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発明の名称 外通し継式釣竿
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−143436(P2007−143436A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2005−339682(P2005−339682)
出願日 平成17年11月25日(2005.11.25)
代理人 【識別番号】100101421
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 俊郎
発明者 斎藤 篤
要約 課題
補強リングの接合強度が向上すると共に、投擲時に釣糸が竿管先端部に引っ掛かり難い構造の外通し継式釣竿を提供する。

解決手段
各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管10の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管12は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層H1,H2を有しており、該2以上の層の中に、該後側竿管の先端まで至っていない未達層H1と、先端まで至っている到達層H2とを有しており、該後側竿管よりも硬質な補強リングRの後端を前記未達層の前端に突き合わせると共に前端を該後側竿管の前端に位置させ、該補強リングの外周面と前記未達層の外周面とが実質面一であり、該補強リングの外側に前記到達層を配設していて、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されているよう構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層を有しており、該2以上の層の中に、該後側竿管の先端まで至っていない未達層と、先端まで至っている到達層とを有しており、該後側竿管よりも硬質な補強リングの後端を前記未達層の前端に突き合わせると共に前端を該後側竿管の前端に位置させ、該補強リングの外周面と前記未達層の外周面とが実質面一であり、該補強リングの外側に前記到達層を配設していて、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されていることを特徴とする外通し継式釣竿。
【請求項2】
各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層を有しており、該2以上の層の層間に、該後側竿管よりも硬質な補強リングを配設すると共に、本体層全体の内周面も外周面も、補強リングの後端位置において実質段差が無いように補強リングの位置している範囲の本体層を残り領域よりも強く圧縮した形状に形成しており、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されていることを特徴とする外通し継式釣竿。
【請求項3】
各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層を有しており、該2以上の層の中に、該後側竿管の先端まで至っていない未達層を有しており、本体層の中では該未達層を最外側に位置させており、該後側竿管よりも硬質な補強リングの後端を前記未達層の前端に突き合わせると共に前端を該後側竿管の前端に位置させ、該補強リングの外周面が、前記未達層の外周面、又は該未達層の外側に配設された補助層を有する場合は該補助層の外周面と実質面一であり、該補強リングとその後方とに亘って強化繊維が長手方向以外に指向した繊維強化樹脂製の補強層を被覆させており、該補強層の後端縁部は前記未達層の外周面、又は該未達層の外側に前記補助層を有する場合は該補助層の外周面に対して滑らかに連続しており、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されていることを特徴とする外通し継式釣竿。
【請求項4】
各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層を有しており、該2以上の層の中に、該後側竿管の先端まで至っていない未達層を有しており、本体層の中では該未達層を最外側に位置させており、該後側竿管よりも硬質な補強リングの後端を前記未達層の前端に突き合わせると共に前端を該後側竿管の前端に位置させ、該補強リングの外周面が、前記未達層の外周面、又は該未達層の外側に配設された補助層を有する場合は該補助層の外周面と実質面一であり、該補強リングとその後方とに亘って強化繊維が長手方向以外に指向した繊維強化樹脂製の補強層を被覆させており、該補強層の後端縁ラインが該後側竿管の長手方向に対して60度以下の傾斜状に指向しており、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されていることを特徴とする外通し継式釣竿。
【請求項5】
前記補強層の強化繊維がガラス繊維で形成されているか、又は強化繊維の束が粗く集合しており、これら束間隙間を通して内部が視認できる大きさの隙間がある請求項3又は4記載の外通し継式釣竿。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は釣糸を竿管の外部に通して釣りを行うタイプであって、継式釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
