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発明の名称 巻物食品製造方法およびその装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−14282(P2007−14282A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−199706(P2005−199706)
出願日 平成17年7月8日(2005.7.8)
代理人 【識別番号】100069213
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 功
発明者 小根田 育冶 / 鈴木 和裕
要約 課題
例えば生春巻等の各種の巻物食品製造において、手作業に依らずに具を巻き込ませるための完全自動化した巻物食品製造方法およびその装置を提供する。

解決手段
シート状食品Qの巻き端部側を昇降台12に載せて持ち上げる昇降機構11と、左右に対向配置した前後一対のチャック2A、2Bを互いに接近して当該チャック間に、シート状食品Qの持ち上げた巻き端部を導入する接離方向移動機構21と、前後一対のチャック2A、2Bそれぞれでシート状食品Qの巻き端部を挟持するためのチャック閉じ機構31と、当該チャック2A、2Bを回転駆動して巻き端部を巻廻する際に巻き回転中心をチャック2A、2Bを介して上下方向に往復移動するための上下移動機構41と、巻き終了後にチャック2A、2Bをシート状食品Qから抜脱するために押え具52でもってシート状食品Qを押え付けるための押え機構51とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
チャックでシート状食品の端部を摘んで渦巻き状に巻廻して巻くことを特徴とした巻物食品製造方法。
【請求項2】
チャックで巻く際に、シート状食品を徐々に回転半径を小さくして巻き締める請求項1記載の巻物食品製造方法。
【請求項3】
左右に対向配置された前後一対のチャックを左右方向に沿って互いに接近させて当該前後一対のチャック間に、シート状食品の持ち上げられた状態の巻き端部を導入させてから当該前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持する工程と、巻き回転中心をチャックを介して上下方向に往復移動させながら当該チャックを回転させて巻き端部を巻廻することでシート状食品を徐々に回転半径を小さくして巻き締める工程と、巻き終了後にチャックをシート状食品から抜脱するために押え具でもってシート状食品を押え付ける工程とから成る請求項1または2記載の巻物食品製造方法。
【請求項4】
シート状食品の巻き端部側を昇降台に載せて持ち上げる昇降機構と、左右に対向配置された前後一対のチャックを左右方向に沿って互いに接近させて当該前後一対のチャック間に、シート状食品の持ち上げられた巻き端部を導入させる接離方向移動機構と、シート状食品の巻き端部表裏面側に導入配置された前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持するためのチャック閉じ機構と、前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持した状態で当該チャックを回転駆動させて巻き端部を巻廻する際に巻き回転中心をチャックを介して上下方向に往復移動させるための上下移動機構と、巻き終了後にチャックをシート状食品から抜脱するために押え具でもってシート状食品を押え付けるための押え機構とを備えて成ることを特徴とする巻物食品製造装置。
【請求項5】
昇降機構は、シート状食品の巻き端部側を、回転且つ水平移動可能なチャック位置まで移送させる移送機構の端部側に配置された昇降台と、該昇降台の下面に突出した支持ロッドの下端部に、中間支点部を介して水平状態から左右に揺動可能とした揺動リンクアームと、該揺動リンクアームの他端にクランクアームを介して連繋させた昇降台駆動モータとを備えて成る請求項4記載の巻物食品製造装置。
【請求項6】
