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発明の名称 被覆具および把持用品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−151411(P2007−151411A)
公開日 平成19年6月21日(2007.6.21)
出願番号 特願2005−346928(P2005−346928)
出願日 平成17年11月30日(2005.11.30)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 伊藤 浩一 / 小斎 秀範
要約 課題
本発明は、物品に対し簡単に着脱できるとともに、巻き終わり端部の剥がれを確実に防止することができ、しかも、握り易い被覆具を得ることにある。

解決手段
被覆具(20)は、巻き始め端部(23)および巻き終わり端部(24)を有する本体(21)と、本体(21)の巻き終わり端部(24)に設けられた第1の係合部(29)と、本体(21)に設けられ、第1の係合部(29)が剥離可能に係合する第2の係合部(30)とを備えている。第2の係合部(30)は、本体(21)の側縁から本体(21)の幅方向に張り出している。本体(21)を物品(1)に巻き付けた時に、第1の係合部(29)を第2の係合部(30)に重ね合わせて係合させることにより、本体(21)の巻き終わり端部(24)を物品(1)に保持する。
特許請求の範囲
【請求項1】
手で握る物品に螺旋状に巻き付ける被覆具であって、
巻き始め端部および巻き終わり端部を有する本体と、
上記本体の巻き終わり端部に設けられた第1の係合部と、
上記本体に設けられ、上記第1の係合部が剥離可能に係合する第2の係合部と、を具備し、
上記第2の係合部は、上記本体の側縁から上記本体の幅方向に張り出しており、上記本体を上記物品に巻き付けた時に、上記第2の係合部に上記第1の係合部を重なり合うように係合させることで、上記本体の巻き終わり端部を上記物品に保持することを特徴とする被覆具。
【請求項2】
請求項1の記載において、上記第1の係合部および第2の係合部は、夫々面ファスナーにより形成されていることを特徴とする被覆具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の記載において、上記第1および第2の係合部は、上記本体よりも小さな厚み寸法を有することを特徴とする被覆具。
【請求項4】
請求項1の記載において、上記本体の巻き終わり端部は、その先端の方向に進むに従い幅寸法が狭く形成されているとともに、上記第2の係合部は、上記巻き終わり端部の方向に進むに従い幅寸法が狭く形成されていることを特徴とする被覆具。
【請求項5】
請求項4の記載において、上記第1の係合部および上記第2の係合部は、互いに相似形をなしていることを特徴とする被覆具。
【請求項6】
請求項1の記載において、上記本体は、上記本体の幅方向に向かい合う一対の側縁部と、これら側縁部の間に位置する中央部とを含み、少なくとも一方の側縁部は、上記中央部よりも厚み寸法が小さく形成されていることを特徴とする被覆具。
【請求項7】
請求項6の記載において、上記本体は、その側縁部が互いに重なるように上記物品に巻き付けられることを特徴とする被覆具。
【請求項8】
請求項1の記載において、上記本体は、上記物品に接する第1の面と、この第1の面の反対側に位置する第2の面とを有し、上記第1の面および上記第2の面の少なくともいずれか一方に複数の係止部が形成されていることを特徴とする被覆具。
【請求項9】
請求項1の記載において、上記本体は、上記巻き始め端部から上記第2の係合部に至る巻回領域と、上記第2の係合部から上記巻き終わり端部に至る固定領域とを有し、上記巻回領域の幅寸法は、15mm〜35mmの範囲内にあり、上記巻回領域の長さは、上記固定領域の長さの二倍以上に規定されていることを特徴とする被覆具。
【請求項10】
請求項1又は請求項9の記載において、上記第2の係合部は、上記物品に対する上記本体の一巻き分の長さに相当する距離だけ上記巻き終わり端部から上記巻き始め端部の方向に離れた位置に設けられていることを特徴とする被覆具。
【請求項11】
請求項1の記載において、上記第1の係合部および上記第2の係合部は、上記本体を上記物品に螺旋状に巻き付けた時に、互いに向かい合う面を有することを特徴とする被覆具。
【請求項12】
手で握る物品に螺旋状に巻き付ける被覆具であって、
巻き始め端部および巻き終わり端部を有する本体と、
上記本体の巻き終わり端部に設けられた第1の係合部と、
上記本体に設けられ、上記第1の係合部が剥離可能に係合する第2の係合部と、を具備し、
上記第2の係合部は、上記第1の係合部よりも上記巻き始め端部の方向に離れた位置で上記本体の側縁から上記本体の幅方向に張り出す延出部を含み、上記本体を上記物品に巻き付けた時に、上記延出部に上記第1の係合部を重なり合うように係合させることで、上記本体の巻き終わり端部を上記物品に保持することを特徴とする被覆具。
【請求項13】
手で握る物品に螺旋状に巻き付ける被覆具であって、
巻き始め端部および巻き終わり端部を有する本体と、
上記本体の巻き終わり端部に設けられ、上記本体に剥離可能に係合する係合部と、を具備し、
上記係合部は、上記本体の側縁から上記本体の幅方向に張り出す延出部を含み、上記本体を上記物品に巻き付けた時に、上記延出部を上記本体に重なり合うように係合させることで、上記本体の巻き終わり端部を上記物品に保持することを特徴とする被覆具。
【請求項14】
請求項12又は請求項13の記載において、上記延出部は、上記本体よりも小さな厚み寸法を有することを特徴とする被覆具。
【請求項15】
請求項13の記載において、上記本体は、上記巻き終わり端部よりも上記巻き始め端部の方向に離れた位置に、上記係合部の延出部が剥離可能に係合する他の係合部を有することを特徴とする被覆具。
【請求項16】
手で握る物品に螺旋状に巻き付ける被覆具であって、
巻き始め端部および巻き終わり端部を有する本体と、
上記本体に設けられ、上記巻き終わり端部が剥離可能に係合する係合部と、を具備し、
