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発明の名称 コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−82559(P2007−82559A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2006−324512(P2006−324512)
出願日 平成18年11月30日(2006.11.30)
代理人
発明者 吉邨 文夫 / 土居 義典
要約 課題
穀粒排出中に不用意に遠隔操作手段を操作しても排穀オーガの自動張出又は自動収納が行なわれないものとし、穀粒が外部にこぼれ落ちることを少なくする。

解決手段
穀粒排出用の排穀オーガ(5)の上下及び左右方向への移動と、穀粒の排出と、該排穀オーガ(5)の所定位置への自動張出及び所定位置への自動収納とを行なわせるスイッチ群(45)を備えた遠隔操作手段(44)を設ける。そして、排穀オーガ(5)から穀粒を排出している場合には、遠隔操作手段(44)における自動張出及び自動収納用のスイッチを作動不能にする制御装置(100)を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
穀粒排出用の排穀オーガ(5)の上下及び左右方向への移動と、穀粒の排出と、該排穀オーガ(5)の所定位置への自動張出及び所定位置への自動収納とを行なわせるスイッチ群(45)を備えた遠隔操作手段(44)を設けると共に、前記排穀オーガ(5)から穀粒を排出している場合には、前記遠隔操作手段(44)における前記自動張出及び自動収納用のスイッチを作動不能にする制御装置(100)を設けたことを特徴とするコンバイン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】

本発明は、圃場で穀類の収穫作業を行うコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインは、走行クローラを有する走行装置と走行フレームの前方側に植立穀稈を分草した後、植立穀稈を引き起こし、植立穀稈を刈り取る刈取装置と、刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する供給搬送装置と、穀稈を脱穀、選別する脱穀装置と、脱穀装置で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンクと、グレンタンク内の穀粒をコンバインの外部に排出する穀粒排出装置等を備えている。
【0003】
従来のコンバインの穀粒排出装置を用いてグレンタンク内の穀粒をトラックなどへ排出する制御を遠隔操作手段の操作で行うことができるものが知られている。
【特許文献1】特開平6−90611号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記遠隔操作では、コンバインから離れた位置に遠隔操作手段の穀粒排出用スイッチ、該穀粒の排出停止用のスイッチ、排殻オーガの上下動及びコンバインの進行方向に向って左右方向への移動用など多くのスイッチが設けられており、いずれかのスイッチをオンすることで、穀粒の排出制御ができる構成になっている。
【0005】
しかし、前記遠隔操作手段のスイッチの数が多く、オペレータが操作し易いものではなかった。
本発明の課題は、操作性の優れた遠隔操作手段を備えたコンバインや穀粒専用運搬車などの穀粒搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題は、次の解決手段により解決される。
即ち、穀粒排出用の排穀オーガ(5)の上下及び左右方向への移動と、穀粒の排出と、該排穀オーガ(5)の所定位置への自動張出及び所定位置への自動収納とを行なわせるスイッチ群(45)を備えた遠隔操作手段(44)を設けると共に、前記排穀オーガ(5)から穀粒を排出している場合には、前記遠隔操作手段(44)における前記自動張出及び自動収納用のスイッチを作動不能にする制御装置(100)を設けたことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0007】
