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発明の名称 コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−75038(P2007−75038A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−268844(P2005−268844)
出願日 平成17年9月15日(2005.9.15)
代理人 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
発明者 森山 浩二 / 桐畑 俊紀
要約 課題
刈取入力軸とカウンタ軸とを分離可能に構成した場合であっても、走行機体から取外した刈取部のメンテナンスを容易に行なうことができるコンバインを提供する。

解決手段
走行機体のシャーシにカウンタケース121を支持部を介して固定し、このカウンタケース121内に装入したカウンタン軸116に、前記シャーシに設けたエンジンからの駆動力を伝動ベルト124によって伝え、また、刈取部に設けた刈取入力ケース20を前記シャーシによって着脱可能に支持し、この刈取入力ケース20内に装入した刈取入力軸19の一端部に、前記カウンタ軸116から駆動力を伝えて刈取部を駆動する一方、刈取入力軸19の他端に、刈取入力軸19を回動させるための回動用工具連結部200を設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】
走行機体のシャーシに支持部を介してカウンタケースを固定し、
このカウンタケース内に装入したカウンタン軸に、前記シャーシに設けたエンジンからの駆動力をベルトによって伝え、
刈取部に設けた筒状の刈取入力ケースを前記シャーシによって着脱可能に支持し、
この刈取入力ケース内に装入した刈取入力軸の一端部に、前記カウンタ軸から駆動力を伝えて刈取部を駆動する一方、
前記刈取入力軸の他端に、刈取入力軸を回動させるための回動用工具連結部を設けた
ことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記回動用工具連結部は、前記刈取入力軸の軸長方向へ延設した螺着脚部と、この螺着脚部に螺着させた螺着部材とを具備し、
螺着脚部及び螺着部材は、前記刈取入力軸を逆動させる方向への力が螺着部材に与えられた場合、螺着部材が緩む方向へ回動するように構成した請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記回動用工具連結部は、前記刈取入力ケース内に位置させた請求項1又は2記載のコンバイン。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場の穀稈を刈取部で刈取り、脱穀部に搬送して脱穀するコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインの刈取部は、エンジンからの動力が最初に伝達される刈取入力軸を内蔵する刈取入力ケースが、走行機体のシャーシから脱穀部の前側に立上げる軸受台に左右の半割軸受によって回転自在に軸受けされ、脱穀部の直前にて機体左右方向に支持され、前記刈取入力軸に連動連結される縦伝動軸を内蔵する縦伝動ケースが、前記刈取入力ケースの外面から前斜下方に向けて一体延設され、前記縦伝動軸に連動連結される横伝動軸を内蔵する横伝動ケースの中間外面が、前記縦伝動ケースの先端に一体連結され、横伝動ケースを機体左右方向に支持し、後部が横連結フレームによって一体連結された刈取条数に応じた複数本一体の刈取フレームの後端部を前記横伝動ケースに一体連結し、刈取フレームを横伝動ケースから機体前方に向けて一体延設している。そして、前記刈取フレームに刈取条数に応じた分草引起装置、掻込装置、刈刃装置が取付けられ、圃場の未刈穀稈を、分草後に引起しながら掻込み、その掻込時に未刈穀稈の株元を切断して刈取るようになっている。刈取穀稈は、株元部がチェンによって挟持搬送され、穂先部もタインによって係止搬送されて脱穀部のフィードチェンの搬送始端部に受継搬送されるようになっている。この刈取部は、走行機体のシャーシと前記縦伝動ケースとの間に張架された油圧シリンダによって、刈取入力ケースを中心に(支点に)上下方向に回動できるようになっている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0003】
また、走行機体のシャーシの左半分に脱穀部が搭載される場合には、そのシャーシの右半分に穀物タンクが搭載され、その穀物タンクの前側に運転席及び運転操作部を有する運転台が配設され、その運転台の左横一側で脱穀部の前方に前記刈取部が配設される。このような機体レイアウトにおいて、フィードチェンは脱穀部の左側に張架され、搬送始端部が刈取部の後部左側に延設され、刈取穀稈の株元部を刈取部の後部左側でフィードチェンの搬送始端部に受継ぐようになっている。(例えば、特許文献1,2参照。)
【0004】
尚、走行機体のシャーシの右半分に脱穀部が搭載される場合には、上記の機体レイアウトが左右逆になり、刈取穀稈の株元部は刈取部の後部右側でフィードチェンの搬送始端部に受継がれる。
【0005】
ところで、従来のコンバインの刈取部では、この上下回動支点となる刈取入力ケースに内蔵された刈取入力軸の運転席側の端部(フィードチェン側の端部と反対側の端部、即ち機体外側の端部と反対側の機体内側の端部)を刈取入力ケースから突出させ、その突出端部に大径の入力プーリを設け、刈取入力軸の運転席側の端部に対してエンジンからの動力がベルト伝動によって伝達されていた(例えば、特許文献1,2,3参照。)。
【0006】
また、刈取入力軸への伝動経路は2系統あり、その2系統の伝動経路のうち、一方の伝動経路を接続し他方の伝動経路を切断して刈取部を駆動しており、一方の伝動経路は、刈取部の駆動速度を車速(走行速度)に同調させて変速させるためにエンジンからの動力を走行用無段変速装置を経て刈取入力軸の運転席側の端部に伝達するもので、通常の刈取作業時にはこの伝動経路からの動力でもって刈取部が駆動され、他方の伝動経路は、畦際での刈終わり時に刈取部にある穀稈を脱穀部へ送込む流込作業を行う場合や圃場の隅刈作業を行う場合、その他圃場の未刈部分の一部に倒伏穀稈があり、その部分を車速を低速にして刈取る場合に、刈取部を車速と同調させずに一定速度で駆動するために脱穀部への伝動系から刈取入力軸の運転席側の端部に動力を伝達するものである(例えば、特許文献3参照。)。
【0007】
