Warning: fopen(.htaccess): failed to open stream: No such file or directory in /home/jp321/public_html/header.php on line 47

Warning: filesize(): stat failed for .htaccess in /home/jp321/public_html/header.php on line 48

Warning: fread() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 48

Warning: fclose() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 49

Warning: fopen(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 54

Warning: flock() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 56

Warning: fclose() expects parameter 1 to be resource, boolean given in /home/jp321/public_html/header.php on line 63
脱穀装置 - 井関農機株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 農業 -> 井関農機株式会社

発明の名称 脱穀装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−61003(P2007−61003A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−251799(P2005−251799)
出願日 平成17年8月31日(2005.8.31)
代理人
発明者 釘宮 啓
要約 課題
一番物の選別性能を向上させるようにする。

解決手段
扱室内に扱胴を軸架して設け、該扱室下側の扱網より漏下する被処理物を、揺動選別棚で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、該揺動選別棚の始端側に構成される移送棚の後方にはグレンシーブを設け、該グレンシーブの後方にはチャフシーブを設け、該グレンシーブの各シーブ板のピッチに対してチャフシーブの各シーブ板のピッチを長くなるように構成すると共に、前記グレンシーブの始端部は前記扱網の終端部よりも所定距離前方に配置して構成したことを特徴とする脱穀装置の構成とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
扱室(33)内に扱胴(31)を軸架して設け、該扱室(33)下側の扱網(30)より漏下する被処理物を、揺動選別棚(38)で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、該揺動選別棚(38)の始端側に構成される移送棚(49)の後方にはグレンシーブ(38a)を設け、該グレンシーブ(38a)の後方にはチャフシーブ(38b)を設け、該グレンシーブ(38a)の各シーブ板(P)のピッチ(C)に対してチャフシーブ(38b)の各シーブ板(Q)のピッチ(D)を長くなるように構成すると共に、前記グレンシーブ(38a)の始端部は前記扱網(30)の終端部よりも所定距離(B)前方に配置して構成したことを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
前記チャフシーブ(38b)のシーブ板(Q)の長さ(L2)に対して、前記グレンシーブ(38a)のシーブ板(P)の長さ(L1)を同じかまたは長くなるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
【請求項3】
前記グレンシーブ(38a)及びチャフシーブ(38b)を全閉状態にすると、グレンシーブ(38a)からは被処理物が落下しないように構成すると共に、チャフシーブ(38b)からは被処理物が所定量落下するように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインやハーベスタに搭載する脱穀装置に関する。
【背景技術】
【0002】
