米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 農業 -> 井関農機株式会社

発明の名称 粉粒体排出装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−60961(P2007−60961A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−249814(P2005−249814)
出願日 平成17年8月30日(2005.8.30)
代理人 【識別番号】100096541
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 孝義
発明者 河野 健治 / 岡崎 秀範
要約 課題
排出オーガ6の操作性や作業性を向上させること。

解決手段
穀粒を排出するオーガの移動オーガの軸心に直交する方向に所定角度左右回動する穀粒排出部21の左右回動の限界位置を検出手段48、49で検出し、前記左右回動限界位置の情報を報知手段52aで報知させる。前記報知手段52aは、オーガに設けても良く、作業者はオーガ部分を目視したまま作業ができ、穀粒排出作業性が良くなる。更に前記報知手段52aは、視覚により認識可能な手段であっても良い。視覚により認識可能であれば、作業者にすぐに分かるため、操作性が向上する。
特許請求の範囲
【請求項1】
穀粒を排出するオーガ(6)の先端に設けられた穀粒排出部(21)がオーガ(6)の軸心に直交する方向に所定角度で左右回動する粉粒体排出装置において、
前記穀粒排出部(21)の前記左右回動の限界位置を検出する検出手段(48、49)と、
該検出手段(48、49)により検出した前記限界位置の情報を報知する報知手段(52)と、
前記限界位置の情報に基づいて前記報知手段(52)を作動制御する制御手段(40)と
を設けたことを特徴とする粉粒体排出装置。
【請求項2】
前記報知手段(52)は、オーガ(6)に設けられていることを特徴とする請求項1記載の粉粒体排出装置。
【請求項3】
前記報知手段(52)は、視覚により認識可能な手段であることを特徴とする請求項1記載の粉粒体排出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、大豆、小豆、米、麦、蕎麦、粉等の粉粒体を外部へ排出する粉粒体排出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインや粉粒体運搬車には、グレンタンク内に一時貯留された穀粒を外部へ排出する排出オーガが設けられ、穀粒は排出オーガによってトラックやコンテナなどに排出されたり、袋詰めにされた後、搬出され利用される。そして通常は、排出オーガ内に穀粒を搬送するための螺旋を設けており、該螺旋が回動することによって穀粒を外部へ排出している。
【0003】
しかし、穀粒を外部へ排出する際に、排出オーガの穀粒排出口から一箇所に集中して排出するため、頻繁に排出位置を変える必要があり、作業が煩雑となり、作業性が良くなかった。また、排出オーガの穀粒排出口は、下を向いているので、排出オーガをオーガ受けに収納する際にオーガ内に残った穀粒が落下するなどの不具合があった。
そこで、下記特許文献1では、排出オーガの先端に、オーガの軸心に直交する方向に左右回動する穀粒排出口を設けた穀粒排出装置が提案されている。
【特許文献1】特開2004−008088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1記載の構成では、排出オーガの先端に設けた穀粒排出口がオーガの軸心に直交する方向に左右回動することから、運搬車のタンクに穀粒を排出するとき、一箇所に集中することなく、タンクの隅々まで均して排出することができ、排出作業を容易にできる。また、排出オーガの先端に設けた穀粒排出口を反転させて上向きにしてオーガ受けに収納できるため、オーガ受けに収納する際の穀粒の落下を防止できる。
【0005】
しかし、 穀粒排出口が回動限界位置に来ると、穀粒排出口が動かなくなる場合があり、このような場合には作業が中断してしまう。また、穀粒排出口が動かなくなることで、作業者が故障と判断して作業を中断することがあり、その結果、作業が遅れるという不具合があった。
【0006】
