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発明の名称 魚釣用スピニングリール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−116971(P2007−116971A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−312946(P2005−312946)
出願日 平成17年10月27日(2005.10.27)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 藤岡 真嗣
要約 課題
回転軸筒とロータとの間に高精度の同心度を確保することができる魚釣用スピニングリールを提供すること

解決手段
リール本体12に装着したハンドル軸24の回転操作運動に同期して前後動するスプール往復動装置20の摺動体44に、先端にスプール16を取付けたスプール軸36の後端を連結し、ハンドル軸24上の駆動歯車26に噛合するピニオン28を形成した回転軸筒28aの外周支持部29に、ロータ14の内周支持部15を取付固定し、この回転軸筒28aの内部に、スプール軸36を前後動可能に挿入してなる魚釣用スピニングリールであって、回転軸筒28aの外周支持部29とロータ14の内周支持部15とに、互いに回り止め嵌合する駆動結合部70と、互いに同心状に嵌合する同心状結合部72とを軸方向に沿って併設させて形成した魚釣用スピニングリール10。
特許請求の範囲
【請求項1】
リール本体に装着したハンドル軸の回転操作運動に同期して前後動するスプール往復動装置の摺動体に、先端にスプールを取付けたスプール軸の後端を連結し、前記ハンドル軸上の駆動歯車に噛合するピニオンを形成した回転軸筒の外周支持部に、釣糸案内部を有するロータの内周支持部を取付固定し、この回転軸筒の内部に、前記スプール軸を前後動可能に挿入してなる魚釣用スピニングリールであって、
前記回転軸筒の外周支持部と前記ロータの内周支持部とに、互いに非円形断面形状の外周面と内周面とを介して回り止め嵌合する駆動結合部と、互いに円形断面形状の外周面と内周面とを介して同心状に嵌合する同心状結合部とを軸方向に沿って併設させて形成したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
【請求項2】
リール本体に装着したハンドル軸の回転操作運動に同期して前後動するスプール往復動装置の摺動体に、先端にスプールを取付けたスプール軸の後端を連結し、前記ハンドル軸上の駆動歯車に噛合するピニオンを形成した回転軸筒の外周支持部に、釣糸案内部を有するロータの内周支持部を取付固定し、このロータを回転軸筒の端部に螺合するナットで抜け止め固定すると共に、このナットの軸方向の一側に設けた軸受により、前記回転軸筒内に挿通した前記スプール軸の外周を支える魚釣用スピニングリールであって、
前記回転軸筒の外周支持部と前記ロータの内周支持部とに、互いに非円形断面形状の外周面と内周面とを介して回り止め嵌合する駆動結合部と、互いに外周面と内周面とを介して、前記ナットの軸方向の他側に形成した同心状で円形断面形状の内周面と外周面とに同心状に嵌合する同心状結合部とを設けたことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドルの回転操作に連動回転するロータに設けた釣糸案内部を介してスプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、魚釣用スピニングリールは、リール本体に設けたハンドルの回転操作で連動回転するロータと、前後動するスプール軸の前部に設けられたスプールとを備え、回転するロータの釣糸案内部を介してスプールに釣糸を巻回することができる。
このような魚釣用スピニングリールには、ハンドルの回転操作に連動して高速回転するロータを、巻取駆動機構の一部を形成する回転軸筒の外周部に回り止め嵌合してナットで固定し、前部にスプールが取付けられるスプール軸をこの回転軸筒内に挿入したものがある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、巻取り操作時における回転軸筒とスプール軸との間の回転および軸方向の摩擦抵抗の発生を軽減して円滑な巻取り操作を可能とするために、回転軸筒の前後に配置した軸受でスプール軸を支え、回転軸筒の内周面とスプール軸の外周面との間を非接触状態に離間させた魚釣用スピニングリールが開発されている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】実用新案登録第2531613号公報
