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発明の名称 釣竿
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−60959(P2007−60959A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−249760(P2005−249760)
出願日 平成17年8月30日(2005.8.30)
代理人 【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
発明者 伊藤 浩一
要約 課題
緩み難く、固着しても緩め易く、更には安定した着脱操作が行なえる尻栓を備えた釣竿を提供する。

解決手段
本発明の釣竿は、元竿管10の後端部に螺合によって着脱自在に装着される尻栓20を備えている。この尻栓20は、元竿管10へ螺合する雄ネジ部10aが形成された栓体30と、この栓体30に弾性力で被着される弾性キャップ50を備えており、栓体30及び/又は弾性キャップ50に、尻栓20と元竿管10との間の固定力が異なる複数の操作部(第1操作部55、第2操作部45)を設けたことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
元竿管の後端部に螺合によって着脱自在に装着される尻栓を備えた釣竿において、
前記尻栓は、前記元竿管へ螺合する螺合部が形成された栓体と、この栓体に弾性力で被着される弾性キャップを備えており、
前記栓体及び/又は弾性キャップに、前記尻栓と元竿管との間の固定力が異なる複数の操作部を設けたことを特徴とする釣竿。
【請求項2】
前記弾性キャップの外周面に第1の操作部を、前記栓体の後端部に溝部を有する第2の操作部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項3】
前記弾性キャップの外周面に形成される第1の操作部は、軸心方向に沿って2mm以上の長さ範囲に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
【請求項4】
前記弾性キャップの外周面は、前記栓体よりも滑り摩擦抵抗が大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の釣竿。
【請求項5】
前記栓体は軸心に対して略平行な当接面を備えており、前記弾性キャップの内周面は前記当接面に当接していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の釣竿。
【請求項6】
前記弾性キャップは、前記栓体に対して軸心周りに回転可能に被着されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の釣竿。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣竿の後端に着脱可能に装着される尻栓を備えた釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、振り出し式の釣竿の後端部には、元竿管内に、それよりも先にある竿管を収納できるように尻栓が着脱可能に取着されている。通常、この尻栓は、元竿管の後端内周面に形成された雌ネジ部に螺合することで着脱可能に装着されており、収納される竿管のストッパとしての機能を備えると共に、それを取り外すことで、メンテナンス時等においては各竿管を元竿管後端側から取り出すことを可能にしている。
【0003】
ところで、上記した尻栓は、元竿管に対して螺合によって連結されていることから、実釣時において、釣人の無意識のうちに肘が当たったり、握り込んだりした際に、摩擦力によって弛緩することがあり、場合によっては、紛失してしまうことがある。このため、尻栓は、元竿管に対して容易に緩まない構成であることが好ましい。その一方、尻栓部分には、水分や異物等が付着することがあり、これによって尻栓と元竿管との間の螺合部が固着してしまうことがあるが、メンテナンス作業、或いは実釣時における竿管の交換作業等を考慮すると、固着してしまった尻栓を容易に緩めることができるような構造であることが好ましい。
【0004】
そこで、このような機能を兼ね備えた尻栓として、例えば、特許文献1には、螺合部における螺子溝にエポキシ系の樹脂を塗布することで、緩み難く、また、着脱操作が容易に行なえる構成が開示されている。
