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発明の名称 農業機械のテンションクラッチ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−68511(P2007−68511A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−262078(P2005−262078)
出願日 平成17年9月9日(2005.9.9)
代理人 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
発明者 佐藤 昇一 / 村田 茂樹
要約 課題
誰もが使い易いという観点から、農業機械のテンションクラッチについて、ベルト交換作業時の交換作業性を向上させるテンションクラッチを提供する。

解決手段
ベルト53を押圧して駆動プーリ51と従動プーリ52との間の動力伝達を入り・切りするテンションプーリ54を有するコンバイン100のテンションクラッチ50において、前記ベルト53を交換する際は、取り外す必要であるベルト押え55・56は取り外す必要のない部品とは異なる配色とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
駆動プーリと従動プーリの間にテンションプーリを配置し、該テンションプーリにより駆動プーリと従動プーリの間に巻回したベルトを緊張・弛緩して動力伝達を入り・切りする農業機械のベルトテンションクラッチ機構において、
前記ベルトを弛緩したときに、駆動プーリ及び従動プーリの少なくとも一方とベルトとの隙間を適正に保つベルト押えを、駆動プーリと従動プーリの近傍に配置し、該ベルト押えを他の取り外す必要のない部品とは異なる配色とすることを特徴とする農業機械のテンションクラッチ。
【請求項2】
前記ベルト押えはテンションクラッチ毎に異なる配色とすることを特徴とする請求項1記載の農業機械のテンションクラッチ。
【請求項3】
前記駆動プーリ、前記従動プーリ、テンションアーム、又はテンションプーリのうち少なくとも一つを前記ベルト押えに対応する配色とすることを特徴とする請求項1又は2記載の農業機械のテンションクラッチ。
【請求項4】
前記ベルトを前記ベルト押えに対応する配色とすることを特徴とする請求項1、2又は3記載の農業機械のテンションクラッチ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業機械のテンションクラッチ、詳しくはベルト交換時の取り外し部品配色の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンバインやトラクタ等の農業機械は、一つの駆動源により、機体の走行と作業部の駆動を行うように構成されている。例えば、コンバインは1台のエンジンにより、機体の走行と、穀稈の刈取と搬送を行う刈取部、脱穀部、選別部又は穀粒排出部などの作業機部を駆動している。このため、該エンジンと各作業機部の間の動力伝達経路にクラッチを配置し、動力の伝達を入り・切り操作して、該機体の前進・後進走行、穀稈の刈取・脱穀・穀粒排出等の必要な作業が行えるようにされている。
【0003】
前記クラッチとして、駆動側のプーリと従動側のプーリとの間に掛け渡されたベルトの張力を変えることにより、該駆動側のプーリから動力を該従動側のプーリに伝達(入り)・遮断(切り)するテンションクラッチが用いられている。
【0004】
前記ベルトは、長時間の製品使用より磨耗や材質劣化(伸び)が発生するので、定期的に交換しなければならない。通常、ベルト交換作業においては、テンションクラッチが農業機械の内部に配置されることが多くその周辺構造も複雑であり、作業者は交換の際に取り外す部品を間違えることもある。また、交換後には、ベルトの掛け間違い生じる、又は部品の取り付け間違いを起こすこともある。このようにベルト交換作業は、間違いも多く、長時間を要し、煩雑な作業である。
【0005】
ベルト交換作業改善の観点から、特許文献1では、メンテナンスのため刈取部を開放する際に、ロック機構で固定して作業者の安全を守るコンバインを開示している。該コンバインは、例えばメンテナンス作業を圃場の平坦でないところでも、作業者が安全に作業を行うことができ、メンテナンス時の作業性を向上している。
【0006】
一方、近年では、農業機械分野において、誰もが使い易い機械でなければならないという認識が高まっている。女性・高齢者・新規就農者、つまりどんな人間でも、使い易いというコンセプトによる設計が望まれている。さらに、農業機械のメンテナンスについても、作業が楽であるという観点からの改良が望まれている。
