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発明の名称 健康アルファー化米とその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29049(P2007−29049A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−220408(P2005−220408)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】100090941
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 清也
発明者 今野 兵蔵
要約 課題
機能性に富んだアルファー化米であって、保存してもその機能性が低下することのないアルファー化米とその簡便な製造方法を提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
蒸煮米の米粒の表面にビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの栄養成分ないし機能性成分を粉末化させたものを付着させてあり、さらにその米粒の表面をゼラチンで被覆した上で乾燥させてある健康アルファー化米。
【請求項2】
蒸煮米の米粒の表面にビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの栄養成分ないし機能性成分を粉末化させたものを付着させてあり、さらにその米粒の表面をゼラチンで被覆した上で乾燥させたものを粉末化してある健康アルファー化米。
【請求項3】
米15部を18部の水に2時間浸漬した後90〜100℃で蒸煮して作った蒸煮米を用いてある請求項1又は請求項2に記載の健康アルファー化米。
【請求項4】
蒸煮米の米粒の表面にビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの栄養成分ないし機能性成分を粉末化させたものを付着させ、その米粒の表面をゼラチンで被覆した後、水分8〜10%に乾燥させ、保存性のよい健康アルファー化米を製造する方法。
【請求項5】
蒸煮米の米粒の表面にビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの栄養成分ないし機能性成分を粉末化させたものを付着させ、その米粒の表面をゼラチンで被覆した後、水分8〜10%に乾燥させ、これをさらに粉末化して、粥状に復元可能であると共に保存性のよい健康アルファー化米を製造する方法。
【請求項6】
米15部を18部の水に2時間浸漬した後90〜100℃で蒸煮して作った蒸煮米を用いて請求項4又は請求項5に記載の健康アルファー化米を製造する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康によいアルファー化米とその製造方法に関する。詳しくは、保存性にすぐれていると共に機能性に富んだアルファー化米とそのアルファー化米を容易に製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からアルファー化米(即席米ないし加工米とも称せられる。)及びその製造方法に関して多くの発明が特許出願されている。本発明者は、機能性に富んだアルファー化米の開発を志向し、まず、アルファー化米の製造に関する出願について最近の特許公報を調査した。その結果、以下の公報が検出された。
【特許文献1】特開平7−031389号公報
【特許文献2】特開平7−115927号公報
【特許文献3】特開2004−321014号公報
【特許文献4】特開2004−065077号公報
【特許文献5】特開2001−224323号公報
【特許文献6】特開2002−017275号公報
【特許文献7】特開2003−047415号公報
【0003】
特許文献1には、精白米をトレハロースの水溶液に浸漬してから炊飯し、乾燥させることによって、湯戻りの時間が短く、炊きたてのすぐれた食感を有する米飯に復元できるアルファー化米を製造する方法について開示されている。また、特許文献2には、精白米をアルファー化したものを脂肪酸エステル化された糖の水溶液中に攪拌しつつ浸漬した後、乾燥させ、通常の炊飯米の食感に近似したすぐれた食感の即席米を製造する方法が開示されている。さらに、特許文献3には、無洗米化した米粒の表面に、少なくとも1種の水溶性栄養成分を含有するコーティング水溶液を多層フィルムコーティングした加工米について開示されている。さらに、特許文献4には、アルファー化した粳米を乾燥させて即席米飯を作る際に、原料の粳米として低アミロース米を用い、復元性がよく、色調・食感がすぐれた即席米飯を作る方法について開示されている。
