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発明の名称 農機具の反転アシスト装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−68427(P2007−68427A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−256474(P2005−256474)
出願日 平成17年9月5日(2005.9.5)
代理人
発明者 中村 太樹 / 金並 清二 / 長井 訓 / 高橋 恒
要約 課題
従来、畝立器の反転操作は、オペレータの労力によって、凡そ20〜30kg程度の本体を、半径400mm前後の重心位置で回転させているが、一人で行うには労力負担が大きく難儀するものであった。

解決手段
畝立器(1)を、下方の対地作業位置と、上方の非作業位置とに、反転自由に支持するにあたり、前記畝立器(1)の回動基部に、側面視で回動支持部(3)に対し前後に延設されるウエイト(4)を取付ける。また前記ウエイト(4)の位置を取付板(20)に対し前後移動調整自在に構成する。これにより、前記畝立器(1)の状態に合わせ、ウエイト(4)の位置を調整し、畝立器(1)を対地作業位置から非作業位置に回動して反転するとき、適度なアシスト力を得ながら小力で一体に回動することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
農機具(1)を支持フレーム(2)の回動支持部(3)に、下方の対地作業位置と上方の非作業位置とに、反転自由に支持して設け、前記農機具(1)は、前記回動支持部(3)を中心にして対向側に配置したウエイト(4)を、支持部材(5)を介して一体に連結して設け、該ウエイト(4)は、前記農機具(1)を下方から上方に回動して反転するとき、バランサー的機能を発揮しながら一体に回動することを特徴とする農機具の反転アシスト装置。
【請求項2】
前記ウエイト(4)は、前記回動支時部(3)を中心にして、略円弧形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の農機具の反転アシスト装置。
【請求項3】
前記ウエイト(4)は、重量の調整を可能に構成したことを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の農機具の反転アシスト装置。
【請求項4】
前記ウエイト(4)は、その重心を、前記農機具(1)と一体に回動する軌跡上において、前方側、又は後方側に位置の変更、調節を可能に構成したことを特徴とする請求項1、乃至3のいずれかに記載の農機具の反転アシスト装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、畝立器等、下方の対地作業位置と上方の非作業位置とに、反転自由に支持した農機具に、ウェイトを備えて前記反転力を軽減させる農機具の反転アシスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から畝立器等の農機具は、トラクタの後部に連結して牽引作業をする場合、下方に下ろした対地作業位置と、上方に持ち上げて反転させた非作業位置とに回動して保持することがある。このように、農機具は、下方位置から上方位置に回動して反転する作業には、大きな労力を必要とし、これをオペレータに負担させている。
【0003】
そこで、従来公知の農機具の支持構造として、特開平10−164906号公報には、「畝立器の非作業状態(上方位置)から作業状態(下方位置)への切替作業の労力軽減を図ると共に、畝立器が非作業状態から作業状態へ急速に下降した場合における畝立器とロータリー耕耘機側との接当部分の損傷を防止する。」と記載し、それの技術手段として、「畝立器を支持フレームに、下方の作業状態と、上方の非作業状態とに切替自在に支持したものにおいて、前記畝立器を非作業常態から作業状態に切替える際において、畝立器にその下降を妨げるように抵抗を付与する抵抗付与手段を設ける構成」が開示されている。
