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発明の名称 魚釣用リール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−117045(P2007−117045A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−316255(P2005−316255)
出願日 平成17年10月31日(2005.10.31)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 遠間 弘 / 宮崎 健夫
要約 課題
本発明は、ハンドルの操作性が向上するとともに、ハンドル回りに釣糸や衣類が引っ掛かり難くなり、しかもコンパクトな魚釣用リールを得ることにある。

解決手段
魚釣用リール(1)は、リール本体(2)に回転自在に支持されるとともに、リール本体(2)の一側外方に突出する先端部(22a)を有するハンドル軸(22)と、ハンドル軸(22)の先端部(22a)に固定され、ハンドル軸(22)を人為的に回転させるハンドル(50)とを備えている。ハンドル(50)は、ハンドル軸(22)の先端部(22a)が相対的に回転不能に貫通する嵌合孔(53)を有し、ハンドル軸(22)は、先端部(22a)の端面(29)に開口するねじ孔(30)を有している。ねじ孔(30)にハンドル軸(22)よりも大径な頭部(62)を含む雄ねじ部材(60)がねじ込まれている。雄ねじ部材(60)の頭部(62)は、ハンドル軸(22)との間でハンドル(50)を挟み込んで固定している。
特許請求の範囲
【請求項1】
リール本体に回転自在に支持されるとともに、上記リール本体の一側外方に突出する先端部を有するハンドル軸と、
上記ハンドル軸の先端部に固定され、上記ハンドル軸を人為的に回転させるハンドルと、を具備し、
上記ハンドルは、上記ハンドル軸の先端部が相対的に回転不能に嵌合する嵌合部を有するとともに、上記ハンドル軸は、上記先端部の端面に開口するねじ孔を有し、このねじ孔に上記ハンドル軸よりも大径な頭部を含む雄ねじ部材をねじ込むことにより、上記雄ねじ部材の頭部と上記ハンドル軸との間で上記ハンドルを挟み込んで固定したことを特徴とする魚釣用リール。
【請求項2】
請求項1の記載において、上記ハンドルは、上記リール本体の反対側に位置する外側面を有し、この外側面に上記雄ねじ部材の頭部の少なくとも一部が入り込む凹部を形成したことを特徴とする魚釣用リール。
【請求項3】
請求項2の記載において、上記ハンドル軸は、その先端部の外周面に径方向に沿う段差部を有し、上記ハンドルは、上記雄ねじ部材の頭部と上記段差部との間で挟み込まれることを特徴とする魚釣用リール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リール本体から突出するハンドル軸の先端部に、スプールを人為的に回転させるハンドルを固定した魚釣用リールに関する。
【背景技術】
【0002】
リール本体に回転自在に支持されたスプールを有する両軸受タイプの魚釣用リールは、スプールを手動操作により回転させるハンドルを備えている。
【0003】
ハンドルは、ハンドルアームと、このハンドルアームの端部に取り付けられた握り部とを有している。ハンドルアームは、リール本体の一側部から外方に突出するハンドル軸の先端部に固定されている。そのため、握り部を手で握ってハンドルアームを回すと、ハンドル軸が回転するとともに、このハンドル軸の回転がスプールに伝わり、スプールが釣糸を巻き込む方向に回転するようになっている。
【0004】
従来の魚釣用リールによると、ハンドル軸の先端部は、その他の部分よりも小径であり、この先端部の外周面に、雄ねじ部と、平行な二面を有する面取り部とが形成されている。ハンドルアームは、ハンドル軸の先端部が貫通する貫通孔を有し、この貫通孔にハンドル軸の面取り部が相対的に回転不能に嵌まり込んでいる。ハンドル軸の雄ねじ部は、貫通孔を通じてリール本体とは反対側に位置するハンドルアームの外側面から突出しており、この雄ねじ部の突出端に袋ナットをねじ込むことで、ハンドルアームをハンドル軸の先端部に締め付け固定している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−145446号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された魚釣用リールによると、ハンドルアームをハンドル軸に固定する袋ナットは、雄ねじ部の先端を覆い隠す袋部を有している。しかも、この種の袋ナットは、めねじのねじ先に不完全ねじ部やねじ下きり穴を有し、これら不完全ねじ部やねじ下きり穴が袋部の内側に位置している。