上記のように前記刈取入力軸が内蔵される刈取入力ケースは、この両端部が、走行機体のシャーシから脱穀部の前側に立上げる軸受台に左右の半割軸受によって回転自在に軸受けされ、それぞれの半割軸受のうち軸受台側に取付ける一方の半割の軸受本体に他方の半割の軸受蓋を締付けているボルトを取外し、刈取入力軸の運転席側の端部に設けた入力プーリに掛けられている伝動ベルトを外し、縦伝動ケースに油圧シリンダのピストンロッド先端を連結している連結ピンを引抜くことによって、走行機体から刈取部を取外すことができるようになっていた(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平10−295148号公報
【特許文献2】特開2002−95336号公報
【特許文献3】特開2001−178246号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来のコンバインでは、走行機体から刈取部を取外し、再び走行機体に刈取部を取付ける場合、入力プーリから伝動ベルトを外し、再び入力プーリに伝動ベルトを掛け回さなければならないため、刈取部の取外し・取付け作業に多くの手間を要していた。そこで、刈取入力軸と入力プーリとを分離可能とし、入力プーリから伝動ベルトを外すことなく、走行機体から刈取部を取外すことができる構成にしたコンバインが開発されている。
【0009】
しかし、刈取部においては、走行機体から取外した後に、当該刈取部に備えられた前記分草引起装置、掻込装置又は刈刃装置等のメンテナンスを行なうべく、刈取入力軸を手動で駆動する必要があるが、入力プーリを外嵌させカウンタ軸と刈取入力軸とを分離可能に構成した場合、刈取入力軸を手動で駆動することが困難であった。
【0010】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、刈取入力軸とカウンタ軸とを分離可能に構成した場合であっても、走行機体から取外した刈取部のメンテナンスを容易に行なうことができるコンバインを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の本発明は、走行機体のシャーシに支持部を介してカウンタケースを固定し、このカウンタケース内に装入したカウンタン軸に、前記シャーシに設けたエンジンからの駆動力をベルトによって伝え、刈取部に設けた筒状の刈取入力ケースを前記シャーシによって着脱可能に支持し、この刈取入力ケース内に装入した刈取入力軸の一端部に、前記カウンタ軸から駆動力を伝えて刈取部を駆動する一方、前記刈取入力軸の他端に、刈取入力軸を回動させるための回動用工具連結部を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の本発明は、前記回動用工具連結部は、前記刈取入力軸の軸長方向へ延設した螺着脚部と、この螺着脚部に螺着させた螺着部材とを具備し、螺着脚部及び螺着部材は、前記刈取入力軸を逆動させる方向への力が螺着部材に与えられた場合、螺着部材が緩む方向へ回動するように構成したことを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の本発明は、前記回動用工具連結部は、前記刈取入力ケース内に位置させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の本発明では、走行機体のシャーシに支持部を介してカウンタケースを固定し、このカウンタケース内に装入したカウンタン軸に前記シャーシに設けたエンジンからの駆動力を、当該カウンタン軸に掛け回したベルトによって伝え、また、刈取部の筒状の刈取入力ケースを前記シャーシによって着脱可能に支持し、この刈取入力ケース内に装入した刈取入力軸の一端部に、前記カウンタ軸から駆動力を伝えて刈取部を駆動するため、刈取入力ケースをシャーシから脱離させることによって、刈取部をシャーシから取外すことができるが、この場合、前記ベルトをカウンタン軸から外すことなく行なうことができる。
【0015】
このとき、刈取入力軸の他端に、当該刈取入力軸を回動させるための回動用工具連結部を設けたため、刈取部をシャーシから取外した場合であっても、ユーザは回動用工具連結部に回転用工具を連結させ、その回転用工具を回動することによって、刈取入力軸を回動させることができ、従って、走行機体のシャーシから取外した刈取部のメンテナンスを容易に行なうことができる。
【0016】
請求項2記載の本発明では、回動用工具連結部は、刈取入力軸の軸長方向へ延設した螺着脚部と、この螺着脚部に螺着させた螺着部材とを具備する構成にしてある。このように、回動用工具連結部は刈取入力軸の端に簡単な構成で形成してあるため、回動用工具連結部に要するコストの上昇を可及的に抑制することができる。
【0017】
また、螺着脚部及び螺着部材は、刈取入力軸を逆動させる方向への力が螺着部材に与えられた場合、螺着部材が緩む方向へ回動するように構成したため、回動用工具連結部に連結させた回転用工具によって、刈取入力軸が逆動されることが回避され、刈取部に障害が生じることが防止される。
【0018】
請求項3記載の本発明では、回動用工具連結部は、刈取入力ケース内に位置させたため、刈取入力ケースから突出せず、刈取部の着脱操作時及び刈取部による刈り取り作業時に、回動用工具連結部が邪魔にならず、また、回動用工具連結部が何かに引っ掛かる等の障害が防止され、安全性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、 図2はコンバインの全体平面図であり、図中1は左右走行クローラ2を装設するトラックフレーム、3はトラックフレーム1上に架設するシャーシ、4はフィードチェン5を左側に張架し扱胴6を内臓する脱穀部、7は前記脱穀部4の前方に備える6条刈りの刈取部、8は排藁チェン9の終端を臨ませる排藁処理部、10は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒11を介して搬入する穀物タンク、12は穀物タンク10の穀粒を機外に排出する排出オーガ、13は操向ハンドルなど運転操作部14及び運転席15を備える運転キャビン、16は運転キャビン13下方に設けるエンジンであり、圃場を走行移動しながら穀稈を刈取部7で連続的に刈取り、脱穀部4で脱穀するように構成している。
【0020】
また、下側に左右一対の走行クローラ2を装設する前記シャーシ3は、左半分に脱穀部4を、右半分に穀物タンク10をそれぞれ搭載し、穀物タンク10の前側に操向ハンドルなど運転操作部14及び運転席15を備える運転キャビン13を配設し、コンバインの走行機体を構成し、その運転キャビン13の左横一側で脱穀部4の前方となる走行機体の前部左側に刈取部7を配設している。エンジン16は走行機体の前部右側の運転キャビン13の下方に搭載している。
【0021】
