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発明の名称 回転式自動魚釣り機、及び、釣針作動装置。
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−82535(P2007−82535A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2006−221280(P2006−221280)
出願日 平成18年7月18日(2006.7.18)
代理人
発明者 岡村 勲
要約 課題
鰹等の回遊魚を短時間に数多く釣上げるには、竿を操る人数が多い程良いが、不漁が長引けば経費が嵩み経営を圧迫する。釣り動作中は隣人に針が刺さったり、魚体が直撃したりの危険性が常に伴う。近年は高齢化が進み労力の限界等で、鰹漁等の操業が衰退傾向にある。

解決手段
等間隔の釣り要具一式図15を主ベルト12で周回移動させ、擬餌針収納容器24の先端から落下着水した特殊な擬餌針17が遊泳中に喰い付いた魚は、釣下げ状態で道糸案内ローラー33の真下まで移動し垂直に引上げられ、回転中の自動拔針機構、図10、11の作動で脱針し船内に取り込まれる。拔針後の特殊な擬餌針は擬餌針収納容器で再度先端まで運ばれ落下着水する。本発明の回転式自動魚釣り機は、上記工程を連続的且つ安全に行うので経費節減や労力減に極めて有効であり、課題解決の効能を有している。
特許請求の範囲
【請求項1】
電気、液体等の動力源を応用し、一定方向に連続回転する速度制御可能方式の主駆動モーターの上部分にモーター軸と減速機を介して連結した、又は、直結の回転駆動軸に、機器装備台上に供給する電源回路接続のスリップリング装置を設け、その上部同軸上に拔針システム搭載の機器装備台と滑り防止策を施した主滑車が固定設備され、主滑車と支柱に配備された数個の従滑車の溝に嵌り、釣り要具一式を周回移動さす主ベルト、主ベルトの垂れ下がり防止手段の装備、搬送機能を備えた擬餌針収納容器、複数の海水噴射ノズル、収納容器、距離制御器により制御される上下駆動モーター及び歯車機構、支柱側と主駆動モーター側との重力のバランス調節装置等々から構成された、能動的側面を持つ運転動作機構と、針部が受動的に拔針動作を行う機能の特殊な擬餌針との、大別すれば前記二機構の連携動作によって連続的に漁獲する事を特徴とする、回転式自動魚釣り機。
【請求項2】
緊張した道糸を誘導する溝と、その緊張した道糸を案内し、重量を支える設置方向が相違したローラーを備え、レバーの先端部分に堅牢に保持された道糸保持具、本体中心部まで緊張した道糸を案内し包容する一筋の溝を縦全長に設け、道糸誘導器具を付帯し、弾性板を介して駆動用レバーの先端部分に保持された圧力器具、魚体受け止め器具、及び、カム駆動機構、等々の各種装置を機器装備台上に搭載し、道糸の緊張に反応する毎に拔針動作が始動する、自動拔針システムを装備した事を特徴とする、請求項1に記載の回転式自動魚釣り機。
【請求項3】
道糸案内要具、誘導要具を備えた長い空洞容器の上面部分に全長を通し、道糸のみが通過する幅の溝を一筋設け、内部に導かれた特殊な擬餌針を主ベルトよりも早く確実に先端の落下点まで運搬する移動手段を備え、又、回転式自動魚釣り機の休止中は特殊な擬餌針を収容する事を主要とした、擬餌針収納容器を装着した事を特徴とする、請求項1、請求項2に記載の回転式自動魚釣り機。
【請求項4】
請求項1〜請求項3に記載の回転式自動魚釣り機に使用される器具で、特殊な擬餌針を形成する根幹部分であって、キャップの上面に圧力を加える事により拔針動作が起動し、その作動によって釣針にかかった魚が自重で脱落したり、魚体の脱針後は回転釣針部が瞬時に作動前の状態に復帰する機能を有する事を特徴とする、釣針作動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、特殊な擬餌針の搬送、変動遊泳、魚の釣り上げ、移動、および拔針を自動的に連続して行う事を目的とした、回転式自動魚釣り機とこれに関連する機器に関する。
【背景技術】
【0002】
鰯などの活魚を撒き餌に擬餌針を使用しての鰹等の釣り上げ操作は、ある程度熟練した釣り人一人一人が竿を操りながら行う、竿一本釣り漁法が今日でも主流である。
自動化の文献開示の例として、
