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操作具 - ヤンマー株式会社
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発明の名称 操作具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−75012(P2007−75012A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−267522(P2005−267522)
出願日 平成17年9月14日(2005.9.14)
代理人 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
発明者 上久保 宏治
要約 課題
作業者等が、排出オーガを所望の方向に回動させるために必要な操作具での操作を容易に素早く認識することができ、且つ排出オーガの操作間違いが起こり難い操作具を提供する。

解決手段
平面内で回転可能な回転台20と、該回転台20上に上下回動可能なレバー21とを具備するとともに、前記回転台20の回転を検知する手段26と、レバー21の上下回動を検知する手段27を具備し、前記レバー21の上下方向の回動角と旋回方向の回動角と、排出オーガ15の上下方向の回動角と旋回方向の回動角をシンクロさせた。
特許請求の範囲
【請求項1】
グレンタンク内の穀粒を排出する排出オーガを上下方向及び左右旋回方向に操作する操作具において、
平面内で回転可能な回転台と、該回転台上に上下回動可能なレバーとを具備するとともに、
前記回転台の回転を検知する手段と、レバーの上下回動を検知する手段とを具備したことを特徴とする操作具。
【請求項2】
前記レバーの上下方向の回動角と旋回方向の回動角と、排出オーガの上下方向の回動角と旋回方向の回動角とをシンクロさせた請求項1に記載の操作具。
【請求項3】
前記レバー上にオーガ「入」「切」操作手段を設けた請求項1若しくは請求項2に記載の操作具。
【請求項4】
前記操作具を着脱可能に構成した請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の操作具。
【請求項5】
前記レバーを排出オーガの形状と近似した形状に構成した請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の操作具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グレンタンク内の穀粒を排出する排出オーガを上下方向及び左右旋回方向に操作する操作具の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、グレンタンク内の穀粒を排出する排出オーガを上下方向及び左右旋回方向に操作する操作具の技術は公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。ここでは、作業者等による排出オーガの旋回方向の誤認を防止するべく、オーガ指令手段と排出オーガに模様を付する構成が開示されている。
【特許文献1】特開2004−187583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記構成では、オーガ指令手段や排出オーガの表面の塗装が剥がれたり、変色したり、汚れが付着して模様が見え難くなった場合に、排出オーガの回動方向が認識し難くなるという問題点があった。また、操作レバーをどちらの方向に傾倒すべきか判断するに至るまでには時間が掛かってしまう。
また、排出オーガの操作手段としては、その他に、クロスレバーやジョイスティック式やシーソースイッチ式等の操作手段も適用した技術が公知となっているが、機体進行方向を向いている時と逆方向とでは、操作手段による操作方向と旋回方向が逆となり、紛らわしく、操作間違いも生じ易かったのである。
