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発明の名称 コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−74936(P2007−74936A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−264357(P2005−264357)
出願日 平成17年9月12日(2005.9.12)
代理人 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
発明者 宮本 彰 / 桐畑 俊紀
要約 課題
穀稈を脱穀した後の排藁の搬送に伴う動作不良を招くことがなく安定した排藁処理を行うことができ作業性とメンテナンス性に優れたコンバインを提供する。

解決手段
フィードチェン7から脱穀された排藁を受けて排藁処理部へ搬送する排藁ガイド棒300の先端部を、フィードチェン7の終端部の内側近傍に配置して、排藁ガイド棒300の先端部にて排藁の株元部を受けるようにしたコンバインにおいて、排藁ガイド棒300の先端部とクリンプ網の終端縁部との間に形成される空間内に排藁の株元部を案内する排藁ガイド体330を配置した。
特許請求の範囲
【請求項1】
脱穀部の扱胴とクリンプ網との間に穂先部を配置した状態にて脱穀される穀稈を移送させるフィードチェンと、同フィードチェンから脱穀された排藁を受けて排藁処理部へ搬送する排藁搬送部とを具備し、
同排藁搬送部に設けた排藁ガイド棒の先端部を、フィードチェンの終端部の内側近傍に配置して、同排藁ガイド棒の先端部にて排藁の株元部を受けるようにしたコンバインにおいて、
排藁ガイド棒の先端部と、クリンプ網の終端縁部との間に形成される空間内に、排藁の株元部を案内する排藁ガイド体を配置したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
排藁ガイド体は、排藁ガイド棒の先端部分の軸に沿わせて伸延させると共に、始端部は、クリンプ網の終端縁部の近傍でかつフィードチェンの近傍位置に配置する一方、終端部は、フィードチェンの谷部の高さと略同一レベルに配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、その車体上の脱穀部で脱穀処理された排藁を後方の排藁処理部へ搬送するための排藁搬送部を備えたコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインの脱穀部には略円筒状の脱穀室が設けられ、その内部で回転駆動される扱胴が支持される。その扱胴の下部側にはフィードチェンを介して供給される穀稈から脱穀された穀粒を受けるためのクリンプ網が張設されている。そして、前記脱穀部下流の出口側板には、フィードチェンを介して搬送され扱胴の回転により脱穀処理された排藁を通過させるための排藁通過部が形成されている。脱穀部で脱穀された排藁は、排藁通過部でその脱穀部の機体後部に配設された排藁チェンに挟持されて後方の排藁処理部に搬送される。排藁チェンの前部にはその先部が略くの字状などに屈曲して伸延するように形成された排藁ガイド棒が配設され、排藁ガイド棒を介して排藁チェンの下部面と排藁ガイド棒との間に供給される排藁を挟持して機体後部の排藁処理部に搬送するようになっている。
【0003】
このように脱穀室からその後部に搬出される排藁がフィードチェンの終端側から排藁チェンに受け継がれて下流側の排藁処理部へと搬送される際に、排藁から落下される藁屑類などが排藁通過部やその周辺などに停滞するのを防止する技術に関連して、例えば以下のようなものが提案されている。
【0004】
特許文献1には、脱穀室を画成する出口側板の後方に脱穀処理された排藁から分離する穀粒を回収する4番樋を設けるようにしたコンバインにおいて、出口側板の排藁通過部と4番樋との間にこれら排藁通過部と4番樋とを連絡して排藁から分離した穀粒及び藁屑の溜りを防止するための受継体を設けるようにしたコンバインが開示されている。
