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藻場増殖礁 - 住友大阪セメント株式会社
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発明の名称 藻場増殖礁
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−195409(P2007−195409A)
公開日 平成19年8月9日(2007.8.9)
出願番号 特願2006−14351(P2006−14351)
出願日 平成18年1月23日(2006.1.23)
代理人 【識別番号】100085338
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 一博
発明者 鈴木 裕明 / 川畑 三彦 / 園部 幸治
要約 課題
設置のために大がかりな装置などを必要とせず、しかも藻食性の魚類の接触を阻止して確実に藻類を育成することができる藻場増殖礁を提供する

解決手段
水底に配置し藻場を形成するためのものであって、藻類SWを育成し活着させ得る育成部材1と、人為的に持ち運びできる程度に軽量な保持具2と、藻類SWを食する魚類が育成部材1に活着した藻類SWに接近することを阻止する阻止手段とを具備してなり、保持具2が、移動を不能にする物品を収納し得る収納空間SPを具備して育成部材1が取付可能に形成される収納部と、阻止手段を収納部に取り付けられた育成部材1を包囲して取り付ける取付手段22とを備えている構成である。
特許請求の範囲
【請求項1】
水底に配置し藻場を形成するためのものであって、
藻類を育成し活着させ得る育成部材と、
人為的に持ち運びできる程度に軽量な保持具と、
藻類を食する魚類が育成部材に活着した藻類に接近することを阻止する阻止手段とを具備してなり、
保持具が、移動を不能にする物品を収納し得る収納空間を具備して育成部材が取付可能に形成される収納部と、阻止手段を収納部に取り付けられた育成部材を包囲して取り付ける取付手段とを備えている藻場増殖礁。
【請求項2】
収納部が、水を貯留不能な容器であり、取付手段が、育成部材と阻止手段とを離間させる棒部材からなる請求項1記載の藻場増殖礁。
【請求項3】
容器が、金属線により形成された籠であり、物品が、籠内に単一では人手で取り扱い得る程度に軽量で所定量集合することで籠が移動することを不能にする重し部材からなる請求項2記載の藻場増殖礁。
【請求項4】
籠が、フレームと、そのフレームに張られる網とからなり、育成部材を取り付けた部位を阻止手段が覆うことを可能にするようにフレームに一体に棒部材を形成してある請求項2又は3記載の藻場増殖礁。
【請求項5】
阻止手段が、網からなる請求項1,2又は3記載の藻場増殖礁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、海底や湖底などに配設し水中に生息する生物の生育に適した藻類を育成し藻場を造成するための藻場増殖礁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、魚礁として利用するために藻類を増殖させる藻場増殖礁としては、天然の岩場、テトラポットやコンクリートブロック、或いは、これらコンクリート製品を重積したりその間に自然石を配設したもの等が利用されてきた。ところで近時、主に海域において、水温や水質の変化或いは食害等の様々な原因によって藻類が死滅してしまういわゆる磯焼け現象が大きな問題となっている。また、柔らかい藻類が次第に硬い藻類にとってかわられて有用な藻類が締め出されたり、石灰藻が着生することにより岩礁の表面が非常に硬い石灰質で覆われ次に新たな藻類が着生しにくくなるという問題もある。このような問題から、磯焼けにより消滅した藻場の再生や新規の造成が火急の課題となっている。
【0003】
このような藻場造成方法の理想としては、植食生物等による食害被害を受けない程度に生育した藻類の根が活着した天然の巨石等を磯焼け地区に多数投入できれば海中林の再生が可能であると考えられるが、そのような藻類が活着した巨石を探し出す手間や巨石の運搬に要する手間や費用などを考慮すると、このような方法はあくまで理想であって現実的には不可能である。
【0004】
そこで、例えば特許文献1に示されるように、ケーソンのフーチング上に藻類の定着や魚介類の蝟集を計る藻類定着体兼魚介類蝟集体を設置すると共に、藻類定着体兼魚介類蝟集体内に栗石やカキ殻等の藻類定着材を充填させた蛇籠を詰めることで、藻場や魚礁の回復あるいは再生を計る試みがなされている。