接離方向移動機構は、架台の上面左右側に支点部を介して互いに左右に揺動可能となるよう、一端部と中央部との中間箇所が一方の支点部に枢着された一方の揺動アームと、一端部が他方の支点部に枢着された他方の揺動アームと、一方の揺動アームの一端部と他方の揺動アームの一端部と中央部との中間箇所とを連繋したリンクアームと、一方の揺動アームの中央部にクランクアームを介して連繋したチャック進退駆動用モータとを備え、両揺動アームの他端側に形成されている長孔にチャック閉じ機構が連繋されている請求項4または5記載の巻物食品製造装置。
【請求項7】
チャック閉じ機構は、前記両揺動アームに対して回動可能とした回動部の端面側に接離方向にスライド可能に支持させた支持回転板と、該支持回転板の前面側に回動可能に枢着された可動支持板と、該可動支持板の中央寄りに形成されたピン孔と、該ピン孔に係合して貫挿させられるよう支持回転板に形成した支持ピンとを備え、前記回動部がバネを圧縮しながら支持回転板に近接すると同時に、支持回転板に形成された支持ピンが可動支持板に形成されたピン孔に貫挿させられる方向に可動支持板自体を内側に回動させることで、支持回転板に配した一方のチャックに対して、可動支持板に配した他方のチャックが閉じられるようにしてある請求項4乃至6のいずれか記載の巻物食品製造装置。
【請求項8】
上下移動機構は、架台の左右壁部下面から垂下させた前後一対のガイドロッドの下端に設けられた昇降基台と、該昇降基台の一端側をクランクアームを介して連繋した昇降基台駆動用モータと、該昇降基台の他端側を固定支持させた支点アームとを備え、昇降基台駆動用モータの回転駆動力でもってクランクアームを介して昇降基台が上下に往復移動させられることで巻き回転中心が上下方向に往復移動させられるものとした請求項4乃至7のいずれか記載の巻物食品製造装置。
【請求項9】
押え機構は、下面に押付用の凹部を有し、一端を上下一対のリンクアームを介して架台の縁部に連繋させた押え具と、上側のリンクアームの中央部をクランクアームを介して連繋させた押え具駆動用モータとを備え、押え具駆動用モータの駆動によるクランクアームを介してのリンクアームの傾動動作によって押え具を水平状態を維持したまま下降可能とした請求項4乃至8のいずれか記載の巻物食品製造装置。
【請求項10】
シート状食品は、具を巻き込むための生春巻等の巻物食品である請求項4乃至9のいずれか記載の巻物食品製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば生春巻等の各種の巻物食品を自動的に製造するための巻物食品製造方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生春巻等の各種の巻物食品を製造する場合には、製造作業員自らの手作業によってシート状食品に具を包み込む方式が多く採られていた。また、春巻を製造する方法としては、例えば特許文献1に開示されているように、皮生地の一部の領域で具材を包んだ後に当該具材の周りに巻かれる皮生地の残りの領域を外側からのみならず内側からも揚げることができるように、当該皮生地を折り紙の如く多層構造に折り重ねられるようにする製造技術が存在する。
【特許文献1】特開2004−121035号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来では上述のように手作業によってシート状食品に具を包み込む方式が殆どであって、手作業に依らずに具を巻き込ませるための完全自動化された巻物食品製造方法およびその装置が今までには存在しなかった。しかも、従来における春巻製造方法では、皮生地を折り紙の如く多層構造に折り重ねられるものであるため、具材の巻廻保持が不充分となって、簡単に型崩れしてしまう虞れがある。
【0004】
そこで、本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑みなされたもので、例えば生春巻等の各種の巻物食品製造において、具材が型崩れすることなくシート状食品によって容易に巻かれると共に、手作業に依らずに具を巻き込ませるための完全自動化された巻物食品製造方法およびその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、本発明に係る巻物食品製造方法にあっては、チャックでシート状食品の端部を摘んで渦巻き状に巻廻して巻くことを特徴とした。
