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発明の名称 釣具の釣糸保持構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−82494(P2007−82494A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−277306(P2005−277306)
出願日 平成17年9月26日(2005.9.26)
代理人 【識別番号】100072718
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺
発明者 古谷 英之
要約 課題
本発明は釣具の釣糸保持構造に関し、釣糸に浮きや錘等の釣具を容易且つズレることなく確実に止着することができる釣具の釣糸保持構造を提供することを目的とする。

解決手段
請求項1に係る釣具の釣糸保持構造は、釣具を、相対する釣糸挟持面が形成された左右一対の分割体と、釣糸挟持面を向かい合わせた両分割体の外周に巻着されて、両分割体を向かい合わせて当接した状態を保持するベルト体とで構成し、釣糸挟持面で釣糸を挟持した両分割体の外周にベルト体を巻着して、釣糸に釣具を取付け可能としたことを特徴とする。そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、左右分割体の一方の外周にベルト体取付部とベルト体係止部が形成され、ベルト体は、一端側が当該ベルト体取付部に取り付き、他方の分割体の外周に巻回されたベルト体の他端側は係止片が形成されて、当該係止片が上記ベルト体係止部に係止することを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
釣具を、相対する釣糸挟持面が形成された左右一対の分割体と、
釣糸挟持面を向かい合わせた両分割体の外周に巻着されて、両分割体を向かい合わせて当接した状態を保持するベルト体とで構成し、
釣糸挟持面で釣糸を挟持した両分割体の外周にベルト体を巻着して、釣糸に釣具を取付け可能としたことを特徴とする釣具の釣糸取付構造。
【請求項2】
左右分割体の一方の外周にベルト体取付部とベルト体係止部が形成され、ベルト体は、一端側が当該ベルト体取付部に取り付き、他方の分割体の外周に巻回されたベルト体の他端側は係止片が形成されて、当該係止片が上記ベルト体係止部に係止することを特徴とする請求項1に記載の釣具の釣糸取付構造。
【請求項3】
ベルト体は、一端側から他端側の間に係止片が形成されると共に、左右一対の分割体のいずれか一方に当該係止片が係止するベルト体係止部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の釣具の釣糸保持構造。
【請求項4】
ベルト体は、第一ベルト部材と当該第一ベルト部材の先端に接続された第二ベルト部材とで構成され、第一ベルト部材と第二ベルト部材の接続部に係止片が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の釣具の釣糸保持構造。
【請求項5】
左右一対の分割体の少なくともいずれか一方に、他方の分割体方向へ突出する突片が形成されると共に、当該突片に、釣糸を釣具の中央に案内する釣糸案内溝が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造。
【請求項6】
左右一対の分割体は、ベルト体を介して連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造。
【請求項7】
左右一対の分割体は、分割体間に形成された連結部材を介して連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣糸に浮きや錘等の釣具を容易且つズレることなく確実に止着することができる釣具の釣糸保持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、釣糸に浮き等の釣具を止着するために様々な手段が用いられており、ゴム管や木栓等の浮き止めを用いることが一般的な手段として広く知られている。
