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発明の名称 開閉操作部材
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−74920(P2007−74920A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−263562(P2005−263562)
出願日 平成17年9月12日(2005.9.12)
代理人 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
発明者 佐藤 昇一 / 宮本 宗徳 / 野上 哲
要約 課題
農業作業機のメンテナンス等について、性能は充実させつつも、作業が楽・操作がし易い、という観点から、農業作業機のメンテナンスのための開閉操作部材について、楽に作業ができ、操作がし易い開閉操作部材を提供する。

解決手段
作業部の一外側面に位置する被点検部、及び、該被点検部を覆うカバー45・46・47にそれぞれ開閉操作部材を設けて開放可能とする構成において、前記開閉操作部材自体を、その他の部分と異なる色に着色するとともに、前記開放操作部材自体若しくはその近傍に、解除手順を示す番号又は記号を付してある。
特許請求の範囲
【請求項1】
作業部の一外側面に位置する被点検部、及び、該被点検部を覆うカバーにそれぞれ開閉操作部材を設けて開放可能とする構成において、
前記開閉操作部材自体を、その他の部分と異なる色に着色するとともに、前記開放操作部材自体若しくはその近傍に、解除手順を示す番号又は記号を付してあることを特徴とする開閉操作部材。
【請求項2】
前記開放操作部材自体、または、その近傍に、開放方向を示す矢印を着色若しくは貼付していることを特徴とする請求項1に記載の開閉操作部材。
【請求項3】
前記開閉操作部材自体、または、その近傍に付した解除手順は、前記作業部毎に異なる色に色分けてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉操作部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバイン等の農作業車の各作業部、例えば、刈取部や脱穀部や選別部やカッター部等の点検・清掃作業時に、被作業部を作業しやすい位置に開放したり移動させたりする操作具等の操作要領や手順を判り易くする案内手段を備える開閉操作部材の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインは、刈取部と脱穀部と走行部等より構成されており、走行部にて走行しながら刈取部にて刈取った穀稈は、刈取部後端より脱穀部側方にかけて配設されたフィードチェーンにて搬送されながら脱穀され、穀粒の回収を行うように構成されている。
【0003】
かかるフィードチェーンは、脱穀部側方を後方に向って上り勾配に懸架したチェーン台に無端状に懸架されており、チェーン台は脱穀部側板に固設されているか、あるいは取外して開放が可能とした構造であった。
【0004】
例えば、フィードチェーンを巻回する複数のスプロケットを、機体外側方に向けて回動可能なフレームに取り付け、前記フィードチェーンの前端部にフレームの回動支点を、後端部にフレームの固定手段であるロック装置をそれぞれ配置し、該フレームの開閉を行うことによって、前記フィードチェーンを巻回したまま扱室を現出させることを可能にし、扱室内のメンテナンス性の向上を図ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
さらに、フィードチェーンを支持するフレームの後部を機体に支持し、前部にロック装置を配置して、前記フィードチェーンが巻回されたフレームを側方へ開閉することを可能とした技術も公知となっている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平11−151031号公報
【特許文献2】特開平7−8091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、脱穀部の内部を掃除したり、網枠の脱着を行ったり、メンテナンス等をしたりする手順(例えば、フィードチェーンを開けた状態にする手順等)は取扱説明書にしか記載・説明されていない。例え機体に説明の銘板が取り付けられていたとしても手順を詳細に読んでいかねば分からなかった。そのため、上記メンテナンス等を行う作業者が新規就農者等の不慣れな人である場合、コンバインの各部(例えば、フィードチェーン)をオープンする際、手順が分かりにくく試行錯誤してしまい時間がかかるといった不具合があった。また、販売店の人を呼ばないと手順が分からない人も少なからずいた。