【特許文献1】特開2004−105196号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、解決しようとする課題は、農業機械のテンションクラッチのベルト交換作業時において、交換作業性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、請求項1においては、駆動プーリと従動プーリの間にテンションプーリを配置し、該テンションプーリにより駆動プーリと従動プーリの間に巻回したベルトを緊張・弛緩して動力伝達を入り・切りする農業機械のベルトテンションクラッチ機構において、前記ベルトを弛緩したときに、駆動プーリ及び従動プーリの少なくとも一方とベルトとの隙間を適正に保つベルト押えを、駆動プーリと従動プーリの近傍に配置し、該ベルト押えを他の取り外す必要のない部品とは異なる配色とするものである。
【0010】
請求項2においては、前記ベルト押えはテンションクラッチ毎に異なる配色とするものである。
【0011】
請求項3においては、前記駆動プーリ、前記従動プーリ、テンションアーム、又はテンションプーリのうち少なくとも一つを前記ベルト押えに対応する配色とするものである。
【0012】
請求項4においては、前記ベルトを前記ベルト押えに対応する配色とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0014】
請求項1においては、農業機械のテンションクラッチのベルト交換作業時において、取り外す部品が容易に判別でき、間違って不要な部品まで取り外すことがなく、確実に迅速にベルト交換が可能となる。また、取り付ける場合にも、作業者は間違って取り付けることがなく、作業効率を向上できる。
つまり、ベルト押えが周囲の部品とは異なった配色なので、ベルトの通し方を誤ることがなく、プーリとベルトとの隙間が確認し易い。
【0015】
請求項2においては、請求項1の効果に加え、複数箇所のテンションクラッチのベルト交換作業時に、作業者は、間違って他のベルト押え等を取り付けることがなく、また、支持部品の取り付け箇所が色によって容易に識別できるので、作業効率を向上できる。
【0016】
請求項3においては、請求項1又は2の効果に加え、ベルト交換時にベルト押えやベルトを外してしまっていても、駆動プーリ、従動プーリ、テンションアーム又はテンションプーリのうち少なくとも一つが、ベルト押えと同色に配色されているので、取り付ける場合にも、作業者は間違って取り付けることがなく、作業効率を向上できる。
【0017】
請求項3においては、請求項1、2又は3の効果に加え、交換作業時に作業者が、どの箇所のベルトをどこへ取り付ければよいのか容易に判断でき、作業効率を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図、図2はコンバインのテンションクラッチの配置を示した伝動経路図、図3は脱穀部のテンションクラッチの概略斜視図である。図4は同じく側面図である。
なお、図3では説明をしやすいように、それぞれの部品は分離して示している。
【0019】
図1に示すように、本発明に係る農業機械のコンバイン100について、全体構成について説明する。
本発明に係るコンバイン100において、クローラ式走行装置1上には機体フレーム2が載置され、この機体フレーム2の前端には刈取部3が昇降可能に配設されている。この刈取部3の前端からは穀稈を分草するための分草板4が突出しており、この分草板4の後部には引起しケース5(引起し装置)が立設されている。そして、引起しケース5からはタイン6が突出しておいり、このタイン6が引起しケース5の周りを回動することにより穀稈を引き起し、前記分草板4後部に配設される刈刃7により穀稈の株元を刈り取る構成となっている。
【0020】
機体側方(左側方)には、脱穀用穀稈を搬送するフィードチェーン9が設けられており、刈取部3で刈り取られた穀稈は、下部搬送装置8a、上部搬送装置8b、縦搬送装置8cにより後方へ搬送され、株元が縦搬送装置8cの後上端からフィードチェーン9に受け継がれて脱穀部12内に搬送される。
すなわち、フィードチェーン9の上方には、搬送される穀稈を挟扼する挟扼杆(図示略)が複数の弾性支持体(図示略)を介して下方に付勢された状態で設けられており、縦搬送装置8cからフィードチェーン9の搬送始端部に供給された穀稈は、フィードチェーン9において挟扼杆21とともに株元側を挟扼されながら後方へ搬送され、脱穀部12において機体前後方向を回転軸方向として設けられる扱胴12aにより脱穀される。扱胴12aは、脱穀部12における扱室内に設けられており、該扱室は左側方を開放可能な扱室カバー(図示略)に覆われている。
