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コンバイン - ヤンマー株式会社
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発明の名称 コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−74901(P2007−74901A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−262640(P2005−262640)
出願日 平成17年9月9日(2005.9.9)
代理人 【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
発明者 宮本 彰 / 桐畑 俊紀
要約 課題
プーリとテンションアームにおけるセンターライン誤差を極力小さくすることができ、駆動安定性に優れるとともに、その製造やメンテナンスに伴う組み立て作業などを効率的に行うことができるコンバインを提供する。

解決手段
扱胴22の扱胴支軸22bに枢支されて回転される出力プーリ101と、出力プーリ101に巻回される伝動ベルト102と、伝動ベルト102を介して駆動される入力プーリ103と、その回動する基端部が扱胴支軸22bに出力プーリ101と同軸的に枢支されたテンションアーム104と、を備えるようにコンバインの伝動機構100とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
脱穀部の扱室内に扱胴支軸を介して扱胴を回転自在に横架し、同扱胴支軸の一側端部を原動機部に連動連結する一方、同扱胴支軸の他側端部を伝動機構を介して他の動力駆動部に連動連結したコンバインにおいて、
伝動機構は、扱胴支軸の他側端部に出力プーリを取り付ける一方、他の動力駆動部に入力プーリを取り付けて、両プーリ間に伝動ベルトを巻回し、同伝動ベルトにテンションローラを介してテンションアームの先端部を接近・離隔自在となすと共に、テンションアームの基端部は、扱胴支軸に出力プーリと同軸的に枢支して取り付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
出力プーリの中央部側壁より扱胴支軸の外周面に沿わせてボス部を延設し、同ボス部の外周面にテンションアームの基端部を枢支して取り付けたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀稈の脱穀を行う脱穀部が設けられその伝動機構を備えたコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコンバインは、圃場に植立された穀稈を刈り取るための刈取部が機体フレームの前端に配設されるとともに、同刈取部の後方位置に穀稈を脱穀するための脱穀部が配設されている。この脱穀部には、エンジンなどの原動機部を介して回転駆動される略円筒形状の扱胴が設けられ、その円筒面外周に植設された突起部の動きによって挿入される穀稈の穂先から穀粒を扱き下ろして、扱胴下部に設けられた受網に貯留する。この扱胴などの動力駆動部の回転動力は、プーリなどを含む伝動機構により伝達されて、穀稈やその処理物を処理する搬送処理部などの他の動力駆動部を同時に駆動させるようになっている。
【0003】
このような伝動機構を備えたコンバインに関連して、例えば、以下のような技術のものが開示されている。
特許文献1には、エンジンの出力軸に刈取部を駆動するための刈取カウンター軸に搬送ビータの搬送ビータ軸を連結し、同搬送ビータ軸に搬送コンベアを駆動する搬送コンベア軸を連動させて、搬送ビータ軸と搬送コンベア軸との間は伝動ベルトによって動力を伝達するようにしたコンバインの搬送部の動力伝達構造が提案されている。
【0004】
特許文献2には、機体フレームに搭載される脱穀装置と原動機部との間に介設される脱穀系動力伝達路と、脱穀装置の下部に設けられる選別部に動力を伝達する選別系動力伝達路との間に選別系カウンター軸を介設すると共に、同選別系カウンター軸は、脱穀系動力伝達路と選別系動力伝達路とにそれぞれ略直交状態に配設して、その修理やメンテナンスを容易に行えるようにした脱穀駆動構造が記載されている。
【特許文献1】特開2002−58320号公報
