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発明の名称 魚釣用リール
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−89597(P2007−89597A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2007−4049(P2007−4049)
出願日 平成19年1月12日(2007.1.12)
代理人 【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
発明者 大石 晴通 / 小林 幹春 / 小野 昌志
要約 課題
実釣時において、ルアーアクション操作を支障無く行なえる魚釣用リールを提供する。

解決手段
魚釣用リールは、リール本体1の側板3a,3b間に回転可能に支持されたスプール7と、一方の側板側に回転可能に支持されハンドル5を装着したハンドル軸6と、ハンドル5の回転操作によってスプール7を回転駆動する巻取り駆動機構13と、を備えている。側板3a,3b間のスプール7の上方位置には、補助操作部65が回転可能に配設されており、リール本体1の反ハンドル側側板3aを握持保持した手の指で補助操作部65を回転操作することで、スプール7に釣糸を補助的に巻回可能とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
リール本体の側板間に回転可能に支持されたスプールと、一方の側板側に回転可能に支持されハンドルを装着したハンドル軸と、前記ハンドルの回転操作によってスプールを回転駆動する巻取り駆動機構と、を備えた魚釣用リールにおいて、
前記側板間のスプールの上方位置に補助操作部を回転可能に配設し、リール本体の反ハンドル側側板を握持保持した手の指で前記補助操作部を回転操作することで、前記スプールに釣糸を巻回可能としたことを特徴とする魚釣用リール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リール本体の側板間に釣糸が巻回されるスプールを回転自在に支持した魚釣用リールに関し、特に、ルアーフィッシングに適した魚釣用リールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、釣法の一つとして、ルアーと称される疑似餌にアクションを与えて魚を釣るルアーフィッシングが知られており、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているような構成の魚釣用リールが使用されている。このルアーフィッシングにおいて、通常、魚は一定のスピードと動きをするものにあまり興味を示さない習性があることから、ロッド及びリールの操作によってルアーを止めたり、動かしたりする等のアクションを与えることが行なわれている。
【0003】
この場合の操作の一つとして、キャスト後にロッドを引き上げてルアーにアクションを与え、その引き上げた分の釣糸を、ロッドを下げながら糸ふけが生じないようにハンドルを回転操作してスプールに巻回することがある。そして、釣人は、この一連のルアーアクションを、釣場の状況に応じて何回も繰り返し行ない、魚のヒッティングを待つことになる。
【特許文献1】特許第3009074号公報
【特許文献2】特許第3025172号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した構成の魚釣用リールでルアーフィッシングを行なう場合、釣人は、上記したルアーアクション操作を、リールを握持保持した手によるロッド操作と、反対側の手による巻取り回転操作とを使い分けて行なわなければならず、キャスティング操作後のロッドを操作する腕が伸びきっている状態や、ハンドルが下側に向いている状態(手首の関係上、ロッドと共に保持しているハンドルは下側を向き易い)では、他方の手が不自然な位置となって、容易かつ微妙なハンドル回転操作、すなわち巻取り操作が行なえない、という不具合がある。
【0005】
また、釣場の障害物やハンドル側の手で物を持っている場合、或いは片方の手で釣竿を支え、他方の手で魚を取り込むための手網を持っている場合等、手がふさがってしまい、ハンドル側の手で巻取り操作ができない状況が発生することもある。
【0006】
本発明は、上記したような問題に基づいてなされたものであり、実釣時において、ルアーアクション操作を支障無く行なえる魚釣用リールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転可能に支持されたスプールと、一方の側板側に回転可能に支持されハンドルを装着したハンドル軸と、前記ハンドルの回転操作によってスプールを回転駆動する巻取り駆動機構と、を備えており、前記側板間のスプールの上方位置に補助操作部を回転可能に配設し、リール本体の反ハンドル側側板を握持保持した手の指で前記補助操作部を回転操作することで、前記スプールに釣糸を巻回可能としたことを特徴とする。
【0008】
