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発明の名称 コンバインの穀稈移送装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−89461(P2007−89461A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−282544(P2005−282544)
出願日 平成17年9月28日(2005.9.28)
代理人
発明者 齋藤 学 / 阿波 雅之 / 釘宮 啓
要約 課題
右側列の刈取り穀稈の根元側と、穂先側とを、右下根元移送装置と、右上根元移送装置と、穂先移送装置とで確実に後方上部へ移送されないことがあったが、これを解決しようとするものである。

解決手段
一方側(右側)の条列の刈取り穀稈は、右下・右上根元移送装置と、穂先移送装置とで後方上部移送され、又、他方側(左側)の条列の刈取り穀稈は、左根元移送装置と、供給移送装置とで後方上部移送される。該穂先移送装置の穂先移送ラグを装着した穂先移送チェンを内装する穂先移送ケースは、穀稈を移送作用する二辺部の移送角度は、平面視水平に対して、移送始端部から順次小角度から大角度に複数段に変更して設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
走行車台(2)前方部の穀稈を刈取り後方上部へ移送する刈取機(4)は、穀稈を引起す複数の引起装置(6)と、一方側の条列の穀稈及び他方側の条列の穀稈を掻込みする複数の掻込装置(9a)と、該各掻込装置(9a)の後方右側には、刈取り穀稈の株元側を引継ぎ後方上部へ移送する右下根元移送装置(10b)と、一体で上回自在な右上根元移送装置(10a)及び穂先側を後方上部へ移送する略三角形状の穂先移送装置(12)とを設けると共に、各掻込装置(9a)の後方左側には、穀稈の株元側を引継ぎ後方上部へ移送する左根元移送装置(11)と、穂先側を後方上部へ移送する上下回動自在な供給移送装置(14)等とを設けた構成において、穀稈の穂先側を移送する前記穂先移送装置(12)には、穂先移送ラグ(12c)を所定間隔で装着した穂先移送チェン(12b)を内装した穂先移送ケース(12a)の穀稈移送作用側二辺部の移送角度を、平面視水平に対して、移送始端部から順次小角度から大角度に複数段に変更可能に設けたことを特徴とするコンバインの穀稈移送装置。
【請求項2】
前記穂先移送装置(12)の穂先移送ケース(12a)の上側面へ設けた穂先案内カバー(12f)は、刈取機(4)の後側へ設けた脱穀機(2a)前側近傍部から、右外側の引起装置(6)後側近傍部までへ位置させて設け、頂点部から穀稈移送の作用側へ向けて下り傾斜させて設けると共に、上下回動移動自在な穂先移送ケース(12a)を最上部位置へ回動移動操作時でも、該穂先移送ケース(12a)の前部は、前方下部へ下り傾斜状態に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈移送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
各掻込装置で掻込みされて、刈取りされた一方側(右側)の条列の穀稈は、右下根元移送装置と、一体で上下回動自在な右上根元移送装置、及び穂先移送装置とで、引継ぎ後方上部へ移送される。又、他方側(左側)の条列の穀稈は、左根元移送装置と、上下回動自在な供給移送装置とで、引継ぎ後方上部へ移送される。平面視略三角形状の該穂先移送装置は、穂先移送ラグを所定間隔で装着した穂先移送チェンを内装した穂先移送ケースの穀稈移送作用側二辺部の移送角度は、平面視水平に対して、移送始端部から順次小角度から大角度に複数段に変化させて設けた技術であり、コンバインの穀稈移送装置とし利用できる。
【背景技術】
【0002】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの走行車台の前部へ設けて、穀稈を刈取り、後方上部へ移送する刈取機の前部の複数個設けた各引起装置で穀稈は引起しされて、複数個設けた各掻込装置で掻込されながら刈取りされ、刈取り穀稈は後方上部へ移送される。
【0003】
前述の如く刈取りされた穀稈は、特開平9−168325号公報で示すように、各掻込装置10から右側下部へ設けた補助ラグ式穂先搬送装置の補助ラグ搬送チェンへ所定間隔で設けた補助引継搬送ラグで移送されて、左右側へ設けている。右側の穂先引継搬送装置の駆動掻込体の掻込爪部と、左側の受動掻込体の掻込爪部とにより、引継ぎされて掻込みされ、穂先引継搬送装置のラグ搬送チェンへ所定間隔で装着して設けた引継移送ラグで、穀稈の穂先側が引継ぎされ、又、株元引継搬送装置の引継搬送チェンで、穀稈の株元側が引継ぎされ、この穀稈は後方上部へ移送されて、脱穀処理される。
【特許文献1】特開平9−168325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
刈取機で刈取りした一方側(右側)の条列の移送される穀稈は、移送距離が長く移送状態が乱れたり、この穀稈と、他方側の条列を移送される穀稈とは、合流部でスムーズに合流されず、このために、後方上部へスムーズに移送されずに、この合流部で詰り状態になることが発生していた。
