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発明の名称 防虫ネット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37493(P2007−37493A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−227133(P2005−227133)
出願日 平成17年8月4日(2005.8.4)
代理人 【識別番号】100109427
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 活人
発明者 古賀 治夫 / 荒尾 憲一
要約 課題
本発明は、ロッドによる操作によって開閉される開閉窓の防虫ネットに於いて、ロッドを介して開閉窓を開閉でき且つ虫の侵入を防止できる簡易な構造の防虫ネットの提供を課題とする。

解決手段
一端部が開閉窓に連結されたロッド2を介して開閉窓の開閉操作を行うように構成された構造物の内部空間に、虫の侵入が防止された虫侵入防止空間を形成するための防虫ネットであって、開閉窓を開閉操作する際のロッド2の移動領域が開口53とされたネット本体52と、ロッド2の開口53内に於ける移動を許容しつつ、開口53を閉塞する遮閉機構6とを備えていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
一端部が開閉窓に連結されたロッドを介して該開閉窓の開閉操作を行うように構成された構造物の内部空間に、虫の侵入が防止された虫侵入防止空間を形成するための防虫ネットであって、
前記開閉窓を開閉操作する際の前記ロッドの移動領域が開口とされたネット本体と、前記ロッドの前記開口内に於ける移動を許容しつつ、前記開口を閉塞する遮閉機構と、を備えていることを特徴とする防虫ネット。
【請求項2】
前記構造物は、前記ロッドを前記開口の長手方向一方側及び他方側へ移動させることにより、前記開閉窓の開閉操作が行われるように構成されており、
前記遮閉機構は、前記開口を閉塞すると共に、前記ロッドが貫通される貫通孔が設けられた巻き取り可能なシートと、前記開口の長手方向一方側及び他方側への前記ロッドの移動に応じて前記シートの一端側及び他端側をそれぞれ巻き取る第1巻き取り部材及び第2巻き取り部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載の防虫ネット。
【請求項3】
前記シートの一端部と前記第1巻き取り部材との間には、該シートを第1巻き取り部材に巻き取らせる方向へ付勢する第1付勢部材が設けられ、
前記シートの他端部と前記第2巻き取り部材との間には、該シートを第2巻き取り部材に巻き取らせる方向へ付勢する第2付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の防虫ネット。
【請求項4】
前記構造物は、前記ロッドを前記開口の長手方向一方側及び他方側へ移動させることにより、前記開閉窓の開閉操作が行われるように構成されており、
前記遮閉機構は、前記開口の短手方向に沿った第1及び第2枢支軸と、前記開口を閉塞するように前記第1及び第2枢支軸に無端状に巻き回されたシートであって、前記ロッドが貫通される貫通孔が設けられたシートとを含むことを特徴とする請求項1に記載の防虫ネット。
【請求項5】
前記シートには、該シートを前記開口の長手方向に沿って張設するための付勢部材が介挿されていることを特徴とする請求項4に記載の防虫ネット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロッドを介して開閉操作が行われる開閉窓を備えた構造物に於いて、開閉窓から虫の侵入を防止するための防虫ネットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、温室の天窓は、ロッドを介して開閉操作が行われている。この天窓を開いた際、外部から温室内に虫が侵入することを防止するため、温室には防虫ネットが設けられている。
かかる防虫ネットの設置構造として、天窓に連結されたロッドの下方側に受け皿状の防虫網を設けるもの(特許文献1の[0003]及び図10)、防虫網の上端を天窓の開閉端に固定し、且つ防虫網の下端を屋根の窓開口側端部に固定したもの(同[0004]及び図11)などが知られている。前者の場合には、防虫網の設置面積が広くなるので、透光性や通気性に劣り、設置コストや清掃メンテナンスコストなどが嵩むなどの問題がある。後者の場合には、天窓を閉じた際、防虫網が、外側へ出た状態となるため、耐久性に優れた防虫網を使用する必要があり、又、防虫網を通じて温室内に雨水が浸入する虞がある。
