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発明の名称 収穫機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−61067(P2007−61067A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−254693(P2005−254693)
出願日 平成17年9月2日(2005.9.2)
代理人
発明者 金井 洋一 / 本多 春義 / 清野 祐治 / 吉久 三男 / 蒔田 朋己 / 工藤 健治 / 塚田 大介
要約 課題
従来、この種の収穫機は、前部の第一コンベヤと、後部の第二コンベヤとは、コンベヤフレームに一体に支持されていたから、一体に上下調節が可能であっても、第一コンベヤを独立させて、上下に昇降調節することができず、数々の課題があった。

解決手段
この発明は、上記課題を解消するために、前部で堀り取り、又は拾い上げた作物を後方に搬送する第一コンベヤ装置(1)と、該第一コンベヤ装置(1)から作物を受け継いで後部上方に搬送する第二コンベヤ装置(2)とを、前後に配置して車台(3)に装置し、該第二コンベヤ装置(2)は、前記第一コンベヤ装置(1)と一体で昇降調節可能に構成し、更に、前記第一コンベヤ装置(1)は、前記第二コンベヤ装置(2)から独立して単体でも上下方向に調節ができる構成とした収穫機としている。
特許請求の範囲
【請求項1】
前部で作物を掘り上げながら、又は、拾い上げながらこの作物を後方に搬送する第一コンベヤ装置(1)と、該第一コンベヤ装置(1)の搬送終端部から作物を受け継いで後部上方に搬送する第二コンベヤ装置(2)とを、前後に配置して車台(3)に装着し、前記第二コンベヤ装置(2)は、前記第一コンベヤ装置(1)と一体で上下に調節可能に構成すると共に、前記第一コンベヤ装置(1)は、前記第二コンベヤ装置(2)に対して独立して、単体でも上下方向に調節ができる構成としたことを特徴とする収穫機。
【請求項2】
前記第一コンベヤ装置(1)の搬送終端部から前記第二コンベヤ装置(2)の搬送始端部に作物が移動する経路中に、夾雑物排除装置(4)を設け、該夾雑物排除装置(4)は、複数の排除用回転体(4a)(4b)を、上下に配置して軸架して構成したことを特徴とする請求項1記載の収穫機。
【請求項3】
前記第一コンベヤ装置(1)の搬送終端部と、前記第二コンベヤ装置(2)の搬送始端部との間に、引継ぎコンベヤ装置(5)を配置して設け、該引継ぎコンベヤ装置(5)の搬送始端部と、前記第一コンベヤ装置(1)の搬送終端部との間に形成した上下方向の段差部(6)に、前記夾雑物排除装置(4)を配置したことを特徴とする請求項2記載の収穫機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、馬鈴薯や玉葱などの作物を圃場から掘り上げてまたは拾い上げて収穫する収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、土中において生育する作物、例えば、馬鈴薯や玉ねぎを、掘り取って、又は掘り取り後、地上に載置した作物を拾い上げて収穫する収穫機は、通常、先端部に掘取具、又は拾い上げ具を備えた第一コンベヤ装置で作物を拾い上げて後方に搬送し、これを第二コンベヤ装置に受け継がせて車台の後部上方に設けた選別装置に搬送する構成となっている。そして、収穫機は、車台上に収穫した作物を、選別装置を経由して選別した後、コンテナ等に箱詰めして機外に搬出する構成としている。
【0003】
例えば、特開平1−37213号公開特許公報に開示されている「収穫方法とその装置」は、車体フレームの前部に第一コンベヤと、第二コンベヤとの順に配置して構成した玉ねぎの収穫機が開示されている。
