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発明の名称 釣竿
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−29054(P2007−29054A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−220570(P2005−220570)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 江塚 尚之 / 加藤 好尚
要約 課題
小型から大型の魚釣用リールまで安定して装着することができ、操作性に優れ、かつ破損を防止することができる釣竿を提供すること

解決手段
21mmから24mmの範囲の外径を有するリールシート本体28の外周部にリール脚載置面28aを凹設し、それぞれが魚釣用リール8の取付脚部8aの端部を受入れる開口部50a,52aを対向させて配置させた一対のフード50,52の少なくとも一方を、リール脚載置面に沿って軸方向に移動可能な移動フードとして形成し、リールシート本体28の外周部に設けた雄ねじ38に螺合される固定ナット部材54により、他方のフード50から離隔する方向への移動を阻止し、先竿14の後端部に、魚釣用リール8の取付脚部8aの前端部よりも後方領域に達するまで、リールシート本体28内に嵌合されるジョイント部材16が取付けられる釣竿10。
特許請求の範囲
【請求項1】
元竿の先端部に取付けられて魚釣用リールを固定するリール脚固定装置を備え、このリール脚固定装置を介して先竿の後端部を継合する釣竿であって、
前記リール脚固定装置は、魚釣用リールの取付脚部を載置するリール脚載置面を、21mmから24mmの範囲の外径を有する外周部に凹設したパイプ状のリールシート本体と、前記リール脚載置面に沿い、それぞれが魚釣用リールの取付脚部の端部を受入れる開口部を対向させて配置させた一対のフードとを有し、これらの一対のフードの少なくとも一方は、リール脚載置面に沿って軸方向に移動可能な移動フードとして形成され、前記リールシート本体の外周部に設けられた雄ねじに螺合される固定ナット部材により、他方のフードから離隔する方向への移動を阻止され、
前記先竿の後端部には、装着される魚釣用リールの取付脚部の前端部よりも後方領域に達するまで、前記リールシート本体内に嵌合されるジョイント部材が取付けられることを特徴とする釣竿。
【請求項2】
前記リールシート本体は、130mmから150mmの範囲の長さを有し、前記雄ねじは、リールシート本体の前端部から、リールシート本体の長さの半分以上の軸方向範囲にわたって形成されることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項3】
前記リールシート本体およびジョイント部材は、金属製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣竿。
【請求項4】
前記リール脚載置面が形成される部位の肉厚は、他の部位の肉厚よりも薄く、リール脚載置面の軸方向に沿う両側縁部間の中央部で、0.6mmから1mmの範囲の肉厚に形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の釣竿。
【請求項5】
前記フードの開口部は、前記リール脚載置面の軸方向に沿う両側縁部間の幅寸法より大きくかつリールシート本体の外径寸法よりも小さい幅寸法に形成された開口端を有し、この開口端から内部に向けて幅寸法が次第に減少することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の釣竿。
【請求項6】
前記移動フードは、リールシート本体に対する周方向移動を規制する回転規制部が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の釣竿。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚釣用リールを固定するリール脚固定装置を備えた釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、釣竿のリール脚固定装置は、魚釣用リールの取付脚部が載置されるリール脚載置面と、このリール脚載置面の軸方向に沿って互いに対向させて設けられ、それぞれが取付脚部を受け入れる開口を有し、かつ、一方がリール脚載置面に対して移動し、所要位置に固定可能な移動フードである一対のフードとを備えている。これらの一対のフード間に取付脚部を挟持させることにより、リールを釣竿に装着する。このようなリール脚固定装置には、レバーの起伏操作によって移動フードを移動および固定するレバー式のものの他、ナット部材の締め付け動作によって移動フードを移動および固定するナット式のものが知られている。
