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扱室構造 - ヤンマー株式会社
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発明の名称 扱室構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−74980(P2007−74980A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−266849(P2005−266849)
出願日 平成17年9月14日(2005.9.14)
代理人 【識別番号】100109427
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 活人
発明者 河内 一人
要約 課題
本機フレームに対して回動可能なフィードチェーン装置における内側カバー部材を脱穀機枠の前方機枠に当接させることにより扱室が形成される扱室構造において、被脱穀物が扱室からこぼれ出ることを有効に防止し得る扱室構造を提供する。

解決手段
脱穀機枠41における前方機枠410の下側前端面420には、フィードチェーン装置20における内側カバー部材25を扱室形成位置に位置させる取り付け面がある。420Lは、内側カバー部材の前端面と機枠下側前端面との当接境界線である。取り付け面は内側カバー部材の前端面とに当接する当接領域と、当該当接領域から上方へから上方へ延びる上方延在領域420bを有するように構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
本機フレームに対して回動軸線回りに回動可能なフィードチェーン装置における内側カバー部材を脱穀機枠の前方機枠に当接させることにより扱室が形成される扱室構造であって、
前記脱穀機枠は、前記扱室の前端部を画する前方機枠を有し、
前記前方機枠は、車輌前方側から前記扱室内への穀稈の侵入を許容する穀稈入口用スリットと、前記扱室前端部のうち前記スリットより下方部分を画する下側前端部とを含んでおり、
前記内側カバー部材は、前記フィードチェーン装置の前記回動軸線回りの回動位置に応じて、前記下側前端部と当接して前記扱室の側方部分を閉塞する扱室形成位置と、前記扱室の側方部分を開放する扱室開放位置とをとり得るように構成されており、
前記下側前端部は、前記内側カバー部材が扱室形成位置に位置された際に該内側カバー部材の前端部に当接する当接領域と、該当接領域から上方に延びる上方延在領域とを有していることを特徴とする扱室構造。
【請求項2】
前記内側カバー部材が扱室形成位置に位置された際に、該内側カバー部材の前端部と前記下側前端部との境界線は、平面視において、車輌幅方向外方から内方へ行くに従って車輌後方に位置するように傾斜されていることを特徴とする請求項1に記載の扱室構造。
【請求項3】
前記内側カバー部材が扱室形成位置に位置された際に、該内側カバー部材の前端部と前記下側前端部との境界線は、車輌背面視において、車輌幅方向外方から内方へ向かって下方へ傾斜されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の扱室構造。
【請求項4】
前記下側前端部は、扱胴の下方に配設される受網の前端部を支持する受網支持領域と、前記スリット及び前記受網支持領域の間に延びる中央移行領域と、前記受網支持領域から前記フィードチェーン装置に近接するように車輌幅方向外方へ延びる側方領域と、前記スリット及び前記側方領域の間に位置する側方移行領域とを有しており、
前記側方領域が、前記当接領域及び前記上方延在領域を有していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の扱室構造。
【請求項5】
前記フィードチェーン装置は、前記内側カバー部材を支持すると共に、前記回動軸線回り回動可能とされたFCレール部材を備え、
前記内側カバー部材は、前記扱胴の外周面に沿った扱胴対向面と、前記扱胴対向面と前記FCレール部材との間に延びる側方カバー面とを有しており、
前記内側カバー部材が扱室形成位置に位置された際に、前記側方カバー面の前端部が前記下側前端部に当接するように構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の扱室構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに適用される扱室構造に関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインは、本機フレームと、前記本機フレームの前方に連結された刈取・搬送装置と、刈り取られた穀稈に対して脱穀処理を行う脱穀装置と、前記脱穀装置の下方に配設された揺動選別装置と、前記刈取・搬送装置から受け継いだ穀稈の穂先側を前記脱穀装置の扱室内に突入させた状態で該穀稈を機体後方へ搬送するフィードチェーン装置とを備えている(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
前記脱穀装置は扱室内において回転駆動される扱胴を有しており、該扱胴が前記フィードチェーン装置によって後方へ搬送される穀稈に対して作用することにより脱穀処理が行われるようになっている。
【0004】
ところで、前記扱室は、前記本機フレームに対して回動軸線回りに回動可能とされた前記フィードチェーン装置における内側カバー部材と、前記本機フレームに設けられた脱穀機枠とによって形成されており、これにより、該扱室内へのアクセスの容易化が図られている。
しかしながら、従来のコンバインにおいては、前記内側カバー部材と前記脱穀機枠との当接部分から、穀粒を含む被脱穀物が外方へこぼれ出るという不都合が生じ易かった。