これにより、排穀オーガ5から穀粒を排出している場合には、遠隔操作手段44による自動張出及び自動収納用のスイッチの操作を受け付けない。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、排穀オーガ5から穀粒を排出している場合には、遠隔操作手段44による自動張出及び自動収納用のスイッチの操作を受け付けないので、穀粒排出中に不用意に遠隔操作手段44を操作しても排穀オーガ5の自動張出又は自動収納は行なわれず、穀粒が外部にこぼれ落ちることが少なくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の実施の形態について以下図面と共に説明する。
図1は本発明のコンバインの右側面図であり、図2はコンバインの内部構造を示す斜視図であり、図3はコンバインの前方からの斜視図(オーガ省略)である。図4はコンバインの排穀用のオーガ部分の構造を説明する図である。
【0010】
なお、本明細書においては、コンバインの前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右と言うことにする。
図1〜図4を参照して、コンバインの機能の概略を説明する。
【0011】
コンバインは、クローラ1を有する車台2の上に操縦室40を設けて、該操縦室40においてオペレータが操縦、操作して圃場に植立する穀稈を刈り取る刈取装置34、この刈り取られた穀稈を供給搬送装置で搬送した後、これを脱穀する脱穀装置37、脱穀された穀粒を収容するグレンタンク3、このグレンタンク3の底部に設けた底部螺旋10(図4)によって後方へ排出される穀粒をコンバインの外部へ搬送する排穀オーガ5などから構成される。
【0012】
排穀オーガ5は、底部螺旋10の後端部に連接されて上方へ穀粒を搬送する揚穀筒4および揚穀筒4に連接され、横方向へ穀粒を搬送する固定搬送筒6、移動搬送筒7などからなる。移動搬送筒7の先端にはオーガ排出口9が設けられている。
【0013】
図1に示すコンバインは、車台2の下部にゴムなどの可撓性材料を素材として無端帯状に成型した左右一対のクローラ1を持ち、乾田はもちろんのこと、湿田においてもクローラ1が若干沈下するだけで自由に走行できる構成の走行装置を備え、車台2の前部には刈取装置34を搭載し、車台2の上部には図示しないエンジンならびにグレンタンク3、脱穀装置37(図2)、操縦室40を備えている。
【0014】
コンバインのグレンタンク3に貯留された穀粒は底部螺旋10から排出されるが底部螺旋10は、図4に示すように、グレンタンク3の底部に軸装して設け、始端側を機外の伝動軸11にクラッチ装置12を介して連結し、終端側を揚穀筒4の下部まで延長して、内装している揚穀螺旋13の下端部に接続して構成している。
【0015】
そして、排穀オーガ5は、前記揚穀筒4の上部に上下方向へ昇降自由に接続する固定搬送筒6(図4)と、これに接続する移動搬送筒7(図4)とから構成されているが、以下、その構成を具体的に説明する。
【0016】
まず、固定搬送筒6は、図4に示すように基部を前記揚穀筒4の上部に連結し、先端部を外方に延長して設け、その筒内には始端部を前記揚穀螺旋13に接続した搬送螺旋14を内装して、揚穀筒4から受け継いだ穀粒を搬送する構成としている。
【0017】
移動搬送筒7は、図4に示すように先端部にオーガ排出口9を開口して設け、基部側を前記固定搬送筒6の先端側から挿入嵌合して摺動自由に転結している。また、伸縮螺旋15は図4に示すように移動搬送筒7内において、先端部をオーガ排出口9の上方位置に軸受して後部を固定搬送筒6側に延長して前記搬送螺旋14の軸内に摺動自由に挿入した伝動軸16を軸架して設け、この伝動軸16に多数の螺旋単体を摺動自由に嵌合して相互の間隔を調節できるように構成している。