【0003】
このようなリール脚固定装置を備えた釣竿には、円筒状の元竿の先端口内に継竿の根部を挿入し、継竿の外周に固着した金属製の短い筒管の端面から突出させた凸起を元竿の端面に喰込ませて凹部を形成し、これらの凸凹による係合で互いに回動しないように継合させ、筒管の外周に形成した突鍔に係らせる内周突縁を設けた袋ナットをこの筒管に軸方向に移動可能に挿嵌し、元竿の先端外周に固着されかつリールを取付ける螺筒の螺旋に螺合させたものがある(例えば特許文献1参照)。
この釣竿では、螺筒に設けた一対のリール受の一方を軸方向に移動できるようにして、リールの大きさ形式に適応できるようにしてある。
【特許文献1】実公昭59−23506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のリール脚固定装置を備えた釣竿は、継竿の外周に固着した金属製の筒管から突出する突起を、カーボン繊維等を合成樹脂で固結して成形した賦形成を有する元竿の端面に喰込ませて回動を阻止すると共に、この元竿の外周に固着した螺筒の外周面にリールを載置して固定するものであり、例えば大型の魚釣用リールを用いた場合にはこの魚釣用リールが元竿の外周面からの突出高さが大きく、不安定となる。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、小径のリールシート本体を有するリール脚固定装置を備えた釣竿であっても、小型から大型の魚釣用リールまで安定して装着することができ、操作性に優れ、かつ破損を防止することができる釣竿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明によると、元竿の先端部に取付けられて魚釣用リールを固定するリール脚固定装置を備え、このリール脚固定装置を介して先竿の後端部を継合する釣竿であって、前記リール脚固定装置は、魚釣用リールの取付脚部を載置するリール脚載置面を、21mmから24mmの範囲の外径を有する外周部に凹設したパイプ状のリールシート本体と、前記リール脚載置面に沿い、それぞれが魚釣用リールの取付脚部の端部を受入れる開口部を対向させて配置させた一対のフードとを有し、これらの一対のフードの少なくとも一方は、リール脚載置面に沿って軸方向に移動可能な移動フードとして形成され、前記リールシート本体の外周部に設けられた雄ねじに螺合される固定ナット部材により、他方のフードから離隔する方向への移動を阻止され、前記先竿の後端部には、装着される魚釣用リールの取付脚部の前端部よりも後方領域に達するまで、前記リールシート本体内に嵌合されるジョイント部材が取付けられる釣竿が提供される。
【0006】
前記リールシート本体は、130mmから150mmの範囲の長さを有し、前記雄ねじは、リールシート本体の前端部から、リールシート本体の長さの半分以上の軸方向範囲にわたって形成されることが好ましい。
また、前記リールシート本体およびジョイント部材は、金属製であることが好ましい。
【0007】
更に、前記リール脚載置面が形成される部位の肉厚は、他の部位の肉厚よりも薄く、リール脚載置面の軸方向に沿う両側縁部間の中央部で、0.6mmから1mmの範囲の肉厚に形成されることが好ましい。
更に、前記フードの開口部は、前記リール脚載置面の軸方向に沿う両側縁部間の幅寸法より大きくかつリールシート本体の外径寸法よりも小さい幅寸法に形成された開口端を有し、この開口端から内部に向けて幅寸法が次第に減少することが好ましい。
前記移動フードは、リールシート本体に対する周方向移動を規制する回転規制部が設けられることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の釣竿によると、リール脚載置面がリールシート本体の外周部に凹設されることにより、リールシート本体の外周面から魚釣用リールが突出する高さが低くなり、更に、先竿の後端部に取付けられたジョイント部材が魚釣用リールの取付脚部の前端部よりも後方領域まで、このリールシート本体内に嵌合されて延びることにより、リールシート本体の強度が確保され、小径のリールシート本体を有するリール脚固定装置を備えた釣竿であっても、小型から大型の魚釣用リールまで安定して装着することができ、操作性に優れ、かつリール脚固定装置及び元竿の破損を防止することができる。
【0009】
