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発明の名称 種籾の温湯消毒装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−49921(P2007−49921A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−236366(P2005−236366)
出願日 平成17年8月17日(2005.8.17)
代理人
発明者 川島 謙蔵 / 蓮見 悦雄 / 阿部 敏行 / 川島 誠蔵
要約 課題
温湯タンクと種籾容器の吊り構造とを一体化して、設置状況や作業形態の状況等に応じた設置や移設等を容易に行うことができる種籾の温湯消毒装置を提供する。

解決手段
温湯消毒装置1は、種籾を温湯に浸す温湯タンク2と、種籾を収容する通水性の種籾容器3と、温湯タンク2上で種籾容器3を上下動案内する種籾容器の吊り構造4とで構成されている。種籾容器の吊り構造4は、種籾容器3を温湯タンク2に張った所定水位の温湯に浸す下降位置と、温湯から引き上げる上昇位置でそれぞれ係止する構成である。種籾容器の吊り構造4は、種籾容器3を吊りバネ9,9により上昇方向に弾力支持されていて、種籾容器3を温湯に浸かる位置まで押し下げると係止され、その係止を解除すると上昇する構成となっている。
特許請求の範囲
【請求項1】
種籾を温湯に浸して病原菌を死滅ないしは不活化する種籾の温湯消毒装置であって、種籾を温湯に浸す温湯タンクと、種籾を収容する通水性の種籾容器と、温湯タンク上で種籾容器を上下動案内する種籾容器の吊り構造とで構成され、上記種籾容器の吊り構造は、種籾容器を温湯タンクに張った所定水位の温湯に浸す下降位置と、温湯から引き上げる上昇位置でそれぞれ係止する構成であることを特徴とする種籾の温湯消毒装置。
【請求項2】
温湯タンク上で種籾容器を上下動案内する種籾容器の吊り構造の種籾容器を温湯タンクに張った所定水位の温湯から引き上げる上昇位置は、種籾容器の底部が温湯に浸かっている高さであることを特徴とする請求項1記載の種籾の温湯消毒装置。
【請求項3】
温湯タンク上で種籾容器を上下動案内する種籾容器の吊り構造は、種籾容器を上昇方向に弾力支持されていて、種籾容器を温湯に浸かる位置まで押し下げると係止され、その係止を解除すると上昇する構成であることを特徴とする請求項1または2記載の種籾の温湯消毒装置。
【請求項4】
温湯タンクの左右いずれか一方の作業領域に、温湯消毒後の種籾を冷却する冷水タンクを配置したことを特徴とする請求項1、2または3記載の種籾の温湯消毒装置。
【請求項5】
温湯タンクの左右いずれか一方の作業領域に種籾を載せる作業台を配置し、かつそのいずれか他方の作業領域に温湯消毒後の種籾を冷却する冷水タンクを配置したことを特徴とする請求項1、2または3記載の種籾の温湯消毒装置。
【請求項6】
温湯消毒後の種籾を冷却する冷水タンクには、水切り機能を備えた作業台を並設したことを特徴とする請求項4または5記載の種籾の温湯消毒装置。
【請求項7】
冷水タンク内に、種籾を貯留冷水の水面近くに浸漬するための嵩上げ台を設けてあることを特徴とする請求項4、5または6記載の種籾の温湯消毒装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、種籾を温湯に浸して種籾の表面に付着しまたは籾殻と果皮との間に潜む病原菌(いもち病、ばか苗病、苗立枯細菌病、ごま葉枯病、褐条病、もみ枯細菌病など)を死滅ないしは不活化する種籾の温湯消毒装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
種籾を所定温度の温湯に所定時間浸すことにより、種籾の表面に付着または籾殻と果皮との間に潜む病原菌を死滅ないしは不活化(以下、消毒という)する装置であって、種籾を収容した種籾容器を自走クレーンで吊り下げて温湯タンクに出し入れする種籾の温湯消毒装置は、特開2004−290011公報、特開2003−235308公報、特開平11−318118号公報および特開2002−325505公報に記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−290011公報
【特許文献2】特開2003−235308公報
【特許文献3】特開平11−318118号公報
【特許文献4】特開2002−325505公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前掲の特開2004−290011公報、特開2003−235308公報、特開平11−318118号公報および特開2002−325505公報が紹介するように、温湯タンクや冷却槽などを配置した空間を跨ぐように自走クレーンを設備して、温湯タンクや冷却槽に対する種籾容器の上げ下げや吊り上げた種籾容器の移動作業などを行うようにしたものでは、自走クレーンを装備するため、作業場に四脚となる支柱を構築するか、あるいは建屋の天井や梁を利用してクレーンの桁構造を構築しなければならないところから、自走クレーン自体が大掛かりになるばかりでなく、自走クレーンが構築物のため温湯タンクとの一体化が図れないため、作業形態等の状況によって移設を要する場合であってもそれを妨げる要因となる。
【0005】