【特許文献1】実開平9−314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、本機フレームに対して回動軸線回りに回動可能とされたフィードチェーン装置における内側カバー部材と、前記本機フレームに設けられた脱穀機枠とによって形成される扱室構造であって、扱胴によって脱穀された被脱穀物が外方へこぼれ出ることを有効に防止し得る構造簡単な扱室構造の提供を、一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決する為に、本機フレームに対して回動軸線回りに回動可能なフィードチェーン装置における内側カバー部材を脱穀機枠の前方機枠に当接させることにより扱室が形成される扱室構造であって、前記脱穀機枠は、扱室の前端部を画する前方機枠を有し、前記前方機枠は、車輌前方側から扱室内への穀稈の侵入を許容する穀稈入口用スリットと、前記扱室前端部のうち前記スリットより下方部分を画する下側前端部とを含み、前記内側カバー部材は、前記フィードチェーン装置の前記回動軸線回りの回動位置に応じて、前記下側前端部と当接して前記扱室の側方部分を閉塞する扱室形成位置と、前記扱室の側方部分を開放する扱室開放位置とをとり得るように構成されており、前記下側前端部は、前記内側カバー部材が扱室形成位置に位置された際に該内側カバー部材の前端部に当接する当接領域と、該当接領域から上方に延びる上方延在領域とを有するように構成された扱室構造を提供する。
【0007】
好ましくは、前記内側カバー部材が扱室形成位置に位置された際に、該内側カバー部材の前端部と前記下側前端部との境界線が、平面視において、車輌幅方向外方から内方へ行くに従って車輌後方に位置するように傾斜される。
【0008】
好ましくは、前記内側カバー部材が扱室形成位置に位置された際に、該内側カバー部材の前端部と前記下側前端部との境界線が、車輌背面視において、車輌幅方向外方から内方へ向かって下方へ傾斜される。
【0009】
一態様においては、前記下側前端部は、扱胴の下方に配設される受網の前端部を支持する受網支持領域と、前記スリット及び前記受網支持領域の間に延びる中央移行領域と、前記受網支持領域から前記フィードチェーン装置に近接するように車輌幅方向外方へ延びる側方領域と、前記スリット及び前記側方領域の間に位置する側方移行領域とを有する。
斯かる態様においては、前記側方領域が、前記当接領域及び前記上方延在領域を有する。
【0010】
前記種々の態様において、前記フィードチェーン装置は、前記内側カバー部材を支持すると共に、前記回動軸線回り回動可能とされたFCレール部材を備え、且つ、前記内側カバー部材は、前記扱胴の外周面に沿った扱胴対向面と、前記扱胴対向面と前記FCレール部材との間に延びる側方カバー面とを有し得る。
前記内側カバー部材が扱室形成位置に位置された際に、前記側方カバー面の前端部が前記下側前端部に当接するように構成され得る。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る扱室構造によれば、前記脱穀機枠における前方機枠の下側前端部が、前記フィードチェーン装置における内側カバー部材を扱室形成位置に位置させた際に該内側カバー部材の前端部に当接する当接領域に加えて、該当接領域から上方へ延びる上方延在領域を有するように構成したので、脱穀処理中に前記内側カバー部材上に落下した被脱穀物が扱室からこぼれ出ることを、前記上方延在領域によって有効に防止することができる。従って、穀粒の収穫性能を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3は、それぞれ、本発明の一実施形態が適用されたコンバイン1の斜視図,側面図及び正面図である。
【0013】
図1〜図3に示すように、前記コンバイン1は、本機フレーム2と、前記本機フレーム2に支持された駆動源9(下記図19参照)と、前記本機フレーム2に連結された左右一対のクローラ式走行装置10と、前記駆動源9からの回転動力を変速して前記一対のクローラ式走行装置へ出力するトランスミッション(図示せず)と、前記本機フレーム2の前方において該本機フレーム2に昇降可能に支持された刈取・搬送装置30と、前記刈取・搬送装置30によって刈り取られた穀稈を前記本機フレーム2の左側方において後方へ搬送するフィードチェーン装置20と、前記フィードチェーン装置20によって搬送される穀稈に対して脱穀処理を行うように、前記本機フレーム2の左部分に配設された脱穀装置40と、前記脱穀装置40の下方に配設された揺動選別装置50(下記図15及び図16等参照)と、前記本機フレーム2の右前方部分に配設された運転席5と、前記揺動選別装置50によって選別された穀粒を収容するグレンタンク6であって、前記運転席5の後方に配設されたグレンタンク6と、前記フィードチェーン装置20から脱穀済の排藁を受け継ぎ、該排藁を後方へ搬送する排藁搬送装置60(下記図23等参照)とを備えている。
【0014】
前記刈取・搬送装置30は、穀稈を刈り取る刈取部31と、該刈取部31によって刈り取られた穀稈を前記フィードチェーン装置20へ搬送する搬送部36とを備えている。
前記刈取部31は、引起ケース及び引起タインを含む引起機構32と、前記引起ケースの下方部から前方へ突出された分草板33と、前記引起ケースの後方に配設された刈刃34とを有している。
前記搬送部36は、上部搬送機構及び縦搬送機構を含み、刈り取られた穀稈の株元を前記フィードチェーン装置20へ受け継ぐように構成されている。
【0015】
図4及び図5に、それぞれ、前記コンバイン1の部分斜視図及び部分側面図を示す。
又、図6に、図4及び図5に示すコンバイン1の後方拡大斜視図を示す。
前記フィードチェーン装置20は、前記本機フレーム2に対して回動軸線回りに回動可能とされている。
なお、本実施の形態においては、前記回動軸線は略垂直な方向に沿っている。
【0016】
具体的には、該フィードチェーン装置20は、前記本機フレーム2に対して前記回動軸線回り回動自在とされたFCレール部材21と、前記駆動源9に作動連結された駆動スプロケットを含むFC伝動機構22と、前記FC伝動機構22及び前記FCレール部材21に巻き回されたフィードチェーン23と、前記FCレール部材21の上方から前記フィードチェーン23に向けて付勢された穀稈挟持機構24と、前記FCレール部材21の車輌幅方向内側面に支持された内側カバー部材25とを備えている。
【0017】
前記FCレール部材21は、後端部が前記本機フレーム2に対して前記回動軸線回り回動可能に連結されている。
図7に、前記回動軸線近傍の拡大斜視図を示す。
又、図8に、前記FCレール部材21及び後述する前方機枠410の後方斜視図を示す。
【0018】