雄ねじが、リールシート本体の前端部から、リールシート本体の長さの半分以上の軸方向範囲にわたって形成される場合には、例えば取付脚部の長さが60mmから64mmの小型の魚釣用リールから、例えば取付脚部の長さが71mmから75mm間での大型の魚釣用リールまでの種々の魚釣用リールを装着することができ、リールシート本体に大きな荷重が作用しても、リール脚載置面や雄ねじの谷部からの破損を防止することができる。
リールシート本体およびジョイント部材が金属製の場合には、樹脂で形成する場合と比較してリールシート本体の変形を小さくすることができ、雄ねじの谷部やリール脚載置面からの破損を防止することができる。
【0010】
リール脚載置面が形成される部位の肉厚が他の部位の肉厚よりも薄く形成される場合には、リールシート本体が小径であっても、凹設すなわちリールシート本体の外周面からの沈み込む量を大きくすることができ、大きさの異なる魚釣用リールを装着したときに、魚釣用リールの取付脚部をリール脚載置面上に安定して載置させることができ、更に、このリールシート本体内に嵌合されるジョイント部材がこのリール脚載置面の内側に配置されることにより、装着した大きな魚釣用リールから大きな荷重が作用しても、リール脚載置面および雄ねじを形成した部分からの破損を防ぐことができ、しかも、リールシート本体の軽量化を図ることができる。
フードの開口部が、開口端から内部に向けて幅寸法が次第に減少する場合には、小型の魚釣用リールから大型の魚釣用リールまで、ガタツキを生じさせること無く、確実に固定することができる。
移動フードに回転規制部が設けられる場合には、固定ナット部材の回動によって移動フードを移動し、魚釣用リールの取付脚部を固定するときに、この移動フードが回転を防止されることにより、取付脚部の両側部に均等に締付力が作用し、ガタツキを生じさせること無く、確実に魚釣用リールを固定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1および図2は、本発明の好ましい実施形態による釣竿10を示す。
この釣竿10は、元竿12と先竿14とをこの先竿14の後端部に設けたジョイント部材16で継合した2本継の船竿として形成してある。この元竿12の先端部には、魚釣用リール8を固定するリールシートすなわちリール脚固定装置18が配置され、このリール脚固定装置18の後方に釣人が握持する後方握り部20が配置されている。また、元竿12の後端部には尻栓22および尻手金具24が設けられ、実釣時には、この尻栓22を釣人の腹に当てた状態で後方握り部20および前方握り部26を握持し、この釣竿10を操作して魚とのやり取りを行うことができる。
【0012】
この元竿12の先端部にジョイント部材16で継合される先竿14は、ジョイント部材16の前方側に前方握り部26が設けられており、釣竿10の外面に釣糸が接触するのを防止する釣糸ガイド6が、魚釣用リール8と同じ側で、釣竿10の穂先に向けて所定間隔をおいて固定され、竿先にはトップガイド6aが取付けられている。このような釣糸ガイド6の個数および配置位置は、図示の例に限らず、任意に設定することが可能である。例えば図示のように釣糸ガイド6を先竿14の外側に固定した構造に限らず、移動可能にしてもよい。更に、この釣竿10は、先竿14を中通し竿に形成してもよく、3本以上の節を継合させたものであってもよく、この場合の先竿14は、元竿12に継合される節を指す。
【0013】
本実施形態の釣竿10に用いるリール脚固定装置18は、魚釣用リール8を取付けるための中空構造のリールシート本体28を備える。このリールシート本体28は、好適な金属材料(例えばSUS、アルミニウム合金、チタン、真鍮等)から、長さが130mmから150mmの範囲で、外形が21mmから24mmの範囲の筒状構造に形成される。このリールシート本体28内には、後端側から挿入される繊維強化樹脂製であるのが好ましい元竿本体30が、例えば接着剤を用いて接着固定される。このリールシート本体28の後端側に隣接して設けられる後方握り部20は、元竿本体30の外周部に、例えばEVA、ゴム、エラストマー、発泡剤あるいはコルク等の合成あるいは天然の柔軟性部材を配置することにより形成するのが好ましく、先竿14に設けられる前方握り部26についても同様である。後方握り部20および前方握り部26をこのような柔軟性部材で形成することにより、長時間にわたって魚とやり取りする際も、握持する手が痛くなることもなく、十分に握り込むことが可能で、ホールド性あるいは握持性が向上する。なお、釣竿10の用途によっては、前方握り部26を省略してもよい。
【0014】