【特許文献2】特開2001−190193
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のような、従来のロータを回転軸筒の外周部に回り止め嵌合してナットで固定した魚釣用スピニングリールは、ハンドルに連動回転する回転軸筒の断面が非円形形状に形成された非円形外周部に、ロータの断面が非円形形状に形成された非円形内周部を回り止め嵌合した後に、ナットを締付けて固定する構造であるため、ベール、揺動支持部材および反転機構等の機能部材を一体的にロータに装着してなるロータユニットの全体でバランスをとろうとしても、ロータを組み込む際に、回転軸筒に対するロータの同心度を高精度で得ることが困難である。このため、ロータの好適な回転バランス(動バランス)が得られず、円滑な回転操作を得ることが困難である。
【0005】
また、特許文献2に記載のような、スプール軸を軸受を介して支持する構造とした魚釣用スピニングリールは、更に、回転軸筒内を前後動するスプール軸の軸芯との同心度を高精度に維持することができないため、異音の発生や磨耗が促進される等の不具合が生じる。
【0006】
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、回転軸筒とロータとの間に高精度の同心度を確保することができる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明によると、リール本体に装着したハンドル軸の回転操作運動に同期して前後動するスプール往復動装置の摺動体に、先端にスプールを取付けたスプール軸の後端を連結し、前記ハンドル軸上の駆動歯車に噛合するピニオンを形成した回転軸筒の外周支持部に、釣糸案内部を有するロータの内周支持部を取付固定し、この回転軸筒の内部に、前記スプール軸を前後動可能に挿入してなる魚釣用スピニングリールであって、前記回転軸筒の外周支持部と前記ロータの内周支持部とに、互いに非円形断面形状の外周面と内周面とを介して回り止め嵌合する駆動結合部と、互いに円形断面形状の外周面と内周面とを介して同心状に嵌合する同心結合部とを軸方向に沿って併設させて形成した魚釣用スピニングリールが提供される。
【0008】
また、リール本体に装着したハンドル軸の回転操作運動に同期して前後動するスプール往復動装置の摺動体に、先端にスプールを取付けたスプール軸の後端を連結し、前記ハンドル軸上の駆動歯車に噛合するピニオンを形成した回転軸筒の外周支持部に、釣糸案内部を有するロータの内周支持部を取付固定し、このロータを回転軸筒の端部に螺合するナットで抜け止め固定すると共に、このナットの軸方向の一側に設けた軸受により、前記回転軸筒内に挿通した前記スプール軸の外周を支える魚釣用スピニングリールであって、前記回転軸筒の外周支持部と前記ロータの内周支持部とに、互いに非円形断面形状の外周面と内周面とを介して回り止め嵌合する駆動結合部と、互いに外周面と内周面とを介して、前記ナットの軸方向の他側に形成した同心状で円形断面形状の内周面と外周面とに同心状に嵌合する同心状結合部とを設けた魚釣用スピニングリールが提供される。
【発明の効果】
【0009】
回転軸筒の外周支持部とロータの内周支持部とに、互いに回り止め嵌合する駆動結合部と、互いに同心状に嵌合する同心結合部とを軸方向に沿って併設させて形成した魚釣用スピニングリールによると、ハンドルに連動回転する回転軸筒にロータを高精度の同心度が得られる状態で一体化できるため、ロータの良好な回転バランス(動バランス)が得られ、釣糸を円滑に巻取り操作することができる。
【0010】
また、回転軸筒の外周支持部とロータの内周支持部とに、互いに非円形断面形状の外周面と内周面とを介して回り止め嵌合する駆動結合部と、互いに外周面と内周面とを介して、ナットの軸方向の他側に形成した同心状で円形断面形状の内周面と外周面とに同心状に嵌合する同心結合部とを設けた魚釣用スピニングリールによると、スプール軸を支持する軸受が回転軸筒及びロータと一体回転するナットに支持されることにより、この軸受の同心度が向上し、スプール軸の支持状態が安定し、異音の発生が防止されて円滑な駆動操作を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1および図2は、本発明の好ましい実施形態による魚釣用スピニングリール10を示す。