【特許文献】特公 昭44−22468
【特許文献】特公 昭47−51079
【特許文献】特公 昭49−17835
【特許文献】特公 昭49−22834
【特許文献】特開 平 7−322792
【特許文献】特開 平10−248437
【特許文献】特開 2003−102
【特許文献】特開 2005−204640
【特許文献】特許 2950323
【非特許文献】実全 昭63−158172
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述のように、一本一本の竿で短時間内に釣り上げる数量は、釣り手の人数により左右される為、多人数であればある程漁獲量は大となるが、しかし反面、長期間の不漁が続けば、それだけ人件費や燃料費等諸々の費用で経費が嵩み経営を圧迫する事になる。
【0004】
釣り操作の形態は,各人が横一列に並んで行う為、個々の手法によっては擬餌針が隣人に刺さったり、或は、撥ね上げた魚体が直撃したり等常に危険性が伴う。又、抜針は魚体を撥ね上げた空中で行う為、落下した際の打身で魚体の肉質劣化を生ずる恐れが有る。
【0005】
近年は漁業に携る人材の減少で高齢化が進み、鰹一本釣り等の労力に限界を生じたり、燃料費の高騰や餌代等の経費増大で操業が成り立たず、撤退する漁業者が漸増している。
【0006】
上記、参考文献においての各装置は、本発明の回転式自動魚釣り機と、構造や作動機構、漁獲方法、拔針システム、釣り要具の形式、擬餌針の移送および収納等、その構造や作動形態においては、大いに相違するものである。一例として、二、三の文献では幹糸と枝糸の二本の糸が同時に海中を移動する漁法であるが、糸同士の縺れはないか、糸と魚の絡み付きは発生しないか、もし絡んだ場合の拔針動作の方法は、等不安な要素が考えられる。(7)[特許文献]の拔針機構は、本発明の拔針動作とは、原理構造が異質であると考察する。(10)[非特許文献]は、小形容の擬餌針を構成する観点から、負荷に対応しての中空支持具や切り欠きを有した特殊針に、強度的及び構造的な問題があるし、起動方法が移動軸を引く動作であり、本発明の釣針作動装置とは原理構造が根本的に相違する。
【0007】
本発明は、上記の様な種々の問題点を解消する目的に考案された連続的一本釣り様式の自動装置で、作動原理や構造が簡単で効率良く安全に漁獲動作を行う事を特徴とする。
【問題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するための本発明の回転式自動魚釣り機は、等間隔に順次着水する特殊な擬餌針の遊泳動作に微妙な変化を与えながら、ある一定の距離引き進む、喰い付いた魚は釣り下げて移動する、抜針装置で自動的に拔針する、船内に取り込む、拔針後の特殊な擬餌針は擬餌針収納容器に装備した搬送手段にて再度着水地点まで早く確実に移送する、これら一連の動作を連続的に効率良く行う事によって、これらの課題を解決する。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明によって、魚を自動的に釣り上げ、移動、および拔針動作を連続的に行うようにした。よって漁獲率が向上し、安全で少人数での操業が可能になり、人件費の節減、居住施設や付帯設備の縮小、労力の減少に伴い高齢者でも対応可能、魚体の鮮度保持に有利、等々多くの利点が期待でき経費節減や安全対策に極めて有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
図1,図2は本発明の第1の実施の形態に係り、図1はその外観平面図、図2はその運転状態の右側面図、図3、図4、図5は釣針作動装置の構成図で図3は本体部分の正面断面図、図4は回転釣針器具の側断面図、図5は釣針作動装置の側断面図、図6は道糸保持具の平面断面図、図7は道糸保持具の側断面図、図8は圧力器具の斜視図、図9はその平面図、図10は自動拔針に関連する各器具の斜視図、図11は機器装備台上の作動機構の外観平面図、図12は擬餌針収納容器の側断面図、図13はその外観平面図、図14は擬餌針収納容器と制御機器の断面図、図15は主ベルトの取付け器具に繋がった釣り要具一式の斜視図、図16はローラー式移動支持装置の側面図、図17は正面断面図である。
【0012】