【0006】
このとき、チャックで巻く際に、シート状食品を徐々に回転半径を小さくして巻き締めるものとすることができる。
【0007】
また、左右に対向配置された前後一対のチャックを左右方向に沿って互いに接近させて当該前後一対のチャック間に、シート状食品の持ち上げられた状態の巻き端部を導入させてから当該前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持する工程と、巻き回転中心をチャックを介して上下方向に往復移動させながら当該チャックを回転させて巻き端部を巻廻することでシート状食品を徐々に回転半径を小さくして巻き締める工程と、巻き終了後にチャックをシート状食品から抜脱するために押え具でもってシート状食品を押え付ける工程とから成るものとすることができる。
【0008】
一方、本発明に係る巻物食品製造装置にあっては、シート状食品の巻き端部側を昇降台に載せて持ち上げる昇降機構と、左右に対向配置された前後一対のチャックを左右方向に沿って互いに接近させて当該前後一対のチャック間に、シート状食品の持ち上げられた巻き端部を導入させる接離方向移動機構と、シート状食品の巻き端部表裏面側に導入配置された前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持するためのチャック閉じ機構と、前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持した状態で当該チャックを回転駆動させて巻き端部を巻廻する際に巻き回転中心をチャックを介して上下方向に往復移動させるための上下移動機構と、巻き終了後にチャックをシート状食品から抜脱するために押え具でもってシート状食品を押え付けるための押え機構とを備えて成ることを特徴とする。
【0009】
昇降機構は、シート状食品の巻き端部側を、回転且つ水平移動可能なチャック位置まで移送させる移送機構の端部側に配置された昇降台と、該昇降台の下面に突出した支持ロッドの下端部に、中間支点部を介して水平状態から左右に揺動可能とした揺動リンクアームと、該揺動リンクアームの他端にクランクアームを介して連繋させた昇降台駆動モータとを備えて成るものとすることができる。
【0010】
接離方向移動機構は、架台の上面左右側に支点部を介して互いに左右に揺動可能となるよう、一端部と中央部との中間箇所が一方の支点部に枢着された一方の揺動アームと、一端部が他方の支点部に枢着された他方の揺動アームと、一方の揺動アームの一端部と他方の揺動アームの一端部と中央部との中間箇所とを連繋したリンクアームと、一方の揺動アームの中央部にクランクアームを介して連繋したチャック進退駆動用モータとを備え、両揺動アームの他端側に形成されている長孔にチャック閉じ機構が連繋されているものとすることができる。
【0011】
チャック閉じ機構は、前記両揺動アームに対して回動可能とした回動部の端面側に接離方向にスライド可能に支持させた支持回転板と、該支持回転板の前面側に回動可能に枢着された可動支持板と、該可動支持板の中央寄りに形成されたピン孔と、該ピン孔に係合して貫挿させられるよう支持回転板に形成した支持ピンとを備え、前記回動部がバネを圧縮しながら支持回転板に近接すると同時に、支持回転板に形成された支持ピンが可動支持板に形成されたピン孔に貫挿させられる方向に可動支持板自体を内側に回動させることで、支持回転板に配した一方のチャックに対して、可動支持板に配した他方のチャックが閉じられるようにしたものとすることができる。
【0012】
上下移動機構は、架台の左右壁部下面から垂下させた前後一対のガイドロッドの下端に設けられた昇降基台と、該昇降基台の一端側をクランクアームを介して連繋した昇降基台駆動用モータと、該昇降基台の他端側を固定支持させた支点アームとを備え、昇降基台駆動用モータの回転駆動力でもってクランクアームを介して昇降基台が上下に往復移動させられることで巻き回転中心が上下方向に往復移動させられるものとすることができる。