そこで、本発明によって解決しようとする課題は、作業者等が、排出オーガを所望の方向に回動させるために必要な操作具での操作を容易に素早く認識することができ、且つ排出オーガの操作間違いが起こり難い操作具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1においては、グレンタンク内の穀粒を排出する排出オーガを上下方向及び左右旋回方向に操作する操作具において、平面内で回転可能な回転台と、該回転台上に上下回動可能なレバーとを具備するとともに、前記回転台の回転を検知する手段と、レバーの上下回動を検知する手段を具備したものである。
【0006】
請求項2においては、前記レバーの上下方向の回動角と旋回方向の回動角と、排出オーガの上下方向の回動角と旋回方向の回動角とをシンクロさせたものである。
【0007】
請求項3においては、前記レバー上にオーガ「入」「切」操作手段を設けたものである。
【0008】
請求項4においては、前記操作具を着脱可能に構成したものである。
【0009】
請求項5においては、前記レバーを排出オーガの形状と近似した形状に構成したものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0011】
請求項1においては、レバーの上下回動操作を排出オーガの上下回動駆動に合わせることができ、回転台の回転操作は排出オーガの旋回駆動に合わせることができて、排出オーガの操作が容易に認識できて、操作間違いを防止できる。また、従来よりも握り易くなり、操作がし易くなる。
【0012】
請求項2においては、レバーの回動状態と排出オーガの回動状態が一致するので、操作状態が容易に認識できる。また、排出オーガの位置がレバーの状態で予想でき、排出オーガの位置だけを注視する必要がなくなり他の機器にも気配りが可能となる。
【0013】
請求項3においては、レバーから手を放すことなく、排出オーガの「入」「切」操作が可能となり、操作性を向上できる。
【0014】
請求項4においては、操作具を取り外して、所望の位置で排出オーガを操作できるようになる。
【0015】
請求項5においては、排出オーガの操作レバーであることが、銘板を見て確認することなく、一目で認識することができる。そして、操縦部から排出オーガを見ることなく、レバーをみることで排出オーガの位置を容易に認識できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の操作具10の一実施例に係るコンバイン100の左側面図、図2は同じくの平面図、図3はエンジン101から排出オーガ15までの動力伝達経路を示す模式図、図4はグレンタンク13周辺の側面図、図5は排出オーガ15の収納位置および作業位置とコンバイン100の機体との位置関係を示す平面図、図6は本発明の操作具10を示す前方斜視図、図7は操作具10の別実施例を示す前方斜視図、図8は制御手段53と各種センサ26・27・・・等との接続を示すブロック図、図9は排出オーガ15の制御を無線によって行なう場合のブロック図、図10は横排出オーガ15bの制御方法を示す流れ図である。
【0017】
まず、図1及び図2を用いて本発明の操作具10の一実施例に係るコンバイン100の全体構成について説明する。ここでは、コンバイン100を用いて水稲の収穫について説明しているが、麦やそばや大豆などの穀物や野菜などにおいても適用可能である。
コンバイン100には、クローラ式走行装置1上に機台2が載置され、該機台2前方に引起し・刈取部3が昇降可能に配設されている。該引起し・刈取部3において、穀稈は前方に突出した分草板4により分草されて、該分草板4の後方に立設された引起しケース5から突出されたタイン6により引き起され、該引起しケース5の後方に配設された刈刃7によって株元側から刈り取られる。
【0018】
引起し・刈取部3の後方には扱胴や処理胴を備える脱穀部12が配置され、該引起し・刈取部3と脱穀部12との間に穀稈の搬送装置8が配設されている。さらに、該搬送装置8の後方であって、脱穀部12の側方にはフィードチェン9が後方に延設されている。前記引起し・刈取部3で刈り取られた穀稈は搬送装置8からフィードチェン9に受け継がれ、該フィードチェン9によって株元側が後方に搬送される。これにより、穀稈の穂先側が脱穀部12内に搬送されて、該脱穀部12にて穀稈の脱穀が行われる。
【0019】
そして、前記フィードチェン9後端に排藁チェン18が配設され、該排藁チェン18後部下方に排藁カッター装置、拡散コンベアなどを備えた排藁処理部19が配設されている。前記脱穀部12で脱穀された後の穀稈(排藁)は、フィードチェン9から排藁チェン18に搬送されて、そのまま圃場に放出、あるいは排藁処理部19にて藁片に切断された後に拡散されながら放出される。