そこで本発明は、前述のような従来のものの問題点を解消しようとするものであって、種籾を温湯に浸す温湯タンクと、種籾を収容する通水性の種籾容器と、温湯タンク上で種籾容器を上下動案内する種籾容器の吊り構造とで構成し、種籾容器の吊り構造として、種籾容器を温湯タンクに張った所定水位の温湯に浸す下降位置と、温湯から引き上げる上昇位置でそれぞれ係止する構成とすることにより、温湯タンクと種籾容器の吊り構造とを一体化して、設置状況や作業形態の状況等に応じた設置や移設等を容易に行うことができるとともに、温湯タンクを中心とする種籾の消毒作業の効率化と省力化を図ることができる種籾の消毒装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は請求項1ないし7に係る種籾の温湯消毒装置を提供する。すなわち、請求項1に係る種籾の温湯消毒装置は、種籾を温湯に浸して病原菌を死滅ないしは不活化する種籾の温湯消毒装置であって、種籾を温湯に浸す温湯タンクと、種籾を収容する通水性の種籾容器と、温湯タンク上で種籾容器を上下動案内する種籾容器の吊り構造とで構成され、上記種籾容器の吊り構造は、種籾容器を温湯タンクに張った所定水位の温湯に浸す下降位置と、温湯から引き上げる上昇位置でそれぞれ係止する構成であることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に係る種籾の温湯消毒装置は、請求項1記載の構成において、温湯タンク上で種籾容器を上下動案内する種籾容器の吊り構造の種籾容器を温湯タンクに張った所定水位の温湯から引き上げる上昇位置は、種籾容器の底部が温湯に浸かっている高さであることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に係る種籾の温湯消毒装置は、請求項1または2記載の構成において、温湯タンク上で種籾容器を上下動案内する種籾容器の吊り構造は、種籾容器を上昇方向に弾力支持されていて、種籾容器を温湯に浸かる位置まで押し下げると係止され、その係止を解除すると上昇する構成であることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に係る種籾の温湯消毒装置は、請求項1、2または3記載の構成において、温湯タンクの左右いずれか一方の作業領域に、温湯消毒後の種籾を冷却する冷水タンクを配置したことを特徴とするものである。
【0010】
請求項5に係る種籾の温湯消毒装置は、請求項1、2または3記載の構成において、温湯タンクの左右いずれか一方の作業領域に種籾を載せる作業台を配置し、かつそのいずれか他方の作業領域に温湯消毒後の種籾を冷却する冷水タンクを配置したことを特徴とするものである。
【0011】
請求項6に係る種籾の温湯消毒装置は、請求項4または5記載の構成において、温湯消毒後の種籾を冷却する冷水タンクには、水切り機能を備えた作業台を並設したことを特徴とするものである。
【0012】
請求項7に係る種籾の温湯消毒装置は、請求項4、5または6記載の構成において、冷水タンク内に、種籾を貯留冷水の水面近くに浸漬するための嵩上げ台を設けてあることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、種籾を温湯に浸す温湯タンクと、種籾を収容する通水性の種籾容器と、温湯タンク上で種籾容器を上下動案内する種籾容器の吊り構造とで構成し、種籾容器の吊り構造として、種籾容器を温湯タンクに張った所定水位の温湯に浸す下降位置と、温湯から引き上げる上昇位置でそれぞれ係止する構成とすることにより、温湯タンクと種籾容器の吊り構造とを一体化して、設置状況や作業形態の状況等に応じた設置や移設等を容易に行うことができるとともに、温湯タンクを中心とする種籾の消毒作業の効率化と省力化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の一実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置の斜視図、図2は同上縦断正面図、図3は本発明の他の実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置の断面図、図4は本発明のさらに他の実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置の断面図である。
【0015】
図1および図2において、1は種籾の温湯消毒装置である。この種籾の温湯消毒装置1は、温湯タンク2と、種籾を収容する多孔状で通水性の種籾容器3と、温湯タンク2上で種籾容器3を上下動案内する種籾容器の吊り構造4とで構成されている。上記種籾容器の吊り構造4は、種籾容器3を温湯タンク1に張った所定水位の温湯aに浸す下降位置と、温湯aから引き上げる上昇位置でそれぞれ係止する構成となっている。すなわち、温湯タンク2の背面側に固定支持した左右一対の支柱5、5に架設した横桁6に吊り筒体7を垂下固定し、その吊り筒体7に可動筒体8を伸縮自在に装着してあって、可動筒体8の下端に種籾容器3を吊り下げてあり、吊り筒体7の下部の筒体8が左右2本の吊りバネ9,9によって上昇方向に弾力支持されている。そして、種籾容器3をその左右の把手10,10を持って温湯に全体が浸かる位置(図2に破線で示す位置)まで押し下げると係止され、その係止解除レバー11を引いて係止状態を解除すると吊りバネ9,9の弾力によって上昇するように構成されている。12は給湯機、13は温湯噴出部、14はスノコであって、温湯タンク2内の温湯aは、給湯機12との間を循環させて温湯aの温度を所定範囲に保つようになっている。なお、吊りバネ9,9を備えないで種籾容器3を手動で上昇させる構成としたり、また、吊りバネ9,9の弾力を手動上昇を軽快にするための補助力とする構成としてもよい。