図3及び図4に示すように、前記シャーシ3の前端から脱穀部4の前側に軸受台17を立上げ、その軸受台17の上面に左右の半割軸受18L,18Rを設ける一方、エンジン16からの動力を伝達する刈取入力軸19を内蔵する軸管である刈取入力ケース20を刈取部7に設け、刈取入力ケース20の両端部を左右の半割軸受18L,18Rによって軸受台17に回転自在に軸受けし、前記刈取入力ケース20を脱穀部4の前側にて機体左右方向に水平に横架支持している。また刈取入力ケース20の外面から前斜下方に向けて一体延設する縦伝動ケース21と、縦伝動ケース21の先端に中間部外面を一体連結して縦伝動ケース21の先端にて機体左右方向に水平に横架支持する横伝動ケース22と、後部を横連結フレーム23によって一体連結した6条分7本一体の刈取フレーム24とを設け、刈取フレーム24の後部を横伝動ケース22に一体連結して刈取フレーム24を横伝動ケース22から機体前方に向けて平行に一体延設し、これら一体の刈取入力軸20、縦伝動ケース21、横伝動ケース22、刈取フレーム24を刈取部7のメインフレームとし、このメインフレームに後述する刈取部7の構成要素を組付けて刈取部7を構成するもので、前記シャーシ3と縦伝動ケース21との間に油圧シリンダ25を張架し、油圧シリンダ25を伸縮させることによって刈取部7を刈取入力ケース20を中心に(支点に)上下方向に回動させるように構成している。
【0022】
6条刈りの刈取部7は、刈取る穀稈と未刈穀稈との分離及び刈取る穀稈の1条ごとの分離を行う6条分7つの分草板27と、分草後の未刈穀稈を起立させる引起タイン28を有する6条分6つの引起ケース29とからなる前処理機構と、右側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の右側2条分の穀稈の株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の右掻込輪である右スターホイル30R及び左右一対で一組の右突起付ベルトである右掻込ベルト31Rと、左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の左側2条分の穀稈の株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の左掻込輪である左スターホイル30L及び左右一対で一組の左突起付ベルトである左掻込ベルト31Lと、中央2つの引起ケース29の間から導入される引起後の中央2条分の穀稈の株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の中央掻込輪である中央スターホイル30C及び左右一対で一組の中央突起付ベルトである中央掻込ベルト31Cからなる掻込機構と、掻込時に穀稈の株元を6条同時に切断するバリカン形の刈刃32からなる切断装置と、一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rによって掻込まれた右側2条分の刈取穀稈の株元部を左斜後上方に挟持搬送する右株元合流搬送チェン33Rと、一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lによって掻込まれた左側2条分の刈取穀稈の株元部を右斜後上方に挟持搬送して前記右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部に合流させる左株元合流搬送チェン33Lと、一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cによって掻込まれた中央2条分の刈取穀稈の株元部を右斜後上方に挟持搬送して右株元合流搬送チェン33Rの左側2条分の刈取穀稈の株元部との合流部の手前に合流させる中央株元合流搬送チェン33Cと、左右及び中央の株元合流搬送チェン33R,33L,33Cによって合流された6条分の刈取穀稈の株元部を右株元合流搬送チェン33Rの搬送終端部から受継いで左斜後上方に挟持搬送して前記フィードチェン5の搬送始端部に受継搬送する縦搬送チェンである株元搬送チェン34と、株元搬送チェン34の搬送終端部からフィードチェン5の搬送始端部に6条分の刈取穀稈の株元部を適正姿勢で搬送受継ぎする補助株元搬送チェン35,36からなる穀稈株元搬送機構並びに、右株元合流搬送チェン33Rによって株元部を挟持搬送している右側2条分の刈取穀稈の穂先部を係止搬送する右穂先搬送タイン37Rと、左株元合流搬送チェン33Lによって株元部を挟持搬送している左側2条分の刈取穀稈の穂先部を係止搬送する左穂先搬送タイン37Lと、中央株元合流搬送チェン33Cによって株元部を挟持搬送している中央2条分の刈取穀稈の穂先部を係止搬送する中央穂先搬送タイン37Cと、株元搬送チェン34、補助株元搬送チェン35,36によって株元部を挟持搬送している6条分の刈取穀稈の穂先部を係止搬送する後穂先搬送タイン38と、さらに右側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の右側2条分の穀稈の穂先部を、右穂先搬送タイン37Rの搬送始端部のさらに上方で、右穂先搬送タイン37Rの反対側で係止搬送する右上部穂先搬送タイン39Rと、左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の左側2条分の穀稈の穂先を、左穂先搬送タイン37Lの搬送始端部のさらに上方で、左穂先搬送タイン37Lの反対側で係止搬送する左上部穂先搬送タイン39Lと、中央2つの引起ケース29の間から導入される引起後の中央2条分の穀稈の穂先を、中央穂先部搬送タイン37Cの搬送始端部のさらに上方で、中央穂先搬送タイン37Cの反対側で係止搬送する中央上部穂先搬送タイン39Cからなる穀稈穂先搬送機構からなる穀稈搬送機構とを備え、脱穀部4の左側から刈取入力ケース20の左側方となる刈取部7の後部左外側に延設されるフィードチェン5の搬送始端部に、刈取部7で刈取った穀稈を搬送受継ぎさせるように構成している。
【0023】
そして、図5にも示すように、前記刈取入力ケース20に内蔵された刈取入力軸19にベベルギアを介して上端を連動連結させる縦伝動軸40を縦伝動ケース21に内蔵すると共に、縦伝動軸40の下端にベベルギアを介して中間部を連動連結させる横伝動軸41を横伝動ケース22に内蔵し、これら縦伝動軸40及び横伝動軸41から刈取部7の各構成要素のうち駆動するものの動力を取出すもので、横伝動ケース22の左側端部から引起縦伝動ケー42を側面視で引起ケース29の上方位置に向けて前傾姿勢で立上げ、引起縦伝動ケー42の上端部から右方向に水平に引起横伝動ケース43を延設し、引起横伝動ケース43から下方向きに各引起ケース29ごとの引起駆動ケース44を延設し、各引起駆動ケース44の下部を各引起ケース29の上部背面側に臨ませ、各引起駆動ケース44の下端部から各引起ケース29の内側上部に引起タイン駆動軸45を突出させ、その突出端部に、引起タイン28を等間隔に取付けるタインチェンの上部を巻回支持させる引起タイン駆動スプロケット46を設け、引起縦伝動ケー42に内蔵させて下端を横伝動軸41の左端にベベルギアを介して連動連結させる引起縦伝動軸47と、引起横伝動ケース43に内蔵させて左端を引起縦伝動軸47の上端にベベルギアを介して連動連結させる引起横伝動軸48と、各引起駆動ケース44に内蔵させて上端を引起横伝動軸48にそれぞれベベルギアを介して連動連結させ、かつ下部を引起タイン駆動軸45にベベルギアを介して連動連結させる引起駆動軸49とで、横伝動軸41から各引起ケース29の引起タイン駆動スプロケット46に動力を伝達するように構成すると共に、引起縦伝動ケー42の上部に引起変速機構50を内蔵する引起変速ケース51を介在させ、引起縦伝動軸47の途中に引起変速機構50を組込み、各引起ケース29の引起タイン28の駆動速度を高速・中速・低速に変速するように構成している。