しかし、これらの従来構造では、浮き止めを常時携行する必要があるため、携行を忘れると実釣時に浮きの使用ができず、また、浮き止めを使用することで釣糸に損傷を与えてしまう虞もあった。
【0003】
一方、特許文献1及び特許文献2には、斯かる浮き止めを不要とした浮きが開示されている。
図12乃至図14に示すように特許文献1に開示された従来例は、浮き1を連結具3で連結された左右一対の半球5,7で形成したもので、半球5,7を閉じて、釣糸9を相対する半球5,7の接合面11,13で挟み込んだ後、接合面13の周縁部に設けた係止片15を接合面11の周縁部に設けた係止部17に係止することで、釣糸9に浮き1を止着することができるようになっている。
【0004】
また、特許文献2に開示された浮きは、係合孔を有する浮き本体と、当該浮き本体と釣糸との係着位置を係脱可能にロックするロック手段を備えたもので、ロック手段は、上記係合孔の内周面に設けたテーパ状の絞り弁部と、当該係合孔に螺合進退自在な操作体とからなり、操作体に釣糸が貫挿している。
そして、操作体の挿入側先端部(絞り弁部側端部)は半径方向に拡縮する弾性部材で形成されており、係合孔に螺合する操作体を回転操作してこれを前進させると、その挿入側先端部が絞り弁部により半径方向へ縮径して釣糸をロック(保持)し、また、操作体が後退するようにこれを回転操作すると、挿入側先端部が拡開して釣糸へのロックが解除されるようになっている。
【特許文献1】実開昭61−66481号公報
【特許文献2】特開平11−32636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし乍ら、特許文献1に開示された浮き1は、一方の接合面13の周縁部に設けた係止片15を他方の接合面11の周縁部に設けた係止部17に係止して、釣糸9を挟み込んだ接合面11,13の接合状態を維持する構造上、釣糸9に対する締付力が必ずしも十分なものとはいえず、接合面11,13の中心側よりも係止片15,係止部17側が強く締め付けられ、接合面11,13の中心側で挟持すると、キャスティング時等の衝撃で浮き1が釣糸9に沿ってズレてしまう虞があった。
【0006】
また、特許文献2に開示された浮きは、釣糸を浮きに挿通しなければならないため、取付け操作に手間が掛かり、而も、釣糸を完全にロックするまで、操作体が回転し乍ら前進して挿入側先端部が徐々に閉じていく構造上、釣糸をロックする間際で釣糸に僅かに捻りと締め付けが同時に加わるため、釣糸の強度が低下し、また、糸撚れを起こしてしまう虞があった。
【0007】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、釣糸に浮きや錘等の釣具を容易且つズレることなく確実に止着することができる釣具の釣糸保持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る釣具の釣糸保持構造は、釣具を、相対する釣糸挟持面が形成された左右一対の分割体と、釣糸挟持面を向かい合わせた両分割体の外周に巻着されて、両分割体を向かい合わせて当接した状態を保持するベルト体とで構成し、釣糸挟持面で釣糸を挟持した両分割体の外周にベルト体を巻着して、釣糸に釣具を取付け可能としたことを特徴とする。
【0009】
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、左右分割体の一方の外周にベルト体取付部とベルト体係止部が形成され、ベルト体は、一端側が当該ベルト体取付部に取り付き、他方の分割体の外周に巻回されたベルト体の他端側は係止片が形成されて、当該係止片が上記ベルト体係止部に係止することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、ベルト体は、一端側から他端側の間に係止片が形成されると共に、左右一対の分割体のいずれか一方に当該係止片が係止するベルト体係止部が設けられていることを特徴とし、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、ベルト体は、第一ベルト部材と当該第一ベルト部材の先端に接続された第二ベルト部材とで構成され、第一ベルト部材と第二ベルト部材の接続部に係止片が形成されていることを特徴とする。