本実施形態の魚釣用スピニングリール10は、剛性構造のリールボディ12aの一側に着脱可能に蓋体(図示しない)を固定したリール本体12を有し、このリールボディ12aから上方に延出する脚部12bの端部に形成された竿取付部12cを介して釣竿に取り付けられる。このリールボディ12aには、一側を開口させた内部空間Aを形成してあり、この内部空間A内に、ロータ14を回転駆動してスプール16に釣糸を巻回するための巻取駆動機構18と、スプール16を前後に往復動させるスプール往復動装置20とが設けられている。このような種々の機構を内包した内部空間Aは、その開口部を蓋体で閉じられ、外部から遮断される。
【0012】
本実施形態の巻取駆動機構18は、リール本体12内に回転可能に支持されてハンドル22で回転されるハンドル軸24に固定された駆動歯車26と、この駆動歯車26に噛合するピニオンギヤ28とを備える。ハンドル軸24は、リールボディ12aと蓋体とにそれぞれ支えられた2つの軸受により、リール本体12に対して回転自在に支えられる。このハンドル軸24および駆動歯車26で駆動されるピニオンギヤ28は、ハンドル軸24に対して直交する前後方向に延びかつリール本体12に対して前後の2つの軸受30a,30bを介して回転自在に支持された回転軸筒28aの後端側外周部に設けられている。この回転軸筒28aの先端部には、ベール32および釣糸案内部(図示しない)を備えたロータ14が一体的に取り付けられている。
【0013】
このピニオンギヤ28および回転軸筒28a内を、スプール軸36が貫通し、ハンドル軸24と直交する方向に延在している。このスプール軸36は、回転軸筒28aと同心的に配され、この回転軸筒28aを後方で支える軸受30aで支えられており、回転軸筒28aおよびリール本体12に対してハンドル軸24と直交する方向に沿って前後動することができる。このスプール軸36の先端部に、釣糸が巻回されるスプール16が取り付けられる。
【0014】
スプール16を前後方向に往復動するスプール往復動装置20は、本実施形態ではいわゆる減速ギヤタイプとして形成してある。このスプール往復動装置20は、ハンドル軸24と一体回転する小歯車38に噛合して連動する大歯車40を有し、この大歯車40に突設され且つ大歯車40の回転中心軸から偏心して位置する係合突起42を、スプール軸36の後端部に、ネジ等で一体的に連結された摺動体44のカム溝46に係合させ、大歯車40が回転したときに、摺動体44をガイド48に沿って前後方向に駆動することができる。
【0015】
このように形成された魚釣用スピニングリール10は、ハンドル22を回転操作してハンドル軸24を回転させると、スプール往復動装置20の摺動体46に取付けられたスプール軸36を介してスプール16が前後に往復動し、一方、巻取駆動機構18の駆動歯車26とピニオンギヤ28と回転軸筒28aとを介してロータ14が回転駆動される。したがって、スプール16には、釣糸案内部32で案内されつつ、スプール16上に釣糸がほぼ均等に巻回される。
【0016】
更に、ロータ14の筒部内には、このロータ14の回転状態を、逆転防止状態と正逆転可能状態とに切換える逆転防止機構50が配置されており、この全体がロータユニットとして形成されている。本実施形態の逆転防止機構50は、公知の一方向クラッチで形成してあり、ピニオンギヤ28と一体の回転軸筒28aに回転不能に装着された内輪部材52aと、この内輪部材上に複数のローラ54を介して支えられかつリール本体12aに回転不能に装着された外輪部材52bとを備える。これらのローラ54は、保持器56で保持され、内輪部材52aと外輪部材52bとの間で、自由に回転できるフリー回転領域と、一方向にのみ回転できる規制領域とに移動される。ローラ54がフリー回転領域に配置されると、ローラ54が自由に回転できるため、内輪部材52aに連結されるロータ14は外輪部材52bが連結されたリール本体12に対して自由に回転できる。また、ローラ54が規制領域に配置された状態では、ローラ54はロータ14が正転する方向にのみ回転することができ、ロータ14が逆転する方向への回転は阻止される。したがって、ローラ54が規制領域に配置された状態では、ロータ14は逆転防止状態となり、フリー回転領域に配置された状態では、正逆転可能状態となる。
【0017】
