよく、柔軟性のない素材から構成されてもよい。そしてまた、連結部材自身も、害虫駆除成分が含有された材料から形成してもよい。
【0040】
そしてまた、害虫駆除部材10は、前述した構成に限らず、害虫駆除成分が含有された材料から形成され、連結部材によって連結されることが可能であれば、種々の形態を取ることができる。
【0041】
例えば、本発明にかかる害虫駆除部材は、図10及び図11に示すような構成であってもよい。具体的には、図10及び図11に示す害虫駆除部材100は、本体111と、蓋部112を備えて構成されている。本体111及び蓋部112は、害虫駆除成分が含有された材料から形成されている。
【0042】
本体111は、略円柱状を有している。蓋部112は、略円盤状の天井板131と、天井板131の外周部近傍から立設する複数の脚部132とを備えている。脚部132の先端には、爪部133が形成されており、蓋部112を本体111に被せた際に、この爪部133が本体111の底面に係合することで、図11に示すように、本体111は、蓋部112に着脱可能に保持される。そして、本体111は、本体111が蓋部112に保持された際に、本体111と、蓋部112の天井板131との間に、空間が形成されるような高さで形成されており、この空間が、連結部材が貫通するための貫通部25(図11参照)となる。
【0043】
また、本発明にかかる害虫駆除部材は、図12及び図13に示すような構成であってもよい。具体的には、図12及び図13に示す害虫駆除部材200は、本体211と、蓋部212を備えて構成されている。この本体211及び蓋部212は、害虫駆除成分が含有された材料から形成されている。
【0044】
本体211は、略円盤状のベース221と、ベース221上に立設された略円柱状の柱部222と、柱部222上に形成された略円盤状のフランジ部223とを備えている。柱部222とフランジ部223の平面視で直径に相当する部分には、柱部222及びフランジ部223を径方向に貫通する溝部233が形成されている。
【0045】
蓋部212は、略円盤状を有すると共に、断面略コ字状を有している。この蓋部212の内周面の先端には、爪部234が形成されており、蓋部212を本体211に被せた際に、蓋部212を本体211に被せた際に、この爪部234が本体211のフランジ部223に着脱可能に係合することで、図13に示すように、本体211は、蓋部212に着脱可能に保持される。そして、蓋部212は、本体211に被せた際に、本体211のベース221との間に空間を形成するような高さで形成されており、本体211の溝部233と、蓋部212とによって形成される空間が、連結部材が貫通するための貫通部25(図13参照)となる。
【0046】
さらにまた、本発明にかかる害虫駆除部材は、図14及び図15に示すような構成であってもよい。具体的には、図14及び図15に示す害虫駆除部材300は、本体311と、蓋部312とを備えて構成されている。この本体311及び蓋部312は、害虫駆除成分が含有された材料から形成されている。
【0047】
本体311は、略円盤状を有し、その外周部近傍には、平面視で平行な2本の溝部333A及び333Bが径方向に貫通形成されている。また、本体311には、後に詳述する蓋部312の係合部334が係合する爪部335が突出形成されている。
【0048】
蓋部312は、中空の略円盤状を有し、ヒンジ部336を介して本体311に接続されている。この蓋部312には、蓋部312を本体311に被せた際に、爪部335と対応する位置に、爪部335に着脱可能に係合する係合部334が形成されている。そして、蓋部312を本体311に被せた際に、本体311に形成された溝部333A及び333Bが、連結部材が貫通するための貫通部25(図15参照)となる。
【0049】
また、図16に示すように、本発明にかかる害虫駆除用製品2は、害虫駆除部材70をネット50に対して、予め固定した(着脱可能でない)構成を備えていてもよい。また、他の構成の連結部材に予め固定した構成を備えていてもよい。
【0050】
そしてまた、本発明にかかる害虫駆除部材は、図17及び図18に示すような構成であってもよい。具体的には、図17及び図18に示す害虫駆除部材400は、略円盤状の本体411と、本体411上に形成された略C字状のフック部412とを備えて構成されている。この本体411及びフック部412は、害虫駆除成分が含有された材料から形成されている。そして、フック部412の内側が、連結部材が貫通するための貫通部25となる。
【0051】
さらにまた、本発明にかかる害虫駆除部材は、図19及び図20に示すような構成であってもよい。具体的には、図19及び図20に示す害虫駆除部材500は、略円盤状の本体511と、本体511上に形成され且つ開口部を上部にした略C字状のフック部512とを備えて構成されている。この本体511及びフック部512は、害虫駆除成分が含有された材料から形成されている。そして、フック部512の内側が、連結部材が貫通するための貫通部25となる。
【0052】
そしてまた、本発明にかかる害虫駆除部材は、薬殺成分を含有する害虫駆除部材、成長制御成分を含有する害虫駆除部材、忌避成分を含有する害虫駆除部材、誘引成分を含有する害虫駆除部材のいずれかであってもよい。
【0053】
また、図21に示すように、薬殺成分を含有する害虫駆除部材10Aと、誘引成分を含有する害虫駆除部材10Bとを、ネット50に配設した害虫駆除用製品3を提供してもよい。この場合、誘引成分を含有する害虫駆除部材10Bによって害虫を誘引し、誘引された害虫を、薬殺成分を含有する害虫駆除部材10Aによって薬殺することで、害虫を駆除することができる。
【0054】
そしてまた、図22に示すように、成長制御成分を含有する害虫駆除部材10Cと、誘引成分を含有する害虫駆除部材10Bとを、ネット50に配設した害虫駆除用製品4を提供してもよい。この場合、誘引成分を含有する害虫駆除部材10Bによって害虫を誘引し、誘引された害虫の成長を抑制(阻止)することで、害虫を駆除することができる。