【特許文献1】特開平1−37213号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既に説明した上記公開特許公報に開示されている収穫機は、前部に第一コンベヤが設けられ、その後方に玉ねぎを受け継いで搬送する第二コンベヤが接続して設けられ、そのコンベヤ後部を上方高く延長して配置した構成となっている。そして、これら第一、及び第二のコンベヤは、掘り取った玉ねぎを受け継ぎ搬送ができるように、一体となってコンベヤフレームに支持して設けられ、掘り取った玉ねぎを車体の上部に装置した茎葉処理ローラ群まで搬送する構成となっている。そして、上記コンベヤフレームは、左右の連結アームを介して本体フレーム(車台)に連結された構成となっている。
【0005】
このように、従来の、この種の収穫機は、前部にある第一コンベヤと、これに後続する第二コンベヤとは、コンベヤフレームにそれぞれ駆動可能にして、一体に支持した構成となっており、同時に上下移動は可能であっても、第一コンベヤを、第二コンベヤから独立させて、単体で上下に昇降する調節はできないために数々の課題があった。
【0006】
その一、二を挙げると、従来、第一コンベヤは、その先端の位置を地中、或いは、地上の作物に合わせるためにゲージ輪を上下に調節すると、一体に上下する第二コンベヤの搬送終端部と、後続の選別装置との位置関係にずれが生じて円滑な受け継ぎ搬送ができない課題や、トラック等に搭載する運搬時や、走行、回行(旋回)等の移動時に、前部の第一コンベヤのみを上方に退避上昇することができないために、収穫機体の全長が縮小できず、トラックの荷台に搭載できなかったり、回行時に障害物を回避できない等の課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、前部で作物を掘り上げながら、又は、拾い上げながらこの作物を後方に搬送する第一コンベヤ装置(1)と、該第一コンベヤ装置(1)の搬送終端部から作物を受け継いで後部上方に搬送する第二コンベヤ装置(2)とを、前後に配置して車台(3)に装着し、前記第二コンベヤ装置(2)は、前記第一コンベヤ装置(1)と一体で上下に調節可能に構成すると共に、前記第一コンベヤ装置(1)は、前記第二コンベヤ装置(2)に対して独立して、単体でも上下方向に調節ができる構成としたことを特徴とする収穫機であって、掘り上げ、又は、拾い上げ作業にあたり、第二コンベヤ装置(2)(第一コンベヤ装置(1)と一体で)を後部に接続する選別装置や受け継ぎ装置との関係位置を、適確に受け継ぎができる位置に合わせた後、第一コンベヤ装置(1)を、第二コンベヤ装置(2)とは独立させて単体で、地中にある作物の掘り上げまたは地上に載置されている作物の拾い上げに適した位置に高さを合わせるために、上下に調節することができる。
【0008】
更に、請求項1の発明は、収穫作業時以外においても有効であって、トラックに搭載するときや、移動の回行時に、前部の第一コンベヤ装置(1)を第二コンベヤ装置(2)とは独立させて、上方に上げることができるから、機体の全長を大幅に短くして、トラックに積み易くしたり、回行時に障害物から回避することができる。
【0009】
つぎに、請求項2に記載した発明は、前記第一コンベヤ装置(1)の搬送終端部から前記第二コンベヤ装置(2)の搬送始端部に作物が移動する経路中に、夾雑物排除装置(4)を設け、該夾雑物排除装置(4)は、複数の排除用回転体(4a)(4b)を、上下に配置して軸架して構成したことを特徴とする請求項1記載の収穫機であって、第二コンベヤ装置(2)は、搬送始端部より前方にある夾雑物排除装置(4)によって茎葉等が取り除かれた作物を受け継ぐことになるから、茎葉等による悪影響を受けることなく、円滑に受け継いで後部上方に搬送することができる。
