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発明の名称 脱穀装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−60927(P2007−60927A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−247969(P2005−247969)
出願日 平成17年8月29日(2005.8.29)
代理人
発明者 釘宮 啓
要約 課題
従来の第1選別網は、水平姿勢に張設されたものであるため、この第1選別網上では、後方への流れが悪く、1番選別に支障をきたし、選別性能の低下を招く問題がある。

解決手段
扱室からの脱穀処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別する揺動選別装置であって、扱室始端側からの処理物を受けて揺動移送する移送棚22と、この移送棚の終端に引き続いて設けられたチャフシ−ブ23a,23bと、該チャフシ−ブの終端に続くストロ−ラック24と、前記チャフシ−ブの下方で1番回収受樋18aの上方前後に配備された網状の一次グレンシーブ25及び二次グレンシーブ26とからなり、この前後の一次・二次グレンシーブのうち、一次グレンシーブは送り終端側が低くなるよう下り傾斜姿勢とし、二次グレンシーブは送り終端側が高くなるよう上り傾斜姿勢として側面視で略V字型に配置構成してあることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
扱室(8)からの脱穀処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別する揺動選別装置(16)であって、扱室始端側からの処理物を受けて揺動移送する移送棚(22)と、この移送棚の終端に引き続いて設けられたチャフシ−ブ(23)と、該チャフシ−ブの終端に続くストロ−ラック(24)と、前記チャフシ−ブ(23)の下方で1番回収受樋(18a)の上方前後に配備された網状の一次グレンシーブ(25)及び二次グレンシーブ(26)とからなり、この前後の一次・二次グレンシーブ(25),(26)のうち、一次グレンシーブ(25)は送り終端側が低くなるよう下り傾斜姿勢とし、二次グレンシーブ(26)は送り終端側が高くなるよう上り傾斜姿勢として側面視で略V字型に配置構成してあることを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
前記一次グレンシーブ(25)の下方には上方からの漏下物を受け入れて1番回収受樋(18a)上に流下案内する流下棚(27)を前記一次グレンシーブ(25)と略平行状に斜設してあることを特徴とする請求項1記載の脱穀装置。
【請求項3】
前記チャフシーブ(23)の始端から終端までの距離Aと、一次グレンシーブ(25)の始端から二次グレンシーブ(26)下方の1番戻し棚(28)終端までの距離Bとは略等しい位置関係とし、1番ラセン(18)軸と2番ラセン(19)軸との間の距離Cよりは大きくしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の脱穀装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱穀処理された処理物を揺動移送しながら選別する揺動選別装置を備えた脱穀装置に関し、農業機械の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、扱室からの脱穀処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別する揺動選別装置は、扱室始端側からの処理物を受けて揺動移送する移送棚と、この移送棚の終端に引き続いて設けられたチャフシ−ブと、該チャフシ−ブの終端に続くストロ−ラックと、前記チャフシ−ブの下方に配備された1番選別用グレンシーブ等からなる構成が一般的である。これに対し、特許文献1(特に、図3参照)に開示された技術は、従来の移送棚に代わるものとして板材ではなく漏下可能な第1選別網で構成し、そして、その第1選別網の上方に第1チャフシーブを設けると共に、通常位置に配置された第2チャフシーブの下方には通常の第2選別網を配置することによって揺動選別する構成としている。
【特許文献1】特開2004−187551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の第1選別網は、水平姿勢に張設されたものであるため、この第1選別網上では、穀粒の他に比較的細かい多量のワラ屑を含むため、後方への流れが悪く、網目を通じて下方に抜け落ちるものが多く、1番選別に支障をきたし、選別性能の低下を招く問題がある。
【0004】
