米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 農業 -> ヤンマー株式会社

発明の名称 乗用型コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−74987(P2007−74987A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−266856(P2005−266856)
出願日 平成17年9月14日(2005.9.14)
代理人 【識別番号】100079131
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 暁夫
発明者 小坂田 誠之
要約 課題
刈取部にフロントライトを設けているコンバインにおいて、路上走行時におけるフロントライトの照射範囲を適切ならしめる。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
操縦席を有する走行機体と、その前方部に高さ変更可能に配置された刈取部とを備えており、前記刈取部には前方を照らすフロントライトを設けている乗用型コンバインであって、
前記刈取部を下限高さと上限高さとの間の中途高さ位置にして路上走行するに際して、フロントライトの中心光軸の上下方向の照射角度が、路面と平行な方向に照射される基準状態を中心にして上下数度の範囲内に納まるように設定されている、
乗用型コンバイン。
【請求項2】
前記フロントライトの中心光軸の上下方向の照射角度が前記基準状態を中心にして上下約3度ずつの範囲に納まるように設定されている、
請求項1に記載した乗用型コンバイン。
【請求項3】
前記刈取部は側面視での姿勢を変えつつ昇降するように走行機体に取付けられていると共に、前記フロントライトは刈取部に固定的に取付けられており、更に、路上走行時における刈取部の高さを一定に保持することにより、路上走行時におけるフロントライトの上下方向の照射角度が所定範囲内に納められている、
請求項1又は2に記載した乗用型コンバイン。
【請求項4】
更に、レバーの操作によって刈取作業モードや路上走行モードへの切り換えが行われる変速機構と、刈取部を所定高さに設定する高さ保持手段とを備えており、変速機構が路上走行に切り換えられると前記高さ保持手段が作動するようになっている、
請求項3に記載した乗用型コンバイン。
【請求項5】
前記刈取部は側面視での姿勢を変えつつ昇降するように走行機体に取付けられており、この刈取部に、前記フロントライトを、上下方向の照射角度を調節可能な状態で取り付けており、更に、刈取部の高さに連動してフロントライトの角度を変えることににより、路上走行時におけるフロントライトの上下方向の照射角度を所定範囲内に納めている、請求項1又は2に記載した乗用型コンバイン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、乗用型コンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自走自脱式の乗用型コンバインは、操縦席を有する走行機体とその前方に高さ調節可能に配置された刈取部とを主要要素としており、刈取部で刈り取られた穀桿は走行機体に設けた脱穀部に搬送され、脱穀部で脱穀された籾はグレンタンクに貯留され、藁は機外に放出されるようになっている。
【0003】
そして、刈取作業時には刈取部を圃上面近くまで下降させ、路上走行時には刈取部を上昇させている。また、刈取部を昇降させるための具体的な構造としては、一般に、走行機体に前後長手の支持ビームをその後端を中心にして上下回動するように取付けると共に、支持ビームの先端部に刈取部を取付け、油圧シリンダで支持ビームを回動させるようにしている。
【0004】
また、夜間に刈取作業を行ったりコンバインを移動させたりといったことも多く、このため、一般に、刈取部にはその前方を照らすフロントライトを設けている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−229521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フロントライトは刈取作業と路上走行との両方に使用されており、路上走行する場合、できるだけ遠くまで明るく照らして安全に走行できる最適な状態が存在する。他方、前記したように支持ビームを回動させて刈取部を高さ調節する構成では、刈取部は高さが変わると側面姿勢も変化するため、フロントライトが刈取部に固定されていると、刈取部の高さ如何により、フロントライトによる光の照射方向が上向きになり過ぎたり下向きになり過ぎたりして最適の照射状態から外れてしまうことがある。
