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発明の名称 釣竿
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−90(P2007−90A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−185004(P2005−185004)
出願日 平成17年6月24日(2005.6.24)
代理人 【識別番号】100097559
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 浩司
発明者 今井 満男
要約 課題
長さ調節機能を有する振り出し式の釣竿において、小径竿管を大径竿管に収納したときに、接触部付近の露出領域の装飾性の向上が図れる釣竿を提供する。

解決手段
本発明の釣竿は、元竿管10と、この元竿管10の先側に位置する元上竿管11が振り出し式で、元上竿管11が元竿管10に収納される収納構造を備え、元上竿管11の先側外周面に、元竿管10の先側内周面と接触する接触部20を形成している。元上竿管11は、元竿管10に収納した際に、接触部20よりも先側が露出する露出領域23を有し、この露出領域23に接触部20とは外観の異なる装飾部25を設けたことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
大径竿管と、この大径竿管の先側に位置する小径竿管が振り出し式で、小径竿管が大径竿管に収納される収納構造を備え、前記小径竿管の先側外周面に、前記大径竿管の先側内周面と接触する接触部を形成した釣竿であって、
前記小径竿管は、大径竿管に収納した際に、接触部よりも先側が露出する露出領域を有し、この露出領域に前記接触部とは外観の異なる装飾部を設けたことを特徴とする釣竿。
【請求項2】
前記装飾部の後端外径は、前記接触部の外径よりも小径に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項3】
前記接触部と装飾部は、前記小径竿管の外周面に一体又は別体で形成された樹脂又は強化繊維樹脂製の肉盛部に設けられており、
前記肉盛部は、接触部が形成される部分の外径よりも装飾部が形成される部分の外径が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項4】
前記小径竿管を大径竿管に収納した際、小径竿管の基端側外周部が大径竿管の基端側内周部と係合接触するように、元側接触部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の釣竿。
【請求項5】
前記装飾部は、露出領域に装着されるリング部材を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の釣竿。
【請求項6】
前記大径竿管の先側内周には、内方に突出する突起部が形成されており、
前記突起部は、小径竿管の先側外周部と接触し、かつ大径竿管の後端から小径竿管を引き抜く際に、前記装飾部とは接触しないように形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の釣竿。
【請求項7】
前記装飾部の外面は、その滑り摩擦抵抗が、前記接触部の長さ方向の接触抵抗よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の釣竿。
【請求項8】
前記露出領域の長さよりも、前記装飾部の長さが長く形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の釣竿。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、振り出し式の釣竿に関し、詳細には、長さ調節機能を備えた振り出し式の釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、釣人が頻繁に釣り場を移動するような渓流釣り等に用いられる釣竿として、川幅に応じた長さ調節が行なえる振り出し式の釣竿が知られている(例えば、特許文献1)。この文献に開示されている釣竿は、大径竿管に小径竿管を振り出し式に収納すると共に、大径竿管の先端部内周面と小径竿管先端部外周面に、互いに密に嵌合する接触部を形成している。そして、大径竿管内周面には、小径竿管の外周面が当接する弾性保持体が設けられており、小径竿管の外径がばらついても、弾性体によって、小径竿管の退入状態を維持できるよう構成されている。