本発明は、上記問題点を解消して、1番選別性能の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講じた。すなわち、請求項1記載の本発明は、扱室8からの脱穀処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別する揺動選別装置16であって、扱室始端側からの処理物を受けて揺動移送する移送棚22と、この移送棚の終端に引き続いて設けられたチャフシ−ブ23と、該チャフシ−ブの終端に続くストロ−ラック24と、前記チャフシ−ブ23の下方で1番回収受樋18aの上方前後に配備された網状の一次グレンシーブ25及び二次グレンシーブ26とからなり、この前後の一次・二次グレンシーブ25,26のうち、一次グレンシーブ25は送り終端側が低くなるよう下り傾斜姿勢とし、二次グレンシーブ26は送り終端側が高くなるよう上り傾斜姿勢として側面視で略V字型に配置構成してあることを特徴とする。
【0006】
扱室8の始端から扱室中間までの間より漏下する処理物は、移送棚22上に受けられて後方のチャフシーブ23に送られると共に、扱室中間部位から扱室終端側の排塵口12より落下する処理物は、そのチャフシーブ23上に受けられてここでふるい選別された後、後続する一部のチャフシ−ブを経て後方のストロ−ラック24上に至るものと、このチャフシーブ23を下方に抜け落ちるものとに別れ、このチャフシーブ23を抜け落ちた処理物は下方の一次グレンシーブ25及び二次グレンシーブ26上に落下してそれぞれふるい選別される。
【0007】
特に、一次グレンシーブ25上では、穀粒比率の高い処理物を効果的にふるい選別できて漏下効率が高まり、しかも、この一次グレンシーブは後方に下り傾斜のため、ワラ屑の停滞や詰りがなく、ワラ屑は二次グレンシーブ26側へ速やかに送られることになり、一次グレンシーブ25の網目からのワラ屑の漏下が極めて少なくなり、1番選別に支障をきたさず、1番選別が良好に行われる。また、二次グレンシーブ26上では、比較的ワラ屑が多いため、これ自体の上り傾斜によってワラ屑の送りに抵抗をかけて捌きを促進しながら的確にふるい選別することができる。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1において、前記一次グレンシーブ25の下方には上方からの漏下物を受け入れて1番回収受樋18a上に流下案内する流下棚27を前記一次グレンシーブ25と略平行状に斜設してあることを特徴とする。
【0009】
前記流下棚27は、下り傾斜の一次グレンシーブ25と略平行状に斜設しているので、穀粒の停滞や詰りがなく、1番回収受樋18a上への流下促進を図ることができる。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2において、前記チャフシーブ23の始端から終端までの距離Aと、一次グレンシーブ25の始端から二次グレンシーブ26下方の1番戻し棚28終端までの距離Bとは略等しい位置関係とし、1番ラセン18軸と2番ラセン19軸との間の距離Cよりは大きくしてあることを特徴とする。
【0010】
揺動選別棚全長のうち、1番ラセン18への1番穀粒の回収距離を可能な限り大きくすることができ、2番還元量や機外へのロスが低減されることになる。
【発明の効果】
【0011】
要するに、請求項1の本発明によれば、特に、一次グレンシーブ25上では、穀粒比率の高い処理物を効果的にふるい選別できて漏下効率が高まり、しかも、この一次グレンシーブ25は後方に下り傾斜のため、ワラ屑の停滞や詰りがなく、ワラ屑の送りを高めて速やかに処理でき、一次グレンシーブ25の網目からのワラ屑漏下が極めて少なくなり、1番選別に支障をきたさず、1番選別性能を高めることができる。また、二次グレンシーブ26上では、比較的ワラ屑が多いため、これ自体の上り傾斜によってワラ屑の送りに抵抗をかけながら分離を促進し、的確にふるい選別することができ、全体として1番選別性能がより向上することになる。
【0012】
また、請求項2の本発明によれば、請求項1の発明効果を奏するものでありながら、流下棚27を下り傾斜の一次グレンシーブ25と略平行状に斜設しているので、穀粒の停滞や詰りがなく、1番回収受樋上への流下促進を図ることができ、選別性能が向上する。
【0013】
更に、請求項3の本発明によれば、請求項1又は請求項2の発明効果を奏するものでありながら、揺動選別棚全長のうち、1番ラセン18への1番穀粒の回収距離を可能な限り大きくすることができ、2番還元量や機外へのロスが低減され、高能率化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1に示すコンバインの構成について述べる。
走行クロ−ラ1を具備する車体2上には、前部に昇降可能な刈取部3を、後部に脱穀装置(脱穀部)4を搭載している。刈取部3の横側部には運転席等を有する運転部5が設置され、その後方にはグレンタンク6が装備されている。
【0015】
つぎに、脱穀装置4の構成につき説明する。
扱胴7を内装軸架した扱室8の下半周部に沿って受網9を張設している。10は扱室8の上方部を覆う扱胴カバ−であって、扱胴軸方向に平行な軸芯回りに揺動開閉可能に構成している。
【0016】
扱室8の扱口側には穀稈を挟持搬送するフイ−ドチエン11とこの上側に対設する挟持レ−ル11aを配設している。この挟持レ−ル11aは扱胴カバ−10側に装着して該カバ−と共に揺動開閉する構成である。扱室8の終端側には多量のわら屑や未処理物を含む排塵処理物を下方に落下させる排塵口12が開設されている。
【0017】