本実施形態では、逆転防止機構50を形成する一方向クラッチの内輪部材52aは、後端側が前部軸受30bで位置決めされ、前端側がロータ14の筒状構造のボス部14aに形成した内周支持部15を介して、ナット58により、位置決めされる。このナット58は、回転軸筒28aの端部に螺合するネジ部58aを介して螺合され、このネジ部58aよりも先端側である軸方向の一側と、スプール軸36との間には、軸受60が介挿される。この軸受60は、上述の回転軸筒28aを後方で支える軸受30aと共に、回転軸筒28aの内周面とスプール軸36の外周面との間に、僅かな間隙dを形成する状態にこのスプール軸36を支える。符号61は、軸受60とスプール軸36との間に介在された摩擦力を軽減する滑動性良好な材料(ポリアセタール樹脂等)で形成されるカラーであり、異物の侵入をも阻止する機能を有する。
【0018】
この逆転防止機構50のローラ54を、フリー回転領域と規制領域との間で移動し、ロータ34の回転状態を正逆転可能状態と逆転防止状態とに切換えるため、操作杆62がリール本体12aの内部空間A内で前後方向に沿って延設してある。この操作杆62は、略中間部でクランク状に屈曲しており、先端部が、逆転防止機構50の保持器56に連結され、リール本体12の後壁を貫通して外部に突出した後端部に切換操作部である切換レバー64が取付けられている。また、この操作杆62の一部に、この操作杆62の回動位置を保持するために位置決め部66を形成し、この位置決め部により、一端をリール本体に保持される板状弾性体である板バネ68のを圧接している。
【0019】
この操作杆62は、後端部に取付けた切換レバー64を操作して、先端部を揺動することにより、保持器56を回動することができる。この操作杆62の回動位置は、中間部に形成した位置決め部66を、内部空間A内に配置した板バネ68に圧接させることにより、保持される。これにより、逆転防止機構50は、ロータ34が正逆転可能な状態と、正転可能でかつ逆転不能の状態とに切換えられる。ロータ34がいずれの状態にあっても、ハンドル16を正転方向(釣糸をスプール14に巻き取る方向の回転)に回転すると、図示しない公知の復帰機構を介して、釣糸放出位置にあるベール30は、図1に示す釣糸巻取位置に復帰することができる。
【0020】
図2の(A)から(C)に詳細に示すように、ロータ14のボス部14aはその内周部が内周支持部15として形成され、回転軸筒28aの先端側の外周支持部29として形成された外周部を支える。これらのロータ14のボス部14aに形成した内周支持部15と、回転軸筒28aの先端側に形成した外周支持部29とには、これらのロータ14と回転軸筒28aとを互いに回り止め嵌合してピニオン28に作用する回転駆動力をロータ14に伝える駆動結合部70と、互いに同心状に嵌合する同心状結合部72とを軸方向に沿って併設させてある。
【0021】
本実施形態では、駆動結合部70は、図2の(B)に示すように、回転軸筒28aの外周支持部29に平坦面を一部に形成した非円形断面形状の外周面29aを、ボス部14aの内周支持部15に外周支持部29と同様な平坦面で一部を形成された非円形断面形状の内周面15aに回り止め嵌合させることにより、形成してある。これらの非円形断面形状は、円筒状面すなわち断面形状が円形に形成された外周支持部29および内周支持部15に、それぞれ略平行な一対の平面部を形成することで非円形断面形状としたものであるが、互いに回り止め嵌合するものであれば、例えば断面D字状あるいは小判形等の他の断面形状に形成することも可能である。
【0022】
更に、図2の(C)に示すように、回転軸筒28aの外周支持部29と、ロータ14のボス部14aの内周支持部15との間には、ナット58のネジ部58aよりも後方に延びる円筒状形状の延長部59が介挿されている。この延長部59は、互いに同心状の円形断面形状に形成された内周面59aと外周面59bとを有し、これらの内周面59aと外周面59bとに、回転軸筒28aの外周支持部29の円筒状面で形成された外周面29bとボス部14aの内周支持部15の円筒状面で形成された内周面15bとが嵌合し、ナット58の内周側および外周側で、回転軸筒28aの外周支持部29とロータ14のボス部14aの内周支持部15とがそれぞれの円筒状面あるいは円形断面形状の面同士を密に嵌合させることで、互いに同心状に嵌合する同心状結合部72を形成する。
【0023】
このように、回転軸筒28aの外周支持部29とロータ14の内周支持部15とに、互いに非円形断面形状の外周面29aと内周面15aとを介して回り止め嵌合する駆動結合部70と、互いに円筒状の外周面29bと内周面15bとを介して、ナット58の軸方向の後方側に形成した延長部59の同心状で円形断面形状の内周面59aと外周面59bとに同心状に嵌合する同心状結合部72とを設けたことにより、スプール軸36を支持する軸受60が回転軸筒28a及びロータ14と一体回転するナット58に支持され、この軸受28aの同心度が向上し、スプール軸36の支持状態が安定し、異音の発生が防止されて円滑な駆動操作を行うことができる。