【0006】
このため、袋ナットの袋部が必然的に雄ねじ部の軸方向に張り出すような形状となり、この袋ナットを用いてハンドルアームをハンドル軸の先端部に固定した時に、袋ナットの袋部がハンドルアームの外側面から大きく突出するのを避けられない。
【0007】
この結果、例えば釣の最中に釣糸や衣類等が袋ナットに引っ掛かり易くなるとともに、ハンドルを手で回す時に、手の平や指が袋ナットと干渉することがあり、ハンドルの操作性が損なわれる。
【0008】
さらに、ハンドル軸の先端部に袋ナットがねじ込まれる雄ねじ部を形成しなくてはならず、雄ねじ部の分だけハンドル軸の軸長が増大する。すると、ハンドル軸は、スプールの一側に片寄って位置するので、リール本体の左右方向の重量バランスが悪くなる。よって、魚釣時の操作性に悪影響を及ぼす虞があるとともに、魚釣用リールのコンパクト化の妨げとなるといった不具合がある。
【0009】
本発明の目的は、ハンドルの操作性が向上するとともに、ハンドル回りに釣糸や衣類が引っ掛かり難くなり、しかもコンパクト化が可能となる魚釣用リールを得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る魚釣用リールは、
リール本体に回転自在に支持されるとともに、上記リール本体の一側外方に突出する先端部を有するハンドル軸と、
上記ハンドル軸の先端部に固定され、上記ハンドル軸を人為的に回転させるハンドルと、を備えている。
上記ハンドルは、上記ハンドル軸の先端部が相対的に回転不能に嵌合する嵌合部を有するとともに、上記ハンドル軸は、上記先端部の端面に開口するねじ孔を有し、このねじ孔に上記ハンドル軸よりも大径な頭部を含む雄ねじ部材をねじ込むことにより、上記雄ねじ部材の頭部と上記ハンドル軸との間で上記ハンドルを挟み込んで固定したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ハンドル軸に対する雄ねじ部材のねじ込み部分がハンドル軸の先端部の内部に収まるので、雄ねじ部材のうちハンドルの外側に位置するのは頭部のみとなる。そのため、頭部を薄く形成することで、ハンドルからの頭部の突出量を少なくできる。
したがって、ハンドルを手で回す時に、手の平や指が雄ねじ部材と干渉し難くなり、ハンドルの操作性が向上するとともに、雄ねじ部材に釣糸や衣類等が引っ掛かり難くなる。
【0012】
さらに、ハンドル軸の先端部がハンドルの外側に大きく突出することはなく、その分、ハンドル軸の軸長が短く抑えられる。よって、魚釣用リールのコンパクト化が可能となるとともに、魚釣用リールの左右方向の重量バランスが良好となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図5にもとづいて説明する。
【0014】
図1は、両軸受タイプの魚釣用リール1を開示している。魚釣用リール1は、金属製のリール本体2を備えている。リール本体2は、リール脚3を介して図示しない釣竿に固定される。
【0015】
リール本体2は、左右一対のフレーム4a,4bと、第1および第2のサイドカバー5a,5bとを有している。フレーム4a,4bは、連結部材6を介して連結されているとともに、魚釣用リール1の幅方向に互いに間隔を存して向かい合っている。
【0016】
第1のサイドカバー5aは、左側のフレーム4aに公知のねじ部材を介して着脱可能に取り付けられて、このフレーム4aを左側方から覆っている。第2のサイドカバー5bも第1のサイドカバー5aと同様の固定手段により右側のフレーム4bに着脱可能に取り付けられている。第2のサイドカバー5bは、フレーム4bを右側方から覆うとともに、このフレーム4bとの間に動力伝達室7を形成している。
【0017】
リール本体2は、釣糸を巻き取るスプール8を回転自在に支持している。スプール8は、フレーム4a,4bの間に架け渡されるスプール軸9を有している。スプール軸9は、その一端がボール軸受10を介してフレーム4aに回転自在に支持されているとともに、他端が他のボール軸受11を介してフレーム4bに回転自在に支持されている。このスプール軸9は、スプール8と一緒に回転するようになっている。
【0018】