図1、図2、に示すように、本発明の回転式自動魚釣り機は、耐腐蝕性で軽く強靭な強度を有した材質の支柱、左側9、先端側10、右側11に配備した数個の従滑車8と主駆動モーター軸に連結の速度調整された回転駆動軸4に固定した主滑車7の溝に、緊張調節装置28により一定の張りを維持した主ベルト12がしっかりと嵌っている。この主ベルトには等間隔に設置した取付け器具13に、弾性材14弾性材の伸張を規制する紐15道糸16及び特殊な擬餌針17等が繋がった釣り要具一式、図15が繋がっている。尚、この主ベルト12は支柱9,10,11に懸る負荷を支える補助的な役目も有している。
【0013】
主駆動モーター1の回転軸に減速機を介して連結、又は直結した、回転駆動軸4に機器装備台19上の電気回路に電源を接続するスリップリング装置3を付帯し、回転駆動軸4に固定装備された主滑車7と機器装備台19が調整された速度で回転を始めると、主ベルト12が移動を開始、それに繋がれた特殊な擬餌針17等釣り要具一式、図15が追従を始める。
【0014】
今、ある一箇所の取付け器具13に繋がれた釣り要具一式、図15が船内側を周回して道糸案内要具20及び誘導要具21に至ると、道糸16は擬餌針収納容器24の上面に設けられた溝22に案内され溝に沿って移動を開始、特殊な擬餌針17は誘導要具21によってベルトコンベア−23の上に誘導される。
【0015】
本発明の釣針作動装置図5に、羽毛、皮類、ゴム、合成樹脂,繊維等々で形成の擬似で装飾された特殊な擬餌針17が、擬餌針収納容器内のベルトコンベア−23に乗って主ベルト12の移動速度よりも早く運ばれ、擬餌針収納容器24先端には特殊な擬餌針が先着するが、取付け器具13の進行に伴って、釣り要具一式が緩んだ時点で落下し、取付け器具13が先端従滑車8に達すると同時に着水する。
【0016】
1、特殊な擬餌針を設定位置に落下させる。2、回転式自動魚釣り機図1が休止中は特殊な擬餌針を風防の目的に収容する。前二事項が主要素の擬餌針収納容器24は、図12、図13に図示するように、内部は空洞で上面には道糸16のみが通過する幅の溝22を設けた長い形容の容器に、一例として、小型の駆動モーター25に歯車を介して連結の駆動ローラー26と中間および先端部の従ローラー27によって、容器内部は進行方向の外部は逆方向に循環するベルトコンベヤー23方式等の搬送手段を備え、常に早く確実に特殊な擬餌針17を落下地点まで搬送し、取付け器具13が支柱9の先端従滑車に達すると同時に着水させる機能を有するものである。又、擬餌針収納容器24は先端部近くに自体の先端と海面Sとの空間距離を許容範囲内に維持する機能の上下駆動用モーター63の発停をコントロールする制御機器62も付帯している。
【0017】
上下駆動用モーター63の電気回路は、切替えスイッチの手動側では制動機能は可動の逆運転可能方式で、魚釣り機の稼動準備や修理調整、格納等に使用する操作回路である。一方、自動運転側は一定方向のみの運転で制動は不作動機能とし、船体Tの横揺れ或は波浪の変化等により海面Sが制御機器、図14の浮き球83に接し浮き上げると、リミットスイッチ86の作動により上下駆動用モーターが始動、支柱9に固定保持の擬餌針収納容器24は支柱と共に上昇し海面から逃れる動作を自動的に行う回路となっている。
【0018】
海面Sが浮き球83から離れ押し棒82が下がれば、リミットスイッチ86は断となり上下駆動モーター63は停止フリーとなるが、支柱側全重力と機構支持軸67の支点を界に、主駆動モーター側下部全体に働く反対方向の重力との平衡度合から、支柱及び擬餌針収納容器24は上下駆動用モーターを逆回転させながら、自然的、且つ穏かな速度で下降し、支柱の傾斜設定位置近くで両側が平衡を保つよう、弾性体等によるバランス調節機能を設備して支柱側の急激な降下を防御している。
【0019】
上記、擬餌針収納容器24の移送機能により、特殊な擬餌針17の海中での遊泳距離が長くなる事によって魚群と交わる機会が増大し、魚が喰い付く確率の向上を計ったものである。又、擬餌針収納容器24を設ける事によって、支柱9,11の長さを縮小でき強度の増大及び重量の軽減等の利点も有している。
【0020】