扱室内に扱胴を軸架して構成し、この扱室下側の扱網より漏下する被処理物を、揺動選別棚で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、揺動選別棚の始端側に構成される移送棚の後方に配置されるシーブにおいては、このシーブの前後において、各シーブ板のピッチ間隔は同じに構成されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−201524号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述のような技術では、前側のシーブ上に存在する粗大な稈切れ等が下方にろ過しやすくなって一番の選別性能が悪くなるという欠点があった。即ち、シーブの前側での比重選別が促進されないために、シーブ後側のろ過面積を拡大すると選別が悪化してしまうので、シーブ後側のろ過面積を大きくできず、このため被処理物量が多くなると詰まり易くなるという不具合があった。
【0004】
本発明の課題は、前述のような不具合を解消して、一番に回収される整粒の選別性能を向上させた脱穀装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、扱室33内に扱胴31を軸架して設け、該扱室33下側の扱網30より漏下する被処理物を、揺動選別棚38で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、該揺動選別棚38の始端側に構成される移送棚49の後方にはグレンシーブ38aを設け、該グレンシーブ38aの後方にはチャフシーブ38bを設け、該グレンシーブ38aの各シーブ板PのピッチCに対してチャフシーブ38bの各シーブ板QのピッチDを長くなるように構成すると共に、前記グレンシーブ38aの始端部は前記扱網30の終端部よりも所定距離B前方に配置して構成したことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0006】
請求項1の作用は、扱室33内の扱胴31で脱穀された被処理物は、扱網30より下方の揺動選別棚38上に落下する。揺動選別棚38の始端側に構成される移送棚49の後方のグレンシーブ38aからは粗大な稈切れ等がろ過せず、整粒の多くと小さい塵埃がろ過する。そして、グレンシーブ38a後方のチャフシーブ38bからは、粗大な稈切れ等がろ過しようとしても下方からの選別風によりろ過しない。
【0007】
請求項2記載の発明では、前記チャフシーブ38bのシーブ板Qの長さL2に対して、前記グレンシーブ38aのシーブ板Pの長さL1を同じかまたは長くなるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置としたものである。
【0008】
請求項2の作用は、請求項1の作用に加え、グレンシーブ38aでの比重選別が促進される。
請求項3記載の発明では、前記グレンシーブ38a及びチャフシーブ38bを全閉状態にすると、グレンシーブ38aからは被処理物が落下しないように構成すると共に、チャフシーブ38bからは被処理物が所定量落下するように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の脱穀装置としたものである。
【0009】
請求項3の作用は、請求項1または請求項2の作用に加え、グレンシーブ38a及びチャフシーブ38bを全閉状態にすると、被処理物はグレンシーブ38aからは落下せず、チャフシーブ38bから落下する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は上述のごとく構成したので、請求項1記載の発明においては、グレンシーブ38aからは粗大な稈切れ等がろ過せずに、整粒や塵埃のみがろ過するので、一番の選別性能が向上するようになる。また、後方のチャフシーブ38bにおいても、下方からの選別風により粗大な稈切れ等がろ過せず三番から機外へ排出されるようになるので、二番の選別も良好となり、さらには、脱穀装置全体の負荷も低減されるようになる。
【0011】
請求項2記載の発明においては、請求項1の効果に加え、グレンシーブ38aでの比重選別が向上するようになるので、一番の整粒割合が向上して更なる選別性能の向上が望めるようになる。
【0012】
請求項3記載の発明においては、請求項1または請求項2の効果に加え、被処理物の量が少ない場合はチャフシーブ38bに被処理物を集めて選別するようになるので、チャフシーブ38b上の被処理物量を所定量確保できるようになる。したがって、三番飛散を防止できてロスを低減させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1及び図2には、本発明を具現化した農業機械であるコンバインが示されている。
走行装置1を有する車台2の前方には、刈取装置3が設けられている。この刈取装置3には、植立穀稈を分草する複数の分草具4と、植立穀稈を引き起こす複数の引起装置5と、植立穀稈を刈り取る刈刃6と、該刈刃6にて刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する搬送装置7が設けられている。この搬送装置7は刈刃6後方の株元搬送装置8と該株元搬送装置8から搬送されてくる穀稈を引き継いで脱穀装置9に供給する供給搬送装置10とから構成されている。
【0014】