図7及び図8に示すように、本実施の形態においては、前記FCレール部材21は、前記フィードチェーン23の移動経路を画するレール本体211と、前記レール本体211の後端部から後方且つ車輌幅方向内方へ延在された支点部材215とを有しており、該支点部材215が前記回動軸線を画する枢支軸210を介して前記本機フレーム2に対して回動自在に連結されている。
【0019】
斯かる構成を備えることにより、平面視において前記回動軸線を前記フィードチェーン23の移動経路から車輌幅方向内方へ回避させることができ、従って、該回動軸線近傍にワラや塵等が堆積することを有効に防止できる。
さらに、平面視において前記回動軸線を前記フィードチェーン23の移動経路から車輌幅方向内方へ回避させることにより、前記フィードチェーン装置20の回動軌跡に干渉することなく、前記回動軸線の上方をカバー部材213で容易に覆うことができる(図9参照)。斯かるカバー部材213を備えれば、前記回動軸線近傍へのワラや塵等の堆積をより確実に防止することができる。
【0020】
好ましくは、図7及び図8に示すように、前記支点部材215は、前記レール本体211の内側面から車輌幅方向内方且つ後方へ略水平に延びる上面216と、前記レール本体211の内側面から前記上面216と略平行に延びる下面217(図9参照)と、前記上面216及び下面217の車輌幅方向内端エッジ同士を連結する内側面218とを有する箱形形状とし、前記枢支軸210を前記上面216及び前記下面217によって支持するように構成し得る。
斯かる構成を備えることにより、前記レール本体211が前記枢支軸210に対して剛性をもって支持され、従って、前記本機フレーム2に対する前記FCレール部材21の回動動作を安定して行うことができる。
なお、本実施の形態においては、図7に示すように、前記支点部材215は、本機側の後部水平フレーム201に連結された取付ステー201a及び後部垂直フレーム202に連結された取付ステー202aに、前記枢支軸210を介して回動自在に支持されている。
【0021】
前記内側カバー部材25は、前記FCレール部材21の前記回動軸線回りの回動位置に応じて、扱室の側方部分を閉塞する扱室形成位置と、前記扱室の側方部分を開放する扱室開放位置とをとり得るように構成されている。
図8に示すように、詳しくは、該内側カバー部材25は、前記扱室内に収容される扱胴の外周面に沿った形状を有する扱胴対向面250と、前記扱胴対向面250から車輌幅方向内方且つ下方へ延び、扱胴45の下方に配設される受網49の一部を支持する受網支持面251と、前記FCレール部材21の内側面と前記扱胴対向面250との間に延びる側方カバー面252とを有している。
【0022】
前記脱穀装置40は、前記扱室内に配設された扱胴45(下記図19参照)を有している。
前記扱胴45は、前記駆動源9に作動連結された状態で車輌前後方向に沿って配設される扱胴駆動軸46(下記図19参照)に相対回転不能に支持されている。
【0023】
ここで、前記コンバイン1における扱室構造について説明する。
前記扱室は、前記本機フレーム2に支持された脱穀機枠41と、前記フィードチェーン装置20の前記内側カバー部材25と、前記脱穀機枠41に連結される上カバー部材(図示せず)とによって形成される。
【0024】
図10に、前記内側カバー部材25を扱室形成位置に位置させた状態の前記脱穀機枠41近傍の上方斜視図を示す。
又、図11に、前記FCレール部材21を取り外した状態の前記脱穀機枠41及び前記内側カバー部材25の後方斜視図を示す。
【0025】
図10及び図11に示すように、前記脱穀機枠41は、扱室の前端部を画する前方機枠410を有している。
該前方機枠410は、車輌前方側から扱室内への穀稈の侵入を許容する穀稈入口用スリット411と、前記扱室前端部のうち前記スリット411より下方部分を画する下側前端部420とを含んでいる。
【0026】
図12〜図14に、それぞれ、前記内側カバー部材25を扱室形成位置に位置させた状態の前記下側前端部420近傍の後方斜視図,平面図及び側面図を示す。
図10〜図14に示すように、前記内側カバー部材25を扱室形成位置に位置させると、該内側カバー部材25の前端部が前記下側前端部420に当接し、これにより、扱室の側方部分が形成されるようになっている。
【0027】
図14に良く示されるように、前記下側前端部420は、前記内側カバー部材25の前端部に当接する当接領域420aと、該当接領域420aから上方へ延びる上方延在領域420bとを有している。
即ち、前記内側カバー部材25を扱室形成位置に位置させた際に、該内側カバー部材25における前端部の上端エッジよりも前記下側当接部420の上端エッジが高くなるように構成されている。
なお、本実施の形態においては、前記当接領域420a及び前記内側カバー部材25における前記前端部は共に、略垂直に延びる端面とされており、互いに面接触するように構成されている。
【0028】
斯かる構成によれば、前記脱穀装置40によって穀稈から脱離された被脱穀物のうち前記内側カバー部材25の前記側方カバー面252上に落下した被脱穀物が、車輌前方側へこぼれ出ることを、前記上方延在領域420bによって有効に防止することができる。
特に、前記フィードチェーン装置20による穀稈の搬送経路が、後方へ行くに従って上方に位置する後上がり傾斜とされている場合には、前記側方カバー面252も後上がり傾斜とされる。従って、該側方カバー面252上に落下した被脱穀物は車輌前方側へ転がるが、本実施の形態においては、前記上方延在領域420bによって、車輌前方側へ転がる被脱穀物が扱室から前外方へこぼれ出ることを有効に防止できる。
【0029】
好ましくは、図13に示すように、前記内側カバー部材25の前端部と前記下側前端部420との当接境界線420Lを、平面視において、車輌幅方向外方から内方へ行くに従って車輌後方に位置するように傾斜させることができる。
斯かる構成を備えることにより、前記フィードチェーン装置20の前記回動軸線回りの回動動作を確保しつつ、前記内側カバー部材25を扱室形成位置に位置させた際に該内側カバー部材25の前端部と前記下側当接部420との間に隙間が生じることを有効に防止できる。
【0030】