【0010】
更に請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、左右一対の分割体の少なくともいずれか一方に、他方の分割体方向へ突出する突片が形成されると共に、当該突片に、釣糸を釣具の中央に案内する釣糸案内溝が設けられていることを特徴とする。
そして、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、左右一対の分割体は、ベルト体を介して連結されていることを特徴とし、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の釣具の釣糸保持構造に於て、左右一対の分割体は、分割体間に形成された連結部材を介して連結されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
各請求項に係る発明によれば、釣糸挟持面間に釣糸を配置した後、両分割体を向かい合わせてこれらの外周にベルト体を巻着させるといった簡単な操作で釣具を釣糸に止着することができる。
而も、向かい合わせた分割体の外周にベルト体を巻着させて、両分割体を向かい合わせて当接した状態が保持されるため、釣糸に対する十分な締付力が得られ、この結果、釣具を容易且つズレることなく確実に釣糸に取り付けることができる。
【0012】
そして、請求項2に係る発明は、ベルト体が釣糸挟持面間を跨って半周以上に亘って釣具の外周を巻回するため、更に釣糸に対する十分な締付力が得られ、釣具をズレることなくより確実に釣糸に取り付けることができる利点を有する。
また、請求項4に係る発明によれば、第一ベルト部材で両分割体を仮止めした後、第二ベルト部材でロックするといった動作が可能で、操作性に優れた利点を有する。
【0013】
更に、請求項5に係る発明によれば、釣糸案内溝が釣糸を釣具の中央に案内するため、釣糸を釣具の中心に配置することが可能である。
そして、請求項6及び請求項7に係る発明によれば、釣糸への取付操作時に、例えば一方の分割体を落としてしまうことがないため、操作性に優れた利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図6は請求項1乃至請求項6に係る発明の一実施形態を示し、本実施形態は、一般に「水中浮き」と呼ばれる水に沈むタイプの浮きに本発明を適用したもので、図1に示すように浮き21は略円錐状に形成され、取り付ける釣糸(図3中、符号23)の長手方向に沿って左右に分割された一対の左側分割体25と右側分割体27、そして、これらの外周に巻着されたベルト体29とで構成されている。
【0015】
図2乃至図6に示すように左側分割体25と右側分割体27は、合成樹脂やゴム,木材等を材料として横断面略半円形状に形成されており、両分割体25,27には、相対する平坦な釣糸挟持面31,33が向かい合わせて当接可能に設けられている。
そして、右側分割体27の頂部と底部には、左側分割体25方向へ平面視半円形状の突片35,37が突設され、一方、左側分割体25の頂部と底部には、釣糸挟持面31,33を向かい合わせた時に突片35,37の底部が接合する平坦な載置部39,41が設けられており、図1に示すように突片35,37は浮き21の頂部と底部を構成している。
【0016】
更に突片35,37には、夫々、釣糸23を浮き21の中央に案内する1本の釣糸案内溝43,45が釣糸挟持面33と直交して設けられており、釣糸案内溝43,45の奥部は釣糸挟持面33に達してこれと面一にされ、そして、釣糸案内溝43,45の奥部に、釣糸挿通孔47,49が浮き21の中心軸と一致して設けられている。
そして、図1及び図5に示すように釣糸挟持面31,33を向かい合わせた両分割体25,27の中央外周に樹脂製のベルト体29が巻着して、両分割体25,27を向かい合わせて当接した状態が保持されるようになっており、図5及び図6に示すように釣糸挟持面31,33で釣糸23を挟持してベルト体29を巻着することで、浮き21が釣糸23に取り付くこととなる。
【0017】
