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発明の名称 魚釣用リールのスプール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−97474(P2007−97474A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−291225(P2005−291225)
出願日 平成17年10月4日(2005.10.4)
代理人 【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
発明者 関本 昭夫
要約 課題
表面処理を施した魚釣用リールのスプールに関し、特に側部の外観を低下させることのない魚釣用リールのスプールを提供する。

解決手段
本発明は、リール本体に回転自在に支持したスプール軸12を具備したスプール10を、リール本体の一側に設けたハンドルの回転操作で巻取り駆動可能にした魚釣用リールのスプールにおいて、スプール軸12の近傍におけるスプールの側部に、被着部材30を装着したことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
リール本体に回転自在に支持したスプール軸を具備したスプールを、前記リール本体の一側に設けたハンドルの回転操作で巻取り駆動可能にした魚釣用リールのスプールにおいて、
前記スプール軸の近傍におけるスプールの側部に、被着部材が装着されていることを特徴とする魚釣用リールのスプール。
【請求項2】
前記被着部材は、耐食性を有する部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リールのスプール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リール本体の側板間に回転可能に支持されるスプールの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
魚釣用リールである両軸受型リールには、ハンドルの巻取り操作に伴って、釣糸を巻回保持するスプールが両側板間に回転可能に支持されている。一般的に、スプールは、軽量化が図れるように、アルミニウム合金を切削加工することで形成されており、アルマイト処理を施した後に、所望の染色封孔処理が成され、そして、スプールを回転可能に支持するためのスプール軸が挿入固着される。
【0003】
このスプール軸は、側板間に設置される軸受によって回転可能に支持されるが、スプール軸に対するスプールのフランジ外周面に僅かな振れが生じた場合には、特許文献1に開示されているように、フランジ外周面の径方向外側に微小間隙で重合されるリール本体の環状カバーの内周面にスプールフランジの外周面が接触してしまい、スプール回転不良の不具合が生じる。
【0004】
このような不具合を解消するために、スプールにスプール軸を挿入固着した後、スプール軸を証にしてスプール外周を切削加工するスプールの製造方法が知られている。このような製造工程で作成されたスプールは、アルマイト処理等の表面処理を行なうに際して、ステンレス鋼材で構成されるスプール軸を電解液から保護するために、スプール軸外周をマスキング(例えば、スプール軸にマスキング用のキャップを被着)する方法が一般的となっている。
【特許文献1】特開平8−242730号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図5に示すように、一般的なスプールは、釣糸が巻回される巻回胴部10b、巻回胴部10bの中央部に円板状に一体化される中央連結部10c、及びスプール軸を挿入支持する筒部10dを備えており、これらはアルミニウム合金やマグネシウム合金等によって一体形成されている。そして、上記したような表面処理を行なうに際して、スプール軸12を保護すべくマスキング処理がなされる。このマスキング処理は、例えば、図5に示すように、スプールの側面から突出するスプール軸12を完全に被覆するようにマスキングキャップ50がスプール軸に沿って圧入被着され、更に、マスキングキャップの脱落防止や密封性確保(マスキングキャップ50の圧入だけでは不十分)を図るために、接着剤が併用される。
【0006】
しかしながら、実際のアルマイト処理中に接着剤が流れたり、マスキング処理の作業時における接着剤の量や塗布位置にムラが生じる等の不具合が発生することがある。そして、このような不具合が生じることで、マスキングキャップが被着されるスプール側部(ここでは中央連結部10cの露出面であるスプール側面10a)に、電解不良によるアルマイト被膜層が形成されない箇所が生じたり(アルマイト不良)、染色する際に色ムラが発生することがある。
【0007】
図6に示すように、このようなアルマイト不良や色ムラ60は、マスキングキャップ50の押し付け部分に応じた円形状になるのではなく、不均一な形状になることが多く、この部分は、スプールを取り外したり、単体として販売する場合、ユーザから視認されることから、商品価値を考慮すると改良すべきものと考えられる。
【0008】
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、表面処理を施した魚釣用リールのスプールに関し、特に側部における外観を低下させることのない魚釣用リールのスプールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールのスプールは、リール本体に回転自在に支持したスプール軸を具備し、前記リール本体の一側に設けたハンドルの回転操作で巻取り駆動可能となっており、前記スプール軸の近傍におけるスプールの側部に、被着部材が装着されていることを特徴とする。
【0010】
上述したように、スプールに表面処理を施した後、スプールの側部には、アルマイト不良や色ムラ等の不具合が生じることがあるが、この部分を覆うように被着部材を装着することで、そのような不具合を隠蔽することができ、外観の向上が図れるようになる。この場合、被着部材に意匠を施すことにより、外観をより向上することが可能となる。
【0011】
この場合、被着部材が装着されるスプール軸の近傍におけるスプールの側部とは、スプール軸が挿入されているスプールの側面そのものや、スプール構造によっては、スプール軸を挿入支持する筒部の表面領域を含む概念であり、少なくとも側方から視認可能な領域が該当する。従って、前記被着部材は、視認可能となっているスプールの側面の全てを覆うような環状形状であっても良いし、外観の向上が図れるのであれば、その一部を覆うような形状であっても良い。また、被着部材は、スプールの側面のみならず、前記筒部領域の全て、又はその一部を覆うような構成であっても良い。
【0012】