【0005】
特許文献2には、排藁ガイド棒をガイド筒内に摺動可能に嵌装して伸縮自在に構成すると共に、該摺動方向と略同一方向に回転駆動可能な円環状駆動部材の駆動に伴って該排藁ガイド棒を伸縮させ、これに連動して排藁処理部の排藁カッター室のカバーを開閉可能にしたコンバインの排藁ガイド部が提案されている。
【特許文献1】特開平9−289828号公報
【特許文献2】特開2004−194522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記従来の技術のものは以下のような課題があった。すなわち、従来の特許文献1や特許文献2に記載のコンバインでは、扱胴の下部に配置されたクリンプ網押さえの下流側の空間に比較的軟弱な穀稈がささり込んで排藁ガイド棒に引っかかったり、藁屑類などがこの空間に溜まったりしやすく、動作不良やこの動作不良によるメンテナンスの増加などを招き易いという欠点があった。
【0007】
特に特許文献1の受継体を設けたコンバインでは、前記受継体が排藁ガイド棒に対してその有効面積部分を的確にカバーしていないために、受継体周囲からこぼれ出た穀粒や藁屑類が滞留して、フィードチェンを介して脱穀部から順次供給される穀稈を排藁ガイド棒に導入する際に受け渡される穀稈が乱れるという問題があった。
【0008】
また、特許文献2に記載のコンバインの排藁ガイド部では、排藁ガイド棒をガイド筒内に摺動可能に嵌装して伸縮自在に構成するので、この排藁ガイド棒の先端部周辺に脱穀された穀稈の先部が巻き込まれ易くなるため排藁処理を安定して行えない場合があるという課題があった。
【0009】
本発明は前記従来の課題を解決するためになされたもので、比較的軟弱な穀稈であっても、穀稈を脱穀した後の排藁の搬送に伴う動作不良を招くことがなく安定した排藁処理を行うことができ排藁処理における作業性とメンテナンス性に優れたコンバインを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)前記従来の課題を解決するためになされた本発明のコンバインは、脱穀部の扱胴とクリンプ網との間に穂先部を配置した状態にて脱穀される穀稈を移送させるフィードチェンと、同フィードチェンから脱穀された排藁を受けて排藁処理部へ搬送する排藁搬送部とを具備し、同排藁搬送部に設けた排藁ガイド棒の先端部を、フィードチェンの終端部の内側近傍に配置して、同排藁ガイド棒の先端部にて排藁の株元部を受けるようにしたコンバインにおいて、排藁ガイド棒の先端部と、クリンプ網の終端縁部との間に形成される空間内に、排藁の株元部を案内する排藁ガイド体を配置している。
【0011】
(2)本発明のコンバインは前記(1)において、排藁ガイド体は、排藁ガイド棒の先端部分の軸に沿わせて伸延させると共に、始端部は、クリンプ網の終端縁部の近傍でかつフィードチェンの近傍位置に配置する一方、終端部は、フィードチェンの谷部の高さと略同一レベルに配置したことにも特徴を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、排藁ガイド棒の先端部とクリンプ網の終端縁部との間に形成される空間内に排藁の株元部を案内する排藁ガイド体を配置しているので、比較的軟弱な穀稈であっても、動作不良を招くことがなく安定した排藁処理を行うことができ、排藁処理における作業性とメンテナンス性に優れたコンバインを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本実施形態のコンバインは、脱穀部の扱胴とクリンプ網との間に穂先部を配置した状態にて脱穀される穀稈を移送させるフィードチェンと、同フィードチェンから脱穀された排藁を受けて排藁処理部へ搬送する排藁搬送部とを具備し、同排藁搬送部に設けた排藁ガイド棒の先端部を、フィードチェンの終端部の内側近傍に配置して、同排藁ガイド棒の先端部にて排藁の株元部を受けるようにしたコンバインにおいて、排藁ガイド棒の先端部と、クリンプ網の終端縁部との間に形成される空間内に、排藁の株元部を案内する排藁ガイド体を配置している。これによって、脱穀部から排藁処理部に排藁を受け渡す際に動作不良を招くようなことがなく安定した排藁処理を行うことができる。こうして、排藁処理における作業性とメンテナンス性に優れたコンバインを提供できる。