【0003】
また、特許文献1には、屋根の天窓開口部に回転可能に取り付けられる巻き取りロールと、巻き取りロールに巻付けられると共に、上端を天窓の下端部に固定された防虫網と、天窓を閉じる際に巻き取りロールを防虫網巻き取り方向に回転させることにより、天窓を開く際に広げられた防虫網を該巻き取りロールに巻き戻す防虫網巻き戻し手段とを備えている温室天窓用害虫侵入防止装置が開示されている(同特許文献1の[請求項1]及び図1など)。
しかしながら、上記巻き取りロールと、このロールに巻付けられる防虫網と、防虫網をロールに巻き戻す防虫網巻き戻し手段とを備える害虫侵入防止装置は、防虫網の巻き取り量と天窓の開度を調整する必要があり、更に、天窓の妻側に、扇形防虫網を設けなければならず(同[0046]及び図5など)、複雑な構造となる。
【0004】
【特許文献1】特開2004−187578公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、ロッドによる操作によって開閉される開閉窓の防虫ネットに於いて、ロッドを介して開閉窓を開閉でき且つ虫の侵入を防止できる簡易な構造の防虫ネットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ロッドによって開閉操作される開閉窓に於いては開閉時にロッドが前後に移動する。従って、従来、ロッドによる開閉操作が行われる開閉窓を防虫する場合、ロッドを避けるように防虫網が設けられている。この点、本発明者らは、防虫網にロッドを貫通させつつ、ロッドの移動領域を閉塞するという着想の下、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、一端部が開閉窓に連結されたロッドを介して開閉窓の開閉操作を行うように構成された構造物の内部空間に、虫の侵入が防止された虫侵入防止空間を形成するための防虫ネットであって、開閉窓を開閉操作する際のロッドの移動領域が開口とされたネット本体と、ロッドの開口内に於ける移動を許容しつつ、開口を閉塞する遮閉機構とを備えていることを特徴とする防虫ネット(1)を提供する。
【0007】
上記防虫ネットは、ネット本体の開口に開閉窓のロッドを貫通させた状態で取付けられる。該防虫ネットは、開閉窓を開閉操作する際のロッドの移動領域が開口とされているので、開閉操作時に於けるロッドは、ネット本体に干渉する虞がなく、ロッドを介して開閉窓を開閉することができる。さらに、この開口内に於けるロッドの移動を許容しつつ、開口を閉塞する遮閉機構が設けられているので、ロッドの移動中及び移動後、開口から虫が侵入することを防止できる。
かかる防虫ネットは、開口を有するネット本体と、開口を閉塞する遮閉機構とを備えるものであるため、上記従来のものに比して簡易な構造となる。また、該防虫ネットは、個々の開閉窓の内側に、開閉窓に対面するように設置することができるので、構造物内への透光性や通気性を十分に確保することができる。
【0008】
また、本発明の好ましい態様では、上記防虫ネット(1)に於いて、構造物は、ロッドを開口の長手方向一方側及び他方側へ移動させることにより、開閉窓の開閉操作が行われるように構成されており、遮閉機構は、開口を閉塞すると共に、ロッドが貫通される貫通孔が設けられた巻き取り可能なシートと、開口の長手方向一方側及び他方側へのロッドの移動に応じてシートの一端側及び他端側をそれぞれ巻き取る第1巻き取り部材及び第2巻き取り部材とを含む防虫ネット(2)を提供する。
さらに、本発明の好ましい態様では、上記防虫ネット(2)に於いて、シートの一端部と第1巻き取り部材との間には、シートを第1巻き取り部材に巻き取らせる方向へ付勢する第1付勢部材が設けられ、シートの他端部と第2巻き取り部材との間には、シートを第2巻き取り部材に巻き取らせる方向へ付勢する第2付勢部材が設けられている防虫ネット(3)を提供する。
【0009】
かかる防虫ネット(2)は、ロッドの移動領域である開口をシートによって閉塞するため、開口から虫が侵入することを防止できる。また、このシートは、ロッドの移動に応じて一端側及び他端側が第1巻き取り部材及び第2巻き取り部材に巻き取られるので、シートが摩耗し難く、耐久性に優れている。
特に、シートを巻き取る第1巻き取り部材及び第2巻き取り部材に、第1付勢部材及び第2付勢部材が設けられている防虫ネット(3)は、ロッドの移動に応じて巻き取られるシートが、(弛むことなく)常時張設された状態となるため、シートを円滑に巻き取ることができる上、開口を確実に閉塞して虫の侵入を防止できる。