また、フィードチェーン9の後端には排藁チェーン10が配設されており、この排藁チェーン10の後部下方には排藁カッター(図示略)、拡散コンベア(図示略)等からなる排藁処理部が形成されている。この排藁処理部により、排藁を切断して藁片にした後、拡散しながら圃場に均一放出、あるいは切断せずに放出するようにしている。
【0021】
前記脱穀部12の下方には選別部が配設されており、この選別部によって脱穀部12から流下する穀粒や藁屑などから穀粒を選別し、選別後の穀粒を脱穀部12の側方に配設されるグレンタンク13に搬送して貯溜したり、藁屑などを機外に排出したりするようにしている。
【0022】
排出部15としては、前記グレンタンク13後方に構成され、縦排出オーガ17が立設されている。この縦排出オーガ17を中心にしてグレンタンク13が側方へ回動可能とされており、機体内部側に配置される駆動系や油圧系のメンテナンスが容易に行われるようになっている。グレンタンク13の底部には排出コンベア(図示略)が前後方向に配設されており、この排出コンベアから排出部15に動力を伝達することで、排出部15に設けられた排出口19から外部へグレンタンク13内の穀粒を排出できるようにしている。排出部15は、主に、下端が前記排出コンベアと連通され穀粒を縦送りする前記縦排出オーガ17と、この縦排出オーガ17の上端に連通されて穀粒を横送りする横排出オーガ18とからなり、グレンタンク13の後側に立設された縦排出オーガ17の上端に、横排出オーガ18の基端側が上下回動可能に枢着されている。縦排出オーガ17は、機体フレーム2に対して旋回可能に枢着されている。これらにより、任意の場所へ穀粒を排出することが可能となっている。
【0023】
また、グレンタンク13の前方には運転部14が構成されており、この運転部14においては、操向ハンドル16、走行変速レバー、刈取クラッチレバー、脱穀クラッチレバー等が配設されるとともにシート20が設けられている。
【0024】
図2は、例えば、エンジン30を駆動源とする前記コンバイン100の駆動系統を示している。
前記コンバイン100の走行駆動系は、走行ミッション22及び走行用無段変速機23(以下、HSTとする)より構成され、前記クローラ式走行装置1を駆動する。エンジン30からHST23への動力は、出力軸31上に固設した駆動プーリからベルトを介して従動プーリへ伝動する、ベルト伝動機構にて行われる。
前記脱穀部12の駆動系は、エンジン30の出力軸31より該出力軸31上に固設した駆動プーリ51より、脱穀クラッチ42を介して、従動プーリ52へ伝えられる。つまり、脱穀部12の駆動は、ベルト伝動機構を介して伝えられ、このベルト伝動機構にはベルトテンションクラッチが備えられている。そして、エンジン30からの動力は脱穀クラッチ42を介して脱穀部12を駆動すると同時に、選別部24、送塵口処理胴27と、フィードチェーン9を駆動させるフィードチェーン駆動ケース26に伝動される。さらに、脱穀部12の駆動系からは、ベルト伝動機構及びベベルギアを介して排藁処理部の排藁チェーン10に動力が伝達され、選別部24からはベルト伝動機構を介して排藁カッター25に伝動される。
【0025】
前記刈取部3の駆動系は、エンジン30から直接伝動するのではなく、脱穀部12の駆動系より、刈取クラッチ43を介して伝動される。このことは、脱穀部12が駆動されなければ、刈取部3は駆動されないことを示している。
前記排出部15の駆動系は、エンジン30より排出クラッチ41を介して行われる。したがって、その他の駆動系を停止しても、排出部15のみの駆動が可能である。
【0026】
図3及び図4に示すように、ベルトテンションクラッチ機構を、脱穀クラッチ42のテンションクラッチ機構を例として説明する。
テンションクラッチは駆動プーリ51と従動プーリ52の間に巻き回された動力伝達用のベルト53と、テンションプーリ54と、該テンションプーリ54を回動自在に支持するテンションアーム60等から構成されている。駆動プーリ51と従動プーリ52の間にベルト53が巻回され、該駆動プーリ51と従動プーリ52の間にテンションプーリ54を配置して、該テンションプーリ54はテンションアーム60の一端に回転自在に支持され、該テンションアーム60の他端は機体側に枢支されて、アームやリンク等のリンク機構を介して脱穀クラッチレバー11と連動連結されている。即ち、前記テンションアーム60の中途部に連結アーム61の一端が枢支され、該連結アーム61の他端にバネ62、ロッド63、アーム64、支持軸65を介して脱穀クラッチレバー11と連結されている。