【0003】
なお、上記したような接触部は、例えば、竿管成形時に、竿管を構成するプリプレグシートとは別に補強耳を巻回したり、樹脂を肉盛り等することによって形成される。
【特許文献1】実開平4−21260号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したような長さ調節が可能な釣竿は、小径竿管を大径竿管に収納した状態で小径竿管を摘み出し易いように、その先端領域は、大径竿管の先端縁から突出した状態(露出した状態)にされている。すなわち、小径竿管の大径竿管に対する接触部よりも先側は、収納時において、大径竿管から突出した状態が維持されるようになっている。
【0005】
ところで、このような接触部よりも先側にある露出領域は、従来、その外観については何等考慮されてはおらず、単に接触部と共に一体形成する等、大径竿管や小径竿管の外周面と同様な外観、模様を呈しているに過ぎない。このため、長さ調節操作を行なう際の視認性、及び外観の向上を図るという面から、改善すべき余地があると考えられる。
【0006】
一方、このような露出領域については、接触部と略同径とされており、長さ調節の操作時、或いは、大径竿管の後方側から小径竿管を取り出すとき等、大径竿管の内周面と摺動することがある。この結果、長さ調節を行なう際に嵌合保持する接触部より先側にある外周面は、傷が付き易く、外観が損なわれる可能性がある。
【0007】
従って、長さ調節機能を有する釣竿では、そのような露出領域に装飾性のある外観、模様等を形成しても、使用によって、その装飾性が低下することが有り得る。また、接触部から露出領域に亘って装飾性のある外観を形成した場合、作成誤差やその厚さ等によって、摺動がスムーズに行なえなくなることもあり、引き出し性が低下することも有り得る。
【0008】
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、長さ調節機能を有する振り出し式の釣竿において、小径竿管を大径竿管に収納したときに、接触部付近の露出領域の装飾性の向上が図れる釣竿を提供することを目的とする。
また、本発明は、そのような露出領域の装飾性を向上するに際して、大径竿管と小径竿管の摺動がスムーズで小径竿管の引き出し性が低下することのない釣竿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣竿は、大径竿管と、この大径竿管の先側に位置する小径竿管が振り出し式で、小径竿管が大径竿管に収納される収納構造を備え、前記小径竿管の先側外周面に、前記大径竿管の先側内周面と接触する接触部を形成しており、前記小径竿管は、大径竿管に収納した際に、接触部よりも先側が露出する露出領域を有し、この露出領域に前記接触部とは外観の異なる装飾部を設けたことを特徴とする。
【0010】
上記した構成の釣竿では、長さ調節を行なうに際しては、大径竿管内に、それよりも先にある小径竿管を収納する。このとき、収納された小径竿管は、その先側外周面に形成された接触部が大径竿管の先側内周面と接触(嵌合)することで、大径竿管内に保持された状態となり、かつ接触部よりも先側が露出した状態となる。この露出領域には、接触部の外観とは異なる外観の装飾部が設けられており、収納状態において、その装飾部を容易に視認することが可能となる。このため、視認し易い装飾部を摘んで小径竿管を引き出すことで釣竿の長さ調節が行なえるようになる。
【0011】
上記した構成の釣竿においては、前記装飾部の後端外径は、前記接触部の外径よりも小径に形成しておくことが好ましい。或いは、前記接触部と装飾部を、前記小径竿管の外周面に一体又は別体で形成された樹脂又は強化繊維樹脂製の肉盛部に設けておき、この肉盛部については、接触部が形成される部分の外径よりも装飾部が形成される部分の外径が小さくなるように形成しておくことが好ましい。
【0012】
このような構成では、装飾部における外径が接触部の外径よりも小径化されていることから、大径竿管の内周面と接触して傷が付くようなことが抑止され、耐久性の向上が図れる。