投竿では仕掛けをできるだけ遠くに、かつ正確に飛ばす必要があるため、釣糸抵抗を可級的に小さくする必要がある。一方、釣竿を継式に構成した場合、各竿管先端部である継合部の割れを防止するため、先部外周に金属製の補強リングを設けることが一般的である。ここで、釣糸を釣竿の外側に通す方式とし、投竿を更に継式釣竿とした場合、投擲時の釣糸が前記補強リングの後端に引っ掛かり接触して仕掛けの飛距離が伸びないという事態を起こしかねない。このため、補強リングを竿管先端部を研削成形した段差部に嵌めて接着接合することが行われるが、加工寸法精度の関係から、補強リング後端の一側が引っ込み、他側が突出しているという事態を避け難い。測定例によれば、この段差は0.25mm程であった。このため、補強リングの後端を竿管から突出させておき、塗料等によってその補強リングの後端から後方に向かって漸次薄肉厚となる肉盛部を設けることもあるが、これも補強リング後端とその肉盛部との境界から肉盛部が剥離する可能性が高い。下記特許文献1にも、遮蔽用の塗料やインクで竿管素材と共に口金の後部をも覆った構造が開示されており、結果として、口金後端の段差が解消されて釣糸の引っ掛かりが防止できるものもある。
【特許文献1】特開平7−79666号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
然しながら、塗料層等では耐久性に乏しく、また、竿管に対する補強リングの接合強度を向上させて竿管先端部の裂け防止機能を維持したい。
依って解決しようとする課題は、補強リングの接合強度が向上すると共に、投擲時に釣糸が竿管先端部に引っ掛かり難い構造の外通し継式釣竿の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的に鑑みて本発明は第1の発明において、各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層を有しており、該2以上の層の中に、該後側竿管の先端まで至っていない未達層と、先端まで至っている到達層とを有しており、該後側竿管よりも硬質な補強リングの後端を前記未達層の前端に突き合わせると共に前端を該後側竿管の前端に位置させ、該補強リングの外周面と前記未達層の外周面とが実質面一であり、該補強リングの外側に前記到達層を配設していて、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されていることを特徴とする外通し継式釣竿を提供する。
補強層とは、竿管の長さ方向の一部に使用されるものである。
実質面一とは、段差が0.1mm以内の場合をいう。
【0005】
第2の発明では、各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層を有しており、該2以上の層の層間に、該後側竿管よりも硬質な補強リングを配設すると共に、本体層全体の内周面も外周面も、補強リングの後端位置において実質段差が無いように補強リングの位置している範囲の本体層を残り領域よりも強く圧縮した形状に形成しており、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されていることを特徴とする外通し継式釣竿を提供する。
【0006】
第3の発明では、各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層を有しており、該2以上の層の中に、該後側竿管の先端まで至っていない未達層を有しており、本体層の中では該未達層を最外側に位置させており、該後側竿管よりも硬質な補強リングの後端を前記未達層の前端に突き合わせると共に前端を該後側竿管の前端に位置させ、該補強リングの外周面が、前記未達層の外周面、又は該未達層の外側に配設された補助層を有する場合は該補助層の外周面と実質面一であり、該補強リングとその後方とに亘って強化繊維が長手方向以外に指向した繊維強化樹脂製の補強層を被覆させており、該補強層の後端縁部は前記未達層の外周面、又は該未達層の外側に前記補助層を有する場合は該補助層の外周面に対して滑らかに連続しており、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されていることを特徴とする外通し継式釣竿を提供する。
【0007】
第4の発明では、各竿管が繊維強化樹脂製であり、釣糸を外部に挿通させる外通し継式釣竿であって、前側竿管の後端部外側に位置して継ぎ合わせる後側竿管は、強化繊維が竿管の長手方向に指向した本体層は2以上の層を有しており、該2以上の層の中に、該後側竿管の先端まで至っていない未達層を有しており、本体層の中では該未達層を最外側に位置させており、該後側竿管よりも硬質な補強リングの後端を前記未達層の前端に突き合わせると共に前端を該後側竿管の前端に位置させ、該補強リングの外周面が、前記未達層の外周面、又は該未達層の外側に配設された補助層を有する場合は該補助層の外周面と実質面一であり、該補強リングとその後方とに亘って強化繊維が長手方向以外に指向した繊維強化樹脂製の補強層を被覆させており、該補強層の後端縁ラインが該後側竿管の長手方向に対して60度以下の傾斜状に指向しており、補強リングが繊維強化樹脂製後側竿管のマトリックス樹脂によって一体接合されていることを特徴とする外通し継式釣竿を提供する。
【0008】