【0007】
以上の不具合を解消すべく、本発明は、農業作業機のメンテナンス等について、性能は充実させつつも、作業が楽・操作がし易い、という観点から、農業作業機のメンテナンスのための開閉操作部材について、楽に作業ができ、操作がし易い開閉操作部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、請求項1においては、開閉操作部材は、作業部の一外側面に位置する被点検部、及び、該被点検部を覆うカバーにそれぞれ開閉操作部材を設けて開放可能とする構成において、前記開閉操作部材自体を、その他の部分と異なる色に着色するとともに、前記開放操作部材自体若しくはその近傍に、解除手順を示す番号又は記号を付してあるものである。
【0010】
請求項2においては、開閉操作部材は、前記開放操作部材自体、または、その近傍に、開放方向を示す矢印を印刷若しくは印字しているものである。
【0011】
請求項3においては、開閉操作部材は、前記開閉操作部材自体、または、その近傍に付した解除手順は、前記作業部毎に異なる色に色分けてあるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0013】
請求項1においては、開閉操作部材自体を、その他の部分と異なる色に着色するとともに、前記開放操作部材自体若しくはその近傍に、解除手順を示す番号又は記号を付したことにより、被点検部、及び、該被点検部を覆うカバーの解除手順がすぐに認識でき、解除操作することができるため、解除操作に要する時間が少なく済む。また、余計な箇所に触ることもないので不慮の事故が起こる可能性も減少する。
【0014】
請求項2においては、前記手順の案内に、番号や矢印等を使用することにより、本発明を適用した農業作業機を日本語圏外の外国人も使用することができ、海外で通用するグローバル化にも対応できる。つまり、識字不能であっても使用できる。
【0015】
請求項3においては、色々な解除手順のパターンが絡んでいても識別可能となる。例えば、フィードチェーンのオープン手順の過程の複数ある操作レバー等の開閉操作部材及び手順案内板を同色として、その他の手順のレバーと異なった色にて色分けすることで、色覚により手順のパターンの違いを容易に認識でき、また、操作系も色で判断することが可能となり、色々な手順の誤操作を防止できるようにしている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、発明の実施の形態を説明する。
以下、農業作業機の一例としてコンバインについて説明する。
図1は本発明に係るコンバインの全体構成を示す側面図、図2は同じく平面図、図3は脱穀部全体の断面側面図、図4はコンバイン側面のカバーを外したコンバイン内部の側面図、図5はフィードチェーンをオープンにした状態のコンバイン内部の側面図、図6は扱網を配設したコンバイン内部の側面図である。
【0017】
まず、本発明が適用されるコンバインの全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。
本発明に係るコンバインにおいて、クローラ式走行装置1上には機体フレーム2が載置され、この機体フレーム2の前端には刈取部3が昇降可能に配設されている。この刈取部3の前端からは穀稈を分草するための分草板4が突出しており、この分草板4の後部には引起しケース5(引起し装置)が立設されている。
そして、引起しケース5からはタイン6が突出しており、このタイン6の回転により穀稈を引き起し、前記分草板4後部に配設される刈刃7により穀稈の株元を刈り取る構成となっている。刈り取られた穀稈は、下部搬送装置8a、上部搬送装置8b、縦搬送装置8cにより後方へ搬送され、株元が縦搬送装置8cの上端からフィードチェーン9に受け継がれて脱穀部12内に搬送される。
フィードチェーン9の後端には排藁搬送チェーン10が配設されており、この排藁搬送チェーン10の後部下方には排藁カッター装置、拡散コンベア等からなる排藁処理部11が形成されている。この排藁処理部11により、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出、あるいは切断せずに放出するようにしている。
【0018】
前記脱穀部12の下方には選別部が配設されており、この選別部によって脱穀部12から流下する穀粒や藁屑などから穀粒を選別し、選別後の穀粒は脱穀部12の側方に配設されるグレンタンク13に搬送して貯溜し、藁屑などは機外に排出するようにしている。