【0024】
刈刃32は、可動刃を刈幅の中央部で分割し、左右の可動刃32を相反する方向に往復運動させ、振動を相殺するようにしたもので、横伝動軸41の左端部より少し内側からベベルギヤを介して左側の刈刃駆動軸であるクランク軸52aを上向きに立上げると共に、横伝動軸41の右端部よりベベルギヤを介して右側の刈刃駆動軸であるクランク軸52bを上向きに立上げ、左右のクランク軸52a,52bを横伝動ケース22から上方に突出させ、横伝動軸41から左右の可動刃32の動力を取出すように構成している。
【0025】
また、穀稈搬送機構を構成する各搬送チェン及び各搬送タインのうち、補助株元搬送チェン35,36及び後穂先搬送タイン38の動力を縦伝動軸40の上部から取出すもので、縦伝動ケース21の上部から左向きに後搬送駆動ケース53を延設し、後搬送駆動ケース53に内蔵させて右端を縦伝動軸40の上部にベベルギアを介して連動連結させる後搬送駆動軸54を設け、一方の補助搬送チェン36の駆動スプロケット55と後穂先搬送タイン38を等間隔に取付けるタインチェンの搬送終端部を巻回支持させる後穂先搬送タイン駆動スプロケット56とを設ける駆動スプロケット軸57の下端に後搬送駆動軸54の左端をベベルギアを介して連動連結させ、縦伝動軸40の上部から一方の補助搬送チェン36の駆動スプロケット55と後穂先搬送タイン駆動スプロケット56に動力を伝達するように構成すると共に、一方の補助搬送チェン36の従動スプロケット軸58上に他方の補助搬送チェン35の駆動スプロケット59を設け、この駆動スプロケット59に動力を伝達するように構成している。
【0026】
また、株元搬送チェン34及び右株元搬送チェン33R及び右穂先搬送タイン37Rの動力を縦伝動軸40の中間部から取出すもので、縦伝動ケース21の中間部から右株元搬送チェン33Rの回動平面に対して直角に右搬送駆動ケース60を立上げると共に、右搬送駆動ケース60の下部から左斜上方に向けて縦搬送駆動ケース61を延設し、右搬送駆動ケース60に内蔵させて下端を縦伝動軸40の中間部にベベルギアを介して連動連結させる右搬送駆動軸62と、縦搬送駆動ケース61に内蔵させて下端を右搬送駆動軸62の下部にベベルギアを介して連動連結させる縦搬送伝動軸63を設け、右株元搬送チェン33Rの搬送終端部を巻回支持させる右株元搬送チェン駆動スプロケット64と右穂先搬送タイン37Rを等間隔に取付けるタインチェンの搬送終端部を巻回支持させる右穂先搬送タイン駆動スプロケット65とを右搬送駆動軸62上に設け、下端をベベルギアを介して縦搬送伝動軸63に連動連結する縦搬送駆動軸66上に、株元搬送チェン34の搬送始端部を巻回支持する株元搬送チェン駆動スプロケット67を設け、縦伝動軸40の中間部から右株元搬送チェン駆動スプロケット64と右穂先搬送タイン駆動スプロケット65と株元搬送チェン駆動スプロケット67に動力を伝達するように構成している。
【0027】
また、左株元搬送チェン33L及び左穂先搬送タイン37Lの動力を横伝動軸41の左端部から引起縦伝動軸47を経て取出すもので、引起縦伝動ケース42の中間部から右方向に、かつ左株元搬送チェン33Lの回動平面と平行に左搬送駆動ケース68を延設し、左搬送駆動ケース68に内蔵させて左端を引起縦伝動軸47の中間部にベベルギアを介して連動連結させる左搬送駆動軸69を設け、左株元搬送チェン33Lの非搬送側中間部を巻回支持させる左株元搬送チェン駆動スプロケット70と左穂先搬送タイン37Lを等間隔に取付けるタインチェンの非搬送側中間部を巻回支持させる左穂先搬送タイン駆動スプロケット71とを設ける駆動スプロケット軸72の中間部に左搬送駆動軸69の右端をベベルギアを介して連動連結させ、横伝動軸41の左端部から左株元搬送チェン駆動スプロケット70と左穂先搬送タイン駆動スプロケット71に動力を伝達するように構成している。
【0028】
また、中央株元搬送チェン33C及び中央穂先搬送タイン37Cの動力を横伝動軸41の中間部から取出すもので、横伝動ケース22の中間部から中央株元搬送チェン33Cの回動平面に対して直角に中央搬送駆動ケース73を立上げると共に、中央搬送駆動ケース73の上端から中央株元搬送チェン33Cの搬送終端部に向けて右斜後方に中央株元搬送チェン33Cの回動平面と平行に伝動ケース74を延設し、中央搬送駆動ケース73に内蔵させて下端を横伝動軸41の中間部にベベルギアを介して連動連結させ、かつ上端を伝動ケース74の前部内側に挿入させる前部中央搬送駆動軸75と、下端を伝動ケース74の後部内側に挿入させて伝動ケース74の後部から中央株元搬送チェン33Cの搬送終端部に向けて中央株元搬送チェン33Cの回動平面に対して直角に立上げる後部中央搬送駆動軸76とを設け、中央株元搬送チェン33Cの搬送終端部を巻回支持させる中央株元搬送チェン駆動スプロケット77と中央穂先搬送タイン37Cを等間隔に取付けるタインチェンの搬送終端部を巻回支持させる中央穂先搬送タイン駆動スプロケット78とを後部中央搬送駆動軸76上に設け、伝動ケース74の前部内側に挿入させる前部中央搬送駆動軸75の上端に設ける出力スプロケット79と、伝動ケース74の後部内側に挿入させる後部中央搬送駆動軸76の下端に設ける入力スプロケット80と、各スプロケット79,80を介して前部中央搬送駆動軸75の上端と後部中央搬送駆動軸76の下端との間に張設してこれら2軸75,76を連動連結する伝動チェン81とを、伝動ケース74に内蔵し、横伝動軸41の中間部から中央株元搬送チェン駆動スプロケット77と中央穂先搬送タイン駆動スプロケット78に動力を伝達するように構成している。
【0029】