【0010】
また、本発明の好ましい態様では、上記防虫ネット(1)に於いて、構造物は、ロッドを開口の長手方向一方側及び他方側へ移動させることにより、開閉窓の開閉操作が行われるように構成されており、遮閉機構は、開口の短手方向に沿った第1及び第2枢支軸と、開口を閉塞するように第1及び第2枢支軸に無端状に巻き回されたシートであって、ロッドが貫通される貫通孔が設けられたシートとを含む上記防虫ネット(4)を提供する。
さらに、本発明の好ましい態様では、上記防虫ネット(4)に於いて、シートに、シートを前記開口の長手方向に沿って張設するための付勢部材が介挿されている防虫ネット(5)を提供する。
【0011】
かかる防虫ネット(4)は、第1及び第2枢支軸に無端状に巻き回されたシートによって開口を閉塞するため、開口から虫が侵入することを防止できる。また、このシートは、第1及び第2枢支軸に無端状に巻き回され、ロッドの移動に応じて無端状シートが回るので、シートが摩耗し難く、耐久性に優れている。
特に、シートを開口の長手方向に沿って張設するための付勢部材が設けられている防虫ネット(5)は、ロッドの移動に応じて回るシートが、(弛むことなく)常時張設された状態となるため、シートを円滑に回すことができる上、開口を確実に閉塞して虫の侵入を防止できる。
【0012】
また、本発明の好ましい態様では、上記防虫ネット(1)に於いて、遮閉機構は、開口を閉塞するように張設され、且つロッドが貫通される貫通孔が設けられたシートを含み、シートは、開口を閉塞しつつ、開口内におけるロッドの移動を許容し得る弾性を有している防虫ネット(6)を提供する。
かかる防虫ネットは、弾性を有するシートによって開口を閉塞するため、ロッドの移動に応じてシートが弾性変形し、ロッドの移動領域となる開口部を閉塞することができる。
【0013】
また、本発明の好ましい態様では、上記防虫ネット(1)に於いて、構造物は、ロッドを前記開口の長手方向一方側及び他方側へ移動させることにより、開閉窓の開閉操作が行われるように構成されており、遮閉機構は、開口を閉塞すると共に、ロッドが貫通される貫通孔が設けられたシートを含み、シートは、開口の長手方向幅の2倍以上の長さを有し、開口の長手方向に沿ったロッドの移動によってネット本体に対して開口の長手方向に沿って相対移動する防虫ネット(7)を提供する。
かかる防虫ネットは、開口を閉塞するシートが、開口の長手方向幅の2倍以上の長さを有し、開口の長手方向に沿ったロッドの移動によってネット本体に対して開口の長手方向に沿って相対移動するため、ロッドの移動中及び移動後、開口を閉塞して、虫の侵入を防止できる。
【0014】
また、本発明の好ましい態様では、上記防虫ネット(1)に於いて、構造物は、ロッドを開口の長手方向一方側及び他方側へ移動させることにより、開閉窓の開閉操作が行われるように構成されており、遮閉機構は、開口を閉塞するように設けられたシートであって、開口の長手方向に沿って切れ目が形成され、且つ切れ目内にロッドが貫通される貫通孔が設けられているシートを含み、切れ目は、貫通孔と共に移動するスライダー部の通過によって係脱可能な係合部を介して閉塞されている防虫ネット(8)を提供する。
かかる防虫ネットは、開口を閉塞するシートに、切れ目が形成され、この切れ目内にロッドの貫通される貫通孔が形成されているので、ロッドを移動させて開閉窓を開閉できる。この切れ目は、貫通孔と共に移動するスライダー部の通過によって係脱可能な係合部を介して閉塞されているので、ロッドの移動中及び移動後、貫通孔以外の切れ目部分が閉塞されるので、開口から虫の侵入を防止できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の防虫ネットは、ロッドの移動領域が開口とされているので、ロッドによる開閉操作時、ロッドがネット本体に干渉せず、ロッドを介して開閉窓を円滑に開閉することができる。ロッドの移動領域となる開口は、遮閉機構によって閉塞されるので、ロッドの移動中又は移動後、開口から虫が侵入することを防止できる防虫ネットを提供できる。
また、本発明の防虫ネットは、比較的簡易な構造であり、又、該防虫ネットは、ロッドを貫通させた状態で取り付けることができるので、例えば、個々の開閉窓の内側に、開閉窓に対面するように設置することもできる。