【0005】
又、前記掻込装置から穂先引継搬送装置と、受動掻込体とへの引継ぎがスムーズに行われないことがあったり、更に刈取機の前後方向の全長が長くて、コンバインの操作性が悪いことがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、この発明は、請求項1に記載の発明においては、走行車台(2)前方部の穀稈を刈取り後方上部へ移送する刈取機(4)は、穀稈を引起す複数の引起装置(6)と、一方側の条列の穀稈及び他方側の条列の穀稈を掻込みする複数の掻込装置(9a)と、該各掻込装置(9a)の後方右側には、刈取り穀稈の株元側を引継ぎ後方上部へ移送する右下根元移送装置(10b)と、一体で上回自在な右上根元移送装置(10a)及び穂先側を後方上部へ移送する略三角形状の穂先移送装置(12)とを設けると共に、各掻込装置(9a)の後方左側には、穀稈の株元側を引継ぎ後方上部へ移送する左根元移送装置(11)と、穂先側を後方上部へ移送する上下回動自在な供給移送装置(14)等とを設けた構成において、穀稈の穂先側を移送する前記穂先移送装置(12)には、穂先移送ラグ(12c)を所定間隔で装着した穂先移送チェン(12b)を内装した穂先移送ケース(12a)の穀稈移送作用側二辺部の移送角度を、平面視水平に対して、移送始端部から順次小角度から大角度に複数段に変更可能に設けたことを特徴とするコンバインの穀稈移送装置としたものである。
【0007】
コンバインで立毛穀稈の収穫作業は、このコンバインの走行車台(2)の前方部へ設けて、穀稈を刈取り移送する刈取機(4)の前部側へ設けた複数個の各引起装置(6)で引起ししながら、複数個設けた各掻込装置(9a)で掻込みしながら、刈取りされ、刈取り穀稈の右条列側は、一体で上下回動自在な右上・右下根元移送装置(10a)、(10b)と、平面視略三角形状の穂先移送装置(12)とにより、引継ぎされて後方上部へ移送される。又、刈取り穀稈の左条列側は、左根元移送装置11と、上下回動自在な供給移送装置(14)とにより、引継ぎされて後方上部へ移送される。これら左右両側を移送され、合流した穀稈は、脱穀機(2a)へ引継ぎ移送されて脱穀処理される。
【0008】
前記穂先移送装置(12)は、穂先移送ラグ(12c)を所定間隔で装着した穂先移送チェン(12b)を、穂先移送ケース(12a)へ張設内装している。この穂先移送ケース(12a)の穀稈移送作用側の二辺部(横方向と縦方向)の移送角度は、平面視水平に対して、移送始端部(横方向側)から順次小角度から大角度に複数段に変更して設けている。一方側(右条列側)を移送される穀稈が、穂先移送ケース(12a)の移送始端部から脱穀機(2a)へ引継ぎされるまでの間の移送角度の安定化を図っている。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、前記穂先移送装置(12)の穂先移送ケース(12a)の上側面へ設けた穂先案内カバー(12f)は、刈取機(4)の後側へ設けた脱穀機(2a)前側近傍部から、右外側の引起装置(6)後側近傍部までへ位置させて設け、頂点部から穀稈移送の作用側へ向けて下り傾斜させて設けると共に、上下回動移動自在な穂先移送ケース(12a)を最上部位置へ回動移動操作時でも、該穂先移送ケース(12a)の前部は、前方下部へ下り傾斜状態に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバインの穀稈移送装置としたものである。
【0010】
穀稈を移送する前記穂先移送装置(12)の穂先移送ケース(12a)の上側面へ設けた穂先案内カバー(12f)は、刈取機(4)の後側へ設けた脱穀機(2a)の前側近傍部から、右外側の引起装置(6)後側近傍部までへ位置させて設け、頂点部から穀稈移送の作用側へ向けて下り傾斜させて設けている。又、上下回動移動自在な穂先移送ケース(12a)を最上部位置へ回動移動操作時でも、該穂先移送ケース(12a)の前方部は、前方下部へ下り傾斜状態に設け、移送中の穀稈から落下する藁屑、及び塵埃等を流下させて、堆積を防止している。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明においては、穀稈の穂先側を移送する略三角形状の穂先移送装置(12)は、穂先移送ラグ(12c)を複数個装着した穂先移送チェン(12b)を張設内装した穂先移送ケース(12a)の穀稈移送作用側の二辺部の横方向と、縦方向の移送角度は、平面視水平に対して、横方向の移送始端部から、縦方向の移送終端部へ向けて、順次小角度から大角度に複数段に変更して設けたことにより、この穂先移送ケース(12a)の穀稈移送作用部での穀稈の移送角度が安定する。又、穀稈のこぼれ、ずれ等を防止できる。更に、左右が合流する合流部での穂先のクロスを防止できる。
【0012】