【0013】
また、上記した構成の釣竿においては、前記小径竿管を大径竿管に収納した際、小径竿管の基端側外周部が大径竿管の基端側内周部と係合接触するように元側接触部を設けておくことが好ましい。
【0014】
このような構成では、小径竿管を大径竿管に収納したときに、先端側が上記した接触部によって保持されると共に、基端側も大径竿管に対して係合接触するため、小径竿管のガタ付きが防止されると共に、小径竿管を大径竿管から引き抜く際にも、小径竿管が中心軸に対して傾き難くなり、装飾部が大径竿管の内周面に接触し難くなる。
【0015】
上記した装飾部は、例えば、接触部よりも先側を薄肉厚にして、その部分に、直接装飾層を形成する(例えば、塗装、蒸着等の手法によって装飾層を形成する)か、或いは、別途、リング状の部材(リング部材)を装着する等して形成することが可能である。また、装飾部が形成される領域については、露出領域の長さよりも長くても良い。すなわち、小径竿管を大径竿管に収納した際、その装飾部は、大径竿管の縁部から内部に入り込むように形成されていても良い。
【0016】
また、前記大径竿管の先側内周に、内方に突出する突起部を形成し、前記突起部は、小径竿管の先側外周部と接触し、かつ大径竿管の後端から小径竿管を引き抜く際に、前記装飾部とは接触しないように形成しておくことが好ましい。
【0017】
このような構成では、接触部における抵抗がバラ付き難くなって保持状態が安定すると共に、装飾部の傷付きが効果的に防止される。
【0018】
また、前記装飾部の外面は、その滑り摩擦抵抗が、前記接触部の長さ方向の接触抵抗よりも大きくなるように形成しておくのが好ましい。
【0019】
このような構成では、指で摘まれる装飾部の滑り摩擦抵抗が大きいことから、小径竿管を大径竿管から引き出し易く、また、収納し易くなり、長さ調節の操作性に優れた構成となる。なお、このように滑り摩擦抵抗を大きくする方法として、例えば、装飾部の表面に高摩擦な部材を形成したり、別途、摩擦抵抗の大きい部材を被着すれば良い。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、長さ調節機能を有する振り出し式の釣竿において、小径竿管を大径竿管に収納したときに、接触部付近の露出領域の装飾性の向上が図れる釣竿が得られるようになる。また、本発明によれば、そのような露出領域の装飾性を向上するに際して、大径竿管と小径竿管の摺動がスムーズで小径竿管の引き出し性が低下することのない釣竿を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明に係る釣竿の一実施形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、釣竿の一実施形態を示す図であり、釣竿の伸長状態を示す側面図、図2は、大径竿管(元竿管)に小径竿管(元上竿管)を収納した状態を示す断面図、そして、図3は、図2における接触部及び装飾部の拡大断面図である。
【0022】
本実施形態の釣竿1は、元竿管10、及び元竿管10に対して順次収納される振り出し式の元上竿管11、中間竿管12,13,14,15,16、及び穂先竿管17を備えた構成となっており、このような釣竿は、例えば渓流竿や鮎竿等に適用される。この場合、釣竿は、図に示すような形態に限定されることはなく、各竿管に釣糸を挿通させる釣糸ガイドが装着されていても良いし、釣竿自身、中通し式に構成されたものであっても良い。なお、上記したように振り出し式に構成される釣竿1を構成する各竿管は、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグシートを芯金に巻回し、その後、熱硬化して脱芯することにより成形することが可能である。
【0023】
上記した釣竿は、大径竿管に対し、それよりも先側にある小径竿管が収納保持できるように、長さ調節機能を備えている。この長さ調節機能は、継合する竿管同士の間に設けておくことが可能であり、本実施形態においては、大径竿管(元竿管)10と小径竿管(元上竿管)11との間で長さ調節が行なえるよう構成されている。もちろん、長さ調節機能は、例えば元上竿管11と中間竿管12の間で行なう等、それ以外の竿管同士の部分に配設しておいても良い。
【0024】