【0006】
また、農作業機も車両の一種として法の規制対象になっており、フロントライトで照らすことのできる範囲等が法令で規定されている場合、当然にその基準を満たさねばならない。この点については、路上走行時には刈取部が上限まで上昇するように設定しておき、その状態でフロントライトの照射が最適状態を確保するように設定することが考えられる。しかし、刈取部は圃上への出入り(畦の乗り降り)に際して大きく上昇させなくてはならず、このように刈取部を最高高さまで上昇させて路上走行すると刈取部が運転者の視界を遮って、却って危険になる虞がある。
【0007】
本願発明はこのような現状に鑑みなされたもので、夜間の路上走行に際して前方の視認性を高めたコンバインを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を達成するため請求項1の発明は、操縦席を有する走行機体と、その前方部に高さ変更可能に配置された刈取部とを備えており、前記刈取部には前方を照らすフロントライトを設けている乗用型コンバインにおいて、前記刈取部を下限高さと上限高さとの間の中途高さ位置にして路上走行するに際して、フロントライトの中心光軸の上下方向の照射角度が、路面と平行な方向に照射される基準状態を中心にして上下数度の範囲内に納まるように設定した。
【0009】
請求項2の発明では、フロントライトの照射態様のより好適な態様として、前記フロントライトの中心光軸の上下方向の照射角度が前記基準状態を中心にして上下約3度ずつの範囲に納まるように設定されている。
【0010】
更に、請求項3の発明では、請求項1又は2において、前記刈取部は側面視での姿勢を変えつつ昇降するように走行機体に取付けられていると共に、前記フロントライトは刈取部に固定的に取付けられており、更に、路上走行時における刈取部の高さを一定に保持することにより、路上走行時におけるフロントライトの上下方向の照射角度が所定範囲内に納められている。
【0011】
請求項4の発明では、請求項3に加えて、更に、レバーの操作によって刈取作業モードや路上走行モードへの切り換えが行われる変速機構と、刈取部を所定高さに設定する高さ保持手段とを備えており、変速機構が路上走行に切り換えられると前記高さ保持手段が作動するようになっている。
【0012】
請求項5の発明では、請求項1又は2をより具体化した構成として、前記刈取部は側面視での姿勢を変えつつ昇降するように走行機体に取付けられており、この刈取部に、前記フロントライトを、上下方向の照射角度を調節可能な状態で取り付けており、更に、刈取部の高さに連動してフロントライトの角度を変えることににより、路上走行時におけるフロントライトの上下方向の照射角度を所定範囲内に納めている。
【発明の効果】
【0013】
フロントライトの照射方向が上向き過ぎると路面の状態を視認しずらく、逆にフロントライトの照射方向が下向き過ぎであると近くしか視認できないのであり、いずれにしても、照度に限りがあるフロントライトを有効利用できない。
【0014】
他方、本願発明者が調査したところ、コンバインの刈取部に設けたフロントライトの場合、フロントライトの照度を有効に利用して前方を効率的に照らし得る範囲は、フロントライトの照射方向(中心光軸の照射方向)が地面と平行になっている状態を基準にして、上下数度の角度の範囲内であることが判明した。すなわち、路面が水平であると、フロントライトの照射方向は仰角及び俯角とも数度の範囲内の場合に効率良く照らし得ることが判明した。
【0015】
そして本願発明は、限りある照度のフロントライトを有効利用して、できるだけ遠くを照らすことができるため、路上走行時の安全性を向上できるのである。更に、法令に基づく新安全基準として、フロントライトの照射方向の上下方向の角度は水平を基準にして上下3度以内の範囲内に納まることが義務付けられているが、本願発明では、請求項2に記載したように新保安基準も支障なくクリアーできるのである。
【0016】
フロントライトが刈取部に固定的に取付けられている場合は、請求項3のように路上走行時に刈取部の高さが一定に保持されるように構成すると、フロントライトの照射角度を自動的に最適範囲内に納めることができる。また、請求項4のように構成すると、変速機構を副変速手段に切り換えて路上走行モードになることで刈取部の高さが適切な高さに自動的に設定されるため、運転者の負担を無くすことができ利点がある。
【0017】