前記刈取装置3は、車台2の前部に立設する懸架台11の上方に設ける回転軸11aを支点にして上下動する刈取装置支持フレーム12にて、その略左右中間部で支持されている。そして、刈取装置3は操作部13に設ける操向レバー14を前後方向に傾動させることによって刈取装置支持フレーム12と共に上下動する構成である。
【0015】
車台2の上方には、前記供給搬送装置10から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェン15を有する脱穀装置9と、該脱穀装置9の右側方であって、この脱穀装置9で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク16と、該グレンタンク16の前方に位置していてコンバインの各種操作を実行する操作部13が載置されている。また、車台2の前部には走行装置1を駆動する走行伝動装置17が設けられている。
【0016】
脱穀装置9の後方には、前記フィードチェン15から搬送されてくる排稈を引き継いで搬送する排稈チェン18と、該排稈チェン18の終端部下方には排稈を切断するカッター装置19が設けられている。また、この実施例のカッター装置19の後方には、排稈を結束するノッター等の他の作業機を装着してもよい。
【0017】
前記グレンタンク16内の穀粒量が満杯となると、揚穀筒20と穀粒排出オーガ21から穀粒を機外へと排出する。揚穀筒20は電気モータ(図示せず)にて旋回可能に構成され、また、穀粒排出オーガ21は油圧シリンダ22にて昇降可能に構成されている。そして、穀粒排出オーガ21は揚穀筒20の上部に連結されて一体的に構成され、揚穀筒20が旋回すると、穀粒排出オーガ21も一緒に旋回する構成となっている。
【0018】
また、コンバインは操作部13に設ける副変速レバー23を操作して走行伝動装置17内の副変速の位置を決定し、その後、走行変速レバー24を操作してエンジン(図示せず)からの動力を油圧無段変速装置及び走行伝動装置17を介して走行装置1の左右のクローラ26、26に伝動して任意の速度で走行する構成である。このように、前記走行変速レバー24の操作量によって速度が変速されるとともに、走行変速レバー24の前方向と後方向の操作によってコンバインが前後進する構成である。
【0019】
また、コンバインは操作部13に設ける前記操向レバー14を左右方向に傾倒操作することによって左右方向に旋回する構成であり、さらに、操向レバー14の左右方向への傾倒操作量によって旋回半径が決定される構成である。
【0020】
このようなコンバインを前進させて刈取作業をすると、圃場面に植立している穀稈は、分草具4にて分草され、その後、引起装置5にて引き起こされて刈刃6にて刈り取られる構成である。その後、刈り取られた穀稈は株元搬送装置8にて後方へ搬送され、供給搬送装置10へと引き継ぎ搬送される。この供給搬送装置10に引き継がれた穀稈は、さらに後方へと搬送されて、脱穀装置9のフィードチェン15へと引継ぎ搬送され、穀稈はフィードチェン15で後方へ搬送されながら脱穀装置9にて脱穀選別される構成である。
【0021】
このように脱穀選別された穀粒は、一番揚穀筒27からグレンタンク16内へと搬送されて一時貯留され、このグレンタンク16内に貯留される穀粒量が満杯になると、操作部13の報知手段(ブザーや表示装置)でオペレータに報知される構成である。その後、刈取作業を中断して、グレンタンク16内の穀粒を機外へと排出する作業を開始する。コンバインを任意の位置(トラック近傍位置)へと移動させ、穀粒排出オーガ21をオーガ受け28から離脱させて穀粒排出口21aをトラックの荷台等の位置へ移動させる。そして、操作部13に設けている穀粒排出レバー29を入り状態として、グレンタンク16内の穀粒を機外へと排出し、グレンタンク16内の穀粒排出が終了すると、穀粒排出オーガ21は再びオーガ受け28へと収納されていく構成である。
【0022】
前記脱穀装置9について、図3〜図5に基づいて説明する。
図3は脱穀装置9の側面図、図4は脱穀装置9の平面図である。
脱穀装置9内には、扱網30を有する扱胴31を扱胴軸32で軸架した扱室33と、該扱室33の一側には、扱室33の後部からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網34を有する排塵処理胴35を排塵処理胴軸36で軸架した排塵処理室37が設けられている。そして、扱室33と排塵処理室37の下方には揺動選別棚38を設けている。33aは扱室33終端部に設けられている排出口である。
【0023】
また、排塵処理胴35の前方には、二番処理胴39と二番処理胴受樋40(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室41が構成されている。二番処理胴39は、本実施例では扱胴31の一側(グレンタンク16側)であって、排塵処理胴35の前方にこの排塵処理胴35と一体的に構成されている。この二番処理胴39は基本的には二番物を処理するものである。この二番処理胴39は二番処理胴軸42にて支持されている構成であるので、前記排塵処理胴35と二番処理胴39とは一体的に排塵処理胴軸36と二番処理胴軸42とで支持されている構成である。