本発明の課題は、穀粒の排出作業の遅れを防止して、排出オーガの操作性や作業性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、穀粒を排出するオーガ(6)の先端に設けられた穀粒排出部(21)がオーガ(6)の軸心に直交する方向に所定角度で左右回動する粉粒体排出装置において、前記穀粒排出部(21)の前記左右回動の限界位置を検出する検出手段(48、49)と、該検出手段(48、49)により検出した前記限界位置の情報を報知する報知手段(52)と、前記限界位置の情報に基づいて前記報知手段(52)を作動制御する制御手段(40)を設けた粉粒体排出装置である。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記報知手段(52)は、オーガ(6)に設けられている請求項1記載の粉粒体排出装置である。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記報知手段(52)は、視覚により認識可能な手段である請求項1記載の粉粒体排出装置である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、穀粒排出部(21)の左右回動の限界位置を容易に知ることができ、具体的には以下のような効果を有する。
請求項1記載の発明によれば、穀粒排出部(21)の左右回動が限界位置に達すると、報知手段(52)により、作業者にすぐに分かるため、穀粒排出の操作性が向上し、穀粒排出口(20)で穀粒が詰まることを防ぐことができる。
請求項2記載の発明によれば報知手段(52)がオーガ(6)に設けられているため、作業者はオーガ(6)を目視したまま作業ができ、穀粒排出作業性が良い。
請求項3記載の発明によれば穀粒排出部(21)の左右回動が限界位置に達すると視覚により認識可能なので、作業者にすぐに分かり、また分かり易いため、穀粒排出の操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の一実施例を図により説明する。図1には本発明の一実施例である粉粒体排出装置を備えたコンバインの側面図を示し、図2には図1のコンバインの横排出オーガの縦断側面図を示す。
上記コンバインは、走行装置1、走行装置1の上方前部に設けた操作席9、走行装置1の上方に設けた脱穀装置2、脱穀装置2の前方に設けた刈取部3、脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク4、グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5、横排出オーガ6、該横排出オーガ6の未使用時に該横排出オーガ6を支持するオーガ受け43などから構成される。
【0012】
前記横排出オーガ6は、前記縦揚穀装置5に接続した筒状の固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた筒状の移動オーガ8とにより分割形成する構成である。前記固定オーガ7の基部と縦揚穀装置5との接続部分は公知であり、横排出オーガ6の先端が上下動自在および縦揚穀装置5の軸心を中心に旋回するように構成する。固定オーガ7には固定オーガ螺旋10を設けている。固定オーガ螺旋10は固定オーガ7に設けた中間側軸受部11に軸装している。
【0013】
前記移動オーガ8を移動させるための構成は任意であり、一例を示すと、固定オーガ7の外周部分には外側軸受部材12を設け、外側軸受部材12には伸縮作動軸部材13の先端を軸装し、伸縮作動軸部材13には移動オーガ8の任意部分に設けた伸縮用受部材15を螺合させ、前記伸縮作動軸部材13の基部側は前記固定オーガ7の外周に設けたモータ等により構成する駆動部材16に接続し、駆動部材16により伸縮作動軸部材13を回転させて伸縮用受部材15を長さ方向の往復移動させて移動オーガ8を固定オーガ7に対して伸縮させる。
【0014】
そして、前記移動オーガ8には伸縮螺旋17を設けており、該伸縮螺旋17が回動することにより穀粒を搬送する。前記横排出オーガ 6は、その先端に軸心方向に対する円周方向に所定範囲の角度以内で左右回動するオーガ穀粒排出口21aを有するオーガ先端の穀粒排出部21を回動自在に設けている。
【0015】
そして、オーガ先端の穀粒排出部21は、移動オーガ8(横排出オーガ 6)と同心状の筒部材を、移動オーガ8の先端に左右回動のみ自在に取付け、移動オーガ8の軸心に対して交差する方向の排出口21aを有する。オーガ先端の穀粒排出部21全体が移動オーガ8に対して回動する。
【0016】
図3には、本発明の一実施例である粉粒体排出装置の横排出オーガ6の先端に設けられた穀粒排出部21の正面図を示し、図4には図3の横排出オーガ6の先端部分の側断面図を示す。図5には、図1のコンバインの操作席9に設けた操作部53の図を示す。図6には、図3の粉粒体排出装置の制御部の接続状態を示した制御ブロック図を示す。更に図7には、図1のコンバインの操作席9に設けたモニター装置を示す。
【0017】
オーガ先端の穀粒排出部21の左右回動機構の構成は任意であるが、一例を示すと、穀粒排出部21の回転中心軸51を軸心とする固定ギア25を設け、固定ギア25に旋回用モータ26の回転ギア27を噛み合わせている。