【特許文献1】特開2004−68379号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、このような構成のものであると、藻類定着体兼魚介類蝟集体はその内部に蛇籠を詰めているため、フーチング上に設置するに際して大がかりな重機や台船が必要となる。つまり、藻類が定着して少なくとも十分な大きさの藻場が形成されるまでの期間、藻類定着体兼魚介類蝟集体をフーチング上に安定して設置しておかなければならず、そのためには藻類定着体兼魚介類蝟集体自体を十分な重さのものとするか、その内部に詰める蛇籠の重量を重くする必要がある。そしてこのように、重量物とすることにより、例えば漁船などの比較的小さな船で運搬して、人手で設置作業をすることを困難にするものである。したがって、費用や作業効率、造成すべき藻場の規模などの点からも割に合わない場合が発生する。
【0006】
また、藻類定着体兼魚介類蝟集体に藻類が定着し始めた時期に、つまり藻類が十分に生育していない幼芽の状態である時期に、藻食性の魚類が藻類定着体兼魚介類蝟集体に群がると、定着し始めた藻類が育たないことがある。その結果、藻類定着体兼魚介類蝟集体により藻場が形成されるまでに長期間を要したり、あるいは生育し始めた藻類が消滅することで、藻場とはなり得ない場合が生じた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明は、このような不具合に鑑みて、設置のために大がかりな装置などを必要とせず、しかも藻食性の魚類の接触を阻止して確実に藻類を育成することができる藻場増殖礁を提供するものである。
【0008】
すなわち、本発明の藻場増殖礁は、水底に配置し藻場を形成するためのものであって、 藻類を育成し活着させ得る育成部材と、人為的に持ち運びできる程度に軽量な保持具と、藻類を食する魚類が育成部材に活着した藻類に接近することを阻止する阻止手段とを具備してなり、保持具が、移動を不能にする物品を収納し得る収納空間を具備して育成部材が取付可能に形成される収納部と、阻止手段を収納部に取り付けられた育成部材を包囲して取り付ける取付手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】
このようなものであれば、保持具が軽量で、その保持具に育成部材を取り付ける構成であるので、保持具を容易に運搬することが可能であり、運搬や設置に要する作業効率を高くすることが可能になる。また、保持具の収納部に取り付けた育成部材に魚類が接近することを阻止手段で阻止するので、藻類の生育を妨害する魚類による浸食を防ぐことが可能になる。
【0010】
保持具を軽量にして海底もしくは湖底などの水底への設置を容易にするためには、収納部が、水を貯留不能な容器であり、取付手段が、育成部材と阻止手段とを離間させる棒部材からなるものが好ましい。容器は、移動を不能にする物品を収納し得るものであり、かつ水を貯留し得ないものであれば、その形状、材質、構造などは特に限定しない。例えば、容器は、箱形状をしており、箱形状を形成する少なくとも一面の壁に貫通孔があいているもの、パンチングメタルのように多数の貫通孔が設けられた板材からなるもの、可撓変形可能な鋼棒材を網状にしてなるものなどである。特には、容器としては、金属線により形成された籠が好ましい。このような容器は軽量であるので、物品が、籠内に単一では人手で取り扱い得る程度に軽量で所定量集合することで籠が移動することを不能にする重し部材からなるものが好ましい。重し部材としては、石、コンクリート片、貝殻などが挙げられる。
【0011】
上述のように、容器を籠とする場合、籠は具体的には、フレームと、そのフレームに張られる網とからなるものが好ましい。この場合に、阻止手段の取付を容易にするとともに、構成を簡略化するために、育成部材を取り付けた部位を阻止手段が覆うことを可能にするようにフレームに一体に棒部材を形成してあるものが好適である。この場合に、阻止手段としては、網からなるものが挙げられる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、以上説明したような構成であり、保持具を容易に運搬することができ、運搬や設置に要する作業効率を高くすることができる。また、保持具の収納部に取り付けた育成部材に魚類が接近することを阻止手段で阻止するので、藻類の生育を妨害する魚類による浸食を防ぐことができ、早期に藻場を形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜5を参照して説明する。