【0018】
また、図4に示すように伸縮駆動装置23は揚穀筒4の上部位置に装備した伸縮用駆動モータ24に減速装置を介して螺旋軸25の基端部を連結して強制駆動する構成としている。そして、移動装置26は上記螺旋軸25の螺旋溝に係合している伝動ピンを介して、強制的に軸方向に移動するように設け、前記固定搬送筒6の基部側に一体的に連結して構成している。
【0019】
なお、伸縮駆動装置23は、図4に示すように、排穀オーガ5の最縮側と最伸張側とにそれぞれリミットセンサS1、S2を設け、前記移動装置26がリミットセンサS1またはリミットセンサS2に達すると伸縮用駆動モータ24を自動停止する構成としている。また、移動搬送筒7の先端部の位置が種々変化し得るが、排穀オーガ5の先端部の位置はズームオーガの長さの中間位置でオーガ受け35に収納される場合が多い。
【0020】
なお、伸縮用駆動モータ24は、操縦室40の操作パネル90(図7)に設けたスイッチ(伸縮スイッチ92)のオン操作に基づいて、正転または逆転方向に駆動されて螺旋軸25を回転駆動する構成とし、螺旋軸25が正転すれば、係合している移動装置26を介して移動搬送筒7を伸張し、逆転すれば縮小方向に強制的に移動する構成としている。
【0021】
このようにして、移動搬送筒7は固定搬送筒6に嵌合した状態で固定搬送筒6に沿って伸び縮みして、先端部のオーガ排出口9の位置を、排穀オーガ5の基部の揚穀筒4に対して、遠ざけたり、近づけたり調節して穀粒の落下位置を選択できる構成としている。
【0022】
なお、図4において、昇降油圧シリンダ27は排穀オーガ5を昇降させ、オーガ旋回モータ28はその回転軸に設けられた旋回ギア29にかみ合う揚穀筒4の外周部に設けられた駆動ギヤ30を介して揚穀筒4の旋回を行う。
【0023】
そして、支持ローラ31は図4に示すように移動搬送筒7の基部位置の下部に軸架して設け、固定搬送筒6の周面を転動しながら支持する構成にしている。また、移動搬送筒7の基部位置の上部には、案内車輪32を設け、該案内車輪32を案内する案内レール(図示せず)を固定搬送筒6の長手方向に設けている構成である。
【0024】
前述のごとく構成されたコンバインを作業させながら前進させると、植立穀稈はコンバイン作業としては刈取装置34(図1)により刈り取られ、その後、脱穀装置37(図2)の始端部へと搬送され、フィードチェン(図示せず)で搬送されながら脱穀選別される。脱穀装置37で脱穀選別された穀粒は、グレンタンク3内へ一時貯留され、該グレンタンク3内の穀粒が満杯になると、オーガ受け35(図4)から排穀オーガ5を離脱させて、該排穀オーガ5からトラック等の荷台へと穀粒を排出する。
【0025】
このとき、オーガ排出口9の位置が短い場合には、移動搬送筒7を伸ばして、より遠くへと穀粒を排出できるようにする。また、移動搬送筒7を伸縮させて、穀粒をトラック荷台へ均一に排出するようにする。このようにして、グレンタンク3内の穀粒を排出し終えると、排穀オーガ5を再びオーガ受け35へと収納する。
【0026】
図4に示す移動搬送筒7の伸縮螺旋15は合成樹脂製の複数の螺旋単体からなっている。詳細な説明は省略するが、複数の螺旋単体が連結しながら、互いに最も離れた状態の伸縮螺旋15から、複数の螺旋単体が連結しながら、互いに最も近づいた状態の伸縮螺旋15まで、伸縮螺旋15は、その長さを変更することができる。
【0027】
図5、図6には、固定搬送筒6と移動搬送筒7の先端部の位置が種々変化することをしているが、排穀オーガ5は圃場との配置関係で移動搬送筒7の先端部の位置は図5のオーガ中間状態の側面図に示すように、伸縮駆動装置23内の伸縮制御モータ24で回転する螺旋軸25の螺旋溝が移動搬送筒7の基部に取り付けられた移動装置26に係合することで、移動搬送筒7を伸縮移動させることで調整する。
【0028】
このとき、伸縮駆動装置23の基部と先端にそれぞれ取り付けられた各リミットスイッチS1、S2がスイッチ感知板を兼ねる移動装置26に接触すると伸縮制御モータ24が停止して、それぞれ図6(a)に示すオーガ最伸状態と図6(b)に示すオーガ最縮状態に移動搬送筒7が停止する。