【0004】
特許文献5、6及び7は、いずれも本発明者が従前に開発したアルファー化米に係る発明が開示された公報である。すなわち、特許文献5は、調味成分を含浸させてアルファー化してあるボイル米の米粒の全部又は一部に、細切した具材をゼラチンなどの食用固化材で固着してあり、風味がよく、しかもその風味を長く維持できる乾燥調味米飯について開示している。また、特許文献6は、アルファー化米及び/又はその粉末にでんぷん粉末とゼラチン粉末を配合してなる、嚥下容易な粥状食品の素について開示してある。さらに、特許文献7には、乾燥アルファー化米の粉末を焙煎して、復元性のよい即席粥の素を製造する方法について開示してある。
【0005】
以上の調査結果から、特許文献3を除くと、最近のアルファー化米関連の発明は、乾燥米飯の復元性や食感の改良を図る技術ばかりであり、機能性を有するアルファー化米の製法は未だ開発されていないことが判明した。なお、特許文献3の方法は、栄養成分を含有する水溶液を多層フィルムにして加工米をコーティングする方法であるから、加工米の栄養成分の効力を持続させることができず、保存中に機能性が低下するので、十分な方法とは言えない。
【0006】
上記の状況に鑑み、本発明者は、機能性に富んだアルファー化米であって、保存してもその機能性が低下することのないアルファー化米とその製造方法について研究を続け、幾多の試験・試作の結果、本発明を完成するに至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、機能性に富んだアルファー化米であって、保存してもその機能性が低下することのないアルファー化米とその簡便な製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明のうち特許請求の範囲・請求項1に記載する発明は、蒸煮米の米粒の表面にビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの栄養成分ないし機能性成分を粉末化させたものを付着させてあり、さらにその米粒の表面をゼラチンで被覆した上で乾燥させてある健康アルファー化米である。
【0009】
同請求項2に記載する発明は、蒸煮米の米粒の表面にビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの栄養成分ないし機能性成分を粉末化させたものを付着させてあり、さらにその米粒の表面をゼラチンで被覆した上で乾燥させたものを粉末化してある健康アルファー化米である。
【0010】
同請求項3に記載する発明は、米15部を18部の水に2時間浸漬した後90〜100℃で蒸煮して作った蒸煮米を用いてある請求項1又は請求項2に記載の健康アルファー化米である。
【0011】
同請求項4に記載する発明は、蒸煮米の米粒の表面にビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの栄養成分ないし機能性成分を粉末化させたものを付着させ、その米粒の表面をゼラチンで被覆した後、水分8〜10%に乾燥させ、保存性のよい健康アルファー化米を製造する方法である。
【0012】
同請求項5に記載する発明は、蒸煮米の米粒の表面にビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの栄養成分ないし機能性成分を粉末化させたものを付着させ、その米粒の表面をゼラチンで被覆した後、水分8〜10%に乾燥させ、これをさらに粉末化して、粥状に復元可能であると共に保存性のよい健康アルファー化米を製造する方法である。
【0013】
同請求項6に記載する発明は、米15部を18部の水に2時間浸漬した後90〜100℃で蒸煮して作った蒸煮米を用いて請求項4又は請求項5に記載の健康アルファー化米を製造する方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の最も大きい効果は、機能性に富んだアルファー化米を提供できるという点である。すなわち、本発明の健康アルファー化米を摂食することによって、病気を予防することができ、また、病気の治療にも役立つ。さらに、疲労回復につながり、胃腸の調子を整え、体質を改善するなど、ヒトの健康状態を増進させることができる。
【0015】