また、防虫ネットは、その好ましい各種の態様に応じ、耐久性に優れ、開口を確実に閉塞して虫の侵入を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、防虫ネット及び開閉窓を備える構造物を妻側から見た一部省略参考正面図で、その(a)は、開閉窓を閉じた状態を、(b)は、開閉窓を開けた状態を示す。図2は、防虫ネット及び開閉窓を備える構造物を屋根側から見た一部省略参考平面図で、防虫ネットの取付状態を判り易く示すため、開閉窓の一部を二点鎖線で表している。図3は、ロッドが貫通された防虫ネットの平面図を示す。図4(a)は、図3のA−A線一部省略縦断面図を示し、図4(b)は、ロッドを移動させた状態の同縦断面図を示す。
【0017】
図1〜図4に於いて、1は、ロッド2を介して開閉操作が行われる開閉窓3と、この開閉窓3から虫の侵入を防止するための防虫ネット5と、を備えている温室などの構造物を示し、防虫ネット5を設置することによって、構造物1の内部に虫侵入防止空間が形成されている。
この防虫ネット5は、ロッド2が貫通され且つロッド2の移動領域に応じて開口部53が形成されたネット本体52と、開口部53内に於けるロッド2の移動を許容しつつ開口部53を閉塞する遮閉機構6と、を備えている。
防虫ネット5は、例えば、個々の開閉窓3の内側に、開閉窓3に対面するように取り付けられている。
【0018】
開閉窓3は、例えば、構造物1の屋根に設けられた所謂天窓で、該開閉窓3は、図2に示すように、構造物1の奥行き方向に所定間隔を開けて並設されている。この開閉窓3は、一側部3aが屋根に回動自在に軸着され、且つ他側部3bが自由端とされており、一側部3aを中心に回動させ、他側部3bから開閉する跳ね上げ式の開閉窓とされている。
この開閉窓3の他側端中央部には、開閉操作を行うためのロッド2の一端部が軸着されている。このロッド2を構造物1の外側へ押し出すことにより、開閉窓3は開けられ、ロッド2を構造物1の内側へ退かせることにより、開閉窓3は閉じられる。
このロッド2は、防虫ネット5の細長い開口部53に挿通されている。そして、開閉窓3は、円運動によって開閉するため、開閉窓3を開閉操作すべくロッド2を出退させた際、図1(b)の矢印に示すように、ロッド2の中途部は、開口部53の長手方向一方側及び他方側へと移動する。
【0019】
ロッド2は、例えば、ラックピニオン機構によって出退可能に構成されている。具体的には、ロッド2は、その長手方向に歯部が形成された直状のラック21からなり、該ラック21の一端部が開閉窓の他側部に軸着されている。このラック21の歯部は、ピニオン22の歯部に噛み合わされている。ピニオン22は、ラック21を挿通支持するピニオンケース23内に回動自在に軸支されている。このピニオン22の回転中心軸には、駆動軸24が連結されており、この駆動軸24は、梁などの構造物1の構成部材(固定側)に回動可能に取り付けられている。この駆動軸24を正逆回転させることにより、ピニオン22を介してロッド21(ラック)が出退可能となっている。
尚、ピニオン22の駆動軸24は、モータ(図示せず)を介して駆動するものでも良いし、手動で駆動するように構成されていてもよい。
【0020】
次に、防虫ネット5は、図3及び図4に示すように、例えば開閉窓3の窓枠内側に取付可能な矩形状のフレーム部51と、このフレーム部51に張設されたネット本体52と、ネット本体52の一部分に形成され且つ挿通されたロッド2の移動領域となる開口部53と、この開口部53を遮閉するシート61と、このシート61の一部に設けられ且つロッド2が貫通されたロッド貫通孔62と、を備えている。
フレーム部51は、例えば、金属製枠、木枠などの機械的強度を有する枠部材から形成されている。ネット本体52は、害虫の侵入を防止できる程度の大きさの網目を有するものであれば特に限定されず、例えば、ステンレス製網などの金属網、各種糸条を格子状に織り込んだ網、網状に成形した合成樹脂成形シートなど、従来公知のものを用いることができる。
【0021】
開口部53は、ロッド2の移動領域に対応して細長状に開口されている。従って、該開口部53に挿通されたロッド2は、開閉窓3の開閉時、開口部53の長手方向に沿って移動できるようになっている。
この開口部53は、ネット本体52の一部分に設けられたプレート部材7の内側に形成されている。このプレート部材7は、図5にも示すように、平面視略長方形状の部材からなり、その中央部に細長い開口部53が形成されていると共に、プレート部材7の長手方向一側部及び他側部に、シート61を挿通可能な第1及び第2シート挿通孔71,72がそれぞれ形成されている。このプレート部材7は、金属板や硬質合成樹脂板などの機械的強度を有する長尺板状体などを用いて形成することができる。尚、プレート部材7は、例えば、フレーム部51やネット本体52などに固着することにより支持されている。