【0010】
従来、この種の地中作物は、茎や葉に付着している土を機体内に持ち込んで各回転部分に悪影響を与えたり、搬送障害を起こすことがあったが、請求項2の発明は、上記のとおり、第二コンベヤ装置(2)の前で茎葉を除去できるから、第二コンベヤ装置(2)以降に、茎葉や土が持ち込まれることがなくなり、後続する選別作業者にも土などの悪影響を与えることがなくなり、作物の選別精度を大幅に向上できる。
【0011】
つぎに、請求項3に記載した発明は、前記第一コンベヤ装置(1)の搬送終端部と、前記第二コンベヤ装置(2)の搬送始端部との間に、引継ぎコンベヤ装置(5)を配置して設け、該引継ぎコンベヤ装置(5)の搬送始端部と、前記第一コンベヤ装置(1)の搬送終端部との間に形成した上下方向の段差部(6)に、前記夾雑物排除装置(4)を配置したことを特徴とする請求項2記載の収穫機であって、第一コンベヤ装置(1)から夾雑物排除装置(4)を経由した作物を、引継ぎコンベヤ装置(5)により確実に受け継いで第二コンベヤ装置(2)に供給することができる。
【0012】
特に、この場合、引継ぎコンベヤ装置(5)は、第一コンベヤ装置(1)から夾雑物排除装置(4)を経由して茎葉等を取り除いた作物を、第二コンベヤ装置(2)に受け継がせる過程で、上下の段差部(6)を落下してくる作物に損傷を与えないように受け止めながら、円滑に引継ぎ搬送を行うことができる。
【発明の効果】
【0013】
まず、請求項1に記載した発明は、掘り上げまたは拾い上げ作業を開始する前に、第二コンベヤ装置(2)を、第一コンベヤ装置(1)と一体で上下に昇降して、後部に接近状態で臨ませている供給コンベヤとの位置合わせを行った後、第一コンベヤ装置(1)を、地中の作物の掘り上げ位置または地上の作物の拾い上げ位置に合わせて、第二コンベヤ装置(2)とは独立させて、単独に上下方向の位置合わせができる特徴がある。
【0014】
更に、請求項1の発明は、収穫作業時以外においてもきわめて有効であって、例えば、トラックの荷台に、収穫機を搭載するときや、移動の回行途中などに、前部の第一コンベヤ装置(1)を第二コンベヤ装置(2)とは関係なく、上方の高い退避位置まで回動させて機体の全長を短くし、トラックの荷台に合わせて積み易くしたり、障害物を回避して回行を容易にできる特徴がある。
【0015】
そして、請求項2に記載した発明は、第二コンベヤ装置(2)が、夾雑物排除装置(4)によって茎葉等が取り除かれた作物を受け継ぐことになるから、茎葉等による悪影響を受けることがなくなり、円滑に受け継いで後部上方に搬送することができる特徴がある。
【0016】
従来から、地中作物は、茎や葉に付着している土が機体内に持ち込まれて、各回転部分に悪影響を与えたり、搬送障害を起こすことがあったが、この発明は、前述のとおり、第二コンベヤ装置(2)の前で茎葉を排除するから、第二コンベヤ装置(2)以後に、茎葉や土が持ち込まれることがなくなり、後続する選別装置の近辺が清潔になって、作物の貯留部や選別作業者への土等による悪影響をなくし、作物の選別精度も大幅に向上できる特徴がある。
【0017】
そして、請求項3に記載した発明は、第一コンベヤ装置(1)から夾雑物排除装置(4)を経由した作物を確実に受け継いで第二コンベヤ装置(2)に供給することができる効果がある。
【0018】
特に、請求項3の発明は、引継ぎコンベヤ装置(5)が、第一コンベヤ装置(1)から夾雑物排除装置(4)を経由して茎葉等を取り除いた作物を、第二コンベヤ装置(2)に受け継がせる過程で、上下の段差部(6)を落下してくる作物に損傷を与えないように受け止めながら、円滑に引継ぎ搬送を行うことができる優れた特徴がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