上記係合部は、上記巻き終わり端部よりも上記巻き始め端部の方向に離れた位置で上記本体の側縁から上記本体の幅方向に張り出しており、上記本体を上記物品に巻き付けた時に、上記本体の巻き終わり端部を上記係合部に重なり合うように係合させることで、上記本体の巻き終わり端部を上記物品に保持することを特徴とする被覆具。
【請求項17】
手で握る把持部に巻き付けて使用する被覆具を備える把持用品であって、
上記被覆具は、
(i)巻き始め端部および巻き終わり端部を有する本体と、
(ii)上記本体の巻き終わり端部に設けられた第1の係合部と、
(iii)上記本体に設けられ、上記第1の係合部が剥離可能に係合する第2の係合部と、を具備し、
上記第2の係合部は、上記本体の側縁から上記本体の幅方向に張り出しており、上記本体を上記把持部に巻き付けた時に、上記第2の係合部に上記第1の係合部を重なり合うように係合させることで、上記本体の巻き終わり端部を上記把持部に保持することを特徴とする把持用品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば釣竿、ゴルフクラブシャフトあるいはテニスラケットのような手で握る物品に螺旋状に巻き付けて使用する被覆具、およびこの被覆具を備える釣用品あるいはスポーツ用品のような把持用品に係り、特に被覆具の巻き終わり端部の剥離を防止するための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、釣竿は、元竿管の手元側の端部に手で把持するグリップを有している。グリップは、例えば発泡性樹脂材料やコルクのような柔軟な材料で形成されているとともに、手で把持し易いような円筒状をなしている。
【0003】
実際に魚釣を行なうに当っては、釣人は釣竿のグリップあるいは魚釣用リールを固定したリールシートの部分を手で把持して釣竿を操作する。この際、手の滑りを防止したり、あるいはグリップ感を良くするため、釣竿のグリップやリールシートの外周面に柔軟なグリップテープを螺旋状に巻き付けることがある。
【0004】
従来のグリップテープは、例えばゴムあるいはエラストマー樹脂のような弾性を有する材料で造られている。グリップテープは、釣竿のグリップあるいはリールシートのような手で握る部分(以下、把持部と称する)の外周面に螺旋状に巻き付けられるような長さ寸法を有するとともに、巻き始め端部および巻き終わり端部を備えている。
【0005】
この種のグリップテープは、側縁部が一定の幅で重なり合うように巻き始め端部から釣竿の把持部に巻き付けられている。これにより、把持部に対するグリップテープの緩みや剥がれが抑えられている。
【0006】
グリップテープの巻き終わり端部は、最後に把持部の外周面に巻き付けられるので、この巻き終わり端部を上から押さえることができなくなる。この結果、グリップテープの巻き終わり端部が把持部から剥がれたり、浮き上がり易くなる。
【0007】
そのため、例えば特許文献1に示す釣竿では、グリップテープの巻き終わり端部をグリップの後端に取り付けた尻栓のフランジ部で覆っている。さらに、特許文献2に示す釣竿では、グリップテープの巻き終わり端部を粘着剤を介してリールシートに貼り付けている。
【特許文献1】特開2002−153171号公報
【特許文献2】特開2003−219770号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示された釣竿によると、グリップテープの巻き終わり端部を専用の尻栓で覆っているので、グリップテープをグリップに巻き付ける時に、尻栓をグリップから外したり、再びグリップに取り付けるといった格別な作業を必要とする。このため、グリップテープの巻き終わり端部の処理に手間がかかり、グリップテープを簡単に着脱することができなくなる。
【0009】
さらに、尻栓がグリップテープの巻き終わり端部の剥がれを防止する必須の構成要素となるので、グリップテープを巻き付けることができる物品が大幅に制限されてしまう。よって、グリップテープの汎用性が低下するといった不具合がある。
【0010】
一方、特許文献2に開示された釣竿によると、グリップテープの着脱を繰り返した場合に、粘着剤の粘着力が低下するのを避けられない。この結果、グリップテープの巻き終わり端部が剥がれ易くなり、グリップテープを巻きつける場所を頻繁に変更したり、グリップテープの着脱を繰り返すような使用形態には不向きとなるといった問題がある。
【0011】
本発明の目的は、物品に対し簡単に着脱できるとともに、巻き終わり端部の剥がれを確実に防止することができ、しかも、握り易い被覆具を得ることにある。
【0012】
本発明の他の目的は、把持部に対して被覆具を簡単に着脱できるとともに、被覆具の巻き終わり端部の剥がれを確実に防止することができ、しかも、握り易い把持用品を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る被覆具は、
巻き始め端部および巻き終わり端部を有する本体と、
上記本体の巻き終わり端部に設けられた第1の係合部と、
上記本体に設けられ、上記第1の係合部が剥離可能に係合する第2の係合部と、を備えている。
上記第2の係合部は、上記本体の側縁から上記本体の幅方向に張り出しており、上記本体を物品に巻き付けた時に、上記第2の係合部に上記第1の係合部を重なり合うように係合させることで、上記本体の巻き終わり端部を上記物品に保持することを特徴としている。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る把持用品は、
手で握る把持部に巻き付けて使用する被覆具を備えている。
上記被覆具は、
(i)巻き始め端部および巻き終わり端部を有する本体と、
(ii)上記本体の巻き終わり端部に設けられた第1の係合部と、
(iii)上記本体に設けられ、上記第1の係合部が剥離可能に係合する第2の係合部と、を含んでおり、
上記第2の係合部は、上記本体の側縁から上記本体の幅方向に張り出しており、上記本体を上記把持部に巻き付けた時に、上記第2の係合部に上記第1の係合部を重なり合うように係合させることで、上記本体の巻き終わり端部を上記把持部に保持することを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、簡単な作業で本体の巻き終わり端部の剥がれや浮き上がりを防止でき、本体の巻き終わり端部を物品に確実に保持することができる。そのため、物品に対する被覆具の着脱作業を容易に行なうことができ、被覆具を巻き付ける箇所を頻繁に変更したり、被覆具の着脱を繰り返すような使用形態にも無理なく対応することができる。