【特許文献1】特開2003−235406号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した特許文献1に開示されている尻栓は、螺子溝にエポキシ系の樹脂を塗布するため、膜厚にバラツキが生じてしまい、緩み易い構造、或いは緩め難い構造になる等の不具合がある。また、着脱操作回数が増えるに連れ、塗布された樹脂が剥離してしまい、安定した性能が得られなくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、緩み難く、固着しても緩め易く、更には安定した着脱操作が行なえる尻栓を備えた釣竿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣竿は、元竿管の後端部に螺合によって着脱自在に装着される尻栓を備えており、前記尻栓は、前記元竿管へ螺合する螺合部が形成された栓体と、この栓体に弾性力で被着される弾性キャップを備え、前記栓体及び/又は弾性キャップに、前記尻栓と元竿管との間の固定力が異なる複数の操作部を設けたことを特徴とする。
【0008】
上記した構成の尻栓は、元竿管との間で固定力が異なる複数の操作部を備えていることから、尻栓を元竿管に装着する際、1つの操作部で通常に締めた状態から、更に別の操作部を用いて増し締めして、より緩み難くい状態にすることが可能となる。また、尻栓が元竿管に固着して外し難くなっても、固定力が大きい操作部を操作することで、容易に尻栓を取り外すことが可能となる。なお、上記した構成において、「固定力」は、各操作部を用いて尻栓を弛緩する際、滑ることなく尻栓を弛緩操作することが可能な状態時における尻栓の固定力であり、操作部を回転操作するに際して、その固定力が異なる操作部が複数存在していれば良い。
【0009】
この場合、操作部は、釣人の指で摘んで回転操作できるような構造、コインなどの治具を用いて回転操作できるような構造となっていれば良い。具体的には、例えば、前記弾性キャップの外周面を、親指と人差し指で摘んで回転操作できる程度に構成して第1の操作部とし、前記栓体の後端部に溝部を形成して第2の操作部とすることが可能である。このような構成では、第1の操作部である弾性キャップの外周面を指で摘んで回転操作することが可能であり、更には、第2の操作部である栓体の溝部にコインなどの部材を差し込んで回転操作することで、第1の操作部で得られる固定力(締め付け力)よりも大きな固定力が得られるようになる。
【0010】
上記した構成において、第1の操作部となる外周面は、軸心方向に沿って2mm以上の長さ範囲に設けられていることが好ましい。すなわち、2mm以上の長さ範囲があることにより、指で摘んだ際に、指先がずれたり、滑ったりし難くなり、確実に尻栓を回転操作することが可能となる。
【0011】
また、上記した構成において、前記弾性キャップの外周面は、前記栓体よりも滑り摩擦抵抗が大きいことが好ましい。このように、弾性キャップの外周面の滑り摩擦抵抗が大きいことで、尻栓を摘んで回転操作した際、手の指が滑り難くなって、大きな締め付け力が得られ、尻栓を緩み難くすることが可能となる。
【0012】
また、上記した構成において、前記栓体に、軸心に対して略平行な当接面を設け、この当接面に弾性キャップの内周面を当接させることが好ましい。このような構造では、指先で弾性キャップの外周面を強く摘んだ際、弾性キャップの内周面が栓体の軸心に対して略平行な面に当接することから、弾性キャップ自体の変形を適度に抑えることができ、更には、栓体に回転トルクが伝わり易くなり、大きな締め付け力が得られ、尻栓を緩み難くすることが可能となる。
【0013】
また、上記した構成において、前記弾性キャップは、前記栓体に対して軸心周りに回転可能に被着されていることが好ましい。このような構成では、肘や体に弾性キャップが当たっても、弾性キャップ自体が回転するため、回転トルクが栓体に伝わり難くなり、尻栓を緩み難くすることが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、緩み難く、固着しても緩め易く、更には安定した着脱操作が行なえる尻栓を備えた釣竿が得られるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について、図1から図4を参照しながら具体的に説明する。なお、これらの図において、図1は、本発明に係る釣竿の一例を示す図、図2は、図1に示す尻栓が装着される部分を拡大して示す部分断面図、図3(a)は、尻栓の構成を示す部分断面図、図3(b)は、尻栓を後方側から見た平面図、そして、図4(a)は、尻栓の栓体の構成を示す部分断面図、図4(b)は、尻栓の弾性キャップの構成を示す部分断面図である。