【0022】
このプレート部材7の上面には、開口部53を閉塞するシート61が設けられている。このシート61の一端側は、プレート部材7の第1シート挿通孔71に挿通されてプレート部材7の下方側へ伸び、開口部53の一方側下方に設けられた第1巻き取り部材63に巻き取られている。一方、シート61の他端側は、プレート部材7の第2シート挿通孔72に挿通されてプレート部材7の下方側へ伸び、開口部53の他方側下方に設けられた第2巻き取り部材64に巻き取られている。第1巻き取り部材63は、シート61の一端縁が固着され、且つシート61の一端側を巻き取る回動自在な第1巻き取り軸631と、この第1巻き取り軸631をシート巻き取り方向(図4(a)に示す矢印方向)へ付勢する第1付勢部材(例えば、ゼンマイ式バネなど。図示せず)と、を備えている。また、第2巻き取り部材64は、シート61の他端縁が固着され、且つシート61の他端側を巻き取る回動自在な第2巻き取り軸641と、この第2巻き取り軸641をシート巻き取り方向(図(a)に示す矢印方向)へ付勢する第2付勢部材(上記と同様)と、を備えている。尚、第1及び第2巻き取り部材63,64は、例えば、フレーム部51やネット本体52などに固着することにより支持されている(図示せず)。
このようにシート61の両端側は、巻き取り方向へ付勢された第1及び第2巻き取り軸631,641にそれぞれ巻き取られているため、該シート61は、プレート部材7の上面に於いて弛むことがなく、常時張設された状態で開口部53を閉塞している。
【0023】
シート61の材質は、特に限定されず、柔軟な合成樹脂製シート材、布地などを用いることができる。又、シート61は、虫の侵入を防止できる程度の網目が形成されたシート材でもよい。また、シート61の長さ(シート61の一端縁から他端縁までの長さ)は、開口部53の長手方向略全体に亘ってロッド2の移動を許容しつつ、開口部53をシート61にて閉塞できるようにする点から、開口部53の長手方向幅の2倍以上に形成することが好ましい。また、シート61の幅は、虫が侵入しない程度に開口部53を閉塞できるように形成されていればよいが、開口部53の幅よりも幅広に形成されていることが好ましい。このようにシート61が幅広に形成されていることにより、図5に示すように、シート61の幅方向両側部が、プレート部材7の開口両側部の上面に略接するので、開口部53を確実に閉塞できると共に、シート61を安定的に移動させることができる。
【0024】
上記シート61には、開口部53を閉塞している部分に於いて、内側にロッド貫通孔62が形成されたガイド部材621が設けられている。このガイド部材621は、その一端部及び他端部がシート61に連結され、且つその幅方向両側部がプレート部材7の開口両側部に接するようにプレート部材7の上面に置かれている。ガイド部材621に形成されたロッド貫通孔62は、挿通されたロッド2を出退させるべく、ロッド2の外形よりもやや大開口に形成されている。尚、このロッド貫通孔62とロッド2の隙間から非常に小さな虫が侵入する虞がある場合には、ガイド部材621の少なくともロッド貫通孔62に、反射材などの虫忌避材を貼り付ける或いは虫忌避剤を塗布するなどの虫忌避処理を施すことが好ましい。
【0025】
上記防虫ネット5を備える開閉窓3は、ロッド2を出退させて開閉窓3を開ける際、ロッド2が開口部53の長手方向に沿って移動すると共に、ロッド2に追従してシート61も移動する。例えば、図1(b)の如く開閉窓3を開けた際には、ロッド2は、図4(b)に示すように、開口部53の他方側へ移動する。このロッド2の移動に伴い、シート61の一端側は、第1巻き取り軸631から引き出され、且つシート61の他端側は、第2巻き取り軸641に巻き取られる。反対に、ロッド2が、開口部53の一方側へ移動した際には、シート61の一端側は、第1巻き取り軸631に巻き取られ、且つシート61の他端側は、第2巻き取り軸641から引き出される。従って、本発明の防虫ネット5は、ロッド2を円滑に移動させて開閉窓3を開閉することができ、更に、ロッド2の移動中及び移動後に於いて、ロッド2の移動領域となる開口部53をシート61によって閉状態に保つことができるので、開口部53から虫が侵入することを防止できる。
かかる防虫ネット5は、比較的簡易な構造であり、個々の開閉窓3の内側に、開閉窓3に対面するように設置することができるので、構造物1内への透光性や通気性を十分に確保することができる。
【0026】