請求項2に記載の発明においては、穀稈の穂先側を移送する穂先移送装置(12)の穂先移送ケース(12a)の上側面へ設ける。穂先案内カバー(12f)は、頂点部から穀稈移送の作用側へ向けて、下り傾斜させて設けると共に、上下回動自在な穂先移送ケース(12a)を最上部位置へ回動移動操作時でも、この穂先移送ケース(12a)の前部は、前方下部へ下り傾斜状態に設けたことにより、穂先案内カバー(12f)、及び穂先移送ケース(12a)上には、移送中の穀稈から落下した藁屑、及び塵埃等の堆積を防止できる。又、移送中の穀稈より、飛散する穀粒を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行装置3の上側に走行車台2を設け、この走行車台2の前方部に立毛穀稈を刈取る刈取機4を設けると共に、上側の一方側にこの刈取機4から刈取り穀稈を引継ぎ脱穀する脱穀機2aと、この脱穀機2aの横側に脱穀済み穀粒を受けて、貯留する穀粒貯留タンク2bとを載置している。刈取機4の前部に刈取る穀稈を分離する複数個の分草体5bと、分離、及び引起しする複数個の引起装置6を設けている。この各引起装置6で引起しされた穀稈は、穀稈掻込移送装置9の各掻込装置9aで掻込みされながら、刈刃装置5cで刈取りされ、刈取り穀稈は、詳細は後述するが、穀稈の根元側は、穀稈掻込移送装置9の左・右上・右下根元移送装置11、10a、10bと、穂先側は、右側の穂先移送装置12、及び左側の供給移送装置14等により、後方上部へ移送され、脱穀機2aへ引継ぎされ、この脱穀機2a内をフィードチェン2cと、挟持杆2dとにより、挟持移送中に脱穀される。脱穀済み穀粒は、穀粒貯留タンク2b内へ供給され、一時貯留される。刈取機4の左・右上・右下根元移送装置11、10a、10bと、穂先移送装置12と、供給移送装置14と、穂先移送装置12の穂先移送ケース12aの上側面へ設けた穂先案内カバー12f等とを主に図示して説明する。
【0014】
前記コンバイン1は、四条列の穀稈を刈取りする。このコンバイン1で説明する。このコンバイン1の走行車台2の下側には、図6、及び図7で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、走行車台2の上側面に脱穀機2aを載置した構成である。走行車台2の前方部の刈取機4で立毛穀稈を刈取りして後方上部へ移送し、脱穀機2aのフィードチェン2cと、挟持杆2dとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀機2aの右横側へ配設した穀粒貯留タンク2b内へ供給され、一時貯留される。
【0015】
前記走行車台2の前方部には、図6、及び図7で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド5a、及び複数個の分草体5bと、立毛穀稈を引起す複数個の引起装置6と、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置9の各掻込装置9aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置5cと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、脱穀機2aのフィードチェン2cと挟持杆2dとへ受渡しする穀稈掻込移送装置9の右側は、右上・右下根元移送装置10a、10bと、穂先移送装置12と、左側は、左根元移送装置11と、供給移送装置14等とからなる刈取機4を設けている。該刈取機4は、油圧駆動による伸縮シリンダ16により、土壌面に対して、昇降する構成である。
【0016】
前記刈取機4の前方下部から後方上部へ傾斜する伝動機構16dを内装した、支持杆16aの上端部に設ける伝動機構16eを内装した、支持パイプ杆16bを走行車台2の上側面に設けた支持装置16cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ16を作動させると支持杆16aと共に、刈取機4が上下回動する構成である。
【0017】
前記刈取機4の穀稈掻込移送装置9によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀機4への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けた構成である。
【0018】
前記穀粒貯留タンク2b側の前部には、図6、及び図7で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う制御装置22と、操縦席23とを設け、この操縦席23の下側にエンジン24を載置している。
【0019】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース25内の伝動機構25aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ25bを設けている。
【0020】
前記穀粒貯留タンク2b内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク2bの後側には、図6、及び図7で示すように、縦移送螺旋26aを内装した排出支持筒26を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒26の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋27aを伸縮自在に内装した排出オーガ27を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設した構成である。