【特許文献2】特開2000−157037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献に記載の従来のコンバインでは以下のような課題があった。
特許文献1および2に記載のコンバインの動力伝達構造では、プーリ間に介設される伝動ベルトに、テンションアーム先端に設けたテンションローラを押し当てることで伝動ベルトによって伝達される駆動力が調整される。そして、このようなテンションアームの回動支点は機体フレーム側またはその駆動軸に固定位置決めされて取り付けられている。このため、伝動機構の製造における部品精度、組み立て精度によっては伝動ベルトのベルトラインがずれることがあり、芯ズレによるベルトの寿命低下を招くとともに、その製造やメンテナンスに伴う組み立て作業に精密位置決めが要求されるために生産効率や作業効率が低下してしまうといった問題点があった。
【0006】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、伝動機構におけるプーリとテンションアームのセンターライン誤差を極力小さくすることができ、駆動安定性に優れるとともに、その製造やメンテナンスに伴う組み立て作業などを効率的に行うことができる伝動機構を備えたコンバインを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)前記従来の課題を解決する本発明のコンバインは、脱穀部の扱室内に扱胴支軸を介して扱胴を回転自在に横架し、同扱胴支軸の一側端部を原動機部に連動連結する一方、同扱胴支軸の他側端部を伝動機構を介して他の動力駆動部に連動連結したコンバインにおいて、伝動機構は、扱胴支軸の他側端部に出力プーリを取り付ける一方、他の動力駆動部に入力プーリを取り付けて、両プーリ間に伝動ベルトを巻回し、同伝動ベルトにテンションローラを介してテンションアームの先端部を接近・離隔自在となすと共に、テンションアームの基端部は、扱胴支軸に出力プーリと同軸的に枢支して取り付けられている。
【0008】
(2)本発明のコンバインは、前記(1)において、出力プーリの中央部側壁より扱胴支軸の外周面に沿わせてボス部を延設し、同ボス部の外周面にテンションアームの基端部を枢支して取り付けたことにも特徴を有している。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、出力プーリと入力プーリ間に巻回された伝動ベルトにテンションローラを介してテンションアームの先端部を接近・離隔自在となすと共に、テンションアームの基端部は扱胴支軸に出力プーリと同軸的に枢支して取り付けられているので、各プーリとテンションアームにおけるセンターライン誤差を小さくすることができ、振動などが少なく駆動安定性に優れるとともに、その製造やメンテナンスに伴う組み立て作業などを効率的に行える伝動機構を備えたコンバインを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本実施形態のコンバインは、脱穀部の扱室内に扱胴支軸を介して扱胴を回転自在に横架し、同扱胴支軸の一側端部を原動機部に連動連結する一方、同扱胴支軸の他側端部を伝動機構を介して他の動力駆動部に連動連結したコンバインにおいて、伝動機構は、扱胴支軸の他側端部に出力プーリを取り付ける一方、他の動力駆動部に入力プーリを取り付けて、両プーリ間に伝動ベルトを巻回し、同伝動ベルトにテンションローラを介してテンションアームの先端部を接近・離隔自在となすと共に、テンションアームの基端部は、扱胴支軸に出力プーリと同軸的に枢支して取り付けて構成される。これによって、組み立て時やメンテナンス時における各部材の取り付け取り外しなどの作業を効率的に行うことができる。また、両プーリとテンションアームにおけるセンターライン誤差が小さくなるので、駆動中の振動が抑制されて伝動ベルトの劣化を防止してコスト面で優れるとともに駆動安定性にも優れている。
【0011】