【0029】
図7は、コンバインの操縦室40の側方に設けた操作パネル90のうちの排穀オーガ5の操作に関わる部分の斜視図である。操作パネル90には、排穀クラッチ操作レバー(籾排出レバー)41、オーガ手動操作レバー42、排穀運転非常停止スイッチ91、自動収納スイッチ111、自動張出スイッチ112、手動伸張スイッチ92、手動縮小スイッチ93、張出位置設定ダイヤル116、およびズーム設定ダイヤル94などを配置している。
【0030】
排穀クラッチ操作レバー41は、図示しない操作ワイヤーで排穀クラッチ装置12(図4)に接続して排穀クラッチ装置12の断続操作を行い、籾(穀粒)の排出運転、停止を行うことができる構成であり、オーガ手動操作レバー42は、該レバー42を左右に傾倒すると手動レバー(左右旋回)スイッチ113(図9)をオンして、排穀オーガ5を左右に旋回させ、レバー42を前後に傾倒すると手動レバー(昇降)スイッチ114(図9)をオンして、排穀オーガ5を上下に昇降させる構造である。
【0031】
また、図9は本発明の実施の形態の排穀オーガ5の制御にかかわる制御装置100の回路のブロック図を示す。制御装置100はCPU101を中心に、入力インターフェイス102を介して、自動収納スイッチ111、自動張出スイッチ112、手動レバー(左右旋回)スイッチ113、手動レバー(昇降)スイッチ114、排出スイッチ115、張出し位置設定ダイヤル116、リモコン自動収納ボタン117、リモコン自動張出ボタン118、リモコン手動(左右旋回)ボタン119、リモコン手動(昇降)ボタン120、リモコン排出ボタン121、リモコン伸張ボタン130、リモコン縮小ボタン131などから入力される。
【0032】
また、CPU101は、入力信号を演算処理した結果を出力インターフェース103を介して、伸張リレー123、縮小リレー124、左旋回リレー125、右旋回リレー126、排穀オーガ上昇ソレノイド127、排穀オーガ下降ソレノイド128、排出リレー129等などを作動させる構成である。
【0033】
制御装置100による排穀オーガ5の作動は次のようになる。
まず、制御装置100による排穀オーガ5の自動操作について説明する。張出位置設定ダイヤル116により、排穀オーガ5の張出角度と旋回角度及び伸張長さを設定する。設定終了後、自動張出スイッチ112をオンすると、CPU101に記憶された命令と、設定ダイヤル116の設定値にしたがって、排穀オーガ5が設定位置に自動的に移動する。
【0034】
すなわち、まず上昇ソレノイド127を作動させ、排穀オーガ5をオーガ受け35から離脱させて上昇させる。次いで、張出し位置設定ダイヤル116に設定された旋回角度まで、左旋回リレー125または右旋回リレー126を作動させて旋回モータ28(図4)を駆動し、図示しない旋回角度センサで旋回角度を検出し、設定値に従って所定量だけ排穀オーガ5を旋回させる。この間に、設定された伸張長さまで伸張リレー123または縮小リレー124を作動させてズーム長さ検出用ポテンショメータを内蔵した伸縮制御モータ24を駆動し、排穀オーガ5をズーム伸張または縮小させる。排穀オーガ5が設定長さに到達するとズーム伸張または縮小を終了する。
【0035】
自動収納スイッチ111をオンすると、CPU101は予め記憶された収納位置と手順命令とに従って、排穀オーガ5をオーガ受け35の収納位置に自動的に収納する。
すなわち、排穀オーガ5が中間状態より短い長さ位置または中間状態より長い位置にあるとき、まず、上昇ソレノイド127を作動させて昇降油圧シリンダ27を駆動し、排穀オーガ5を安全な高さまで上昇させる。
【0036】
次いで、オーガ受け35の上方まで、右旋回リレー126または左旋回リレー125を作動させて旋回モータ28を駆動し、排穀オーガ5を旋回させる。旋回角度センサ(図示せず)の出力信号により、排穀オーガ5がオーガ受け35の上方に到達したことを検知して旋回を終了する。
【0037】