【0024】
さらに、図5は図4にて示すA−A断面図であるが、扱網30から漏れた被処理物は二番処理室41内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴39は二番物の他に、扱室33内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。前記扱網30と二番処理胴受樋40(網や格子状でもよい)と排塵処理網34は、それぞれ扱胴31と二番処理胴39と排塵処理胴35の下方に設けられている。
【0025】
前記扱室33と二番処理室41と排塵処理室37の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚38が設置されていて、該揺動選別棚38の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕43を設け、該唐箕43から送風される選別風の送り方向下手側には、風路44と風路45が設けられていて、この風路44と風路45の下手側に一番ラセン46を設け、該一番ラセン46の選別風送り方向下手側には二番ラセン47を設けている。この二番ラセン47にて収集された二番物を前記二番処理室41へ揚穀するための二番揚穀筒48が設けられている。
【0026】
前記揺動選別棚38の構成について説明する。揺動選別棚38は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚49,脱穀物を選別するグレンシーブ38a,二番物を選別するチャフシーブ38b,排塵物をほぐしてササリ粒を回収すると共に排塵物を機外に移送して放出するストローラック38cとから構成されている。該ストローラック38cの下方は、二番物を二番ラセン47内へ案内する二番棚先47aで構成されていて、この二番棚先47aの終端部近傍まで前記排塵処理胴35が延出している構成である。吸引ファン51は、選別室50内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、扱胴31に対して排塵処理胴35と対向する位置に設けられている。52は揺動選別棚38を揺動駆動させるクランク軸である。
【0027】
前記刈取装置3から搬送されてきた穀稈は、脱穀装置9のフィードチェン15の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン15に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴31と扱網30により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚38上に落下して、該揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの風選作用により選別され、一番ラセン46内へと取り込まれていき、該一番ラセン46に取り込まれた穀粒は、グレンタンク16内に一時貯溜される構成である。脱穀後の排稈はフィードチェン15の終端部から、排稈チェン18の始端部に引き継がれて搬送されていき、その後、カッター19に送られて切断され下方の圃場上に放出されていく構成となっている。
【0028】
扱室31の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室41内に取り込まれていく。該二番処理室41内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、二番処理胴39と二番処理胴受樋40との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚38上に落下していく。扱胴31と二番処理胴39と排塵処理胴35は、共に選別風送り方向上手側から下手側を見た状況(脱穀装置9の正面視)において、時計回りで回転する構成である。従って、二番処理胴39の処理歯39aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
【0029】
即ち、該処理歯39aには被処理物を選別風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯39aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋40との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。二番処理胴39の搬送終端部に設けられている羽根39bは、被処理物を揺動選別棚38上に強制的に送り出すものである。
【0030】