さらに、好ましくは、図11及び図12に示すように、前記内側カバー部材25の前端部と前記下側前端部420との当接境界線420Lを、後面視において、車輌幅方向外方から内方へ向かって下方へ傾斜させることができる。
斯かる構成を備えることにより、前記側方カバー面252上を車輌前方へ転がり、前記上方延在領域420bによってせき止められた被脱穀物を、確実に扱室内に案内させることができる。
【0031】
なお、本実施の形態においては、図12に示すように、前記下側前端部420は、前記受網49の前端部を支持する受網支持領域421と、前記スリット411及び前記受網支持領域421の間に延びる中央移行領域422と、前記受網支持領域421から前記フィードチェーン装置20に近接するように車輌幅方向外方へ延びる側方領域423と、前記スリット411及び前記側方領域423の間に位置する側方移行領域424とを有している。
そして、前記側方領域423が、前記当接領域420a及び前記上方延在領域420bを形成するように構成されている。
好ましくは、前記側方移行領域424のうち前記側方領域423に隣接する部分は、図12に示すように、後上がり傾斜面425とすることができ、これにより、前記フィードチェーン装置20による穀稈搬送をスムースに行うことができる。
【0032】
次に、前記揺動選別装置50について説明する。
図15及び図16に、それぞれ、前記揺動選別装置50の主要部の側面図及び斜視図を示す。
前記揺動選別装置50は、前記扱室に連通された揺動選別室内において、被脱穀物及び後述する二番還元物から穀粒を選別するように構成されている。
詳しくは、該揺動選別装置50は、車輌前後に揺動運動することで、被脱穀物及び二番還元物から穀粒を比重選別する揺動選別機構50Aと、前記揺動選別機構50Aに対して選別風を送出して被脱穀物及び二番還元物から穀粒を風選別する風選別機構50Bとを有している。
【0033】
前記揺動選別機構50Aは、前記脱穀装置40から流下される被脱穀物及び下記二番樋から搬送される二番還元物を受け止めるように該脱穀装置40の下方に配設されたフィードパン51と、前記脱穀装置40から直接流下する被脱穀物並びに前記フィードパン51から送られてくる被脱穀物及び二番還元物を受け、これらから穀粒を選別するチャフシーブ52と、該チャフシーブ52の後方に配設されたストローラック53とを備えている。
【0034】
図中符号55は、前記フィードパン51,前記チャフシーブ52及び前記ストローラック53を支持する揺動側板である。
好ましくは、前記ストローラック53を囲繞する保護枠(図示せず)を設け、該保護枠を前記揺動側板55に連結させることができる。
斯かる保護枠を設けることにより、組立時又はメンテナンス時等において、ストローラック53が破損することを有効に防止できる。
なお、当然ながら、前記保護枠を前記揺動側板55に一体形成することも可能である。
【0035】
前記風選別機構50Bは、前記揺動選別機構50Aに対して前斜め下方から後斜め上方へ抜ける選別風を送出するように構成されており、選別風によって該揺動選別機構50Aによる穀粒の選別を促進させ得るようになっている。
具体的には、該風選別機構50Bは、前記チャフシーブ52の前方且つ下方において、機体幅方向に沿った唐箕ファン用駆動軸570によって回転駆動される唐箕ファン56と、前記ストローラック53の上方において、機体幅方向に沿った吸引ファン用駆動軸590によって回転駆動される吸引ファン57とを備えている。
【0036】
前記揺動選別装置50は、さらに、前記チャフシーブ52から落下した一番穀粒を集約させる一番樋58と、前記一番樋58の後方に配設され、前記チャフシーブ52の後方部分及び前記ストローラック53から落下した二番還元物を集約させる二番樋59とを備えている。
なお、本実施の形態においては、該揺動選別装置50は、前記チャフシーブ52と前記一番樋58との間にグレンシーブ54を有している。該グレンシーブ54は第2選別部として作用するものであり、例えば、網状体によって形成される。
【0037】
前記一番樋58に集約された一番穀粒は、一番コンベア58a及び揚穀コンベア58b(下記図19参照)を介して、前記グレンタンク6内に搬入されるようになっている。
前記グレンタンク6には、貯留された穀粒を外部に搬出させる穀粒排出機構が備えられている。
該穀粒排出機構は、図1〜図3及び下記図19に示すように、前記グレンタンク6の底部に設けられた排出コンベア6aと、該排出コンベア6aからの穀粒を上方へ搬送する縦排出オーガ6bと、基端部が前記縦排出オーガ6bの上端部に連通された横排出オーガ6cとを備えており、前記横排出オーガ6cの先端部に設けられた排出口を介して前記グレンタンク6内の穀粒を外部に排出させるように構成されている。
【0038】
一方、前記二番樋59に集約された二番還元物は、二番コンベア59a及び二番還元コンベア59b(下記図19参照)を含む二番還元装置によって、前記揺動選別室における前記扱胴回転方向下流側の側壁に設けられた還元口500(図15及び図16参照)から前記フィードパン51上に戻されるようになっている。
【0039】
ここで、前記フィードパン51の構造について説明する。
図17及び図18に、それぞれ、前記フィードパン51の平面図及び前方斜視図を示す。なお、図中、符号Fは前記コンバイン1の前進方向を示している。
図15〜図18に示すように、前記フィードパン51は、前記扱胴45の下方において揺動選別室の幅方向略全域に亘るように配設されたフィードパン本体510と、該フィードパン本体510の上面に設けられたメインリード板520及びサブリード板530とを有している。
【0040】
前記フィードパン本体510は、車輌後方へ行くに従って上方に位置するように形成された波状部511が車輌前後方向に複数並列されており、これにより、被脱穀物及び二番還元物を後方へ移送させ得るようになっている。
【0041】
前記サブリード板530は、前記還元口500が設けられた前記側壁に近接するように、前記フィードパン本体510の上面に設けられている。
該サブリード板530は、車輌前進方向Fを基準にして左下がりに傾斜されたサブリード傾斜面531を有している。
【0042】
前記メインリード板520は、前記サブリード板530より前記扱胴45の回転方向上流側に位置するように、前記フィードパン本体510の上面に設けられている。