【0021】
図6、及び図7で示すように、左側二条列の穀稈は、左外側と左外側より二番目との分草杆5b、5bにより、穀稈を分離すると共に、右側二条列の穀稈は、右外側と右外側より二番目との分草体5b、5bにより、穀稈を分離する。
【0022】
前記引起装置6は、図5、及び図7で示すように、左右両外側部には、左・右外引起装置7a、7bを設けると共に、中央部の左右両側には、左・右内引起装置6a、6bを設けている。これら左外引起装置7aと、左内引起装置6aとにより、左側の二条列の穀稈が引起しされる。又、これら右外引起装置7bと、右内引起装置6bとにより、右側の二条列の穀稈が引起される。
【0023】
前記左・右内引起装置6a、6bと、左・右外引起装置7a、7bとは、図3で示す個別に設けた引起ケース8a内の上下端部には、上・下スプロケット8b、8cを軸支して設け、これら上・下スプロケット8b、8cには、所定間隔に引起ラグ8eを装着した引起チェン8dを掛け渡している。
【0024】
前記各引起ラグ8eの作用範囲は、引起ケース8aの下端部の略中央部から上端部の略中央部までの間の一方側部が作用範囲であり、この引起ケース8aより、突出した各引起ラグ8eの回転駆動により、穀稈を引起しする。他方側部は、引起ケース8内へ収納状態で回転駆動され、穀稈を引起ししない不作用範囲である。
【0025】
前記左・右外引起装置7a、7b、及び左・右内引起装置6a、6bの後側には、図5、及び図7で示すように、左右両側の二条列毎の穀稈を掻込みする各掻込装置9aを平面視左右両側に、略V字形状に設けている。
【0026】
前記各掻込装置9aは、掻込ケース9bの下側部に所定間隔で掻込ラグ9cを設けた掻込ベルト9dを張設すると共に、この掻込ベルト9dの下側で、後側の掻込軸9eに掻込スターホイル9fを軸支している。
【0027】
前記左側2個の掻込装置9a、9aで、左側二条列の穀稈を掻込みする。又、右側2個の掻込装置9a、9aで、右側二条列の穀稈を掻込みする。
前記各掻込装置9aの後方部の右側の下部には、図3、図5、及び図7で示すように、右上根元移送チェン10cを掛け渡した右上根元移送装置10aと、右下根元移送チェン10dを掛け渡した右下根元移送装置10bとを設けると共に、右側の上部には、略三角形状で平面視移送側面部が略L字形状の穂先移送ケース12aの下側へ所定間隔で穂先移送ラグ12cを装着した穂先移送チェン12bを掛け渡した、穂先移送装置12を設けている。又、左側の下部には、左根元移送チェン11aを掛け渡した左根元移送装置11を設けると共に、左側の上部には、従動軸15aへ設けた供給ケース14aの下側へ複数個の供給ラグ14cと、供給スターホイル14bとを、従動軸15aへ軸支した、供給移送装置14を設けている。
【0028】
前記穂先移送装置12と、右上根元移送装置10aと、供給移送装置14とは、一体で上下回動自在に設けている。穀稈の稈長により、脱穀機2aへ供給する穀稈の供給深さ(扱ぎ深さ)を、これら三部品を一体で自動で上下回動移動させて、脱穀機2aへ供給する穀稈の扱ぎ深さ位置を自動調節する構成である。
【0029】
前記穂先移送装置12の平面視略三角形状に形成した穂先移送ケース12aの上部の移送終端部へ設けた、穂先上部軸13aに上部スプロケット13dを軸支して設け、略中間の頂上部へ設けた、穂先中間軸13cに中間スプロケット13eと、駆動スターホイル12dとを軸支して設け、下部の移送始端部へ設けた、穂先下部軸13bに下部スプロケット13fを軸支して設けている。
【0030】
前記上部・中間・下部スプロケット13d、13e、13fに穂先移送ラグ12cを所定間隔で装着した穂先移送チェン12bを掛け渡している。各穂先移送ラグ12cは、略三角形状の短辺側の二辺部で平面視移送側面部が略L字形状部では、穂先移送ケース12aから突出して、穀稈の穂先側を移送する作用側としている。又、反対側は穀稈を移送しない不作用側である。
【0031】
前記穂先移送装置12の複数個の穂先移送ラグ12cを装着した、穂先移送チェン12bを内装張設した穂先移送ケース12aは、図1、及び図2で示すように、この穂先移送ケース12aの穀稈移送作用側の短辺側の二辺部の移送角度は、平面視横移送側から縦移送側へ向けて、移送始端部側から移送終端部へ向けて、平面視水平に対して、順次小角度から大角度に複数段に変更して設けている。
【0032】
図2で示すように、例えば、移送始端部側より、水平に対して、小角度の25度から、50度、75度、移送終端部側の90度に、略25度、又は移送終端部は、略15度増加させて、順次変更して形成している。25度の範囲は、右側2条列が移送される箇所であり、25度から50度へ変化する箇所は、左・右2条列が合流する合流部(り)である。又、50度以後の箇所は、左右の2条列が合流されて、4条列の穀稈が移送される。
【0033】