本発明の健康アルファー化米は、米粒の表面に各種の栄養成分ないし機能性成分であって粉末状のものを付着させ、さらにゼラチンで被覆した上で乾燥させたものであるから、ゼラチンの皮膜によって米粒に付着した栄養成分ないし機能性成分の効力が十分に保護されると共に、乾燥状の米粒の酸化と吸湿を防止する。そのため、これを長期にわたって保存しても、栄養成分ないし機能性成分が変質しないので、一般の加工米と同様に常温下で流通させることができる。よって、本発明の健康アルファー化米は、病中・病後の者や高齢者などの社会的弱者が手軽に食すことができる機能性食品として、きわめて重宝なものである。
【0016】
また、本発明の健康アルファー化米を粉末状にしたものは、これを長期間保存しても、栄養成分や機能性成分が変質することがなく、一般の加工米と同様に常温下で流通させることができる上に、容易に粥に復元できる。よって、本発明の粉末状の健康アルファー化米は、病中・病後の者や高齢者などの社会的弱者が手軽に食すことができる機能性食品として、きわめて重宝なものである。
【0017】
さらに、本発明の健康アルファー化米の製造方法は、大した機器類を必要とせず、簡便な製法であって、長期間保存しても、栄養成分や機能性成分が変質することがなく、一般の加工米と同様に常温下で流通させることができる健康アルファー化米を容易に製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る健康アルファー化米の製造方法について説明する。
一般に、米粒は適正な加水量と加熱温度によって糊化し、その組織は大きく変化する。例えば、米粒を水に2時間浸漬してその重量を測定すると、浸漬前の1.3倍に増加している。さらに、その米粒を90℃で20分間蒸煮すると、重量は1.9倍になる。また、加水量と加熱温度が過多・過少のときは、米粒が柔らかく膨化しない。すなわち、米粒150gを水180ccに2時間以上浸漬し、90〜100℃の温度で蒸煮した米粒は、ほどよく膨化し、粘着力が発生している。このように、米15部に対して水18部の比率にして、90〜100℃の高温で蒸煮すると、最高においしい米飯を作ることができる。
【0019】
本発明では、おいしい状態に作った米飯に、ビタミン類・ミネラル・アミノ酸・食物繊維などの各種栄養成分ないし各種機能性成分を粉末状にして散布し、米粒の表面に付着させる。栄養成分ないし機能性成分の散布には攪拌機を使用すればよい。すなわち、攪拌機に入れた米飯の上に粉末状の栄養成分ないし機能性成分を散布して、静かに攪拌すればよい。散布された栄養成分ないし機能性成分は米粒の表面に付着し、例えば、水溶性ビタミンや大部分のアミノ酸は溶解して米粒の内部へ浸透されるが、溶解しない他のビタミンやミネラルなどは米飯の粘着力により米粒の外周に付着する。
【0020】
本発明では、栄養成分ないし機能性成分を付着させた米粒の表面を、さらにゼラチンで被覆する。その方法は任意であるが、例えば、ゼラチンに約4倍量の水を加えて、70〜90℃に加温して柔らかくし、これを攪拌機内の米飯に注ぎ、攪拌を続けることによって米粒の表面をゼラチン溶液で容易に被覆できる。
【0021】
次いで、この米飯を乾燥させる。乾燥の方法は任意であるが、米粒の水分が8〜10%になるように乾燥させることが必要である。かくして、本発明の健康アルファー化米として製了する。
【0022】
本発明の健康アルファー化米は、全粒状のままでもよいが、これを製粉機などを用いて粉砕し、好みの粒度の粉末状にすると、とろみのある粥状に復元することが可能である。
【0023】
なお、本発明の健康アルファー化米を食するときは、好みの量の水を加えて適宜に加熱すればよい。通常の米飯状から全粥状まで、好みの状態に復元して喫食できる。
【0024】
本発明で、粉末状にして用いる栄養成分ないし機能性成分としては、a)茶ポリフェノール・大豆イソフラボン・オリザトコトリフェノールなどのビタミン類、b)マルチトール・キシリトール・エリスリトール・パラチニット・パラチノース・イノシトールなどの糖アルコール、c)ヘム鉄・メチルスルフォニルメタン(MSM)などのミネラル、d)各種アミノ酸、e)イソマルトオリゴ糖・ガラクトオリゴ糖・キシロオリゴ糖・大豆オリゴ糖・ラクトスクロース・フラクトオリゴ糖・ラフィノース・グリコシルスクロース・ラクチュロース・トレハルロース・L−アラビノース・グルコン酸などのオリゴ糖類、f)カゼインホスホペプチド(CPP)・大豆グロブリン・大豆タンパク質・サーデンペプチドなどのタンパク質類、g)キトサン・寒天由来の食物繊維・グアーガム分解物・難消化デキストリン・ポリデキストロース・アップルファイバー・グルコマンナン・コーンファイバー・ビートファイバー・セルロース・ペクチン・ビール酵母由来の食物繊維、アラビアガム、フィチン酸、フィチン、などの食物繊維、h)ビフィズス菌・ガセリ菌などの乳酸菌類、i)DHAなどの脂肪酸、j)卵黄リン脂質・大豆リン脂質などのレシチン、k)コエンザイムQ10などの補酵素、その他、例えば、果汁粉末、種子抽出物、大豆発酵抽出物、麹菌類、黒酢抽出物、油脂粉末などを挙げることができる。