前記排塵処理胴35の排塵処理歯35aは、扱室33の後部からの脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯35aは、排塵処理胴35の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。
【0031】
しかし、本実施例では、排塵処理網34の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚38上に落下し、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室37の終端部まで搬送されて、排塵処理胴35の終端部の羽根35bにてストローラック38c上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室37内にて搬送される間に、排塵処理胴35とこの排塵処理胴35の設けられている処理歯35cと排塵処理網34との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて下方の揺動選別棚38上に落下し、さらに、二番ラセン47内へと回収されていく構成である。
【0032】
前述のように、扱室33内の脱穀物で揺動選別棚38上に落下せず、二番処理室41内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室33の終端部まで搬送されていく。この扱室33の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室37内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。また、扱室33の終端部まで搬送されてきた脱穀物のうち、排塵処理室37内に取り込まれなかった脱穀物は下方の揺動選別棚38上に落下していく構成である。
【0033】
扱室33内の終端部から排塵処理室37内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室33から排塵処理室37への引継ぎ部分においても、排塵処理胴35の外周にラセン形状の排塵処理歯35aを設けていて、該排塵処理歯35aの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。
【0034】
このような、揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン46内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン47内へと取り込まれていく。該二番ラセン47内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒48にて前記二番処理室41の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室33からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、二番処理胴受樋40との相互作用で脱穀処理されながら搬送され、終端部の羽根39bにより下方の揺動選別棚38上に強制的に落下していく構成である。
【0035】
図6に示しているグレンシ−ブ38aの始端部は、扱網30の終端部から所定距離B前方に位置しているので、扱網30から落下した被処理物の選別性能が向上するようになる。
【0036】
また、グレンシ−ブ38aの長さL1とチャフシ−ブ38bの長さL2とを比較すると、L1≧L2となるように構成している。そして、グレンシ−ブ38aの各シーブ板PのピッチCとチャフシ−ブ38bの各シーブ板QピッチDとを比較すると、C<Dとなるように構成している。そして、グレンシ−ブ38aの回動上下ピン間距離L3とチャフシ−ブ38bの回動上下ピン間距離L4とを比較すると、L3<L4となるように構成している。
【0037】
これにより、グレンシ−ブ38a部で粗大な稈切れ等がろ過しないようにでき、また、グレンシ−ブ38a上での比重選別が促進されるようになる。このように、予備選別が促進されるようになるので、後方のチャフシ−ブ38bのろ過面積が拡大しても選別が悪化することを防止できるようになる。
【0038】
さらに、グレンシ−ブ38aの回動上下ピン間距離L3とチャフシ−ブ38bの回動上下ピン間距離L4とを比較すると、L3<L4となるように構成することで、側板の強度が低下するのを防止できるようになる。また、グレンシ−ブ38aとチャフシ−ブ38bを開き方向にすると、グレンシ−ブ38aの開度>チャフシ−ブ38bの開度の差が次第に大きくなる。これにより、揺動選別棚38上の被処理物量の増加に応じて初期のろ過量を拡大できるようになり、高流量に対応可能となる。
【0039】