該メインリード板520は、前記サブリード板530と同様に、車輌前進方向Fを基準にして左下がりに傾斜されたメインリード傾斜面521を有している。
図17及び図18に示すように、前記メインリード傾斜面521の上端エッジには、該メインリード傾斜面521と交差するように上方へ延びる振り分け面522が設けられている。
本実施の形態においては、該振り分け面522は、略垂直上方へ延びている。
【0043】
このように、本実施の形態においては、前記メインリード傾斜面521の上端エッジに前記振り分け面522を設けており、これにより、前記メインリード板520による被脱穀物及び二番還元物の分散効果が確実に得られるようになっている。
【0044】
即ち、前記メインリード板520は、前記扱胴45から流下する被脱穀物をメインリード傾斜面521によって車輌進行方向左側へ分散させるように、設置位置及び形状寸法が設定される。
他方、前記サブリード板530は、前記還元口500から戻される二番還元物を左右に分散させるように、設置位置及び形状寸法が設定される。
【0045】
しかしながら、揺動選別機構が前後揺動運動する中で、従来のメインリード板においては、メインリード傾斜面が単純な平板状とされている為、該メインリード傾斜面上に落下した被脱穀物の一部が慣性力によって車輌進行方向右側へ落ちたり、若しくは、前記還元口から戻された二番還元物の一部が前記メインリード傾斜面の上端エッジを乗り越えて該メインリード傾斜面上に落下し、該メインリード板より車輌進行方向左側へ落ちる虞があった。
従って、経験値によって、前記メインリード板及び前記サブリード板を最適位置及び最適形状に設定しても、所望の分散効果を得ることは困難であった。
【0046】
これに対し、本実施の形態においては、前述の通り、前記メインリード傾斜面521の上端エッジに前記振り分け面522を設けている。
従って、該メインリード傾斜面521上に落下した被脱穀物の一部が慣性力によって意に反して車輌進行方向右側へ落ちたり、若しくは、前記還元口500から戻された二番還元物の一部が意に反して前記メインリード傾斜面上に落下して該メインリード板より車輌進行方向左側へ落ちることを有効に防止でき、これにより、前記メインリード板520及び前記サブリード板530による分散効果を確実に得ることができる。
【0047】
好ましくは、前記メインリード傾斜面521の下端エッジの少なくとも一部と前記フィードパン本体510の上面との間、並びに、前記サブリード傾斜面531の下端エッジの少なくとも一部と前記フィードパン本体510の上面との間には、前記被脱穀物及び/又は前記二番還元物の車輌幅方向への移動を許容する間隙を設けることができる。
【0048】
本実施の形態においては、図17に示すように、前記サブリード板530は、前端部において前記フィードパン本体510に固着されており、前端部以外の部分においては前記サブリード傾斜面531の下端エッジと前記フィードパン本体510の上面との間に間隙が設けられている。
一方、前記メインリード板520は、前端部が前記フィードパン本体510の上面に固着された支持部材525を有しており、該支持部材525に前記メインリード傾斜面521が載置されている。
【0049】
なお、本実施の形態においては、該サブリード板530は、平面視において、前記サブリード傾斜面531が前記フィードパン本体510の右前方から左後方へ延びるように、前記フィードパン本体510に固着されている。
そして、前記メインリード板520は、平面視において、前記メインリード傾斜面521と前記サブリード傾斜面531との間に間隙Sが存する状態で、前記サブリード板530と略平行に配設されている(図17参照)。
【0050】
本実施の形態における前記コンバイン1は、前記構成に加えて、前記排藁搬送装置60によって機体後方へ搬送された排藁を切断する排藁切断装置70を備えている。
図19に、前記コンバイン1の伝動模式図を示す。
【0051】
図19に示すように、前記排藁切断装置70は、前記揺動選別装置50を駆動する揺動選別用プーリー伝動機構580から分岐された動力によって駆動されるようになっている。
詳しくは、前記コンバイン1は、前記駆動源9に作動連結された唐箕ファン用駆動軸570と、該唐箕ファン用駆動軸570に連結された前記揺動選別用プーリー伝動機構580と、前記揺動選別用プーリー伝動機構580から動力を分岐して前記排藁切断装置70における排藁カッター71へ伝達する排藁切断用プーリー伝動機構780とを備えている。
【0052】
前記唐箕ファン用駆動軸570は、両端部が前記揺動選別室から外方へ突出された状態で車輌幅方向に沿って配設されている。
該唐箕ファン用駆動軸570の右突出端部は前記駆動源9からの動力を入力する入力端部を形成し、且つ、左突出端部は前記揺動選別用プーリー伝動機構580へ動力を出力する出力端部を形成している。
【0053】
前記揺動選別用プーリー伝動機構580は、前記揺動選別室を画する車輌左側の側壁に支持されている。
具体的には、該揺動選別用プーリー伝動機構580は、図4,図5及び図19に示すように、前記唐箕ファン用駆動軸570の出力端部に相対回転不能に支持された揺動選別用駆動プーリー581と、前記一番コンベア58aに作動連結された状態で車輌幅方向左端部が前記側壁から外方へ突出された一番コンベア用駆動軸582と、前記一番コンベア用駆動軸582の左端部に相対回転不能に支持された一番コンベア用駆動プーリー583と、前記二番コンベア59aに作動連結された状態で車輌幅方向左端部が前記側壁から外方へ突出された二番コンベア用駆動軸584と、前記二番コンベア用駆動軸584の左端部に相対回転不能に支持された二番コンベア用駆動プーリー585と、前記揺動選別用駆動プーリー581,前記一番コンベア用駆動プーリー583及び前記二番コンベア用駆動プーリー585に巻き回された揺動選別用ベルト586と、車輌幅方向左端部が前記側壁から外方へ突出するように車輌幅方向に沿って配設されたカウンター支持軸587と、前記揺動選別用ベルトが巻き回された状態で前記カウンター支持軸の突出端部に支持されたカウンタープーリー588と、前記カウンタープーリー588より車輌幅方向内方側において該カウンタープーリー588と一体回転するように前記カウンター支持軸587に支持された吸引ファン用出力プーリー589と、吸引ファン57に作動連結された状態で車輌幅方向左端部が前記側壁から外方へ突出された吸引ファン用駆動軸590と、該吸引ファン用駆動軸590に相対回転不能に設けられた吸引ファン用駆動プーリー591と、前記吸引ファン用出力プーリー589及び前記吸引ファン用駆動プーリー591に巻き回された吸引ファン用ベルト592とを備えている。
