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発明の名称 魚釣用スピニングリール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−97424(P2007−97424A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−288205(P2005−288205)
出願日 平成17年9月30日(2005.9.30)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 藤岡 真嗣
要約 課題
外部にネジを露出させることなく、リールボディと蓋体とを強固かつバランスよく締結固定することができ、巻き上げ操作時の効率や剛性の低下を防止することのできる魚釣用スピニングリールを提供すること。

解決手段
釣竿に装着する脚部12cを延出させたリールボディ12aとこのリールボディの開口部Aを覆う蓋体12bとを有するリール本体12と、このリール本体に支持されてロータ14を駆動回転するハンドル軸24とを備え、この蓋体12bは、固定ネジが外部に露出しないようにリールボディ12aに締結固定される魚釣用スピニングリールであって、この蓋体12bは、脚部12cの近部でリールボディ12aに取付けられる係合部材62に係合してリールボディ12aから浮上がるのを防止する浮上がり防止部72を形成される魚釣用スピニングリール10。
特許請求の範囲
【請求項1】
釣竿に装着する脚部を延出させたリールボディとこのリールボディの開口部を覆う蓋体とを有するリール本体と、このリール本体に支持されてロータを駆動回転するハンドル軸とを備え、前記蓋体は、固定ネジが外部に露出しないようにリールボディに締結固定される魚釣用スピニングリールであって、
前記蓋体に、前記脚部の近部でリールボディに取付けられる係合部材に係合してリールボディから浮上がるのを防止する浮上がり防止部が形成されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
【請求項2】
前記係合部材は、リール本体の外表面に装着されるカバー部材に設けられることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用スピニングリールに関し、特に、リール本体が、釣竿に装着する脚部を延出させたリールボディとこのリールボディの開口部を覆う蓋体とを有する魚釣用スピニングリールに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スピニングリールのリール本体は、ハンドルの回転運動により種々の部材を駆動するための駆動機構を収容および支持するリールボディと、このリールボディの開口部を覆う蓋体とを備えている。通常、この蓋体は、複数のネジを用いてリールボディに固定され、リール本体内の駆動機構を保守および整備することができるようになっている。このような蓋体をリールボディに固定するネジが外部に突出することにより、釣糸が引っ掛かり易く、魚釣操作の障害となることがあるだけでなく、好適な外観を形成することもできない。
【0003】
このような釣糸の引っ掛かりを防止し、操作性および外観性を向上させるために、蓋板を固定する固定ネジをカバーで覆い、外部に露出するのを防止した魚釣用スピニングリールが開発されている(例えば特許文献1参照)。
このスピニングリールは、リールボディと蓋体とが固定ネジで強固に固定されると共に、この固定ネジがカバーで覆われるため、これらの固定ネジが外部に露出することはなく、釣糸等が引っ掛かるのを防止することができる。
【0004】
また、リールボディと蓋板との双方に連結手段を形成し、ハンドル軸の軸芯の周りで蓋板を回転操作してこの連結手段を連結状態と分離状態とに切換えることにより、リールボディに蓋板を固定し、あるいは分離可能とするスピニングリールが開発されている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】実開平2−17071号公報
【特許文献2】特開平5−70272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
固定ネジをカバーで覆ったものは、蓋板の全てが固定されているのではなく、釣竿に装着する脚部側の蓋板がが固定されていないため、大きな負荷に対抗して釣糸を巻き取る際に、脚部側のリールボディが上方すなわち釣竿側に撓みが発生し易く、この結果、強負荷巻き取り時に蓋板とリールボディとの間に間隙が生じ、駆動機構の巻上げ効率や耐久性が低下し、あるいは、リール本体の剛性が低下する等の不具合が生じる。