【0016】
さらに、本体を物品に巻き付けた時に、本体の巻き終わり端部に物品の外側に張り出すような段差が生じ難くなり、手で握り易い形状となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図9にもとづいて説明する。
【0018】
図1は、手で握る物品(把持用品)の一例である投竿1を開示している。投竿1は、元竿2および先側節3を備えている。元竿2の後端部にグリップ4および尻栓5が取り付けられている。グリップ4は、例えばEVA、コルクあるいは発泡性樹脂のような柔軟な材料で造られており、釣人が手で握り易いような円筒状に形成されている。尻栓5は、グリップ4の後端に位置している。
【0019】
先側節3は、先竿6を有している。先竿6の外周面に釣糸をガイドする複数の釣糸ガイド7が固定されている。釣糸ガイド7は、先竿6の後部からトップガイド8に向けて互いに間隔を存して一列に並んでいる。釣糸ガイド7は、先竿6に固定するものに限らず、例えば先竿6の軸方向に移動可能としてもよい。
【0020】
図3に示すように、元竿2はリールシート10を備えている。リールシート10は、投竿1に魚釣用リール11を取り外し可能に固定するためのものであり、グリップ4の前方に位置している。魚釣用リール11は、リール脚12を備えている。リール脚12は、魚釣用リール11とは反対側の端部に投竿1の軸方向に延びる係止片13を有している。
【0021】
リールシート10は、リール脚12の係止片13を受ける載置面15と、この載置面15に係止片13を保持する固定フード16および可動フード17とを備えている。固定フード16は、リールシート10と一体化されて載置面15の前端に位置している。可動フード17は、載置面15の上で固定フード16と向かい合っている。可動フード17は、固定フード16に近づいたり遠ざかる方向にスライド可能にリールシート10に保持されている。
【0022】
魚釣用リール11をリールシート10に固定するには、まず、リール脚12の係止片13を載置面15の上に載置し、係止片13の前端13aを固定フード16に挿入する。次に、可動フード17を固定フード16に向けてスライドさせ、この可動フード17を係止片13の後端13bに被せて固定する。これにより、リール脚12の係止片13が両フード16,17を介して載置面15に押し付けられ、魚釣用リール11がリールシート10に固定される。
【0023】
図3に示すように、魚釣用リール11をリールシート10に固定した状態では、リール脚12が載置面15から投竿1の径方向外側に向けて突出している。実際に魚釣を行なうに際して、釣人はリール脚12を中指と薬指との間で挟み込んだ状態でリールシート10を握ったり、あるいは元竿2のグリップ4を握った状態で投竿1を操作する。
【0024】
よって、本実施の形態では、グリップ4およびリールシート10が手で握る把持部として機能している。
【0025】
図1ないし図3に示すように、本実施形態の投竿1は、魚釣用リール11を固定したリールシート10およびグリップ4に夫々被覆具20を巻き付けている。被覆具20は、例えばグリップ感をよくしたり、手の滑りを防止する際に使用するものであって、いわゆるグリップテープと称している。被覆具20は、適度な弾性と伸縮性を有するとともに、自由に曲げたり捻ることができるような柔軟性を有している。
【0026】
図4に示すように、被覆具20は、その主要部となるテープ状の本体21を備えている。本体21は、例えばゴム、エラストマー樹脂あるいは皮のような手で触れた時の感触がよく、しかも上記把持部よりも摩擦抵抗が大きな材料で造られており、把持部に螺旋状に巻き付けられるだけの長さ寸法を有している。
【0027】
本体21は、その幅寸法Lが15mm〜35mm、好ましくは20mm〜30mmに設定され、厚み寸法Tが0.8mm〜1.5mm、好ましくは1.0mm〜1.3mmに設定されている。このため、本体21は、幅寸法Lに比べて厚み寸法Tが極端に小さい偏平な断面形状を有するとともに、その厚み寸法Tが本体21の全長および全幅に亘って一定となっている。
【0028】
本体21は、第1および第2の側縁部22a,22bを有している。第1および第2の側縁部22a,22bは、本体21の長手方向に延びるとともに、この本体21の幅方向に互いに向かい合っている。言い換えると、第1および第2の側縁部22a,22bは、本体21の長手方向に沿って互いに平行に並んでいる。
【0029】
さらに、本体21は、巻き始め端部23と巻き終わり端部24とを有している。巻き始め端部23および巻き終わり端部24は、本体21の長手方向に互いに離間している。第1の側縁部22aは、巻き始め端部23に連なる第1の端部25aと、巻き終わり端部24に連なる第2の端部25bとを有している。
【0030】
第1の端部25aは、巻き始め端部23の先端の方向に進むに従い第2の側縁部22bに近づくように傾斜している。この傾斜により、巻き始め端部23では、本体21の幅寸法Lが巻き始め端部23の先端の方向に進むに従い次第に狭くなっている。
【0031】
同様に、第2の端部25bは、巻き終わり端部24の先端の方向に進むに従い第2の側縁部22bに近づくように傾斜している。この傾斜により、巻き終わり端部24では、本体21の幅寸法Lが巻き終わり端部24の先端の方向に進むに従い次第に狭くなっている。したがって、本体21の巻き始め端部23および巻き終わり端部24は、夫々先細り状に尖っている。
【0032】
本体21は、第1の面26と第2の面27とを有している。第1の面26は、本体21を把持部に巻き付けた時に把持部の外周面に接するとともに、第2の面27は、把持部の外に露出するようになっている。
【0033】
図4に示すように、本体21に第1の係合部29および第2の係合部30が設けられている。第1の係合部29は、例えばマジックテープ(登録商標)のような面ファスナーによって形成されており、本体21の巻き終わり端部24に位置している。
【0034】