上記した構成の魚釣用リールによれば、キャスティング操作を行なった後、リール本体を握持保持している側の手の指で補助操作部を回転操作することにより、そのままスプールの巻取り操作が行なえるようになる。すなわち、釣竿と共にリール本体を握持保持する側の腕の伸縮状態や、その腕の手首の状態に何等影響を受けることなく、リール本体を握持保持している側の手の指による回転操作で、容易かつ微妙な釣糸の巻取り操作が行なえるようになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、実釣時において、キャスト後に、釣竿と共にリール本体を握持保持している側の手の指による回転操作で、スプールへの釣糸の容易かつ微妙な巻取り操作が行なえる魚釣用リールが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1乃至図4は、本発明に係る魚釣用リールの一実施形態を示す図であり、図1は主要部の内部構成を示す平面図、図2は図1のA−A線に沿った断面図、図3は図1のB−B線に沿った断面図、そして、図4は操作状態を示す図である。
【0011】
本実施形態の魚釣用リールのリール本体1は、フレームの左右枠2a,2bに対し、所定の空間をもって装着される左右側板3a,3bを備えている。これら側板の内、一方の側板側(本実施形態では右側板3b側)には、ハンドル5を装着したハンドル軸6が回転可能に支持されている。この場合、ハンドル5は、ハンドル軸6に対して装着されるハンドルアーム5a、及びその先端に回転可能に支持されたハンドルノブ5bを有している。
【0012】
左右側板3a,3b間には、釣糸が巻回されるスプール7が取り付けられたスプール軸8が回転可能に支持されており、スプール7は、前記ハンドル軸6に取り付けられている駆動歯車10、及びスプール軸8に取り付けられているピニオン12を具備した巻取り駆動機構13を介して、ハンドル5の回転操作によって回転駆動されるように構成されている。
【0013】
前記ハンドル5を回転操作した際、それと共に回転する軸(駆動軸)には、スプール7を補助的に回転駆動する補助操作部が装着されている。この補助操作部は、ロッドを握持保持した側の手の指で操作できるような位置に設けられていれば、駆動軸に対する取付け方法、形状、個数等については適宜変形することが可能である。
【0014】
具体的には、前記ハンドル軸6に取り付けられた駆動歯車10には、従動歯車60が噛合されており、この従動歯車60には、スプール側に歯車61が一体回転可能となるように併設されている。また、左右側板3a,3b間には、スプール7の上方位置において、補助操作部65が回転可能となるように配設されている。この補助操作部65は、左右の枠2a,2b間に回転可能に支持された回転軸(駆動軸)67に囲繞するように設けられており、好ましくは、図に示すように、指で操作し易いような凹凸形状、或いは滑り難い材料で形成されている。そして、前記回転軸67の一端部は、右枠2bからハンドル側に突出しており、その突出端に前記歯車61と噛合する歯車68が取り付けられている。
【0015】
上記した構成によれば、補助操作部65は、図4に示すように、ロッドRと共にリール本体1の反ハンドル側側板3aを握持保持している手の指H(親指)で回転操作することができ、その回転操作により、上記した歯車68、歯車61、従動歯車60、及び駆動歯車10を介してスプール7を回転させて釣糸の巻取り操作が行なえるようになる。すなわち、補助操作部65を設けたことにより、キャスティング操作を行った後、ルアーアクションを行なうに際して、ロッドRと共にリール本体の反ハンドル側側板3aを握持保持している手の指Hで補助操作部65を回転操作することで、そのままスプール7の巻取り操作が行なえるようになる。このため、ロッドRを操作する腕の伸縮状態や、その腕の手首の状態に何等影響を受けることなく、リール本体1を握持保持している手の指による操作で、容易かつ微妙な釣糸の巻取り操作が行なえるようになる。
【0016】
また、補助操作部65をリール本体の両側板間に配設したことで、リール本体1における突出部を少なくすると共に、側板間のデッドスペースを有効に活用して補助操作部を配設することができる。さらに、リール本体1を包み込むように握持保持した際、操作が行ない易い両側板3a,3b間で、スプール7の上方位置に補助操作部65を横架させたことで、キャスティング後に、安定した状態でスプール7の微妙な巻取り操作が行なえるようになる。つまり、リール本体1を握持保持する左手(反ハンドル側側板を握持保持する側の手)の指で容易に巻取り補助操作が行なえるようになる。
【0017】
なお、この実施形態では、通常のハンドル5の巻取り操作を行なうと、上記した駆動歯車10、従動歯車60、及び歯車61,68を介して補助操作部65が連動するように構成されているが、スプール7に駆動力を伝達する駆動力伝達経路の構成部材に対して、補助操作部が継脱可能となる継脱手段を配設することで、ハンドル5の巻取り操作時には連動しないように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る魚釣用リールの一実施形態を示す図であり、主要部の内部構成を示す平面図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【図3】図1のB−B線に沿った断面図。
【図4】図1に示す魚釣用リールの操作状態を示す図。
【符号の説明】
【0019】
1 リール本体
3a,3b 側板
5 ハンドル
6 ハンドル軸
7 スプール
13 巻取り駆動機構
65 補助操作部




 

 


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