【0016】
図1に示す釣竿1は、元竿管10、及び元竿管10に対して順次収納される振り出し式の中竿管11〜17、及び穂先竿管18を備えた構成となっており、このような釣竿は、例えば渓流竿や鮎竿等に適用される。この場合、釣竿は、図に示すような形態に限定されることはなく、各竿管に釣糸を挿通させる釣糸ガイドが装着されていても良いし、釣竿自身、中通し式に構成されたものであっても良い。なお、上記したように振り出し式に構成される釣竿1を構成する各竿管は、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグシートを芯金に巻回し、その後、熱硬化して脱芯することにより成形することが可能である。
【0017】
前記元竿管10の後端には、順次収納される中竿管11〜17、及び穂先竿管18を抜け止めすると共に、後方側から取り出し可能にする尻栓20が装着されている。尻栓20は、SUS、アルミ合金、真鍮、チタン等の金属、ABS、ナイロン、POM等の樹脂、或いはセラミックによって形成され、元竿管10に対して螺合される栓体30と、ゴム、エラストマー、合成樹脂等の弾力性を有する材料で形成され、前記栓体30に対して被着される弾性キャップ50とを有している。
【0018】
前記栓体30には、元竿管10の後端部に形成された雌ネジ部10aに螺合する雄ネジ部31aを有する円筒部31が形成されており、その雄ネジ部31aの基端側には、元竿管10の後端縁を保護するように、元竿管10の後端縁10bが当て付けられる止まり部32が形成されている。この止まり部32は、栓体30の雄ネジ部31aの表面から径方向に突出するように鍔状に形成されており、軸方向に沿って所定の長さL1(本実施形態では、1.7mm)を有している。なお、尻栓20を元竿管10に螺合するに際しては、元竿管10の後端縁10bと止まり部32との間に、ゴム、エラストマー等によって形成されたOリング34が介在されるようになっており、尻栓20を螺合する際に弛緩を防止するようにしている。
【0019】
前記栓体30の止まり部32の後方側には、弾性キャップ50が被着されるように、弾性キャップ装着部(以下、装着部)35が形成されている。この装着部35は、前記円筒部31よりも小径の略円柱部として構成されており、軸心方向(釣竿の軸心方向)と略平行で所定の長さL2(本実施形態では、5mm)を有する当接面(円周面)36を備えている。また、当接面36の中間部分には、径方向に突出するように、鍔状の抜け止め37が形成されている。
【0020】
前記弾性キャップ50は、略円柱状の装着部35の外周面に被着できるように、軸心方向に所定の長さL3(本実施形態では、5.3mm)を有するリング形状に形成されており、弾性キャップ50を装着部35に被着すると、その内周面51が前記当接面36と面接するようになっている。また、弾性キャップ50の内周面51の中間部分には、前記抜け止め37が嵌入するように円周溝52が形成されている。
【0021】
上記した構成の弾性キャップ50は、後方側から装着部35に嵌め込み、抜け止め37に円周溝52が嵌合することで、内周面51が前記当接面36と面接した状態で栓体30に弾性力によって抜け止め被着される。この場合、弾性キャップ50は、円周溝52が鍔状の抜け止め部37に嵌入した状態で栓体30に対して回転可能な状態となっている。なお、前記抜け止め部37に、図に示すように、傾斜する案内面37aを形成しておくことで、弾性キャップ50の装着操作を行ない易くすることができる。
【0022】
前記栓体30には、前記円筒部31の径方向内側に、円柱状のリブ39が形成されており、このリブ39と円筒部31の先端部に、中竿管係止部材(ストッパ)40が取着されている。この中竿管係止部材40は、中竿管の端縁に対する衝撃が吸収できるような材料、例えば、ゴム、エラストマー、EVA、コルク等の弾力性のある材料によって形成されている。
【0023】