尚、本実施形態に於いて、第1巻き取り軸631及び第2巻き取り軸641に、第1付勢部材及び第2付勢部材が設けられているので、シートを張設状態に保つことができるため好ましいが、第1巻き取り軸631及び第2巻き取り軸641に、第1付勢部材及び第2付勢部材を設けない態様に変更することもできる。
【0027】
(第2実施形態)
第2実施形態は、遮閉機構として、開口部を閉塞するシートが無端状に形成されている防虫ネットに係る。以下、主として上記実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成については、特に説明せず、用語及び図番を援用する場合がある(以下、第3〜第6実施形態についても同じ)。
図6に於いて、開口部53の一方側下方に、開口部53の短手方向(幅方向)に沿って第1枢支軸65が設けられ、且つ開口部53の他方側下方に、開口部の短手方向(幅方向)に沿って第2枢支軸66が設けられている。開口部53を閉塞するシート61は、第1枢支軸65及び第2枢支軸66に無端状に巻き回されている。
【0028】
具体的には、シート61は、上記第1実施形態と同様に、開口部53を閉塞するように、プレート部材7の上面に設けられ、該シート61には、ロッド貫通孔62を有するガイド部材621が連結されている。このシート61の一端側は、プレート部材7の第1シート挿通孔71に挿通されてプレート部材7の下方側へ伸び、開口部53の一方側下方に設けられた回動自在な第1枢支軸65の外周に架け回されている。一方、シート61の他端側は、プレート部材7の第2シート挿通孔72に挿通されてプレート部材7の下方側へ伸び、開口部53の他方側下方に設けられた回動自在な第2枢支軸66の外周に架け回されている。このシート61の一端側及び他端側は第1及び第2枢支軸65,66に回されて反転し、そのシート61の一端縁61aと他端縁61bの間に、スプリングバネやゴムなどの弾性部材67(付勢部材に相当)が連結されている。
弾性部材67は、ロッド2の移動を阻害しないように、図6(b)に示すように、開口部53を避けて設けられている。例えば、弾性部材67は、シート61の幅方向両側部に2本連結されている。
【0029】
本実施形態に係る防虫ネット5も、上記実施形態と同様に、ロッド2が開口部53の長手方向に沿って移動した際、無端状に張設されたシート61はロッド2に追従し、第1枢支軸65及び第2枢支軸66の回転によって回るため、ロッド2の移動領域となる開口部53を閉状態に保つことができる。従って、本実施形態の防虫ネット5は、ロッド2を円滑に移動させて開閉窓3を開閉することができ、更に、開口部53をシート61によって閉塞できるので、開口部53から虫が侵入することを防止できる。
【0030】
また、本実施形態の防虫ネット5は、シート61の一端縁61aと他端縁61bの間に弾性部材67が設けられているので、開口部53を閉塞するシート61は弛むことなく張設状態を保つことができ、シートが円滑に回る上、開口部53をより確実に閉塞して虫の侵入を防止できる。
【0031】
尚、本実施形態に於いて、シート61に弾性部材67を設けず、シート61の一端縁61aと他端縁61bを、紐状体などの非弾性部材によって連結する態様に変更することもできる。
また、本実施形態に於いて、第1枢支軸65及び第2枢支軸66は、必ずしも回動自在なものに限られず、非回動の第1枢支軸65及び第2枢支軸66を用いることもできる。この場合、無端状のシート61が円滑に回るようにするために、非回動の第1枢支軸65及び第2枢支軸66は、その外周面がシート61に対して摩擦係数の小さいものを用いることが好ましい。
【0032】
(第3実施形態)
第3実施形態は、遮閉機構として、開口部を閉塞するシートが弾性を有している防虫ネットに係る。
図7(a)に於いて、開口部を閉塞するシート61は、少なくとも開口部の長手方向に伸縮可能なシート材によって構成されている。このシート61は、開口部53を閉塞するようにプレート部材7の上面に設けられ、該シート61の略中央部には、ロッド貫通孔62を有するガイド部材621が連結されている。シート61は、シート61とプレート部材7の間から虫が侵入できないように、例えば、プレート部材7の上面に接着剤などを介して固着されている(同図に於いてシート61の固着部分を薄墨塗りで示す)。
伸縮可能な弾性を有するシート61としては、例えば、ゴムなどの弾性材料を成形したシート、弾性を有する布地、蛇腹状に加工された伸縮シートなどを用いることができ、該シート61は、虫の侵入を防止できる程度の網目が形成されたものでもよい。
【0033】