【0014】
フィードチェンは、コンバイン前部の刈取部で刈り取られた穀稈を車体上の脱穀部に搬送するための無端ベルト状などに形成された穀稈搬送装置の一部である。この搬送装置においては、走行されるフィードチェンに対向して固定配置される挟扼杆とこのフィードチェンとによって、刈り取られた穀稈の株元側を挟扼し、この挟扼杆とフィードチェンとが対向した部分を穀稈が搬送される搬送経路としている。
【0015】
脱穀部は、コンバインの車体上に搭載された略円筒状の扱室を備え、その内部で回転駆動される扱胴を有しておりその円筒円周面に突設された扱刃で穀稈の穂先を扱きおろして脱穀処理がなされる。この脱穀部では、フィードチェンを介して供給される穀稈の株元側を拘束しつつ、穀稈の先端側が扱胴の下方に挿入されて、扱胴の回転により脱粒が行われ、扱胴の下部に設けられたクリンプ網を介して穀粒や藁屑等が漏下するようになっている。脱粒された後の排藁は、フィードチェンの後端部から排藁チェンを備えた排藁搬送部を介して排藁処理部に搬送されるようになっている。
【0016】
排藁ガイド棒は、排藁を脱穀部から排藁処理部に搬送するための無端ベルト状に回転する排藁チェンの上流側下端に沿って配置されている。この排藁ガイド棒の先端側は略くの字状などに屈曲して車体上に固定された基端部から延設されており、脱穀部からフィードチェンを介して排出された排藁をスムーズに排藁チェンに受け渡して導入する機能を有している。
【0017】
排藁ガイド体は、例えばステンレススチールやスチールなどの金属材やプラスチック材あるいはこれらの複合材などからなる細長の矩形板状体であって、車体上に設けられたガイド体支持部材などを介して取り付けられる。この矩形板状の排藁ガイド体が排藁ガイド棒の先端部とクリンプ網の終端縁部との間に形成される空間を覆うように取り付けられて、フィードチェンから受け渡される排藁の株元部を案内するようになっている。
【0018】
排藁処理部は、フィードチェンで搬送される排藁を受け継いで搬送するための排藁チェンや下流側の排藁カッターなどを内装した装置であり、排藁カッターで破砕された処理後の排藁は車体後部などから外部に放出されるようになっている。
【0019】
本実施形態のコンバインは、排藁ガイド体は排藁ガイド棒の先端部分の軸に沿わせて伸延させると共に、始端部はクリンプ網の終端縁部の近傍でかつフィードチェンの近傍位置に配置する一方、終端部はフィードチェンの谷部の高さと略同一レベルに配置することもできる。これによって、クリンプ網手前の網押さえより下流での穀稈がささり込む空間をなくすとともに、フィードチェンオープンも可能とすることができる。
【0020】
また、排藁ガイド体の終端位置はフィードチェンの谷のラインより高くなったり低くなったりすると、脱穀された穀稈の搬送乱れが大きくなる。しかし、排藁ガイド体の終端位置をフィードチェンの谷のラインと同一レベルにすることによって、排藁の搬送を安定かつ効率的に行うことが可能となる。なお、排藁ガイド棒先端をカバーする排藁ガイド体の有効面積が大きくなるほど、排藁がささり込んだり藁屑類が詰まったりする不要な空間を減らすことができ、改善効果は大きくなる。例えば、排藁ガイド棒の直径Dに対してその2〜10倍の幅となるように平面視した排藁ガイド体の幅Hを設定することが好ましい。ここで排藁ガイド体の幅Hが2Dより少なくなると、排藁ガイド体でカバーできる範囲が極端に小さくなって所望の効果が得られず、逆に排藁ガイド体の幅Hが10Dを超えて大きくなると、フィードチェンを介して送り込まれる排藁の先部が排藁ガイド体の端部にひっかかって干渉しやすくなる場合があるので好ましくない。
【0021】
続いて実施例のコンバインについて図面を参照しながら具体的に説明する。図1はコンバインの全体側面図、図2は脱穀・選別装置の側面断面図である。