【0054】
図20〜図22に、それぞれ、前記排藁切断用プーリー伝動機構780近傍の拡大側面図,前方斜視図及び後方斜視図を示す。
図19〜図22に示すように、該排藁切断用プーリー伝動機構780は、車輌幅方向に沿って配設されたカッター用動力取出軸781と、前記揺動選別用ベルト586が巻き回された状態で前記動力取出軸781に支持されたカッター用動力取出プーリー782と、前記カッター用動力取出プーリー782と一体的に回転するように前記動力取出軸781に支持されたカッター用出力プーリー783と、前記排藁カッター71に作動連結された状態で車輌幅方向に沿って配設されたカッター軸784と、前記カッター軸784に相対回転不能に設けられたカッター用駆動プーリー785と、前記出力プーリー783及び前記駆動プーリー785に巻き回されたカッター用ベルト786とを備えている。
なお、本実施の形態においては、前記カッター用動力取出プーリー782は前記カッター用動力取出軸781に相対回転不能に支持され、且つ、前記カッター用出力プーリー783は前記カッター用動力取出プーリーより車輌幅方向外方において前記カッター用動力取出軸781に相対回転不能に支持されている。
【0055】
さらに、該排藁切断用プーリー伝動機構780は、図20〜図22に示すように、前記動力取出軸781が相対回転自在に内挿される支持パイプ790と、前記支持パイプ790を本機側の部材に連結する第1及び第2連結部材791,792とを備えている。
前記第1及び前記第2連結部材791,792は、前記動力取出軸781の軸線を基準にして、周方向に異なる位置で前記本機側の部材に連結されるように構成されている。
【0056】
このように、本実施の形態においては、前記カッター用動力取出軸781を支持する前記支持パイプ790が、前記第1及び第2連結部材791,792によって両持ち支持されており、従って、前記揺動選別用ベルト586及び前記カッター用ベルト786のベルト張力や前記各プーリーの駆動反力に抗して前記支持パイプ790を安定して支持することができ、これにより、前記排藁切断用プーリー伝動機構780の作動安定化を図ることができる。
【0057】
本実施の形態においては、前記第1連結部材791は、一端部が前記支持パイプ790の外周面に固着され且つ他端部が本機の後部垂直フレーム202に取付ステーを介して連結されている。
そして、前記第2連結部材792は、一端部が前記支持パイプ790の外周面に固着され且つ他端部が前記側壁に連結されるように、車輌背面視においてL型形状とされている。
詳しくは、該第2連結部材792は、図22に示すように、基端部が前記側壁に連結された状態で車輌幅方向外方に延びる連結部792aと、該連結部792aの自由端部から前記側壁と略平行に延びる支持部792bであって、自由端部が前記支持パイプ790の外周面に固着された支持部792bとを有している。
【0058】
好ましくは、前記カウンター支持軸587の車輌幅方向外端部と前記第2連結部材792とを連結する第3連結部材793を備えることができる。
斯かる第3連結部材793を備えることにより、前記支持パイプ790をさらに安定的に支持できると共に、前記カウンター支持軸587の支持安定化も図ることができる。
本実施の形態においては、図22に示すように、該第3連結部材793は、前記第2連結部材の前記支持部792bと前記カウンター支持軸587の車輌幅方向外端部とを連結する板状部材とされている。
好ましくは、図20に示すように、前記第3連結部材793は、該カウンタープーリー588を基準にしてベルト伝動方向上流側及び下流側にそれぞれ位置する前記カッター用動力取出プーリー782及び前記二番コンベア用駆動プーリー585の間に延びた状態で、前記カウンタ支持軸587を支えるように構成される。
斯かる構成を備えることにより、前記カウンタープーリー588が前記揺動選別用ベルト586の張力に抗した状態で、より安定的に支持され得る。
【0059】
次に、前記排藁搬送装置60について説明する。
図23〜図25に、それぞれ、前記排藁搬送装置60を含む前記コンバイン1の平面図,背面図及び後方斜視図を示す。
該排藁搬送装置60は、前記フィードチェーン装置20から受け継いだ脱穀済の排藁を後方へ搬送するように構成されている。
【0060】
具体的には、該排藁搬送装置60は、図23〜図25に示すように、前記フィードチェーン装置20から排藁の株元を受け継ぐ株元搬送チェーン機構61と、前記株元搬送チェーン機構61の直下に位置し、排藁の株元を該株元搬送チェーン機構61との間で挟持し得るように該株元搬送チェーン機構61に向けて付勢された挟扼杆62とを備えている。
【0061】
前記株元搬送チェーン機構61は、図23〜図25に示すように、前端部が前記フィードチェーン装置20に近接され且つ後端部が前記フィードチェーン装置20から離間するように、車輌前後方向に沿った車輌長手線に対して変位されている。
【0062】
詳しくは、図23〜図25に示すように、該株元搬送チェーン機構61は、前端部に設けられた排藁株元用駆動部材610と、後端部に設けられた排藁株元用従動部材611と、前記排藁株元用駆動部材610及び前記排藁株元用従動部材611に巻き回された排藁チェーン612とを有している。
なお、図24及び図25において、前記排藁チェーン612は、その移動軌跡を示している。
前記排藁株元用駆動部材610は、プーリー伝動機構480及びギヤ伝動機構485を介して、前記扱胴駆動軸46に作動連結されており、前記扱胴45が回転駆動されると前記株元搬送チェーン機構61も作動するようになっている(図19,図23及び図25参照)。
【0063】
図26(a)及び(b)に、それぞれ、前記排藁チェーン612の部分拡大前方斜視図及び部分拡大後方斜視図を示す。
図26に示すように、本実施の形態においては、前記排藁チェーン612は、車輌前方側に位置する前側排藁チェーンリンク613と、車輌後方側に位置する後側排藁チェーンリンク614と、前記前側排藁チェーンリンク613及び前記後側排藁チェーンリンク614を連結する枢支ピン615とを含んでいる。