【0013】
押え機構は、下面に押付用の凹部を有し、一端を上下一対のリンクアームを介して架台の縁部に連繋させた押え具と、上側のリンクアームの中央部をクランクアームを介して連繋させた押え具駆動用モータとを備え、押え具駆動用モータの駆動によるクランクアームを介してのリンクアームの傾動動作によって押え具を水平状態を維持したまま下降可能としたものとすることができる。
【0014】
シート状食品は、具を巻き込むための生春巻等の巻物食品であるものとすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に依れば、例えば生春巻等の各種の巻物食品製造において、手作業に依らずに具をシート状食品によって確実に巻き込ませるための完全自動化された巻物食品製造方法およびその装置を提供することができる。
【0016】
すなわち、本発明は、チャックでシート状食品の端部を摘んで巻くと同時に、チャックで巻く際に、シート状食品を徐々に回転半径を小さくして巻き締めるものとし、さらに具体的には、左右に対向配置された前後一対のチャックを左右方向に沿って互いに接近させて当該前後一対のチャック間に、シート状食品の持ち上げられた状態の巻き端部を導入させてから当該前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持する工程と、巻き回転中心をチャックを介して上下方向に往復移動させながら当該チャックを回転させて巻き端部を巻廻することでシート状食品を徐々に回転半径を小さくして巻き締める工程と、巻き終了後にチャックをシート状食品から抜脱するために押え具でもってシート状食品を押え付ける工程とから成るものとするので、具が型崩れしない状態でシート状食品でもって当該具を渦巻き状に容易に巻き込ませることができる。
【0017】
一方、本発明に係る巻物食品製造装置にあっては、シート状食品の巻き端部側を昇降台に載せて持ち上げる昇降機構と、左右に対向配置された前後一対のチャックを左右方向に沿って互いに接近させて当該前後一対のチャック間に、シート状食品の持ち上げられた巻き端部を導入させる接離方向移動機構と、シート状食品の巻き端部表裏面側に導入配置された前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持するためのチャック閉じ機構と、前後一対のチャックそれぞれでシート状食品の巻き端部を挟持した状態で当該チャックを回転駆動させて巻き端部を巻廻する際に巻き回転中心をチャックを介して上下方向に往復移動させるための上下移動機構と、巻き終了後にチャックをシート状食品から抜脱するために押え具でもってシート状食品を押え付けるための押え機構とを備えて成るので、チャックでシート状食品の両端を摘んで渦巻き状に容易に巻廻して巻くことのできる完全自動化された巻物食品製造装置を提供することができる。
【0018】
昇降機構は、シート状食品の巻き端部側を、回転且つ水平移動可能なチャック位置まで移送させる移送機構の端部側に配置された昇降台と、該昇降台の下面に突出した支持ロッドの下端部に、中間支点部を介して水平状態から左右に揺動可能とした揺動リンクアームと、該揺動リンクアームの他端にクランクアームを介して連繋させた昇降台駆動モータとを備えて成るので、シート状食品の巻き端部側へのチャックの進出が容易に行える。
【0019】
接離方向移動機構は、架台の上面左右側に支点部を介して互いに左右に揺動可能となるよう、一端部と中央部との中間箇所が一方の支点部に枢着された一方の揺動アームと、一端部が他方の支点部に枢着された他方の揺動アームと、一方の揺動アームの一端部と他方の揺動アームの一端部と中央部との中間箇所とを連繋したリンクアームと、一方の揺動アームの中央部にクランクアームを介して連繋したチャック進退駆動用モータとを備え、両揺動アームの他端側に形成されている長孔にチャック閉じ機構が連繋されているので、左右のチャック同士の接離動作を容易に得ることができる。
【0020】