この出願の発明は、請求項1に記載した発明が、第二コンベヤ装置2を、第一コンベヤ装置1と一体で上下に昇降調節可能に構成し、更に、第一コンベヤ装置1を、前記第二コンベヤ装置2から独立させて、上下方向に調節ができる構成とした収穫機であって、作業時の上下調節が適確にできると共に、非作業時においても、第一コンベヤ装置1を上方に回動して、トラックの荷台に合わせて搭載を可能にしたり、回行時等に障害物を避けて走行が容易になる特徴がある。
【0020】
そして、請求項2の発明は、第一コンベヤ装置1の搬送終端部から第二コンベヤ装置2の搬送始端部に作物が移動する経路中に設けた夾雑物排除装置4を、複数の排除用回転体4a,4bを、上下に軸架して構成したから、従来、茎や葉に付着して機体内に持ち込まれた土等が、いろいろと悪影響を与えていたが、既に述べたとおり、第二コンベヤ装置2の前で茎葉等を排除するから、第二コンベヤ装置2以後に、茎葉や土等が持ち込まれることがなくなり、これらを原因とする弊害が解消された特徴がある。
【0021】
そして、請求項3の発明は、第一コンベヤ装置1の搬送終端部と、前記第二コンベヤ装置2の搬送始端部との間に、引継ぎコンベヤ装置5を配置して設け、この引継ぎコンベヤ装置5と、第一コンベヤ装置1の間に形成した上下方向の段差部6に、夾雑物排除装置4を配置して構成したから、特に、引継ぎコンベヤ装置5が、第一コンベヤ装置1から夾雑物排除装置4を経由した作物を、第二コンベヤ装置2に受け継がせる過程で、上下の段差部6を落下してくる作物に損傷を与えないように受け止めながら、円滑に引継ぎ搬送を行うことができるものである。
【0022】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、実施例の収穫機7について、図2、及び図3に基づいて、その全体構成の概略を述べると、収穫機7は、図面に示すように、クローラ8,8を装備した車台3の前部に、前側から第一コンベヤ装置1と第二コンベヤ装置2との順に設け、掘り取り後、地上に載置されている馬鈴薯を、ピックアップ方式で拾い上げながら収穫する構成としている。そして、選別装置9は、図3の平面視で解るように、前記車台3の上部中央位置に設けるが、まず、前後の中心位置にテーブルコンベヤ10を配置し、その前側には土砂抜きローラ装置11を、更に、その後ろ側には小玉抜きローラ装置12をそれぞれ設けて構成している。そして、選別装置9は、その前側に、供給コンベヤ13を設け、前記第二コンベヤ装置2の終端部から受け継いだ馬鈴薯を、まず、土砂抜きローラ装置11に供給し、順次選別しながらテーブルコンベヤ10側に送り、側部のステップ14上にいる選別作業者が、不良品の選り分け選別作業を行う構成としている。
【0023】
15は土砂排出コンベヤ、16は小玉排出コンベヤを示す。
そして、選別装置9は、中央のテーブルコンベヤ10から後側に送られ、前記小玉抜きローラ装置12上を移動する工程で小玉が選別されて下方の小玉排出コンベヤ16上に落下し取り除き選別が行われる構成となっている。そして、選別後の馬鈴薯は、図2、及び図3に示すように、後続する製品コンベヤ装置17で後方の機外に搬送されて、後述するリフト機構で上昇するコンテナ18に充填されて製品として搬出されることになる。
【0024】
以下、収穫機7の各装置について、図面に基づき、実施例の具体構成と、それによる作用、及び効果を述べる。
