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発明の名称 コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−82455(P2007−82455A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−274012(P2005−274012)
出願日 平成17年9月21日(2005.9.21)
代理人
発明者 大崎 正美 / 竹内 賢一朗 / 松井 正実 / 釘宮 啓
要約 課題
本発明の課題は、脱穀後の排ワラを搬送する従来形式の排ワラ搬送装置を省略し、フィードチエンそのものによって直接排ワラカッターまで導くようにして従来形式の問題点を解消し、排ワラ搬送性能の向上を図る。

解決手段
本発明は、前後方向に扱胴13を内装軸架する扱室14とこの扱室の一側に張設され上側に挟持レール18を対設したフィードチエン17とからなる脱穀部4の後方適所に、脱穀後の排ワラを所定長さに切断処理する排ワラカッター7を設置し、前記フィードチエン17の終端を排ワラカッター7近くまで後方に長く延出して脱穀後の排ワラをカッター切断部位に向けて導くように構成してあることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
前後方向に扱胴(13)を内装軸架する扱室(14)とこの扱室の一側に張設され上側に挟持レール(18)を対設したフィードチエン(17)とからなる脱穀部(4)の後方適所に、脱穀後の排ワラを所定長さに切断処理する排ワラカッター(7)を設置し、前記フィードチエン(17)の終端を排ワラカッター(7)近くまで後方に長く延出して脱穀後の排ワラをカッター切断部位に向けて導くように構成してあることを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記脱穀部(4)は、少なくともフィードチエン(17)の終端側が機体の進行方向に対し未刈地側より既刈地側に向けて変位するよう傾斜させてあることを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記挟持レール(18)の終端側は、フィードチエン(17)の終端より後方に長く延出(18a)させて排ワラカッター(7)上に臨ませてあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバイン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場の穀稈を刈り取りながら脱穀するコンバインに関し、農業機械の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されているように、脱穀部の後方に脱穀後の排ワラをフィードチエンから引き継いで斜め後方に向けて搬出処理する排ワラ搬送装置を設けることによって、脱穀後の排ワラを排ワラカッター若しくはドロッパーに導き排ワラの処理を行うようにしている。
【特許文献1】特開平9−154396号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の排ワラ搬送装置は、装置自体の構成そのものが複雑であるばかりでなく、フィードチエンに対し所定の角度を保って傾斜しているため、伝動構成も複雑となり、フィードチエンと排ワラ搬送装置との引継ぎ部では排ワラの停滞や詰りの発生が多発し、排ワラ搬送に支障をきたす問題があった。
【0004】
本発明の課題は、脱穀後の排ワラを搬送する従来形式の排ワラ搬送装置を省略し、フィードチエンそのものによって直接排ワラカッターまで導くようにして上記問題点を解消せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術的手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、前後方向に扱胴(13)を内装軸架する扱室(14)とこの扱室の一側に張設され上側に挟持レール(18)を対設したフィードチエン(17)とからなる脱穀部(4)の後方適所に、脱穀後の排ワラを所定長さに切断処理する排ワラカッター(7)を設置し、前記フィードチエン(17)の終端を排ワラカッター(7)近くまで後方に長く延出して脱穀後の排ワラをカッター切断部位に向けて導くように構成してあることを特徴とする。