更に請求項5のように構成すると、刈取部の高さに関係なくフロントライトで道路を最適な状態に照らすことができるため、例えば舗装されていな凹凸の大きい農道を走行する場合などに好適である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本願発明を稲用の自走自脱型コンバイン(以下、単に「コンバイン」という)に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(1).第1実施形態
図1及び図2では第1実施形態を示している。この実施形態は4条刈りコンバインに適用したもので、図1は全体の概略斜視図であり、まず、図1に基づいてコンバインの概略を説明する。なお、以下の説明で「左右」の語を使用するが、この左右は、前進方向に向いた方向を基準にしている。
【0020】
コンバインは、クローラ2を有する走行機体1と、その前方に高さ調節可能に取付けられた刈取部(前処理部)3とを備えている。走行機体1の略前半部のうち右側の部分にはオープン方式の操縦室(操縦エリア)4が形成されており、操縦室4の左側には脱穀部5が配置されており、更に、操縦室4の後方にはグレンタンク6を設けている。符号7はオーガである。
【0021】
操縦室4には操縦席(椅子)8を備えており、走行機体1のうち操縦席8の前方にはフロントコラム9を介してハンドル10が配置されており、操縦席8の左側には、走行変速や作業状態を切り換えるためのレバー類を配置した操作ユニット11が配置されている。操縦席8の右側にはサイドカバー12が配置されている。
【0022】
操作ユニット11は、目的に合わせて走行速度等を変えるレバー類、刈取作業時に使用する種変速レバー、路上走行時に使用する副変速レバー、刈取部3を昇降させるためのレバー、オーガ7の駆動を行うレバー等のレバー類が配置されており、図2では、ミッション類と協働して変速機構の一部を構成する操作レバーを示している。
【0023】
この例では、操作ユニット11に、前進・停止・後進の切り換えと速度調節とを行う主変速レバー13aと、刈取作業や路上走行等のモードを切り換える副変速レバー13bとを備えている。主変速レバー13aは、動力がクローラに伝達されない中立(ニュートラル)の停止状態を境にして、前に倒すと、前進域になると共に倒し角度に比例してスピードがアップし、他方、停止状態から後ろ側に倒すと、後進域になると共に後ろ向き倒し角度に比例して速度がアップする。
【0024】
副変速レバー13bを前傾させ切った低速モードは、例えば畦超えや、半倒れ状態の稲の刈取り、或いは、稲以外の作物で刈取り条件の悪い作物を刈り取る場合に使用する。中立位置ではコンバインは走行しない。副変速レバー13bを標準モードにすると、稲は直立して圃場の条件も良い標準的な刈取り作業を安全に行うことができる。そして、路上走行に際しては走行モードが選択され、高速で走行することができる。
【0025】
刈取部3は、フロントフレーム14、分草体15、タイン16が取付けられた掻き上げ用チェン(図示せず)、カッター(図示せず)等を備えている。そして、フロントフレーム14の左右側面に、フロントライト17を首ふり不能な状態に固定している。従って、フロントライト17と刈取部3との相対的な側面姿勢は一定である。
【0026】
図3は一部を破断して示すと共に一部は概念的に表示した側面図であり、この図に示すように、刈取部3は、前後方向に延びる支持ビーム18の前端部にリンク体19を介して取付けられている。支持ビーム18は側面視で前傾姿勢になっており、詳細は省略するが、支持ビーム18の後端部は左右長手で軸受に支持された昇降用支軸20に固定されている。
【0027】
走行機体1は機体フレーム21を備えており、支持ビーム18の前後中途部位と機体フレーム21とが油圧シリンダ22で連結されている。従って、油圧シリンダ22のピストンロッドを進退させることにより、刈取部3を昇降させることができる。刈取部3は側面視での姿勢を変化させつつ昇降する。なお、支持ビーム18は走行機体1の左右略中間部に配置されている。
【0028】
走行機体1は、油圧ポンプ23とオイルタンク24とを有する油圧ユニットを備えており、油圧ポンプ23及びオイルタンク24とシリンダ22とは電磁ソレノイド25を介して管路26で接続されている。また、各種シリンダの制御等を司る制御部27を有しており、操作ユニット11に、副変速レバー13bが走行モードになるとこれを検知する第1センサー(リミットスイッチ)28を設け、この第1センサー28と制御部27とを結線している。電磁ソレノイド25も制御部27と電気的に接続されている。