そして、上記した構成の尻栓20には、尻栓20と元竿管10との間の固定力が異なるように、複数の操作部が設けられている。これらの操作部は、上記した尻栓20を構成する部材、すなわち、栓体30及び弾性キャップ50のいずれか一方、或いは両方に形成されていれば良く、本実施形態における複数の操作部は、前記弾性キャップ50の外周面55(第1の操作部)、及び前記栓体30の後端部(露出面)に形成した径方向に延出する溝部45(第2の操作部)によって構成されている。
【0024】
この場合、外周面55は、例えば、止まり部32の後方側で直ちに縮径するようなことがなく、指で摘んで回転操作できる程度(所定の固定力が得られる程度)に軸心方向に沿って所定の長さを備えていれば良く、本実施形態では、その軸心方向の長さRは、2.3mmに設定されている。また、前記溝部45は、コイン等の治具を差し込んで回転操作できる適度に形成されていれば良く、その幅は2mm程度に形成されていれば良い。なお、溝部45の中央部に、空気孔、水抜き孔としての機能を備える開口45aを形成しておいても良い。
【0025】
上記した第1の操作部となる外周面55は、弾性キャップ50の外周面自身を軸心方向に範囲Rの長さを持たせることで、人差し指と親指で摘み操作し易くして回転操作が行なえるようにしたものであり、第2の操作部となる溝部45は、コインのような治具を差し込むことで、外周面55と比較してより大きな固定力(締め付け力)を持って回転操作が行なえるようにしたものである。
【0026】
すなわち、本実施形態では、上記した第1の操作部を、軸方向に所定の長さを有して摘み操作できる弾性キャップの外周面55としたことで、安定して指先で摘んで回転操作することができ、第2の操作部を溝部45としたことで、ここにコイン等を差し込んで強い力で回転操作することが可能となる。
【0027】
従って、例えば、尻栓20を元竿管10に装着する際、外周面55を摘んで回転操作して通常に締めた状態から、更に溝部45にコイン等を嵌め込んで回転操作することで、増し締めすることが可能となり、尻栓20をより緩み難くい状態にすることが可能となる。或いは、尻栓20が元竿管10に固着して外し難くなっても、固定力が大きい操作部を操作することで、容易に尻栓を取り外すことが可能となる。また、上述した従来技術のように、螺合部に樹脂等を塗布するような構成でもないため、着脱操作が安定して行なえるようになる。
【0028】
なお、上記した構成において、外周面55の軸心方向の長さRは、2mm以上あることが好ましい。すなわち、指で摘んで操作可能な外周面が2mm以上の範囲に亘って形成されることで、指で摘んだ際に、指先がずれたり、滑ったりし難くなり、確実に回転操作することが可能となる。この場合、本実施形態の構成では、Rの範囲より後方側は、湾曲面Pにより後端面と接続しているが、このような湾曲面Pを形成することなく、後端面と直角状に接続しても良い。
【0029】
また、上記した構成において、弾性キャップ50の外周面55は、栓体30よりも滑り摩擦抵抗が大きいことが好ましい。このように、弾性キャップ50の外周面の滑り摩擦抵抗が大きいことで、尻栓20を摘んで回転操作した際、手の指が滑り難くなって、大きな締め付け力が得られ、尻栓を緩み難くすることが可能となる。
【0030】
また、弾性キャップ50の外周面55は、上記した栓体30の止まり部32の外周面と略面一状に形成しておくことが好ましい。このように構成することで、第1の操作部は、指で摘む部分の領域が広がって(1.7mm+2.3mmで4mmとなる)、より大きな締め付け力が得られ、尻栓を緩み難くすることが可能となる。
【0031】
なお、第1の操作部の軸方向長さが4mmあれば、親指と人差し指で摘んだときに力が入り易くなり、更に、それ以上の長さになると、より大きな締め付け力が得られるようになるが、余り長くなりすぎると、重量が大きくなる傾向になるため、7mm以下にしておくことが好ましい。また、止まり部32の外周面に、例えばローレットを形成したり、或いは外周面を多角形状にする等、滑り止め部を形成しておくことが好ましい。
【0032】
また、本実施形態の構成では、栓体30の装着部35に、軸心方向(釣竿の軸心方向)と略平行で所定の長さL2(本実施形態では、5mm)を有する当接面36を設け、この当接面36に弾性キャップ50の内周面51を当接させているため、指先で弾性キャップ50の外周面55を強く摘んだ際、弾性キャップ自体の変形を適度に抑えることができ、これにより、栓体に回転トルクが伝わり易くなって、大きな締め付け力が得られ、尻栓20を緩み難くすることが可能となる。
【0033】