前記穂先移送装置12の穂先移送ケース12aは、穀稈移送作用側の短辺の二辺部の移送角度は、平面視水平に対して、移送始端部から移送終端部へ向けて、順次小角度から大角度に、略25度又は15度増加した角度に変更したことにより、移送始端部から移送終端部にわたって穀稈の移送角度が安定する。又、移送終端部は、15度増加変更にしたことにより、穀稈のこぼれ、ずれ等が防止できる。更に、合流部(り)で穀稈の穂先のクロスを防止できる。
【0034】
前記穂先移送装置12の穂先移送ケース12aの上側面には、図1、図3、及び図4で示すように、穂先案内カバー12fを設けている。この穂先案内カバー12fの後端部は、刈取機4の後側へ設けた脱穀機2aの前側近部か、前端部は、右外側の引起装置6の後側近傍部までの間に位置させて設けると共に、穂先案内カバー12fの前後方向の外形形状は、穂先移送ケース12aの前後方向の外形形状と略同じ形状に形成して設けている。更に、この穂先案内カバー12fは、頂点部から穂先移送ケース12aの穀稈移送の作用側の端部へ向けて、下り傾斜させて設けている。
【0035】
又、前記穂先移送ケース12aを最上部位置へ回動移動操作した時でも、この穂先移送ケース12aの前端部は、後方部から前方部へ向けて下り傾斜状態に設けている。穂先移送装置12で移送中の穀稈から、落下する藁屑、及び塵等は、穂先移送ケース12a、及び穂先案内カバー12fへ堆積しない構成である。
【0036】
前記穀稈の穂先側を移送する穂先移送装置12の穂先移送ケース12aの上側面には、穂先案内カバー12fを設けている。この穂先案内カバー12fの外観形状は、穂先移送ケース12aの外観形状と略同じ形状に形成し、又、穂先案内カバー12fは、頂点部から、穀稈移送の作用側へ向けて、下り傾斜させて設けると共に、上下回動自在な穂先移送ケース12aを最上部位置へ回動移動操作した時でも、この穂先移送ケース12aの前端は、前方下部へ下り傾斜状態に設けたことにより、穂先案内カバー12f、及び穂先移送ケース12aには、移送中に穀稈から落下した藁屑、及び塵埃等の堆積を防止することができる。又、移送中の穀稈より、飛散する穀粒を防止できる。穀稈の穂先側がスムーズに移送される。
【0037】
前記供給移送装置14の従動軸15aへ軸支した、供給スターホイル14bの上側面には、図3で示すように、複数個の供給ラグ14cを回転自在に設け、供給ケース14aより、前方部側と内側部とで突出して、穀稈へ供給スターホイル14bと共に、作用して移送する。又、供給ラグ14cは、前方部側と内側部との以外では、逐次供給ケース14a内へ収納状態になる不作用側である。供給スターホイル14bは、穂先移送装置12の駆動スターホイル12dと噛合して、回転駆動される。
【0038】
前記供給移送装置14は、図3で示すように、穂先移送装置12へ設けた支持杆15bの先端部へコ字形状の支持枠15cを設け、この支持枠15cへ受杆15dを設け、この受杆15dへ供給ケース14aを装着して設けると共に、受杆15dの前端部に従動軸15aを装着して設けている。又、支持枠15cには、スプリング(図示せず)等により、挟持移動自在に挟持用杆17aを設け、この挟持用杆17aの後端部に受板17bを固着して設け、この受板17bに後挟持用杆17cを装着している。
【0039】
前記右側部二個の前記掻込装置9a、9aで掻込されながら、刈刃装置5cで刈取りされた穀稈は、図5、及び図7で示すように、右側のこの掻込装置9a、9aから右下根元移送装置10bと、同時に上下回動自在な穂先移送装置12、及び右上根元移送10aとにより、後方上部移送される。又、左側部二個の掻込装置9a、9aで掻込されながら刈刃装置5cで刈取りされた穀稈は、図5、及び図7で示すように、左側のこの掻込装置9a、9aから左根元移送装置11と、供給移送装置14とにより、合流部(り)へ移送され、この合流部(リ)で左右両側を移送される刈取り穀稈は合流され、更に右上根元移送装置10aと、穂先移送装置12とにより、後方上部へ移送され、脱穀機2aへ供給され、この脱穀機2aのフィードチェン2cと挟持杆2dとで引継ぎされ、脱穀機2a内を挟持移送され、この脱穀機2a内で脱穀される。
【0040】
前記穂先移送装置12の穀稈移送作用側で、上側の移送終端部側へ設けた穂先上部軸13aの軸心(イ)と、穂先移送装置12の前側へ設けた供給移送装置14の従動軸15aの軸心(ニ)とは、図3で示すように、前後方向に略直線上へ位置させて設けた構成である。又、左側の二条列の穀稈と、右側の二条列の穀稈とが、後方上部へ移送されて合流する。合流点(ニ)位置までの形状は、平面視、図3で示すように、略Y字形状に形成した構成である。
【0041】
前記穂先移送装置12の穀稈の穂先側を移送する移送終端部の穂先上部軸13aの軸心(イ)位置と、供給移送装置14の従動軸15aの軸心(ニ)位置とは、前後方向に略直線上へ位置させて設けた構成としたことにより、左側の二条列の穀稈と、右側の二条列の穀稈との合流部(リ)で合流したときの穀稈の乱れを防止できる。又、穀稈のクロス防止、及び穀稈の詰り防止、供給移送装置14の供給ラグ14cの移送範囲を少なくしたことにより、多量の穀稈の移送が可能である。更に、穂先の振れが少ないことにより、穀粒の飛散防止ができる