脱穀部は、機体フレーム前方の刈取部で刈り取られた穀稈を機体フレーム上の脱穀部に搬送するためのフィードチェンなどの搬送部直後方位置に略円筒状の扱室を形成した装置である。この扱室の内部には円筒状の扱胴をエンジンなどの原動機部を介して回転自在に配設しており、その扱胴の直下方位置に受網を配設している。搬送部によって搬送された穀稈は、扱胴の外周に設けられた突起部によって移動しながら脱穀処理され、この穀粒は受網を通過して下方の揺動選別部へと移動する。一方、脱穀後の穀稈は後方の排藁処理部へと移動するようにしている。この搬送装置においては、走行されるフィードチェンに対向して固定配置される挟扼杆とこのフィードチェンとによって、刈り取られた穀稈の株元側を挟扼し、この挟扼杆とフィードチェンとが対向した部分を穀稈が搬送される搬送経路としている。そして、機体フレーム上の脱穀部にて穀稈の株元側を拘束しつつ、穀稈の先端側が扱胴の下方に挿入されて、扱胴の回転により脱粒が行われ、受網から穀粒や藁屑等が漏下するようになっている。
【0012】
出力プーリは、原動機部を介して回転駆動される扱胴の回転軸に枢支されている。出力プーリの中央部側壁より扱胴支軸の外周面に沿わせてボス部が延設され、ボス部の外周面にはテンションアームの回動軸となる基端部が枢支されて取り付けられる。こうして、伝動ベルトがそのプーリ円周上に形成された窪みなどに巻回されてその摩擦力によって回転動力が伝達されるようになっている。
【0013】
伝動ベルトは、ゴム材や合成樹脂材、金属材またはこれらの複合材などによって無端状に形成された可撓性のベルト部材である。
【0014】
入力プーリは、前記出力プーリの直径に対して所定比率の直径を有し円周上に伝動ベルトが装着される窪みを備えたプーリであって、コンバインにおける排藁装置などの各動力駆動装置に連設されて出力プーリからの動力が必要に応じて伝達供給できるようになっている。
【0015】
テンションアームは、その支持軸を中心に所定角度範囲で回動して、その先端にはテンションローラが設けられる。こうしてテンションアームを回動させることでテンションローラが伝動ベルトに対して接近・離隔自在となって、伝動ベルトを押圧して緊張力を付加したり、もしくは緊張力を解除したりすることができるようになっている。この緊張力をテンションアームに係止されたワイヤなどで調整して、伝動ベルトに所定の緊張力が付加されるようにして各プーリと伝動ベルト間の摩擦力を調整することによって出力プーリから入力プーリに伝達される動力の制御や、オンオフ状態の切り替えができる。
【0016】
本実施形態のコンバインは、出力プーリの中央部側壁より扱胴支軸の外周面に沿わせてボス部を延設し、同ボス部の外周面にテンションアームの基端部を枢支して取り付けることもできる。これによって、各部材の位置決めなどをさらに容易かつ効率的に行うことができ、メンテナンス性や生産性に優れるとともに、耐久性と信頼性に優れたコンバインを提供することができる。
【0017】
ボス部は前記扱胴支軸を延設した基端部に嵌着された部材である。こうして、出力プーリの中央部側壁より扱胴支軸の外周面に沿わせて延設されたボス部の外周面にテンションアームの基端部を枢支して取り付けている。なお、このボス部を介して出力プーリの回転軸とテンションアームの回動軸とが一体に着脱可能に枢支することもできる。
【0018】
次に、本発明の実施の形態に係るコンバインについて図面を参照しながらさらに具体的に説明する。図1は本発明の一実施例に係るコンバインの全体左側面図、図2は同じく全体平面図、図3は同じく全体右側面図、図4は脱穀部および選別部の左側面模式図、図5は脱穀部の詳細正面図、図6は脱穀部の動力駆動機構の正面図、図7は同じく側面図、図8はコンバインの動力伝達経路を示す模式図である。
【0019】
まず、本発明の実施の形態に係るコンバインの全体構成について、図1〜図4を参照して説明する。本実施の形態のコンバイン1上には機体フレーム2が載置され、機体フレーム2前端に穀稈の引起機能を備えた刈取部3が昇降可能に配設されている。刈取部3はその前端に分草板4を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース5を立設して該引起しケース5より突出したタイン6の回転により穀稈を引き起こし、前記分草板4後部に配設した刈刃7にて株元を刈り取るようにしている。
【0020】
刈り取られた穀稈は、上部搬送装置、下部搬送装置、縦搬送装置8にて後部へ搬送され、該縦搬送装置8の上端から株元側が穀稈搬送装置170のフィードチェン9に受け継がれ、扱胴供給始端部280を介して脱穀部20および選別部30からなる脱穀装置内に穀稈が搬送される。
【0021】