【0006】
また、リールボディと蓋体との回転操作で固定あるいは分離可能としたスピニングリールの場合は、リールボディと蓋板との同心度すなわちリールボディ内の駆動機構の駆動軸をリールボディと蓋板とのそれぞれに設けた軸受で支持する場合の同心度を高精度に維持するのが困難であり、良好な回転性能が得られ難い。特に、蓋板を回転操作して連結手段を分離あるいは固定するため、これらのリールボディと蓋板との間にガタ付きが生じ、あるいは、外周形状にズレ等が生じる虞が高い。これは回転性能を更に低下させる。
【0007】
本発明は、このような事情に基いてなされたもので、外部にネジを露出させることなく、リールボディと蓋体とを強固かつバランスよく締結固定することができ、巻き上げ操作時の効率や剛性の低下を防止することのできる魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の魚釣用スピニングリールは、釣竿に装着する脚部を延出させたリールボディとこのリールボディの開口部を覆う蓋体とを有するリール本体と、このリール本体に支持されてロータを駆動回転するハンドル軸とを備え、前記蓋体は、固定ネジが外部に露出しないようにリールボディに締結固定される魚釣用スピニングリールであって、前記蓋体に、前記脚部の近部でリールボディに取付けられる係合部材に係合してリールボディから浮上がるのを防止する浮上がり防止部を形成されることを特徴とする。
【0009】
前記係合部材は、リール本体の外表面に装着されるカバー部材が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の魚釣用スピニングリールによると、蓋体に設けられた浮上がり防止部が、脚部の近部でリールボディに取付けられる係合部材に係合することにより、大きな負荷に対抗して釣糸を巻き上げる際でも、蓋体がリールボディから浮上がるのが防止されることにより、外部にネジを露出させることなく、リールボディと蓋体とを強固かつバランスよく締結固定することができ、巻き上げ操作時の効率や剛性の低下を防止することができる。
【0011】
係合部材が、リール本体の外表面に装着されるカバー部材に設けられる場合には、カバー体と蓋体とをリールボディに同時に固定することができ、作業工程の簡素化および部品点数の削減により、コストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1から図4は本発明の好ましい実施形態による魚釣用スピニングリール10を示す。この魚釣用スピニングリール10は、剛性構造のリールボディ12aの一側に例えば3本である複数の固定ネジ(図示しない)で着脱可能に蓋体12b(図4参照)が固定されるリール本体12を有し、リールボディ12aの上部から延出する脚部12cの端部に形成された竿取付部12dを介して釣竿に取付けることができる。このリールボディ12aには、一側を開口させた内部空間Aを形成してあり、この内部空間A内に、ロータ14を回転駆動してスプール16に釣糸を巻回するための巻取駆動機構18と、スプール16を前後に往復動させるオシレーティング機構20とが設けられている。このような種々の機構を内包した内部空間Aは、その開口部を蓋体12bで閉じられ、外部から遮断される。
【0013】
このリール本体12を形成するリールボディ12aと蓋体12bとは、脚部12cと反対側でリールボディ12aの下部に設けられた係合凹部13aと蓋体12bの裏面すなわちリールボディ12aに対向する側から突出する係合凸部13bとが係合することで、内部空間Aの開口部を覆う所要の位置に正確に位置決めされる。なお、図示の実施形態とは逆に、係合凸部13bをリールボディ12aに設け、係合凹部13aを蓋体12bに設けてもよい。また、これらの組込み証となる係合凹部13aと係合凸部12bとは一対に限らないと共に、その形成位置も適宜設定される。
【0014】
リールボディ12aに対して正確に位置決めされた蓋体12bは、この蓋体12bに形成した取付孔に挿通される固定ネジを図1に示すネジ孔11に螺合することで、リールボディ12aに強固に取付けられる。本実施形態ではスプール16側で、ロータ14内に位置するリールボディ12aの前方に2つと後方に1つの合計3つのネジ孔11を形成してあり、後方の固定ネジは後述するリヤキャップで外部に露出しないようにカバーされている。
【0015】