【0018】
固定ギア25に旋回用モータ26の回転ギア27を噛み合わせているので、旋回用モータ26を正逆駆動させると、旋回用モータ26と一体の回転ギア27が回動する。穀粒排出口21aは、穀粒排出口ケース28と一体であり、旋回用モータ26は穀粒排出口ケース28に設けられている。このようにオーガ穀粒排出口21aと共に旋回用モータ26自体も回動する構成である。オーガ先端の穀粒排出部21を移動オーガ8に対して回動させ、その結果、オーガ穀粒排出口21aの開口方向を変更する。
【0019】
上記穀粒を排出するオーガ6の移動オーガ8の先端に設けられた穀粒排出部21がオーガ6の軸心に直交する方向に所定角度左右回動する粉粒体排出装置において、前記穀粒排出部21に前記左右回動の限界位置を検出するリミットスイッチ48、49(図3)を設け、該リミットスイッチ48、49により検出した前記限界位置の情報を報知する報知装置52(図5ではランプ52aを例示している。)を、図5に示すように操作席9に設けた操作部53に設け、更に前記限界位置の情報に基づいて前記報知装置52を作動制御する制御装置40(図6)とを設けた構成である。
【0020】
図3に示すように、上記穀粒排出部21の左右回動の限界位置に右限界リミットスイッチ48と左限界リミットスイッチ49の他に真上リミットスイッチ50を設けている。これらのリミットスイッチ48、49、50は穀粒排出部21の回転中心軸51近傍に接続している。
【0021】
また、穀粒排出部21の旋回用モータ26は、駆動軸27aを介して回転ギア27に動力を伝え、更に該回転ギア27は固定ギア25と噛合している。そして旋回用モータ26が駆動すると回転ギア27が回動してこれに連動するリミットスイッチ48、49、50と穀粒排出部21も回転し、穀粒排出部21の回転が限界位置に達すると、前記バネ60がカム30に当たることで、右又は左限界リミットスイッチ48、49がオンの状態になり、制御装置40が作動して、報知装置52の一例として操作席9に設けた操作部53のランプ52aが点灯する構成である。
【0022】
更に、ランプ52aの代わりにブザーを設けてブザーを鳴らしたり、スピーカーを設けてスピーカーから音声が出る構成としたり、またモニター52b(図7)による表示にしても良い。モニター52bへの表示は、文字、図又は記号でもよく、画像により作業者に分かるように表示すれば、特に限定はない。
更に、上記報知装置52としてランプ52a、モニター52b、ブザー、スピーカー(音声)などを併用しても良い。
【0023】
通常、穀粒排出部21の左右回動が限界位置を超えると、穀粒排出口21aで穀粒が詰まることがある。しかし、本構成を採用することにより、穀粒排出部21の左右回動が限界位置に達すると、操作席9に設けた操作部53のランプ52aが点灯することや、ブザーが鳴ること、またはモニター52bに表示されることで、作業者にすぐに分かるため、穀粒排出の操作性が向上し、穀粒排出口21aで穀粒が詰まることを防ぐことができる。また、ブザーを設けたり、スピーカーから音声が出る構成とした場合は、穀粒排出部21の左右回動の限界位置が音や音声で分かるため、作業者は横排出オーガ6部分を目視したままで穀粒排出作業ができる。また、音声で知らせる場合は作業者に不安を与えないので、作業者は安心して穀粒排出作業ができる。
【0024】
また、穀粒排出作業停止中にオーガ先端の穀粒排出部21は、例えば移動オーガ8に対して真上の位置まで回動可能であり、穀粒排出部21を真上の位置で止めるスイッチである真上リミットスイッチ50のバネ60がカム30に当たって真上リミットスイッチ50がオンになる。したがって所定角度以上オーガ先端の穀粒排出部21を左右回動させると、機体移動中にオーガ穀粒排出口21aから穀粒が漏れるのを防止できる。反面、穀粒排出作業中に所定角度までオーガ先端の穀粒排出部21を左右回動させると穀粒詰まり発生の原因となる。
【0025】
このように前記横排出オーガ6の移動オーガ8は、その先端に軸心方向に対する円周方向に左右回動するオーガ先端の穀粒排出部21を回動自在に設けているから、オーガ先端の穀粒排出部21を移動オーガ8の軸心中心に左右回動させると、穀粒排出方向を変更できる。これは、オーガ先端の穀粒排出部21を縦揚穀装置5中心に旋回させた場合と同様な排出位置の変更となり、しかも、操作が簡単であり、微調節も容易である。したがって、一層、操作性および作業性を向上させる。
【0026】
また、図3及び図4に示すように上記ランプ52aを移動オーガ8の先端部に設けても良い。本構成によれば、穀粒排出部21の左右回動が限界位置に達すると、移動オーガ8の先端部に設けたランプ52aが点灯するため、作業者は横排出オーガ6先端部分を目視したまま作業ができ、穀粒排出作業性が良い。