まず、第二コンベヤ装置2は、図1に示すように、車台3の前部左右に設けた支柱の上下と、左右から前方に支持枠20,20を突出させ、この上下支持枠20,20を利用して設けた上下調節用の昇降油圧シリンダ21によってコンベヤ支持枠22を、上下方向に昇降自由に支持して構成している。そして、第二コンベヤ装置2は、図1に示すように、前記コンベヤ支持枠22の上部と下部とに軸架したスプロケット23,23とコーナ部に軸架した中間スプロケット24,24とに無端帯を巻回して設け、側面視で縦へ字状に上部を後方に折り曲げて形成した搬送径路に構成している。そして、第二コンバヤ装置2は、図面に示すように、前記無端帯の搬送側(外側)には硬質ゴムを素材とした搬送爪25を、所定間隔ごとに配列して馬鈴薯を搬送する構成としている。この場合、第二コンベヤ装置2は、上記無端帯に配置して設けた各搬送爪25が、後述する引継ぎコンベヤ装置5の終端部分から馬鈴薯を受け継いで載置した状態に保持しながら、上方に搬送する構成としている。
【0025】
上記説明において、第二コンベヤ装置2は、一方側の支持構成を説明したが、図3に示す平面視で解るように、左右方向に搬送幅があるから、左右両側に同一の支持駆動機構を構成して左右を接続して幅広いコンベヤ装置を一体に構成している。後述する第一コンベヤ装置1や引継ぎコンベヤ装置5についても同様である。
【0026】
つぎに、第一コンベヤ装置1は、図1、及び図4に示すように、前記第二コンベヤ装置2を構成するコンベヤ支持枠22から、左右の第一コンベヤ支持杆27と側板28とを前方に延長し、これらの前部に上下方向の支柱29を設けて一体に枠組みし、以下のように、これらを利用して支持した構成としている。この場合、第一コンベヤ装置1は、図面に示すように、前記第一コンベヤ支持杆27の前部に軸受けした駆動軸30を、全体の回動支持軸として利用し、コンベヤを支持すると共に、前方側に延長した揺動機枠31を上下方向に揺動自由に枢着して支持し構成している。そして、第一コンベヤ装置1は、前記揺動機枠31の前方部位の左右側板31aに支持ローラ33を軸架してコンベヤ(無端帯)の先端部を軸受け支持して回転可能に構成している。
【0027】
そして、前記揺動機枠31は、図1、及び図4に示すように、前記支柱29の下部に基部を支持した上下油圧シリンダ34の先端部を連結して設け、基部の前記駆動軸30を回動支点にして、先端部を大きく上下方向に調節することができる構成にしている。この場合、前記上下油圧シリンダ34は、図4に示すように、揺動機枠31の左右両側の前記側板31aと、後部の支柱29の下部との間に設け、図1に仮想線で示すように、第一コンベヤ装置1を上方の高い位置に上げることができる構成となっている。19はゲージ輪である。
【0028】
つぎに、第一コンベヤ装置1は、図4に示す実施例の場合、チエンプレート1aの一つ一つを円弧形状に形成して、これらを連続的に接続して1本のコンベヤチエンに構成している。したがって、実施例の場合、第一コンベヤ装置1は、搬送始端部の支持ローラ33の径が短くて小さいローラで充分にチエンプレート1aを回転誘導させることが可能であるから、前側の拾い上げ具35との係合が、浅く係合することで馬鈴薯の受け継ぎができる利点がある。したがって、第一コンベヤ装置1は、実施例の場合、搬送始端部分を地上に接近することができるから、馬鈴薯が受け継ぎ易くなる特徴がある。
【0029】
つぎに、掻込み装置37は、図4に示すように、前記揺動機枠31の前記側板31aの基部側に設けたブラケット38によって、前方に延長した支持枠39の基部を、上下自由に支持して設け、更に、側板31aの中間部位から上方に支杆40を立てて、この支杆40に設けた吊りスプリング41で上記支持枠39を、弾性的に吊り下げて支持した構成としている。そして、該支持枠39は、基部と先端部とにそれぞれ軸架した回転輪42,43とに、掻込みチエン45を巻き掛けて駆動する構成としている。
【0030】