本実施形態の巻取駆動機構18は、リール本体12内に回転可能に支持されてハンドル22で回転されるハンドル軸24に固定された駆動歯車26と、この駆動歯車26に噛合するピニオンギヤ28とを備える。ハンドル軸24は、図4に示すように、リールボディに装着された軸受30aと蓋体12bで支えられた軸受30bとで回転自在に支えられる。このハンドル軸24および駆動歯車26で駆動されるピニオンギヤ28は、ハンドル軸24に対して直交する前後方向に延びかつリール本体12に対して前後の2つの軸受32a,32bを介して回転自在に支持された筒軸28aの後端側外周部に設けられている。この筒軸28aの先端部には、ベール34および釣糸案内部(図示しない)を備えたロータ14が一体的に取り付けられている。
【0016】
このピニオンギヤ28および筒軸28a内を、スプール軸36が貫通し、ハンドル軸24と直交する方向に延在している。このスプール軸36は、筒軸28aと同心的に配されており、筒軸28aおよびリール本体12に対してハンドル軸24と直交する方向に沿って前後動することができる。このスプール軸36の先端部に、釣糸が巻回されるスプール16が取り付けられる。
【0017】
スプール16を前後方向に往復動するオシレーティング機構20は、本実施形態ではいわゆる減速ギヤタイプとして形成してある。このオシレーティング機構20は、ハンドル軸24と一体回転する小歯車38に噛合して連動する大歯車40を有し、この大歯車40に突設され且つ大歯車40の回転中心軸から偏心して位置する係合突起42を、スプール軸36の後端部に、ネジ等で一体的に連結された摺動体44のカム溝46に係合させ、大歯車40が回転したときに、摺動体44をガイド軸48に沿って前後方向に駆動することができる。
【0018】
このように形成された魚釣用スピニングリール10は、ハンドル22を回転操作してハンドル軸24を回転させると、オシレーティング機構20の摺動体46に取付けられたスプール軸36を介してスプール16が前後に往復動し、一方、巻取駆動機構の駆動歯車26とピニオンギヤ28と筒軸28aとを介してロータ14が回転駆動される。したがって、スプール16には、釣糸案内部32で案内されつつ、スプール16上に釣糸がほぼ均等に巻回される。
【0019】
更に、リール本体12の後方には、図1に示すように、リール本体12の底部から後部を通って脚部12cの下側の一部にまで延びるリヤキャップ50が、カバー部材として設けられている。このリヤキャップ50はリール本体12の底部から後部にわたるリール本体の後方部位の全域および脚部12cの一部を滑らかに連続した外形形状に形成し、釣糸等が引っ掛るのを防止する。更に、リールボディ12aとの間に間隙Bを形成することにより、外部からの衝撃からリール本体12を保護することができる。
【0020】
本実施形態のリヤキャップ50は、リールボディ12aの下部の後方部位に当接する円錐台状の突部52を下部位置から前方かつ上方に向けて突出させ、この突部52に、固定ネジ54の取付孔56を凹設してある。この取付孔56は、突部52をリールボディ12aに係合した状態で、固定ネジ54をリールボディ12aのネジ孔に螺合したときに、固定ネジ54の頭部が外側に突出しない程度の深さに形成してある。また、リヤキャップ50の上方部位には、脚部12cの後部に形成した凹部58に密に係合する係合部60と、前方に突出する細長い突起62とを設けてある。この細長い突起62は円筒状の外形を有し、後述するように、蓋体12bの浮上がり防止部72を支える係合部材として機能するのに充分な長さと肉厚とを有している。
【0021】
このリヤキャップ50をリールボディ12aに保持するため、リールボディ12aには、固定ネジ54を螺合するネジ孔と、リヤキャップ50の細長い突起62を収容する支持孔64とを形成してある。この支持孔64は、突起62に密に嵌合する断面形状を有し、リールボディ12aの前方から固定ネジ68を受入れる装着孔66と連通しており、リールボディ12aを前後方向に貫通する。この装着孔66内に前方から装着した固定ネジ68を、リヤキャップ50の突起62に形成したネジ孔62aに螺合することにより、リヤキャップ50をリールボディ12aに係合させて強固に固定することができる。この装着孔66も、締付け固定した固定ネジ68の頭部を外部に突出しない深さに形成し、釣糸等の引っ掛りを防止してある。
【0022】