また、左右及び中央の各組の左右のスターホイル30L,30R,30Cは、それぞれ平行な二軸である左右の回転軸82の下端に一体に取付け、同じ組の左右のスターホイル30L,30R,30C同士を噛合回転させ、左右及び中央の各組の左右の掻込ベルト31L,31R,31Cは、搬送終端部を左右の回転軸82の上端に一体に取付ける大径プーリ83に巻回支持させると共、搬送始端部を大径プーリ83の前方に軸支する小径プーリ84に巻回支持させて、同じ組の左右の掻込ベルト31L,31R,31Cを前方に向けて大きく開くハの字形に張設させ、左右の回転軸82のうち一方の回転軸82に動力を伝達して駆動回転することで、その回転軸82に取付けたスターホイル30L,30R,30C及び掻込ベルト31L,31R,31Cを駆動回転し、他方の回転軸82に取付けたスターホイル30L,30R,30C及び掻込ベルト31L,31R,31Cを従動回転し、同じ組の左側のスターホイル30L,30R,30C及び掻込ベルト31L,31R,31Cと右側のスターホイル30L,30R,30C及び掻込ベルト31L,31R,31Cを逆方向に回転させ、穀稈の掻込みを行うように構成するもので、左右一対で一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rのうち、右側のスターホイル30R及び右掻込ベルト31Rを取付ける右の回転軸82の中間部に、右株元合流搬送チェン33Rの搬送始端部を巻回支持する従動スプロケット85Rを係合軸支し、左右一対で一組の右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rを右株元合流搬送チェン33Rに連動連結して回転駆動させ、また左右一対で一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lのうち、左側のスターホイル30L及び左掻込ベルト31Lを取付ける左の回転軸82の中間部に、左株元合流搬送チェン33Lの搬送始端部を巻回支持する従動スプロケット85Lを係合軸支し、左右一対で一組の左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lを左株元合流搬送チェン33Lに連動連結して回転駆動させ、さらに左右一対で一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cのうち、左側のスターホイル30C及び掻込ベルト31Cを取付ける左の回転軸82の中間部に、中央株元合流搬送チェン33Cの搬送始端部を巻回支持する従動スプロケット85Cを係合軸支し、左右一対で一組の中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cを中央株元合流搬送チェン33Cに連動連結して回転駆動させている。
【0030】
右株元搬送チェン33R及び右穂先搬送タイン37Rと、左株元搬送チェン33L及び左穂先搬送タイン37Lと、中央株元搬送チェン33C及び中央穂先搬送タイン37Cとに、それぞれ動力を伝達してこれらを独立駆動すると共に、右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rと、左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lと、中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cを独立駆動するように構成している。
【0031】
また、各上部穂先搬送タイン39L,39R,39Cの各タインケース86には、これを出力端部に取付ける上部穂先搬送駆動ケース87を設け、左上部穂先搬送タイン39Lの駆動ケース87の入力端部を左から2番目の引起ケース29の引起駆動ケース44の下端部に取付け、左から2番目の引起ケース29の背面側上部に左上部穂先搬送タイン39Lを装着支持し、右上部穂先搬送タイン39Rの駆動ケース87の入力端部を右から2番目の引起ケース29の引起駆動ケース44の下端部に取付け、右から2番目の引起ケース29の背面側上部に右上部穂先搬送タイン39Rを装着支持し、中央上部穂先搬送タイン39Cの駆動ケース87の入力端部を右から3番目の引起ケース29の引起駆動ケース44の下端部に取付け、右から3番目の引起ケース29の背面側上部に中央上部穂先搬送タイン39Cを装着支持するもので、引起駆動軸49の下端に軸継手を介して連動連結する伝動軸88と、この伝動軸88にベベルギアを介して連動連結する上部穂先搬送タイン駆動軸89とを各駆動ケース87に内蔵し、上部穂先搬送タイン駆動軸89を駆動ケース87の出力端部からタインケース86内側に突出させ、その突出端部に、上部穂先搬送タイン39L,39R,39Cを等間隔に取付ける回転板を取付け、左右及び中央の上部穂先搬送タイン39L,39R,39Cをそれぞれ回転駆動するように構成している。
【0032】
そして、図5に示すように、前記脱穀部4直前のシャーシ3上に作業用伝動ケース90を搭載し、縦置きの前記エンジン16の後面から突出する出力軸91の一端からベルト伝動で脱穀クラッチ92(運転操作部14に配設される脱穀クラッチレバーによって「入」「切」操作される。)を介して動力を継断自在に直接的に伝達する扱胴駆動軸である主入力軸93と、縦置きの前記エンジン16の前面から突出する出力軸91の他端から走行変速装置94を経て間接的に動力を伝達する刈取同調入力軸である副入力軸95とを作業用伝動ケース90に設けている。
【0033】
前記走行変速装置94は、運転操作部14に配設される副変速レバーにより低速作業モード(低速)・標準作業モード(中速)・路上走行モード(高速)に切換える機械式変速機構を内蔵すると共に、その機械式変速機構の入力部に、運転操作部14に配設される主変速レバーにより操作されて機体の前進・停止・後進とその車速を「0」から副変速レバーにより選択された各モードごとの最高速の間で変更するための油圧式無段変速機構(HST)を組付けたもので、前記エンジン16からの動力が、この前面から突出する出力軸91の他端に自在軸継手96を介して接続される走行変速装置94の入力軸97に伝達され、走行変速装置94の油圧式無段変速機構及び機械式変速機構を経て左右車軸98に動力を伝達して左右走行クローラ2を駆動すると共に、走行変速装置94に内蔵する機械式変速機構から刈取部7を駆動するための動力を取出すPTO軸99を走行変速装置94に設け、そのPTO軸99から作業用伝動ケース90の副入力軸95にベルト伝動で動力を伝達している。
【0034】
前記作業用伝動ケース90は、この後面に突出させる前記主入力軸93の一端に伝達されるエンジン16からの動力を、作業用伝動ケース90の前面に突出させる前記主入力軸93の他端から扱胴6などに伝達すると共に、作業用伝動ケース90の左側面から一端を突出するフィードチェン駆動軸100と選別駆動軸101に伝達し、脱穀部4の各部を駆動すると共に、前記フィードチェン駆動軸100及び選別駆動軸101とともに作業用伝動ケース90の左側面からフィードチェン側(左方向)に突出する刈取駆動軸102を設け、この刈取駆動軸102には、作業用伝動ケース90の右側面に突出させる前記副入力軸95の一端に伝達される走行変速装置94を経たエンジン16からの動力と、作業用伝動ケース90の後面に突出させる前記主入力軸93の一端に伝達されるエンジン16からの動力とが、択一的に伝達され、脱穀部4と刈取部7の間で、フィードチェン5が張架される脱穀部一側の走行機体一側部(刈取部7の左後方位置)から刈取部7の動力を取出し、刈取駆動軸102の端部から前記刈取部7の刈取入力ケース20に内蔵された刈取入力軸19のフィードチェン側の端部(左端部)に動力を伝達し、刈取部7の各構成要素のうち、駆動するものを駆動するように構成している。