前記脱穀部12下方には選別部17が配設され、該選別部17にて脱穀部12から流下した穀粒や藁屑などから穀粒が選別される。そして、穀粒や藁屑などのうち、選別後の穀粒がグレンタンク13に搬送され、藁屑などが機外に排出される。
【0020】
前記グレンタンク13は脱穀部12の側方に配設されており、該グレンタンク13の前方に操縦部14が配設される。該操縦部14には座席31やハンドルや操作レバー等が配置され、キャビン30にて覆われている。一方、グレンタンク13後方及び上方に排出オーガ15が配設されている。排出オーガ15は縦排出オーガ15aと横排出オーガ15bとから構成されており、縦排出オーガ15aがグレンタンク13後方の機台2上に立設され、横排出オーガ15bがグレンタンク13上方に配置されている。こうして、横排出オーガ15bは、縦排出オーガ15aの上端を中心に、平面視において左右旋回可能に構成されるとともに、上下方向にも上下回動可能(昇降可能)に構成されている。
【0021】
また、前記グレンタンク13の内側下部には、前後方向に向ってスクリュー式の排出コンベア16が配設され、該排出コンベア16の一端は排出オーガ15の下端に連設されている。穀粒は、グレンタンク13内の穀物排出コンベア16により排出オーガ15の下端に搬送された後、縦排出オーガ15aを経て横排出オーガ15bの先端部から外部に排出されるようになっている。
【0022】
次に、エンジン101からグレンタンク13及び排出オーガ15への駆動力伝達経路について説明する。
図3に示すように、エンジン101の前方出力軸101bには、前記クローラ式走行装置1を駆動するための走行用ミッションケースの入力軸が連結されており、駆動力がクローラ式走行装置1に伝達されるようになっている。一方、後方出力軸101aには、前記脱穀部12や選別部17へ駆動力を伝達するためのプーリ102・102・102と、グレンタンク13および排出オーガ15へ駆動力を伝達するためのプーリ103とが嵌設されている。
【0023】
また、前記エンジン101の略後方で、グレンタンク13の下部前面に駆動ケース104が配設され、該駆動ケース104から駆動ケース入力軸105が機体前方へ突出されている。そして、駆動ケース入力軸105の前端にプーリ106が嵌設され、該プーリ106と前記プーリ103とにVベルト107が巻回されて、エンジン101の駆動力の一部が駆動ケース104の入力軸105に伝達されるように構成されている。Vベルト107には、該Vベルト107のテンションプーリを兼ねるオーガクラッチ118が設けられており、該オーガクラッチ118により駆動力を駆動ケース104より下流側へ伝達又は遮断できるようになっている。
【0024】
前記駆動ケース104内には互いに噛合するギア108a・108bが収納されており、二つのギア108a・108bのうち、一方のギア108aは駆動ケース104に軸支された前記駆動ケース入力軸105の後端に外嵌固定され、他方のギア108bは排出コンベア16の回転軸であるコンベア駆動軸56に外嵌固定されている。
排出コンベア16の後端にはベベルギア109が嵌設されており、縦排出オーガ15a内のスクリュー110下端に嵌設されたベベルギア111が該ベベルギア109に噛合されている。スクリュー110上端にはベベルギア112が嵌設され、該ベベルギア112にベベルギア113が噛合されている。そして、該ベベルギア113と後部ベベルギア115とが、チェンやスプロケットを内設する中間ケース114を介して連動連結され、該後部ベベルギア115に横排出オーガ15b内のスクリュー117の一端に嵌設されたベベルギア116が噛合されている。
【0025】
以上の構成により、排出コンベア16から、排出オーガ15のスクリュー110とスクリュー117に駆動力が伝達される。つまり、グレンタンク13内の穀物は排出コンベア16により後方に搬送され、グレンタンク13後方に位置する縦排出オーガ15aを経て、横排出オーガ15b先端から強制的に排出される構成となっている。
【0026】
次に、図1、図2、図4、図8を用いて、排出オーガ15の各部の構造とその操作手段について説明する。