図7は、グレンシ−ブ38aとチャフシ−ブ38bを全閉状態にした状態を示している。このとき、グレンシ−ブ38aからはろ過を許さない構成とし、チャフシ−ブ38bからはろ過可能に構成している。これにより、揺動選別棚38上の被処理物量が少ない低速作業時や麦など塵埃の割合が多い条件下においては、グレンシ−ブ38aでは比重選別距離を拡大し、チャフシ−ブ38bではろ過することで、良好な選別を保つことができるようになる。
【0040】
また、グレンシ−ブ38aを閉じ方向に回動させた場合において、グレンシ−ブ38aのピッチCよりも、移送棚49の終端部からグレンシ−ブ38aの最初のシ−ブ板までの距離の方が長くなるように構成している。そして、移送棚49の終端部からグレンシ−ブ38aの最初のシ−ブ板までの距離と、グレンシ−ブ38aの上端から下端までの前後距離が略同じか長くなるように構成している。さらに、移送棚49の終端部とグレンシ−ブ38aの下端が略同じ位置か又は重なるように構成している。これにより、麦や低速作業時などシ−ブを閉じ方向にした場合において、グレンシ−ブ38a前方部からのろ過物で粗大な稈切れや藁屑が落下しにくくなり、選別の悪化を防止できるようになる。また、グレンシ−ブ38aの枚数を削減しても、グレンシ−ブ38aの長さ(前後距離)を長くできるので、コスト削減や重量の軽減となる。
【0041】
チャフシ−ブ38bのピッチDよりも、グレンシ−ブ38aの終端からチャフシ−ブ38b上端までの距離を長く構成し、グレンシ−ブ38aとチャフシ−ブ38bが前後の重なるようにチャフシ−ブ38bの長さL2を確保するようにしている。これにより、粗大な塵埃等のろ過を防止できるようになる。
【0042】
図8及び図9に示すように、グレンシ−ブ38aの上端部はフラット形状とし、チャフシ−ブ38bの上端部は凹凸形状となるように構成している。これにより、グレンシ−ブ38a部では藁屑が引っ掛かるのを防止できて被処理物の流れに対して抵抗となるのを防止できるようになる。そして、被処理物が停滞することがないので、長い稈切れが落下するのを防止できるようになる。また、チャフシ−ブ38bではろ過が促進されるので、ロスが低減されるようになる。
【0043】
図10は、吸引ファン51とカッタ−装置19への伝動構成を示している。
唐箕駆動軸53aにプーリ53を設け、このプーリ53にベルト57を巻き介している。そして、ベルト57は、一番ラセン軸46aに固定のプーリ54、二番ラセン軸47aに固定のプーリ55、カウンタプーリ56に巻き介している。このカウンタプーリ56からベルト59を介して吸引ファン51を駆動し、さらに、カウンタプーリ56からベルト58を介してカッター装置19を駆動するように構成している。このように、吸引ファン51とカッター装置19については、カウンタプーリ56から伝動を分岐してそれぞれ別々のプーリで駆動するように構成したので、カッター装置19で詰まりやスリップが生じても吸引ファン51や一番ラセン46、二番ラセン47等は正規の回転数で駆動されるので、選別が悪くなるのを防止できてロスを低減させることができるようになる。また、ベルトの曲がりも少ないので、ベルトの寿命が長くなる。
【0044】
60は吸引ファン51の逆転駆動部であるが、この逆転駆動部60は、前記カウンタプーリ56の伝動下手側であって吸引ファン51の近傍に設ける構成としている。このように、吸引ファン51は逆転駆動部60で回転方向の変更が可能となっているので、詰まり等が生じた場合には一時的に逆転させて解消することが可能となる。前記吸引ファン51については、横断流ファン(シロッコファン)形式のものであってもよい。
【0045】
前述した図3に示しているように、揺動選別棚38の駆動クランク軸52については、脱穀装置の前側から駆動する構成としている。一方、前記唐箕43、一番ラセン46、二番ラセン47、吸引ファン51、カッター装置19等については、脱穀装置の後部から駆動する構成としている。即ち、駆動クランク軸52の駆動については、独立して単独で駆動するように構成している。これにより、唐箕43、一番ラセン46、二番ラセン47、吸引ファン51、カッター装置19等の負荷が低減し、それぞれの寿命や駆動系の寿命が延びるようになる。また、一番ラセン46、二番ラセン47等の伝動系でスリップが発生しても、揺動選別棚38は正規の回転数で駆動できるので、選別不良が発生するのを防止できるようになる。
【0046】
フィードチェン15の駆動は、図12に示すように、唐箕43の駆動軸43aに設けているからプーリ61から駆動する構成としている。一方、吸引ファン51をはじめとして、一番ラセン46、二番ラセン47、カッター装置19等については、唐箕43の駆動軸43aに設けている別のプーリ53から駆動するように構成している。これにより、フィードチェン15を側方へ回動させても、吸引ファン51や一番ラセン46、二番ラセン47、カッター装置19等は独立して駆動可能となるので、清掃やメンテナンスが容易に可能となる。
【0047】