また、本実施形態の構成では、弾性キャップ50は、栓体30に対して、軸心周りに回転可能に被着されているため、肘や体に弾性キャップ50が当たっても、弾性キャップ自体が回転するため、回転トルクが栓体30に伝わり難くなり、尻栓20を緩み難くすることが可能となる。
【0034】
さらに、本実施形態の構成では、弾性キャップ50の後端は、栓体30よりも若干後方に突出している(弾性キャップ50の軸心方向に所定の長さL3が5.3mm、装着部35の軸心方向の長さL2が5mmとなっており、0.3mm突出している)ことから、栓体30の傷付きが防止できると共に、地面に突いたときに、衝撃が吸収できるようになっている。
【0035】
上記した構成の尻栓20と従来の尻栓とを用いて、元竿管10に対する固定力について比較試験を行なったところ、以下のような結果が得られた。ここで、その比較試験の内容及び試験結果について説明する。
【0036】
[比較試験方法]
比較試験は、上記した構成の尻栓20と、従来タイプの尻栓とを、同一の元竿管(元竿管の後端内径は、共に23.8mm)に装着し、その固定力を比較することで行なった。この場合、従来タイプの尻栓は、止まり部の軸方向長さが3mm(2mmの平目のローレット幅が周方向に亘って形成される)となっており、栓体に被着される弾性キャップは、止まり部の後方で軸心方向に延出することなく、直ちに縮径されて指で摘むことができないように構成されている。また、従来品には、本発明品のような第2操作部(溝部)は形成されていない。
【0037】
そして、A,B,C,D,Eの5名の被験者が、各試験品を、一般的な使用感覚により指で摘んで(本発明品では第2操作部をコインで締め付けることも実施)締め込んだ状態としておき、その後、尻栓を試験機(TOHNICHI社製、デジタルトルクメータ Z-TME90)にチャックし、元竿管を回転操作して、尻栓が回転を始めるときのトルクメータの値を記録した。
【0038】
上記した比較試験を行なったところ、以下の表1のような試験結果が得られた。
【0039】
【表1】


5名の比較試験の結果から見られるように、本発明品では、第1操作部同士の比較からすると、従来品よりも、いずれも大きな固定力が得られると共に、従来品には無い第2操作部があることにより、更に、大きな固定力を得ることができた。すなわち、固定力の異なる第1操作部と第2操作部を複合的に組み合わせたことで、幅の広い回転操作(増し締めしたり、固着した状態になったとしても第2操作部により確実に外す等)が行なえるようになる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態以外にも、例えば、以下のように適宜変形することが可能である。
【0041】
上記した第1操作部及び第2操作部は、栓体30、又は弾性キャップ50のいずれか一方に設けられていても良い。また、操作部については、固定力が異なる複数の形態のものが存在していれば、その構成については、適宜変形することが可能である。例えば、溝部45の代わりに、弾性キャップ50の後端部から後方に突出しないような倒伏自在の摘手環のようなものであっても良い。或いは、弾性キャップに形成される操作部(第1操作部)は、軸方向に沿って延びる以外にも、後方に向けて次第に縮径したり、拡径したり、鍔状に形成されるものであっても良いし、断面円形となる外周面以外にも、断面多角形状で構成されていても良い。
【0042】
また、上記した弾性キャップ50は、栓体30側に凹部を設け、そこに弾性キャップ50が嵌り込むようにしても良い。或いは、抜け止め部37を設けることなく、接着によって栓体30に固定するような構造であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係る釣竿の一例を示す図。
【図2】図1に示す尻栓が装着される部分を拡大して示す部分断面図。
【図3】(a)は、尻栓の構成を示す部分断面図、(b)は、尻栓を後方側から見た平面図。
【図4】(a)は、尻栓の栓体の構成を示す部分断面図、(b)は、尻栓の弾性キャップの構成を示す部分断面図。
【符号の説明】
【0044】
1 釣竿
10 元竿管
11〜17 中竿管
18 穂先竿管
20 尻栓
30 栓体
45 溝部(第2操作部)
50 弾性キャップ
55 外周面(第1操作部)




 

 


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