【0006】
扱室(14)内に供給される刈取穀稈は、フィードチエン(17)と挟持レール(18)とによって挟持搬送されながら回転する扱胴(13)によって脱穀処理される。脱穀処理後の排ワラは、なおもフィードチエン(17)によって後方に搬送され、脱穀部(4)後方の排ワラカッター(7)まで導かれてその搬送終端より下方に落下され、排ワラカッター(7)上に受けられて所定長さに切断処理される。
【0007】
脱穀後の排ワラは、フィードチエン(17)によってストレートに排ワラカッター(7)まで搬送されるので、従来のようなフィードチエンとは別の排ワラ搬送装置を要せず、複雑な伝動構成も省略でき安価に実施できる。また、引継ぎ部がないため、排ワラの停滞や詰りが殆どなくなり、搬送性能が向上する。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1において、前記脱穀部(4)は、少なくともフィードチエン(17)の終端側が機体の進行方向に対し未刈地側より既刈地側に向けて変位するよう傾斜させてあることを特徴とする。
【0009】
脱穀部(4)はその後部が平面視で未刈地側より既刈地側に変位するよう傾斜しているので、脱穀部の後部に設置する排ワラカッター(7)をできるだけ既刈地側に寄せることができ、切断ワラの未刈地側への落下を防ぐことができる。
【0010】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2において、前記挟持レール(18)の終端側は、フィードチエン(17)の終端より後方に長く延出(18a)させて排ワラカッター(7)上に臨ませてあることを特徴とする。
【0011】
フィードチエン(17)の終端より押し出される排ワラを、挟持レール(18)の延出部(18a)によってガイドしながらカッター(7)上にまで導くことができ、排ワラの浮き上がりを抑制しながら整然と案内落下させることができる。
【発明の効果】
【0012】
要するに、請求項1の本発明によれば、脱穀後の排ワラは、フィードチエン(17)によってストレートに排ワラカッター(7)まで搬送するので、従来のようなフィードチエンとは別の排ワラ搬送装置を要せず、複雑な伝動構成も省略できて安価で簡素な構成が可能となる。また、途中での引継ぎ搬送部を要しないため、排ワラの停滞や詰りの発生をなくすことができ、搬送性能の向上を図ることができる。
【0013】
また、請求項2の本発明によれば、請求項1の発明効果を奏するものでありながら、脱穀部(4)はその後部が平面視で未刈地側より既刈地側に変位するよう傾斜させることによって、脱穀部の後部に設置する排ワラカッター(7)をできるだけ既刈地側に寄せることができ、切断ワラの未刈地側への落下を防ぎ、作業能率の向上を図ることができる。
【0014】
更に、請求項3の本発明によれば、請求項1又は請求項2の発明効果を奏するものでありながら、挟持レール(18)の終端がフィードチエン(17)の終端より後方に長く延出されて排ワラカッター(7)上に臨む位置にあるので、フィードチエン(17)の終端より押し出される排ワラをその挟持レール(18)の延出部(18a)によってガイドしながらカッター上にまで確実に導くことができ、排ワラの浮き上がりを抑制しながら整然と案内落下させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1及び図2に示すコンバインの構成について述べる。
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部に脱穀部(脱穀機)4を搭載している。刈取部3の横側部には操作ボックス5や運転席6等からなる運転部が設置され、その後方にはグレンタンクGが装備されている。また、脱穀部4の後方部には脱穀処理後の排ワラを所定長さに切断処理する排ワラカッター7が設置されている。この排ワラカッター7は、切断刃7aとロータ刃7bとからなり、数枚を左右横方向に所定間隔置きに配列し、前後に相対向させた構成としている。
【0016】
