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発明の名称 魚釣用スピニングリール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−97491(P2007−97491A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−291958(P2005−291958)
出願日 平成17年10月5日(2005.10.5)
代理人 【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
発明者 柴田 崇
要約 課題
落下や他物との衝突等によってスプール軸に外力が作用しても、係合ピンが螺軸のカム溝に乗り上がることが防止される往復動装置を備えた魚釣用スピニングリールを提供する。

解決手段
本発明の魚釣用スピニングリールは、ハンドルに連動回転し周面に螺旋状のカム溝12aを形成した螺軸12と、スプールを支持するスプール軸の後部に取り付けられ、カム溝12aに係合する係合ピン16を収容保持する収容孔17aを具備する摺動体15とを有する往復動装置10を組み込んでいる。係合ピン16のカム溝12aと係合する先端部と反対側の端部には、大径鍔部16bが形成されており、この大径鍔部16bを収容孔17aの開口周囲に当て付けた状態で摺動体15に抜け止め部材20を取り付けて係合ピン16を軸方向に抜け止め保持したことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
ハンドルに連動回転し周面に螺旋状のカム溝を形成した螺軸と、スプールを支持するスプール軸の後部に取り付けられ、前記カム溝に係合する係合ピンを収容保持する収容孔を具備する摺動体とを有する往復動装置を組み込んだ魚釣用スピニングリールにおいて、
前記係合ピンの前記カム溝と係合する先端部と反対側の端部に大径鍔部を形成し、
前記大径鍔部を前記収容孔の開口周囲に当て付けた状態で前記摺動体に抜け止め部材を取り付けて、前記係合ピンを軸方向に抜け止め保持したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
【請求項2】
前記摺動体は、前記螺軸を嵌合する嵌合部を有し、リール本体に設けられるガイド軸と前記嵌合部とで移動案内されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドルの回転運動をスプール軸の前後往復動に変換する往復動装置を備えた魚釣用スピニングリールに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、魚釣用スピニングリールには、釣糸を巻回するスプールを前後往復動させる往復動装置(オシレート機構)が組み込まれている。この往復動装置は、例えば、特許文献1に開示されているように、ハンドル軸の回転に伴って連動回転する螺軸(ウォームシャフト)の外周面に形成されたカム溝に、スプール軸の後部に取り付けた摺動体内に収容保持される係合ピンを係合させて、ハンドルの回転運動をスプール軸の前後往復動に変換する構成が従来から一般的となっている。
【0003】
この特許文献1に開示されている往復動装置は、先端側近傍の外周に鍔部を形成した係合ピンを、内周に段部を有する摺動体の装着孔に装着し、これを螺軸側にバネ部材で付勢しており、段部と鍔部との係合によって係合ピンの螺軸側への移動を規制する構造となっている。このように、係合ピンの螺軸側への移動規制によって、螺軸のカム溝に対する係合ピンの係合状態を安定させ、係合ピンを介して摺動体の前後往復動の安定化を図っている。
【特許文献1】特開平11−313583号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した特許文献1に開示されている往復動装置では、摺動体の装着孔内に装着される係合ピンは、バネ付勢によって、装着孔内部に形成される段部に鍔部を係合させて移動規制する構造であることから、その係合状態が不安定になり易く、螺軸の軸方向に対する支持状態が充分ではない。このため、リール本体を落下したり他物と衝突等して、スプール前部に外力がリール本体側に向けて作用した場合、スプール軸及び摺動体を介して、係合ピンが変動し易く、傾きが生じてしまう。これにより、螺軸のカム溝から係合ピンの先端部が外れてしまう、いわゆる「乗り上げ現象」が生じ易く、作動不良になる等の問題がある。
【0005】
また、上記した公知技術に開示されている摺動体は、2本のガイド軸によって移動方向に案内され、かつ係合ピン部分を露出させた状態で螺軸のカム溝に係合させる構成であるため、スプール軸に外力が作用した場合、摺動体を介してガイド軸が変形する可能性がある。そして、このようにガイド軸が変形すると、螺軸に対して摺動体に傾きが生じてしまい、結果的に上記した乗り上げ現象を更に悪化してしまう。
【0006】