前記元竿管10に収納される元上竿管11の先側外周面には、元竿管10の先側内周面と接触する接触部20が形成されている。この接触部20は、元上竿管11の外周面に対して盛り上がるように厚肉状に形成されており、例えば、上記したように、プリプレグシートを芯金に巻回する際に、本体を構成する本体プリプレグシートとは別に、所定の長さを有する厚肉用のプリプレグシートを巻回することで一体形成したり、或いは、先端部の外周に、別途樹脂を肉盛することで形成される。このように、本実施形態における接触部20は、元上竿管11の外周面に肉盛部20Aを形成することで構成されている。
【0025】
肉盛部として構成される接触部20は、元上竿管11を元竿管10に収納した状態で、釣竿使用時に抜けたり移動しない程度に設定されており、その表面が、元竿管10の内周面に対して摺動する領域となっている。この接触部20は、図に示す範囲Rに形成されており、その基端側には、元上竿管11を元竿管10に収納する際に、当たりが生じて接触部20が損傷等、生じないように、基端側に向けて次第に小径化するテーパ21が形成されている。
【0026】
そして、接触部20よりも先側には、元上竿管11を元竿管10に収納した際に、外部から視認できるように露出する露出領域23が設けられている。この露出領域23の長さLは、収納状態において、指で摘んで元上竿管11を引き出し易い程度の長さに設定されている。
【0027】
前記露出領域23には、上記した接触部20とは異なる外観の装飾部25が設けられている。ここで、異なる外観とは、接触部20の表面とは、色調や色彩が異なっていることを意味しており、視認した際に、接触部20の表面との間で区別されるような外観となっていれば良い。また、装飾部25の厚みは、接触部20の表面の装飾(被膜)の厚さよりも厚くなるように形成されている。
【0028】
上記した装飾部25については、その後端位置Pにおける外径ΦBが、接触部20の外径ΦA(接触部20の先端位置と後端位置との間の平均外径;図において接触部20の大径竿管10に対する接触位置P1として示す)よりも小さくなるように形成されている。すなわち、このような寸法関係にすることで、装飾部25は、元竿管10の内周面と接触して傷が付くようなことが抑止され、耐久性の向上が図れる。
【0029】
なお、本実施形態においては、接触部20と露出領域23は、上記したように厚肉形成される肉盛(肉盛部20A)によって一体形成されており、露出領域23にストレートなセンタレス加工(切削加工)を施して薄肉厚化し、この薄肉厚化した部分に、上記した外径の関係となるように、装飾部25を形成している。すなわち、このような構成によれば、元上竿管11の先端部の曲げ剛性を、肉盛部を薄肉化したことにより小さくすることが可能となって、それよりも前にある中間竿管12の後端部が係合する際、荷重が加わっても支点折れし難くすることができ(応力集中し難くなる)、更には、継ぎ曲がり(カーブ)を良好にすることが可能となる。
【0030】
上記した装飾部25は、切削加工した領域に所定の肉厚となるように、例えば、各種の塗料による塗装を施したり、物理蒸着法(PVD)や化学蒸着法(CVD)等の表面被膜処理を施すことによって形成することが可能である。この場合、装飾部25は、露出領域23の全周に亘って設けたり、部分的に設ける等、外観を向上する様々な意匠のバリエーションを施すことが可能である。
【0031】
また、前記元竿管10には、順次収納される元上竿管11、中間竿管12〜16、及び穂先竿管17を抜け止めすると共に、後方側から取り出し可能にする尻栓30が設けられている。更に、前記元竿管10及び元上竿管11の間には、元上竿管11を元竿管10に収納した際に、元上竿管11の基端側外周部を元竿管10の基端側内周部と係合接触させて元上竿管11を保持するように、元側接触部40が設けられている。
【0032】
以下、図2及び図4を参照して、尻栓30、及び元側接触部40の構成について説明する。
【0033】
上記した元竿管10の基端部には、尻栓30が着脱自在に螺合されている。この尻栓30は、元竿管10の基端部の内面に螺合される本体31を備えており、Oリング32を介在させて元竿管10の基端側内周面に形成された雌ネジ部に螺合されている。前記本体32の内側には、円板状の柔軟性部材(ゴム、エラストマー、発泡材等)35が形成されており、元竿管10に収納される元上竿管11、中間竿管12〜16、及び穂先竿管17の各端縁を当て付けるようになっている。また、本体31の後方側には、摘み操作される尻栓キャップ37が形成されている。