なお、フィードチェン9における穀稈が供給される搬送上流側には供給ガイド250が開閉可能に設けられ、作業者は供給ガイド250を上方に回動させることで、圃場に刈り残した穀稈をこの開放口に投入して脱穀部20に供給することができるようになっている。
【0022】
そして、フィードチェン9後端には排藁搬送チェーン10を備える排藁搬送装置320が配設され、該排藁搬送チェーン10後部下方には排藁カッター装置321、拡散コンベア等からなる排藁処理部11が形成され、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出し、或いは切断せずに放出するようにしている。
【0023】
脱穀部20側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク13が配設され、グレンタンク13前部には操縦部を覆う運転部14が配設されている。つまり、運転部14は進行方向機体右前方に配置されている。一方、グレンタンク13後部には排出オーガ15の縦オーガ15aが立設され、縦オーガ15aを中心にして排出オーガ15及びグレンタンク13が側方へ回動可能とし、グレンタンク13を側方へ回動することにより本機内部側に配置した駆動系や油圧系のメンテナンスを容易にしている。
【0024】
そして、グレンタンク13の底部には排出コンベア16が前後方向に配設され、排出コンベア16の後部が縦オーガ15aの下部に連通されるとともに、排出コンベア16後部から排出オーガ15に動力が伝達されて、排出オーガ15先端よりトラック等へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。更に、脱穀部20下方には、選別部30が配設され、脱穀部20から流下する穀粒や藁屑等から穀粒を選別し、精粒を前記グレンタンク13に搬送したり、藁屑等を機外に排出したりして前記グレンタンク13に搬送するようにしている。
【0025】
次に、脱穀部20及びその周辺構造について図4〜図7を用いて説明する。脱穀部20に形成された扱室21には、機体の前後方向に軸架された略円柱形状の扱胴22が設けられ、該扱胴22の外周面には扱歯22a・22a・・・が植設されている。そして、扱胴22の下部周辺を覆うように半円形状の受網23が着脱可能に周設されている。一方、フィードチェン9により、穀稈の株元側が拘束されつつ、穀稈の先端側が扱胴22の下方に挿入されて穀稈が機体後方に搬送される。このとき、扱胴22の回転により脱粒が行われ、受網23から穀粒や藁屑等が漏下するようにしている。
【0026】
扱室21を被覆する扱室カバー21aの内周面には送塵弁24が左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上下方向の回動支点を中心に回動自在に枢支されている。そして、該送塵弁24を回動操作することにより、穀稈が扱室21内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わせて調整することを可能としている。
【0027】
扱胴22の後部の側方(グレンタンク13側、本実施例では機体進行方向右側)から後方には、処理室25が形成され、処理室25内には略円柱形状に構成した送塵口処理胴26が扱胴22と平行となるように、扱胴22の後部の側方で前後方向に横架・軸支されている。また、扱胴22を覆って扱室21を形成する扱胴ケースの後部(右)側面、及び、送塵口処理胴26を覆って処理室25を形成する処理胴ケースの前部(左)側面には送塵口27が開口され、扱室21と処理室25が連通されている。そして、送塵口処理胴26の下部周辺を覆うように半円形状の処理胴網28が周設されている。こうして、扱胴22で処理できなかった枝梗付着粒等の未処理物は、送塵口27より処理室25内に搬送されて処理され、処理胴網28に設けられた孔(網目)を通過して処理物のみが漏下するようにしている。
【0028】
また、送塵口処理胴26の後端部の外周面には前後に長い板体より成る羽体26aが固設されている。該羽体26aは、該送塵口処理胴26と一体的に回転し、送塵口処理胴26により処理室25後方まで搬送されてきた藁屑は該羽体26aの回転によって跳ね飛ばされ、送塵口処理胴26の下方に排出され、図示せぬガイド板によって機体外部に案内される。
【0029】