そして、掻込み装置37は、図4に示すように、前記掻込みチエン45に把持具46を、所定間隔ごとに配置して取り付けて構成するが、その場合、把持具46は、図5の作用図に示すように、弾性素材を用いて密閉状の柔らかい袋に形成し、ごく柔らかいゴムの空気タイヤの如き構成とし、第一コンベヤ装置1の上方に位置し、馬鈴薯に当れば窪んで、芋部の保持ができるように変形しながら搬送する構成としている。
【0031】
以上にように、第一コンベヤ装置1は、図4、及び図5に示すように、上方に掻込み装置37を吊り下げ状に配置し、前方低位置に拾い上げ具35を設けているから、前進に伴って拾い上げ具35が拾い上げた馬鈴薯を、掻込みチエン45の回動に伴って、把持具46が大きく、広い面積で包み込むように把持し、第一コンベヤ上に誘導して載せることができる。この場合、掻込み装置37は、図4で説明したように、支杆40に設けた吊りスプリング41で支持枠39を弾性的に吊り下げて支持しているから、把持具46の下面部分が馬鈴薯に当たると吊り上げられる状態で上昇して馬鈴薯に軽く接して芋に傷をつけることはない。そして、馬鈴薯は、図5に示すように、第一コンベヤ装置1上では空気圧と弾性作用で柔らかく保持されながら搬送され、上記のスプリング作用も働いて損傷を受けることはほとんどない。
【0032】
そして、実施例の把持具46は、長時間作業を繰り返しても、同じ形状、同じ状態が保持できてクッション作用も維持できる特徴がある。
つぎに、夾雑物排除装置としての茎葉等排除装置4、及び引継ぎコンベヤ装置5について説明する。
【0033】
まず、茎葉等排除装置4は、図6に示すように、前記第一コンベヤ装置1の搬送終端部と、引継ぎコンベヤ装置5の搬送始端部との間に形成されている上下方向の段差部6を設け、落下移動する馬鈴薯の茎葉を除去する構成としている。この場合、茎葉等排除装置4は、図6に示すように、上下一対の茎葉ローラ(排除用回転体)4a,4bを、上下の支持アーム50,51にそれぞれ横軸で駆動可能に軸受けして、相互に逆転しながら両者で茎や葉を挟持して引きちぎり、外側に排除する構成としている。
【0034】
そして、上部茎葉ローラ4aは、図6で解るように、支持アーム50を長孔52に沿って前後に調節可能に支持し、下部茎葉ローラ4bは、揺動する支持アーム51を張圧スプリング53で上方(上部茎葉ローラ4a側)に吊り上げて圧接した構成としている。そして、下部茎葉ローラ4bは、図6の側面視で解るように、上部茎葉ローラ4aに対して真下ではなく、若干、後方にオフセットさせた位置に配置して、茎葉を挟み易い構成としている。
【0035】
つぎに、邪魔棒54は、図6に示すように、第一コンベヤ装置1の終端部から下方に馬鈴薯が落下できる程度の通過間隔を隔てた後方位置に、上部を枢着(P)して、枢着(P)点を回動支点に揺動自由に吊り下げて設けた構成としている。そして、邪魔棒54は、図面に示すように、前記枢着(P)位置より基部側にウエイト55を位置調節可能に取り付け、先端側の茎葉ローラ4a,4bに接近する部位を外側に円弧状のR部56を形成した構成としている。
【0036】
このように構成した邪魔棒54は、第一コンベヤ装置1の終端部分の後方位置において、第一コンベヤ装置1の搬送全幅に渡って配列し、送り出された馬鈴薯に押されたとき、1本、1本が単独で後方に揺動できるように枢着(P)して芋が飛び出さない程度の間隔ごとに簾状に吊り下げて構成している。図6において、57、58は上下のストッパーボルトを示している。
【0037】
以上のように構成した茎葉等排除装置4は、第一コンベヤ装置1の搬送終端部から落下してきた馬鈴薯を邪魔棒54で案内しながら、更に落下させ、先端のR部56に達すると、上下茎葉ローラ4a,4b側に誘導して茎葉を挟持させる。
そして、邪魔棒54は、上下のストッパーボルト57,58により上下位置の調整で、茎葉ローラ4a,4bとのクリアランス調整が可能であり、ウエイト55の調整で揺動速度や範囲を調整することもできる。