第1の係合部29に用いる面ファスナーは、シート状のベース31と、このベース31に設けられた複数の微細なループ32とを備えている。ベース31は、巻き終わり端部24の形状に合致するような三角形状をなすとともに、本体21の第1の面26に例えば縫い込み、接着あるいは溶着等の手段により固定されている。ベース31は、本体21の第1の面26の上に露出する平坦な面31aを有している。複数のループ32は、ベース31の面31aに配置されて、本体21の第1の面26の上に露出している。
【0035】
第2の係合部30は、第1の係合部29と同様に面ファスナーによって形成されている。第2の係合部30に用いる面ファスナーは、シート状のベース33と、このベース33に設けられた複数の微細なフック34とを備えている。
【0036】
ベース33は、本体21の第1の面26に重なり合うとともに、例えば縫い込み、接着あるいは溶着等の手段により本体21に固定されている。ベース33は、延出部35を有している。延出部35は、本体21の第1の側縁部22aから本体21の幅方向に沿って張り出している。延出部35の側縁は、巻き終わり端部24の方向に進むに従い本体21の第1の側縁部22aに近づく方向に傾斜している。
【0037】
この傾斜により、延出部35は、巻き終わり端部24の方向に進むに従い幅が狭く形成されている。本実施の形態では、第2の係合部30の延出部35と第1の係合部29とが互いに相似する三角形状をなしている。ここで相似とは、形状が完全に一致する場合と、形状が部分的に不一致の場合の双方を含んでいる。したがって、延出部35と第1の係合部29の形状が厳密に一致する必要はない。
【0038】
ベース33の延出部35は、本体21の第2の面27と同じ方向を指向する平坦な面35aを有している。複数のフック34は、延出部35の面35aに配置されている。フック34は、第1の係合部29を延出部35に重ねた時にループ32に剥離可能に引っ掛かる。これにより、延出部35の面35aと第1の係合部29の面31aとが互いに向かい合った状態で結合される。
【0039】
さらに、ループ32を有する第1の係合部29およびフック34を有する第2の係合部30は、本体21よりも厚み寸法が小さく形成されている。
【0040】
第2の係合部30は、第1の係合部29よりの巻き始め端部23の方向に離れた位置に設けられている。第1の係合部29の巻き始め端部23側の一端から第2の係合部30のまき始め端部23側の一端までの距離Sは、把持部に対する本体21の一巻き分の長さに相当する。
【0041】
この一巻き分の長さとは、第1の係合部29の一端と第2の係合部30の一端とが重なり合う位置から、第1の係合部29の一端とは反対側の他端が第2の係合部30の一端と重なり合う位置までの範囲のことであって、本体21が把持部を一周した時に、第1の係合部29と第2の係合部30との少なくとも一部が重なり合うのを許容し得る長さのことを意味している。
【0042】
図4の(C)に示すように、本体21は、巻回領域R1と固定領域R2とを有している。巻回領域R1は、グリップ4あるいはリールシート10のような把持部に螺旋状に巻き付けられる領域であって、本体21の巻き始め端部23の先端と第2の係合部30の巻き始め端部23側の一端との間で規定されている。固定領域R2は、本体21を上記把持部に固定するための領域であって、上記第2の係合部30の巻き始め端部23側の一端と本体21の巻き終わり端部24の先端との間で規定されている。本実施の形態では、巻回領域R1は、固定領域R2の二倍以上の長さを有している。
【0043】
次に、被覆具20をグリップ4に螺旋状に巻き付ける手順について説明する。
【0044】
図5に示すように、被覆具20は、本体21の巻き始め端部23をグリップ4の前端に仮止めした状態で尻栓5に向けて巻き始める。この際、本体21は、真っ直ぐな第2の側縁部22bを本体21の巻き進み方向とは反対側に位置させるとともに、第2の側縁部22bがグリップ4の軸線と直交するような向きでグリップ4に巻き付けていく。
【0045】
こうすることにより、本体21の巻き始め端部23をグリップ4に巻き付けた状態では、本体21の巻き付け方向に沿って本体21の幅が次第に広がるとともに、本体21の第1の側縁部22aの第1の端部25aがグリップ4の軸線に対して傾斜する。
【0046】
言い換えると、巻き始め端部23の先端が先細り状に尖っているので、この巻き始め端部23の先端が本体21の巻き進み方向とは反対側に飛び出すのを防止することができる。さらに、巻き始め端部23の先端を、グリップ4を一周した本体21で上から完全に覆うように巻き込むことができる。このため、本体21の巻き始め端部23が解け難くなる。
【0047】
本体21がグリップ4を一周したら、本体21を第1の側縁部22aの第1の端部25aの傾斜方向に沿うように引張りながら、第2の側縁部22bが第1の側縁部22aの上に所定の幅で重なるように順次グリップ4に巻き付けていく。
【0048】
この結果、本体21のうち既にグリップ4に巻かれた部分は、本体21の後から巻かれる部分によって順々にグリップ4に押さえ込まれることになり、本体21が解け難くなる。
【0049】
図6および図7に示すように、本体21の巻き付けが進展するに従い、グリップ4の外周面上にグリップ4の軸方向に一列に並ぶ複数のループ部38が形成される。隣り合うループ部38の間では、本体21の第1の側縁部22aの上に第2の側縁部22bが所定の幅で重なり合っている。このため、隣り合うループ部38の境界部分には、本体21の厚み寸法Tに対応する段差が形成され、この段差はグリップ4の軸方向に沿って螺旋状に連続している。
【0050】
図7に示すように、本体21の全ての巻回領域R1をグリップ4に巻き付けた状態では、第2の係合部30の延出部35がグリップ4の外周面に重なり合うとともに、この延出部35のフック34がグリップ4の上に露出している。この状態で本体21の固定領域R2をグリップ4に巻き付けるように一周させると、本体21の巻き終わり端部24が第2の係合部30の延出部35の上に重なり合う。
【0051】
本実施の形態では、巻き終わり端部24と延出部35とは互いに相似形であるので、巻き終わり端部24が延出部35の周囲に食み出し難くなる。すなわち、図2および図8に示すように、巻き終わり端部24は、本体21の第1の側縁部22aのうち延出部35に対応する部分に突き当てられた状態でグリップ4に巻き付けられ、巻き終わり端部24が既にグリップ4に巻き付けられた本体21の上に重なり合うことはない。