排出オーガ15において、横排出オーガ15bの根元側は縦排出オーガ15aの上端に上下左右回動可能に枢着されている。昇降用アクチュエータであるオーガ昇降シリンダ130は、油圧制御バルブ139の切換により伸縮されるように構成されており、一端が縦排出オーガ15a側面より突設されたブラケット131に回動可能に枢着され、他端が横排出オーガ15b側面より突設されたブラケット132に回動可能に枢着されている。こうして、オーガ昇降シリンダ130を伸縮させることによって、横排出オーガ15bが上下方向に回動されるようになっている。本実施例では、オーガ昇降シリンダ130に油圧式のシリンダを用いているが、その他の電気式または油圧式のモータでも良く、限定されない。
そして、該オーガ昇降シリンダ130にはオーガ昇降角度センサ140が設けられており、該オーガ昇降シリンダ130の伸縮状態から横排出オーガ15bの上下回動角度(昇降角度)が計測できるようになっている。
【0027】
前記縦排出オーガ15aの上下中途部の外周にはギア133aが外嵌固定され、該ギア133aに旋回用アクチュエータであるオーガ旋回モータ134の回転軸134aに嵌設されたギア133bが噛合されている。こうして、該オーガ旋回モータ134を作動させることにより、縦排出オーガ15aと横排出オーガ15bとが一体的に、平面視において左右旋回されるようになっている。さらに、ギア133bと同軸にオーガ旋回角度センサ135が設けられている。本実施例では、オーガ旋回モータ134に電気式のモータを用いているが、油圧式のモータであってもその他の油圧シリンダでも良く、限定するものではない。また、オーガ旋回角度センサ135はレゾルバ、回転式ポテンショメータ、ロータリーエンコーダなどであり、該オーガ旋回角度センサ135により、横排出オーガ15bの旋回角度が後述する制御手段53へ送信される。
【0028】
また、横排出オーガ15bの先端に排出ケース136が設けられている。該排出ケース136内には、スクリュー117を軸支するためにボールベアリングなどからなる軸受け部が形成されている。図1に示すように、排出ケース136の下面は開口されており、該開口部の縁に沿って筒形状のスリーブ137が取り付けられている。スリーブ137は可撓性の樹脂などで構成され、スリーブ137の下端が穀物排出口138とされている。これにより、排出ケース136の下面から落下した穀物を周囲に飛散させず、穀物排出口138の直下近傍に集中して排出することができるようになっている。
【0029】
ここで、コンバイン100におけるオーガレスト52について、図1及び図2を用いて説明する。
オーガレスト52は、排出オーガ15を使用しないときに該排出オーガ15の横排出オーガ15bを支持する部材である。後述するように、平面視で横排出オーガ15bがオーガレスト52上に位置する状態を収納位置とする。
【0030】
オーガレスト52は、レスト部52aと支柱部52bとで構成されている。レスト部52aは正面視略U字型に形成され、不使用時の横排出オーガ15bはオーガレスト52に載置固定される。該レスト部52aの上面(U字型に形成された内面)にはゴムや樹脂などの弾性部材が取り付けられ、走行中に横排出オーガ15bが載置されていても横排出オーガ15b下面に傷がつかないように、また振動音が発生しないようになっている。
【0031】
支柱部52bは正面視で上半分がコンバインの左側方にやや屈曲した形状をした角パイプであり、その下端部が操縦部14の筐体であるキャビン30を支持するフレームに固設されている。また、支柱部52bの中途部と、前記キャビン30を支持するフレームにおいて支柱部52bの下端部が固設された位置とは別の箇所との間には補強パイプ(図示せず)が固設され、オーガレスト52の強度の向上が図られている。
【0032】
次に、図5を用いて、コンバイン100における排出オーガ15の横排出オーガ15bの収納位置および作業位置について説明する。
収納位置とは、走行中や格納時など排出オーガ15を使用しない時に横排出オーガ15bが停止している位置である。コンバイン100においては、前述したように、平面視で排出オーガ15の横排出オーガ15bがオーガレスト52上に位置する状態を指す。実際には、平面視で横排出オーガ15bがオーガレスト52上に位置する状態からオーガ昇降シリンダ130が短縮して横排出オーガ15bが下方に回動し、横排出オーガ15bがオーガレスト52上に載置された状態である。