スプール9の前方にレベルワインド機構13が配置されている。レベルワインド機構13は、フレーム4a,4bの間に跨る筒体14と、この筒体14の内側に回転自在に挿通されたウォーム軸15と、釣糸を通すガイド部材16とを備えている。
【0019】
ウォーム軸15は、外周面にトラバース溝17を有するとともに、その一端が動力伝達室7に導かれている。このウォーム軸15の一端にアイドルギヤ18が固定されている。ガイド部材16は、筒体14の外周面上に左右方向に摺動可能に支持されているとともに、ウォーム軸15が回転した時に、トラバース溝17の動きに追従してスプール8の軸方向に直線的に往復移動するようになっている。このため、釣糸は、ガイド部材16の移動によりスプール8の上に均等に巻き取られる。
【0020】
図1に示すように、リール本体2の動力伝達室7は、ピニオン軸20、クラッチ機構21およびハンドル軸22を収容している。
【0021】
ピニオン軸20は、スプール軸9と同軸状に配置されている。ピニオン軸20の外周面の上にピニオンギヤ23が装着されている。ピニオンギヤ23は、その一端がボール軸受24を介してフレーム4bに回転自在に支持されているとともに、他端が他のボール軸受25を介して第2のサイドカバー5bに回転自在に支持されている。
【0022】
さらに、ピニオンギヤ23は、係合位置と係合解除位置との間でピニオン軸20の軸方向に移動可能となっている。係合位置では、ピニオンギヤ23の一端がスプール軸9に係合し、ピニオンギヤ23とスプール軸9とが一体的に回転する。係合解除位置では、ピニオンギヤ23の一端がスプール軸9から離脱し、ピニオンギヤ23とスプール軸9とが互いに切り離される。
【0023】
クラッチ機構21は、ピニオンギヤ23を係合位置と係合解除位置との間で移動させるためのものである。クラッチ機構21は、ピニオンギヤ23の一端に係合するクラッチプレート27を有している。クラッチプレート27は、クラッチ機構21がONの時にピニオンギヤ23を係合位置に移動させるとともに、クラッチ機構21がOFFの時にピニオンギヤ23を係合解除位置に移動させる。
【0024】
ハンドル軸22は、スプール8の右側方においてピニオン軸20と平行に配置されている。ハンドル軸22は、第2のサイドカバー5bに形成した円筒状の凸部28を同軸状に貫通しており、その先端部22aが凸部28を通じてリール本体2の一側部から外方に突出している。図2に最もよく示されるように、ハンドル軸22の先端部22aは、リール本体2とは反対側においてリール本体2の外側に露出する端面29と、この端面29に開口するねじ孔30とを有している。
【0025】
ハンドル軸22は、先端部22aに隣接する部分がボール軸受31を介して凸部28の開口端に回転自在に支持されているとともに、先端部22aとは反対側に位置する基端部22bが他のボール軸受32を介してフレーム4bに回転自在に支持されている。
【0026】
本実施の形態では、ハンドル軸22と凸部28の内面との間に一方向クラッチ33が介在されている。一方向クラッチ33は、ハンドル軸22が釣糸を巻き取る方向にのみ回転するように、ハンドル軸22の回転方向を規定している。
【0027】
図2に示すように、ハンドル軸22の先端部22aの外周面に雄ねじ部34が形成されている。さらに、ハンドル軸22の外周面には、回り止め用の第1および第2の二面幅部35,36が形成されている。
【0028】
図4に示すように、第1の二面幅部35は、互いに平行をなす一対の平面35a,35bを有するとともに、ハンドル軸22の中間部から先端部22aの途中に至る領域に位置している。第2の二面幅部36は、互いに平行をなす一対の平面36a,36bを有するとともに、ハンドル軸22の先端部22aに位置している。よって、ハンドル軸22の先端部22aは、例えば小判形のような非円形の断面形状を有している。
【0029】
図3および図4に示すように、第2の二面幅部36の平面36a,36bの間隔L1は、第1の二面幅部35の平面35a,35bの間隔L2よりも小さく形成されている。この結果、第1の二面幅部35と第2の二面幅部36との境界部分には、ハンドル軸22の径方向に延びる一対の段差部37a,37bが形成されている。段差部37a,37bは、ハンドル軸22の先端部22aに位置している。
【0030】
図1に示すように、ハンドル軸22に第1の駆動ギヤ39と第2の駆動ギヤ40が回転自在に支持されている。第1の駆動ギヤ39は、常にピニオンギヤ23と噛合っている。第2の駆動ギヤ40は、第1の駆動ギヤ39と隣り合うとともに、常に第1の駆動ギヤ39と一緒に回転するようになっている。第2の駆動ギヤ40は、上記レベルワインド機構13のアイドルギヤ18と噛合っている。