【0064】
前記後側排藁チェーンリンク614は全て、外方へ突出された突起を有する突起付きリンク616aとされている。
これに対し、前記前側排藁チェーン613は、外方へ突出された突起を有する突起付きリンク616aと、前記突起が設けられていない突起無しリンク616bとを含んでおり、該突起付きリンク616a及び突起無しリンク616bが交互に配設されている。
【0065】
斯かる構成を備えることにより、排藁の穂先搬送遅れに起因する搬送姿勢の悪化を有効に防止でき、且つ、前記フィードチェーン装置20から前記株元搬送チェーン機構61への排藁の確実な受け継ぎが可能となる。
即ち、前記扱室から前記排藁搬送装置60へ受け継がれる排藁の姿勢が穂先遅れ傾向の場合には、排藁の株元側を搬送する前記株元搬送チェーン機構61の搬送速度に対して排藁の穂先側を搬送する前記補助搬送機構63の搬送速度を大きくして排藁の穂先側を強制的に先行させて該排藁の姿勢を整えるのであるが、本実施の形態におけるように、前記前側排藁チェーンリンク613を、交互に配設された前記突起付きリンク616a及び前記突起無しリンク616bによって形成することにより、排藁の穂先側がチェーンリンク613に対して相対移動し得る範囲を拡大でき、これにより、排藁の穂先搬送遅れに起因する搬送姿勢の悪化を有効に防止することができる。
さらに、前記株元搬送チェーン機構61側の前記後側排藁チェーンリンク614が全て前記突起付きリンク616aとされているので、前記フィードチェーン装置20から前記株元搬送チェーン機構61への排藁の受け継ぎも確実に行われる。
【0066】
図27に、前記排藁搬送装置60のみの背面図を示す。
又、図28〜図30に、それぞれ、前記排藁搬送装置60の前端部近傍における前記コンバイン1の平面図,背面図及び後方斜視図を示す。
なお、図28〜図30においては、前記ギヤ伝動機構485を削除している。
又、前記排藁チェーン612は、その移動軌跡を図示している。
【0067】
図27〜図30に示すように、前記挟扼杆62は、車輌背面視において、前端部が前記扱室からの排藁の排出経路に干渉しないように配設されている。
具体的には、背面視において、前記挟扼杆62の前端部が前記内側カバー部材25の後方端の輪郭内に位置するように構成されている。
斯かる構成を備えることにより、前記フィードチェーン装置20から前記株元搬送チェーン機構61へ受け継がれる排藁を前記挟扼杆62の上方に位置させることができ、従って、前記フィードチェーン装置20から前記株元搬送チェーン機構61へ排藁を確実に案内させることができる。
【0068】
即ち、前記扱室から車輌後方へ出てくる際の排藁の姿勢は、前記内側カバー部材25によって画される。つまり、前記扱室からの排藁の出口位置は、前記内側カバー部材25の後端部によって画される。
従って、前記挟扼杆62の前端部を、背面視において、前記内側カバー部材25の後端部の輪郭内に位置させることにより、前記扱室から車輌後方へ搬送される排藁が前記挟扼杆62の前端部に引っ掛かったり、又は、該排藁が前記挟扼杆62の下方へもぐり込みという不都合を防止でき、これにより、前記フィードチェーン装置20から前記株元搬送チェーン機構61への排藁の移送を効率的に行うことができる。
【0069】
好ましくは、前記挟扼杆62の前端部を、前記内側カバー部材25の後端面255に近接させることができる。
斯かる構成を備えることにより、前記フィードチェーン装置20から前記株元搬送チェーン機構61への排藁の移送をより効率的に行うことができる。
【0070】
本実施の形態においては、前記挟扼杆62は、前記株元搬送チェーン機構61の直下に位置する挟持部621と、前記挟持部621から前方へ延びるガイド部622であって、前記フィードチェーン装置20に沿ったガイド部622とを有している。
そして、前記ガイド部622の先端部が、背面視において、前記内側カバー部材25の後端部の輪郭内に位置されている。
斯かる構成を備えることにより、排藁を前記フィードチェーン装置20から前記株元搬送チェーン機構61へ確実に案内させることができる。
【0071】
好ましくは、前記ガイド部622の先端部は、先端側へ行くに従って下方に位置するように構成される。
斯かる構成を備えることにより、前記フィードチェーン装置20による排藁の搬送位置と、前記株元搬送チェーン機構61による排藁の搬送位置とが上下に変位されていても、排藁を確実に株元搬送チェーン機構61へ案内することができる。
【0072】
図23〜図30に示すように、本実施の形態においては、前記排藁搬送装置60は、前記構成に加えて、前記株元搬送チェーン機構61と共働して、排藁を車輌後方へ搬送する補助搬送機構63を備えている。
【0073】
該補助搬送機構63は、前記株元搬送チェーン機構61より車輌前方側において該株元搬送チェーン機構61と略平行に配設されており、該株元搬送チェーン機構61と同期駆動された状態で排藁の穂先側を搬送し得るように構成されている。
【0074】
詳しくは、前記株元搬送チェーン機構61は、図23及び図25に示すように、後端部寄りの位置に、前記補助搬送機構63へ回転動力を出力する為の出力部材619を有している。
そして、該補助搬送機構63は、図23及び図25に示すように、後端部に設けられた排藁穂先用駆動部材630であって、前記株元搬送チェーン機構61の出力部材619から回転動力を入力する排藁穂先用駆動部材630と、前端部に設けられた排藁穂先用従動部材631と、前記排藁穂先用駆動部材630及び前記排藁穂先用従動部材631に巻き回された排藁ベルト632とを有している。
なお、本実施の形態においては、前記排藁ベルト632には、複数のタイン633が付設されている。
本実施の形態においては、該タイン633はゴム製とされており、前記排藁ベルト632と一体とされている。
【0075】
このように、前記補助搬送機構63は、前記株元搬送チェーン機構61に対して略平行な状態で該株元搬送チェーン機構61に一体的に連結されている。