第5の発明では、第3又は第4の発明における補強層の強化繊維がガラス繊維で形成されているか、又は強化繊維の束が粗く集合しており、これら束間隙間を通して内部が視認できる大きさの隙間があるよう構成する。
【発明の効果】
【0009】
第1発明では、補強リング外周面が未達層の外周面と実質面一であって、この外側に到達層が配設されているため、後側竿管先端部外周は段差無く滑らかに形成できるため、投擲時の釣糸が引っ掛かることが防止できる。また、補強リングを竿管の外部ではなく、内部に設けるため、竿管の加熱成形時に配設しておくことにより、マトリックス樹脂による一体接合ができ、接合強度が向上する。
【0010】
第2の発明では、補強リングを本体層の層間に配設し、この領域の本体層を残り領域よりも強く圧縮して補強リングの後端位置において実質段差が生じないように成形しているため、投擲時の釣糸が引っ掛かることが防止できる。また、補強リングを竿管の外部ではなく、内部に設けるため、竿管の加熱成形時に配設しておくことにより、マトリックス樹脂による一体接合ができ、接合強度が向上する。
【0011】
第3の発明では、未達層の外周面、又は補助層が存在する場合は該補助層の外周面と実質面一であるため、この外側に設けた補強層の外周は段差無く滑らかに形成できるため、投擲時の釣糸が引っ掛かることが防止できる。また、補強層の後端縁部付近には硬質な補強リングは位置していないため、竿管の加熱成形時において、この後端縁部付近を他よりも強く加圧することにより、本体部の外周面に対して滑らかに連続させることができるので、ここでも釣糸は引っ掛かることが防止される。また、補強リングを竿管の外部ではなく、内部に設けるため、竿管の加熱成形時に配設しておくことにより、マトリックス樹脂による一体接合ができ、接合強度が向上する。
【0012】
第4の発明では、第3の発明と異なるのは、補強層の後端縁部が本体部の外周面に対して必ずしも滑らかに連続している必要は無く、後端縁ラインが長手方向に対して60度以下の傾斜状に指向していることが要件であり、この要件があれば、釣糸がこの後端縁ラインに当接しても、ラインに沿って流れ、引っ掛かることが防止できる。その他の事項については第3の発明の場合と同じである。
【0013】
第5の発明では、補強層を介してその内側の補強リングを視認できるので、補強リングの表面を装飾的に成形しておけば、その分外観が向上する。また、釣人は、竿管前端部に補強リングが存在していることを見慣れており、これが存在することが竿管先端部の割れ防止に役立っているという安心感と結びついており、視認できることにより安心感を与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は第1発明に係る外通し継式釣竿の要部部分断面図であり、図2はその製造方法を説明する図である。前側竿管10と後側竿管12とが、ここでは振出式に継ぎ合わされている。この後側竿管の製法図が図2である。各竿管は繊維強化樹脂製竿管であり、特記しないものは強化繊維として炭素繊維を使用し、マトリックス樹脂としてはエポキシ樹脂を使用している。まず、芯金20の先部に、強化繊維が円周方向に指向した補強層K1用のプリプレグK1’を巻回する。この補強層K1は、後側竿管12を前側竿管10と継ぎ合わせた場合に、前側竿管の後端位置よりも後方にまで至っている。また、このプリプレグK1’の強化繊維方向は傾斜方向であってもよい。この外側に、概ね竿管12の全長に亘る長さのプリプレグP1を巻回する。
【0015】
このプリプレグP1は、強化繊維が長手方向に指向し、第1本体層(未達層)H1となるプリプレグ層H1’と、その裏側に、強化繊維が円周方向に指向し、第1補助層S1となるプリプレグ層S1’とを貼り合わせている。また、巻回時に、その先端P1Eを、補強層K1用のプリプレグK1’の先端(図の左端)よりも所定量右方にずれた位置に位置させて巻回する。2つのプリプレグK1’とP1を貼り合わせておいて、一度に巻回してもよい。この後、竿管よりも硬質な、ステンレス、アルミニウム、チタン、真鍮等の金属製補強リングRを、巻回したプリプレグP1の先端に突き当てるようにして前記プリプレグK1’の外側に挿入配設する。挿入された補強リングの先端(左端)はプリプレグK1’の先端位置と一致させている。また、この状態では、巻回されたプリプレグP1の外周面の径(外径)は、補強リングRの外周面の径(外径)よりも僅かに大きい。後の加圧加熱処理によってプリプレグP1の外径がその分小さくなる。
【0016】
この外側に竿管12の全長に亘る長さのプリプレグP2を巻回する。このプリプレグP2は、強化繊維が長手方向に指向し、図1の第2本体層(到達層)H2となるプリプレグ層H2’と、その表側に、強化繊維が円周方向に指向し、第2補助層S2となるプリプレグ層S2’とを貼り合わせている。この後、常法に従い、図示しない緊締テープを巻回し、加熱成形する。その結果、図1の竿管12が成形される。補強リングRの外周面と未達層H1の外周面とは実質的に面一になっている。このため、竿管12の外周には補強リングによる段差は無く、投擲時に釣糸の引っ掛かることが防止できる。また、補強リングRは上面と下面と後端面(図の右端面)とが竿管に対して、加熱成形時の流動エポキシ樹脂によって一体化されるので、接合強度が向上する。
【0017】