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、落下や他物との衝突等によってスプール軸に外力が作用しても、係合ピンが螺軸のカム溝に乗り上がることが防止される往復動装置を備えた魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用スピニングリールは、ハンドルに連動回転し周面に螺旋状のカム溝を形成した螺軸と、スプールを支持するスプール軸の後部に取り付けられ、前記カム溝に係合する係合ピンを収容保持する収容孔を具備する摺動体とを有する往復動装置を組み込んだ構成において、前記係合ピンの前記カム溝と係合する先端部と反対側の端部に大径鍔部を形成し、前記大径鍔部を前記収容孔の開口周囲に当て付けた状態で前記摺動体に抜け止め部材を取り付けて、前記係合ピンを軸方向に抜け止め保持したことを特徴とする。
【0008】
上記した構成における往復動装置の摺動体は、係合ピンの端部に大径鍔部を形成し、これを収容孔の開口周囲に当て付け、抜け止め部材によって係合ピンを抜け止め保持するため、係合ピンの摺動体に対する当て付け領域(支持領域)が大きく確保され、その保持が安定するようになる。すなわち、安定した状態で軸方向(螺軸と直交する方向)に保持された状態になるため、スプール軸の軸方向に大きな外力等が作用しても、螺軸のカム溝から係合ピンの先端部が外れてしまう「乗り上げ現象」を防止することが可能となる。
【0009】
また、上記した構成において、前記摺動体は、前記螺軸を嵌合する嵌合部を有し、リール本体に設けられるガイド軸と前記嵌合部とで移動案内される構成にすることが好ましい。
【0010】
このような構成では、落下、衝撃等によって、スプール軸を介して摺動体に大きな外力が作用しても、前記嵌合部の補強作用によって、螺軸に対する摺動体の傾きを防止することができるため、上記した「乗り上げ現象」をより確実に防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、落下や他物との衝突等によってスプール軸に外力が作用しても、往復動装置の係合ピンが螺軸のカム溝に乗り上がることが防止され、スプールを安定して往復動させる魚釣用スピニングリールが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。なお、これらの図において、図1は、魚釣用スピニングリールのリール本体を切欠いて往復動装置を示す図、図2は、図1に示す往復動装置の主要部の拡大図、図3は、図2のA−A線に沿った断面図、そして、図4は、図2のB−B線に沿った断面図である。
【0013】
魚釣用スピニングリールのリール本体1には、釣竿に装着されるリール脚1aが一体形成されており、その前方には回転可能に支持されたロータ2と、ロータ2の回転運動と同期して前後動可能に支持されたスプール3が配設されている。
【0014】
リール本体1内には、ハンドル軸7aが回転可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル7が取り付けられている。また、ハンドル軸7aには、巻取り駆動機構が係合しており、この巻取り駆動機構は、ハンドル軸7aに取り付けられ、内歯が形成された駆動ギヤ8と、この駆動ギヤ8に噛合すると共にハンドル軸7aと直交する方向に延出し、内部に軸方向に延出する空洞部が形成されたピニオン9とを備えている。
【0015】
前記ピニオン9は、軸受を介してリール本体内に回転可能に支持されており、その空洞部には、ハンドル軸7aと直交する方向に延出し、先端側に前記スプール3を装着したスプール軸3aが軸方向に移動可能に挿通されている。また、前記ピニオン9には、スプール3(スプール軸3a)を前後往復動させるための往復動装置10が係合している。
【0016】
前記往復動装置10は、リール本体内に回転可能に支持され、スプール軸3aと平行に延出する螺軸(ウォームシャフト)12と、前記スプール軸3aの後部に固定される摺動体15とを備えている。前記螺軸12の端部には、前記ピニオン9と噛合するオシレートギヤ(図示せず)が設けられており、前記ハンドル7を回転操作することで、螺軸12は、前記駆動ギヤ8、ピニオン9及びオシレートギヤを介して回転駆動されるようになっている。
【0017】
前記螺軸12の周面には、軸方向に沿って螺旋状のカム溝12aが形成されており、このカム溝12aに、以下に詳述するように前記摺動体15に収容保持された係合ピン16の係合爪16aが係合されている。
【0018】
前記摺動体15は、円筒状の収容孔17aを有する本体17を備えており、この本体17がスプール軸3aの後部に取り付けられている。この場合、前記スプール軸3aの後端には、断面が非円形でハンドル軸の軸方向と直交する平坦面3bが形成されており、この平坦面3bに対して、後述する抜け止め部材20を構成するプレート20aが当て付けられて、ハンドル軸方向から止めネジ18が螺入されることで、摺動体15は、スプール軸3aに対して回り止め固定されている。
【0019】
前記本体17の円筒状の収容孔17a内には、前記係合ピン16が収容保持されるようになっている。係合ピン16は円柱状に構成されており、その一端側(先端部)には、前記螺軸12のカム溝12aに係合される係合爪16aが形成され、先端部と反対側の端部には、係合ピン16の本体よりも大径となる鍔部(大径鍔部)16bが形成されている。
【0020】
前記大径鍔部16bは、摺動体15の本体17に形成される収容孔17aの開口周囲に対して当て付け保持されており、更に、その上方から抜け止め部材20が装着されることで、係合ピン16は軸方向(螺軸と直交する方向)に抜け止め保持されている。この場合、前記抜け止め部材20は、例えば、本体17に面接される板状のプレート20aと、このプレート20aを本体17に止着する止めネジ20bによって構成されている。