【0031】
第1の駆動ギヤ39は、第2のサイドカバー5bに向けて同軸状に開口する凹部41を有している。この凹部41の内側にドラグ機構42が収容されている。
【0032】
ドラグ機構42は、釣糸に一定限度以上の荷重が加わった時に、スプール8を空転させるためのものである。ドラグ機構42は、第1の駆動ギヤ39と一緒に回転する複数の金属ワッシャと、ハンドル軸22と一緒に回転する複数の金属ワッシャとを交互に配置するとともに、隣り合う金属ワッシャの間にライニング材を介在させた構成となっている。
【0033】
さらに、ドラグ機構42は、ドラグ力を調整するスタードラグ44を備えている。スタードラグ44は、第2のサイドカバー5bの凸部28から突出するハンドル軸22の先端部22aに取り付けられている。スタードラグ44は、ハンドル軸22の雄ねじ部34にねじ込まれる雌ねじ部44aを有するボス部45と、このボス部45の外周面から放射状に突出する複数のレバー部46とを備えている。
【0034】
ボス部45の端面は、ボール軸受31のインナレースに当接するとともに、このインナレースと上記ドラグ機構42との間に一対の皿ばね47、上記一方向クラッチ33および押圧プレート48が介在されている。
【0035】
このため、スタードラグ44を手で回してそのボス部45を第2のサイドカバー5bに近づく方向に移動させると、ボス部45が皿ばね47、一方向クラッチ33の内輪33aおよび押圧プレート48を介してドラグ機構42の金属ワッシャおよびライニング材を押圧し、これら金属ワッシャおよびライニング材を第1の駆動ギヤ39との間で挟み込む。
【0036】
この結果、スタードラグ44の変位量に応じてハンドル軸22と第1の駆動ギヤ39との間に生じる制動力(第1の駆動ギヤ39の摩擦結合力)が変化し、スプール8が釣糸を繰り出す方向に逆転する時のドラグ力が定まる。
【0037】
図1ないし図3に示すように、ハンドル軸22の先端部22aにハンドル軸22を回転させるハンドル50が固定されている。ハンドル50は、ハンドルアーム51と、このハンドルアーム51の一端および他端に取り付けられた握り部52a,52bとを備えている。
【0038】
ハンドルアーム51は、ハンドル軸22と直交する方向に延びる帯板状をなしている。ハンドルアーム51は、リール本体2と向い合う内側面51aと、リール本体2の反対側に位置する外側面51bとを有している。
【0039】
ハンドルアーム51の長さ方向に中央部に嵌合孔53が形成されている。嵌合孔53は、嵌合部の一例である。この嵌合孔53は、ハンドルアーム51の内側面51aおよび外側面51bに開口するとともに、図5に見られるようにハンドル軸22の第2の二面幅部36に対応するような非円形(小判形)の開口形状を有している。
【0040】
このため、ハンドル軸22の先端部22aをハンドルアーム51の嵌合孔53に嵌合すると、嵌合孔53の開口縁部が第2の二面幅部36の平面36a,36bに接触する。この接触により、ハンドル軸22に対するハンドルアーム51の回り止めがなされている。
【0041】
さらに、ハンドル軸22の先端部22aをハンドルアーム51の嵌合孔53に嵌合した状態では、ハンドルアーム51の内側面51aがハンドル軸22の段差部37a,37bに突き当たっている。
【0042】
ハンドルアーム51の外側面51bの中央部に凹部55が形成されている。凹部55は、嵌合孔53を取り囲んでいる。言い換えると、凹部55は、ハンドルアーム51の外側面51bよりも落ち込んだ平坦な底面56を有し、この底面56に嵌合孔53が開口している。
【0043】
図5に示すように、凹部55は、嵌合孔53の周囲に位置する第1ないし第4の開口縁57a〜57dを有している。すなわち、第1および第2の開口縁57a,57bは、夫々円弧状に湾曲するとともに、嵌合孔53を間に挟んで向かい合っている。第1の開口縁57aは、第2の開口縁57bよりも曲率が小さく形成されている。第3および第4の開口縁57c,57dは、第1の開口縁57aと第2の開口縁57bとの間を直線状に結んでいる。そのため、本実施の形態の凹部55は、略落涙形の開口形状を有している。
【0044】
ハンドルアーム51は、ボルト60を介してハンドル軸22の先端部22aに結合されている。ボルト60は、雄ねじ部材の一例であり、おねじが形成された軸部61と、この軸部61の一端に位置する頭部62とを有している。頭部62の外周部は、ハンドル軸22よりも大径な多角形状(八角形状)をなしている。