【0029】
更に、昇降用支軸20に半径外向きに突出するドグ29を設けると共に、ドグ29の近傍には、刈取部3の分草体15の前端が路面Rからある程度の高さH(例えば20cm)だけ上昇するとドグ29が当接してONになる第2センサー(リミットスイッチ)30を設けている。第2センサー30は一種のポテンショメータと言い換えることもできる。
【0030】
本実施形態では、第2センサー30と電磁ソレノイド25とが請求項3に記載した保持手段を構成しており、副変速レバー13bを走行モードに切り換えた状態で刈取部3を上昇させると、刈取部3が上限高さよりも低いある程度の高さHになると、刈取部3の上昇動は停止し、刈取部3は路面Rから一定の高さに保持される。
【0031】
そして、路面からHの高さにおいては、フロントライト17から照射される光の中心光軸Fは、路面Rと平行な状態を基準にして、上向きにθ1、下向きにθ2の範囲内に納まるように設定されている。具体的には、仰角θ1及び俯角θ2はともに3度の角度に設定されている。
【0032】
より正確に述べると、コンバインを水平な路面に配置した状態で、刈取部3を路面からHの高さに上昇させたとき、フロントライト17の中心光軸Fが水平を境にして上下3度ずつの範囲に納まるように、フロントフレーム14に対してフロントライト17を取付けている。このように設定することにより、フロントライト17の明るさをフルに発揮させて、路上を有効に照らすことができ、かつ、保安基準もクリアーすることができる。
【0033】
昼間の路上走行では一般にフロントライトを照らす必要はないので、第1センサー28とフロントライト17の点灯用スイッチ31(或いはライト系のスイッチ)とを関連付けて、点灯用スイッチ31がONでない限り、第1センサー28がON及び第2センサー30がONであっても電磁ソレノイド25への作動停止信号が発せられないように制御部27を設定しておくことも可能である。
【0034】
刈取部3を上限近くまで上昇させてから畦超えして路上に上がり、そして副変速レバー13bを走行モードに切り換えて路上走行を開始することもあり得るが、このような状況に対応するため、副変速レバー13bを走行モードに切り換えて第1センサー28がONになった状態で第2センサー30がオフの場合は、第2センサー30がONになるように刈取部3を自動的に上昇又は下降させることも可能である。つまり、第1センサー28のONの状態では必ず第2センサー30がONとなるように刈取部3の高さを自動制御するのである(この場合も、フロントライト17の点灯用スイッチのONが制御スタートの前提となるように設定しても良い。)
(2).他の実施形態
図4では、請求項5に対応した第2実施形態を示している。すなわちこの実施形態では、例えば、フロントフレーム14に設けたモータ(サーボモータ)33の水平状の主軸33aにフロントライト17を取付けことにより、フロントライト17の光の照射方向を上下方向に変更できるように設定する一方、昇降用支軸20の回転角度を検知するロータリーエンコーダ34を設け、ロータリーエンコーダ34の検出値から刈取部3の高さを演算し、その高さに応じてフロントライト17の角度を変更することにより、フロントライト17による照射方向が適切な角度(例えば水平を挟んだ3度以内)になるように制御するものである。
【0035】
第1実施形態及び第2実施形態とも刈取部3の高さを検知する方法としては、リミットスイッチやポテンショメータで刈取部3の高さを直接に検知しても良いのである。なお、図示していないが、走行機体にはフロントライトとは別にヘッドライトを設けている。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】第1実施形態に係るコンバインの概略斜視図である。
【図2】変速機構の一部を構成するレバーの斜視図である。
【図3】一部の構成をブロック化した側面図である。
【図4】第2実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1 走行機体
3 刈取部
13b 路上走行用の副変速手段に切り換えるための副変速レバー
14 刈取部を構成するフロントフレーム(フロントカバー)
17 フロントライト
18 刈取部昇降用の支持ビーム
20 昇降用支軸
22 刈取部昇降用の油圧シリンダ
27 制御部
28,30 保持手段を構成するセンサー
33 フロントライトを首振り回動させるためのモータ




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013