本実施形態に係る防虫ネット5は、図7(b)に示すように、ロッド2が開口部53の長手方向に沿って移動した際、シート61は弾性変形するので、開口部53が開状態とならず、ロッド2の移動領域となる開口部53を閉状態に保つことができる。従って、本実施形態の防虫ネット5も、ロッド2を円滑に移動させて開閉窓3を開閉することができ、更に、開口部53から虫が侵入することを防止できる。
また、本実施形態に係る防虫ネットは、遮閉機構6が弾性を有するシート61によって構成されているので、その構造が極めて簡易なものである。
【0034】
(第4実施形態)
第4実施形態は、遮閉機構として、開口部を閉塞するシートが、ネット本体に対して開口部の長手方向に沿って相対移動する防虫ネットに係る。
図8に於いて、開口部53を閉塞するシート61は、少なくとも開口部53の長手方向に沿って、ネット本体52に対して相対移動するように構成されている。このシート61は、開口部53を閉塞するようにプレート部材7の上面に設けられ、該シート61には、ロッド貫通孔62を有するガイド部材621が連結されている。
【0035】
具体的には、シート61は、略平坦状を保持できる程度の剛性を有する板状体が用いられ、例えば、合成樹脂製の厚板、金属板、ベニヤ板などの木板などを用いることができる。このシート61(シート61の一端縁から他端縁までの長さ)は、開口部53の長手方向幅の2倍以上の長さに形成されており、該シート61の略中央部に、ロッド2の貫通されるロッド貫通孔62を有するガイド部材621が連結されている。
平坦状のシート61をフレーム部材51及びネット本体52の下方側へと収めるため、プレート部材7の第1シート挿通孔71及び第2シート挿通孔72は、プレート部材7の上面よりも上方に立ち上げられている。そして、シート61の一端側は、第1シート挿通孔71に挿通され、開口部53の一方側から外側へ延出されている。一方、シート61の他端側は、プレート部材7の第2シート挿通孔72に挿通され、開口部53の他方側へ延出されている。尚、シート61の一端側を下方から支持するため、フレーム部材51には、シート61を挿通支持する補助的な支持部8が設けられ、同様にシート61の他端側を下方から支持するため、ネット本体52には、シート61を挿通支持する補助的な支持部8が設けられている。
【0036】
本実施形態に係る防虫ネット5は、図8(c)に示すように、ロッド2が開口部53の長手方向に沿って移動した際、シート61が、ネット本体52に対して相対移動するので、開口部53が開状態とならず、ロッド2の移動領域となる開口部53を閉状態に保つことができる。従って、本実施形態の防虫ネット5も、ロッド2を円滑に移動させて開閉窓3を開閉することができ、更に、開口部53から虫が侵入することを防止できる。
【0037】
(第5実施形態)
第5実施形態は、遮閉機構として、開口部を閉塞するシートに切れ目が形成され、この切れ目が係合部を介して閉塞されている防虫ネットに係る。
図9に於いて、開口部を閉塞するシート61は、開口部53の長手方向に沿って切れ目68が形成されており、この切れ目68内にロッド2の貫通されるロッド貫通孔62が設けられている。この切れ目68は、係合部681を介して閉塞されており、該係合部681は、ロッド貫通孔62と共に移動するスライダー部682の通過によって係脱可能とされている。
具体的には、シート61は、開口部53を閉塞するようにプレート部材7の上面に設けられ、該シート61の略中央部であって開口部53の長手方向に沿って、ロッド2の移動を許容する切れ目68が形成されている。シート61は、例えば、プレート部材7の上面に接着剤などを介して固着されている。
この切り目68の両切断縁部には、互いに係合し得る係合部681が対向して設けられており、ロッド貫通孔62が設けられた部分を除いて、切り目68は、係合部681の係合によって閉塞されている。該係合部681の係合が解除されている切れ目68には、ロッド貫通孔62を有するガイド部材621が設けられており、このガイド部材621の一端部及び他端部には、スライダー部682がそれぞれ固着されている。このスライダー部682は、対向する係合部681に跨って装着されており、スライダー部682を一方側に移動させることにより、対向する係合部681を係合し、又、他方側に移動することにより、係合部682の係合を解除する機能を有する。
かかる係合可能な係合部681及び係合部681の係脱を行うスライダー部682は、一般的にファスナーと呼ばれており、上記シート61の切れ目68のうちロッド貫通孔62以外部分は、ファスナーによって閉塞されていると言える。
【0038】