図2および図3に拡大して示すように、支持孔64の中心軸線に交差あるいは直交する状態に矩形状の溝70が形成してある。この溝70は、リールボディ12aの一側すなわち蓋体12bが取付けられる側に開口しており、蓋体12bの内面側から突出する浮上がり防止部72を収容する。この溝70および浮上がり防止部72は、支持孔64の軸線に直交する平面内で見たときに、この支持孔64よりも大きな矩形形状に形成されている。また、蓋体12bの浮上がり防止部72には、リヤキャップ50の突起62の外径に対応した内径を有する丸孔あるいは通孔72aを形成してある。この通孔72aは、浮上がり防止部72を溝70内に差込み、蓋体12bがリールボディ12aに形成した内部空間Aの開口を閉じる状態に正確に位置決めされたときに、支持孔64と同軸状に整合する。
【0023】
このような浮上がり防止部72を形成した蓋体12bは、内部空間A内に、種々の機構を構成する部材を収容配置した後、リールボディ12aに装着し、この内部空間Aの一側に形成された開口を閉じる。このとき蓋体12bの下部に設けた係合凸部13bを、リールボディ12aの対応する係合凹部13aに嵌合することで、リールボディ12aに対して正確に位置決めすることができる。そして、蓋体12bの内面側から突出する浮上がり防止部72をリールボディ12aの上部に設けた溝70内に挿入し、通孔72aを支持孔64に整合させる。図示しない固定ネジを蓋体12bの取付孔に挿通し、リールボディ12aのネジ孔11に螺合した後、リヤキャップ50の細長い突起62を支持孔64内に挿入し、固定ネジ54を取付孔56を介してリールボディ12aのネジ孔に締付け、リヤキャップ50の下部をリールボディ12aの下部に固定する。また、リヤキャップ50の上部は、リールボディ12aの上部に形成した取付孔66に挿入した固定ネジ68を突起62の先端に開口するネジ孔62aに螺合することで、このリールボディ12aの上部に締付け固定する。
【0024】
浮上がり防止部72は、固定ネジ68で固定されたリヤキャップ50の突起62で抜け止めされており、別個の固定ネジを必要としない。しかも、突起62を固定する固定ネジ68はリールボディ12aの取付孔66内に収容されているため、外部に露出することもない。この浮上がり防止部72は、固定ネジ68の締付け量に係りなく、正確な位置に保持されるため、3本の固定ネジで、蓋体12bの周部に沿ってバランスよく締付固定することができる。
【0025】
このように形成した魚釣用スピニングリール10は、釣糸を介して作用する大きな負荷に対応してハンドル22を回転操作する際、釣竿に固定された竿取付部12dを介して作用する力と、ハンドル22を介して作用する巻上力とにより、蓋体12bはリールボディ12aから浮上がろうとする。このような浮上がろうとする力は、本実施形態ではそれぞれネジ孔11に螺合される3本の固定ネジと、係合部材であるリヤキャップ50の細長い突起62を通孔72aに挿通した浮上がり防止部72とで、蓋体12bの周部に沿ってバランスよく支えられ、軽量構造であっても、リール本体12の剛性の低下が抑制される。これにより、巻上げ操作時の効率の低下も確実に防止することができる。
【0026】
更に、固定ネジ68を締付けることで、リールボディ12aと蓋体12bとリヤキャップ50とを同時に固定することができ、作業工程の簡素化および部品点数の削減が可能となり、製造コストを低減することができる。
【0027】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、様々な用途に応じて適宜に組合せあるいは変更することが可能である。例えば、浮上がり防止部72に形成した通孔72aは、リヤキャップ50の突起62で係止できるものであれば、図示のような丸孔に代え、例えばU字状の溝で形成することもできる。また、浮上がり防止部72を係止する係合部材として、リヤキャップ50の固定用の突起62を共用したが、リヤキャップ50とは独立した部材で形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の好ましい実施形態による魚釣用スピニングリールの部分断面図。
【図2】図1の魚釣用スピニングリールの部分拡大図。
【図3】図2に示す各部材を分解した状態の説明図。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図。
【符号の説明】
【0029】
10…魚釣用スピニングリール、12…リール本体、12a…リールボディ、12b…蓋体、14…ロータ、24…ハンドル軸、50…リヤキャップ、62…突起(係合部材)、72…浮上がり防止部。




 

 


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