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発明の名称 ペット用トイレ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−202570(P2007−202570A)
公開日 平成19年8月16日(2007.8.16)
出願番号 特願2007−131760(P2007−131760)
出願日 平成19年5月17日(2007.5.17)
代理人 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗
発明者 喜多 俊彦 / 長尾 有浩
要約 課題
トレイ内に敷くシーツを、ペットの動作によっても位置ずれさせることがなく、また、ペットが破ったり噛んだりするのを防ぎ、汚れたシーツの交換や洗浄作業も容易に行うことのできる利便性の高いペット用トイレを提供する。

解決手段
本発明のペット用トイレ1は、トレイ部2に敷設されたシーツ4の辺縁部を押さえてトレイ部2に固定する枠部材3が、トレイ部2の周壁22に重なり合う断面形状を有して形成される。枠部材3の内側複数箇所には、枠部材3の内側に開放した略コ字状の係合部33が設けられ、シーツ4の表面を保護するカバー板材5を係合させて保持することができ、枠部材3がトレイ部材2に重なり合った状態のままでカバー板材5が枠部材3に対して着脱自在となっている。
特許請求の範囲
【請求項1】
シーツを受ける底面と底面の周縁に立設された周壁とを備えるトレイ部と、このトレイ部に敷設されたシーツの辺縁部を押さえてトレイ部に固定する枠部材とを備え、
枠部材は前記トレイ部の周壁に重なり合う断面形状を有して形成されるとともに、トレイ部と枠部材の外側には、回動軸部または軸受け部がそれぞれ互いに対応する位置に設けられ、軸受け部が弾性を有する合成樹脂系材料により形成されて回動軸部に嵌着自在とされて、枠部材がトレイ部に対して着脱可能かつ回動可能とされており、
前記枠部材にはシーツの表面を保護するカバー板材が備えられ、カバー板材は、略全面に多数の丸孔を有するとともに周縁部に半円状の切欠が設けられ、枠部材の内側複数箇所に設けられて枠部材の内側に開放した略コ字状の係合部に係止して保持されて、枠部材がトレイ部材に重なり合った状態のまま枠部材に対して着脱自在である構造を備えていることを特徴とするペット用トイレ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬や猫などのペットが室内で使用するペット用トイレに関する。
【背景技術】
【0002】
室内で飼われている犬や猫などのペットのためのトイレとして、ペットが入る大きさのトレイに、トレイ内の汚れを防止するシーツを敷いて使用するタイプのものがあり、汚れたシーツを適宜取り替えられるようになっている。
【0003】
この種のトイレは、例えば、特許文献1、2等に記載されているように、長方形状のトレイの底部に敷かれたシーツの縁が、トレイに内嵌された押さえ枠で押さえられて固定される構成である。この押さえ枠は、トレイの側縁部に回動可能に取り付けられて、上方へ開閉できるようになっている。押さえ枠を枢着するヒンジ凹部はトレイの周壁に形成され、このヒンジ凹部に係合するヒンジ凸部が押さえ枠に設けられている。また押さえ枠には、トレイに装着された状態のときシーツを押圧する押圧部が全周にわたって突設されている。使用に際しては、トレイ内にシーツを敷き、ヒンジ凸部を軸として押さえ枠を回転させ、押圧部でシーツを押圧し、シーツの位置ずれを防止するように意図されている。
【特許文献1】実公平5−6774号公報
【特許文献2】実用新案登録第3079138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなペット用トイレは、シーツがトレイの上面に露出した構造であるので、ペットがトイレを使用するときにトレイ内を動きまわってシーツがよれることがあり、またシーツを噛んだり破ったりしてしまうことがある。また、トレイ内に敷くシーツが部分的に汚れたことによって取り替える必要が生じた場合、シーツ全体を取り替えるよりも部分的に取り替えることができた方が経済的であり利便性も高い。さらにトイレを清掃する際、トレイと押さえ枠とを適宜開閉しながら洗うしかなく、押さえ枠を開いた状態では場所をとって作業しづらく、細かい部分まで洗いきれないという難点もあった。
【0005】