【0052】
巻き終わり端部24が第2の係合部30の延出部35の上に重なり合うと、この巻き終わり端部24に固定された第1の係合部29が延出部35と合致する。これにより、延出部35の面35aに位置するフック34と第1の係合部29の面31aに位置するループ32とが互いに噛み合うように係合する。
【0053】
この結果、巻き終わり端部24が延出部35に結合され、グリップ4に対する被覆具20の取り付けが完了する。
【0054】
次に、被覆具20をリールシート10に巻き付ける手順について説明する。
【0055】
被覆具20は、リールシート10に魚釣用リール11のリール脚12を固定した後、リールシート10やリール脚12の係止片13を覆うように螺旋状に巻き付ける。この巻き付けに当って、本実施の形態では、本体21の巻き始め端部23をリールシート10の後端部に仮止めした状態でリールシート10の前端部に向けて巻き進み、この本体21でリール脚12の係止片13、載置面15、固定フード16および可動フード17を連続して覆い隠す。この本体21の巻き付け手順は、上記グリップ4に対する本体21の巻き付け手順と同じであればよく、これにより本体21が解け難くなる。
【0056】
本体21の全ての巻回領域R1をリールシート10に巻き付けた後、本体21の固定領域R2をリールシート10に巻き付けるように一周させると、本体21の巻き終わり端部24と第2の係合部30の延出部35とが重なり合う。これにより、延出部35の面35aに位置するフック34と第1の係合部29の面31aに位置するループ32とが互いに噛み合うように係合する。
【0057】
よって、本体21の巻き終わり端部24が延出部35に結合され、リールシート10に対する被覆具20の取り付けが完了する。
【0058】
このような本発明の第1の実施の形態によれば、被覆具20をグリップ4あるいはリールシート10のような把持部に巻き付けた時に、その巻き付け工程の最終段階で第2の係合部30の延出部35が把持部の外周面に位置する。このため、本体21の固定領域R2を把持部の周方向に沿って一周させると、巻き終わり端部24に位置する第1の係合部29が延出部35の上に面接触状態で重なり合い、ループ32とフック34との噛み合いによって本体21の巻き終わり端部24が把持部に保持される。
【0059】
したがって、第1の係合部29と第2の係合部30とを単に重ね合わせるだけの作業で、本体21の巻き終わり端部24の剥がれや浮き上がりを防止できるとともに、本体21の巻き終わり端部24を把持部に取り外し可能に保持することができる。
【0060】
よって、把持部に対する被覆具20の着脱作業を簡単かつ速やかに行うことができ、たとえ釣の最中であっても、釣人が必要とすべき場所に被覆具20を自由に巻き付けたり、逆に取り外すことが可能となる。
【0061】
さらに、本実施の形態によると、第1の係合部29と第2の係合部30とは、ループ32とフック34とを剥離可能に噛み合わせることで互いに面接触状態を維持している。このため、本体21の着脱を繰り返しても、第1の係合部29と第2の係合部30との係合力が低下することはなく、被覆具20を巻き付ける箇所を頻繁に変更したり、被覆具20の着脱を繰り返すような使用形態にも無理なく対応できる。
【0062】
それとともに、第1の係合部29と第2の係合部30の延出部35とは、互いに相似形をなしているので、これら両者が合致するように本体21の巻き終わり端部24を把持部に巻き付けることができる。このため、第1の係合部29と延出部35との接触面積を十分に確保でき、本体21の巻き終わり端部24が剥がれ難くなる。
【0063】
加えて、本体21の巻き終わり端部24を固定する際に、巻き終わり端部24に位置する第1の係合部29は、第2の係合部30の延出部35に重なり合い、本体21の第1の側縁部22aに対しては、単に突き当った状態に保たれる。第1および第2の係合部29,30は、本体21よりも厚み寸法が遥かに小さいので、本体21の巻き終わり端部24での被覆具20の厚みを、本体21を重ね合わせた場合の厚みよりも薄く抑えることができる。
【0064】
この結果、本体21の巻き終わり端部24にグリップ4あるいはリールシート10の径方向外側に張り出すような段差が生じ難くなり、手で握り易い形状とすることができる。それとともに、巻き終わり端部24に手や衣類あるいは釣糸が引っ掛かり難くなり、巻き終わり端部24の剥がれ防止や釣糸の絡み防止を図る上で好都合となる。
【0065】
さらに、本体21が把持部よりも大きな摩擦抵抗を有していれば、本体21が滑り止めとしての機能を果たす。よって、投竿1や魚釣用リール11の操作を円滑に行なうことができる。
【0066】
なお、本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施可能である。
【0067】
例えば、上記第1の実施の形態では、第1および第2の係合部を夫々面ファスナーで構成したが、被覆体の着脱の頻度が少ない場合は、第1および第2の係合部として粘着テープを用いてもよい。さらに、第1の係合部および第2の係合部のいずれか一方を起毛素材で形成するとともに、他方を起毛素材に剥離可能に係合する面ファスナーで形成してもよい。
【0068】
さらに、第1の実施の形態では、第2の係合部のベースを本体の第1の面に重ね合わせて固定している。しかしながら、本発明はこれに限らず、例えば本体の第1の側縁部にベースを突き当てて固定してもよい。
【0069】
加えて、本体にしてもゴムやエラストマー樹脂を用いた一体成形品に特定されるものではなく、例えば弾性を有する複数の駒を連結した鎖状の構造体を用いてもよい。
【0070】
それとともに、本体はテープ状に限らず、例えばシート状であってもよい。
【0071】
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る被覆具20を開示している。
【0072】
第2の実施の形態の被覆具20は、本体21の第2の面27に複数の凸部40を形成した点が上記第1の実施の形態と相違している。それ以外の被覆具20の構成および把持部に対する巻き方は、基本的に第1の実施の形態と同様である。