【0024】
特に、同心状結合部72が駆動結合部70よりも、軸受60の近くに設けられていることにより、軸受60およびスプール軸36とに対する同心度も高精度に維持することが可能である。また、回転軸筒28aの外周支持部29の外周面に、平坦面で形成した非円形断面形状の外周面29aと円筒状面で形成した円形断面形状の外周面29bとを周方向に沿って交互に形成することにより、高精度かつ安価な加工を確保することができる。
【0025】
なお、回転軸筒28aの外周支持部29とボス部14aの内周支持部15とが、確実に回り止め嵌合するものであれば、外周支持部29の非円形形状の外周面29aが占める領域をできるだけ少なくし、円筒状面を形成する円形断面形状の外周面29bが占める領域を多くすることがロータ14と回転軸筒28aとの同心度を高精度に維持する上で好ましい。
【0026】
図3は、他の実施形態を示す。なお、以下に示す種々の実施形態あるいは変形例は上述の実施形態と基本的には同様であるため、同様な部位には同様な符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施形態では、上述の実施形態におけるナット58の延長部59を省略してあり、同心状結合部72は、ロータ14のボス部14aの内周支持部15に形成した円形断面形状の内周面15bと回転軸筒28aの外周支持部29に形成した円形断面形状の外周面29bとを同心状に嵌合させることで形成してある。この実施形態では、非円形断面形状の外周面29aと円形断面形状の外周面29bとが軸方向に沿って形成してあり、小径の円形断面形状の外周面29bが、外周支持部29に段部を形成する。
【0027】
この実施形態においても、ロータ14内に逆転防止装置50(図1)等を組込んで形成されたロータユニットが、ハンドル22(図1)に連動回転する回転軸筒28aに高精度の同心度が得られる状態で一体化され、これにより、良好なロータ14の回転バランスあるいは動バランスが得られ、円滑な巻取り回転操作を行うことができる。
【0028】
特に、ロータ14のボス部14aが内周支持部15の円形断面形状の内周面15bを、回転軸筒28aの外周支持部29に形成した円形断面形状の外周面29bと直接嵌合することで、回転筒軸28aに対するロータ14およびロータユニットの高精度の同心度を維持することができる。
【0029】
図4は、更に他の実施形態を示す。この実施形態の魚釣用スピニングリールでは、スプール軸36を支える軸受60およびカラー61が省略されている。ナット58は、ロータ14のボス部14aから突出した回転筒軸28aの先端部に螺合される。この実施形態においても、図3の(B)及び(C)に示す実施形態と同様に、ロータユニットが回転軸筒28aに高精度の同心度が得られる状態で一体化され、良好なロータ14の回転バランスあるいは動バランスが得られ、円滑な巻取り回転操作を行うことができる。
【0030】
以上、本発明の種々の実施形態について個々に説明してきたが、本発明はいずれか1つの実施形態に特定されるものではなく、様々に変更可能であり、各実施形態を適宜に組合わせることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の好ましい実施形態による魚釣用スピニングリールの部分断面図。
【図2】図1の魚釣用スピニングリールの回転軸筒とロータとの連結部を示し、(A)は図1の一部の拡大図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図、(C)は(A)のC−C線に沿う断面図。
【図3】他の実施形態による魚釣用スピニングリールの図2と同様な断面図。
【図4】更に他の実施形態による魚釣用スピニングリールの図2の(A)と同様な断面図。
【符号の説明】
【0032】
10…魚釣用スピニングリール、12…リール本体、14…ロータ、15…内周支持部、15a,15b…内周面、16…スプール、20…スプール往復動装置、24…ハンドル軸、26…駆動歯車、28…ピニオン、28a…回転軸筒、29…外周支持部、29a,29b…内周面、44…摺動体、70…駆動結合部、72…同心状結合部。




 

 


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