そこで本発明は、上記のような従来の問題点にかんがみてなされたものであり、トレイ内に敷くシーツを、ペットの動作によっても位置ずれすることがないように固定するとともに、ペットが破ったり噛んだりしないように保護して、さらに汚れたシーツの交換や洗浄作業も容易に行うことのできる利便性の高いペット用トイレを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的を達成するため、本発明に係るペット用トイレは、シーツを受ける底面と底面の周縁に立設された周壁とを備えるトレイ部と、このトレイ部に敷設されたシーツの辺縁部を押さえてトレイ部に固定する枠部材とを備え、枠部材は前記トレイ部の周壁に重なり合う断面形状を有して形成されるとともに、トレイ部と枠部材の外側には、回動軸部または軸受け部がそれぞれ互いに対応する位置に設けられ、軸受け部が弾性を有する合成樹脂系材料により形成されて回動軸部に嵌着自在とされて、枠部材がトレイ部に対して着脱可能かつ回動可能とされており、前記枠部材にはシーツの表面を保護するカバー板材が備えられ、カバー板材は、略全面に多数の丸孔を有するとともに周縁部に半円状の切欠が設けられ、枠部材の内側複数箇所に設けられて枠部材の内側に開放した略コ字状の係合部に係止して保持されて、枠部材がトレイ部材に重なり合った状態のまま枠部材に対して着脱自在である構造を備えていることを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、枠部材がトレイ部に対して着脱可能であるので、日常的には枠部材をトレイ部に対して回動させて開閉して使用することができ、また清掃時など必要なときにはトレイ部から枠部材を取り外してそれぞれを洗ったり拭いたりすることができ、利便性が高められる。また、カバー板材がシーツの表面側に配設されることになるので、ペットはシーツに直接触れにくくなり、シーツを破ったり噛んだりするのを防ぐことができる。また、かかるカバー板材には多数の丸孔が形成されているので、ペットの尿をシーツに浸透させるなどのシーツの吸水機能を損なうことはなく、洗浄作業も容易に行うことができる。さらに、枠部材をトレイ部から取り外さなくてもカバー板材だけをトレイ部から取り外すことが可能になり、シーツの取り替えや清掃を行う際に好ましい。
【発明の効果】
【0008】
上述のように構成される本発明のペット用トイレによれば、トレイ内に敷くシーツを、ペットのさまざまな動きによっても位置ずれすることがないようにしっかりと固定でき、ペットがシーツを破ったり噛んだりするのを防いでシーツの機能性を損なうことがなく、また、汚れたシーツの交換やトイレ各部材の洗浄作業も非常に行いやすく、利便性の高いものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係るペット用トイレを実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
図1〜図3は本発明に係るペット用トイレの一例を示し、図1はペット用トイレの分解斜視図、図2はペット用トイレの枠部材を上方へ開いた状態を示す斜視図、図3は図2における枠部材の後側(背面側)を示す斜視図である。
【0011】
なお、以下の説明では例示したペット用トイレにおける方向性を、便宜上、図2に示すように左右方向および前後方向を規定して説明するものとする。
【0012】
例示のペット用トイレ1は合成樹脂製であり、平面視略長方形状のトレイ部2と、このトレイ部2の周縁に外嵌される枠部材3を備えている。トレイ部2は、汚れを防止するシーツ4をその底面21で受け、底面21の外周部に山型形状の周壁22が立設されている。また、このトレイ部2の底面21には、周壁22との間に凹部23が周壁22に沿うように設けられている。この凹部23の幅方向中央部には、周壁22と平行にリブ24が立設されている。四周の周壁22のうち、前側および後側に立設された周壁22の左右方向の中央部には、山型形状の頂部にそれぞれ係止凹部221が設けられている。また、図面には現れないが、後側に立設された周壁22の外周面には、軸受け部が均等間隔で設けられている。
【0013】
このようなトレイ部2の底面21には、トレイ部2の内側を幅方向(左右方向)に二分割する略中央部に、係着溝25が設けられている。係着溝25には、溝幅よりも微少寸法小さい幅で形成された押さえ部材26が嵌め込まれる。この押さえ部材26は、合成樹脂製の帯状部材であり、両端が屈曲されて立ち上げ形成されて爪261を備えている。これにより、押さえ部材26は周壁22の内側面から凹部23の底面、および係着溝25に沿って、嵌め込み可能な形状となっている。また、この押さえ部材26は係着溝25の溝幅よりもやや小さく形成されており、両端部の爪261が周壁22の係止凹部221に係止されることで、トレイ部2に固定されるようになっている。
【0014】
かかるトレイ部2に対して、枠部材3はトレイ部2の底面21に敷設されるシーツ4の辺縁部を押さえてトレイ部2に固定するのに用いられる。例示の形態では、枠部材3は、トレイ部2の周壁22に重なり合う山型の断面形状を有して形成されるとともに、周壁22の外側に設けられた軸受け部に対応する位置に、それぞれ回動軸部31が設けられている。例示の形態では、枠部材3は後側外側面の左右方向に3つの回動軸部31を備えて、周壁22の3箇所に形成された軸受け部の配置に対応している。この場合、トレイ部2の軸受け部は、この回動軸部31の軸まわりに嵌合しうる断面略C字状に突設されていることが好ましい。そして、この回動軸部31を軸受け部に嵌め合わせることによって、枠部材3がトレイ部2に対して回動可能に取り付けられる。
【0015】