この後部握り部20の前部および後部には、装飾を兼ねる前部保持リング32と中部保持リング34とが配置される。また、元竿本体30の後部には、上述の尻手金具24が取付けられる後部保持リング36が設けられる。前部保持リング32は、リール脚固定装置18との間に周方向凹部を形成する。また、中部保持リング34と後部保持リング36との間の元竿本体30の外周部には、元竿本体30の外面の損傷あるいは破損等を防止する補強部材(図示しない)が配置されるのが好ましい。このような補強部材は例えば元竿本体30の外周部に金属製や樹脂製のパイプ状部材を設けてもよいし、あるいは一体形成した塗膜等であってもよく、あるいはゴム部材等の別個の部材を被覆して形成してもよく、不要の場合には、省略することもできる。
【0015】
図3から図6は、このような釣竿10の各部を拡大して示す。
図3および図4に示すように、リールシート本体28の先端側からは、ジョイント部材16が挿入され、このジョイント部材16の先端側に回転自在でかつ軸方向移動を規制されて装着された接続ナット部材16aが、リールシート本体28の先端側から、このリールシート本体28の長さの半分以上の長さにわたるのが好ましい所要範囲にわたって形成された雄ねじ部38に螺合される。
本実施形態のジョイント部材16は、例えばSUS、アルミニウム合金、真鍮、チタン等の好適な金属により、先竿本体40を受入れる開口を先端に設け、後端側すなわちリールシート本体28内に収容される端部に底壁部42を設けた中空構造に形成してあり、先端の開口からその基端部を挿入される繊維強化樹脂製であるのが好ましい先竿本体40が、例えば接着剤を用いてこのジョイント部材16内に接着固定される。この底壁部42の外面には、断面が略V字状の溝部42aを径方向に沿って形成し、この溝部42aをリールシート本体28内に固定された径方向のピン部材あるいは突条29(図4参照)に係合させることができる。このジョイント部材16は、リールシート本体28の内径にほぼ対応してこのリールシート本体28内に密に嵌合する外径寸法を有し、先端側の外周部には、指で保持し易くするための先端側にフランジ部44aを有する環状凹部44が凹設され、更に、接続ナット部材16aの内周側突条17に係合する環状突起46が一体に形成されている。この環状突起46と環状凹部42の後端側縁部との間は、接続ナット部材16aの軸方向長さに対応した間隔が形成されるのが好ましい。
【0016】
これにより、ジョイント部材16をリールシート本体28内に挿入し、接続ナット部材16aをねじ部38に螺合して締付けると、ジョイント部材16の底壁部42に形成された溝部42aがリールシート本体28の内部に形成された突状29に嵌合して回転を阻止され、環状突起46および内周側突条17を介して接続ナット部材16aで抜け止め固定され、元竿12と先竿14との継合が完成する。なお、リールシート本体28の先端部とジョイント部材16の外周部に突出する環状突部46との間に、Oリング48等の弾性部材を介挿することにより、リールシート本体28とジョイント部材16との間の緩みを防止することができる。また、環状突起46と環状凹部42の後端側縁部との間に形成される間隔は、接続ナット部材16aを雄ねじ部38から外したときに、環状凹部44の先端側フランジ部44aを外部に露出させる大きさに形成してある。これにより、先竿14を元竿12から抜出すときに、指が滑るのを防止してリールシート本体28に対して、竿先14のジョイント部材16を容易に挿入し、抜出すことができる。
【0017】
このリールシート本体28は、図3では上側に示す一側に、魚釣用リール8の取付脚部8aを載置するリール脚載置面28aが形成されている。このリール脚載置面28aは、リールシート本体28のほぼ21mmから24mmの外径を有する外周面を凹設させて、図3の(B)に示すように、リール脚載置面28aの軸方向に沿う両側縁部28b間で沈み込み量がほぼ0.5mmから2mmとなるフライス面状に形成してある。このように凹設するリール脚載置面28aは、両側縁部28a間のほぼ中央部の肉厚t1を、ほぼ0.6mmから1mmの範囲に維持し、ほぼ1.5mmから2.5mmの肉厚tを有する周方向に隣接する他の部位よりも薄肉構造としつつ十分な強度を付与することが好ましい。このように、リール脚載置面28aをリールシート本体28の外周部に凹設することにより、魚釣用リール8を載置したときの高さを低くでき、安定した操作性につながる。
【0018】