チャック閉じ機構は、前記両揺動アームに対して回動可能とした回動部の端面側に接離方向にスライド可能に支持させた支持回転板と、該支持回転板の前面側に回動可能に枢着された可動支持板と、該可動支持板の中央寄りに形成されたピン孔と、該ピン孔に係合して貫挿させられるよう支持回転板に形成した支持ピンとを備え、前記回動部がバネを圧縮しながら支持回転板に近接すると同時に、支持回転板に形成された支持ピンが可動支持板に形成されたピン孔に貫挿させられる方向に可動支持板自体を内側に回動させることで、支持回転板に配した一方のチャックに対して、可動支持板に配した他方のチャックが閉じられるようにしたので、左右のチャックの進出と同時にシート状食品の巻き端部側を容易に把持することができる。
【0021】
上下移動機構は、架台の左右壁部下面から垂下させた前後一対のガイドロッドの下端に設けられた昇降基台と、該昇降基台の一端側をクランクアームを介して連繋した昇降基台駆動用モータと、該昇降基台の他端側を固定支持させた支点アームとを備え、昇降基台駆動用モータの回転駆動力でもってクランクアームを介して昇降基台が上下に往復移動させられることで巻き回転中心が上下方向に往復移動させられるものとしたので、シート状食品を徐々に回転半径を小さくして巻き締めることができる。
【0022】
押え機構は、下面に押付用の凹部を有し、一端を上下一対のリンクアームを介して架台の縁部に連繋させた押え具と、上側のリンクアームの中央部をクランクアームを介して連繋させた押え具駆動用モータとを備え、押え具駆動用モータの駆動によるクランクアームを介してのリンクアームの傾動動作によって押え具を水平状態を維持したまま下降可能としたものとしたので、巻き終了後におけるチャックをシート状食品から容易に抜脱させることができる。
【0023】
シート状食品は、具を巻き込むための生春巻等の巻物食品であるものとしたので、具をシート状食品によって確実に巻き込ませて成る生春巻等の巻物食品を手作業に依らずに容易に自動製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号Pは、具Rをシート状食品Qで巻いた食材である例えば生春巻等の巻物食品を自動製造するための巻物食品製造装置であり、該巻物食品製造装置Pは、図1、図6、図7、図8、図10に示すように、具Rを載せた状態のシート状食品Qの巻き端部側を回転且つ水平移動可能な一対のチャック2A、2B位置まで移動させる移送機構1と、シート状食品Qの巻き端部側を昇降台12に載せてチャック2A、2B位置に対応する高さまで持ち上げる昇降機構11と、左右に対向配置された前後一対のチャック2A、2Bを左右方向に沿って互いに接近させて当該前後一対のチャック2A、2B間に、シート状食品Qの持ち上げられた巻き端部を導入させるための接離方向移動機構21と、シート状食品Qの巻き端部表裏面側に導入配置された前後一対のチャック2A、2Bそれぞれでシート状食品Qの巻き端部を挟持するためのチャック閉じ機構31と、前後一対のチャック2A、2Bそれぞれでシート状食品Qの巻き端部を挟持した状態で当該チャック2A、2Bを回転させて巻き端部を巻廻する際に巻き回転中心をチャック2A、2Bを介して上下方向に往復移動させるための上下移動機構41と、巻き終了後にチャック2A、2Bをシート状食品Qから抜脱するために押え具52でもってシート状食品Qを押え付けるための押え機構51とから概ね構成されている。
【0025】
移送機構1は、図1(a)、図10(a)に示すように、水平に対向配置した前後2つのプーリー3a、3bと下側ローラ3cとに巻装張架させたエンドレスベルト状のコンベア3を例えば四列に並設させてある。そして、図5に示すように、各コンベア3の下側ローラ3cの軸端側に設けてあるスプロケット4に伝達プーリ5を噛合させ、伝達プーリ5に巻装した駆動伝達用エンドレスベルト6を介してコンベア駆動モータ7に連繋させてある。これにより、具Rを載せた状態のシート状食品Qをコンベア3に載せて、当該シート状食品Qの巻き端部側を、回転且つ水平移動可能な後述するチャック2A、2B位置まで移送させるものとしてある。
【0026】