また、少なくともトレイ部2の軸受け部が、弾性を有する合成樹脂系材料により形成されていることが好ましく、材料の弾性によって枠部材3の回動軸部31が嵌着自在となされている。これにより、枠部材3はトレイ部2に対して、適宜、着脱可能な構成となっている。なお、本発明におけるかかる構成は、トレイ部2の外側に回動軸部が設けられて、枠部材3に軸受け部が設けられるようであってもよい。
【0016】
さらに、枠部材3の内周には、トレイ部2の凹部23およびリブ24に形成された溝に対向するように押圧部32が全周にわたって垂設されている。これにより、トレイ部2の底面21にシーツ4が敷き込まれた後、枠部材3をトレイ部2の周壁22に重ねるように閉じると、枠部材3の押圧部32がトレイ部2の凹部23およびリブ24の間に納まり、シーツ4の辺縁部を挟み込んで押さえ、ずれを防止する。
【0017】
また、例示のトイレ1において枠部材3の内側には、シーツ4の表面を保護するカバー板材5を設置することができる。図示するように、このカバー板材5は、略長方形状の板状部材であり、略全面に多数の丸孔51が形成されている。丸孔51は、図示するような円形状のもののほか、例えば楕円形状などどのような形状で形成されてもいてもよい。また、カバー板材5の周縁部には半円状の切欠52が2箇所に対向して設けられている。
【0018】
このカバー板材5は、枠部材3の押圧部32の上部において内周に沿って複数箇所に設けられた略コ字状の係合部33に対して、その周縁部を係合させて保持される。また、これらのカバー板材5および係合部33は、ともに適度な弾性を有する合成樹脂系材料により形成されているので、カバー板材5が枠部材3に対して着脱自在となされている。
【0019】
したがって、ペット用トイレ1の使用時、必要に応じて枠部材3にカバー板材5を嵌め込むことで、シーツ4の表面をカバー板材で保護することができるようになる。このとき、カバー板材5とシーツ4との間には、適当な間隔が保持されたままセットされる。したがって、シーツ4の吸水性を損なうことなく、カバー板材5で覆って、保護することが可能とされている。また、シーツ4の取り替え時には、カバー板材5の切欠52に指を差し込んで容易に取り外すことができる。
【0020】
なお、かかるカバー板材5は、図1に例示するように、枠部材3の内側を略二分割する大きさで形成されて、二枚のカバー板材5が枠部材3に嵌め込まれてもよいし、枠部材3の内側とほぼ同寸のカバー板材5が一枚嵌め込まれる構成であってもよい。いずれの場合にも、カバー板材5がシーツ4の機能を損なうことなくシーツ4の表面を保護し、ペットがシーツ4を破ったり噛んだりするのを防ぐことができる。
【0021】
このような構成のペット用トイレ1においては、その大きさに応じて、トレイ部2に、トレイ部2の内側を分割する大きさのシーツ4を複数枚敷設して使用することもできる。
例えば、トレイ部2の内側を略二分割する大きさとされたシーツ4を、左右方向に二枚敷設して使用する場合、底面21に敷いた二枚のシーツ4の隣接する辺縁部の上から押さえ部材26を係着溝25に嵌め込み、両シーツ4の辺縁部をともに挟み込んで固定するようにして使用する。また、トレイ部2の周縁においてはシーツ4が枠部材3によって挟み込まれて固定される。これにより、ペットの動作によってセットされたシーツ4が位置ずれするのを防止することができる。
【0022】
また、このように、ペット用トイレ1に二枚のシーツ4を敷設して用いるときには、枠部材3の内側を略二分割する大きさのカバー板材5を、それぞれ枠部材3に左右方向に並べて嵌め込んで使用することが好ましい。これにより、シーツ4を交換する際、シーツ4が汚れている側のカバー板材5だけを取り外し、汚れている方のシーツ4だけを取り替えることができ、利便性をより一層高めることができる。
【0023】
なお、ペット用トイレ1の大きさによっては、トレイ部2の底面21全体を被覆しうる大きさのシーツ4を使用する場合もあり、この場合には、シーツ4の辺縁部が枠部材3によって固定される。このとき、トレイ部2の押さえ部材26は、シーツ4を敷設する前に係着溝25にあらかじめ嵌め込まれていることが好ましい。これにより、押さえ部材26はシーツ4の下側(裏側)に配置され、トレイ部2の底面21をフラットな状態として使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、室内で飼われている犬や猫などのペットのためのトイレとして好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係るペット用トイレの分解斜視図である。
【図2】本発明に係るペット用トイレの枠部材を上方へ開いた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るペット用トイレにおける枠部材の背面側斜視図である。
【符号の説明】
【0026】
1 ペット用トイレ
2 トレイ部
21 底面
22 周壁
23 凹部
24 リブ
26 押さえ部材
27 回動軸部
3 枠部材
32 押圧部
33 係合部
4 シーツ
5 カバー板材




 

 


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