海中に落下した特殊な擬餌針17は、主ベルト12に引かれ海中を遊泳しながら支柱11に保持された収納容器32に設備の弾性機能体の道糸取り込み要具29に達するが、この距離間には特殊な擬餌針の遊泳動作を活餌の行動変化に映し魚の視覚を惑わす目的で、先端側支柱10に設置した複数の連続噴射中のノズル98からの圧力海水を、釣り要具一式がノズル群の前面を通過する際に弾性材14の下部分に当てて、道糸16に不規則な動揺を起させ、特殊な擬餌針の遊泳動作に微妙な変化を生じさせている。また、喰い付いた魚体を引張っている釣り要具一式、図15が支柱10と支柱11の交点に設置された従滑車8を通過する際の主ベルトの進向変化に伴い生じる道糸の緩みで魚が、ば・れる、のを防ぐ手段として、支柱11の長さを支柱9よりも短くし、支柱10との交点の内角を大きくする事によって、道糸の緊張持続を可能にしている。又、支柱11を短くする事で、特殊な擬餌針の遊泳距離が長くなり、吊下げて移動する距離的、強度的な利点等も生じる。
【0021】
特殊な擬餌針17が、着水した地点から道糸取り込み要具29に至るまでの遊泳中に魚が喰い付かなかった場合の道糸16は、道糸取り込み要具29に導かれて同位置に設けた誘導要具30に案内され特殊な擬餌針を真上の方向に案内しながら、道糸は溝31に特殊な擬餌針は収納容器32の中に入り、主ベルト12に引かれて内部を滑りながら船内に導入される。尚、この収納容器32は回転式自動魚釣り機、図1が休止中は、特殊な擬餌針の収容の役目も併せ持つ。
【0022】
特殊な擬餌針17の遊泳中に喰い付いた魚は、従来使用の釣り竿の撓りの弾性力に相似した弾性材14の応力と弾性材の伸びを規制する紐15で引かれながら進み、緊張した道糸16が道糸取り込み要具29を撓ませ、主ベルト12に吊られた状態で移動し道糸案内ローラー33の真下に到る。回転式自動魚釣り機の通常の運転形態は、図2に示すように擬餌針収納容器24の先端部分は、釣り要具一式の規定長さの関係上、常に一定の高さまで海面に近づける必要が生じ、ある角度の傾斜を維持している。従って魚体Fには常に釣り上げ作用が働き、自身の重力と慣性力で針部には余分の力が加わる為、魚体が釣針から外れる可能性は少ない。尚、吊下げて移動する従滑車間の長い間隔には重量による主ベルトの垂れ下がり防止策を講じその手段の一つとして、ローラー式移動支持装置図16、図17が支柱11に固定装着され、主ベルトの垂れ下がり量を安全範囲内に維持している。
【0023】
道糸案内ローラー33に緊張した道糸16が乗ると、魚体Fは道糸案内ローラーとの、ある一定の間隔の距離まで垂直に引上げられ、その計画された間隔に達した時点で、道糸保持具34、圧力器具35、及び、魚体受け止め器具36等々機器装備台19上に設置された本発明の自動拔針システムの各関連機器が周回してくる。
【0024】
道糸案内ローラー33と魚体Fとの間隔に、道糸保持具34と圧力器具35が入り込むと、緊張した道糸16は道糸保持具34、圧力器具35に設けられた溝に嵌り込む。尚、釣り要具一式の長さの規定は、上記工程を連続してタイミング良く進行させる為で、道糸保持具及び圧力器具の一回転する周回移動距離によって定まってくる。又、工程を確実に遂行する為の絶対的条件である取付け器具13の設置の間隔が決まれば、その取付け数から環状の主ベルトの全長が決定される。
【0025】
図6、図7で図示する道糸保持具34は常に垂直の姿勢を保ち、左右には自在に振れるが前後の振れは僅かで道糸案内の形状を成した溝と、道糸の緊張方向に対応し摩擦による道糸の損傷を防ぐ手段の取付け方向が相違の複数のローラーを設置した器具で、支点軸37を中心に滑り台39上を移動するレバー38の先端部分に取り付けられている。尚、道糸案内ローラー33用支持具、道糸保持具用レバー38、圧力器具用レバー44、及び、魚体受け止め器具保持用レバー47は、長期間使用の主ベルトの伸張によって生じる取付け器具13の間隔のズレに対応する為、長さの調節が自在な構造としている。また、前記各レバーや支持具が調整された場合は、釣り要具一式の道糸も修正糸と取替えを行う。
【0026】
圧力器具 図8、図9は道糸保持具34の真下に位置し、上部分は道糸案内の形状を成した器具で、中心部までの深さの溝が縦断し、道糸保持具から道糸16を受け入れ、下方の先端部分は、付帯の道糸誘導要具40によって自動的に溝内に導かれる。この道糸誘導要具40は魚体や他の物体に接触すると軸41を支点に上下移動が自由であり、拔針の圧力動作の妨げにならない構造となっている。又、道糸誘導要具40は針部が魚体から外れた場合の特殊な擬餌針17の跳ね上がりを防止する役目も有している。