【0035】
ここで、走行部(走行クローラ2)や脱穀部4の負荷が変化しても、エンジン16の燃料噴射量を制御して、エンジン16の回転数を一定に保つ自動定回転制御機能により、脱穀部4を一定の速度で駆動するように構成され、前記主入力軸93と刈取駆動軸102とは、畦際での刈終わり時に刈取部7にある穀稈を脱穀部4へ送込む流込作業を行う場合や圃場の隅刈作業を行う場合、その他圃場の未刈部分の一部に倒伏穀稈があり、その部分を車速を低速にして刈取る場合などに、オペレータによって運転操作部14に配設された特定の操作部材が操作され、かつその人為操作時の車速が予め設定された設定値(例えば1m/s)以下のときにだけ、接続され、刈取部7を車速と同調させずに一定速度で駆動する一方、それ以外の通常の刈取作業時には、前記副入力軸95から一方向クラッチを介して機体を前進走行させているときにのみ刈取駆動軸102に伝達される動力によって、刈取部7を、この駆動速度を車速と同調して変化させるように駆動するように構成している。
【0036】
図6、図7に示すように、前記軸受台17は、前記シャーシ3の前端から脱穀部4の前面側に立設固定する側方視台形状の左右の側フレーム103と、その左右の側フレーム103の上端間に横架固定する断面長方形の横パイプフレーム104とで、側方視台形上で前方視門形に形成するもので、この軸受台17と脱穀部4との間のシャーシ3上に前記作業用伝動ケース90を搭載し、軸受台17と脱穀部4との間の余剰空間に前記作業用伝動ケース90を配設するように構成している。
【0037】
前記刈取部7を刈取入力ケース20を中心に(支点に)上下方向に回動させるために、刈取入力ケース20の両端部を軸受台17に回転自在に軸受けする前記左右の半割軸受18L,18Rは、 図6乃至図9に示すように、軸受台17に取付ける半円形状の軸受本体105と、その軸受本体105に着脱自在に取付ける半円形状の軸受蓋106からなり、左右の半割軸受18L,18Rのうち、刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部(刈取入力軸19への動力伝達側の端部)と反対側の運転席側の端部、即ち刈取入力ケース20の機内側の一側(右側)の端部を軸受けする一方(右側)の半割軸受18Rは、軸受本体105の後端に一体形成する支点フランジ107に軸受蓋106の後端に一体形成する支点フランジ108を支点ピンであるボルト109を介して回動自在に連結し、軸受蓋106を軸受本体105に開閉自在に取付けるクランプ構造に形成し、軸受蓋106を閉動させて、軸受本体105の前端に一体形成する締付フランジ107と軸受蓋106の前端に一体形成する締付フランジ108とを接合させ、軸受本体105と軸受蓋106を一つの円形状に接合させ、軸受本体105と軸受蓋106の前端で相対向するフランジ107,108同士をボルト109によって締付けることにより、軸受本体105と軸受蓋106を円形に接合連結し、刈取入力ケース20をこの軸芯線回りで回転自在に軸受けする一方、刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部(刈取入力軸19への動力伝達側の端部)、即ち刈取入力ケース20の機外側の一側(左側)の端部を軸受けする一方(左側)の半割軸受18Lは、軸受本体105の両端に一体形成する締付フランジ107と軸受蓋106の両端に一体形成する締付フランジ108とを接合させて軸受本体105と軸受蓋106を一つの円形状に接合させ、相対向するフランジ107,108同士をボルト109によって締付けることにより、軸受本体105と軸受蓋106を円形に接合連結し、刈取入力ケース20をこの軸芯線回りで回転自在に軸受けするもので、左右の半割軸受18L,18Rうち、刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部(刈取入力軸19への動力伝達側の端部)と反対側の運転席側の端部、即ち刈取入力ケース20の機内側の一側(右側)の端部を軸受けする一方(右側)の半割軸受18Rは、この軸受本体105が、軸受台17の上面一側端部(上面右端部)となる横パイプフレーム104の上面一側端部(上面右端部)に水平に固着された軸受取付座110に下端をボルトによって着脱自在に締付固定する軸受脚111の上端に一体形成され、軸受台17の上面一側端部(上面右側端部)に固定取付けする一方、刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部(刈取入力軸19への動力伝達側の端部)、即ち刈取入力ケース20の機外側の一側(左側)の端部を軸受けする一方(左側)の半割軸受18Lは、この軸受本体105が、軸受台17の上面一側端部(上面左側端部)となる横パイプフレーム104の一側端部(左側端部)に上下方向に(垂直に)貫通固着されたボス112に回転自在に嵌合する垂直軸113と、ボス112の上端面に上方から当接させる円形の回転座114を下部に一体形成する軸受脚115の上端に一体形成され、軸受台17の上面一側端部(上面左側端部)に前記垂直軸113を中心に(支点に)回転自在に取付け、左の半割軸受18Lの軸受本体105に軸受蓋106を締付けているボルト109を取外し、左の半割軸受18Lの軸受蓋106を取外して軸受本体105を開放し、また右の半割軸受18Rの軸受本体105に軸受蓋106を締付けているボルト109を取外し、右の半割軸受18Rの軸受蓋106を開動させて軸受本体105を開放することによって、刈取部7を走行機体から取外し可能とし、また左右の半割軸受18L,18Rのうち、刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部(刈取入力軸19への動力伝達側の端部)と反対側の運転席側の端部、即ち刈取入力ケース20の機内側の一側(右側)の端部を軸受けする一方(右側)の半割軸受18Rの軸受本体105に軸受蓋106を締付けているボルト109を取外し、右の半割軸受18Rの軸受蓋106を開動させて軸受本体105を開放し、刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部(刈取入力軸19への動力伝達側の端部)、即ち刈取入力ケース20の機外側の一側(左側)の端部のみを軸受けする状態とすることによって、刈取部7を、運転席15の左横一側で脱穀部4の前方となる走行機体の前部左側の装着位置から前記垂直軸113を中心に(支点に)運転席15と反対側の機外側の開放位置と元の装着位置との間で左右方向に回動可能に(刈取部7をサイドオープン可能に)、刈取部7を運転席15の左横一側で脱穀部4の前方となる走行機体の前部左側に装着支持するように構成している。このように、刈取部7を走行機体から取外した状態、又はサイドオープンさせた状態で、刈取部7や走行機体側のエンジン16部、走行変速装置94部、作業用伝動ケース90部などのメンテナンスなどを行えるようにしている。