図11に示す51は吸引ファンであるが、この場合は横断流ファンで構成する場合の実施例を示している。横断流ファン51を覆うケーシング62については、脱穀装置9の左側端部Eに対して所定距離F長くなるように構成している。これにより、横断流ファン51の吸い込み能力が向上するようになり、選別が良好となる。特に、長い稈切れ等の吸い込み能力が向上するようになる。また、脱穀装置9内の被処理物量が少ない場合においては、ベルト59をベルト式無段変速装置63に構成し、このベルト式無段変速装置63を変速されて横断流ファン51の回転数を減速させることで、三番ロスを低減させることができるようになる。
【0048】
前記、カッター装置19の横幅方向の長さについても、脱穀装置9の左側端部Eに対して所定距離F長くするように構成する。即ち、カッター装置19の左側端部は、横断流ファン51のケーシング62の左側端部と同じ位置となるように構成している。これにより、カッター装置19における長稈の適応性が向上するようになり、株元側の長切れを防止できるようになる。また、カッター装置19を使用しないドロッパ作業についても、株元をしっかり挟持できるようになるので、排稈作業が安定してできるようになり、圃場上に落下した排稈の姿勢も安定するようになる。
【0049】
前述したフィードチェン15については、標準側伝動系Hと高速側伝動系Iとを選択して駆動可能に構成している。この標準側伝動系Hと高速側伝動系Iの選択については、テンションクラッチ64で選択可能に構成している。また、エンジン65から油圧式無段変速装置66で変速された動力で走行伝動装置17を介して走行装置1を駆動する構成であり、この走行伝動装置17から前記標準側伝動系Hと高速側伝動系Iを介してフィードチェン15を駆動する構成としているので、フィードチェン15の駆動はコンバインの車速に応じてシンクロするようになっている。図13は、副変速とフィードチェン15の標準側伝動系Hまたは高速側伝動系Iの選択状態を示している。前述のように、フィードチェン15の駆動速度について、標準側伝動系Hと高速側伝動系Iの2つを選択可能に構成しているので、コンバインの車速に対するフィードチェンシンクロ速度の比率を大きく変更可能できるようになる。これにより、従来、倒伏作業では悪条件下での作業となるため脱穀への穀稈投入姿勢が安定せず、扱室内での藁屑発正が多くなり、扱室内で異音が発生する不具合があったが、このような欠点を防止できるようになる。
【0050】
そして、図13のように副変速が高速状態(標準作業)においては、フォードチェン15の駆動は、標準側伝動系Hと高速側伝動系Iのいずれも選択可能に構成している。また、副変速が低速状態(倒伏作業)においては、フィードチェン15の駆動は、高速側伝動系Iしか選択できないように構成している。これにより、倒伏作業が良好になると共に、選択のわずらわしさがなくなる。
【0051】
65は副唐箕であるが、この副唐箕65は唐箕の前方に設ける構成としている。そして、図12に示しているように、前記フィードチェン15の駆動は、副唐箕65を介して駆動するように構成しているので、この副唐箕65の回転数もコンバインの車速にシンクロして回転するようになる。これにより、倒伏時における扱室内での藁屑の発生を減少させることができるようになる。また、湿材等での選別不良(青葉混入)を防止できるようになる。
【0052】
コンバインの車速に対するフィードチェン15の標準側伝動系Hと高速側伝動系Iのシンクロ速度の関係が、図14に示されている。高速側伝動系Iを選択した場合においては、車速が所定速度を越える場合は、唐箕43からの一定速伝動に切り換えるように構成している。即ち、テンション61aを入り状態としてフィードチェン15を一定速で駆動するように構成している。また、この一定速での駆動回転数については、標準側伝動系Hの最高速度よりも速い回転数となるように構成している。これにより、フィードチェン15や副唐箕65の駆動回転数が速すぎるようになるのを防止できるようになる。したがって、扱残りや穂切れの発生等の不具合を防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】コンバインの正面図
【図3】脱穀装置の側断面図
【図4】脱穀装置の平面図
【図5】脱穀装置正面の断面図
【図6】揺動選別棚の一部の側断面図
【図7】揺動選別棚の一部の側断面図
【図8】脱穀装置正面の断面図
【図9】脱穀装置正面の断面図
【図10】脱穀装置の側面図
【図11】脱穀装置正面の断面図
【図12】伝動機構線図
【図13】副変速とフィードチェン速の関係図
【図14】車速とフィードチェン速の関係図
【符号の説明】
【0054】
9 脱穀装置
30 扱網
31 扱胴
33 扱室
38 揺動選別棚
38a グレンシーブ
38b チャフシーブ
49 移送棚
B 所定距離
P グレンシーブのシーブ板
C グレンシーブのシーブ板のピッチ
Q チャフシーブのシーブ板
D チャフシーブのシーブ板のピッチ
L1 グレンシーブのシーブ板の長さ
L2 チャフシーブのシーブ板の長さ




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013