昇降機構11は、図5に示すように、矩形ブロック状の3つの昇降台12を後述するチャック2A、2B位置に対向する四列のコンベア3の端部側相互間に配置させ、各昇降台12の下面に突出した支持ロッド13の下端部同士を連結した長手ブロックの左右両端側それぞれに、中間支点部14aを介して水平状態から左右に揺動可能として左右対称に配置された揺動リンクアーム14の各一端を回動可能に枢着させ、両揺動リンクアーム14のうちの一方側の他端には、昇降台駆動モータ15の出力軸から偏心した位置に一端が連結した状態で垂下させてあるクランクアーム16の他端側を回動可能に枢着させてある。また、揺動リンクアーム14の揺動範囲を規制するために、当該揺動リンクアーム14の下方にはこれと平行な規制用リンクアーム17が配設してある。
【0027】
また、図2、図3、図6、図7に示すように、移送機構1上に配した架台22の上面中央にチャック回転駆動用モータ23を設置し、架台22の左右対向位置に板状に起立させてある軸受部22aに、回転軸24の両側に固着してある端部側スプロケット24aをそれぞれ回転可能に枢着してある。そして、回転軸24の中央に嵌着してある中間スプロケット24bを前記チャック回転駆動用モータ23の出力ギア23aに噛合してある。また、一方側の端部側スプロケット24aの端部には光遮蔽用の円盤状のカム25が取り付けられ、例えば光透過反射型の光センサー26のスリット内受光部分に当該カム25を臨ませることでチャック回転駆動用モータ23の駆動制御を行なうようにしてある。
【0028】
架台22の下面左右側から垂下させた壁部22bにはそれぞれ円形状の開口部22cが形成され、この開口部22cに合致した状態で、一対のチャック2A、2Bをスライド可能に貫挿させるための一対の貫通孔を有するチャック側スプロケット27が回転可能に取り付けられている。そして、このチャック側スプロケット27は伝達スプロケット27aを介して前記端部側スプロケット24aにそれぞれ噛合してある。こうして、チャック回転駆動用モータ23の回転駆動力が中間スプロケット24b、端部側スプロケット24a、伝達スプロケット27aそれぞれを介してチャック側スプロケット27に伝達され、このチャック側スプロケット27の回転により一対のチャック2A、2Bが所定の角度に回転させられるものとしてある。
【0029】
接離方向移動機構21は、図7に示すように、架台22の上面左右側に支点部28a、28bを介して左右に揺動可能とした揺動アーム29a、29bがそれぞれ取り付けられている。このとき、一方の揺動アーム29aの一端部と中央部との中間箇所が一方の支点部28aに枢着され、他方の揺動アーム29bの一端部が他方の支点部28bに枢着されている。そして、一方の揺動アーム29aの一端部と他方の揺動アーム29bの一端部と中央部との中間箇所とを長手ロッド状のリンクアーム29cによって連繋してある。
【0030】
また、一方の揺動アーム29aの中央部には、チャック進退駆動用モータ30がクランクアーム30aを介して連繋され、両揺動アーム29a、29bの他端側に形成されている長孔32に後述するチャック閉じ機構31の基端部33の軸部33aが遊嵌されている。
【0031】
こうして、チャック進退駆動用モータ30の回転駆動により、クランクアーム30a、リンクアーム29cそれぞれを介して両揺動アーム29a、29bが支点部28a、28bを介して左右に逆位相で揺動し、両揺動アーム29a、29bの他端側に連繋されているチャック閉じ機構31を介してチャック2A、2Bが互いに近接する方向または離反する方向へ移動するものとしてある。
【0032】
チャック閉じ機構31は、図8に示すように、両揺動アーム29a、29bの他端側に形成されている長孔32に軸部33aにより遊嵌されている基端部33を介して、チャック進退駆動用モータ30の回転駆動により左右に移動できるようにしてある。このチャック閉じ機構31は、基端部33に対して回転可能に支承された円柱状の回動部34の端面略中央に突設した支持ピン34aにドーナツ状の支持回転板35の周縁部をスライド可能に貫通支持させ、回動部34の周縁部に突設した支持ピン34bにバネ36を介して支持回転板35の他の周縁部をスライド可能に貫挿させてある。
【0033】