【0027】
また、上記のようにランプ52aに限らず、ブザーやスピーカー、モニター52bなどを移動オーガ8の先端部に設けても良いし、これらを併用しても良い。更にランプ52a等を設ける位置は、移動オーガ8の先端部に限らず、車内もしくは車外にいる作業者等に分かる位置であれば、横排出オーガ6の中央部やその他の位置でも構わない。
【0028】
図8には、本発明の他の実施例である粉粒体排出装置の横排出オーガ6の先端部分の側断面図を示し、図9には図8の穀粒排出部21の正面図を示す。
前記図3に示す例では、リミットスイッチ48、49、50を設けていたが、図8に示す例では、ポジションセンサ55による構成としている。すなわち図3の例に比べて簡素化された構成である。
【0029】
図8及び図9に示すように、穀粒排出部21の左右回動角度を検知するポジションセンサ55を穀粒排出部21に設けて、前記左右回動角度のデータにより操作席9に設けた操作部53のランプ52a(図6)の色を変化させて、穀粒排出部21の左右回動可能範囲が分かるようにする構成としている。
【0030】
図8及び図9に示すように、移動オーガ8の先端部の移動オーガ8の中心軸上に固着された回転中心軸51にはギア24、25が並列状に軸着している。また移動オーガ8の先端部には軸受け29を介して回動自在に穀粒排出口ケース28が設けられている。穀粒排出口ケース28には旋回用モータ26と該モータ26により駆動軸27aを中心に駆動する回転ギア27とポジションセンサ55が固定されている。該ポジションセンサ55の軸心部には扇状ギア41の中心軸41aが回動自在に設けられ、扇状ギア41はギア24に噛合し、回転ギア27はギア25に噛合している。
【0031】
従って、モータ26の駆動で回転ギア27が駆動すると、不動のギア25の回りを回転ギア27が回転するので、該回転ギア27と一体の旋回用モータ26とポジションセンサ55を固着した穀粒排出口ケース28が回転中心軸51を中心に回動する。この穀粒排出口ケース28の回動で扇状ギア41がギア24に噛合しながら、かつポジションセンサ55の軸心部に対する回転角度を変えながら中心軸41aを中心に回動する。この扇状ギア41のポジションセンサ55の軸心部に対する回転角度の変化をポジションセンサ55が検出するので、穀粒排出口21aの回転中心軸51に対する回動位置がポジションセンサ55により検出することができる。
【0032】
そして穀粒排出部21の左右回動が限界位置に近づくと、制御装置40(図6)が作動して、上記ランプ52aの色を変化させる。例えば左右回動角度に応じて段階的に青から赤へ変化させれば良い。また、ランプ52aの色を変化させるだけでなく、ランプ52aを点滅させたり、上記モニター52b、ブザー、音声などを併用しても良い。
【0033】
本構成を採用することにより、操作席9の操作部53に設けたランプ52aを穀粒排出部21の左右回動角度に応じて色を変化させることにより、穀粒排出部21の左右回動角度の変化を知ることができ、穀粒排出部21の左右回動角度が分かり易くなる。
【0034】
また、上記ランプ52aを移動オーガ8の先端部に設けても良い。すなわち移動オーガ8に設けたランプ52aの色を変化させて、穀粒排出部21の左右回動可能範囲が分かるようにする構成である。
【0035】
本構成を採用することにより、移動オーガ8に設けたランプ52aの色を穀粒排出部21の左右回動角度に応じて、変化させることにより、穀粒排出部21の左右回動角度の変化を知ることができ、穀粒排出部21の左右回動角度が分かり易くなる。また、移動オーガ8部分にランプ52aがあるため、作業者は移動オーガ8部分を目視したまま作業ができ、穀粒排出作業性が良い。
【0036】
更に、穀粒排出部21の左右回動角度を検知するポジションセンサ55のデータから、穀粒排出部21の左右回動可能範囲を操作席9に設けたモニター52b(図7)に表示しても良い。例えば「あとどれくらい穀粒排出部21が左右回動可能であるか」や「穀粒排出部21が現在どの位置にあるか」などの情報を表示する。本構成を採用することにより、穀粒排出部21の左右回動角度がどれくらいの角度であるのかモニター52bを見れば分かるため、穀粒排出の操作性が向上する。
【0037】
また、図5に示すように操作部53に真下ボタン56を設けても良い。真下ボタン56を押すと、穀粒排出部21の穀粒排出口21aが真下(図9)へ向く構成としている。
【0038】
操作席9に設けた自動収納スイッチ57を押すと、横排出オーガ6がオーガ受け43に収納されると共に、穀粒排出口21aは180度回転し、真上に向く構成としている。これにより、籾こぼれを防止できるようになる。
【0039】