【0014】
この実施形態の藻場増殖礁100は、海底に配置されて藻場を形成するものである。藻場増殖礁100は、藻類SWを育成し活着させ得る育成部材1と、その育成部材1を取り付ける保持具2と、藻類SWを食する魚類が育成部材1に活着した藻類SWに接近することを阻止する阻止手段である魚網3とを備えている。
【0015】
育成部材1は、コンクリート製のもので、例えば長方形の板状をしており、その表面に凹凸部11が形成してあり、その表面のほぼ中央に平坦な裏面に貫通する取付孔12が形成してある。具体的には、この育成部材1の表面には、自然石を模した岩石状の凹凸部11と、胞子を付着させた糸を巻き付けるための突起部13とが形成してあり、凹凸部11の間に固定部材4を配置するための空間が設けてある。
【0016】
育成部材1は、保持具2に取り付けるに先立って、藻類SW例えばアラメを活着させておく。育成部材1にアラメを活着させる方法としては例えば、特開2001?299133呼号公報に記載のものが適用できる。すなわち、その方法は、まず、ロープに複数の育成部材1を取り付けて、そのロープを海に浮かべた筏に固定し、育成部材1を水深約3m以内の海中に吊り下げる。その際、ロープに取り付けたそれぞれの育成部材1は、凹凸部11を有する表面がほぼ垂直に立った状態となるようにして吊り下げるものである。筏を設置する海域は、アラメが自生している海域の近傍等に設定することが好ましいが、必ずしもこの限りではない。
【0017】
潮流に乗って流れてくるアラメの胞子が育成部材1に形成した凹凸部11に付着すると、十分な日光と潮流による新鮮な海水を受けてアラメが生育し凹凸部11に根を張って活着する。この実施形態においては、アラメの胞子の育成部材1に対する付着をより確実且つ迅速なものとするために、育成部材1に予め胞子を付着させた糸(クレモナ糸)7を巻き付けている。
【0018】
その際、育成部材1の凹凸部11を形成していない側の裏面はほぼ平坦であるので、2枚の育成部材1をそれぞれの裏面同士を合わせた状態で凹凸部11を設けた表面に2本のロープを掛け渡し、それらロープを取付孔12に通した例えば市販の合成樹脂製結束バンド等で拘束することによって、上述した方法の2倍の枚数の育成部材1を筏から吊り下げるようにすることもできる。ウニ等の植食生物がアラメの幼葉を容易に食べるので、アラメをその成長点まで一度で食べられない程度まで十分に成長させるため、このような垂下式で中間育成し、その後、海底に移設することで、アラメが食害被害を被りにくくなる。
【0019】
保持具2は、移動を不能にする物品である重し部材5を収納し得る収納空間SPを具備して育成部材1を取り付けることができる収納部たる容器21と、その容器21に一体に形成された棒部材からなる魚網3の取付手段22とを備えている。この実施形態における保持具2は、効率よく軽量化を図るために、素材を丸鋼棒や金属線にしている。
【0020】
重し部材5は、単一では人手で取り扱い得る程度に軽量で所定量集合することで保持具2の移動を不能にするものであればその材質や形状などは限られるものではなく、例えば蛇篭において使用するような石、コンクリート片などや、貝殻などである。容器21は、ほぼ正方形状をなす鋼棒製のフレーム21a,21dと、そのフレーム21a,21dに張られる網21b,21gとにより作製されるものである。取付手段22は、容器21を構成するフレーム21a,21dの部分を使用して実現される。なお、図示の都合上、図1においては、重し部材5を省略して示している。実際には、重し部材5は、容器21の中にほぼいっぱいに入れられるものである。
【0021】
容器21は、図2、3、4に示すように、フレーム21aの下半分に、金属線を編むことにより形成される網21bを張った側面部材21c四枚により容器21側面を形成し、側面部材21cのフレーム21aと同じ大きさのフレーム21dの全面に網を張った上下面部材21eの上部取付用の一枚を、側面を形成している側面部材21cの網21bの上縁に沿って配置するとともに、側面を形成している側面部材21cの下縁に沿って下部取付用の上下面部材21e一枚を配置して形成するものである。側面部材21cは、ほぼ正方形のフレーム21aと、そのフレーム21aを上下に二分する位置に固定される横棒21fと、横棒21fより下に位置するフレーム21aの部分との間に取り付けられる網21bとで構成される。また、上下面部材21eは、側面部材21cと同等のフレーム21dと、そのフレーム21dの四辺に関わって取り付けられる網21gとで構成される。