この支持回転板35の前面側には、略半円薄板状の可動支持板37の一端側がスプリング38を介して回動可能に枢着され、支持回転板35に対して可動支持板37が内側に回動することで、可動支持板37の中央寄りに形成されたピン孔37aに支持ピン34bが合致して該支持ピン34bをピン孔37aに貫挿させられるようにしてある。
【0034】
また、可動支持板37の周縁部における一端側スプリング38位置との対称位置には、一方のチャック2Aが突設され、これに対向して支持回転板35の周縁部における一端側スプリング38位置との対称位置には、他方のチャック2Aが突設されている。
【0035】
これによって回動部34がバネ36を圧縮しながら支持回転板35に近接すると同時に、支持ピン34bが可動支持板37のピン孔37aに貫挿させられることで可動支持板37自体を内側に回動させ、一方のチャック2A(図8において上側に位置する)に対して、他方のチャック2B(図8において下側に位置する)が閉じられるようにしてある。
【0036】
この支持回転板35自体は前記したチャック側スプロケット27に固定されており、チャック側スプロケット27の回転により、支持回転板35、回動部34それぞれが基端部33に対して回転し、これによって一対のチャック2A、2Bが所定の角度、例えば3回転または4回転等に回転させられるものとしてある。
【0037】
上下移動機構41は、図9、図10に示すように、前記架台22の左右壁部22b下面から垂下させた前後一対のガイドロッド42の下端に矩形板状の昇降基台43を設け、この昇降基台43の左右両端側をクランクアーム44を介して昇降基台駆動用モータ45の偏心出力軸45aに連繋し、昇降基台43の他端側を、クランクアーム44と対称に配置された二列の支点アーム46によって支持固定させてある。したがって、昇降基台駆動用モータ45の回転駆動力でもってクランクアーム44を介して昇降基台43が上下に往復移動させられる。これにより、前後一対のチャック2A、2Bそれぞれでシート状食品Qの巻き端部を挟持した状態で当該チャック2A、2Bを回転させて巻き端部を巻廻する際に、巻き回転中心が上下方向に往復移動させられるものとなる。
【0038】
押え機構51は、図4、図11に示すように、下面に押付用の凹部を有する矩形ブロック状の押え具52の一端を上下一対のリンクアーム53a、53bを介して架台22の縁部に連繋させると共に、上側のリンクアーム53aの中央部を、クランクアーム54を介して押え具駆動用モータ55の偏心出力軸55aに連繋させてある。こうして押え具52を押え具駆動用モータ55の駆動によるクランクアーム54を介してのリンクアーム53の傾動動作によって水平状態を維持したまま下降できるようにしてある。これにより、巻き終了後に押え具52でもってシート状食品Qを上側から押え付けることで、チャック2A、2Bのシート状食品Qからの抜脱を容易なものとしている。
【0039】
尚、上記した各駆動モータ側には光遮蔽用の円盤状のカムが取り付けられ、例えば光透過反射型の光センサーのスリット内受光部分に当該カムを臨ませることで各駆動用モータの駆動制御を行なうようにしてある。
【0040】
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用、動作の一例について説明すると、先ず、図1(a)に示すように、移送機構1において、中央に具Rを載せた状態のシート状食品Qをコンベア3に載せて、コンベア駆動モータ7を駆動させることで当該シート状食品Qの巻き端部側を、回転且つ水平移動可能な後述するチャック2A、2B位置まで移送させる。
【0041】
図1(b)に示すように、昇降機構11の昇降台駆動モータ15を駆動させて昇降台12を上昇させ、シート状食品Qの巻き端部をコンベア3よりも上方側へ持ち上げる。
【0042】
図2(a)に示すように、接離方向移動機構21のチャック進退駆動用モータ30を駆動させ、開状態の左右にある前後一対のチャック2A、2Bを互いに内側に向けて進出させる。次いで、シート状食品Qの巻き端部側に両チャック2A、2Bが導入されると同時に、チャック閉じ機構31により、前後一対のチャック2A、2Bそれぞれが閉じてシート状食品Qの巻き端部が挟持される。
【0043】