【0055】
また、図23に示すように、薬殺成分を含有する害虫駆除部材10Aと、忌避成分を含有する害虫駆除部材10Dとを、ネット50に配設した害虫駆除用製品5を提供してもよい。この場合、忌避成分を含有する害虫駆除部材10Dによって、害虫を対象物に近づけなくすると共に、仮に近づいてきた害虫があったとしても、薬殺成分を含有する害虫駆除部材10Aによって薬殺することで、害虫を駆除することができる。
【0056】
なお、図21〜図23に示すように、害虫駆除部材10A〜10Dを適宜組み合わせて使用することで、害虫駆除におけるマルチ機能を高めることが可能となる。また、害虫駆除部材10A〜10Dの組合せとしては、前述した組合せの他、薬殺成分を含有する害虫駆除部材10Aと、成長制御成分を含有する害虫駆除部材10Cであってもよく、成長制御成分を含有する害虫駆除部材10Cと、忌避成分を含有する害虫駆除部材10Dであってもよい。また、これらの害虫駆除部材10A〜10Dのうち、3種類以上でもよい。そしてまた、害虫駆除部材10A〜10Dの配置数、配置箇所等は、所望により決定することができる。
【0057】
さらにまた、図24に示すように、薬殺成分を含有する害虫駆除部材10Aと、誘引成分を含有する害虫駆除部材10Bと、成長制御成分を含有する害虫駆除部材10Cと、忌避成分を含有する害虫駆除部材10Dとを、ネット50に配設した害虫駆除用製品6を提供してもよい。この場合、より効果的に害虫を駆除することができる。すなわち、薬殺成分、成長制御成分、忌避成分、誘引成分の効果は、害虫の種類によって違うことがあるが、屋外等の場所では、害虫の種類が一種類であることは希であり、通常は、複数種類の害虫を駆除する必要がある。したがって、複数種(ここでは4種類)の害虫駆除部材10A〜10Dを使用することで、複数種類の害虫に対応する範囲を広くする(選択性を高める)ことができる。
【0058】
そしてまた、図21〜図24に示す害虫駆除用製品3〜6も、連結部材としてネット50の他、ロープ60や、シートやパネル等、他の構成のものを使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の斜視図である。
【図2】図1に示す害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の本体を示す正面図である。
【図3】図2に示す本体の側面図である。
【図4】図1に示す害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の蓋部を示す正面図である。
【図5】図4に示す蓋部の側面図である。
【図6】図2に示す本体に図4に示す蓋部を被せる状態を示す正面図である。
【図7】図1に示す害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の正面図である。
【図8】図8は、図1に示す害虫駆除用製品をトラクタに適用した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の斜視図である。
【図10】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の構成要素である本体に蓋部を被せる状態を示す正面図である。
【図11】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の正面図である。
【図12】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の構成要素である本体に蓋部を被せる状態を示す正面図である。
【図13】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の正面図である。
【図14】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の構成要素である本体に蓋部を被せる状態を示す正面図である。
【図15】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の構成要素である害虫駆除部材の正面図である。
【図16】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の斜視図である。
【図17】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除部材の側面図である。
【図18】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除部材の斜視図である。
【図19】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除部材の側面図である。
【図20】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除部材の斜視図である。
【図21】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の斜視図である。
【図22】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の斜視図である。
【図23】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の斜視図である。
【図24】本発明の他の本実施の形態にかかる害虫駆除用製品の斜視図である。
【符号の説明】
【0060】
1、2、3、4、5、6 害虫駆除用製品
10、70、100、200、300、400、500 害虫駆除部材
11、111、211、311、411、511 本体
12、112、212、312 蓋部
25 貫通部
50 ネット
60 ロープ
80 トラクタ
412、512 フック




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013