図3は第2発明に係る外通し継式釣竿の要部部分断面図である。第1発明と異なる部位を説明する。第1本体層H1も第2本体層H2も竿管12の先端まで至る長さを有しており、この両層の層間に補強リングRが配設されている。製法としては、図2の補強層用プリプレグK1’に相当するプリプレグを巻回し、長さは別として図2のプリプレグP1に相当するプリプレグを巻回した後、補強リングRの配設される先端部長さ範囲の外周を緊締テープ等の適宜な手段で加圧する。その後、図2のプリプレグP2に相当するプリプレグを巻回し、この巻回プリプレグP2における補強リングRの位置する範囲の外部を緊締テープ等の適宜な手段で加圧して、該巻回プリプレグP2の表面における段差を実質的に無くする。その後、定法に従って全体に緊締テープを巻回して加圧加熱して成形する。
【0018】
その結果、図3の竿管12が成形される。補強リングRの後端位置において、第1本体層H1の内周面にも第2本体層H2の外周面にも、実質的な段差は無い。即ち、竿管12の外周にも補強リングによる段差は無く、投擲時に釣糸が引っ掛かることが防止できる。また、補強リングRは上面と下面と後端面とが竿管に対して、加熱成形時の流動エポキシ樹脂によって一体化されるので、接合強度が向上する。
【0019】
図4は第3発明に係る外通し継式釣竿の要部部分断面図であり、図5はその製法説明図、図6は使用している補強リングの例を示す斜視図である。図2の場合とは、プリプレグP1,P2の長さの大小関係が逆であるが、その他の事項は同様なプリプレグP1,P2を使用する。プリプレグK1’とプリプレグP1を巻回させる。そしてプリプレグP2の先端P2Eを、プリプレグP1の先端よりも所定量右方にずらせて巻回する。この後、補強リングRを、巻回したプリプレグP2の先端P2Eに突き当てるようにして前記プリプレグP1の外側に挿入配設する。挿入された補強リングの先端はプリプレグP1の先端位置と一致させている。この状態では、補強リングRの外周面は、プリプレグP2の第2補助層S2の外周面よりも幾分外径が小さいが、加圧加熱成形によって実質面一になるような径の相違である。
【0020】
この補強リングRの全幅領域と巻回プリプレグP2の先部領域とに亘って、第2補強層K2用のプリプレグK2’を巻回する。後は定法に従って加圧加熱成形すると図4の竿管12が形成される。この成形の際、緊締テープを巻回して加圧するため、第2補強層K2の後端縁部K2Eは図4に示すように、竿管の本体部表面(この場合は第2補助層S2表面)に対して実質的に段差の無い状態になる。この第2補強層K2は、プリプレグP2の巻回と補強リングの挿入の後、定法による加圧加熱成形したものの外側に、低温硬化樹脂を含浸した補強層用プリプレグを巻回して成形してもよい。こうして成形された竿管12の先部外周には補強リングRの存在による段差も生ぜず、また、第2補強層K2の後端縁部も実質滑らかに竿管本体部表面に連続しているので、投擲時に釣糸が引っ掛かることを防止できる。また、補強リングRは上面と下面と後端面とが竿管に対して、加熱成形時の流動エポキシ樹脂によって一体化されるので、接合強度が向上する。
【0021】
更には、補強リングRは図6に図示するように外周面に装飾模様RSを設けており、また、補強層用のプリプレグK2’は、この例では、図5に示すように、所謂、3軸織物であり、3方向に指向した各繊維束を交差状に織り成し、それらの間には比較的大きな隙間を設けている。このため、第2補強層K2を介して外部から補強リングRの外表面の模様RSが視認できる。また、含浸樹脂もエポキシ樹脂であるため、無色透明であり、樹脂が隙間に入っていても視認しやすい。更には、この3軸織物の各繊維(束)をガラス繊維とすれば、第2補強層全体が透け、補強リングの装飾がより視認し易くなる。勿論、ガラス繊維の場合は3軸織物でなくても透けて視認できる。この装飾模様は印刷、塗装、メッキ、ドライプレーティングによって形成できる。また、適宜な輪郭の凹部や、この凹部に塗料を入れてもよい。その他、装飾ではなく、何らかの位置合わせの印を入れると、それを外部から視認できる。また、補強リングRの接合強度向上のために、リング内外面RHは粗面にしておくとよい。
【0022】
また、図5のプリプレグK2’の後端縁ラインK2E’を、巻回する芯金20の中心軸に対してθの角度で形成していれば、成形後の竿管12の表面において、該竿管の長手方向に対して角度θの後端縁ラインを有することになる。この角度θを60度以上の傾斜状に形成しておけば、第2補強層K2の後端部に、投擲時に釣糸が引っ掛かることが防止される。このことは、仮に第2補強層K2の後端縁部K2Eが竿管本体部表面に滑らかに連続していなくても言えることである。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は、釣糸を竿管の外部に通して釣りを行う継式の釣竿に利用でき、特に投竿に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は本発明に係る外通し継式釣竿の要部部分断面図である。
【図2】図2は図1の竿管の製造方法を説明する図である。
【図3】図3は本発明に係る他の形態の外通し継式釣竿の要部部分断面図である。
【図4】図4は本発明に係る他の形態の外通し継式釣竿の要部部分断面図である。
【図5】図5は図4の竿管の製造方法を説明する図である。
【図6】図6は図5に使用の補強リングの拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0025】
10 前側竿管
12 後側竿管
H1,H2 本体層
K1,K2 補強層
R 補強リング
S1,S2 補助層




 

 


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