このような構成において、脱穀クラッチレバー11を「入」側へ回動すると、リンク機構を介してテンションアーム60が上方へ回動され、テンションプーリ54がベルト53を緊張して、駆動プーリ51から従動プーリ52へ動力を伝動する。逆に、脱穀クラッチレバー11を「切」側へ回動すると、リンク機構を介してテンションアーム60は下方へ回動され、テンションプーリ54によるベルト53の緊張が開放されて、駆動プーリ51からは従動プーリ52へ動力は伝達されなくなるのである。このようにして入り・切りを切り替えるようにしている。
【0027】
そして、脱穀クラッチ42を「切」としたときに、ベルト53は弛むので、支持部材となるベルト押えロッド55及びベルト押え枠56を駆動プーリ51と従動プーリ52の近傍に配置し、該ベルト押え55・56により、クラッチが切りの際に、弛緩したベルト53が駆動プーリ51又は従動プーリ52から適正な隙間を保つように構成されている。
即ち、ベルト押えロッド55は、駆動プーリ51側に配置され、ベルト押え枠56が従動プーリ52側に配置されている。詳しくは、ベルト押えロッド55は前面視コ字状に構成して、支持板59の内面に固設され、該支持板59は本機仕組90にスペーサを介してボルト57・57により固定される。そして、ベルト押えロッド55のコの字開放側の間にベルト53が位置するように固定される。つまり、ベルト押えロッド55は側面視において駆動プーリ51の弦方向に配置されて、ベルト押えロッド55の直角方向に折り曲げた両端部が、クラッチ「入」時にベルト53の上面及び下面から所定距離離れてその両側に位置するように配設している。この所定距離はベルト53の高さよりも短い長さとしてベルト53がプーリの溝から外れない距離である。
こうして、ベルト53が駆動プーリ51と従動プーリ52に巻き回された状態で、クラッチ切りの状態としてベルト53が弛緩したときに、ベルト押えロッド55により駆動プーリ51の溝からベルト53が均等に浮き上がるようしている。
ベルト押え枠56は側面視略逆C字状に構成した押え部56aと略コ字状似構成した支持部56bからなり、押え部56aの内面が従動プーリ52の外周形状より若干大きくした形状とし、支持部56bは押え部56aの背面側に固定して、本機仕組91にボルト58・58により取り付けるようにしている。こうして、従動プーリ52に巻き回されたベルト53の従動プーリ52側の外側にベルト押え枠56が配置され、ベルトの円弧に沿った枠にて、弛緩時のベルト53が従動プーリ52側で、過多にたわむことを抑止する構成としている。
【0028】
ここで、ベルト53交換作業について説明する。前記ベルト53は、長時間の使用より磨耗や材質劣化が発生するので、定期的に交換しなければならない。通常、テンションクラッチは、コンバイン100のエンジンルーム等の内部に配置される。
ベルト53の交換の際には、まず、ベルト押えロッド55及びベルト押え枠56(以下、ベルト押え55・56とする)を取り付けているボルト57・58を外し、それぞれのベルト押え55・56を取り外す。次に、弛緩している(通常、交換作業はエンジン30停止時に行なわれ、クラッチは切りになっている)ベルト53を外し、新しいベルト53を取り付け、ベルト押え55・56をボルト57・58にて取り付ける。
交換作業自体は単純であるが、テンションクラッチ50の周辺構造は複雑であり、作業者は、交換の際、ベルト押え55・56と間違え、他の部品を取り外すこともある。また、交換後にベルト53外周とベルト押え55・56との間の隙間が適正でないこともある。また、誤って、ベルト押え55をベルト53の内側へ取り付けてしまい、ベルト53を損傷することもある。
【0029】
ここで、本発明の実施例1について詳細に説明する。
通常、プーリ51・52やベルト53を含めたコンバイン100の内部機器は、黒に近い色に塗装して目立たないようにしていることがほとんどである。本実施例では、前述の、ベルト53交換作業時に取り外し間違い、又は取り付け間違いを起こしやすいベルト押え55・56を他の色と異なり目立つ白に配色している。前述のベルト押えとして、代表的なベルト押えロッド55及びベルト押え枠56を示したが、その他ベルト交換作業時に、取り外す必要のある部品は白色に配色するものとする。
図3では、脱穀クラッチ42の例を示しているが、本実施例はコンバイン100のその他全てのテンションクラッチ(排出クラッチ41、刈取クラッチ43)にも適用する。
【0030】
このように、ベルト押え55・56を周囲より簡単に識別できる配色にすることで、ベルト53交換作業時には、取り外し間違い、又は取り付け間違いを防止でき、作業効率を向上できる。すなわち、作業者は、名称や取り付け位置で取り外し対象部品を認識するのではなく、色で認識するので簡単に識別できるのである。