【0025】
ここで、栄養成分とは、ビタミン類・ミネラル・アミノ酸などヒトの成長に不可欠の栄養を与える成分のことをいう。また、機能性成分とは、ヒトが経口摂取する食品や食品素材に含まれる構成成分で、分泌系、神経系、循環系、消化系、免疫系などに影響を与え、抗変異原性、制ガン性、抗酸化性、生態防御性、血圧調節性、コレステロール調節性、整腸性など、ヒトの健康の維持・増進にプラスとなる生理作用を有する成分のことである(朝倉書店「食品大百科辞典」)。
【0026】
本発明において被覆材として用いるゼラチンは、体細胞の活性化に関与するコラーゲンが含まれているので、本発明の乾燥アルファー化米を継続的に摂食すると、コラーゲンが補給され、身体の新陳代謝がよくなって、身体器官の老化が防止されるなど健康の維持・増進に大いに寄与できる。
【0027】
さらに、本発明に係る健康アルファー化米を喫食し続けることによって、例えば、ガン予防、疲労回復、スタミナ・持久力の強化、虫歯の予防、ストレス・いらだちの解消、アレルギー体質の改善、風邪をひきやすい体質の改善、肝機能の強化、便秘の解消、胃腸の正常化、血糖値の正常化、肩こりの解消、筋肉増強、腰痛の予防と治癒、骨粗鬆症の予防と治癒、コレステロールや中性脂肪の改善など多くの効能を得ることができる。
【0028】
以下、実施例をもって本発明をさらに詳しく説明する、なお、本発明の説明において、「%」の表示は、特に断らない限り、重量割合を表す。
【実施例1】
【0029】
洗浄した米5kgを水に2時間浸漬した後、90℃で20分間蒸煮して、米粒を蒸煮前の約1.9倍(重量比)に膨潤させた米飯を作った。この米飯の表面に約500ccの冷水を散布して荒ら熱を取り、攪拌機に入れて、攪拌しながら、米飯の表面に適宜のビタミン類、ミネラル、アミノ酸の粉末を散布し、米粒に付着させた。次いで、ゼラチン20gを60℃の水80ccに溶解させた液を注ぎ込んで静かに攪拌を続け、米粒の表面をゼラチンで被覆した。この米飯を攪拌機から取り出して広げ、70〜90℃の熱風を当てて、米粒の水分が9%になるまで乾燥させ、本発明の健康アルファー化米として製了した。
【0030】
得られた健康アルファー化米は、紙袋に入れて密封し、約3年間常温に保存した後、取り出して検査したが、何ら異常はなかった。この健康アルファー化米100gに水200ccを加えて加熱したところ、きわめておしいい米飯ができあがった。
【実施例2】
【0031】
実施例1と同じ方法によって米5kgから米飯を作った。この米飯を攪拌機に入れて、攪拌しながら、クエン酸8g、ビタミンB1とB6を各3g、ドロマイト・コラーゲン各10gを水800ccに溶解させて散布した。さらに、攪拌を続けながら、ビタミン、ミネラル、アミノ酸の粉末を米飯に散布して米粒の表面に付着又は浸透させた。次いで、ゼラチン40gを120ccの熱水に溶解させた液を注ぎ込んで静かに攪拌を続け、米粒の表面をゼラチンで被覆した。この米飯を75〜80℃の熱風で含水量8〜10%程度まで乾燥させ、本発明の健康アルファー化米として製了した。その結果、4.4kgの健康アルファー化米が得られた(歩留り86%)。
【実施例3】
【0032】
実施例2の方法で作った健康アルファー化米を製粉機にかけて粉状に粉砕した。
この粉末状の健康アルファー化米40gに水300ccを加えて3分間加熱すると、とろみのある完全粥に復元することができた。
【産業上の利用性】
【0033】
以上、詳しく説明したとおり、本発明に係る健康アルファー化米は、病気を予防することができ、また、病気の治療にも役立つ。さらに、疲労回復につながり、健康状態を増進させることができる。
【0034】
本発明に係る健康アルファー化米は、製造した後長期間保存しても、米粒に付着させた栄養成分ないし機能性成分の効力を維持し続けることができる。また、米粒自体が変質することもない。そのため 本発明に係る健康アルファー化米は、通常の米と同様に市場に流通させることができ、かつ保存が可能である。
【0035】
また、本発明に係る健康アルファー化米の製造方法は、大がかりな機械を必要とせず、きわめて簡便である。このように、本発明の健康アルファー化米及びその製造方法は、病中・病後の者や高齢者など社会的弱者にとってきわめて意義深いものがある。





 

 


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