【特許文献1】特開平10−164906号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、畝立器の反転操作は、反転金具を回動中心として、上述した如くオペレータの労力によって行っており、大凡20〜30kg程度の器体を、半径400mm前後の重心位置で回転させているが、これをオペレータが一人で行う場合の労力負担が大きくなる課題がある。
【0005】
上述の通り、出願人が提示した公開特許公報に開示されている技術は、作業位置から非作業位置に持ち上げ反転するときにばね力を発揮するものではなく、逆に、非作業位置から下方の作業位置に下降するとき、下降を妨げるように抵抗を与える構成であって、上方へ持ち上げる反転力を与える技術ではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この出願の請求項1に記載した発明は、農機具(1)を支持フレーム(2)の回動支持部(3)に、下方の対地作業位置と上方の非作業位置とに、反転自由に支持して設け、前記農機具(1)は、前記回動支持部(3)を基点にして対向側に配置したウェイト(4)を、支持部材(5)を介して一体に連結して設け、該ウェイト(4)は、前記農機具(1)を下方から上方に回動して反転するとき、バランサー的機能を発揮しながら一体に回動することを特徴とする農機具の反転アシスト装置であって、農機具(1)の反転力を大幅に軽減してオペレータの反転作業に伴う労力の低減を図ることができる。
【0007】
また請求項2に記載した発明は、前記ウェイト(4)は、前記回動支時部(3)を中心にして、略円弧形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の農機具の反転アシスト装置であって、反転する農機具(1)と一体となって回動するとき、できるだけ狭い反転通路が望ましく、前側のロータリー耕耘装置への影響を少なくし、周囲の構成を大幅に変更しないで反転通路が形成できるものとなっている。
【0008】
また請求項3に記載した発明は、前記ウェイト(4)は、重量の調整を可能に構成したことを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の農機具の反転アシスト装置であって、回動支持部(3)を中心に対向側の農機具(1)の重量に応じてウェイト(4)の重量を変更、調整してバランスを保つようにすれば、農機具(1)の重量にかかわらず、反転時の労力を軽減できてオペレータの負担を少なくすることができる。
【0009】
また請求項4に記載した発明は、前記ウェイト(4)は、その重心を、前記農機具(1)と一体に回動する軌跡上において、前方側、又は後方側に位置の変更、調節を可能に構成したことを特徴とする請求項1、乃至3のいずれかに記載の農機具の反転アシスト装置であって、反転時の回転軌跡上の重心位置を回転方向に対して前後方向に調整すれば、反転時の労力を更に小さくして楽に反転作業ができる。
【発明の効果】
【0010】
まず、請求項1に記載した発明は、農機具(1)の反転力を、回動支持部(3)を中心にして対向側にウェイト(4)を設けてバランスをとらせて軽減し、オペレータの反転作業に伴う労力の低減を図ることができる優れた特徴がある。
【0011】
また請求項2に記載した発明は、上記請求項1の発明と同様の効果を有するものでありながら、円弧形状のウェイト(4)は、反転する農機具(1)と一体に回動するとき、狭い反転通路を通過することが可能となり、前側のロータリー耕耘装置への衝突や破損等の影響がほとんどなくなって、周囲の構成を大幅に変更しないで反転通路が形成できる特徴がある。
【0012】
また請求項3に記載した発明は、回動支持部(3)を中心に対向側の農機具(1)の重量に応じてウェイト(4)の重量を変更、調整してバランスを保つようにすれば、反転時の労力を大幅に軽減できてオペレータの負担を少なくすることができる特徴がある。
【0013】
また請求項4に記載した発明は、反転時の回転軌跡上の重心位置を回転方向に対して前後方向に調整すれば、農機具(1)とウェイト(4)との重量バランスを調整しながらオペレータの負担を軽減できる特徴があり、反転時のオペレータの労力を、更に小さくして楽に反転作業ができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本件出願の請求項1に記載した発明は、農機具1を支持フレーム2の回動支持部3に、下方の対地作業位置と上方の非作業位置とに、回動して反転自由に支持して構成し、前記農機具1は、前記回動支持部3を中心にして対向側に配置したウェイト4を、支持部材5を介して一体に連結して構成し、該ウェイト4は、前記農機具1を下方から上方に回動して反転するとき、バランサー的機能を発揮しながら一体に回動する構成であるから、農機具1を反転するとき、アシストすることができて、オペレータの労力を低減することができる。