また、ベルト押え55・56の白と、ベルト53の黒のコントラストは、ベルト押え55・56に対するベルト53の隙間公差の確認がしやすく、ベルト53の交換作業、又は日常のメンテナンス作業の作業効率を向上している。
さらに、ベルト押え55・56の白と、ベルト53の黒のコントラストは、ベルト53がベルト押え55・56に干渉した場合は、白いロッドや枠にベルト53の黒い磨耗痕が付着するので、干渉が発見しやすい利点がある。
さらに、ベルト押え55をベルト53の内側へ誤って取り付けていても、両方が黒色では取り付け間違いに気付きにくいが、ベルト押え55が白色であれば気付き易い。
本実施例では、ベルト押え55・56を白色としたが、周囲部品と識別できる色であれば白色に限定しない。
【0031】
ここで、ボルト57・58を同時に白色に配色してもよい。取り外し部品を全て白色で配色し統一することで、さらに交換作業が簡単になる。
また、ボルト57・58のみを白色に配色してもよい。この場合、効果は同様であるが、塗装のコストが大幅に削減できる。
【0032】
さらに、実施例2では、排出クラッチ41のベルト押え55・56を白色に、脱穀クラッチ42のベルト押え(図示なし)をライトブルー色に・刈取クラッチ43のベルト押え(図示なし)をライトグリーン色に配色する。つまり、実施例1同様に、ベルト押えの色を明るい色に配色し周囲より識別しやすくすると同時に、それぞれのテンションクラッチについても色分けするのである。ここで、配色については、それぞれが内部機器とコントラストをとれる色であり、テンションクラッチ毎に識別できれば本実施例に限定しないものとする。
このように、それぞれのテンションクラッチの取り外し部品を、テンションクラッチ毎に色分けすることで、同時に複数箇所のベルト交換作業時は、外した状態でも取り外し部品がどのテンションクラッチに対応しているのかが瞬時に識別でき、ベルト交換作業の作業効率を向上している。
【0033】
また、実施例3では、実施例2に加え、排出クラッチ41の駆動プーリ(図示なし)及び従動プーリ(図示なし)を白色に、脱穀クラッチ42の駆動プーリ及び従動プーリ(図示なし)をライトブルー色に・刈取クラッチ43の駆動プーリ及び従動プーリ(図示なし)をライトグリーン色に配色する。
このように、複数のテンションクラッチのべルトを交換する際には、取り外し部品が、何処の箇所の部品であるかが色の違いによって瞬時に識別でき、作業者の取り付け間違いを防止できる。つまり、作業者は、ベルト押えを、同色の駆動プーリ又は従動プーリが備わっているテンションクラッチに取り付けるのみで、楽に交換作業ができる。
ここで、実施例2で紹介した各クラッチのベルト押えの色分けに対して、テンションアーム又はテンションプーリを、各ベルト押えに対応して色分けしても、同様の効果が得られる。
【0034】
さらに、実施例4では、実施例3に加え、排出クラッチ41のベルト53を白色に、脱穀クラッチ42のベルト(図示なし)をライトブルー色に、刈取クラッチ43のベルト(図示なし)をライトグリーン色に配色する。
このように、複数のテンションクラッチのべルトを交換する際には、交換ベルトが、何処の箇所のベルトであるかが色によって瞬時に識別でき、作業者の取り付け間違いを防止できる。つまり、作業者は、ベルトを、同色の駆動プーリ又は従動プーリが備わっているテンションクラッチに交換するのみで、楽に交換作業ができる。また、例えば、交換部品がまとまって収納されていた場合でも、それぞれのベルトが容易に識別できる。
【0035】
本実施例は、誰もが使いやすい機械の考え方を農業機械のメンテナンス時に反映したものである。従来、間違いが多く、時間もかかったベルトの交換作業において、女性・高齢者・新規就農者、つまりどんな人間でも簡単に作業できるように、色による取り外し対象部品又は取り外し箇所の識別を行ない、ベルト交換作業時の作業効率を向上した。
また、上述した本実施例は、テンションクラッチに適用したが、テンションクラッチのないベルト伝動部についても適用でき、ベルト交換作業時の作業効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施例に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。
【図2】コンバインのテンションクラッチの配置を示した伝動経路図。
【図3】脱穀部のテンションクラッチの概略斜視図。
【図4】同じく側面図。
【符号の説明】
【0037】
50 テンションクラッチ
51 駆動プーリ
52 従動プーリ
53 ベルト
54 テンションプーリ
55 ベルト押え
56 ベルト押え
100 コンバイン




 

 


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