この間、伸張リレー123または縮小リレー124を作動させて、また伸縮制御モータ24を駆動し、排穀オーガ5を伸張または縮小させ、中間リミットスイッチS3の出力信号により、排穀オーガ5を中間状態の長さ(図5参照)に伸張または縮小させる。
【0038】
最後に、下降ソレノイド128を作動させて昇降油圧シリンダ27を縮小し、排穀オーガ5をオーガ受け35に収納し、オーガ受け35内にあるオーガ受けスイッチ(図示せず)の作動を検出して自動収納を終了する。
【0039】
つぎに、図7を参照して、排穀オーガ5の手動操作について説明すると、図8に示すオーガ手動操作レバー42を前後左右に傾倒して行う手動操作のうち、オーガ手動操作レバー42を後方に傾倒し、手動レバー(昇降)スイッチ114の上昇側のスイッチ(図8のレバーガイド中にある、図示せず)をオンすると上昇ソレノイド127が作動して、昇降油圧シリンダ27(図4参照)の伸張により排穀オーガ5が上昇し、該手動レバースイッチ114の上昇側のスイッチがオンの間、図示しない上昇リミットスイッチが作動するまで上昇を継続する。
【0040】
オーガ手動操作レバー42を前方に傾倒し、手動レバー(昇降)スイッチ114の下降側のスイッチ(図8のレバーガイド中にある、図示せず)をオンすると下降ソレノイド128が作動して、昇降油圧シリンダ27の縮小により排穀オーガ5が下降し、該手動レバースイッチ114の下降側のスイッチがオンの間、図示しない下降リミットスイッチが作動するまで、またはオーガ受けスイッチ(図示せず)がオンするまで下降を継続する。
【0041】
オーガ手動操作レバー42を右に傾倒し、手動左右旋回スイッチ113の右側スイッチ(図示せず)をオンすると右旋回リレー126が作動して、該手動左右旋回スイッチ113の右側スイッチがオンの間、右旋回リミットスイッチ(図示せず)が作動するまでオーガ旋回モータ28(図4参照)の回転により揚穀筒4、したがって排穀オーガ5が右旋回する。また、オーガ手動操作レバー42を左に傾倒し、手動左右旋回スイッチ113の左側スイッチ(図示せず)をオンすると左旋回リレー125が作動して、該手動左旋回スイッチがオンの間、左旋回リミットスイッチ(図示せず)が作動するまで右旋回を継続する。
【0042】
また、手動伸張スイッチ92または手動縮小スイッチ93をオンするとオーガ伸張リレー123または縮小リレー124が作動して、伸縮制御モータ24の回転により排穀オーガ5が伸張または縮小し、該手動伸張スイッチ92または手動縮小スイッチ93がオンの間、リミットスイッチS2またはS1が作動するまで排穀オーガ5の伸張または縮小を継続する。
【0043】
手動操作による排穀オーガ5の左右旋回作動、上下昇降作動および伸張縮小作動はそれぞれ単独に作動させることも、同時に作動させることもできる。
手動旋回および手動伸張または自動張出による排穀オーガ5のオーガ排出口9の位置の設定終了後、操縦室40にある排穀クラッチ操作レバー41を手動操作して、排穀クラッチが接続すると排穀運転が開始され、グレンタンク3内の穀粒の搬送が開始される。排穀クラッチ操作レバー41を反対方向に手動操作して、排穀クラッチ装置12の接続を切ると排穀運転が停止され、グレンタンク3内の穀粒の搬送が停止される。排穀運転の停止は排穀運転非常停止スイッチ91により行うこともできる。
【0044】
また、本実施例では、排穀オーガ5を遠隔操作可能な構成とし、図10の平面図(a)と図10(b)の斜視図に示すリモコン送信装置44のスイッチ群のレイアウトを、上、下、左旋回、右旋回、伸張、縮小、排出、張出/収納の順にレイアウトしたことを特徴とする。
【0045】
すなわち、排穀オーガ5の上下移動用のスイッチ45a、45bと、左右移動用のスイッチ45c、45dを設け、さらにその下方に伸張スイッチ45eと縮小スイッチ45f、さらに排出スイッチ45g、張出/収納スイッチ45h(これらをまとめてリモコン作動スイッチ45と言うことにする)をそれぞれ別々に設ける。
【0046】
なお、張出/収納スイッチ45hは一度の押しで排穀オーガ5の張出が行われ、二度押しで排穀オーガ5がオーガ受け35に収納される。