【0027】
圧力器具35は、常時垂直な姿勢を維持し弾性板42を介して回転軸43に連結し、駆動用レバー44の先端軸受け部に取り付けられ、左右には自由に動揺するが前後の動作は機器装備台19の傾斜から生じる道糸との中心線の狂いを修正する必要上、ある程度の振れが可能な構造としている。弾性板42は圧力器具35が駆動用レバー44により下降する際の円弧によって生ずる道糸保持具34との中心線の狂いを補正する役目を有するものである。
【0028】
圧力器具35を先端部に取り付けた駆動用レバー44は、道糸保持具用レバー38に設けた軸45を支点にして機器装備台19に設置したカム駆動用モーター49に連結のカム46の動作により圧力器具35の上下運動を行う機構である。
【0029】
緊張した道糸16が道糸保持具34と圧力器具35の溝に嵌ると、道糸保持具と圧力器具は魚体Fの慣性力によって滑り台39上を滑り始め、後方に装備された、左右には動揺自在で前後不動の魚体受け止め器具36に魚体が受け止められるまで滑り続ける。魚体が受け止められると、受け止め器具保持用レバー47の僅かな移動によってリミットスイッチ48が作動しカム駆動用モーター49が始動、歯車56を介して連結のカム46が回転を始めローラー59を押し上げると圧力器具35が道糸に沿って下降を開始する。又、魚体が受け止め器具に受け止められると同時に道糸に働く後方への力が無くなる為、道糸保持具と圧力器具は回転を開始、道糸案内ローラー33を躱すと同時に全重量が道糸保持ローラー94にかかる。
【0030】
道糸保持具34と圧力器具35が回転中も圧力器具は下降を続け、先端部が特殊な擬餌針17のキャップ上面を叩くように接触し押し付ける。尚、圧力器具の先端接触面は滑り防止策として、多数の凹凸を施した特殊な形状に仕上げている。
【0031】
特殊な擬餌針17のキャップ50が調整された僅か1.0ミリメートル前後の移動によって、キャップに固定した突き棒51が釣針作動装置、図5の止めピン52を押し下げると回転釣針器具6は、軸73を支点に魚体自身の重力で回転し拔針脱落する。魚体Fが落下すると回転釣針器具は、回転復帰用弾性体53によって止めピンが本体の突き棒の作動用穴に嵌り込む位置まで瞬時に反転し作動前の状態に復帰する。
【0032】
魚体Fが脱落すると、魚体受け止め器具36に働いていた魚体の後方への慣性力は零となるため、受け止め器具保持用レバー47が復帰用弾性体54により止めピン55まで引き戻され作動中のリミットスイッチ48は断となりカム駆動のモーター49は停止する。
【0033】
制動機能を持たないカム駆動モーター49が停止してフリーになると、カム46は圧力器具駆動レバー44の復帰用弾性体58の力でローラー59に押し付けられる為、逆回転し元の定位置に戻るが、圧力器具35も作動前の位置に復帰する。また同時に、道糸保持具34のレバーに取り付けた引き戻し弾性体60の引張力で道糸保持具34圧力器具35は滑り台39上を瞬時に止めピン61まで移動して作動前の状態に復帰する。
【0034】
魚体F脱落後の道糸保持具34と圧力器具35の溝に嵌っていた道糸16は回転によって溝が反対方向に達すると主ベルト12に引かれながら溝から離れ、再度道糸案内要具20に到り案内されながら擬餌針収納容器24上に誘導される。
【0035】
自動拔針動作の失敗、或は拔針動作が不可能な軽量の魚体、又は浮流物が掛った場合等不測の事態には、魚体や浮游物が船内側の周縁を道糸保持具34に吊られた状態で周回中に検知器具、例えば物体の重量等を検知して緊急遮断停止の機能を設け、事故発生を未然に防止する機構を備えている。
【0036】
回転式自動魚釣り機、図1の休止中の格納は、自動回路から手動回路に切り替える事によって機構支持台65上の機構全体が船内の方向に上下駆動用モーター63、および歯車64によって反転操作され、支柱9,11の格納固定位置まで回転移動される。又、組立、分解修理等の必要時は横方向に旋回可能な機構支持台65と据付台66の構造とする。一例として、図2のように機構支持台の底辺中心部分と据付台とにそれどれ凹凸用の円筒を設け機構支持台の凹部円筒を据付台の凸部円筒で支え、運転中は止めピン68にて固定し、修理等の必要時は止めピンを緩め手動にて横方向の旋回が可能な構造とする。