前記穂先移送装置12の上下移送方向の略中間位置には、図3、及び図5で示すように、穂先中間軸13cを軸支して設け、この穂先中間軸13cには、駆動スターホイル12d、及び中間スプロケット13e等を軸支して設けている。穂先中間軸13cの軸心(ハ)を頂点として、上下方向、又は前後方向に略二等辺三角形状で平面視移送側面部がL字形状の穂先移送ケース12aを設けて、穂先移送装置12を形成している。下部の移送始端部の穂先下部軸13bの軸心(ロ)を、右側部側の左右両側(右外側端部と、右外側から二番目)の右側二条列の穀稈を掻込みする。掻込装置9a、9aの近傍部へ位置させて設けている。
【0042】
前記穂先移送装置12の上下移送方向の略中間位置の穂先中間軸13cの軸心(ハ)を頂点として、上下方向、又は前後方向に略二等辺三角形状に形成し、この穂先移送装置12の下部の移送始端部の穂先下部軸13bの軸心(ロ)を、右側部側の左右両側の掻込装置9a、9aの近傍部へ位置させて設けたことにより、穂先ケース12aの成形型の型製作が容易でコストダウンになる。又、穂先移送装置12の駆動スターホイル12dと、供給移送装置14の供給スターホイル14bとの合流部(リ)での位置合せが容易である。左右両側の二条列の合流部(リ)の傾斜角度を同じ角度にすることが容易であり、穀稈が合流部(リ)でクロス状態になることを防止できる。移送始端部側で各掻込装置9a、9aからの穀稈の引継ぎが良好になる。
【0043】
前記支持杆16aの上端部へ設けた支持パイプ杆16bには、図6、及び図7で示すように、支持メタル19aを設け、この支持メタル19aと、穂先移送装置12の上部の移送終端部に設けた穂先上部メタル12eとの間には、接続メタル19bを設けて接続している。この接続メタル19bへ回動自在に軸支した接続軸19cを回動中心として、穂先移送装置12の穀稈移送部側の下側部を上下回動自在に形成している。接続軸19cの中心位置は、支持パイプ杆16bの中心位置より、所定距離上部へ位置させて設けている。支持パイプ杆16bを支持する支持メタル19aは、図6で示すように、コンバイン1の機体1aの左右方向略中央部へ位置させて設けている。
【0044】
前記前側、及び横側へ設けた前側の操作装置22の前側面部から、左横外側の操作装置22の左横外側面部にわたって設ける防塵用外カバー20の外側面は、図7で示すように、刈取機4の左右方向の中心(チ)の近傍部、又は略同じ位置へ設けている。
【0045】
これにより、穀稈の穂先移送通路と、前記各操作装置22とを離すことにより、藁屑等の溜りを防止する。又、穀粒、及び塵埃の飛散を防止できる。
前記右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dは、図7、及び図8で示すように、右外側の掻込装置9aへ設けたスプロケット9jと、移送終端部へ設けたテンション装置28とへ掛け渡している。右下根元移送チェン10dの移送始端部側で、右外側と、右側より二番目の各掻込装置9a、9aの各掻込スターホイル9f、9fの噛合部の後側には、凹部(逃がし部)10fを設けている。多量の穀稈が掻込みされたときであっても、右下根元移送チェン10dは、この凹部10f部で穀稈を逃がして、移送中の穀稈の詰りを防止している。10eはチェンレールであり、右下根元移送チェン10dを支持させている。右外側の掻込スターホイル9fの外径(D1)より、右側より二番目の掻込スターホイル9fの外径(D2)を所定寸法小径に形成して設けている。
【0046】
前記右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dの前側の穀稈を移送する作用側には、図8で示すように、挟持ガイド21を挟持受装置21aで摺動移動自在に設けている。この挟持ガイド21の移送終端部には、合流部(リ)まで延長した補助挟持ガイド21bを設けると共に、テンション装置28の前側には、後挟持ガイド21cを設けている。スプリング21dは、挟持ガイド21を弾発する。
【0047】
右側二条列の掻込みされて、刈取りされた刈取り穀稈の株元側は、右下根元移送チェン10dと、各挟持ガイド21,21b,21cとの間へ挟持されて、合流部(リ)へ移送される。
【0048】
これにより、右側二条列の穀稈が多量掻込みされて、引継ぎされたときであっても、右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dの移送始端部側へ穀稈の詰りを防止することができる。又、部品の変形、及び破損を防止できる。
【0049】
前記引起装置6の左・右内引起装置6a,6bの引起ケース8a、8aの後側には、図9、及び図10で示すように、略コ字形状の上部カバー18を設けている。この上部カバー18の右側には、右側へ向けて突出させて、右下根元移送チェン10dと略一致させた、突出部18aを設けている。この突出部18aにより、移送する刈取り穀稈を合流部(リ)へ安定させて、移送させる構成である。
【0050】
これにより、前記右下根元移送チェン10dの始端部と、上部カバー18の突出部18aとを合せることで、穂先の移送角度が安定する。又、面積を広くしたことにより、藁屑の圃場への落下をよくして、引起ケース8a内への混入を防止させている。
【0051】