このように、排穀オーガ5の作業操作順にスイッチ群45a〜45hを配することで、リモコン送信装置44の操作性が従来品より向上する。なおリモコン送信装置44の受信装置(図示せず)のアンテナ22がグレンタンク3の後方上面に取りつけられている。
【0047】
また、リモコン送信装置44の左側上部に、バッテリ確認用の表示装置を設けておくと、電池によって作動するため電池切れにより作動しない場合がある。そこで、常時電池確認用表示器を点灯させておくとバッテリを消耗してしまうため無線を操作時にそれを表示させることが望ましい。本実施例では、送信機の操作面左上、上部に表示器45iを設けることで、操作時に電池の残量を確認できるようにした。
【0048】
また、表示器45iはリモコン送信装置44の左上のコーナー部に配置されるのでリモコン送信装置44を把持していても、指に隠れることがない。
また本実施例では、排出クラッチ装置12が入り状態の時、すなわち穀粒の排出中はリモコン送信装置44の張出/収納スイッチ45hを押しても排穀オーガ5の自動張出又は自動収納は行われない。これは穀粒(籾)排出中に不用意にリモコン送信装置44を操作して排穀オーガ5が自動張出又は自動収納されると籾がこぼれる等の不具合発生を防止するためである。
【0049】
また、図14の平面図に示すリモコン送信装置44のスイッチ群のレイアウトを、上、下、左旋回、右旋回用のスイッチ群45a〜45dと、伸張/張出スイッチ45e’、縮小/収納スイッチ45f’、排出スイッチ45g’のスイッチ群とに分けて、上、下、左旋回、右旋回用のスイッチ群45a〜45dは単一のスイッチ操作で動かせる構成とし、伸張/張出、縮小/収納、排出45e’〜45g’のスイッチ群は複数のスイッチ操作で動かせる構成とし、さらに確認/停止スイッチ45h’をレイアウトしても良い。図14に示す構成では確認/停止スイッチ45h’を設けているので、該確認/停止スイッチ45h’を一度押した後、一定時間内に伸張/張出、縮小/収納又は排出スイッチ45e’〜45g’のいずれかを押すと、各動作が実行できる。また、伸張/張出、縮小/収納又は排出動作の実行中に確認/停止スイッチ45h’を押すと、それぞれの動作を停止できる。
【0050】
なお、伸張/張出スイッチ45e’は、排穀オーガ5がオーガ受け35に収納されているときは張出スイッチとして働き、排穀オーガ5が張り出されているときには伸張スイッチとして働く。また、縮小/収納スイッチ45f’のみを押すと、排穀オーガ5が張り出されているときには縮小スイッチとして働き、45h’を押した後、所定時間内に45f’を押すと、排穀オーガ5がオーガ受け35の位置以外にある時はオーガ受け35に自動的に収納するための自動収納スイッチとして働く。
【0051】
このように、リモコン送信装置44のスイッチ群45を単一のスイッチ操作で動かせるものと複数のスイッチ操作で動かせるものとに分けて構成したので、自動張出や自動収納あるいは排出が単一のスイッチ操作だけでは動作不可能なので、不用意にスイッチをオンした時に排穀オーガ5が動き出すことなく、籾が排穀オーガ5からこぼれ落ちたりすることがない。
【0052】
また、排穀オーガ5が収納位置にあるとリモコン送信装置44で排穀オーガ5が操作できない構成とした。理由は排穀オーガ5が収納位置にあるとき、不用意にリモコン送信装置44を操作して自籾排出を行うと、籾がこぼれる等の不具合が発生するからである。
【0053】
一方、操作席40の図示しない籾排出スイッチ又は籾排出レバー41(図7)を用いて穀粒排出を行う場合は、排穀オーガ5がオーガ受け35に収納されていても排出可能とした。
【0054】
上記リモコン送信装置44の操作で、設定されたリモコン送信装置44以外のリモコン送信装置44で排穀オーガ5を操作すると警報を発するように構成してもよい。