【0033】
作業位置とは、コンバイン100のグレンタンク13に貯溜された穀物をトラックなどの搬送車の荷台に移載するために排出オーガ15を使用する時に横排出オーガ15bが停止している位置である。例えば、平面視で横排出オーガ15bの先端部(排出ケース136)がコンバイン100の機体右側方に突出した右側方作業位置や、横排出オーガ15bの先端部がコンバイン100の機体後方に突出した後方作業位置等が挙げられる。
【0034】
次に、排出オーガ15の操作具10について説明する。
図2に示すように、操作具10は、コンバイン100の操縦部14に配置される。詳しくは、座席31近傍に配置した操作パネル11上に配設されており、前記排出オーガ15を左右回動や上下回動させて操作するものである。但し、操作具10の配置位置は座席31の近傍に配置されていれば限定するものではなく、フロントコラムやサイドコラムや座席31後部の後板等であっても良い。この操作具10の操作により、横排出オーガ15bを、縦排出オーガ15aの上端を支点にして、左右旋回させたり上下回動させて操作するものである。
【0035】
図6に示すように、操作具10は、操縦部14の操作パネル11上に着脱可能に配設され、ボックス状の操作基台25上に回動自在に配設される回転台20と、該回転台20上面に上下回動可能に配設されるレバー21等から構成される。該レバー21は、回動台20上面に立設されるレバー支持部材22に上下回動可能に枢支されている。詳しくは、レバー21は、該レバー支持部材22に枢支されるレバー基部21aと、該レバー基部21aから略水平方向に延設して形成されたレバー握り部21bとから構成されている。ここで、レバー21の形状は、排出オーガ15を3次元的にイメージしやすいように、排出オーガの形状に似通った形状に形成している。
【0036】
そして、前記レバー握り部21bの先端部は前記レバー握り部21bが操作基台25上に立設したレバーレスト35上に載置できるようにしており、また、該レバーレスト35の側部には規制体29が操作基台25上に立設されている。つまり、操作具10はコンバイン全体を縮小した形状に近似した形状に構成し、操作基台25はコンバイン100の機体に相当し、レバー21は排出オーガ15に相当し、レバーレスト35はオーガレスト52に相当するように構成し、規制体29はキャビン30または操縦部14に相当するように構成し、レバー21を排出オーガ15に近似した形状に構成している。
【0037】
こうして、操作基台25をコンバイン100の上面若しくは実際の水平面に見立てることにより、排出オーガ15とコンバイン100の位置関係を3次元的にイメージし易くし、該レバー21の上下回動位置や左右旋回位置を実際の水平面を基準とした排出オーガ15の位置とレバー21の位置とに一致させることが可能となる。そして、レバー21を回動したときにキャビン30に排出オーガ15が当たることがなく、収納位置に戻すときには、レバー21をレバーレスト35上に位置させるだけでよいのである。
【0038】
レバー握り部21bの基部側と回転台20との間には、上下方向に伸縮可能としたダンパー23が配置され、該ダンパー23の上端部がレバー握り部21bの中途部に枢支され、該ダンパー23の下部は、回転台20に上下方向に開口された略長孔形状のガイド孔20aに挿入されている。つまり、レバー21を上下方向に回動操作するときにダンパー23により急激な動作ができないように緩衝力(抵抗)が与えられ、動作を停止したときにはその位置を保持するようにしている。よって、大きな力を加えてレバー21を上下に回動しても速く回動することはできず、排出オーガ15の回動がレバー21の回動速度に近づけるようにしている。
こうして、作業者等がレバー21を握り、引き上げるように回動したときに、ダンパー23により急激に回動することができず、排出オーガ15の回動はレバー21の回動にできるだけ追随できるようになり、レバー21の回動に対して排出オーガ15の回動を容易にシンクロさせることが可能となる。
【0039】
該操作具10には、レバー旋回角度センサ26と、レバー昇降角度センサ27とが配設されて、レバー21の回動位置を検出できるようにしている。