図1に示すように本実施例のコンバインはクローラ式走行装置1上に機体フレーム2を載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置(A)が昇降可能に配設されている。引起し・刈取装置(A)は前端に分草板3を突出して穀稈を分草する。
【0022】
引起し・刈取装置(A)後部に引起しケース4を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈刃5にて株元を刈り取る。それを上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置6にて後部へ搬送する。
この縦搬送装置6の上端から刈り取られた穀稈の株元がフィードチェン7に受け継がれて脱穀装置(B)内に穀稈を搬送し、該フィードチェン7後端には排藁搬送部16が配設され、排藁搬送部16後部下方に配設した排藁カッター装置(排藁処理部)17にて、搬送されてきた排藁を切断して圃場に放出している。脱穀装置(B)の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が配設され、グレンタンク12前部には運転部19が配設されている。
【0023】
図2に示すように、脱穀装置(B)は扱胴20と送塵口処理胴21が前後方向に横架され、扱胴20周囲に扱刃20a、20a・・が植設され、扱胴20下部周囲にはクリンプ網31を設けて籾や小さな藁くず等のみが漏下するようにしている。
前記送塵口処理胴21は、扱胴20後部のグレンタンク12側に扱胴20と平行に横架しており、扱胴20で処理できなかった枝梗付着粒等を処理して未処理物を後方に搬送して機外へ排出している。
【0024】
次に、図3に示すコンバインの動力伝達構成図を用いてコンバインの駆動構成を説明する。エンジン(E)の左右方向に出力軸91を突出し、該出力軸91の一端をギアケース90に入力する。該ギアケース90よりプーリ、ベルトを介してミッションケースに動力を伝えて走行装置を駆動する。また、ギアケース90内の作業クラッチを介して、機体前部に配設した引起し、刈取装置(A)に動力を伝達すると同時に、脱穀装置(B)や揺動選別装置(C)や排藁処理部等を駆動する。前記ギアケース90から後方へ突出した出力軸よりプーリ、ベルトを介して送塵口処理胴21、及び扱胴20を駆動している。
【0025】
また、前記ギアケース90より側方に駆動軸92を突出し、該駆動軸92の端部を機体の左側部に配する動力伝達部に入力して、プーリ、ベルトを介して後方に伝達している唐箕35、一番コンベア22に動力を伝達するようにしている。更に、前記一番コンベア22のコンベア軸97には、プーリ96とは別に第二プーリ98を嵌合しており、該第二プーリ98にベルトを巻回して、二番コンベア23、揺動選別装置(C)の揺動本体51や排出用の排風ファン30や排藁カッター装置17を駆動している。後方の機体後部に配設する結束装置に動力を伝達することもできる。
【0026】
前記一番コンベア22の他側にベベルギアを介して揚穀コンベア13を駆動しており、一番コンベア22によって搬送された籾は揚穀コンベア13を介してグレンタンク12に搬送している。また、前記二番コンベア23の他端部に、ベベルギアを介して還元コンベア69を駆動する。該還元コンベア69の他端の排出口は揺動選別装置(C)のクリンプ網31の前部に臨ませて配置し、二番物を還元して、再度選別を行うようにしている。
【0027】
一方、エンジンEの右側に突出する出力軸91より、プーリやベルトや連動軸やベベルギアを介して排出コンベア93に動力を伝達し、更に、縦コンベア94、排出オーガ95を駆動できる構成として、グレンタンク12内に貯留した籾を排出可能としている。
【0028】