次に、再び排出作業を行うときには、従来は、移動オーガ8の筒先すなわち穀粒排出口21aを真下(図9)に向けるための作業において、手動の回動スイッチ59(図5)を操作して真下に向けていた。しかし、穀粒排出口21aを真下に向けることは難しく、作業者の熟練度により作業性に違いが生じた。すなわち熟練した作業者では、穀粒排出口21aを真下に向けることがすぐにできても、初心者では、うまく穀粒排出口21aを真下に向けることができない。しかし本構成を採用することにより、操作部53に真下ボタン56を設けているので、真下ボタン56を押すだけで、穀粒排出口21aが真下に向く構成であるから、作業者の熟練度によらずに誰でも容易に穀粒排出部21の穀粒排出口21aを真下に向けることができる。
【0040】
また、図8に示すように、固定ギア25の両面に摩擦板58、58を設けることで、ナット61により適正なブレーキ力で摩擦板58、58が固定ギア25を押圧して、異常時は穀粒排出口ケース28の回動を滑らせて、空転させる構成とすることができる。すなわち、螺旋軸17aが回動することで伸縮螺旋17が回転するが、穀粒排出部21の回転中心軸51は、螺旋軸17aとは連結していない。したがって穀粒排出口ケース28が回転中に障害物に当接した場合には、固定ギア25やモータ26などが回転中心軸51と共に回動しても摩擦板58、58が固定ギア25平面上を滑って固定ギア25や旋回用モータ26などの破損を回避することができる。
【0041】
更に、図4もしくは図5に示したランプ52aをブザーに変えて、上記空転しているときは異常を知らせるブザー音を合わせて鳴らす構成とすればよい。また、ブザーとしなくてもランプ52aのままでも良く、モニター52b(図7)に表示したり、音声により知らせる構成としても良い。制御装置40(図6)から旋回用モータ26へモータ駆動出力指令を出力しても、穀粒排出部21の左右回動角度を検知するポジションセンサ55からの入力が変化しない場合、すなわち異常時には、ブザーなどを鳴らして警告する構成である。
【0042】
従来は、横排出オーガ6先端部の穀粒排出部21を回動しているときに、他の物体と干渉した場合は固定ギア25が破損したり、旋回用モータ26が焼損するなどの不具合があった。しかし本実施例によれば、固定ギア25の両面から摩擦板58を適正なブレーキ力で押して、異常時は穀粒排出口ケース28の回動を滑らせて空転させる構成とし、かつ空転しているときは異常を知らせるブザー音などを合わせて鳴らす構成としているので、固定ギア25や、旋回用モータ26、ブレーキ板などを破損させるなどの不具合が無くなる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、粉粒体を外部へ排出する粉粒体排出装置として、農作業機に限らず、工業用作業機など、他の技術分野においても利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施例である粉粒体排出装置を備えたコンバインの側面図である。
【図2】図1のコンバインの横排出オーガ の縦側断面図である。
【図3】本発明の一実施例である粉粒体排出装置の横排出オーガの先端に設けられた穀粒排出部の正面図である。
【図4】本発明の一実施例である粉粒体排出装置の横排出オーガの先端部分の側断面図である。
【図5】図1のコンバインの操作席に設けた操作部の図である。
【図6】図3の粉粒体排出装置の制御部の接続状態を示した制御ブロック図である。
【図7】図1のコンバインの操作席に設けたモニター装置である。
【図8】本発明の他の実施例である粉粒体排出装置の横排出オーガの先端部分の側断面図である。
【図9】図8の穀粒排出部の正面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 走行装置 2 脱穀装置
3 刈取部 4 グレンタンク
5 縦揚穀装置 6 横排出オーガ
7 固定オーガ 8 移動オーガ
9 操作席 10 固定オーガ螺旋
11 中間側軸受部 12 外側軸受部材
13 伸縮作動軸部材 15 伸縮用受部材
16 駆動部材 17 伸縮螺旋
17a 螺旋軸 21 オーガ穀粒排出部
21a オーガ穀粒排出口 24 ギア
25 固定ギア 26 旋回用モータ
27 回転ギア 27a 駆動軸
28 穀粒排出口ケース 29 軸受け
30 カム 40 制御装置
41 扇状ギア 41a 中心軸
43 オーガ受け 48 右限界リミットスイッチ
49 左限界リミットスイッチ 50 真上リミットスイッチ
51 回転中心軸 52 報知装置
52a ランプ 52b モニター
53 操作部 55 ポジションセンサ
56 真下ボタン 57 自動収納スイッチ
58 摩擦板 59 回動スイッチ
60 バネ 61 ナット




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013