処理胴網28の下方には、送塵搬送コンベア29が前後方向に軸架されている。送塵搬送コンベア29はスクリュー式のコンベアであり、該送塵搬送コンベア29によって、処理胴網28に設けられた孔(網目)を通過して下方に落下してきた処理物は、機体前方(すなわち、送塵口処理胴26の搬送方向とは逆の方向)に向かって搬送されて、送塵搬送コンベア29前端に設けられた排塵口29aより選別部30に再投入される。
【0030】
そして、扱胴22の後方には出口仕切板52が配設され、該出口仕切板52の下部であって扱胴受網23の延長線上後方には篩分装置120が配設されて、稈切れの防止が図られている。
【0031】
篩分装置120は側面視において扱胴22と吸引ファン40の間であって、送塵口処理胴26の側方、且つチャフシーブ38を備えた揺動選別装置31の上方に配設されている。そして、篩分装置120は扱胴22の下後端の直ぐ後方に配置されて、扱胴22下方の風路を抜けた選別風が、それよりも広い風路に出るところに位置している。
【0032】
また、図4に示すように、揺動選別装置31下方の前後途中位置には、左右方向に一番コンベア41と二番コンベア42とが横設される。一番コンベア41と二番コンベア42との位置関係は、一番コンベア41が唐箕32に近い側(機枠33の前部)、二番コンベア42が唐箕32から遠い側(機枠33の後部)となる。
【0033】
一番コンベア41の右端部にはその長手方向(搬送方向)が略上下方向となるように設けられた揚穀コンベア44が連結され、該揚穀コンベア44の上端はグレンタンク13内と連通している。
【0034】
図5〜図7に示すようにコンバイン1の脱穀部20における伝動機構100は、扱胴22の扱胴支軸22bを延設した基端部にボス部22cを介して回転される出力プーリ101と、出力プーリ101に巻回される伝動ベルト102と、伝動ベルト102を介して駆動される入力プーリ103と、その回動軸が扱胴支軸22の基端部にボス部22cを介して同軸に配設されるテンションアーム104、とを備えている。
【0035】
扱胴22の扱胴支軸22bは扱室21後方の出口仕切板52に設けられた仕切板軸部22dで回転自在に軸支される。そして、扱胴支軸22bはコンバイン1のエンジンを介して駆動され、その他方側基端部にはボス部22cが取り外し自在に嵌着して固定されている。
出力プーリ101の中央部側壁より扱胴支軸22bの外周面に沿わせるようにボス部22cが延設されて取り付けられ、ボス部22cの外周面に回動されるテンションアーム104の基端部が枢支されている。こうして、出力プーリ101及びテンションアーム104はこのボス部22cを介して枢支されており、これによって、扱胴支軸22bと同軸に回転、回動可能となるとともに、一体に着脱することもできるようになっている。
【0036】
扱胴支軸22bを支点として回動されるテンションアーム104の先端にはテンションローラ104aが設けられる。このテンションアーム104を一方向に回動させることで、テンションローラ104aが出力プーリ101と入力プーリ103との間に巻回された伝動ベルト102に接近、当接して押圧し、所定の緊張力が伝動ベルト102に付与される。これによって、エンジン60などの原動機部を介して駆動される扱胴22の回転動力が、出力プーリ101→伝動ベルト102→入力プーリ103を経由して、排藁搬送装置などの他の動力駆動部を駆動させるためのプーリ105に伝達されるようにしている。
また、テンションアーム104を逆方向に回動させることで、テンションローラ104aが伝動ベルト102から離隔して伝動ベルト102の緊張力が解除される。これによって、扱胴22の回転動力が出力プーリ101を介して入力プーリ103へ伝達されるのを停止させるようになっている。
【0037】
図7に示すようにテンションアーム104のアーム左右両側の近傍には、ワイヤ係止部104bとバネ係止部104cとが設けられている。ワイヤ係止部104bには図示するように開閉可能に設けられた脱穀部カバー20aにその基端が連結されたワイヤ104dの他端が係止されている。テンションアーム104は出口仕切板52を構成する支持部材106に設けられた回動支点を介して支持され、脱穀部カバー(扱胴カバー)20aの開閉動作に連動させてテンションアーム104を所定の角度で回動させることができる。
【0038】