尚、挟持する釣糸が太いと、図5の如く釣糸挟持面31,33は互いに当接しないで釣糸23を挟持することとなる。
図1及び図4乃至図6に示すようにベルト体29は、可撓性を有する帯状の第一ベルト部材51と、この先端に接続された第一ベルト部材51より硬質な断面円弧状の第二ベルト部材53とで構成されており、図4に示すように第一ベルト部材51の先端に長孔55が上下方向に設けられ、また、図5に示すように第一ベルト部材51の後端に、断面ラチェット形状の取付片57が設けられている。
【0018】
そして、両分割体25,27の一端側には、第一ベルト部材51を挿通させるベルト挿通孔59,61が釣糸挟持面31,33から外周に亘って設けられており、図5に示すように両分割体25,27(釣糸挟持面31,33)を接合させると、これらのベルト挿通孔59,61は同軸上に連通する。そして、ベルト挿通孔61が開口する右側分割体27の外周に、上記取付片57が係止可能なベルト体取付部63が設けられており、図6の矢印で示すように、当該ベルト体取付部63側から第一ベルト部材51の先端側をベルト挿通孔61,59に順次挿通させると、取付片57がベルト体取付部63に取り付いて第一ベルト部材51の後端が右側分割体27のベルト挿通孔61に抜け止めされて取り付けられ、そして、第一ベルト部材51を介して両分割体25,27が連結されるようになっている。
【0019】
また、図1及び図6に示すように左側分割体25の中央外周には、一端側にベルト挿通孔59が開口するベルト体巻回溝65が、釣糸挟持面31に亘って周方向へ設けられている。更に、右側分割体27の中央外周には、左側分割体25との接合時にベルト体巻回溝65と連通するベルト体巻回溝67が、釣糸挟持面33から周方向へ半周に亘って設けられている。
【0020】
そして、図6に示すようにベルト体巻回溝65の底部に、凹状のベルト体係止部69が釣糸挟持面31の近傍に形成されると共に、右側分割体27のベルト体巻回溝67の終端側底部に凹状のベルト体係止部71が設けられている。そして、ベルト挿通孔61,59に挿通させた第一ベルト部材51の先端の長孔55に硬質の第二ベルト部材53の係止片73が差し込まれて、第一ベルト部材51の先端に第二ベルト部材53の後端が浮き21の周方向に回動可能に支持されるように係合している。
【0021】
図6に示すように第二ベルト部材53は、ベルト体巻回溝65,67の底部の形状に沿って断面円弧状に形成され、その後端には、前記長孔55に係脱自在な断面J字形状の前記係止片73が設けられている。
また、第二ベルト部材53の先端側には、既述したベルト体係止部71に係脱自在な係止片75が設けられており、両分割体25,27の釣糸挟持面31,33を向かい合わせた後、第一ベルト部材51をその可撓性によって両分割体25,27の外周形状に沿うように変形させ乍らベルト体巻回溝65内に巻回すると、ベルト体29から両分割体25,27方向へ突出する突片からなる前記係止片73がベルト体係止部69に係止し、そして、係止片73とベルト体係止部69との係止部位を支点に、第二ベルト部材53をベルト体巻回溝65,67に沿って両分割体25,27側へ倒すと、係止片75がベルト体係止部71に係止して両分割体25,27の接合状態がベルト体29で保持されるようになっている。この係止片73とベルト体係止部69は複数設けてもよい。
【0022】
尚、既述した取付片57は、右側分割体27の外周と面一となってベルト体取付部63に取り付き、また、ベルト体29(第一,第二ベルト部材51,53)は、両分割体25,27の外周と面一となってベルト体巻回溝65,67内に巻着されるようになっている。
本実施形態に係る浮き21はこのように構成されているから、使用に当たり、予め図6の如く第一ベルト部材51をベルト挿通孔61,59に挿通させて取付片57をベルト体取付部63に取り付け、第一ベルト部材51の先端の長孔55に第二ベルト部材53の係止片73を係止させておく。
【0023】
そして、釣糸23に浮き21を取り付けるには、図4に示すように両分割体25,27を離間させた状態で、突片35,37の釣糸案内溝43,45に釣糸23を挿入して釣糸挿通孔47,49まで移動させる。これにより、図6に示すように釣糸23は浮き21の中心軸上にセットされる。