レバー旋回角度センサ26は、前記操作基台25の内部等に配設され制御手段53と接続されて、回動台20の回動角を検知する。つまり、作業者が該レバー21を左右旋回させた際に、回動台20の左右旋回角度を計測し、後述する制御手段53へ送信する。なお、回転台20に基準印、該回転台の周囲の操作基台25上面に目盛り等を設けることにより、旋回した位置を容易に認識することができ、再び同じ位置に戻すときの目安となる。
【0040】
レバー昇降角度センサ27は、レバー基部21aと前記レバー支持部材22の枢支部に配置されて制御手段53と接続されており、該レバー21の上下回動角度(昇降角度)を検知する。つまり、作業者が該レバー21を上下回動させた際に、該レバー21の上下回動角度(昇降角度)を計測し、後述する制御手段53へ送信する。但し、該レバー昇降角度センサ27は、前記ダンパー23の伸縮量を検知することによって、レバー21の上下回動角度を検知することも可能である。
【0041】
また、前記操作具10のレバー21には、オーガスイッチ24が設けられている。本実施例では、オーガスイッチ24はレバー握り部21bの先端上面に配置しているが、操作し易い位置であれば限定するものではなく側面や前端面等に配置してもよい。該オーガスイッチ24は後述する制御手段53に接続されている。該オーガスイッチ24の「入」「切」を行なうことによって、グレンタンク13内の穀粒を前記排出オーガ15から排出したり、該排出を止めることができる。
具体的には、作業者がオーガスイッチ24を押すと排出オーガクラッチ118が「入」となり排出コンベア16及び排出オーガ15が駆動されて排出を行い、もう一度オーガスイッチ24を押すと排出を止める構成としている。但し、オーガスイッチ24の形態は限定するものではなく、トグルスイッチやシーソースイッチや二つのボタン等で構成して、一方を押すと強制排出が開始され、他方を押すと強制排出が止まる構成であっても良い。
【0042】
前記操作具10は、操縦部14周辺から取り外し可能なリモート・コントロール式に構成されている。つまり、前記操作基台25は前記操作パネル11等から取り外し可能に構成し、該操作基台25と操作パネル11の間は電線コードで送受信可能に連結する構成としている。ただし、操作具10と本機の間は、図8に示すような有線通信に限定するものではなく、図9に示すような無線で信号の送受信をする構成とすることも可能である。なお、送信媒体は電波であっても赤外線等であってもよい。
【0043】
また、操作具は図7に示すように更に簡略化することも可能である。操作基台125を筒状等片手で握れる程度の大きさの立体形とし、操作パネル11等から着脱可能に構成する。該操作基台125には縦排出オーガ15aに相当する支柱36を回転可能に上方に突出し、該支柱36上にレバー21の基部を上下回転可能に支持する。そして、支柱36の旋回角度を操作基台125内に配置したレバー旋回角度センサ26で検知し、レバー21の上下回動角度を支柱36上部の枢支部に配置したレバー昇降角度センサ27で検知するように構成し、それぞれ制御手段53と接続する。
そして、このレバー21の枢支部の軸部には皿バネ等を介装して、急に回動できないように構成し、下降角度もストッパー等で規制する構成とする。更に、排出オーガ15の収納位置が容易に認識できるように、操作基台125に凹部37と、支柱36に凸部38をそれぞれ設けて係合可能に構成するのである。
【0044】
続いて、制御手段53について、図8及び図9を用いて説明する。
制御手段53は、操作具10からの送信されてくる信号(電流値または電圧値)に基づいて、前記収納位置や後方作業位置や右側方作業位置へ向けて、横排出オーガ15bを左右旋回及び上下回動させるものである。
図8に示すように、制御手段53へ入力される信号(情報)としては、レバー旋回角度センサ26が検知して送信する回動台20の左右旋回角度に関する信号や、レバー昇降角度センサ27が検知して送信するレバー21の上下回動角度に関する信号や、オーガスイッチ24が送信する強制排出の信号や、オーガ昇降角度センサ140が検知して送信する前記横排出オーガ15bの上下回動角度に関する信号や、オーガ旋回角度センサ135が検知して送信する前記横排出オーガ15bの左右旋回角度に関する信号等が挙げられる。