リモコン送信装置44の個体を表すID信号と信号の正しさを証明する誤り検出信号(チェックサム)と操作指令信号を送信することで遠隔操作を行う無線操作される排穀オーガ5において、例えば、送信信号は前記チェックサムにより正しく受信できたが、登録されたID信号と異なるID信号を受信したとき、ID信号が異なることを外部に知らせる機能を設けておく。
【0055】
これは、複数のコンバインを賃借りなどで使用して作業する場合に、籾回収の作業補助者が複数のリモコン送信装置44を保持して作業することがあるが、各コンバインに対応したリモコン送信装置44を使用していないときに警報を出す構成である。
【0056】
遠隔操作で作動する排穀オーガ5が作動しないときに、リモコン送信装置44の電池切れ等で作動しないのか、作動させようとしているコンバインに対応していないリモコン送信装置44であるのか、またはコンバインは対応しているが、ノイズ等の妨害で作動しないのか不明である。これらの違いを告知するために前記警報を発することでリモコン送信装置44の操作性を向上させることができる。
【0057】
また、図11のフローに示すように、リモコン送信装置44の収納の機能を作動させ(単独スイッチでも複数スイッチでも良い)、さらに、上げスイッチ45aを押して排穀オーガ5の上昇操作をすると初めて排穀オーガ5をオーガ受け35に収納するように構成してもよい。
【0058】
収納スイッチの感知時間を他の作動用スイッチより長くして、うっかり収納スイッチを押しただけは収納動作がされないように安全性を高めているが、オペレータがポケット等にリモコン送信装置44を入れた状態で収納スイッチが押された状態のままであると、排穀オーガ5が収納作動をしてしまうおそれがある。
【0059】
前記不具合を防ぐために、図11に示すフローでは収納スイッチを押してから上げスイッチ45aを押すことで自動収納を開始するように構成して安全性を高めたものである。また、二番目に押すスイッチを上げスイッチ45aにすることでコントローラが収納スイッチの入力を感知していない場合には、排穀オーガ5が上昇するだけであるので、穀粒が排穀オーガ5からこぼれ落ちることもなく、またコンバイン以外の物体にあたるおそれも少ないので排穀オーガ5の作動安全性を確保できる。
【0060】
図12に示すフローは、前記収納スイッチを押した後で上げスイッチ45aを操作すると、初めて排穀オーガ5の収納が可能になる構成にしたコンバインで、収納スイッチを押しても一定時間でリセットするようにした場合の排穀オーガ5の作動制御フローである。これは、誤って収納スイッチを押した状態では、上げスイッチ45aを操作しようとすると自動収納が開始してしまう危険性があるので、それを防ぐためである。
【0061】
また、リモコン送信装置44で排穀オーガ5を自動張出しする場合には、張出し位置設定ダイヤル116(図9)での設定に関わらず固定位置(例えば、図13の平面図に示すようにコンバインの真後ろ)に張出すことができるように設定しても良い。これは初心者でも安全にリモコン送信装置44で排穀オーガ5を操作できるようにするためである。
【0062】
オペレータ以外の人がコンバインの外から排穀オーガ5の自動張出しを行う場合、オペレータが張出し位置設定ダイヤル116を操作していると思わぬ位置に張出してしまう不具合があるが、上記構成にするとリモコン操作では常に一定位置に排穀オーガ5を張り出すことができて安全である。
【0063】
また、図15に示すリモコン送信装置44を用いてリモコン操作で排穀オーガ5の自動張出し位置、例えば左方向、右方向又は後ろ方向に指定できるようにすると、リモコン送信装置44側で張出し位置を指定できるので操作性が向上する。
【0064】
図15に示すリモコン送信装置44のスイッチ群のレイアウトを、上、下、左旋回、右旋回用のスイッチ群45a〜45dと、伸張スイッチ45e、縮小スイッチ45f、排出スイッチ45g、収納スイッチ45h”と、さらに張出スイッチ群を左スイッチ45m、右スイッチ45j、後スイッチ45kに分けて配置した。
【0065】