この後、第一ベルト部材51をガイドとして左側分割体25を右側分割体27方向へ移動して釣糸挟持面31,33を向かい合わせて重ねれば、釣糸23が釣糸挟持面31,33の中央で挟持される。
【0024】
そして、第一ベルト部材51をベルト体巻回溝65内に巻回して、係止片73をベルト体係止部69に係止した後、係止片73とベルト体係止部69との係止部位を支点に第二ベルト部材53をベルト体巻回溝65,67に沿って倒せば、係止片75がベルト体係止部71に係止して両分割体25,27の接合状態がベルト体29で保持され、釣糸挟持面31,33で挟持された釣糸23に浮き21が取り付くこととなる。
【0025】
また、釣場の状況に応じ、釣糸23への浮き21の取付位置を変更するには、第二ベルト部材53の係止片75をベルト体係止部71から外して釣糸挟持面31,33での挟持力を緩めればよく、更に係止片73をベルト体係止部69から外して釣糸23への挟持力を更に緩めてもよい。
そして、釣糸挟持面31,33による挟持位置を変更した後、再度、既述したように釣糸挟持面31,33を向かい合わせてベルト体29を巻着させれば、新たな釣糸23の位置に浮き21が取り付くこととなる。
【0026】
このように、本実施形態に係る浮き21は、釣糸挟持面31,33間に釣糸23を配置した後、両分割体25,27を向かい合わせてこれらの外周にベルト体29を巻着させるといった簡単な操作で浮き21を釣糸23に止着することができ、釣糸挟持面31,33が釣糸23に直交する方向に移動するので、釣糸をロックする間際で釣糸に僅かに捻りと締め付けが同時に加わる特許文献2の従来例に比し、釣糸23を損傷して強度低下を引き起こしたり、糸撚れを発生させてしまうことがない利点を有する。
【0027】
また、既述したように特許文献1の従来例は、一方の接合面13の周縁部に設けた係止片15を他方の接合面11の周縁部に設けた係止部17に係止して、釣糸9を挟み込んだ接合面11,13の接合状態を維持する構造上、釣糸9に対する締付力が必ずしも十分なものとはいえなかったが、本実施形態では、図6に示すように右側分割体27に取り付く第一ベルト部材51がベルト挿通孔61,59を経てベルト体巻回溝65,67を巻回した後、第二ベルト部材53の端部に設けた係止片75が右側分割体27のベルト体係止部71に係止する構造、即ち、ベルト体29が釣糸挟持面31,33間を跨って半周以上に亘って浮き21の外周を巻回しているため、特許文献1の従来例に比し釣糸23に対する十分な締付力が得られ、また、釣糸挟持面31,33に於ける挟持力のムラが小さくなり、例えば浮き21の中心軸に近いところでも、浮き21の外周側に近いところで挟持した場合と同様に確実に挟持され、この結果、浮き21を容易且つズレることなく確実に釣糸23に取り付けることができる利点を有する。
【0028】
而も、本実施形態は、釣糸23を釣糸案内溝43,45で浮き21の中心軸上に案内するため、特許文献1の浮きと異なり釣糸23を浮き21の中心に配置することが可能であるし、ベルト体29を可撓性のある第一ベルト部材51と硬質な第二ベルト部材53とで構成したため、第一ベルト部材51で仮止めした後、第二ベルト部材53でロックするといった動作が可能で、操作性に優れた利点を有する。
【0029】
また、左右一対の分割体25,27を有しているため、釣糸を挿通せずに外側から取り付けることが可能で、釣り仕掛けの途中の釣糸に容易に止着できる。
図7乃至図10は、「水中浮き」に請求項1,請求項2及び請求項5に係る発明を適用した一実施形態を示し、以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、図1の浮き21と同一のものは同一符号を以って表示する。
【0030】
図示するように、本実施形態に係る浮き77も略円錐状に形成され、取り付ける釣糸23の長手方向に沿って左右に分割された一対の左側分割体79と右側分割体81、そして、これらの外周に巻着されたベルト体83とで構成されている。
図8に示すように左側分割体79と右側分割体81は、既述した分割体25,27と同一材料を用いて横断面略半円形状に形成されており、両分割体79,81には、相対する平坦な釣糸挟持面85,87が向かい合わせて当接可能に設けられている。