このグレンタンク13後方には穀粒排出装置が構成されて縦排出オーガ18aが立設されている。この縦排出オーガ18aを中心にしてグレンタンク13が側方へ回動可能とされており、機体内部側に配置される駆動系や油圧系のメンテナンスが容易に行われるようになっている。
グレンタンク13の底部には排出コンベア(図示せず)が前後方向に配設されており、この排出コンベアから前記穀粒排出装置に動力を伝達することで、穀粒排出装置に設けられた排出口19から外部へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。
前記穀粒排出装置は、主に、下端が前記排出コンベアと連通され穀粒を縦送りする前記縦排出オーガ18aと、この縦排出オーガ18aの上端に連通されて穀粒を横送りする横排出オーガ18bとからなり、グレンタンク13の後側に立設された縦排出オーガ18aの上端に、横排出オーガ18bの基端側が上下回動可能に枢着されている。
【0019】
また、グレンタンク13の前方には運転部14が構成されており、この運転部14においては、操向ハンドル16、走行変速レバー、刈取クラッチレバー、脱穀クラッチレバー等が配設されるとともに、ボンネット20の上面にシート21が載置支持されている。なお、本実施形態においては、エンジンを収納するボンネット20上にシート21を配置しているが、シートの載置位置としてはボンネット20に限定されるものではない。
【0020】
次に、脱穀部12下方の選別部17について、図3を用いて説明する。
選別部17においては、揺動選別盤28による揺動選別と唐箕29による風選別とが行われ、一番物と二番物と藁屑等に分別される。
【0021】
揺動選別盤28は、扱網26前部下方に位置させるフィードパン30と、該扱網26後部下方に位置させるチャフシーブ31と、該チャフシーブ31下方に配設するグレンシーブ32等から構成され、該揺動選別盤28は機枠33内に収納される。揺動選別盤28の前端部は扱胴25の前端部の下方まで延出され、揺動選別盤28の後方に篩い線34を一体的に取付けている。
そして、揺動選別盤28前部には揺動リンク23が設けられるとともに、後部にはガイドローラ24が設けられ、それらを介して揺動選別盤28が機枠33に対して前後方向に揺動自在に支持される。
【0022】
前記チャフシーブ31は揺動選別盤28に投入される処理物の量に応じてその開度を調節することが可能であり、穀粒および細かい藁屑はチャフシーブ31を通過して下方に落下し、チャフシーブ31の開口よりも大きい藁屑等は後方に搬送される。このとき、チャフシーブ31とグレンシーブ32との間には唐箕29により選別部17の前方から後方へ選別風が発生しており、細かい藁屑の一部は後方に吹き飛ばされて穀粒と分離される。
【0023】
また、前記揺動選別盤28のフィードパン30下方かつ一番コンベア36前部下方に唐箕29が配置され、チャフシーブ31やグレンシーブ32に選別風を送風するようにしている。
【0024】
そして、吸排塵ファン40を前記篩い線34上方で処理室後端の排塵口に対向させて吸引口40Aを臨ませ、かつ、揺動選別盤28の後端部側方に横設させ、前記扱胴25及び処理胴27により脱穀された穀粒を揺動選別盤28で選別し精粒のみを前記グレンタンク13に取出すと共に、排藁を排藁搬送チェーン10及びタイン6を介し排藁カッター15A・15Bを有する排藁処理部11に送り込んで切断後機外に排出させるように構成している。
また、前記唐箕29から供給される選別風の流れに乗ってきた塵埃や脱穀時に発生する塵埃等を、該吸排塵ファン40により吸引して機外へと排出するようにしている。
【0025】
また、前記揺動選別盤28下方の前後途中位置には、左右方向に共にスクリュー式のコンベアで構成した一番コンベア36と二番コンベア37とが前後平行に横設される。一番コンベア36と二番コンベア37との位置関係は、一番コンベア36が唐箕29に近い側(機枠33の前部)、二番コンベア37が唐箕29から遠い側(機枠33の後部)となる。
【0026】
一番コンベア36の右端部にはその長手方向(搬送方向)が略上下方向となるように設けられた揚穀コンベアの下部が連通され、該揚穀コンベアの上端はグレンタンク13内と連通している。
【0027】
このような構成において、選別部17内に投入され、揺動選別盤28に漏下された穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑等の混合物は、チャフシーブ31上に漏下される過程で唐箕29により発生する選別部17の前方から後方への気流により、細かい藁屑の一部が後方へ吹き飛ばされる。チャフシーブ31上に漏下した穀粒、枝梗付着粒、未熟穀粒および細かい藁屑等の混合物は、揺動選別盤28の揺動により、後方に搬送される、このとき、穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑等はチャフシーブ31の開口部より下方に落下し、大きい藁屑はチャフシーブ31後方まで搬送されて篩い線34で篩い作用を受けた後に機外に排出される。