そして、図2に示すように、脱穀装置(B)下方には揺動選別装置(C)が配設され、揺動選別装置(C)は揺動本体51による比重選別と唐箕35による風選別により一番物と二番物と藁くず等に選別を行うものであり、揺動本体51を合成樹脂により構成して軽量化を図り、短時間で容易に製作できるようにしている。揺動本体51の前端部を扱胴20の前端下方に配置し、揺動本体51の後端を送塵口処理胴21の後部下方まで延出している。
【0029】
揺動本体51の前下部に枢支軸52を設けて後部をクランク軸53に枢支して、クランク軸53の回動により揺動するように構成されている。さらに、揺動本体51は、前部にはグレンパン58を形設し、その後下部を一段下げて底部59を、底部59の前部に選別風導入口60を開口している。底部59の後部より後方を下方に膨出して膨出部61を成形し、該膨出部61には落下口67、68を前後に開口している。
【0030】
また、グレンパン58の上面にラック56を載置し、選別風導入口60から導入されるプレファン41からの風をラック56と底部59との間を通り、チャフ部55上に搬送される籾を風で選別するようにしている。そして、前記ラック56の後部にフルイ線70を後方へ突出して配置し、その後下部に複数のチャフフィン54、54・・を横設するチャフ部55を配設し、チャフ部55下部位置においてグレンシーブ57を配設している。
【0031】
そして、前記揺動選別装置(C)の風選別を行う唐箕35は、揺動本体51の前部下方(前記選別風導入口60とグレンシーブ57始端部の間位置下方)に配設する。唐箕35の後方に順に、精粒を搬送する一番コンベア22、二番物を搬送する二番コンベア23とを配設している。
【0032】
以上のように揺動選別装置(C)にて選別された後の一番物は一番コンベア22の流穀板28上に落ちて、揚穀コンベア13を介して脱穀装置(B)側方に配置したグレンタンク12に貯留される。さらに、二番物は二番コンベア23の流穀板29上に落ちて、図示しない二番還元コンベアによって揺動選別装置(C)の上方に配設するクリンプ網31の前部へ還元されて再度選別され、塵埃等は排風ファン30によって吸引されて後方より排出される。
【0033】
ここで、排風ファン30は図2に示すようにカバー81に被装され、揺動本体51の後部上方位置に横設するフレーム82に支持され、藁屑を吸引した排風を後方に送風し、ガイドプレート80に沿って排藁カッター装置17を配設する排藁カッター室内に排藁を搬送している。
【0034】
次に、排藁搬送部16を示す平面図一部断面図を図4に、排藁搬送部16における補助チェン45を示す側面図一部断面図を図5に示す。排藁搬送部16は、排藁チェン32と補助チェン45により構成され、排藁チェン32と補助チェン45の後部を中央方向に向けている。
【0035】
排藁チェン32は支持フレーム133に支持され、該支持フレーム133の前端部に入力スプロケット134を配設し、後部に従動スプロケット136を枢支している。排藁チェン32の後部には側方に枢支管137を突出し、該枢支管137の内部に伝動軸138を枢支して伝動軸138の排藁チェン32側端部に伝動スプロケット139を嵌合して、伝動スプロケット139と入力スプロケット134と従動スプロケット136にチェン140を巻回している。また、前記入力スプロケット134は入力軸142を嵌合しており、該入力軸142の端部にはベベルギア184(図3参照)を嵌合しており、排藁チェン32に動力を伝達している。
【0036】
補助チェン45前部は、排藁チェン32の支持フレーム133前部より側方に突出するステー146に固定する。一方、補助チェン45後部は枢支管137の他端に固設して、左右をカバー147147によって被装している。前記枢支管137内部の伝動軸138の他端を補助チェン45内部に挿入して伝動スプロケット148を嵌合し、補助チェン45に動力を伝達している。また、図5に示すように補助チェン45の前部には前後方向に摺動自在に従動スプロケット150を配設しており、該従動スプロケット150と伝動スプロケット148との間にチェン149を巻回し、その外周面には複数のタイン160、160・・を具備している。
【0037】