【0022】
このような側面部材21c四枚と上下面部材21e二枚とを組み合わせて、側面部材21cのフレーム21aの下半分の部分に網21bで包囲された収納空間SPが形成されるものである。側面部材21c同士、及び側面部材21cと上下面部材21eとは例えば、複数箇所においてU字ボルト(図示しない)により結合するものである。フレーム21a,21dに張られる網21b,21gの目の大きさは、網21b,21gで形成された容器である籠の内部に入れる重し部材5の大きさに合わせて決定すればよく、一例として蛇篭の大きさが挙げられる。なお、フレーム21a,21dは例えば、直径が16mmなどの丸鋼棒を用い、網21b,21gを形成する金属線は例えば、鉄線に亜鉛メッキを施した直径が8mmのものを用いる。金属線は、ステンレス製であってもよく、塩に対する耐性が高く、重し部材5の流出を防止できる強度を有するものであればよい。
【0023】
容器21つまり籠は、側面部材21cと上下面部材21eとをそれぞれ単体の状態で藻場増殖礁100の設置現場又は設置現場の海上まで運搬し、その場所において組み立てるものであってもよい。したがって、側面部材21cと上下面部材21eとは、小型の漁船に搭載し得る大きさにすることにより、運搬手段が小型であっても、複数の藻場増殖礁100を組み合わせることにより比較的大きな藻場を形成することが可能になる。組み立てた容器21(籠)において、側面部材21cの網21bより上側に位置する上下面部材21eが、育成部材1の取付部位になる。そして容器21(籠)を組み立てることによって、容器21(籠)より上に位置し、側面部材21cの網21bが張られていないフレーム21aの部分が、育成部材1と阻止手段である魚網3とを離間させる取付手段22として機能する。
【0024】
このような容器21(籠)に対して、育成部材1は、側面部材21cの横棒221fに取り付けられる上部取付用の上下面部材21eの網21gを形成する金属線に取り付けられるものである。具体的には、図5に拡大して示すように、育成部材1の上面の凹凸部11の間に固定部材4を置き、その固定部材4と網21gを形成する金属線とを取付孔12に通した取付用線材6により結合して、育成部材1を上下面部材21eの網21gに固定するものである。育成部材1は、網21gを構成する金属線に固定するものであるが、育成部材1の両端が取り付けた金属線以外の金属線に接触することにより、その取付姿勢は変化しない、つまり上下面部材21eに取り付けられた状態で、育成部材1の上面が常時上を向く姿勢のままとなるものである。このようにして、育成部材1の複数を上部取付用の上下面部材21eに取り付ける。取付用線材6は、針金や合成樹脂製の結束バンドなどを用いることができる。
【0025】
この藻場増殖礁100は例えば、小型の漁船により設置海域まで運搬し、船上で設置準備を行った後に海中に投入し、海底の所定位置に設置するものである。すなわち、例えば、保持具2を形成する側面部材21cと上下面部材21eとを連結しないつまり組み立ててない状態で漁船に積み込む。そして、漁船が設置海域に到着した後、四枚の側面部材21cを角筒状になるように、それぞれのフレーム21aをU字ボルトにより結合し、その後に側面部材21cのフレーム21aの下端部分に下部取付用の上下面部材21eを同じくU字ボルトにより結合して、船上にて組み立てて容器21(籠)を作製する。作製した容器21(籠)は、ロープにより漁船の船首にあるアンカーようにローラを介して海中に吊しておく。
【0026】
このように容器21(籠)を船首から吊した状態で、残りの作業を行う。すなわち、まず容器21(籠)の中に重し部材5を入れる。重し部材5は、藻場増殖礁100が潮流により流されないのに十分な重量になるように入れるもので、単一では人手で取り扱い得る程度に軽量であるので、容易に容器21(籠)内に必要な所定量を満たすことができる。
【0027】
このように容器21(籠)を準備する一方、上部取付用の上下面部材21eに上述のようにして育成部材1を取り付ける。そして、育成部材1を上部取付用の上下面部材21eに所定の個数を取り付けた後、船首に吊している容器21(籠)の所定位置に運んで、U字ボルトを用いて固定する。このようにして、育成部材1を取り付けた上部取付用の上下面部材21eを側面部材21cの横棒21fに取り付けることにより、容器21(籠)を閉じた状態にするものである。