【0073】
図9に示すように、凸部40は係止部の一例であり、例えば微細な半球状をなしている。凸部40は、本体21の第2の面27の全面に亘って均等に分散するように配置されており、被覆具20を巻いた把持部を手で握った時に、手のひらや指のはらに接するようになっている。
【0074】
このような構成によれば、凸部40の存在により本体21の第2の面27の摩擦係数が大きくなる。それとともに、凸部40が手のひらや指のはらに食い込むので、凸部40が滑り止めとしての機能を果たす。したがって、把持部をしっかりと握ることができ、投竿の操作性が向上する。
【0075】
上記第2の実施の形態では、複数の凸部40を本体21の第2の面27に形成したが、この凸部40を本体21の第1の面26に形成してもよい。第1の面26に凸部40を形成した場合、本体21を把持部に巻き付けた時に、凸部40が把持部の外周面に押し付けられる。このため、本体21と把持部との接触部分の摩擦抵抗が増大し、本体21の緩みを防止できる。
【0076】
さらに、係止部は、凸部に限らず、例えば円形の凹部であったり、凸部と凹部との組み合わせであってもよく、その形状および大きさは任意である。それとともに、凸部、凹部又は凸部と凹部との組み合わせからなる係止部を、本体21の第1の面26および第2の面27の双方に形成してもよい。
【0077】
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る被覆具20を開示している。
【0078】
第3の実施の形態の被覆具20は、本体21の形状が上記第1の実施の形態と相違している。本体21は、第1の側縁部22aと第2の側縁部22bとの間に位置する中央部50を有している。中央部50は、本体21の全長および全幅に亘って厚み寸法が一定である。
【0079】
第1および第2の側縁部22a,22bは、本体21の第2の面27に露出する部分が本体21の幅方向外側に進むに従い第1の面26に近づく方向に傾斜する傾斜面51a,51bとなっている。この傾斜面51a,51bの存在により、第1および第2の側縁部22a,22bは、本体21の幅方向外側に進むに従い肉厚が減じられている。言い換えると、第1および第2の側縁部22a,22bは、中央部50よりも薄く形成されている。
【0080】
本体21は、その巻き始め端部23からグリップ4あるいはリールシート10のような把持部に巻き始める。この際、本体21は、真っ直ぐな第2の側縁部22bを本体21の巻き進み方向とは反対側に位置させるとともに、既に巻かれた本体21の第1の側縁部22aの上に第2の側縁部22bを重ね合わせた状態で把持部に巻き付けていく。
【0081】
本体21の全ての巻回領域R1を把持部に巻き付けた後、本体21の固定領域R2を把持部に巻き付けるように一周させると、巻き終わり端部24に位置する第1の係合部29と第2の係合部30の延出部35とが重なり合い、延出部35の面35aに位置するフック34と第1の係合部29の面31aに位置するループ32とが互いに噛み合うように係合する。
【0082】
よって、本体21の巻き終わり端部24が延出部35に結合され、把持部に対する被覆具20の取り付けが完了する。
【0083】
このような第3の実施の形態によると、本体21の第1および第2の側縁部22a,22bが中央部50よりも薄く形成されているので、第1の側縁部22aと第2の側縁部22bとの重なり部分の肉厚の増加を極力少なく抑えることができる。このため、把持部の外面に被覆具20を巻き付けた状態においても、被覆具20の表面が凹凸の少ない滑らかな面となる。よって、把持部を握った時の感触がよくなるとともに、把持部を握り易くなる。
【0084】
さらに、本体21を把持部に巻き付ける時に、第1の側縁部22aの傾斜面51aをガイドとして巻き付け作業を実行できる。このため、本体21の巻き付け作業を容易に行うことができる。
【0085】
加えて、図10の(A)に示すように、第2の側縁部22bの傾斜面51bは、本体21の巻き終わり端部24にまで達しているので、巻き終わり端部24を薄くできる。このため、巻き終わり端部24の柔軟性が増大し、巻き終わり端部24の反り返りを防止できる。
【0086】
上記第3の実施の形態では、第1および第2の係合部22a,22bの双方の厚み寸法を中央部50よりも小さくしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1および第2の係合部22a,22bのいずれか一方の厚み寸法を中央部50より小さくしてもよい。
【0087】
図11は、本発明の第4の実施の形態に係る被覆具20を開示している。
【0088】
第4の実施の形態では、被覆具20の主要部となる本体21が伸縮性を有する柔軟な起毛素材で形成されている。本体21の巻き終わり端部24に位置する第1の係合部29は、第1の実施の形態と同様の面ファスナーによって形成されている。
【0089】
第2の係合部30は、本体21と一体に形成されており、本体21の第1の側縁部22aから本体21の幅方向外側に向けて張り出している。第2の係合部30と本体21の巻き終わり端部24とは、互いに相似する三角形状をなしている。第2の係合部30は、本体21よりも厚み寸法を薄くすることが好ましい。
【0090】
このような第4の実施の形態によると、本体21は、その巻き始め端部23からグリップ4あるいはリールシート10のような把持部に巻き始める。この際、本体21は、真っ直ぐな第2の側縁部22bを本体21の巻き進み方向とは反対側に位置させるとともに、既に巻かれた本体21の第1の側縁部22aの上に第2の側縁部22bを重ね合わせた状態で把持部に巻き付けていく。
【0091】
本体21の全ての巻回領域R1を把持部に巻き付けた後、本体21の固定領域R2を把持部に巻き付けるように一周させると、巻き終わり端部24に位置する第1の係合部29が第2の係合部30の上に重なり合い、第2の係合部30の起毛と第1の係合部29のループ32とが互いに噛み合うように係合する。
【0092】
よって、本体21の巻き終わり端部24が第2の係合部30に結合され、把持部に対する被覆具20の取り付けが完了する。
【0093】
図12は、本発明の第5の実施の形態に係る被覆具20を開示している。