ここで、排藁搬送部16への動力伝達構成は図3に示すように、脱穀装置(B)内の扱胴20の駆動軸99の後部には駆動プーリ180を嵌合し、該駆動プーリ180の側部に配設するカウンター軸181の前部に嵌合する伝動プーリ182との間にベルト183を巻回して動力を伝達している。一方、カウンター軸181の後端部には前記のようにベベルギア184を嵌合しており、該ベベルギア184を介して排藁チェン32の入力軸142を駆動している。
【0038】
図6に示すように、排藁搬送部16は排藁カッター装置17などの排藁処理部を内蔵する排藁カッター室200上方に配設され、排藁搬送部16の上部を上部カバー210によって被装されている。上部カバー210は、前後方向に長く構成して、排藁搬送部16上部と排藁カッター室200の上部に配設する投入口201の上部を被装している。投入口201の前上部には排藁ガイド部202が配設されている。この排藁ガイド部202の排藁ガイド棒300を排藁チェン32に沿うように後方右側に向けて、排藁ガイド部202の途中部を投入口201の上部を通過させて後端部を機体後部まで延出させて配置している。
【0039】
図7は排藁ガイド棒300の先端部とクリンプ網31の終端縁部との間の空間に覆設された排藁ガイド体330を示す斜視図であり、図8はその平面図であり、図9はその正面図である。
図7〜図9に示されるように排藁ガイド体330は、その上流側のフィードチェン7後端側に対向する部分が幅広に形成され、排藁チェン32側の部分がやや幅狭となるように形成されたステンレススチールなどの金属板であって、その一側端側(外側端縁部)がフィードチェン7の後側のスプロケット7aを支持する支持部材331に、内側方へ張り出し状に連設されることで、排藁ガイド棒300の先端部とクリンプ網31の終端縁部(クリンプ網押さえの後端)との間の空間を覆う位置に固定されている。
【0040】
また、図9に示すように排藁ガイド体330は、排藁ガイド棒300の先端部分の軸に沿わせて伸延させると共に、その上流側となる始端部P1はクリンプ網31受けの終端縁部の近傍でかつフィードチェン7の近傍位置に配置され、その下流側となる終端部P2はフィードチェン7の谷部の高さと略同一レベルに配置される。このように排藁ガイド体330が配置されていることによって、排藁ガイド棒300とフィードチェン7後端側との空間内にフィードチェン7を介して送り込まれる排藁などが容易に入り込んでフィードチェン7を駆動させるスプロケット7aなどの動作不良を起こさないようにカバーしている。
【0041】
このように、排藁ガイド棒300の先端部とクリンプ網31の終端縁部との間に形成される空間内に排藁の株元部を案内する排藁ガイド体330を配置しているので、比較的軟弱な穀稈が排藁ガイド棒300とフィードチェン7後端側との空間内に入り込んで動作不良を招くようなことがなく安定した排藁処理を行うことができる。こうして、排藁処理における作業性とメンテナンス性に優れたコンバインを提供することができる。
【0042】
ここで、フィードチェン7は、終端部側(後端部側)を中心に始端部側(前端部側)を外側方へ回動させて、扱胴20の左側方を開放可能としており、この際、排藁ガイド体330も、支持部材331を介してフィードチェン7と一体的に外側方へ回動されるようにしている。
【0043】
従って、フィードチェン7を外側方へ回動させて、扱胴20の左側方を開放状態にして脱穀装置Bのメンテナンス等を行う際に、排藁ガイド体330がメンテナンス作業等に支障となることがなく、楽にメンテナンス作業等を行うことができる。
【0044】
さらに、本実施例に係る排藁ガイド部202は前記排藁ガイド体330を排藁ガイド棒300の上方に配置することに加えて、排藁ガイド棒300と、この排藁ガイド棒300を摺動自在に嵌合するガイド筒301とを備えるように構成することもできる。図10は本実施例における排藁ガイド部の側面図一部断面図である。図示するように、排藁ガイド棒300はガイド筒301から伸縮自在に構成され、排藁カッター装置17で切断作業を行うときには、収縮状態300’に、そのまま圃場に排出したり結束する場合には延伸状態300になる。