なお、テンションアーム104のバネ係止部104cにはバネ104eが係止されていて、ワイヤ104dに張力が付されていないときでも、テンションアーム104先端のテンションローラ104aが伝動ベルト102に当接して所定の押圧力が付勢されるようにしている。こうして脱穀部カバー20aを開くことによって、テンションローラ104aが伝動ベルト102から離隔するように移動して、押圧されていた伝動ベルト102の緊張力が開放されて出力プーリ101から入力プーリ103への動力伝達が遮断される。
【0039】
出力プーリ101により駆動される入力プーリ103は、排藁処理部11などの他の動力駆動部に接続されるプーリ105に伝動ベルト102aを介して接続され、テンションアーム107を介して動力伝達が制御される。
このテンションアーム107は全体が略V字状に形成された部材であり、そのV字屈曲部に設けられた回動軸が入力プーリ103の回転軸と一致するように配置される。このV字状の一端にはテンションローラ107aが、他端にテンションアーム107を回動させるための回動作用点107bが設けられている。回動作用点107bはバネ部材107c及びリンク107dを介して排藁カバー108に連結され、排藁カバー108の開閉動作に連動して、テンションアーム107を回動させるようになっている。こうして、排藁処理部11に設けられた排藁カバー108を開くことによって、テンションアーム107のテンションローラ107aが伝動ベルト102aから離隔するように移動する。これによってバネ部材107cを介して伝動ベルト102aに付加されていた緊張力が開放され、入力プーリ103からプーリ105への動力伝達がオンからオフに制御され、排藁処理部11の駆動系などが停止されるようにしている。
【0040】
次ぎに、コンバイン1における動力伝達経路について、図8を参照しながら説明する。
エンジン60の前方出力軸60aは、コンバイン1を駆動するための走行用ミッションケース61の入力軸と連結され、コンバイン1へ駆動力を伝達する。一方、後方出力軸60bには、脱穀部20や選別部30へ駆動力を伝達するためのプーリ62と、グレンタンク13および排出オーガ15へ駆動力を伝達するためのプーリ63とが嵌設されている。プーリ62は、カウンターケース108から突出する入力軸108aに固設されたプーリ109にVベルト110を介して連結され、該カウンターケース108の入力軸108aにエンジン60の駆動力の一部が伝達されるようにしている。こうして、エンジン60からの動力をカウンターケース108を介して各処理系に伝達し、扱胴22や唐箕32、一番コンベア41、フィードチェン9、刈取部3の搬送装置や刈刃7等を駆動可能としている。カウンターケース108は各処理系へ適正速度を分配可能とするものであり、図2に示すようにエンジン60の左側方、且つ脱穀部20の前方に配設されている。
【0041】
グレンタンク13の底部前面はエンジン60の略後方に位置し、グレンタンク13の底部前壁面には駆動部となる駆動ケース64が配設されている。そして、駆動ケース入力軸65が駆動ケース64から機体前方へ突出し、駆動ケース入力軸65の前端にはプーリ66が嵌設される。
【0042】
前記後方出力軸60b後端に嵌設されたプーリ63と、駆動ケース入力軸65前端に嵌設されたプーリ66とにVベルト67が巻回され、エンジン60の駆動力の一部が駆動ケース64の入力軸65に伝達される。
【0043】
また、プーリ63とプーリ66の間には、Vベルト67のテンションプーリを兼ねるオーガクラッチ68が設けられ、駆動力を駆動ケース64より下流側へ伝達・遮断可能に構成される。
【0044】
駆動ケース64内には互いに噛合する平歯車69a・69bが収納されており、平歯車69aは駆動ケース64に軸支された前記入力軸65の後端に外嵌固定され、平歯車69bは排出コンベア16の前端に嵌設された回転軸であるコンベア駆動軸70に外嵌固定される。
【0045】
排出コンベア16の後端にはベベルギア71が嵌設され、縦オーガ15a内のスクリュー式の縦送りコンベア72下端に嵌設されたベベルギア73と噛合している。一方、縦送りコンベア72上端にはベベルギア74が嵌設され、該ベベルギア74と噛合するベベルギア75、チェーンやスプロケットを内設する中間ケース76、続いてベベルギア77・78を経て穀粒排出オーガ15内のスクリュー式の横送りコンベア79を回転駆動する。
【0046】