【0028】
容器21(籠)の上方には、側面部材21cのフレーム21aにより取付手段22が形成されているので、この取付手段22により漁網3を取り付ける。つまり、側面部材21cのフレーム21aの上半分は、育成部材1を取り付けた上下面部材21eの上方に離間して位置している。したがって、それらのフレーム21aにより形成された取付手段22により漁網3を取り付けると、漁網3は各育成部材1から離間した位置において各育成部材1を包囲するものである。したがって、育成部材1の上方には藻類が生育するのに十分な空間が形成されるとともに、その空間を含んで育成部材1に活着した藻類SWに、藻食性の魚類が接近し得ないようになるものである。
【0029】
以上のようにして漁網3を取り付けた後、藻場増殖礁100を海底に沈めて、所定の設置場所に設置する。
【0030】
このように、育成部材1と保持具2とが別々になっており、しかも保持具2が人為的に持ち運びできる程度に、主としてフレーム21a,21dと網21b,21gとで形成される側面部材21c及び上下面部材21eにより形成されるので、運搬及び設置するに際して重機や台船を使用する必要がなく、したがって設置場所近傍の地形などに制限されることなく容易に設置することができる。また、保持具2の収納部つまり容器21(籠)には、石、コンクリート片、貝殻などからなる重し部材5を入れており、それら重し部材5同士の間には隙間が形成されるので、アワビなどの貝類の生息域として活用することができ、それらの貝類の養殖場を形成することができる。
【0031】
しかも、保持具2に取り付けられた育成部材1は、フレーム21aにより形成された取付手段22にて取り付けられた漁網3により包囲されて保護されるので、海底において藻食性の魚類が育成部材1に活着した藻類SWに接触することを阻止し、藻類SWの生育が遅れたり消滅したりすることを確実に防止することができる。
【0032】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0033】
育成部材としては、上述したように、コンクリート製のものに限らず、藻類を活着させ得る素材であれば例えば、合成樹脂製の成型品、自然石、貝殻などであってよく、その形状についても限定されるものではない。しかしながら、上記実施形態のような籠である容器を保持具に用いる場合においては、容器の網の目の大きさに対応する大きさのものを使用するもので、条規実施形態のように結束バンドにより取り付けた場合に育成部材の藻類が活着した表面が常に海面の方向を向いているように、網の目により位置変更不能な状態取り付く大きさとするものである。さらにまた、育成部材は、藻類を活着させるに先だって胞子を付着させた糸は必ずしも必要ではなく、藻類を活着させたい表面に直接胞子を付着させておけばよい。
【0034】
阻止手段は、漁網以外に例えば、透光性を有して多数の貫通孔があけられた薄板であってもよい。つまり阻止手段は、藻食性の魚類が育成部材に活着した藻類に接触することを阻止でき、かつ藻類の生育を阻害しないものであればよいので、必ずしも網の形態である必要はない。
【0035】
また、保持具の形状も、上述の実施形態に限定されるものではく、各種のものが考えられるが、重し部材を収容する容器の上面に育成部材の取付部位を準備しておき、容器に取り付けた育成部材から離間して阻止手段を取り付けられるように構成するものであればよい。この場合に、阻止手段の取付手段は、容器に一体的に設けられるものが好ましいが、容器とは別体の棒部材からなり、容器に設けられた取付部材例えばパイプ部材に、棒部材を挿入して固定することにより機能する構成のものであってもよい。このように取付手段が容器とは別体のものにあっては、取付手段と阻止手段が一体的になっているものであってもよい。
【0036】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態の斜視図。
【図2】同実施形態の保持具の斜視図
【図3】同実施形態の側面部材の正面図。
【図4】同実施形態の上下面部材の平面図。
【図5】同実施形態の育成部材の取付状態を示す斜視図。
【符号の説明】
【0038】
1…育成部材
2…保持具
3…漁網
22…取付手段
SP…収納空間




 

 


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