刈取部3は、立毛穀稈を引き起す引起し装置8と、引起し後の穀稈を刈り取る刈取装置9と、刈取後の穀稈の株元部を挟持して揚上搬送する株元搬送チエン10及び穀稈の穂先側を係止保持して揚上搬送する穂先搬送チエン11とからなる構成としている。
【0017】
つぎに、脱穀部4の構成につき説明する。扱胴13を内装軸架した扱室14の下半周部に沿って受網15を張設している。扱室14の上方部を覆う扱胴カバ−16は、扱胴軸方向に平行な軸芯回りに揺動開閉可能に構成している。
【0018】
扱室14の扱口側一側には穀稈を挟持搬送するフイ−ドチエン17とこの上側に対設する挟持レ−ル18を配設している。この挟持レ−ル18は扱胴カバ−16側に装着して該カバ−と共に揺動開閉する構成としている。扱室14のフイ−ドチエン17側とは反対側他側には2番処理胴21を内装軸架した2番処理室を並設している。また、前記2番処理胴21の後方にはこれと同一軸芯上において排塵処理胴22を内装軸架した排塵処理室を構成して設けている。
【0019】
前記脱穀部4は、平面視において、前後方向に架設された扱胴13とこの扱胴の軸芯方向に平行して設けられたフィードチエン17とが機体進行方向に対して終端側(後端側)ほど未刈地側(左側)より既刈地側(右側)に向けて変位するよう所定角度θに傾斜させて配置した構成としている。そして、前記フィードチエン17は、その終端側を扱室14の終端より後方で排ワラカッター7近くまで後方に長く延出させて、脱穀処理後の排ワラを上側の挟持レール18とによって挟持搬送しカッター切断位置に向けて導くように構成している。
【0020】
図3に示すように、フィードチエン17の脱穀搬送経路部では後方側ほど昇り傾斜面17Sとしているが、排ワラ搬送経路部(扱室終端から排ワラカッタ−まで)では水平面17f(挟持レール18も同様とする)とすることで、扱室通過後の排ワラは水平状態に送ることができるので搬送姿勢が安定し、排ワラの流れもスムースとなる。
【0021】
なお、前記排ワラカッター7は、その一部をフィードチエン17終端より排ワラの株元側(左側)に突出させて排ワラの株元部が切断できるように配置している。そして、フィードチエン終端でこの左側方には、排ワラの株元側を受けて排ワラカッターの前記突出部分に案内する株元支えガイド19を設けて、カッター部への排ワラ投入姿勢が安定するようにしている。
【0022】
また、前記挟持レール18の終端側は、フィードチエン17の終端よりなおも後方に長く延出させて排ワラカッター7上に臨ませてあり、フィードチエンの終端より押し出される排ワラをその挟持レール18の延出部18aによってガイドしながらカッター上にまで導くように構成している。
【0023】
排ワラカッター7の前方でフィードチエン17の終端近傍には、排ワラ搬送ガイド杆23を設け、カッター作業とドロッパー等の長ワラ排出作業とに切替可能に構成している。つまり、図5に示すように、ドロッパー作業時は、排ワラ搬送ガイド杆23をカッター7上において前後方向に沿う(イ)姿勢状態に変更し、カッター作業時は、カッター上から退避する横向きの(ロ)姿勢状態(仮想線)に切替変更する構成としている。また、排ワラ搬送ガイド杆23は、後端が下方に位置するよう下り傾斜とすることで、ドロッパー作業時はカッター後方部まで円滑に排出できる構成としている。
【0024】
扱胴13の後方直後には排塵フアン(横断流フアン)30を横架してあり、フィードチエン17終端の排塵フアン駆動スプロケット32より排塵フアン入力軸33、増速ギヤケース35内の増速ギヤ機構34を介して排塵フアン軸36を回転駆動するように連動構成している。扱室内での穀稈通過時は確実に排塵フアンが駆動可能となり、過負荷等でのベルトスリップ等のの不具合がなくなる。しかも、増速ギヤ機構内装の増速ギヤケースを機枠に装着支持することによって機枠自体の剛性が向上する。43は排塵フアン分離板を示す。
【0025】
また、フィードチエンの始端側駆動部には、フィードチエン駆動スプロケット31の駆動「入」「切」を切り替えるフィードチエン停止モータ37及びフィードチエン停止機構38を設け、フィードチエン非作動時には前記排塵フアン30が停止するように構成している。これによれば、作業のコーナー旋回時など新たに処理物が扱室内に導かれない状況下では排塵フアンを停止することによってコーナーロスの低減が可能となる。なお、刈取作業時における機体旋回時に刈取部を非作業位置まで上昇させると、刈取部及びフィードチエンの作動が自動的に停止するコンバインが実用化されてあり、この技術の応用によりフィードチエンが停止すると、これに関連して前記排塵フアンの駆動を同時に停止させることができる。なお、図中、44はフィードチエン駆動ギヤケース、45は網押えを示す。