【0094】
第5の実施の形態では、被覆具20の主要部となる本体21が伸縮性を有する柔軟な起毛素材で形成されている。本体21の巻き終わり端部24から巻き始め端部23の方向に離れた位置に係合部61が設けられている。係合部61と巻き終わり端部24とは、把持部に対する本体21の一巻き分の長さに相当する距離だけ離れている。
【0095】
係合部61は、面ファスナーによって形成されている。面ファスナーは、シート状のベース62と、このベース62に設けられた複数の微細なループ63とを備えている。ベース62は、本体21の第1の面26に重ねられるとともに、例えば縫込み又は接着等の手段により本体21に固定されている。ベース62は、本体21よりも厚み寸法が薄く形成されている。
【0096】
ベース62は、本体21の第1の側縁部22aから本体21の幅方向に沿って張り出す延出部64を有している。延出部64は、本体21の第2の面27と同じ方向を向く平坦な面64aを有している。上記ループ63は、延出部64の面64aに配置されている。
【0097】
このような第5の実施の形態によると、本体21は、その巻き始め端部23からグリップ4あるいはリールシート10のような把持部に巻き始める。この際、本体21は、真っ直ぐな第2の側縁部22bを本体21の巻き進み方向とは反対側に位置させるとともに、既に巻かれた本体21の第1の側縁部22aの上に第2の側縁部22bを重ね合わせた状態で把持部に巻き付けていく。
【0098】
本体21の全ての巻回領域R1を把持部に巻き付けた後、本体21の固定領域R2を把持部に巻き付けるように一周させると、本体21の巻き終わり端部24が第2の係合部30の延出部64の上に重なり合い、延出部64に位置するループ63と巻き終わり端部24に位置する起毛とが互いに噛み合うように係合する。
【0099】
よって、本体21の巻き終わり端部24が第2の係合部30に結合され、把持部に対する被覆具20の取り付けが完了する。
【0100】
図13は、本発明の第6の実施の形態に係る被覆具20を開示している。
【0101】
第6の実施の形態では、被覆具20の主要部となる本体21が伸縮性を有する柔軟な起毛素材で形成されている。本体21の巻き終わり端部24に係合部71が設けられている。係合部71は、面ファスナーによって形成されている。
【0102】
面ファスナーは、シート状のベース72と、このベース72に設けられた複数の微細なループ73とを備えている。ベース72は、本体21の第2の面27に重ねられるとともに、例えば縫込み又は接着等の手段により本体21に固定されている。ベース72は、本体21よりも厚み寸法が薄く形成されている。
【0103】
ベース72は、延出部74を有している。延出部74は、本体21の第2の側縁部22bから本体21の幅方向に沿って張り出すとともに、本体21の長手方向に延びる細長い矩形状をなしている。延出部74は、本体21の第1の面26と同じ方向を向く平坦な面74aを有している。上記ループ73は、延出部74の面74aに配置されている。
【0104】
このような第6の実施の形態によると、本体21は、その巻き始め端部23からグリップ4あるいはリールシート10のような把持部に巻き始める。この際、本体21は、真っ直ぐな第2の側縁部22bを本体21の巻き進み方向とは反対側に位置させるとともに、既に巻かれた本体21の第1の側縁部22aの上に第2の側縁部22bを重ね合わせた状態で把持部に巻き付けいく。
【0105】
本体21の巻き終わり端部24を把持部に巻き付けると、延出部74の面74aが既に把持部に巻かれた本体21の第2の面27の上に重なり合う。これにより、延出部74に位置するループ73と本体21の第2の面27の起毛とが互いに噛み合うように係合する。
【0106】
よって、本体21の巻き終わり端部24が把持部に沿うように固定され、この把持部に対する被覆具20の取り付けが完了する。
【0107】
図14は、本発明の第7の実施の形態に係る被覆具20を開示している。
【0108】
第7の実施の形態では、被覆具20の主要部となる本体21が例えばゴム、エラストマー樹脂のような材料で造られている。本体21の巻き終わり端部24に上記第6の実施の形態と同様の係合部71が形成されている。
【0109】
係合部71のベース72は、本体21の第1の面26に重ねられるとともに、例えば縫込み、接着あるいは溶着等の手段により本体21に固定されている。ベース72の延出部74は、本体21の第2の側縁部22bから本体21の幅方向に張り出している。
【0110】
本体21の巻き終わり端部24から巻き始め端部23の方向に離れた位置に他の係合部81が設けられている。係合部71と他の係合部81とは、把持部に対する本体21の一巻き分の長さに相当する距離Sだけ離れている。
【0111】
他の係合部81は、例えば面ファスナーによって形成されている。面ファスナーは、シート状のベース82と、このベース82に設けられた複数の微細なフック83とを備えている。ベース82と上記係合部71のベース72とは、互いに相似する矩形状をなしている。ベース82は、本体21の第2の面27に重ねられるとともに、例えば縫込み、接着あるいは溶着等の手段により本体21に固定されている。ベース82は、本体21の幅内に位置するとともに、本体21よりも厚み寸法が薄く形成されている。
【0112】
さらに、ベース82は、本体21の第2の面27と同じ方向を向く平坦な面82aを有している。上記フック83は、ベース82の面82aに配置されている。
【0113】
このような第7の実施の形態によると、本体21は、その巻き始め端部23からグリップ4あるいはリールシート10のような把持部に巻き始める。この際、本体21は、真っ直ぐな第2の側縁部22bを本体21の巻き進み方向とは反対側に位置させるとともに、既に巻かれた本体21の第1の側縁部22aの上に第2の側縁部22bを重ね合わせた状態で把持部に巻き付けていく。
【0114】
本体21の全ての巻回領域R1を把持部に巻き付けた後、本体21の固定領域R2を把持部に巻き付けるように一周させると、巻き終わり端部24に位置する係合部71の延出部74が他の係合部81の上に重なり合う。これにより、係合部71に位置するループ73と他の係合部81に位置するフック83とが互いに噛み合うように係合する。