【0031】
そして、右側分割体81の頂部と底部には、左側分割体79方向へ平面視半円形状の突片35,37が突設され、一方、左側分割体79の頂部と底部には、釣糸挟持面85,87の接合時に突片35,37の底部が接合する平坦な載置部39,41が設けられており、図7に示すように突片35,37は浮き77の頂部と底部を構成している。
更に、突片35,37には、夫々、釣糸23を浮き77の中央に案内する1本の釣糸案内溝43,45が釣糸挟持面87と直交して設けられており、釣糸案内溝43,45の奥部は釣糸挟持面87に達してこれと面一とされ、そして、釣糸案内溝43,45の奥部に、釣糸挿通孔47,49が浮き77の中心軸と一致して設けられている。
【0032】
そして、図7及び図8に示すように釣糸挟持面85,87を接合した両分割体79,81の中央外周に樹脂で形成された一本の可撓性を有するベルト体83が巻着して、両分割体79,81の接合状態が保持されるようになっており、釣糸挟持面85,87を向かい合わせて閉じて、釣糸23を挟持してベルト体83を巻着することで、浮き77が釣糸23に取り付くこととなる。
【0033】
図8乃至図10に示すようにベルト体83は帯状に形成され、その後端に断面L字状に折曲した取付片89が設けられている。そして、ベルト体83の先端には、図6で既述した係止片75と同一形状の係止片75が設けられている。
一方、図9に示すように右側分割体81の外周には、図6の右側分割体27と同様、ベルト体巻回溝67とベルト体係止部71が設けられているが、右側分割体81の他端側中央外周には、上記取付片89が取付可能なベルト体取付部91とこれに連なるベルト体巻回溝93が、釣糸挟持面87方向へ設けられている。
【0034】
更に、左側分割体79の中央外周には、ベルト体83が巻回可能なベルト体巻回溝95が周方向に設けられており、釣糸挟持面85,87を向かい合わせると、ベルト体巻回溝93,95,67が周方向に連通してベルト体83が巻回可能な1本の溝が形成されるようになっている。そして、ベルト体83は、両分割体79,81の外周と面一となってベルト体巻回溝93,95,67内に巻着される。
【0035】
本実施形態に係る浮き77はこのように構成されているから、使用に当たり、予め図9の如く取付片89をベルト体取付部91に取り付けて、ベルト体83の一端側を右側分割体81に固着しておく。
そして、釣糸23に浮き77を取り付けるには、図9及び図10に示すように両分割体79,81を離間させた状態で、突片35,37の釣糸案内溝43,45に釣糸23を挿入して釣糸挿通孔47,49まで移動させる。これにより、図9に示すように釣糸23は浮き77の中心軸上にセットされる。
【0036】
この後、釣糸挟持面85,87を接合すれば、釣糸23が釣糸挟持面85,87の中央で挟持される。
そして、ベルト体83をベルト体巻回溝93,95,67内に巻回して、係止片75をベルト体係止部71に係止すれば、両分割体79,81の接合状態がベルト体83で保持され、釣糸挟持面85,87で挟持された釣糸23に浮き77が取り付くこととなる。
【0037】
また、釣場の状況に応じ、釣糸23への浮き21の取付位置を変更するには、ベルト体83を外せばよい。
このように、本実施形態に係る浮77も、釣糸挟持面85,87間に釣糸23を配置した後、両分割体79,81を接合してこれらの外周にベルト体83を巻着させるといった操作で浮き77を釣糸23に止着することができるので、特許文献2の従来例に比し、釣糸23を損傷して強度低下を引き起こしたり、糸撚れを発生させてしまうことがない利点を有する。
【0038】
また、本実施形態も、ベルト体83が釣糸挟持面85,87間を跨って半周以上に亘って浮き77の外周を巻回しているため、特許文献1の従来例に比し釣糸23に対する十分な締付力が得られ、この結果、浮き77を容易且つズレることなく確実に釣糸23に取り付けることができる利点を有する。
更に本実施形態も、釣糸23を釣糸案内溝43,45で浮き77の中心軸上に案内するため、特許文献1の浮きと異なり釣糸23を浮き77の中心に配置することが可能である。
【0039】