【0028】
チャフシーブ31の開口部から落下した穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑等はグレンシーブ32上に漏下する。このときにも唐箕29からの選別風により、細かい藁屑の一部は後方に吹き飛ばされて分離される。
【0029】
グレンシーブ32上に漏下された穀粒、未熟穀粒、枝梗付着粒および細かい藁屑等のうち、穀粒、未熟穀粒、細かい藁屑等はグレンシーブ32を漏下して下方に落下する。このとき、重量が大きい穀粒(一番)は一番回収部41(唐箕29の後方に設けられた選別部17底面の窪みであり、一番コンベア36が収容されている)に回収され、一番コンベア36から揚穀コンベア44を経て、グレンタンク13に搬送される。
【0030】
一方、重量が小さい未熟穀粒や細かい藁屑の一部や穂切り粒や穀粒等が混じった未処理粒は、唐箕29からの選別風により後方に吹き飛ばされ、二番回収部42(一番回収部41の後方に設けられた選別部17底面の窪みであり、二番コンベア37が収容されている)に回収され、二番コンベア37から二番還元コンベア43を経て、扱室またはチャフシーブ31上に再投入される。
【0031】
排藁処理部11は、図3に示すように、脱穀部12(扱胴25)の直後方位置で、選別部17の後上方位置に吸排塵ファン40を配設し、該吸排塵ファン40の直後方位置に排藁カッター装置を配設している。該排藁カッター装置は、大径状のカッター刃15Aと小径状のカッター刃15Bとから構成されている。
【0032】
これより、本発明に係る開閉操作部材及び手順案内板について説明する。
従来の問題点としては、脱穀部12の内部を掃除したり、網枠の脱着を行ったり、メンテナンス等をしたりする手順(例えば、フィードチェーン9をオープンにした状態にする手順等)は取扱説明書にしか記載・説明されていない。例え機体に説明の銘板(手順案内板)が取り付けられていたとしても手順を詳細に読んでいかねば分からなかった。そのため、上記メンテナンス等を行う作業者が新規就農者等の不慣れな人である場合、コンバインの各部(例えば、フィードチェーン9)をオープンする際、手順が分かりにくく試行錯誤してしまい時間がかかるといった不具合があった。また、販売店の人を呼ばないと分からない人も少なからずいた。
【0033】
以上の不具合を解消すべく、本発明は、農業作業機のメンテナンス等について、性能は充実させつつも、作業が楽・操作がし易い、という観点から、農業作業機のメンテナンスのための開閉操作部材及び手順案内板について、楽に作業ができ、操作がし易い開閉操作部材及び手順案内板を提案する。
【0034】
本発明では、作業部の一外側面に位置する被点検部、及び、該被点検部を覆うカバーにそれぞれ開閉操作部材を設けて開放可能とする構成において、前記開閉操作部材自体を、その他の部分と異なる色に着色するとともに、前記開放操作部材自体若しくはその近傍に、解除手順を示す番号又は記号を付してある。
つまり、開放操作する必要がある部分にのみ他の色と異なる色を着色しており、必要最低限触る必要がある開閉操作部材に着色するように構成している。必要最低限の箇所に着色しておくことで、余計な箇所を触る機会をなくし、無駄な分解や不慮の事故をなくすようにしている。
なお、ここでいう「開閉操作部材」とは、カバーを開閉したり、ロック解除したり、テンションを解除したり、固定を解除したりする等の操作部材のことである。
ここで、開閉操作部材(ロックハンドル48、オープンハンドル49等)には、解除手順を示す番号や解除方向を示す矢印等の絵等を着色または貼付する構成とする(第一実施例:図1、図4、図5)。また、そのスペースが無い若しくは狭い場合は、開閉操作部材(網ストッパバネ58または把手59)には直接番号等を印字せずにただ単に着色し、該開閉操作部材の近傍(周辺)に絵や番号等を印刷した手順案内板51を機体の各部材に貼付したり、直接描いたりすることで操作要領や手順を作業者に認識させる(第二実施例:図6)。
【実施例1】
【0035】
本発明に係る開閉操作部材の第一実施例について図1、図4若しくは図5を用いて説明する。
本実施の形態では、前記被点検部をフィードチェーン9とし、このフィードチェーン9を解除したり、このフィードチェーン9を覆うカバーである扱室カバー47を開放する、開閉操作部材を設けると共に、解除(および開放)手順を示す手順案内板51を設けている。この開閉操作部材は、後述するロックハンドル48、オープンハンドル49、テンションロックレバー53、ロックネジやロックピン等といった、カバーを開閉したり、ロック解除したり、テンションを解除したり、固定を解除したりする等の操作部材である。