このように、リール脚載置面28aを凹設することで、リールシート本体28の外径が21mmから24mmと小径の構造に形成されている場合であっても、凹設すなわちリールシート本体28の外周面からの沈み込む量を大きくすることができ、魚釣用リール8を安定してリール脚固定装置18に固定することができる。また、大きさの異なる魚釣用リールを装着したときでも、魚釣用リール8を載置したときの高さを低くして安定した操作性を得ることができる。更に、このようにリール脚載置面28aがリールシート本体28を薄肉構造とするとしても、このリールシート本体28内に、上述のようにジョイント部材16が挿入されて密に嵌合されることにより、このリールシート本体28の所要の強度を確保することができる。このような強度を確保するために、ジョイント部材16は、図4に示すように、魚釣用リール8の取付脚部8aの前端部よりも後方領域に達するまで、すなわち雄ねじ38を形成した範囲にわたって、リールシート本体28内に嵌合される十分な長さを有する。特に、リールシート本体28およびジョイント部材16が上述のような好適な金属で形成されることにより、樹脂で形成する場合と比較してリールシート本体28の変形を小さくすることができ、雄ねじ38の谷部やリール脚載置面28aからの破損を防止することができる。
【0019】
図4に示すように、このリール脚載置面28aの後端部すなわち後方握り部20に近接した位置に、開口部50aを前方に開口させた固定フード50が一体的に設けられ、前部には、固定フード50の開口部50aに対向する開口部52aを後方に向けて開口させた移動フード52が軸方向に沿って移動自在に装着され、上述のように、先端部からリールシート本体28のほぼ半分以上の所定の軸方向範囲にわたって外周部に形成したねじ部38に螺合する2つの固定ナット部材54により、前方移動すなわち固定フード50から離隔する方向への移動が確実に阻止される。雄ねじ部38がリールシート本体28の前端部からこのリールシート本体28のほぼ半分以上の長さにわたって形成されていることにより、例えば取付脚部8aの軸方向長さが60mmから64mmの小型の魚釣用リール8から、例えば取付脚部8aの軸方向長さが71mmから75mm間での大型の魚釣用リール8までの種々の魚釣用リール8を装着することができる。しかも、大型の魚釣用リール8を取付けたときに、リールシート本体28に大きな荷重が作用しても、ジョイント部材16が雄ねじ38を形成した範囲にわたってこの内部に配置されているため、リール脚載置面28aや雄ねじ38の谷部からの破損も確実に防止することができる。
【0020】
この移動フード52はリールシート本体28に対して回り止めされていることが好ましいが、十分な緩み止めが確保できるものであれば、リールシート本体28に対して回動できるようにしてもよい。リールシート本体28に対して移動フード52を回り止めする場合は、図5に示すように、移動フード52の内周側からリール脚載置面28aに向けて突部52bを回転規制部として突出させ、このリール脚載置面28aを凹設した部位に、この突部52bを突入させることで、極めて簡単かつ確実に行うことができる。なお、図5に示すように、移動フード52の内周側から突出する突部52の内周面をリール脚載置面28a側に突出させ、リール脚載置面28aの側縁部28bに係合させることで移動フード52の回転を規制することに代え、例えばこれらの移動フード52とリールシート本体28との間に互いに嵌合するキーとキー溝とを形成し、軸方向の移動を可能としつつリールシート本体28に対する周方向移動を規制してもよい。回転規制部としてのキーあるいはキー溝は、リール脚載置面28に対応する部位以外の部位に設けることが好ましい。
【0021】
このような回転規制部を移動フード52に設ける場合は、固定ナット部材54の回動によって移動フード52を移動し、魚釣用リール8の取付脚部8aを固定するときに、この移動フード52の回転が防止されることにより、取付脚部8aの両側部に均等に締付力が作用し、ガタツキを生じさせること無く、確実に魚釣用リール8をリール脚固定装置18および釣竿10に固定することができる。
【0022】
本実施形態では固定フード50である後方のフードには、リール脚載置面28aの側方に配置される側部のそれぞれに、例えば円筒状あるいは円錐状の曲面で形成される隣接部位から区画された平坦状の係止面56が設けられている。本実施形態では、これらの2つの係止面56は、リール脚載置面28aに対して交差する面内、すなわちリール脚載置面28aから周方向にほぼ等距離でかつ互いにほぼ平行となる位置で、リールシート本体28の軸線を中心とした対称面内に配置されている。
【0023】