そして、制御手段53から出力される信号(情報)としては、オーガ昇降シリンダ130を作動させるための信号や、オーガ旋回モータ134を駆動させるための信号などがある。
【0045】
具体的には、作業者等が前記レバー21を操作すると、該レバー旋回角度センサ26によって前記回動台20の左右旋回角度が制御手段53に送信され、該レバー昇降角度センサ27によって前記レバー21の上下回動角度が制御手段53に送信される。制御手段53は、オーガ旋回モータ134に信号を送り横排出オーガ15bを左右旋回させ、オーガ昇降シリンダ130の油圧制御バルブ139に信号を送り、横排出オーガ15bをレバー21と同じ角度となるように上下回動させる。
【0046】
つまり、横排出オーガ15bの旋回角度はオーガ旋回角度センサ135により検知されて、左右旋回位置信号が制御手段53に送信され、レバー旋回角度センサ26の設定角度(レバー21位置)と比較して、一致させるように制御手段53はオーガ旋回モータ134に信号を送り、一致した時点でオーガ旋回モータ134を停止させる。そして、オーガ昇降角度センサ140により、前記上下回動角度信号を制御手段53に送信し、制御手段53は設定角度(レバー21位置)と比較してオーガ昇降シリンダ130の油圧制御バルブ139に信号を送り、一致するとオーガ昇降シリンダ130を停止する。
そして、作業者がオーガスイッチ24を押すと、強制排出の信号が制御手段53に送信され、制御手段53は前記オーガクラッチ118を操作して、排出オーガ15にグレンタンク13内の穀粒を強制排出させる。
【0047】
このように、本発明の操作具10は、レバー旋回角度センサ26と、レバー昇降角度センサ27と、オーガ昇降角度センサ140と、オーガ旋回角度センサ135と、オーガ旋回モータ134と、オーガ昇降シリンダ130の油圧制御バルブ139とを、制御手段53に接続して、レバー21の上下方向の回動角と旋回方向の回動角と、排出オーガ15の上下方向の回動角と旋回方向の回動角が略一致するように駆動する。つまり、シンクロさせている。
【0048】
次に、図8及び図10を用いて、操作具10による横排出オーガ15bの制御方法を説明する。
収穫した穀物をグレンタンク13から搬送車の荷台などに移載する際において、作業者が搬送車の位置を確認し、横排出オーガ15bを左右旋回・上下回動させたい方向(状態)に、レバー21を左右旋回・上下回動させる(S101)。そして、レバー旋回角度センサ26がレバー21の左右旋回角度を検知し(S102)、レバー昇降角度センサ27がレバー21の上下回動角度を検知する(S103)。但し、左右旋回角度の検知と上下回動角度の検知の先後は限定するものではなく、先後が逆であったり、同時に行なう構成であっても良い。
【0049】
検知された左右旋回角度と上下回動角度に関する信号がセンサ26・27から制御手段53に送信される(S104)。制御手段53は、オーガ旋回モータ134を駆動して横排出オーガ15bを左右旋回させ(S105)、オーガ昇降シリンダ130を作動させて横排出オーガ15bを上下回動させる(S106)。但し、横排出オーガ15bの左右旋回と上下回動との先後は限定するものではなく、先後が逆であったり、同時に行なう構成であっても良い。
【0050】
オーガ旋回角度センサ135が前記検知された左右旋回角度に横排出オーガ15bが到達したことを検知し、オーガ昇降角度センサ140が前記検知された上下回動角度に到達したことを検知すると(S107)、オーガ旋回モータ134が停止し(S108)、オーガ昇降シリンダ130が停止し(S109)、換言すれば、横排出オーガ15bが左右旋回・上下回動を停止する。但し、オーガ旋回モータ134の停止とオーガ昇降シリンダ130の停止の先後は限定するものではなく、先後が逆であったり、同時に行なう構成であっても良い。
作業者がオーガスイッチ24を押すと(S110)、排出オーガ15によって、グレンタンク13内の穀粒が排出される(S111)。
【0051】
前述した様に、本実施例においては、操作具10を操縦部14から取り外すことが可能な構成としており、図9に示すように、リモート・コントロール式の操作具10としても使用できる。
【0052】