穀稈の稈長が、900〜1000mmの標準稈長のときに、操作する位置へ前記穂先移送装置12を操作したときには、この穂先移送装置12の穂先移送ケース12a前右側の下部へ設けた穂先下部軸13bへ軸支した下部スプロケット13fの軸心(ロ)は、図3、及び図11で示すように、右外側と右外側から2番目の右外引起装置7bと、右内引起装置6bとへ張設した各引起チェン8d、8dの各引起ラグ8e、8e間の左右方向中央部へ位置させて設けると共に、穂先移送ケース12a後左側の上部へ設けた穂先上部軸13aへ軸支した上部スプロケット13dの中心(イ)は、図3、及び図11で示すように、左外側と左外側から2番目との左外引起装置7aと、左内引起装置6aとへ設けた各引起チェン8d、8dの各引起ラグ8e、8e間の左右方向中央部へ位置させて設けている。
【0052】
これにより、前記穂先移送装置12は、標準稈長時に最大の移送能力を得ることができる。又、引起ラグ8eによる穀稈の引抜き、及び穀稈のクロスが防止できる。
前記供給移送装置14の供給ラグ14cは、図12、及び図13で示すように、左外引起装置7aの引起ラグ8eの作用位置から穂先移送装置12の穂先移送ラグ12cの作用位置の約120度の間で左側2条列の穀稈を移送して合流部(リ)へ移送させる。このために、供給移送装置14の供給ケース14aに起立ガイド14dを設けている。
【0053】
これにより、左側2条列の穀稈の穂先側の取り込み範囲の拡大を図ることができる。又、大量穀稈、及び長稈穀稈の適応性の向上を図ることができる。更に、合流部(リ)後での穀稈のクロスが防止できる。
【0054】
図3で示すように、前記穂先移送装置12の穂先移送ラグ12cの回転速度(V1)と、供給移送装置14の供給スターホイル14bの回転外周の周速(V2)とは、略同じにしている。
【0055】
これにより、右側2条列を刈取る時に、穂先側の先行がなく、逆に穂先側が遅れの傾向となる。前記穂先移送ラグ12cのスピードを上げて、(V1)=(V2)にすることにより、左右両条列のクロス、及び巻き付きを防止できる。
【0056】
前記供給移送装置14の供給ケース14aの供給スターホイル14b部から、受杆15dの後方部に設ける前・後穂先ガイド14e、14fは、図14、及び図15で示すように、前穂先ガイド14eは、供給ケース14aの上側面で、従動軸15aへ半円形状から後方へ設けている。又、後穂先ガイド14fは、供給ケース14aの下側面の後方部へ設けている。更に、前穂先ガイド14eは、上方へ突出する突出部14hを設けて穂先側の倒れを防止している。
【0057】
これにより、前記供給ケース14aの下側面の後方部へ後穂先ガイド14fを設けたことにより、この供給ケース14a上へ藁屑、及び塵埃等の溜りがなくなった。又、穂先側部の倒れを防止できる。
【0058】
前記左・右内引起装置6a、6bの各引起ケース8aの後側上方部には、図16〜図19で示すように、略コ字形状の上部カバー18を設けると共に、この上部カバー18の上側には、複数本(3本)のボルトで着脱自在に箱形状の上部着脱カバー29を設けている。又、上部カバー18と上部着脱カバー29とに二分割にして設けると共に、この上部着脱カバー29を着脱容易にすると共に、上部カバー18は、左側部を後方へ大きく突出させて設けている。
【0059】
これにより、前記上部着脱カバー29を容易に着脱できる構成としたことにより、左・右内引起装置6a、6bの前後、及び左右調節、又は引起ラグ8eの隙間調節が容易である。更に、引起伝動パイプ等への藁屑、塵埃等の堆積の防止ができる。
【0060】
図20、及び図21で示すように、前記右下移送チェン装置10bの右下根元移送チェン10dを支持するチェンレール10e等のレール組立部品31を、支持杆15b等の支持杆組立部品30へ着脱自在な構成である。
【0061】
前記支持杆組立部品30は、支持杆15bへ受杆30cを設け、この受杆30cに受板30aと、複数のナット30eを装着した後取付板30bを設けると共に、ナット30eを装着した前取付板30dを設けている。
【0062】
前記レール組立部品31は、チェンレール10eに複数の取付孔31bを設けた後取付板31aと、複数の取付孔31bを設けた前取付板30cを設けている。このレール組立部品31の前・後取付板30c、30aの各取付孔31bへ各ボルトを挿して、支持杆組立部品30の前・後取付板30d、30bの各ナット30eへこの各ボルトを螺合する。この各ボルトの螺合、又は抜取りにより、レール組立部品31が着脱自在である。
【0063】
前記右下根元移送チェン10dを支持するチェンレール10eは、4角パイプ材を使用している。
これにより、前記レール組立部品31の交換が可能である。又、チェンレール10e部への藁屑、塵埃、及び穀粒の堆積の防止ができる。更に、このチェンレール10eを4角パイプ材の使用により、騒音防止、及びコスト低減が可能である。
【0064】
前記穂先移送装置12の穂先移送ケース12aは、図3、図22、及び図23で示すように、上ケース32aの下側面に4角パイプ材よりなるラグガイド33を設けると共に、コ字形状の受板32dの上側面に4角パイプ材よりなるラグガイド33を設け、このラグガイド33の外側部で受板32dの上側面には、4角パイプ材よりなるラグ起立ガイド33aを、上下のラグガイド33との隙間を所定の間隔で、略同じ間隔にして設け、このラグ起立ガイド33aにより、穂先移送チェン12bへ所定間隔で設けた穂先移送ラグ12cを作用状態に起立させる。又、起立ガイド33aがない箇所は、不作用状態に倒伏させる。