【0016】
係止解除レバー11を引いて係止状態を解除すると吊りバネ9,9の弾力(または手動)によって上昇する種籾容器3の上昇位置は、図2に実線で示すように、種籾容器3の底部が温湯aにある程度浸かっている高さである。なお、種籾容器3の上昇位置は、必要に応じて温湯aの水面上から完全に出た高さとすることもできる。
【0017】
種籾の温湯消毒を行うには、種籾を余裕をもたせて詰めた網袋を適宜個数、上昇位置にある種籾容器3に手作業で収め、次いで種籾容器3の把手10,10を持って押し下げると、種籾容器3は種籾が温湯a中に浸かった状態で係止されてその状態が保持され、温湯消毒が開始される。種籾を温湯aに浸漬する時間は10分間程度(温湯aの温度は60℃程度)であるから、その時間の経過した際には、係止解除レバー11を引いて種籾容器3をその底部が温湯aにある程度浸かっている高さ上昇させたうえ、網袋を手作業で取り出して次工程に移行する。なお、網袋を扱う手作業にはゴム手袋などを着用するとよい。
【0018】
図3に示す実施の形態にあっては、図1および図2に示す温湯タンク2の右側の作業領域に、温湯消毒後の種籾を冷却する冷水タンク15を配置し、かつ左側の作業領域には種籾を詰めた網袋を載せる作業台16を配置するとともに、冷水タンク15の右側には水切り機能を備えた作業台17を並設してある。また、冷水タンク15内には、種籾を貯留冷水の水面b近くに浸漬するための嵩上げ台(スノコ)18を設けてある。その他の構成は図1に示すものと同構成である。
【0019】
図3に示す実施の形態においては、種籾を詰めた網袋は適宜作業台16上に運んで載せておき、上昇位置にある種籾容器3に手作業で網袋を適宜個数収め、次いで種籾容器3の把手10,10を持って押し下げると、種籾容器3は種籾が温湯a中に浸かった状態で係止されてその状態が保持され、温湯消毒が開始される。次いで、所定の温湯消毒時間が経過した時点で係止解除レバー11を引いて種籾容器3をその底部が温湯aにある程度浸かっている高さ上昇させたうえ、種籾容器3から網袋を手作業で取り出し、冷水タンク15の嵩上げ台18上に載せて冷却する。所定時間冷水に浸漬して種籾を冷却した網袋cは手作業で作業台17上に移し、水切り後に所定の場所へ搬出する。
【0020】
図1および図2または図3に示した種籾の温湯消毒装置1によれば、温湯タンク2内の温湯aに浸漬する種籾容器3は、温湯aから上昇させた状態でもその底部が温湯aに浸っているので、種籾容器3は保温状態となる。このため、次の温湯消毒工程に移行した際の温湯aの温度低下が少なく、温湯消毒する種籾を当初から速やかに所定の温度に保つことができるので、種籾の発芽能を損なうことなく高い温湯消毒効果を期待することができる。ところで、従来の種籾の温湯消毒装置では、温湯消毒後に種籾容器ごと冷水に浸して種籾の冷却を行っていたので、その冷却工程で種籾容器の温度が大きく下がってしまい、次の温湯消毒工程においては種籾容器自体の温度が低いことが浸漬後の温湯の温度低下につながり、温湯の温度の回復までの時間が長引き、それが温湯消毒効果を損なうもととなっていたのに比べて、本発明に係る種籾の温湯消毒装置は大いに優れているものである。
【0021】
また、温湯消毒後の種籾(網袋)を種籾容器3から取り出す工程は、種籾容器3を温湯タンク2の温湯aから大部分出ている状態の手作業であり、特に図3に示した実施の形態にあっては、冷水タンク15では網袋を嵩上げ台18上に載せて冷水bの水面近くに浸漬するので、これを取り出す際の手作業も冷水に深く手を入れる必要がなく、寒冷時であっても快適に作業を行うことができる点でも一段と優れている。
【0022】
本発明に係る種籾の温湯消毒装置は、必ずしも図1および図2または図3に示す構成でなくても、図4に示すようにホイスト19による種籾容器3の吊り上げ構成とすることもできる。なお、図4に示す実施の形態において、その他の構成は図1および図2または図3に示すものと同構成であるから、同構成箇所には同符号を付してその説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置の斜視図である。
【図2】同上縦断正面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態に係る種籾の温湯消毒装置断面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 種籾の温湯消毒装置
2 温湯タンク
3 種籾容器
4 種籾容器の吊り構造
5,5 左右一対の支柱
6 横桁
7 吊り筒体
8 可動筒体
9,9 吊りバネ
10,10 把手
11 係止解除レバー
12 給湯機
13 温湯噴出部
14 スノコ
15 冷水タンク
16 作業台
17 水切り機能を備えた作業台
18 嵩上げ台(スノコ)
19 ホイスト
a 温湯
b 冷水
c 種籾を詰めた網袋




 

 


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