【0038】
左右の半割軸受18L,18Rは、このそれぞれの軸受本体105を開放したとき、軸受本体105の半円形状の軸受面105aが前斜上方に開放され、軸受蓋106を取外した状態、又は開いた状態でも軸受本体105によって刈取部7を支持でき、かつ刈取部7を走行機体から取外すとき、又はサイドオープンさせるとき刈取入力ケース20を軸受本体105に対してこの前方から乗せ外しできるように、後傾状に傾斜した一平面(割面)で半割にされる。
【0039】
図6乃至図15に示すように、エンジン16からの動力を、刈取部7の上下支点となる軸管である刈取入力ケース20に内蔵された刈取入力軸19のフィードチェン側の端部に伝達するもので、刈取入力軸19のフィードチェン側の端部近傍で、前記刈取駆動軸102と刈取入力軸19の間に、前記刈取駆動軸102及び刈取入力軸19と平行なカウンタ軸116を設け、エンジン16からの動力を前記刈取駆動軸102からカウンタ軸116に対してベルト伝動で刈取クラッチ117(運転操作部14に配設される刈取クラッチレバーによって「入」「切」操作される。)を介して継断自在に伝達し、カウンタ軸116と刈取入力軸19との間の伝動を2枚の平歯車118,119(歯車)によって行うように構成している。本実施例では2枚の同じ平歯車118,119によって、速比1で増減速することなくカウンタ軸116と刈取入力軸19との間で動力(回転運動)を伝達している。
【0040】
左右の半割軸受18L,18Rうち、刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部(刈取入力軸19への動力伝達側の端部)、即ち刈取入力ケース20の機外側の一側(左側)の端部を軸受けする一方(左側)の半割軸受18Lに、前記カウンタ軸116と一方の前記平歯車118とカウンタ軸116を回転自在に軸受けするベアリング120を内蔵する軸管であるカウンタケース121を一体形成し、前記カウンタ軸116を走行機体側に軸受けするように構成している。
【0041】
前記カウンタケース121は、刈取部7の左右回動支点となる垂直軸113を有する半割軸受18Lの軸受本体105に一体形成するもので、軸受本体105の外面から刈取入力ケース20と平行に、かつ刈取入力ケース20の直ぐ後斜下方位置でフィードチェン側(機外側)に向けてカウンタケース121を延設形成し、カウンタケース121のフィードチェン側(機外側)の開口端部となる外側端部を、フィードチェン5の搬送始端部の機体内側位置となる刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部より外側で、かつ軸受台17より外側に臨ませている。またカウンタケース121の内側端部開口を軸受本体105の外面位置で閉鎖し、カウンタケース121を袋状に形成し、カウンタケース121の両端部にベアリング120を嵌合し、カウンタケース121の軸芯上にカウンタ軸116を回転自在に軸受けし、カウンタ軸116のフィードチェン側(機外側)の端部をカウンタケース121の外側端部開口から突出させ、その突出端部に入力プーリ122を係合軸支させ、刈取入力軸19に対し後斜下方に偏芯させたカウンタ軸116によって前記入力プーリ122を、この上縁が側面視で刈取入力ケース20の上縁から上方に突出しないように、刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部とフィードチェン5の搬送始端部の間に配設し、カウンタ軸116上の前記入力プーリ122と前記刈取駆動軸102上の出力プーリ123の間に伝動ベルト124をテンションローラである前記刈取クラッチ117を介して張設し、エンジン16からの動力を前記刈取駆動軸102からカウンタ軸116にベルト伝動で刈取クラッチ117を介して継断自在に伝達するように構成している。
【0042】
また、カウンタ軸116と刈取入力軸19との間で動力(回転運動)を伝達する2枚の平歯車118,119のうち、一方の出力側の平歯車118は前記カウンタケース121に内蔵し、他方の入力側の平歯車119は前記刈取入力ケース20に内蔵するもので、カウンタケース121の内側端部でカウンタ軸116を回転自在に軸受けしている軸受部の直ぐ内側のカウンタケース121内部を所定幅だけ部分的に軸受本体105と反対側に膨出形成し、軸受本体105の外面に対応するカウンタケース121の内側端部近傍に出力側の平歯車118を内蔵する歯車収容部125を形成すると共に、軸受本体105の軸受面105a側からカウンタケース121の歯車収容部125に出力側の平歯車118を出入れできるように、カウンタケース121の歯車収容部125を軸受本体105の軸受面105aの表面側に開放する歯車突出孔126を設け、カウンタケース121の外径より大径の出力側の平歯車118を、カウンタ軸116の内側端部上に係合軸支し、平歯車118を、この一部(上部)を軸受本体105の軸受面105aの表面側に突出させた状態で、カウンタケース121の歯車収容部125にカウンタ軸116と一体に回転するように内蔵する。一方、前記出力側の平歯車118と同じで刈取入力ケース20の内径より若干小径の入力側の平歯車119を刈取入力軸19のフィードチェン側の端部上に係合軸支し、前記刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部に刈取入力軸19と一体に回転するように入力側の平歯車119を内蔵すると共に、刈取部7の左右回動支点となる垂直軸113を有する半割軸受18Lによって軸受けされる前記刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部の被軸受部で、その半割軸受18Lの軸受本体105の軸受面105aとの接合面に、軸受本体105の軸受面105aの表面側に突出させた出力側の平歯車118の一部を挿入させて前記入力側の平歯車119に噛合わせる歯車挿入孔127を開口形成し、刈取部7の左右回動支点となる垂直軸113を有する半割軸受18Lによって前記刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部を軸受けすることによって、その半割軸受18Lの内側で、カウンタケース121の内側端部と刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部を歯車突出孔126及び歯車挿入孔127を介して連通接続させ、カウンタ軸116上の出力側の平歯車118と刈取入力軸19上の入力側の平歯車119を噛合わせ、これらカウンタ軸116と刈取入力軸19の2軸間の伝動を、走行機体に対する刈取部7の装着/取外しに応じて接続/切離しされる動力伝達部材である2枚の平歯車118,119によって行うように構成している。