【0065】
前記ラグガイド33の前後側に前・後支持板33b、33cを設けると共に、前後方向略中央部には、受板32dを設け、この受板32dと、上ケース32aへ設けた支持板32bとの間に接続板32cを設けて接続し、穂先移送ケース12aを一体に形成している。
【0066】
これにより、前記穂先移送ラグ12cの外れ、ラグ起立ガイド33の変形防止と、軽量化と、藁屑等の溜り防止と、4角パイプ材による騒音、振動の防止ができる。
図24で示すように、右下根元移送装置10bの右下根元移送チェン10dを支持するチェンレール10eの移送始端部側には、支持板10hを設け、この支持板10hは、右外側の駆動ギヤーケース9hへ設けた、掻込装置9aの掻込軸9eへ回動自在に支持させている。
【0067】
前記チェンレール10eの移送終端部のテンション装置28には、取付板28aを設けている。このテンション装置28の取付板28aを支持杆16aへ設けた受杆16fへ取付用ピン28bとナットとにより装着し、このナットは、受杆16fの裏側面へ締付けする。この取付用ピン28bを取り外して、チェンレール10eへ設けた、穀稈の移送案内用の後挟持ガイド21cを、回動移動用のハンドルとして使用し、この後挟持ガイド21cを後方の右外側へ回動操作により、掻込軸9eを回動中心として、支持板10hと、チェンレール10eと、テンション装置28と、右下根元移送チェン10d等とが、同時に後方右外側へ回動移動する。
【0068】
これにより、前記右下根元移送装置10bで移送中の穀稈に詰りが発生したときには、早期解決ができる。又、メンテナンス性の向上、回動構成の簡単化、株元移送の円滑化を図ることができる。
【0069】
前記刈刃装置5cは、図26で示すように、刈刃5dを左右に2分割し、受刃5eは左右方向一体に形成した構成である。
前記支持杆16aの下端部には、図25、及び図26で示すように、伝動機構36aを内装した刈取下部ギヤーケース36を設けると共に、この刈取下部ギヤーケース36に前方へ突出する中央部には、中前フレーム34aと、外側左右両側と、内側左右両側とに、外前フレーム34bを設けている。これら中前フレーム34aと、4個の外前フレーム34bとには、刈取装置5cの前部に略3角形状の中刈刃ガイド35aと、各外刈刃ガイド35bとを個別に設けている。
【0070】
前記中前フレーム34aの刈刃装置5cの前部へ設ける中刈刃ガイド35aは、上下方向所定位置で折曲させて、上部側は傾斜させ、下部側は略垂直状態に形成して設けている。この垂直部は、穀稈を刈取りする低刈りの高さから高刈りの高さの範囲のみとしている。又、右外側の外前フレーム34bへ装着する外刈刃ガイド35bのみは、所定の角度で内側へ傾斜させて設けている。更に、其の他の各外前フレーム34bへ装着する各外刈刃ガイド35bは、各外前フレーム34bの中心より、左側、又は右側の所定位置へ装着している。
【0071】
前記中前フレーム34aの中心位置は、図25で示すように、刈取機4の中心位置である支持杆16aの中心位置より、所定距離右側へ位置させて設けている。
これにより、穀稈の刈残し防止、前記刈刃装置5cの耐久性向上、又、中・外刈刃ガイド35a、35bへの藁屑の引掛り防止ができる。更に、刈取機4の左右バランスの向上、振動防止、泥押しが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】穂先移送装置部と供給移送装置部との拡大平面図
【図2】穂先移送ケースの平面図
【図3】穂先移送装置の穂先案内カバー部の拡大平面図
【図4】穂先移送装置の穂先案内カバー部の拡大側面図
【図5】穀稈移送装置部の拡大平面図
【図6】コンバインの左側全体側面図
【図7】コンバインの全体平面図
【図8】根元移送装置部の拡大平面図
【図9】上部カバー部の拡大正面図
【図10】上部カバー部の拡大平面図
【図11】穂先移送装置部の正面図
【図12】穂先移送装置部の拡大平面図
【図13】供給移送装置部の拡大平面図
【図14】供給移送装置部の拡大平面図
【図15】供給移送装置部の拡大正面図
【図16】上部カバー部の拡大背面図
【図17】上部カバー部の拡大側面図
【図18】上部カバー部の拡大平面図
【図19】上部カバー部の拡大背面斜視図
【図20】支持杆部とレール部との組立時の拡大平面図
【図21】支持杆部とレール部との分解時の拡大平面図
【図22】供給移送装置部の拡大平面図
【図23】供給移送装置部の拡大正面図
【図24】右下根元移送装置部の拡大平面図
【図25】刈刃装置部の拡大平面図
【図26】刈刃装置部の側面図
【符号の説明】
【0073】
2 走行車台
2a 脱穀機
4 刈取機
6 引起装置
9a 掻込装置
10a 右上根元移送装置
10b 右下根元移送装置
11 左根元移送装置
12 穂先移送装置
12a 穂先移送ケース
12b 穂先移送チェン
12c 穂先移送ラグ
12f 穂先案内カバー
14 供給移送装置




 

 


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