【0115】
よって、本体21の巻き終わり端部24が他の係合部81に結合され、把持部に対する被覆具20の取り付けが完了する。
【0116】
上記第7の実施の形態では、他の係合部81を面ファスナーによって形成したが、この面ファスナーの代わりにループ73に噛み合う多数の起毛を有する起毛素材を用いてもよい。
【0117】
図15は、本発明の第8の実施の形態に係る被覆具20を開示している。
【0118】
第8の実施の形態の被覆具20は、本体21の巻き終わり端部24に対する第1の係合部91の取り付け方が上記第1の実施の形態と相違している。巻き終わり端部24は、本体21の幅Lよりも狭い先端縁24aを有している。
【0119】
第1の係合部91は、ベース92と、このベース92に設けられた多数の微細なループ93とを備えている。ベース92は、一端と他端とを有している。ベース92の一端は、巻き終わり端部24の先端縁24aと同等の幅寸法を有している。ベース92は、一端から他端に進むに従い幅寸法が減じられており、このベース92の他端は先細り状に尖っている。このため、第1の係合部91のベース92と第2の係合部30とは、互いに相似する三角形状をなしている。
【0120】
ベース92の一端は、本体21の第1の面26の方向から先端縁24aに重ねられているとともに、例えば縫込み、接着あるいは溶着等の手段により本体21に固定されている。ベース92は、本体21の第1の面26と同じ方向を向く平坦な面92aを有している。上記ループ93は、ベース92の面92aの上に配置されている。
【0121】
このような第8の実施の形態によると、本体21は、その巻き始め端部23からグリップ4あるいはリールシート10のような把持部に巻き始める。この際、本体21は、真っ直ぐな第2の側縁部22bを本体21の巻き進み方向とは反対側に位置させるとともに、既に巻かれた本体21の第1の側縁部22aの上に第2の側縁部22bを重ね合わせた状態で把持部に巻き付けていく。
【0122】
本体21の全ての巻回領域R1を把持部に巻き付けた後、本体21の固定領域R2を把持部に巻き付けるように一周させると、巻き終わり端部24に位置する第1の係合部91が第2の係合部30の上に重なり合う。これにより、第1の係合部91に位置するループ93と第2の係合部30に位置するフック34とが互いに噛み合うように係合する。
【0123】
よって、本体21の巻き終わり端部24が第2の係合部30に結合され、把持部に対する被覆具20の取り付けが完了する。
【0124】
なお、本発明に係る被覆具は、投竿のような釣用品に限らず、例えばゴルフクラブシャフトあるいはテニス用ラケットのようなスポーツ用品にも同様に実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る投竿の斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態において、投竿のグリップに被覆具を巻き付けた状態を示す側面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態において、リール脚を固定したリールシートに被覆具を巻き付けた状態を示す側面図。
【図4】(A)は第1の面の方向から見た本発明の第1の実施の形態に係る被覆具の平面図、(B)は本発明の第1の実施の形態に係る被覆具の側面図、(C)は第2の面の方向から見た本発明の第1の実施の形態に係る被覆具の平面図、(D)は図4(A)のF4−F4線に沿う断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態において、被覆具の巻き始め端部をグリップに巻き付けた状態を示す側面図。
【図6】本発明の第1の実施の形態において、被覆具をグリップの途中まで巻き付けた状態を示す側面図。
【図7】本発明の第1の実施の形態において、被覆具の大部分をグリップに巻き付けた時の第1の係合部と第2の係合部との位置関係を示す側面図。
【図8】図2のF8−F8線に沿う断面図。
【図9】(A)は第1の面の方向から見た本発明の第2の実施の形態に係る被覆具の平面図、(B)は本発明の第2の実施の形態に係る被覆具の側面図、(C)は第2の面の方向から見た本発明の第2の実施の形態に係る被覆具の平面図。
【図10】(A)は第1の面の方向から見た本発明の第3の実施の形態に係る被覆具の平面図、(B)は本発明の第3の実施の形態に係る被覆具の側面図、(C)は第2の面の方向から見た本発明の第3の実施の形態に係る被覆具の平面図、(D)は図10(A)のF10−F10線に沿う断面図。
【図11】(A)は第1の面の方向から見た本発明の第4の実施の形態に係る被覆具の平面図、(B)は本発明の第4の実施の形態に係る被覆具の側面図、(C)は第2の面の方向から見た本発明の第4の実施の形態に係る被覆具の平面図。
【図12】(A)は第1の面の方向から見た本発明の第5の実施の形態に係る被覆具の平面図、(B)は本発明の第5の実施の形態に係る被覆具の側面図、(C)は第2の面の方向から見た本発明の第5の実施の形態に係る被覆具の平面図。
【図13】(A)は第1の面の方向から見た本発明の第6の実施の形態に係る被覆具の平面図、(B)は本発明の第6の実施の形態に係る被覆具の側面図、(C)は第2の面の方向から見た本発明の第6の実施の形態に係る被覆具の平面図。
【図14】(A)は第1の面の方向から見た本発明の第7の実施の形態に係る被覆具の平面図、(B)は本発明の第7の実施の形態に係る被覆具の側面図、(C)は第2の面の方向から見た本発明の第7の実施の形態に係る被覆具の平面図。
【図15】(A)は第1の面の方向から見た本発明の第8の実施の形態に係る被覆具の平面図、(B)は本発明の第8の実施の形態に係る被覆具の側面図、(C)は第2の面の方向から見た本発明の第8の実施の形態に係る被覆具の平面図。
【符号の説明】
【0126】
1…投竿(物品)、4,10…把持部(グリップ、リールシート)、20…被覆具、21…本体、23…巻き始め端部、24…巻き終わり端部、29…第1の係合部、30…第2の係合部、35,74…延出部、61,71…係合部。




 

 


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