【0034】
前記元側接触部40は、長さ調整するに際して、元竿管10に収納される元上竿管11を基端側で保持するよう構成される。本実施形態では、元側接触部40は、元竿管10の基端側内面に取着される係止リング部材41を備えた構成となっている。この場合、係止リング部材41は、合成樹脂(ナイロン、ABS,POM等)、金属、セラミックス、FRP等によって構成されており、図4に示すように、本実施形態では、その外周に雄ネジ部42が形成されて、元竿管10の内面に形成された雌ネジ部との間で着脱可能に取着されている。
【0035】
前記係止リング部材41には、その前方側に傾斜面43が形成されており、元上竿管11を収納する際に、その端縁をスムーズに案内できるように構成されている。また、係止リング部材41の内面は、傾斜面に連続するように緩やかなテーパ45が形成されており、前記傾斜面43によって案内される元上竿管11の端部を更に案内し、摩擦によって元上竿管11の基端側外周面を係止するようになっている。すなわち、テーパ45は、図2で示すR2の領域に形成されており、この部分(接触部)が元上竿管11の外周面と接触することで、元上竿管が係止保持されるようになっている。なお、この接触部における摩擦力は、元上竿管が前方に抜けたり、移動しない程度に設定されている。
【0036】
また、前記リング部材41は、元竿管10に装着した際、径方向の変形を許容して、元上竿管11を確実に保持できるような弾性を有していることが好ましい。例えば、図4(b)及び(c)に示すように、後端の円周部に割り溝(切欠き)46を、周方向に所定の間隔おいて複数個(図では、90°間隔で4個形成されるが、その数、及び大きさについては任意である)形成しておくことで、リング部材41全体が径方向に変形し易くなって、収納時に元上竿管11を安定して保持することが可能となる。
【0037】
なお、上記した構成において、係止リング部材41の元上竿管の受け部は、テーパによって構成したが、元上竿管の前方への移動を効果的に防止できるように構成されていれば良く、例えば段差状に構成されていても良い。また、係止リング部材41については、上記した尻栓30と一体形成しても良く、このように構成することで、着脱操作が行ない易くなる。さらに、元側接触部40については、元竿管10側に設けたが、元上竿管11側に設けても良いし、或いは両竿管の対向部分に設けても良い。
【0038】
以上のように構成された釣竿によれば、長さ調節を行なうに際しては、元竿管10内に、元上竿管11を収納する。このとき、収納された元上竿管11は、その先側外周面に形成された接触部20が元竿管10の先側内周面と接触(嵌合)し、かつ基端側外周面が元側接触部40と接触することで、元竿管10内に、ガタ付くことなく安定した状態で保持される。すなわち、元上竿管11を元竿管10に収納したときに、先端側が接触部20によって保持されると共に、基端側も元竿管に対して係合接触するため、元上竿管のガタ付きが確実に防止されるようになる。
【0039】
そして、上記したような収納時においては、接触部20よりも先側が露出した状態となっており、しかもこの露出部分には、接触部20の外観と異なる装飾部25が形成されていることから、その装飾部25を容易に視認することが可能となる。従って、全長を伸ばす際には、この視認し易い装飾部25を摘んで元上竿管11を引き出せば良く、その操作性の向上が図れると共に、外観の向上が図れるようになる。
【0040】
また、上述したように、本実施形態では、装飾部25の後端外径が接触部20の先端外径よりも小径に形成されていることから、元上竿管11を元竿管10の後端から引き抜く際には、装飾部25が元竿管10の内周面に接触し難くなり、装飾部25に傷が付くことが抑制されると共に、このような接触がなくなることで、スムーズな引き出し/収納性能が得られるようになる。特に、本実施形態では、元上竿管11は、両端側で元竿管10に対して係止保持されているため、元上竿管11は中心軸に対して傾き難くなり、装飾部25の傷付きを効果的に防止することが可能となる。
【0041】
本発明は、上述した実施形態以外にも、例えば、以下のように適宜変形することが可能である。