【0043】
前記歯車挿入孔127は、刈取部7が最下降位置に回動したときの刈取入力ケース20の回転位置と、最上昇位置に回動したときの刈取入力ケース20の回転位置で、歯車挿入孔127周縁の刈取入力ケース20が入力側の平歯車119に噛合っている出力側の平歯車118に干渉しないような、開口範囲(開口角度)で前記刈取入力ケース20に開口形成されている。
【0044】
前記刈取入力ケース20のフィードチェン側の端部開口には蓋128を取外し自在に嵌着し、刈取入力ケース20の内部に、このフィードチェン側の端部開口から搬送穀稈からでる藁屑や塵埃が侵入するのを防止している。
【0045】
上記から明らかなように、エンジン16からの動力を、刈取部7の上下回動支点となる軸管である刈取入力ケース20に内蔵された刈取入力軸19のフィードチェン側の端部に伝達するもので、走行機体から刈取部7を取外す場合、この刈取入力ケース20及び刈取入力軸19は、半割軸受18L,18Rを開放することによって、走行機体から取外すことができる一方、半割軸受18Lにカウンタケース121を一体形成し、刈取入力軸19に外嵌した平歯車119とカウンタ軸116に外嵌した平歯車118とを、走行機体に対する刈取部7の装着/取外しに応じて接続/切離し可能に噛合させ、前記カウンタケース121に装入されたカウンタ軸116に外嵌した入力プーリ122に、伝動ベルト124によってエンジン16からの動力を伝えるようにしているため、入力プーリ122から伝動ベルト124を取外すことなく、走行機体に対する刈取部7の装着/取外しを行なうことができる。
【0046】
ところで、図7及び図11に示したように、刈取入力軸19の平歯車19を外嵌させた端部と反対側の端部近傍の位置にはべべルギア190が外嵌固定してあり、このべべルギア190には、刈取入力ケース20に連結した縦伝動ケース21内に装入された縦伝動軸40の一端に外嵌固定したべべルギア140が噛合している。そして、入力プーリ122、カウンタ軸116及び平歯車118,119を介して刈取入力軸19に与えられた回転力は、べべルギア190,140を介して縦伝動軸40に伝えられる。
【0047】
刈取入力軸19の前記べべルギア190の基部は、刈取入力ケース20に内嵌したベアリング192によって回動自在に支持されており、この刈取入力軸19のべべルギア190が外嵌された端部には、刈取入力軸19を回動するための回動用工具300を連結させる回動用工具連結部200が設けてある。
【0048】
回動用工具連結部200は、六角ナットを用いてなる螺着部材201及びこの螺着部材201を螺着させる螺着用脚部202を備えている。螺着用脚部202は、刈取入力軸19のべべルギア190が外嵌された側の端面に円柱体を、刈取入力軸19の中心軸線上に突設して構成しており、この円柱体の外周面に螺子山が刻設してある。螺着用脚部202には螺着部材201が螺着しており、刈取入力軸19の前記端面と螺着部材201と間には環状の座金203を介装している。
【0049】
この回動用工具連結部200は刈取入力ケース20の内部に位置させてあり、これによって、刈取部7の着脱操作時及び刈取部7による刈り取り作業時に、回動用工具連結部200が刈取入力ケース20から突出して邪魔になるということがなく、また、回動用工具連結部200が何かに引っ掛かる等の障害が防止され、安全性が高い。
【0050】
回動用工具連結部200に連結させる回動用工具300は、螺着部材201に嵌合させるヘッド部301とこのヘッド部301を支持する支持アーム302とを備え、L字状又はT字状(図11中はL字状)の外観をしている。このヘッド部301は螺着部材201に応じた形状を有しており、支持アーム302の寸法は、刈取入力ケース20の右側端から回動用工具連結部200までの間の寸法より適宜長だけ長くしてある。そして、ユーザが、回動用工具300のヘッド部301を螺着部材201に外嵌させ、回動用工具300を正逆回動させるようになっている。
【0051】
一方、刈取入力軸19は、図11中に矢符で示した方向へ正回動されるようになっており、回動用工具連結部200の螺着部材201及び螺着用脚部202は、螺着部材201の締付け方向が前述した矢符方向と一致するようにしてある。これによって、螺着部材201に連結した回動用工具300に矢符方向への回動力が与えられた場合、当該回動力が螺着部材201及び螺着用脚部202を介して刈取入力軸19に伝えられ、刈取入力軸19が正回動する一方、螺着部材201に連結した回動用工具300に矢符方向とは反対の方向への回動力を与えられた場合、螺着部材201が緩む方向へ回動するため、当該回動力は螺着用脚部202に伝わらず、刈取入力軸19は回動しないようになっている。従って、回動用工具300を刈取入力軸19の逆動方向へ回動させた場合であっても、刈取入力軸19の逆動が回避されるため、刈取部7に障害が生じることが防止される。
【0052】
なお、図11にあっては、螺着部材201として六角ナットを用いているが、本発明はこれに限らず、多角形状、星形状等、種々の形状のナットを用いることができる。この場合、回動用工具300のヘッド部301は、当該螺着部材201の形状に応じた形状にしておく。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】刈取部の側面図
【図4】刈取部平面図
【図5】刈取部の駆動系統図
【図6】刈取部の上下回動支点となる刈取入力ケース部の側面図
【図7】刈取部の上下回動支点となる刈取入力ケース部の平面図
【図8】刈取入力ケースの運転席側端部の軸受部の側面図
【図9】刈取入力ケースのフィードチェン側端部の軸受部の側面図
【図10】刈取入力ケースのフィードチェン側端部の軸受部の断面側面図
【図11】刈取入力ケースのフィードチェン側端部の軸受部の断面正面図
【図12】刈取入力ケースのフィードチェン側端部の軸受部の断面平面図
【図13】刈取入力ケースのフィードチェン側端部の軸受本体の断面正面図
【図14】刈取入力ケースのフィードチェン側端部の軸受本体の正面図
【図15】刈取入力ケースのフィードチェン側端部の断面図
【符号の説明】
【0054】
4 脱穀部
5 フィードチェン
7 刈取部
16 エンジン
18L,18R 半割軸受
19 刈取入力軸
20 刈取入力ケース(軸管)
102 刈取駆動軸
113 垂直軸
116 カウンタ軸
118,119 歯車
121 カウンタケース
122 入力プーリ
123 出力プーリ
124 伝動ベルト
127 歯車挿入孔
200 回動用工具連結部
201 螺着部材
202 螺着脚部
300 回動用工具





 

 


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