【0015】
そして、請求項2に記載した発明は、ウェイト4を、前記回動支時部3を中心にして、略円弧形状に形成したものであるから、反転する農機具1と一体となって回動するとき、前側のロータリー耕耘装置への影響を少なくし、周囲の構成を大幅に変更しないで反転通路を形成できるものとなっている。
【0016】
そして、請求項3に記載した発明は、ウェイト4を、重量の調整を可能に構成したものであるから、回動支持部3を中心に対向側の農機具1の重量に応じてウェイト4の重量を変更、調整してバランスを保つようにすれば、農機具1の重量にかかわらず、反転時の労力を軽減できてオペレータの負担を少なくすることができる。
【0017】
そして、請求項4に記載した発明は、ウェイト4の重心を、農機具1と一体に回動する軌跡上において、前方側、又は後方側に位置の変更、調節を可能に構成したものであって、反転時の労力を更に小さくして楽に反転作業ができるものとなった。
【0018】
以下、この発明を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、ロータリー式耕耘装置8は、図1〜図3に示すように、トラクタの後部にリンク機構9によって上下昇降自由に装着され、トラクタ後部に設けたPTO軸から伝動ケース10に回転動力が入力されて耕耘軸11が駆動されるセンタードライブの構成になっている。
【0019】
そして、この発明の農機具に相当する畝立器1は、前記ロータリー耕耘装置8の後方に装備され、トラクタに牽引させることで土壌を左右両側に盛り上げながら排出して畝を立てる構成としている。
【0020】
この場合、畝立器1は、図1と図2に示すように、前記ロータリー耕耘装置8の上部機枠から後方に延長されたスライドヒッチ30の後端部に連結した比較的広い支持フレーム2の左右方向の回動支持部3に回動アーム13と調節連杆14とを介して連結し、上下に回動自由に支持させて構成している。このように、畝立器1は、下方の対地作業位置(実線)と上方の非作業位置(二点鎖線)とに、前記回動支持部3を支点にして、回動アーム13、及び調節連杆14とが一体となって回動できるように、反転自由に支持した構成としている。
【0021】
そして、畝立器1は、図1と図2に示すように、前記回動アーム13の係止孔15と、前記支持フレーム2上に設けた対地作業時の固定孔16aと、非作業時に固定する固定孔16bとに係止具17によって固定して位置を保持できる構成としている。
【0022】
またこの畝立器1に備えるウェイト4は、図1と図2に示すように、前記畝立器1の回動支持部3を中心にして前後対向側に延設する様配置し、支持部材5によって上下方向の調節連杆14の上部に連結し、畝立器1と一体構成している。このように、畝立器1とウェイト4とは、支持フレーム2の回動支持部3を中心にして上側と下側とのバランスを保った位置に配置して一体に構成しており、畝立器1を下方から上方に回動して反転するとき、ウェイト4がバランサー的機能を発揮しながら一体に回動する構成となっている。
【0023】
また前記ウェイト4は、図2と図4に示すように、回動支持部3を中心にして、円弧形状に形成している。このように、ウェイト4を円弧形状に形成すると、このウェイト4は、畝立器1と一体に回動するとき、小スペースで移動することが可能となり、前側のロータリー耕耘装置8への衝突や破損等の影響がなくなって、周囲の構成を大幅に変更しないで反転通路が形成できるものとなっている。
【0024】
また前記ウェイト4は、その重量の調整を可能に構成しており、重量の異なるウェイト4を、複数個用意しておけば、畝立器1を変更した場合等に、ウェイトのバランスをとることができる重量のウェイト4を選択して取り付けて、反転力を軽減することができる。
【0025】