【0042】
上記した装飾部25については、図5に示すように、その装飾が形成される長さL1が、露出領域23の長さLよりも長く形成されていても良い(L1>L)。すなわち、元上竿管11を元竿管10に収納した際、その装飾部25は、元竿管10の縁部P3から内部に入り込むように形成されていても良い。
【0043】
このような構成によれば、元上竿管11の収納状態では、装飾部25と接触部20の境界部が露出しないことから、装飾性の向上が図れると共に、装飾部25に傷等が付き難くなり、耐久性に優れた構成となる。
【0044】
また、前記装飾部25の外面は、その滑り摩擦抵抗が、接触部20の長さ方向の接触抵抗よりも大きくなるように形成しておくのが好ましい。例えば、装飾部25を形成した後に、その表面に、凹凸、線入れ、スクリーン印刷を形成したり、或いは、装飾部の形成時に、粒子を混入した塗料を塗布する等すれば良い。
【0045】
このような構成では、指で摘まれる装飾部25の滑り摩擦抵抗が大きいことから、元上竿管11を元竿管10から引き出し易いと共に、収納し易くなり、長さ調節の操作性に優れた構成となる。なお、このように滑り摩擦抵抗を大きくする方法として、それ以外にも、例えば、装飾部25の表面に高摩擦な部材を被着しても良い。
【0046】
上記した装飾部25については、その外径は、全長に亘って略同径になっていたり、先細り状になっていたり、段差状になっていても良い。また、装飾部25は、上記したように、接触部20よりも先側を薄肉厚にして、その部分に、直接装飾層を形成する(例えば、塗装、蒸着等の手法によって装飾層を形成する)以外にも、図6(a)及び(b)に示すように、薄肉厚化された部分に、別途、外面に装飾部が施されたリング状の部材(リング部材)25Aを装着する等して形成することが可能である。
【0047】
このように、装飾部として、別途、リング部材25Aを取着することで、耐久性に優れた様々な外観を形成できると共に、竿管を保護することも可能となる。もちろん、このリング部材25Aは、露出領域23を全てカバーしていても良いし、部分的にカバーするような構成であっても良い。
【0048】
また、図7に示すように、前記元竿管10の先側内周に、内方に突出する複数の突起部50を形成しておくことが好ましい。この場合、各突起部50は、元上竿管11の先側外周部と接触し、かつ元竿管10の後端から元上竿管11を引き抜く際に、装飾部25とは接触しないように形成されている。
【0049】
このような構成では、接触部20では、面同士の接触ではなく、面と点による接触になるため、接触部20の外径や突起部50の内接円がばらついても、接触抵抗が変動し難くなって安定した摺動性能が得られるようになる。また、各突起部50に接触部20が接触すると、元竿管10の先端の肉厚が薄いことから拡径するようになり、これにより、抵抗が変動し難くなって安定した摺動性能が得られるようになる。さらに、各突起50は、装飾部25とは接触しないため、装飾部25の傷付きが効果的に防止されるようになる。
【0050】
なお、突起部は、3〜4箇所形成するのが好ましく、元竿管を成形する際に、一体成形することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る釣竿の一実施形態を示す図であり、釣竿の伸長状態を示す側面図。
【図2】大径竿管に小径竿管を収納した状態を示す断面図。
【図3】図2における接触部及び装飾部の拡大断面図。
【図4】係止リング部材の構成を示す図であり、(a)は前方から見た図、(b)は側方から見た図、(c)は後方から見た図。
【図5】本発明の変形例を説明するための図であり、大径竿管に小径竿管を収納した状態を示す断面図。
【図6】装飾部の変形例を示す図であり、(a)は大径竿管に小径竿管を収納した状態を示す断面図、(b)はリング部材の構成を示す斜視図。
【図7】大径竿管の先端内周に形成される突起部の構成を示す図。
【符号の説明】
【0052】
1 釣竿
10 大径竿管(元竿管)
11 小径竿管(元上竿管)
12〜16 中間竿管
17 穂先竿管
20 接触部
20A 肉盛部
23 露出領域
25 装飾部
25A リング部材
40 元側接触部
50 突起部




 

 


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