このように、グレンタンク13内の穀粒を排出する排出オーガ15bを上下方向及び左右旋回方向に操作する操作具10において、平面内で回転可能な回転台20と、該回転台20上に上下回動可能なレバー21とを具備するとともに、前記回転台20の回転を検知する手段26と、レバー21の上下回動を検知する手段27を具備したので、レバー21の上下回動操作は排出オーガ15の上下回動駆動に合わせることができ、回転台20の回転操作は排出オーガ15bの旋回駆動に合わせることができて、排出オーガ15bの操作が容易に認識できて、操作間違いを防止できる。また、従来よりも操作具10が握り易くなり、操作がし易くなる。
【0053】
また、前記レバー21の上下方向の回動角と旋回方向の回動角と、排出オーガ15の上下方向の回動角と旋回方向の回動角をシンクロさせたので、レバー21の回動状態と排出オーガ15bの回動状態が一致するので、操作状態が容易に認識できる。また、排出オーガ15bの位置がレバー21の状態で予想でき、排出オーガ15bの位置だけを注視する必要がなくなり他の機器にも気配りが可能となる。
【0054】
従来の操作具においては、排出オーガ15を任意の位置に手動で停止させたい場合、左右方向にレバーを傾倒させたり、ボタンを押したりして排出オーガ15を旋回させていた。そのため、作業者は、所望する排出オーガ15の位置と、排出オーガ15の現在位置とを見比べて、左右どちらの方向に旋回させるべきか、つまり平面視において時計方向に旋回させるべきか反時計方向に旋回させるべきかを判断し、該判断結果に基きレバー等を倒して排出オーガ15を旋回させ、前記所望の位置に到達した時点でレバー等を元に戻して排出オーガ15を停止させていた。
本発明の操作具10においては、前記判断が必要なく、排出オーガ15の現在位置を確認する必要もない。つまり、所望する排出オーガ15の位置だけを認識して、該位置にレバー21を回動させるだけで良い。排出オーガ15の現在位置を知りたいときには、作業者が上方を確認せずとも、レバー21により容易に認識することができる。
【0055】
また、前記レバー21上にオーガ「入」「切」操作手段24を設けたので、レバー21から手を放すことなく、排出オーガ15の「入」「切」操作が可能となり、操作性を向上できる。
【0056】
また、前記操作具10bを着脱可能に構成したので、操作具10bを取り外して、所望の位置で排出オーガ15bを操作できるようになる。
【0057】
また、前記レバー21を排出オーガ15の形状と近似した形状に構成したので、排出オーガ15の操作レバー21であることが、銘板を見て確認することなく、一目で認識することができる。操縦部14から排出オーガ15bを見ることなく、レバー21をみることで排出オーガ15bの位置を容易に認識できる。具体的には、レバー21の形状を横排出オーガ15と同じように細長い形状とすることにより、横排出オーガ15bの位置(旋回角度や上下回動角度)を3次元的にイメージしやすい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の操作具10の一実施例に係るコンバイン100の左側面図。
【図2】同じくの平面図。
【図3】エンジン101から排出オーガ15までの動力伝達経路を示す模式図。
【図4】グレンタンク13周辺の側面図。
【図5】排出オーガ15の収納位置および作業位置とコンバイン100の機体との位置関係を示す平面図。
【図6】本発明の操作具10を示す前方斜視図。
【図7】操作具10の別実施例を示す前方斜視図。
【図8】制御手段53と各種センサ26・27・・・等との接続を示すブロック図。
【図9】排出オーガ15の制御を無線によって行なう場合のブロック図。
【図10】横排出オーガ15bの制御方法を示す流れ図。
【符号の説明】
【0059】
10 操作具
13 グレンタンク
15 排出オーガ
15b 横排出オーガ
20 回転台
21 レバー
24 オーガ「入」「切」操作手段
26 回転台20の回転を検知する手段(レバー旋回角度センサ)
27 レバー21の上下回動を検知する手段(レバー昇降角度センサ)
100 コンバイン
135 オーガ旋回角度センサ
140 オーガ昇降角度センサ




 

 


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