また、上記した構成において、被着部材は、耐食性を有する材料で構成しておくことが好ましい。このように被着部材を、耐食性を有する材料で構成することで、マスキングキャップを被着したことで表面処理がされなかった部分、或いはアルマイト処理ムラのある部分の耐食性の低下が防止される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、表面処理を施した魚釣用リールのスプールに関し、特に側面領域の外観を低下させることのない構成が得られるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施の形態について、図1から図4を参照して具体的に説明する。なお、これらの図において、上記した図5及び図6に示した部分と同一の構成部分については、同一の参照符号が付されている。
【0015】
図1は、本発明に係るスプールを装着した魚釣用リール(両軸受型リール)の一構成例を示す平面図である。
【0016】
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって装着される左右側板3a,3bとを備えている。
【0017】
前記左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール10が回転可能に支持されている。このスプール10は、その中心部に固着されるスプール軸12を備えており、前記スプール軸12は、その両端部が、軸受15a,15bを介して、それぞれリール本体1のフレーム2a,2bに回転可能に支持されている。この場合、スプール10は、スプール軸12と共に、例えば、左側板3aを左フレーム2aから取り外した状態で軸方向に引き出すことによって、リール本体から取り外すことが可能となっている。
【0018】
前記右フレーム2b側には、突出端部にハンドル21を装着したハンドル軸20が配設されている。このハンドル軸20は、右フレーム2bに軸受を介して回転自在に支持されていると共に、右側板との間に介在された転がり式の一方向クラッチ(図示せず)によって、釣糸巻取方向にのみ回転可能となっている。
【0019】
前記右フレーム2bと右側板3bとの間には、前記ハンドル21の回転運動をスプール軸12に伝達する駆動力伝達機構と、この駆動力の伝達を継脱するクラッチ機構と、魚釣時にスプール10から釣糸が繰り出された際、スプール10にドラグ力を付与する制動機構が収容されている(これらの各機構については、公知技術であるため、詳細な説明は省略する)。
【0020】
前記スプール10は、図2に示すように、スプール軸12と共に一体的に構成されており、上述したように、アルミニウム合金やマグネシウム合金等で一体形成されたスプール10に、ステンレス鋼材等によって形成されたスプール軸12を挿入固着した後、スプール軸12を証にして、スプール外周を切削加工することで作成されている。この場合、前記スプール10には、釣糸が巻回される巻回胴部10b、巻回胴部10bの中央部に円板状に一体化される中央連結部10c、及びスプール軸12を挿入支持する筒部10dが一体形成されている。
【0021】
そして、このような製造工程で作成されたスプール10は、図5に示したように、アルマイト処理や着色処理等、所定の表面処理が行なわれる。この場合、スプールを表面処理するに際しては、スプール軸12を電解液から保護するために、スプール軸12の外周を完全に被覆するマスキング用のキャップ50が被着され、更に、マスキングキャップ50の脱落防止や密封性確保を図るために、マスキングキャップを被着する際に、そのスプール側面10a或いはマスキングキャップの端面に接着剤が塗布される。
【0022】
そして、スプール10に表面処理を施してマスキングキャップ50を取り外した後、スプール軸12の近傍にあるスプール側面10aを覆うように、環状の被着部材30が装着される。この被着部材30は、スプール側面10aの全面を覆うようにしても良いし、マスキング用のキャップ50が押し付けられる領域を中心として、色ムラ等が生じ易い、径方向に所定の範囲の領域を覆うものであっても良い。
【0023】
被着部材30は、少なくとも色ムラ等を隠蔽できる(外観の向上を図る)ような部材であれば、その形状についいては特に限定されることはないが、作業性等を考慮すると、環状に形成されていることが好ましい。また、被着部材の材料についても特に限定されることはないが、耐食性を有する部材、例えば、25μm程度の薄肉なポリエステルフィルムや、0.1mm程度のアルミニウム製のプレート等によって構成することが好ましい。すなわち、このような耐食性のある部材で構成することにより、実釣時に水分等が付着した際、アルマイト処理が充分でない部分の腐食を効果的に防止することが可能となる。
【0024】
また、そのような被着部材30は、好ましくは、図に示すように、マスキング用のキャップ50が被着されて表面処理が施されない筒部10dの表面部を覆うようすることが好ましい。
【0025】
上記したような構成のスプールによれば、アルマイト処理中に、接着剤が流れたり、作業時の接着剤の量や塗布位置にムラが生じる等の不具合が発生して、マスキングキャップが被着されるスプール側面10aに、電解不良によりアルマイト被膜層が形成されない箇所が生じたり(アルマイト不良)、染色する際に色ムラが発生したとしても、そのような部分が隠蔽されて、視認性の向上を図ることが可能になる。また、そのような被着部材を耐食性のある材料で構成することにより、スプールの腐食を効果的に防止することが可能となる。
【0026】
なお、上記した被着部材30は、例えば、図3に示すように、筒部10dを覆うことなく、スプール側面10aのみを覆うような構成であっても良い。或いは、図4に示すように、筒部10dが一方側のみに突出形成される構成のスプールでは、突出する筒部の表面を覆うような構成であっても良い。
【0027】
上記した被着部材30の形状は、スプールの形状、マスキングキャップの構成等に応じて適宜変形することが可能である。また、上記した被着部材30に、適宜意匠を施しておくことにより、その外観性の更なる向上が図れ、スプールをオプションパーツとして販売する際の訴求性の向上が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係るスプールを装着した魚釣用リール(両軸受型リール)の一構成例を示す平面図。
【図2】本発明に係る魚釣用リールのスプールの第1実施形態を示す図。
【図3】本発明に係る魚釣用リールのスプールの第2実施形態を示す図。
【図4】本発明に係る魚釣用リールのスプールの第3実施形態を示す図。
【図5】従来の魚釣用リールのスプールの表面処理方法を説明する図。
【図6】図5に示す表面処理方法によって生じる可能性のある色ムラを示す図。
【符号の説明】
【0029】
1 リール本体
10 スプール
10a スプール側面
10b 巻回胴部
10c 中央連結部
10d 筒部
12 スプール軸
21 ハンドル
30 被着部材




 

 


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