本実施形態に係る防虫ネット5は、図9(c)に示すように、ロッド2が開口部53の長手方向に沿って移動した際、ロッド貫通孔62と共にスライダー部682が移動する。このうち、ロッド挿通孔62の移動側に設けられたスライダー部682は、その先の係合部681の係合を解除して、ロッド2を円滑に移動させる。一方、反対側に設けられたスライダー部682は、ロッド挿通孔62の元の位置に於ける係合部681を係合させ、切り目68を閉塞する。このように、ロッド貫通孔62を有しない切れ目68部分が閉塞されるので、ロッド2の移動領域となる開口部53を閉状態に保つことができる。従って、本実施形態の防虫ネット5も、ロッド2を円滑に移動させて開閉窓3を開閉することができ、更に、開口部53から虫が侵入することを防止できる。
【0039】
(第6実施形態)
上記第1〜第5の各実施形態に於いて、開閉窓3の開閉操作を行うロッド2は、ラックピニオン機構によって出退するものを例示しているが、ロッド2は、ラックピニオン機構によって出退するものに限られない。例えば、図10に示すように、水平方向に押し引き可能な操作棒26に、ロッド2の他端部を軸着し、且つ開閉窓3にロッド2の一端部を軸着することによって、ロッド2が構造物1の内外へ出退するように構成してもよい。
【0040】
また、上記第各実施形態に於いて、防虫ネット5を取り付ける開閉窓3として、一側部が構造物1に軸支された跳ね上げ式の開閉窓を例示しているが、例えば、ロッド2の操作によって窓面に平行移動させることで開閉されるスライド式開閉窓などに本発明の防虫ネット5を取り付けることもできる。さらに、上記第各実施形態に於いて、防虫ネット5を取り付ける開閉窓3として、構造物1の屋根に設けられた所謂天窓を例示しているが、例えば、構造物1の壁面に設けられた開閉窓3などに本発明の防虫ネット5を取り付けることもできる。
【0041】
また、上記各実施形態に於いては、ロッド貫通孔62を有するガイド部材621がシート61に設けられているため、該貫通孔62にロッド2を貫通してロッド2を移動させた際、ロッド2がシート61に直接接触せず、シート61の保護に優れているが、ガイド部材621を設けずに、シート61にロッド貫通孔62を直接形成することもできる。
その他、上記各実施形態に示す各構成を、適宜変更、付加、置換などすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第1実施形態に係る防虫ネット及び開閉窓を備える構造物を妻側から見た一部省略参考正面図であって、(a)は、開閉窓を閉じた状態を、(b)は、開閉窓を開けた状態を示す。
【図2】同防虫ネット及び開閉窓を備える構造物を屋根側から見た一部省略参考平面図。
【図3】ロッドが挿通された同防虫ネットの平面図。
【図4】(a)は、図3のA−A線一部省略縦断面図、図4(b)は、ロッドを移動させた状態を示す同縦断面図。
【図5】プレート部材を示す平面図。尚、シートなどを二点鎖線で示している。
【図6】(a)は、第2実施形態に係る防虫ネットの開口部及び遮閉機構などを示す一部省略平面図、(b)は、防虫ネットの開口部及び遮閉機構を下方側から見た一部省略底面図、(c)は、(a)のB−B線一部省略縦断面図。
【図7】(a)は、第3実施形態に係る防虫ネットの開口部及び遮閉機構などを示す一部省略平面図、(b)は、同防虫ネットに於いて、ロッドを移動させた状態を示す一部省略平面図。
【図8】(a)は、第4実施形態に係る防虫ネットの開口部及び遮閉機構などを示す一部省略平面図、(b)は、(a)のC−C線一部省略断面図、(c)は、同防虫ネットに於いて、ロッドを移動させた状態を示す一部省略縦断面図。
【図9】(a)は、第5実施形態に係る防虫ネットの開口部及び遮閉機構などを示す一部省略平面図、(b)は、(a)のD−D線一部省略断面図、(c)は、同防虫ネットに於いて、ロッドを移動させた状態を示す一部省略平面図。
【図10】第6実施形態に係る防虫ネット及び開閉窓を備える構造物を妻側から見た一部省略参考正面図であって、(a)は、開閉窓を閉じた状態を、(b)は、開閉窓を開けた状態を示す。
【符号の説明】
【0043】
1…構造物、2…ロッド、3…開閉窓、5…防虫ネット、51…フレーム部、52…ネット本体、53…開口部、6…遮閉機構、61…シート、62…ロッド貫通孔、621…ガイド部材、63…第1巻き取り部材、631…第1巻き取り軸、64…第2シート巻き取り部材、641…第2巻き取り軸、65…第1枢支軸、66…第2枢支軸、67…弾性部材(付勢部材)、68…切れ目、681…係合部、682…スライダー部、7…プレート部材




 

 


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