【0021】
具体的に、本実施形態の構成では、大径鍔部16bは、前記収容孔17a内に装填されて係合ピン16を中心軸回りに回動し易くするカラー21の上端面(開口周囲)に当て付けられており、この状態で、その上方からプレート20aを覆い、かつこのプレート20aを止めビス20bで止めることで、本体17(カラー21)とプレート20aとの間で挟着されている。これにより、係合ピン16は、本体17に対して軸方向に対して抜け止め保持されており、かつこの状態で係合爪16aはカム溝12aに係合されている。
【0022】
また、本実施形態の構成では、前記摺動体15の本体17には、嵌合部17bが形成されると共に、リール本体1に設けられるガイド軸25(本実施形態では、2本配設されている)を案内する案内部17cが形成されている。
【0023】
前記嵌合部17bは、収容孔17aと直交する方向に沿って形成されており、前記螺軸12を囲繞するようにして螺軸を挿通している。また、前記案内部17cは、螺軸12と平行に支持された2本のガイド軸25と係合して、本体17を案内すると共に、回り止めするものであれば良く、ガイド軸25の外周との間で隙間のないように挿通させる貫通孔を備えている。なお、前記螺軸12、及びガイド軸25の後端部は、夫々、リール本体1に回転可能に支持、及び固定支持されており、共にリテーナ30によって抜け止めされている。
【0024】
上記した構成の魚釣用スピニングリールによれば、ハンドル7を巻取り操作すると、螺軸12が回転駆動され、摺動体15は、螺軸12に形成されたカム溝12aに係合する係合ピン16を介して、安定した状態で前後方向に往復駆動される。すなわち、ハンドル7の巻き取り操作に伴って、ロータ2の回転と同期してスプール3は前後往復動される。
【0025】
そして、リール本体1内に組み込まれる往復動装置10の摺動体15は、係合ピン16の係合爪16aと反対側の端部に大径鍔部16bを形成し、これを摺動体15の収容孔17aの開口周囲に当て付け、抜け止め部材20によって係合ピン16を抜け止め保持しているため、係合ピンの摺動体15に対する当て付け領域(支持領域)が大きく確保された状態となり、その保持が安定するようになる(充分な保持スペースが確保される)。更に、止めネジ20bの頭部外径内で係合ピン16の大径鍔部16bの一部を重合する状態で押さえ付けるので、より安定した保持状態を維持できる。
【0026】
すなわち、大径鍔部16bによる安定した保持状態で軸方向(螺軸12と直交する方向)に抜け止めされて移動が規制された状態になるため、係合ピン16のカム溝12aに対する安定した係合状態の維持が図れるようになり、摺動体15内の係合ピン16のガタ付きが抑制される。従って、落下や他物との衝突等によって、スプール前部に外力がリール本体側に向けて作用しても、螺軸12のカム溝12aから係合ピン16の係合爪16aが外れてしまう「乗り上げ現象」が防止できるようになる。
【0027】
また、本実施形態における摺動体15は、前記螺軸12を嵌合する嵌合部17bが形成されているため、落下、衝撃等によって、スプール軸を介して摺動体15に大きな外力が作用しても、嵌合部17bの補強作用によって、螺軸12に対する摺動体15の傾きを防止することができ、上記した「乗り上げ現象」をより確実に防止することが可能となる。また、大きな衝撃が作用しても、上記した嵌合部17bによって、ガイド軸25は変形し難いため、摺動体15の安定した往復動を維持することが可能となる。
【0028】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、係合ピン16の係合爪と反対側の端部に、大径の鍔部17bを形成し、これを摺動体の本体17に形成される収容孔17aの開口周囲に当て付けて、抜け止め部材20によって係合ピンを抜け止め保持するように構成されていれば良い。このため、摺動体15の形状、摺動体のスプール軸3aに対する固定方法、ガイド軸25の配置態様、係合方法等については、適宜変形することが可能である。
【0029】
また、本実施形態では、収容孔17a内にカラー21を設置し、大径鍔部16bを、開口周囲であるカラーの上端面に当て付けたが、このようなカラーを介在させることなく、直接、本体17の表面(開口周囲)に当て付けて保持するような構成であっても良い。さらに、抜け止め部材については、大径鍔部を抜け止めして固定できるように構成されていれば良く、例えば、プレート20aを用いることなく、大径鍔部16bに直接、止めネジ20bを固定するような構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施形態を示す図であり、リール本体を切欠いて往復動装置を示す図。
【図2】図1に示す往復動装置の主要部の拡大図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面図。
【図4】図2のB−B線に沿った断面図。
【符号の説明】
【0031】
1 リール本体
3 スプール
3a スプール軸
7 ハンドル
10 往復動装置
12 螺軸
12a カム溝
15 摺動体
16 係合ピン
16a 係合爪
16b 大径鍔部
17 本体
17a 収容部
17b 嵌合部
20 抜け止め部材
25 ガイド軸




 

 


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