【0045】
ボルト60の軸部61は、ハンドルアーム51の外側面51bの方向からハンドル軸22のねじ孔30にねじ込まれている。このねじ込みにより、ボルト60の頭部62が凹部55の底面56に接触し、図3に示すようにハンドルアーム51の中央部をハンドル軸22の段差部37a,37bとの間で挟み込んでいる。この結果、ハンドルアーム51がハンドル軸22との相対的な回転を禁止した状態でハンドル軸22の先端部22aに固定されている。
【0046】
ハンドルアーム51をハンドル軸22に固定した状態では、ボルト60の頭部62の一部が凹部55に入り込んでいる。そのため、凹部55の深さに相当する分だけ、ハンドルアーム51の外側面51bからの頭部61の突出量が減じられている。
【0047】
さらに、ハンドルアーム51の凹部55に回り止め部材64が収容されている。回り止め部材64は、凹部55の開口形状に合致するような外形を有する金属板で構成され、止めねじ65を介して凹部55の底面56に保持されている。回り止め部材64は、凹部55の深さに対応するような厚み寸法を有している。このため、回り止め部材64は、見かけ上、凹部55を埋めており、ハンドルアーム51の外側面51bと同一平面上に位置している。
【0048】
回り止め部材64は、ボルト60の頭部62の外周部が嵌合する八角形状の係止孔66を有している。ボルト60の頭部62は、その外周に位置する八つの角部が係止孔66の内面に引っ掛かっており、これによりボルト60の緩み止めがなされている。
【0049】
このような構成の魚釣用リール1において、釣人がハンドル50を手で回すと、ハンドル軸22が軸回り方向に回転する。このハンドル軸22の回転運動は、ドラグ機構42を介して第1および第2の駆動ギヤ39,40に伝わり、これら駆動ギヤ39,40と噛合うピニオンギヤ23およびアイドルギヤ18が回転する。
【0050】
ピニオンギヤ23は、クラッチ機構21がONの状態では、クラッチプレート27によって係合位置に保持されている。そのため、ピニオンギヤ23とスプール軸9が一緒に回転し、スプール8が釣糸を巻き取る方向に回転する。クラッチ機構21がOFFの状態では、スプール軸9とピニオンギヤ23が互いに切り離され、スプール8がフリーとなる。
【0051】
一方、アイドルギヤ18の回転運動は、レベルワインド機構13のウォーム軸15に伝わり、このウォーム軸15が回転する。この回転により、ガイド部材16がトラバース溝17の動きに追従してスプール8の軸方向に直線的に往復移動を繰り返し、釣糸がスプール8の上に均等に巻き取られる。
【0052】
第1の実施の形態によると、ハンドル50のハンドルアーム51は、ボルト60の頭部62とハンドル軸22の外周面上の段差部37a,37bとの間で挟み込むことで、ハンドル軸22の先端部22aに固定されている。
【0053】
ボルト60の軸部61は、ハンドル軸22の端面29に開口するねじ孔30にねじ込まれているので、この軸部61のねじ込み部分がハンドル軸22の先端部22aの内部に収まっている。このため、ボルト60のうちハンドルアーム51の外側面51bの上に位置するのは、頭部62のみとなる。
【0054】
言い換えると、ハンドル軸22の先端部22aがハンドルアーム51を貫通してリール本体2とは反対側に大きく張り出すことはなく、それ故、ボルト60の頭部62を薄く形成することで、ハンドルアーム51の外側面51bからの頭部62の突出量を少なくできる。
【0055】
特に本実施の形態では、ハンドルアーム51の外側面51bにボルト60の頭部62の一部が入り込む凹部55を形成したので、この凹部55の深さに相当する分、頭部62の突出量がより少なくなる。
【0056】
したがって、ハンドル50を手で回す時に、手の平や指がボルト60の頭部62と干渉し難くなり、ハンドル50の操作性が向上する。それとともに、釣の最中にボルト60の頭部62に釣糸や衣類が引っ掛かったり、絡み付くのを防止することができ、この点でもハンドル60の操作性を高める上で有効に寄与する。
【0057】
加えて、第1の実施の形態によると、ハンドル軸22の先端部22aがハンドルアーム51の外側面51bから突出することはなく、従来との比較においてハンドル22の全長を短く抑えることができる。よって、魚釣用リール1の幅寸法を減じることができ、この魚釣用リール1のコンパクト化が可能となるとともに、魚釣用リール1の左右方向の重量バランスが良好となるといった利点がある。
【0058】
本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施可能である。