【0026】
図2に示すように、刈取部3の株元搬送チエン10終端部の一定範囲内における搬送経路面F1と、フィードチエン17始端部の搬送経路面F2とが平面視において略平行するように配置構成することで、株元搬送チエン10からフィードチエン17への穀稈の引継ぎ搬送が良好な姿勢で整然と行える。
【0027】
前記排塵フアン30は、扱胴13の軸芯13aより下方で、後記する揺動選別装置(揺動選別棚)50の終端側のストローラック58上に配置し、扱室より排出された排ワラは排塵フアンケーシング40の上方に斜設した排ワラ案内板41上面に沿わせて後方上方に導くようにしてあり、そして、排ワラと共に扱室終端より排出される穀粒を含む排塵処理物は直後の排塵フアンにより吸塵されて排塵口42から排出されたり、下方の揺動選別棚上に落下して揺動選別処理されるようになっている。前記排ワラ案内板41は、フィードチエンによる搬送挟持位置より穂先側が案内されるので、排ワラの排出がスムースに行なえ、カッター部に導かれる排ワラの姿勢が安定する。また、上記排塵フアン30は、上端を扱胴軸芯13aと略同じとし、下端は扱歯先端よりも上方或は同じとすることによって、揺動選別棚上処理物の搬送或は吸塵に支障をきたさないようにしている。
【0028】
図4に示すように、扱胴13の前後長さL1を脱穀部の前後長さL2の半分以上となるようにし、且つ、扱胴終端位置を1番戻し棚60部と前後位置を略合わせるようにすることで、排塵フアン30部まで可及的に接近させて扱胴長さを設定することができ、扱室の容量を拡大できると共に、扱室の処理効率も拡大できるようになる。また、扱胴長さの拡大と共に受網面積も拡大され、更に、受網を漏下する処理物の揺動選別棚上での処理効率も拡大されることになり、1番戻し棚を機体後方側に寄せても選別が悪化することがなく、選別能力も拡大することになる。
【0029】
なお、図5において、24は扱室14の前側に設けた入口漏斗、25は扱室の終端側に設けた排塵落下口をしめす。
扱室14の下方及び排塵選別室の下方には揺動可能に架設した揺動選別装置(揺動選別棚)50が設けられてあり、更に、その下方には選別方向の上手側から順に、唐箕51と、1番移送螺旋52、2番移送螺旋53と、その上方に前記排塵フアン30を配置して選別室を構成している。なお、1番揚穀装置54Aは1番移送螺旋52で回収された穀物を揚送してグレンタンクG内に収容し、タンク内の穀粒は排出オーガ55によって取り出すことができるようになっている。また、2番揚穀装置54Bは2番移送螺旋53で回収された2番処理物を2番処理胴21の室内へ還元するようになっている。
【0030】
そして、揺動選別装置50は、扱室からの脱穀処理後の処理物、つまり、被処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別する構成であり、選別方向上手側から移送棚56、チャフシ−ブ57、ストロ−ラック58の順に配置し、且つ、前記チャフシ−ブ57の下方にグレンシ−ブ59及び1番戻し棚60を配置して一体的に設け、唐箕51及び排塵フアン30による選別風と揺動との共同作用によって扱室14から漏下してきた処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別処理するように構成している。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの平面図
【図3】コンバイン要部の側面図
【図4】同上要部の切断側面図
【図5】脱穀部の平面図
【図6】同上要部の切断正面図
【図7】同上要部の切断正面図
【図8】脱穀部の要部の切断背面図
【図9】同上要部の切断背面図
【符号の説明】
【0032】
4 脱穀部 7 排ワラカッター
13 扱胴 ) 14 扱室
17 フィードチエン 18 挟持レール
18a 挟持レールの延出部




 

 


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