【0038】
このようにして、邪魔棒54は、落下する馬鈴薯を下方に誘導する過程で、付着している夾雑物を絡み取ることができるもので、それらの夾雑物も、茎葉等と共にローラ4a,4bに吸い取られて排出処理される。
【0039】
更に、上部茎葉ローラ4aは、上部支持アーム50を、長孔52を利用して後方に移動調節して、下部茎葉ローラ4bに対して接近する側に位置調節すると、茎や葉の挟持力が強くなるように調節することができるから、より確実に挟んで取り除くことができる。
【0040】
そして、茎葉等排除装置4は、従来、一対のローラを水平方向(特許文献1参照)に配置して軸架していたが、これを上述のように上下にして、上部茎葉ローラ4aに対して下部茎葉ローラ4bを後ろ側にオフセットして構成したから、落下してきた馬鈴薯の茎葉を適確に挟持して排除できるものである。しかも、茎葉等排除装置4は、第一コンベヤ装置1の後部から第二コンベヤ装置2に受け継ぐ段差部6を利用したから、機体の前後長さが縮小され、コンパクトな収穫機を提供できる特徴がある。
【0041】
つぎに、引継ぎコンベヤ装置5は、図7に示すように、上記茎葉等排除装置4のすぐ後方に、搬送始端部を接続状態に臨ませて設け、受け継いだ馬鈴薯を後方に位置する第二コンベヤ装置2の搬送始端部に受け継ぎ搬送する構成としている。
【0042】
そして、引継ぎコンベヤ装置5は、図7に示すように、側面視で三角形状に形成し、後部の下降工程5aを第二コンベヤ装置2の下部の上昇工程2aに対応させて平行に接近させて配置した構成としている。そして、上記下降工程5aは、図面に示すように、上昇工程2aの搬送爪25と接近する搬送爪25との間隔と同等、又はこの爪の間隔より若干長く形成して移動する直線工程を構成している。
【0043】
そして、引継ぎコンベヤ装置5は、図7に示すように、馬鈴薯を載置する搬送面にゴム突起60を配置して設け、搬送中に馬鈴薯が転ばないように保持しながら第二コンベヤ装置2の搬送爪25に受け継がせる構成としている。
【0044】
このように構成した引継ぎコンベヤ装置5は、茎葉等排除装置4から落下してきた馬鈴薯を搬送始端部で受け継いでゴム突起60群で保持した状態で搬送して第二コンベヤ装置2の搬送爪25に受け継ぎ搬送することができる。この場合、引継ぎコンベヤ装置5は、上下方向の段差部6にある茎葉ローラ4a,4bから落下してくる馬鈴薯を、搬送面のゴム突起60で受け止めるから、芋が損傷を受けることがなく、確実に保持して搬送することができる。
【0045】
そして、引継ぎコンベヤ装置5は、第二コンベヤ装置2に受け継がせるときに前側の搬送爪25が受け取れない馬鈴薯は、下降工程5aを移動する過程で、対応する上昇工程2aを上昇してくる次の搬送爪25に受け止められ、確実に受け継がせることができる。そのため、引継ぎコンベヤ装置5は、第二コンベヤ装置2への引継ぎ不良で搬送終端部分から下方に落下する馬齢がほとんど発生しない。
【0046】
つぎに、図2、及び図3に基づいて既に説明した機体後部の製品コンベヤ装置17の後部に装置しているコンテナ18のリフト機構について説明する。
まず、昇降台65は、図8、及び図9に示すように、車台3の後部に取り付けた上下の支柱66から左右に上下リンク67,68を後方に延長して支持し、車台3との間に設けたリフトシリンダ69によって上下に昇降可能に構成している。
【0047】
そして、コンテナ支持枠70は、図面に示すように、側面L型にして背後からコンテナ18を取り付けできる構成として、その上部を前記昇降台65の後側上部に反転自由に枢着して構成している。そして、反転用リフトシリンダ73は、基部を前記昇降台65に枢着して先端部を支持枠70の上部後側に取り付けて構成している。
【0048】