この固定フード50に設けた係止面56は、実釣中すなわち魚釣用リール8を装着した状態で、リール脚固定装置18を手で保持する際、隣接する曲面部とはその表面形状が異なり、保持した手の中指あるいは薬指の指先の腹を確実に当接させて、指の引掛かりとすることができる。このとき、この指先が当接した係止面56と反対側の係止面56には掌の指のつけ根部分が当接し、この固定フード50を掌の指のつけ根部分と指先との間に挟み込む状態となる。これにより、互いに略平行状態に対向する一対の平坦状の係止面56を介して握持することになり、特に釣竿の回転を抑えることができ、極めて安定した状態で把持することができる。更に、魚釣用リール8を装着する際、リール脚固定装置18を確実に保持できることで、その装着が容易であり、特に、小型の魚釣用リール8であっても、固定フード50の幅すなわち対向する係止面56間の寸法が小さくなり、容易に装着することができる。移動フード52にも同様な係止面58を設けてもよく、この場合には、特に移動フード52と固定フード50との外観が統一されるだけでなく、移動フード52の装着方向の特定が容易で、取扱いを容易にすることができる。
【0024】
固定フード50の開口部50aは、内部すなわち後端側に向けて次第に高さが低くなり、一方、移動フード52の開口部52aは内部すなわち先端側に向けて次第に高さが低くなり、移動フード52を後方に移動して固定フード50との間に魚釣用リール8の取付脚部8aを締付けたときに、これらの互いに同一構造で逆方向に向く開口部50a,52aを介して魚釣用リール8の取付脚部8aをリール脚載置面28a側に付勢し、これにより、魚釣用リール8をリール脚固定装置18に強固に固定することができる。魚釣用リール8の取付脚部8aを後端側で支える固定フード50は、本実施形態のように、金属又は硬質の合成樹脂でリールシート本体28とは別体構造に形成し、リールシート本体28に強固に固定してもよいし、リールシート本体28と一体構造に形成してもよい。金属で形成する場合には、魚釣用リール8のリールの取付脚部8aに当接する部位に樹脂製等の部材を配置し、金属間の接触による各部材の損傷を防止することが好ましい。
【0025】
図6の(A)に示すように、移動フード52の開口部52aはその開口端の幅Lがリール脚載置面28aの幅すなわち側縁部28b間の幅寸法sとほぼ等しく形成し、図6の(B)に示すように、幅寸法sよりも大きくかつリールシート本体28の外径Dよりも小さく形成することが好ましい。この開口部52aは、開口端から内部に向けて幅寸法が次第に減少する。固定フード50の開口部50aもこれと同様である。なお、リール脚載置面28aの幅すなわち両側縁部28b間の距離sは、リールシート本体28の外径D(図6の(B)参照)よりも小さく形成してあり、したがって開口部52a内にリールシート本体28が入り込むことはない。
【0026】
このように、固定フード50および移動フード52の開口部50a,52aの幅寸法が、リール脚載置面28aの幅s以上の寸法に形成された開口端の幅Lから、その内部に向けて次第に減少することにより、幅広に形成され、あるいはそれぞれの端部に向けてテーパ状に急激に縮小する大型の魚釣用リール8を取付ける場合、および、小型の魚釣用リール8を取付ける場合のいずれであっても、それぞれの取付脚部8aの幅方向の移動および軸方向の移動の双方の移動を阻止し、これによりガタツキを生じさせること無く、リール脚固定装置18に確実に固定することができる。
【0027】
このように形成された釣竿10は、リールシート本体28の強度が確保され、このリールシート本体28の外径がほぼ21mmから24mmの小径構造を有する場合であっても小型から大型の魚釣用リール8まで、様々な大きさの魚釣用リール8を安定して装着することができる。しかも、この魚釣用リール8の高さを低い位置に保持できるため、操作性に優れ、かつリール脚固定装置18及び元竿12の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の好ましい実施形態による釣竿の全体図。
【図2】図1に示す釣竿を分離した状態の説明図。
【図3】図1に示す釣竿の継合部を拡大して示し、(A)はリール脚固定装置とジョイント部材とを分離した状態の説明図、(B)はリールシート本体上のリール脚載置面の説明図。
【図4】図1に示す釣竿のリール脚固定装置の部分断面図。
【図5】図4に示すリール脚固定装置の移動フードの説明図。
【図6】図4に示す移動フードの開口部とリール脚載置面との関係を示し、(A)は開口端とリール脚載置面とをほぼ同じ大きさの幅に形成した状態の説明図、(B)は開口端をリール脚載置面よりも大きく形成した状態の説明図。
【符号の説明】
【0029】
8…魚釣用リール、8a…取付脚部、10…釣竿、12…元竿、14…先竿、16…ジョイント部材、18…リール脚固定装置、28…リールシート本体、28a…リール脚載置面、38…雄ねじ部、50,52…フード、50a,52a…開口部、54…固定ナット部材。




 

 


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