【0045】
ここで、排藁ガイド棒300の伸縮は電気的な駆動により行われるように構成している。すなわち、駆動モータ302の回転により、該駆動モータの駆動軸と噛合するギア機構(図示しない)を介して駆動スプロケット303を回転させる。駆動スプロケット303には、従動スプロケット304との間で円環状駆動部材であるガイド棒駆動チェン305が巻回されており、駆動モータ302の回転により、該ガイド棒駆動チェン305が移動するように構成している。
【0046】
ガイド棒駆動チェン305の上面一部には、取付穴306が開孔した第1凸部307が設けられており、該取付穴306には、前記排藁ガイド棒300の先端部に設けられた突起部300aとの間に、長矩形平板のリンク部材308が両端回動自在に連設されている。従って、ガイド棒駆動チェン305が図中右方に移動するとリンク部材308と共に排藁ガイド棒300が排藁カッター装置17のカッター側(図10中右方)に延伸する。
【0047】
駆動モータ302は作業者からスイッチによる操作が可能であり、駆動モータ302から延びるケーブル309が、排藁チェン32のフレーム310を支持する支持フレーム311上に付設されたコネクタ312に接続している。該コネクタ312からは図示しないケーブルにより、スイッチに接続する。
【0048】
ところで、ガイド棒駆動チェン305は、第1凸部307がガイド棒駆動チェン右寄位置のリミットスイッチ313に達すると、該第1凸部307が干渉し、駆動モータ302を停止させる。すなわち、所定の延伸状態300’になった時点で停止することができる。一方、ガイド棒駆動チェン左寄位置のリミットスイッチ314により排藁ガイド棒300が収縮した状態で停止することもできる。
【0049】
以上のように伸縮機構を有した排藁ガイド部202とすることによって、作業者はスイッチを排藁カッター装置17の使用、不使用に応じてスイッチ操作するだけで、排藁ガイド棒300が所定の延伸状態300’、収縮状態300まで自動的に移動し、かつ停止させることができる。なお、排藁ガイド体330を排ガイド棒300の先端に予め固定しておくことも可能であり、これによってフィードチェン7から排藁チェン32への排藁の受け渡しをさらに円滑かつ安定に行えるようにしてもよい。
【0050】
本発明は以上説明したように、排藁ガイド棒の先端部とクリンプ網の終端縁部との間に形成される空間内に排藁の株元部を案内する排藁ガイド体を配置して、この空間内に排藁などが入り込まないようにしたことを要旨とするもので、これに該当するものは本発明の権利範囲に属する。例えば、本実施例では、排藁ガイド体をガイド体支持部材を介して排藁ガイド棒とは離接して配置したが、排藁ガイド棒に溶接やボルト締めなどの接合手段により直接固定するようにしてもよい。この場合には、伸縮機構を設けた排藁ガイド棒の動きに追随してより広範囲の空間をカバーすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】コンバインの全体側面図である。
【図2】脱穀・選別装置側面断面図である。
【図3】脱穀、揺動選別装置への動力伝達構成図である。
【図4】排藁搬送部を示す平面図一部断面図である。
【図5】補助チェンを示す側面図一部断面図である。
【図6】コンバイン機体後部を示す部分側面図である。
【図7】排藁ガイド体を示す斜視図である。
【図8】排藁ガイド体周囲の構成を示す平面図である。
【図9】排藁ガイド体周囲の構成を示す正面図である。
【図10】排藁ガイド部の側面図一部断面図である。
【符号の説明】
【0052】
7 フィードチェン
16 排藁搬送部
17 排藁カッター装置(排藁処理部)
31 クリンプ網
32 排藁チェン
202 排藁ガイド部
300 排藁ガイド棒
301 ガイド筒
302 駆動モータ
330 排藁ガイド体
331 支持部材




 

 


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