各処理系へエンジン動力を分配可能とするカウンターケース108には、その入力軸108aにエンジン60の駆動力の一部が伝達され、扱胴22や唐箕32、一番コンベア41、フィードチェン9、刈取部3の搬送装置や刈刃7等を駆動可能としている。
図8に示すように扱胴22の扱胴支軸22bはカウンターケース108の入力軸108aに取り付けられた駆動プーリ108bなどを介して回転駆動される。
そして、この扱胴22の回転動力は、扱胴支軸22b末端側に延設された基端部にボス部22cを介して嵌着された伝動機構100の出力プーリ101に伝達されてこれを回転駆動させる。
【0047】
こうして回転する出力プーリ101に巻回された伝動ベルト102が走行して、他端側に設けられた入力プーリ103に動力が伝えられる。なお、入力プーリ103は例えば、唐箕32や一番コンベア41、フィードチェン9、刈取部3などの他の動力駆動部の駆動源として機能させるようになっている。
出力プーリ101と入力プーリ103間に巻回される伝動ベルト102にはその回動軸がボス部22cを介して枢支されるテンションアーム104のテンションローラ104aによって当接されて押圧される。従って、テンションアーム104のアーム部に設けられたワイヤ係止部104bのワイヤを牽引してこの押圧力を制御して、これによって出力プーリ101から入力プーリ103に伝達される動力を所定範囲に調整したり、オンオフさせたりすることができる。
【0048】
以上説明したように、伝動機構100のテンションアーム104はその回動支点が扱胴支軸22b及び出力プーリ101と同軸に配置されている。これによって、その取り付けやメンテナンスなどに際して、部品精度、組み立て精度によりベルトラインがずれることが少なく、作業性や取り扱い性を高めている。
また、ボス部22cを介して出力プーリ101及びテンションアーム104が扱胴支軸22bに取り付けられるので、プーリの取り付けを軸中心線方向に任意の位置(ベルトラインに合わせる)に調整できる。
【0049】
さらに、部品組立の精度のバラツキによるベルトラインのズレを修正することができ、芯ズレによる伝動ベルト102の寿命低減を防止したり、稼働中の騒音を抑止したりすることができる。
テンションアームの回動支点を出力プーリ101に設置するので、この出力プーリ101とともにテンションローラ104aのセンターラインをベルトラインに容易に調整できるため、組み立て工数を低減させることができる。かつ、プーリとテンションプーリのセンターラインの誤差を極力小さくすることができ、メンテナンス作業の効率化が図られる。
【0050】
以上説明したように本発明は、出力プーリと入力プーリとの間に介設される伝動ベルトを押圧するためのテンションアームの回動軸を扱胴支軸と同軸に配設したことを要旨とするものであって、これに該当するものは本発明の権利範囲である。例えば本実施の形態では、テンションアーム104の回動角度を調整するために、バネ104e及びワイヤ104dとを介してテンションローラ104aを有したテンションアーム104を支持するようにしているが、エアシリンダや電動モータなどのアクチュエータを介して、テンションアーム104の回動角度が調整できるようにしてもよい。また、本発明のコンバインの伝動機構を、このような脱穀部によらず各動力駆動部に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体左側面図
【図2】同じく全体平面図
【図3】同じく全体右側面図
【図4】脱穀部および選別部の左側面模式図
【図5】脱穀部の詳細正面図
【図6】脱穀部の動力駆動機構の正面図
【図7】同じく側面図
【図8】コンバインの動力伝達経路を示す模式図
【符号の説明】
【0052】
1 コンバイン
20 脱穀部
20a 脱穀部カバー
21 扱室
22 扱胴
22a 扱歯
22b 扱胴支軸
22c ボス部
22d 仕切板軸部
60 エンジン(原動機部)
100 伝動機構
101 出力プーリ
102 伝動ベルト
103 入力プーリ
104 テンションアーム
104a テンションローラ
104b ワイヤ係止部
104c バネ係止部
104d ワイヤ
104e バネ
105 プーリ
106 支持部材
107 テンションアーム
107a テンションローラ
108 排藁カバー




 

 


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