【0036】
以下、フィードチェーン9を開放する構成について説明しながら、本発明の概要・要部を説明する。
フィードチェーン9をオープンの状態(図5参照)にする目的は、主に、脱穀部12内部の点検・掃除や扱網26の脱着や交換等をするためである。
【0037】
前記脱穀部12の上方及び上外側面(上左面)は扱室カバー47により開閉可能に覆われている。該扱室カバー47の側面に開閉操作部材であるロックハンドル48及びオープンハンドル49が備えられて側方に突出されている。該扱室カバー47のロックハンドル48とオープンハンドル49の把持部は他の部分(カバー)等の色と異なる色が着色されており、更に、開閉方向を表した矢印と操作手順番号とが印字されている。
脱穀部12及び選別部17の駆動部の外側方は脱穀サイドカバー45により開閉可能または着脱可能に覆われ、排藁処理部11の駆動部の外側方はカッターサイドカバー46により開閉可能または着脱可能に覆われている。該脱穀サイドカバー45の上下略中央に前後適宜間隔をあけてカバーを外すために掴む把持部60・60が設けられ、カッターサイドカバー46の上部の前後略中央にカバーを外すのに掴む把持部61が設けられている。該把持部60・60・61も開閉操作部材である。該把持部60・60・61は他の部分の色と異なる色が着色されており、更に、手順番号が印字されている。そして、それぞれの番号若しくは印字している手順案内板(もしくは手順番号の印字部位)は把持部と同じ色に着色(例えば、この手順の場合は青色)している。
【0038】
そして脱穀部12の点検等の作業手順としては、まず、操向ハンドル16に配設されている刈高さ調節スイッチを「下」側、または、運転部14のサイドコラムに配設されている刈高さ調節レバーを「下降」側にして、刈取部3を最下げ状態にしておき、サイドデバイダ(不図示)を、作業位置に回動しておきエンジンを停止する。
【0039】
そして、手順番号通りに外していく。つまり、図1に示す脱穀部12の機体側面のカバーである脱穀サイドカバー45(番号「1」を印字)と、排藁処理部11の機体側面のカバーであるカッターサイドカバー46(番号「2」を印字)を取り外す。該脱穀サイドカバー45と該カッターサイドカバー46は一体的に構成されてもよい。そして、扱室カバー47表面側に配設されているロックハンドル48(番号「3」を印字)を押し上げてロックを解除し、それから該ロックハンドル48の側方に取り付けられているオープンハンドル49(番号「4」を印字)を持って、上方に扱室カバー47を押し上げる。
なお、フィードチェーン9のオープン手順(脱穀部のオープン手順)に関する開閉操作部材および手順案内板は全て同色(本実施例では青色)に着色している。
【0040】
以上より、脱穀サイドカバー45、カッターサイドカバー46、扱室カバー47をそれぞれ開いた若しくは取り外した状態にし、機体側面内部が見えるようにする。
【0041】
そして、フィードチェーン9はチェーン台55の前部と後部に従動スプロケット63・63を配置し、前部よりの中途部の下部にテンションローラ52を配置し、チェーン台55をセットした状態で、テンションローラ52の後下方に駆動スプロケット64が配置されている。前記テンションローラ52はバネ65を介してテンションロックレバー53と連結されている。また、チェーン台55の後部に配置した後部チェーン台55bには枠ロックレバー54が配置されており、該枠ロックレバー54を回動することにより機枠(機体フレーム)に後部チェーン台55bを固定可能としている。
そして、該テンションロックレバー53及び枠ロックレバー54は他の部分と異なる色(本実施例では青色)に着色しており、オープン手順(脱穀部のオープン手順)の番号が印字または貼設されている。
【0042】
こうして、前述の如くカバー45・46・47をオープンとした状態で、前部チェーン台55aに配設されたテンションローラ52と連結したテンションロックレバー53(番号「5」を印字)を図4に示す如く、時計回りに下方に回動し、テンションローラ52によるテンションを緩めてフィードチェーン9を駆動スプロケット64から外し、次に、枠ロックレバー54(番号「6」を印字)も時計回りに回動して手前に引き押し下げて、機枠から後部チェーン台55bのロックを解除する。それから、フィードチェーン9を懸架したチェーン台55(番号「7」を印字)を、後部チェーン台55bを中心に側方へ回動させ手前に引き出すことでフィードチェーン9をオープンの状態にすることができる(図5参照)。
【0043】