【0037】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。例えば、本説明では擬餌針収納容器24に備える搬送手段としてベルトコンベアー方式を記述しているが、他方式として、支柱9よりも釣り要具一式の全長分だけ短い溝を設けた空洞容器を設け、その先端部分に投球マシンのような簡単な投げ飛ばし機器を設置して特殊な擬餌針17を釣り要具一式の長さの2倍の距離近くを、取付け器具13が先端従滑車の近くに達すると同時に飛ばす方式や空洞の溝付き容器内に先端方向に連続的に射水して、その圧力水で移送する手段も考えられるが、この方式等も本発明の擬似針収納容器24の目的範囲に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、海面近くを浮遊する魚群を目的に、連続して漁獲する回転式自動魚釣り機、及び、釣針作動装置等を備えた特殊な擬餌針を製造、販売する産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る回転式自動魚釣り機の外観平面図。
【図2】 図1の回転式自動魚釣り機の運転状態時の右側面図。
【図3】 釣針作動装置の本体部分の正面断面図。
【図4】 回転釣針器具の側断面図。
【図5】 釣針作動装置の側断面図。
【図6】 道糸保持具の平面断面図。
【図7】 道糸保持具の側断面図。
【図8】 圧力器具の斜視図。
【図9】 圧力器具の平面図。
【図10】 拔針に関連する各機器の斜視図。
【図11】 機器装備台上の作動機構の外観平面図。
【図12】 擬餌針収納容器の側断面図。
【図13】 擬餌針収納容器の外観平面図。
【図14】 擬餌針収納容器及び制御機器の断面図。
【図15】 主ベルトの取付け器具に繋がった、釣り要具一式の斜視図。
【図16】 ローラー式移動装置の側面図。
【図17】 ローラー式移動装置の正面断面図。
【符号の説明】
【0040】
1 主駆動モーター
2 回転減速装置
3 供給電源接続用スリップリング装置
4 回転駆動軸
5 釣針作動装置の本体部
6 釣針作動装置の回転釣針器具
7 主滑車
8 従滑車
9 左側支柱
10 先端側支柱
11 右側支柱
12 主ベルト
13 取付け器具
14 弾性材
15 伸張を規制する紐
16 道糸
17 特殊な擬餌針
18 ワンタッチ式フック
19 機器装備台
20 道糸案内要具
21 誘導要具
22、31 溝
23 ベルトコンベアー
24 擬餌針収納容器
25 ローラー駆動モーター
26 駆動ローラー
27 従ローラー
28 緊張調節装置
29 道糸取り込み要具
30 誘導要具
32 収納容器
33 道糸案内ローラー
34 道糸保持具
35 圧力器具
36 魚体受け止め器具
37 支点軸
38 道糸保持具用レバー
39 滑り台
40 道糸誘導要具
41、45、57、73、77、78、103、 軸
42、53、54、58、60、71、72、 弾性体
43 回転軸
44 圧力器具駆動用レバー
46 カム
47 魚体受け止め器具保持用レバー
48 リミットスイッチ
49 カム駆動用モーター
50 キャップ
51 突き棒
52、55、61、68、70、76、 止めピン
56、64、 歯車
59 ローラー
62 制御機器
63 上下駆動用モーター
65 機構支持台
66 据付台
67 機構支持軸
69 隔壁板
74 止めピン飛び出し止め具
75 道糸取付け具
79 保護筒キャップ
80 保護筒
81 押し棒ガイド管
82 押し棒
83 浮き球
84 浮き球受け具
85 浮き球用枠
86 リミットスイッチ
87 電線
88 先端ローラー軸
89 先端ローラー軸保持具
90 制御機器保持具
91 制御機器保持具固定用止め具
92 支持軸
93 誘導ローラー
94 道糸保持ローラー
95 軸受
96 軸
97 保持軸
98 噴射ノズル
99 共通管
100 水ホース
101 ローラー式移動支持台
102 ローラー
104 摩擦部材
105 ローラー走行台座
106 台座支持具
107 ストッパー
T 船体
S 海面
F 魚体
A=B=C 移動距離




 

 


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