図3(a)に示すように、チャック回転駆動用モータ23を駆動させてチャック2A、2Bを回転させると、シート状食品Qの巻き端部が巻廻される。このとき、上下移動機構41の昇降基台駆動用モータ45を駆動させることでシート状食品Qを徐々に回転半径を小さくして巻き締められる。
【0044】
このシート状食品Qの巻き端部からの巻廻動作は、図9に示すように、巻廻前の状態から巻き端部を135度乃至495度まで巻廻する間、例えば225度から315度の間で巻き回転中心が上方向に上昇し、例えば405度から495度の間で下方向に下降させる。これによってシート状食品Qは渦巻き状に巻廻して具Rが巻かれる。
【0045】
巻き終了後には、図4に示すように、押え機構51の押え具駆動用モータ55を駆動させて、押え具52でもってシート状食品Qを上側から押え付けてから、チャック2A、2Bを互いに外側方向へ退避させてシート状食品Qから抜脱する。こうして生春巻きその他の巻物食品が自動的に製造される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明を実施するための最良の形態における巻物食品製造装置を示すもので、(a)は具を載せたシート状食品をチャック位置まで移送させた状態の一部切欠斜視図、(b)はシート状食品の巻き端部を持ち上げた状態の一部切欠斜視図である。
【図2】同じくチャックの接離方向移動機構の動作の一例を示し、(a)は前後一対のチャックでシート状食品の巻き端部を挟持した状態を示す一部切欠斜視図、(b)は昇降台が下降した状態を示す一部切欠斜視図である。
【図3】同じく上下移動機構の動作の一例を示し、(a)はチャックを巻廻させた直前の状態を示す一部切欠斜視図、(b)はチャックの巻廻終了後の状態を示す一部切欠斜視図である。
【図4】同じく押え機構の動作の一例を示し、(a)は昇降台が下降する前の状態を示す一部切欠斜視図、(b)は昇降台が下降してシート状食品を押え付ける直前の状態を示す一部切欠斜視図である。
【図5】同じく巻物食品製造装置の移送機構および押え機構の一例を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図6】同じくチャックの接離方向移動機構の一例を示すもので、(a)は左側一部を示した一部切欠斜視図、(b)は右側一部を示した一部切欠斜視図である。
【図7】同じくチャックの接離方向移動機構の具体的な構成を示すもので、(a)は平面図、(b)はチャック退避状態の正面図、(c)はチャック進出状態の正面図である。
【図8】同じくチャック閉じ機構の具体的な構成を示すもので、(a)はチャック開放状態を示す平面図、(b)はチャック閉塞途中の状態を示す平面図、(c)はチャック閉塞後の状態を示す平面図である。
【図9】同じくシート状食品の巻廻動作を示すもので、(a)は巻廻前の状態を示す側面図、(b)は135度巻廻した状態を示す断面図、(c)は225度巻廻した状態を示す断面図、(d)は315度巻廻した状態を示す断面図、(e)は405度巻廻した状態を示す断面図、(f)は495度巻廻した状態を示す断面図、(g)は巻廻終了後の状態を示す断面図である。
【図10】同じく上下移動機構の具体的な構成を示すもので、(a)は側面図、(b)は(a)におけるX−X断面図である。
【図11】同じく押え機構の具体的な構成を示すもので、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
【0047】
P 巻物食品製造装置
Q シート状食品
R 具
1 移送機構
2A、2B チャック
3 コンベア
7 コンベア駆動モータ
11 昇降機構
12 昇降台
13 支持ロッド
14 揺動リンクアーム
15 昇降台駆動モータ
16 クランクアーム
21 接離方向移動機構
29a、29b 揺動アーム
30 チャック進退駆動用モータ
31 チャック閉じ機構
35 支持回転板
37 可動支持板
41 上下移動機構
43 昇降基台
45 昇降基台駆動用モータ
51 押え機構
52 押え具
55 押え具駆動用モータ




 

 


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