以上のように、番号「1」から「7」まで番号を貼付した各カバー及び各操作レバーをそれぞれ順番に操作することにより、コンバインを通常の状態からコンバインのカバーを外しコンバイン内のフィードチェーン9をオープンの状態に導くことができる。
フィードチェーン9を閉じるときは、上記と逆の手順で行うことでフィードチェーン9を閉じることができる。
【0044】
以上のように構成することで、フィードチェーン9のオープン手順や扱網26の脱着手順等がすぐに認識・操作することができるため、取扱い時間が少なく済む。また、前記手順の案内に、番号や矢印等を使用することにより、本発明を適用した農業作業機を日本語圏外の外国人も使用することができ、海外で通用するグローバル化にも対応できる。つまり、識字不能であっても使用できる。
【実施例2】
【0045】
次に、本発明の第二実施例に係わる扱網の脱着手順について、図6を用いて説明する。
扱網26を脱着するのは、主に、詰まりや扱網26の磨耗、損傷、変形があると、藁屑が落ち、選別不良だけでなく故障の原因になる。そのような場合に交換する必要があるために脱着する。
【0046】
扱網26の一側(左側)端には係止部67と把手59が設けられ、係止部67は機枠(機体フレーム)側に設けた網ストッパ58に係止されて固定されている。該網ストッパ58は先端をフック状に構成してバネ等の付勢部材によりロック側に付勢され、扱網26を作業位置にセットした状態に押し込むことにより係止部67が網ストッパ58に係止されて固定される構成としている。該網ストッパ58は他の部分と異なる色に着色され(例えば、黄色)、該網ストッパ58の近傍に解除方向を示す矢印と手順番号を印字した手順案内板51が貼付されている。また、把手59も他の部分と異なる色に着色され(例えば、黄色)、その近傍に手順番号と解除方向を示す矢印を印字した手順案内板51が貼付されている。手順案内板51は銘板とすることもできる。但し、以降扱網26の脱着に関する開閉操作部材及び手順案内板51はそれまでのフィードチェーン9のオープンの手順の色とは別色(例えば、黄色)にしておく。但し、番号はフィードチェーン9のオープン手順から連番にしておく。また、連番にしない構成にすることも可能である。
【0047】
このような構成において、扱網26を外す場合、上述した手順でフィードチェーン9をオープンの状態にしておく。そして、扱網26の網ストッパ58(番号「8」に該当)を押し下げながら、該扱網26を矢印方向に扱網26裏面に突設された把手59(番号「9」に該当)を持って上方に引き出す。
以上の手順で、扱網26を取り外すことができる。
【0048】
一旦取り外した若しくは新しい扱網26を取り付けるときは、逆の手順を行うことで取り付けることができる。
【0049】
また、開閉操作部材や手順案内板は、前記フィードチェーン9のオープン手順に係わるものは青色、扱網26の脱着手順に係わるものは黄色に着色しているが、開閉操作部材及び手順案内板の色は、それら実施例に従うことなく、作業者が識別できれば色は限定するものではない。
【0050】
以上のように配色することで、色々な手順のパターンが絡んでいても識別可能となる。例えば、フィードチェーン9のオープン手順の過程の複数ある操作レバー等の開閉操作部材及び手順案内板を同色とする。排藁カッター装置15の開放のための手順の開閉操作部材及び手順案内板とは異なった色にて色分けする。また、グレンタンクの開放やエンジンルームの開放、刈取部の開放等もそれぞれ別の色で、ロックレバーや固定ネジや手順を示す銘板等を色分けするとともに、手順の番号も別々に印字するのである。
このように構成することで、色覚により手順のパターンの違いを容易に認識でき、また、操作系も色で判断することが可能となり、色々な手順の誤操作を防止できるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係るコンバインの全体構成を示す側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】脱穀部全体の断面側面図。
【図4】コンバイン側面のカバーを外したコンバイン内部の側面図。
【図5】フィードチェーンをオープンにした状態のコンバイン内部の側面図。
【図6】扱網を配設したコンバイン内部の側面図。
【符号の説明】
【0052】
9 フィードチェーン
26 扱網
45 脱穀サイドカバー
46 カッターサイドカバー
47 扱室カバー
48 ロックハンドル
49 オープンハンドル
51 手順案内板
53 テンションロックレバー
54 枠ロックレバー
55 チェーン台
58 網ストッパバネ
59 把手
60・61 把持部




 

 


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