また、本実施形態に於ても、ベルト体83に前記係止片73に該当する係合凸部を一体に形成し、一方、分割体79または分割体81に前記ベルト体係止部69に該当する係合凹部を設けて、これらが互いに係合するようにしてもよい。
図11は請求項1乃至請求項5及び請求項7に係る発明を「水中浮き」に適用した一実施形態を示し、本実施形態に係る浮き97は、図7乃至図10の浮き77に変更を加えて、左側分割体79と右側分割体81(釣糸挟持面85,87の一端側)との間に合成樹脂のヒンジ(連結部材)99を一体成形し、そして、前記ベルト体83に代え、両分割体79,81の外周に巻着するベルト体101を図6のベルト体29の如き構成としたものである。
【0040】
即ち、ベルト体101は、可撓性を有する帯状の第一ベルト部材103と、この先端に接続された第一ベルト部材103より硬質な第二ベルト部材53とで構成されており、第一ベルト部材103の後端にベルト体83と同一の取付片89が形成され、第一ベルト部材103の先端に既述した第一ベルト部材51と同一の長孔55が上下方向に設けられている。そして、当該長孔55に、第二ベルト部材53の係止片73が係止されている。
【0041】
そして、右側分割体79のベルト体巻回溝95の底部に、図1の浮き21と同様、係止片73が係止片する凹状のベルト体係止部69が釣糸挟持面85の近傍に設けられている。
尚、その他の構成は図8の浮き77と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0042】
本実施形態はこのように構成されているから、本実施形態によっても、図7の浮き77と同様、所期の目的を達成することが可能であり、また、本実施形態は、左側分割体79と右側分割体81との間に合成樹脂のヒンジ99を一体成形したため、図7の浮き77に比し、例えば釣糸23への取付操作時に左側分割体79を落としてしまうことがなく、また、図1の浮き21と同様、ベルト体101を可撓性を有する帯状の第一ベルト部材103と、この先端に接続された硬質な第二ベルト部材53とで構成したので、第一ベルト部材103で仮止めした後、第二ベルト部材53でロックするといった動作が可能で、操作性に優れた利点を有する。
【0043】
尚、上述した各実施形態は、本発明に係る釣具の釣糸保持構造を浮きに適用したものであるが、錘やその他釣糸に取り付けて使用する釣具にも適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】請求項1乃至請求項6に係る発明を適用した浮きの一実施形態の全体斜視図である。
【図2】浮きの平面図である。
【図3】図5のIII−III線断面図である。
【図4】浮きの使用方法を示す縦断面図である。
【図5】釣糸に取り付く浮きの横断面図である。
【図6】浮きの使用方法を示す横断面図である。
【図7】請求項1,請求項2及び請求項5に係る発明を適用した浮きの一実施形態の全体斜視図である。
【図8】釣糸に取り付く浮きの横断面図である。
【図9】浮きの使用方法を示す横断面図である。
【図10】浮きの使用方法を示す縦断面図である。
【図11】請求項1乃至請求項5及び請求項7に係る発明を適用した浮きの使用方法を示す横断面図である。
【図12】従来の浮きの取付方法を示す全体斜視図である。
【図13】釣糸に取り付く浮きの正面側全体斜視図である。
【図14】釣糸に取り付く浮きの背面側全体斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
21,77,97 浮き
23 釣糸
25,79 左側分割体
27,81 右側分割体
29,83,101 ベルト体
31,33,85,87 釣糸挟持面
35,37 突片
39,41 載置部
43,45 釣糸案内溝
47,49 釣糸挿通孔
51,103 第一ベルト部材
53 第二ベルト部材
55 長孔
57,89 取付片
59,61 ベルト挿通孔
63,91 ベルト体取付部
65,67,93,95 ベルト体巻回溝
69,71 ベルト体係止部
73,75 係止片
99 ヒンジ





 

 


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