以上のように構成されたコンテナ支持枠70は、図8に示すように、コンテナ18を載置して固定し、リフトシリンダ69を伸長させて昇降台65を上昇し、高い位置に保持する。つぎに、コンテナ支持枠70は、図9に示すように、反転用リフトシリンダ73を伸長させて、反転させて製品コンベヤ装置17の搬送終端部をコンテナ18の底に接近する位置まで反転させる。
【0049】
このように、実施例の昇降台65とコンテナ支持枠70とは、2つのリフトシリンダ69,73を利用してコンテナ18の底に製品コンベヤ装置17の搬送終端部を接近させて放出される馬鈴薯の損傷を少なくする特有の効果を有する。そして、コンテナ支持枠70は、排出される馬鈴薯を充填する途中にも、上記リフトシリンダ69,73を伸縮操作して位置の調整変更をしながら、排出される馬鈴薯に傷がつかないように充填作業を行うことができる特徴がある。
【0050】
以上述べたように、この出願発明の実施例に係る馬鈴薯の収穫機は、拾い上げ作業を開始する前に、第二コンベヤ装置2を第一コンベヤ装置1と一体で上下に昇降して後部に接続する供給コンベヤ13との受け継ぎ位置を合わせた後、第一コンベヤ装置1を、地上の作物の拾い上げ位置に合わせるために、第二コンベヤ装置2とは独立させて、上下に位置調節を行うことができる。
【0051】
更に、この実施例は、収穫作業時以外においてもきわめて有効であって、例えば、トラックの荷台に搭載するときや、移動の回行途中などでも、前部の第一コンベヤ装置1を第二コンベヤ装置2とは関係なしに、上方に高く移動させて機体の全長を短くできる。したがって、実施例の収穫機は、トラックの荷台に合わせて積み易くしたり、障害物の回避が容易となって楽に回行ができる。
【0052】
そして、実施例の収穫機は、第二コンベヤ装置2が、茎葉等排除装置4によって茎葉が取り除かれた作物を受け継ぐことになるから、茎葉による悪影響を受けることがなくなり、円滑に受け継いで後部上方に搬送することができる。そして、従来から、地中作物の課題として、茎や葉に付着している土が収穫機体内に持ち込まれて、各回転部分に悪影響を与えたり、搬送障害を起こすことがあったが、この実施例は、第二コンベヤ装置2の前で茎葉を排除したから、第二コンベヤ装置2以降に、茎葉や土が持ち込まれることがなくなり、後続する選別装置9の近辺が清潔になって、選別作業者に土などの悪影響をなくし、作物の選別精度も大幅に向上できるものとなっている。
【0053】
そして、実施例は、第一コンベヤ装置1から茎葉等排除装置4を経由した作物を確実に受け継いで、第二コンベヤ装置2に供給することができるが、実施例の場合、特に、引継ぎコンベヤ装置5が、第一コンベヤ装置1から茎葉等排除装置4を経由して茎葉等を取り除いた作物を、第二コンベヤ装置2に受け継がせる過程で、上下の段差部6を落下してくる作物に損傷を与えないように受け止めながら、円滑に引継ぎ搬送を行うことができる特有の収穫機となっている。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】収穫機の要部 説明用の側面図
【図2】収穫機の説明用の側面図
【図3】収穫機の説明用の平面図
【図4】第一コンベヤ装置と掻込み装置の説明用の側面図
【図5】把持具の作用説明図
【図6】茎葉等排除装置の作用説明用の側面図
【図7】引継ぎコンベヤ装置部の説明用の側面図
【図8】昇降台及びコンテナ支持枠部の側面図
【図9】昇降台及びコンテナ支持枠部の作用説明用の側面図。
【符号の説明】
【0055】
1 第一コンベヤ装置
2 第二コンベヤ装置
3 車台
4 茎葉等排除装置
4a 排除用回転体
4b 排除用回転体
5 引継ぎコンベヤ装置
6 段差部。




 

 


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