【0059】
例えば、ボルトの頭部を凹部に収まるような厚み寸法を有する偏平な板状に形成し、頭部をハンドルアームの外側面と同一平面上に位置させるようにしてもよい。この構成によれば、ボルトの頭部がハンドルアームの外側面から突出せずに済み、ボルトの頭部に手の平や指が干渉したり、釣糸や衣類が引っ掛かることはない。
【0060】
さらに、図6は、本発明の第2の実施の形態を開示している。
【0061】
この第2の実施の形態は、ハンドアーム51の中央部の形状が上記第1の実施の形態と相違している。これ以外の魚釣用リール1の構造は、基本的に第1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0062】
図6に示すように、ハンドルアーム51の外側面51bの中央部は、凹みのない平坦な面71となっている。ボルト60の頭部62は、ボルト60の軸部61をねじ孔30にねじ込んだ時に平坦な面71に接触し、この面71とハンドル軸22の段差部37a,37bとの間でハンドルアーム51を挟み込んでいる。
【0063】
さらに、回り止め部材64にしても、ハンドルアーム51の平坦な面71に直接重ねられるとともに、この面71に止めねじ65を介して固定されている。
【0064】
このような構成によると、ボルト60とハンドル軸22とのねじ込み部分がハンドル軸22の先端部22aの内部に収まるので、ハンドルアーム51の平坦な面71の上に位置するのは、ボルト60の頭部62のみとなる。この結果、頭部62を薄くすることで、ハンドルアーム51の平坦な面71からの頭部62の突出量を少なくできる。
【0065】
図7は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
【0066】
この第3の実施の形態は、回り止め部材64の形状が上記第2の実施の形態と相違している。図7に示すように、回り止め部材64は、ハンドルアーム51の平坦な面71に重なり合う第1の面81と、この第1の面81の反対側に位置する第2の面82とを有している。第1の面81は、平坦であり、この第1の面81に嵌合凹部83が形成されている。嵌合凹部83は、ボルト60の頭部62に合致するような八角形状であり、この嵌合凹部83の内面に頭部62の角が引っ掛かることで、ボルト60の回り止めをなしている。
【0067】
第2の面82は、滑らかな球面状に形成されているとともに、その外周縁がハンドルアーム51の平坦な面71に連なっている。
【0068】
回り止め部材64は、止めねじ65を介してハンドルアーム51の平坦な面71に固定されている。止めねじ65の頭部65aは、回り止め部材64の第2の面82に形成した凹部84に収容されている。
【0069】
このような構成によると、回り止め部材64を利用してボルト60の頭部62を覆い隠すことができる。しかも、回り止め部材64の第2の面82は、球面状に湾曲しているので、ここに釣糸や衣類が引っ掛かり難くなる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る魚釣用リールの断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態において、ハンドル軸とハンドルとの固定部分を拡大して示す魚釣用リールの断面図。
【図3】図2のF3−F3線に沿う断面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るハンドル軸の断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態において、ハンドル軸とハンドルとの固定部分を拡大して示す魚釣用リールの側面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態において、ハンドル軸とハンドルとの固定部分を拡大して示す魚釣用リールの断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態において、ハンドル軸とハンドルとの固定部分を拡大して示す魚釣用リールの断面図。
【符号の説明】
【0071】
2…リール本体、22…ハンドル軸、22a…先端部、29…端面、30…ねじ孔、50…ハンドル、53…嵌合部(嵌合孔)、60…雄ねじ部材(ボルト)、62…頭部。




 

 


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