また前記ウェイト4の別形態としては、図4に示すように、ウェイト取付板20に対してウェイト4を前後に移動させてその重心を前方若しくは後方に調節を可能に構成しても良い。具体的には、前記回動アーム5の端部に、左右のウェイト取付板20,20を設け、同板20に複数の取付用調節孔21,21…を前後方向に並べて開口すると共に、前記ウェイト4の左右側壁部にも、取付孔22,22…を開口する構成とする。これにより、ウェイト取付板20,20に対しウェイト4の位置を適宜前後にずらせ、対向する孔21,22間にボルトを貫通取付けて接続する構成としている。
【0026】
このように、畝立器1とウェイト4とは、反転時の回転軌跡上の重心位置を回転方向に対して前後方向に調整すれば、畝立器1の畝成形板の形状を変更したり、或いは増設したり、または土の付着具合によって両者の重量バランスを調整して、適度なアシスト力にて反転操作を補助することができる。
【0027】
次に図5〜図8に基づいて、前記スライドヒッチ30に挿通して固定できるスプリング付きピン32について説明する。
まず、スライドヒッチ30は、機枠側に固着されている固定パイプ30aに抜き差し自由にスライドするスライドパイプ30bを挿入して構成している。この場合、スライドヒッチ30は、固定パイプ30a側のピン穴33に対し、スライドパイプ30b側の複数のピン穴34,34…を選択してピン32を挿し通す構成としている。
【0028】
また前記スプリング付きピン32は、上部に握り部31aと、中間部を円弧状に膨出させて固定パイプ30aの左右両側を抱え込む保持部31bと、先端部の係止部31cとを形成したスプリング31を溶接して一体に構成している。
【0029】
以上のように構成したスプリング付きピン32は、図5と図6に示すように、スライドヒッチ30を構成する固定パイプ30aのピン穴33とスライドパイプ30bとのピン穴34に挿し込み、保持することができる。そして、スライドヒッチ30は、握り部31aを握ってスプリング31と一体にピン32を上方に引き抜くと、図7と図8に示すように、固定パイプ30aに対してスライドパイプ30bを自由にスライドして、適宜位置を選択することができる。
【0030】
このように、スプリング付きピン32は、構造が簡単で製作にコストがほとんどかからず、操作がワンタッチで出来る特徴がある。
なお、上記説明では、スライドヒッチに使用した実施例について説明したが、スライドヒッチに限定するものではなく、各方面で有効に利用できる。
【0031】
以上、各実施例を説明したが、この出願に係る請求項1に記載した発明は、畝立器1の反転力を、回動支持部3を中心にして対向側にウェイト4を設けてバランスをとらせて軽減し、オペレータの反転作業に伴う労力の低減を図ることができるもので楽に作業ができるものとなった。
【0032】
また請求項2に記載した発明は、請求項1の発明と同様の効果を有するものでありながら、円弧形状のウェイト4は、反転する畝立器1と一体に回動するとき、狭い反転通路を通過することが可能となり、前側のロータリー耕耘装置8への衝突や破損等の影響がほとんどなくなって、周囲の構成を大幅に変更しないで反転通路が形成できるものとなった。
【0033】
また請求項3に記載した発明は、回動支持部3を中心に対向側の畝立器1の重量に応じてウェイト4の重量を変更、調整してバランスを保つようにすれば、反転時の労力を大幅に軽減できてオペレータの負担を少なくすることができる。
【0034】
また更に、請求項4に記載した発明は、反転時の回転軌跡上の重心位置を回転方向に対して前後方向に調整すれば、畝立器1とウェイト4との重量バランスを調整しながらオペレータの負担を軽減できるもので、反転時のオペレータの労力を、更に小さくして、楽に反転作業ができるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】畝立器の作用を示す側面図。
【図2】畝立器の作用側面図。
【図3】畝立器の平面図。
【図4】別形態のウェイト取付板の側面図とウェイトの斜視図。
【図5】ピンによる固定状態の側面図。
【図6】ピンによる固定状態の断面図。
【図7】ピンを抜いた状態の側面図。
【図8】ピンを抜いた状態の断面図。
【符号の説明】
【0036】
1 畝立器(農機具)
2 支持フレーム
3 回動支持部
4 ウェイト
5 支持部材




 

 


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