そして、本実施の形態においては、図28に示すように、前記補助搬送機構63の搬送開始点63S(前記排藁ベルト632の最前端位置)が、前記株元搬送チェーン機構61の搬送開始点61S(前記排藁チェーン612の最前端位置)よりも前方に位置するように、互いに連結された該株元搬送チェーン機構61及び該補助搬送機構63の前記フィードチェーン装置20に対する傾斜角が画されている。
【0076】
斯かる構成を備えることにより、前記補助搬送機構63が前記株元搬送チェーン機構61と同期駆動されるように構成しつつ、該補助搬送機構63が前記扱室から出てきた排藁の穂先側を早くつかむことができる。
従って、前記補助搬送機構63による排藁の穂先側搬送が遅れることを有効に防止でき、これにより、排藁搬送姿勢の向上を図ることができる。
【0077】
好ましくは、図27に示すように、前記排藁穂先用駆動部材630と前記出力部材619との上下位置を略同一としつつ、前記補助搬送機構63の搬送開始点が前記株元搬送チェーン機構61の搬送開始点よりも下方に位置するように、前記補助搬送機構63及び前記株元搬送チェーン機構61を配設させることができる。
斯かる構成を備えることにより、前記扱室から出てきた排藁の穂先側が極端に下方に垂れ下がっていたとしても、前記補助搬送機構63によって排藁の穂先側を確実に搬送させることができる。
【0078】
さらに、本実施の形態においては、前記排藁搬送装置60は、前記補助搬送機構63による排藁の穂先搬送を効率的に行わせる為に、前記構成に加えて、図23,図27及び図28等に示すように、前記補助搬送機構63より下方において該補助搬送機構63と略平行に配設された補助ガイド杆64を備えている。
【0079】
図29及び図30に示すように、前記補助ガイド杆64は、前記挟扼杆62より下方に位置しており、且つ、前端部が平面視において該挟扼杆62と交差する位置まで延びている。
斯かる構成を備えることにより、前記挟扼杆62によって排藁の株元を前記株元搬送チェーン機構61へ案内しつつ、前記補助ガイド杆64によって排藁の穂先側を前記補助搬送機構63に案内させることができ、従って、前記排藁搬送装置60による排藁の搬送姿勢を向上させることができる。
斯かる構成は、特に、前記扱室から出てきた排藁の穂先側が極端に下方へ垂れ下がる場合において有効である。
【0080】
好ましくは、前記補助ガイド杆64は、前端部が下方へ曲げられた湾曲形状とされ得る。
このように、前記補助ガイド杆64の前端部を下方へ曲げることにより、扱室から出てきた排藁の穂先側が該補助ガイド杆64に当たったり、若しくは、前記排藁の穂先側が該補助ガイド杆64の下側へもぐり込むことを有効に防止できる。
【0081】
なお、本実施の形態においては、図28及び図30に示すように、前記補助ガイド杆64は、前記補助搬送機構63と略平行な状態で前端部が前記フィードチェーン装置20の内側面近傍まで延ばされている。
好ましくは、前記補助ガイド杆64は、平面視において、前記補助搬送機構63と前記株元搬送チェーン機構61との間で、且つ、該補助搬送機構63寄りに設けられる。斯かる構成を備えることにより、前記補助搬送機構63が、前記補助ガイド杆64で支えられた排藁の穂先側に有効にガイド作用を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態が適用されたコンバインの斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すコンバインの左側面図である。
【図3】図3は、図1及び図2に示すコンバインの正面図である。
【図4】図4は、図1〜図3に示すコンバインの部分斜視図である。
【図5】図5は、図4の側面図である。
【図6】図6は、図4及び図5の部分拡大斜視図である。
【図7】図7は、図1〜図6に示すコンバインにおけるフィードチェーン装置の回動軸線近傍の拡大斜視図である。
【図8】図8は、前記フィードチェーン装置及び脱穀機枠における前方機枠の後方斜視図である。
【図9】図9は、前記フィードチェーン装置の回動軸線近傍の拡大斜視図である。
【図10】図10は、前記フィードチェーン装置における内側カバー部材を扱室形成位置に位置させた状態の前記脱穀機枠近傍の上方斜視図である。
【図11】図11は、前記脱穀機枠及び前記内側カバー部材のみを示す後方斜視図である。
【図12】図12は、前記内側カバー部材及び前記前方機枠の後方斜視図である。
【図13】図13は、図12の平面図である。
【図14】図14は、図12及び図13の側面斜視図である。
【図15】図15は、前記コンバインにおける揺動選別装置の主要部を示す側面図である。
【図16】図16は、図15の斜視図である。
【図17】図17は、前記揺動選別装置におけるフィードパンの平面図である。
【図18】図18は、図17の前方斜視図である。
【図19】図19は、前記コンバインにおける伝動模式図である。
【図20】図20は、前記コンバインにおける排藁切断用プーリー伝動機構近傍の拡大側面図である。
【図21】図21は、図20の前方斜視図である。
【図22】図22は、図20及び図21の後方斜視図である。
【図23】図23は、前記コンバインの平面図であり、該コンバインにおける排藁搬送装置を示している。
【図24】図24は、図23の背面図である。
【図25】図25は、図23及び図24の後方斜視図である。
【図26】図26(a)及び(b)は、それぞれ、前記排藁搬送装置における排藁チェーンの部分拡大前方斜視図及び部分拡大後方斜視図である。
【図27】図27は、前記排藁搬送装置の背面図である。
【図28】図28は、前記排藁搬送装置の前端部近傍における前記コンバインの平面図である。
【図29】図29は、図28の背面図である。
【図30】図30は、図28及び図29の後方斜視図である。
【符号の説明】
【0083】
1 コンバイン
2 本機フレーム
20 フィードチェーン装置
21 FCレール部材
210 枢支軸(回動軸線)
25 内側カバー部材
250 扱胴対向面
252 側方カバー面
41 脱穀機枠
410 前方機枠
411 穀稈入口用スリット
420 下側前端面
420a 当接領域
420b 上方延在領域
420L 内側カバー部材の前端面と下側前端面との当接境界線
421 受網支持領域
422 中央移行領域
423 側方領域
424 側方移行領域




 

 


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