また、図示しないがリモコン送信装置44の操作レベルを任意に設定できるようにしておくと、熟練度に応じてリモコン操作内容を限定することができる。例えば、オペレータの持っているリモコン送信装置44では自動旋回スイッチや排出スイッチ等のリモコン操作の全てができるようにしておき、補助者の持っているリモコン送信装置44では前記全ての操作はできないようにしておくことにより、安全性の高いコンバインの遠隔操作ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施例のコンバインの右側面図である。
【図2】図1のコンバインの内部構造を示す斜視図である。
【図3】図1のコンバインの前方からの斜視図である。
【図4】図1のコンバインの排穀用のオーガ部分の構造を説明する図である。
【図5】図1のコンバインのオーガ中間状態の側面図を示す。
【図6】図1のコンバインのオーガの最伸状態の側面図(図6(a))と最縮状態の側面図(図6(b))を示す。
【図7】コンバインの操縦室の側方に設けた操作パネルのうちの排穀オーガの操作に関わる部分の斜視図を示す。
【図8】図7のオーガ手動操作レバー部分の拡大図である。
【図9】本発明の一実施例の排穀オーガの制御にかかわる制御装置の回路のブロック図を示す。
【図10】本発明の一実施例の排穀オーガのリモコン送信装置44のスイッチ群の平面図(a)と斜視図(b)を示す。
【図11】本発明の一実施例の排穀オーガの制御フロー図を示す。
【図12】本発明の一実施例の排穀オーガの制御フロー図を示す。
【図13】本発明の一実施例のコンバインのリモコン操作による排穀オーガの設定位置を ¶147 示す平面図である。
【図14】本発明の一実施例の排穀オーガのリモコン送信装置44のスイッチ群の平面図を示す。
【図15】本発明の一実施例の排穀オーガのリモコン送信装置44のスイッチ群の平面図を示す。
【符号の説明】
【0067】
1 クローラ
2 車台
3 グレンタンク
4 揚穀筒
5 オーガ
6 固定搬送筒
7 移動搬送筒
9 オーガ排出口
10 底部螺旋
11 伝動軸
12 クラッチ装置
13 揚穀螺旋
14 搬送螺旋
15 伸縮螺旋
16 伝動軸
22 アンテナ
23 伸縮駆動装置
24 伸縮用駆動モータ
25 螺旋軸
26 移動装置
27 昇降油圧シリンダ
28 オーガ旋回モータ
29 旋回ギア
30 駆動ギア
31 支持ローラ
32 案内車輪
34 刈取装置
35 オーガ受け
37 脱穀装置
40 操縦室
41 排穀クラッチ操作レバー(籾排出レバー)
42 オーガ手動操作レバー
44 リモコン送信装置
45 リモコン作動スイッチ
45a、45b 上下移動用のスイッチ
45c、45d 左右移動用のスイッチ
45e 伸張スイッチ
45e’ 伸張/張出スイッチ
45f 縮小スイッチ
45f’ 縮小/収納スイッチ
45g,45g’ 排出スイッチ
45h 張出/収納スイッチ
45h’ 確認/停止スイッチ
45h’’ 収納スイッチ
45i 表示器
45m 左スイッチ
45j 右スイッチ
45k 後スイッチ
90 操作パネル
91 排穀運転非常停止スイッチ
92 手動伸張スイッチ
93 手動縮小スイッチ
94 ズーム設定ダイヤル
100 制御装置
101 CPU
102 入力インターフェイス
103 出力インターフェース
111 自動収納スイッチ
112 自動張出スイッチ
113 手動レバー(左右旋回)スイッチ
114 手動レバー(昇降)スイッチ
115 排出スイッチ
116 張出し位置設定ダイヤル
117 リモコン自動収納ボタン
118 リモコン自動張出ボタン
119 リモコン手動(左右旋回)ボタン
120 リモコン手動(昇降)ボタン
121 リモコン排出ボタン
123 伸張リレー
124 縮小リレー
125 左旋回リレー
126 右旋回リレー
127 排穀オーガ上昇ソレノイド
128 排穀オーガ下降ソレノイド
129 排出リレー
130 リモコン伸張ボタン
131 リモコン縮小ボタン
S1 縮小リミットセンサ
S2 伸張リミットセンサ
S3 中間リミットスイッチ




 

 


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