扱室8の下側には揺動可能に架設した揺動選別装置16を設け、更に、その下方には選別方向の上手側から順に、主唐箕17と、1番ラセン18を有する1番回収受樋18aと、2番ラセン19を有する2番回収受樋19aと、その上方に吸引排塵フアン20を設けて選別室を構成している。
【0018】
なお、1番揚穀装置14は1番ラセン18で回収された穀物を揚送してグレンタンク6内に収容する。また、2番揚穀装置15は2番ラセン19で回収された2番物を2番処理胴21a室内へ還元するようになっている。21bは排塵処理胴を示す。
【0019】
そして、前記揺動選別装置16は、扱室からの脱穀処理後の処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別する構成であり、選別方向上手側から移送棚22、第1チャフシーブ23aと第2チャフシーブ23bとからなるチャフシ−ブ23、ストロ−ラック24の順に配置し、且つ、前記第1チャフシーブ23a始端側から終端側下方に一次グレンシーブ25を、第2チャフシーブ23bの下方に二次グレンシーブ26を、更に、一次グレンシーブ25の下方に流下棚27及び二次グレンシーブ26の下方には1番戻し棚28を配置して一体的に設け、前記唐箕17及び吸引排塵フアン20による選別風と揺動との共同作用によって扱室8から漏下してきた処理物を受け入れて揺動移送しながらふるい選別処理するように構成している。
【0020】
前記移送棚22は、扱室8の始端側下方より扱室の中間部下方にわたる位置に配設され、前記第1チャフシーブ23aは扱室の中間部位から終端の排塵口12付近に至る位置に配設され、第2チャフシーブ23bは、排塵口12の下方位置から後方の前記2番移送螺旋19の上方位置にわたる範囲内に配置されている。また、第1チャフシーブ23aは、第2チャフシーブ23bよりもシーブ間ピッチを狭くし、且つ、シーブ上下間ピッチも短くすることで、初期濾過を促進しつつも粗大な稈切れや青葉等の濾過を制限するようにしている。
【0021】
第1チャフシーブ23a下方の一次グレンシーブ25の目合も、二次グレンシーブ26の目合より小さくすることで、処理物中の夾雑物の濾過やカギ又、枝梗の濾過をしにくくして、選別の悪化を防ぐようにしている。
【0022】
なお、前記チャフシ−ブ23は、複数枚の帯板状のシ−ブ板23xを等間隔に配置して上部を枢着24yし、下部が円弧状の長孔24zに沿って揺動開閉するようにして相互の選別間隔の開度調節ができる構成としている。
【0023】
前記一次グレンシーブ25は後端の送り終端側が低くなるよう下り傾斜姿勢に設けられ、二次グレンシーブ26は送り終端側が高くなるよう上り傾斜姿勢に設けられていて、両者が側面視で略V字型に配置された構成になっている。一次グレンシーブ25と二次グレンシーブ26との交点は、図3に示すように単純なV字形状とせず、その交点部を上方にオフセットする。つまり、そのオフセット部Hは濾過部をもたない無孔板29とすることで、積極的な送り機能をもたらし、二次グレンシーブ上での逆流も防ぐことができる。一次グレンシーブ25の支持板30は、前端部を上方に折り曲げてその折曲部30aを移送棚22の終端下面に密着あるいは隙間が僅かとなるよう連設構成することで、第1チャフシーブ23aから濾過した処理物が前方に弾き出されて流下棚27上に導かれるのを抑制するようにしている。
【0024】
前記流下棚27は、一次グレンシーブ25の下方にあって、これと同傾斜で平行状に斜設され、一次グレンシーブ25からの穀粒を受け入れて、先端下方の1番回収受樋18a上に流下案内するように構成されている。
【0025】
また、流下棚27の終端(下端)は、唐箕17の風切り板30と風割体31の上面の延長線上の中間にあり、風割体31の終端(後端)より後方に位置させている。二次グレンシーブ26の濾過始端Kは、流下棚27の終端より後方に位置させている。従って、これによれば、一次グレンシーブからの濾過物を導く流下棚の後端によって唐箕の風割上方の気流が安定し、選別風量が確保されたポイントとすることで、処理物の風選別が良好となり、良好な選別が得られる。また、処理物が唐箕風胴内に入り込み滞溜するといった不具合がなくなる。更に、一次グレンシーブからの濾過物と二次グレンシーブからの濾過物が合流しないので、選別風量不足による選別不良をなくすことができる。なお、上記流下棚27自体を樹脂で成形又は流下棚の流穀面を樹脂で構成しておくと、軽量化はもとより、湿材や泥等の付着がなく、流動性効果を高めることができる。
【0026】
唐箕17は、プレート羽根17aにて構成し、回転方向に対し前傾角θにて取り付け、しかも、羽根17aの外径端側が回転方向に対し前フランジとなるようZ型の羽根形状とすることにより、風割体32上方の風量を上げて、風割体32下方の風量を抑制するようにしている。従って、一次グレンシーブや二次グレンシーブを抜ける唐箕風量が拡大するので、選別性能が向上する。
【0027】
前記1番戻し棚28は、二次グレンシーブ26の下方にあって、後端が上方に高くなるように斜設され、二次グレンシーブ26からの穀粒を受け入れて傾斜下端下方の1番回収受樋18aに戻して回収する。なお、この1番戻し棚28の傾斜上端を越えるものは2番回収受樋19a内に回収されるようになっている。1番戻し棚28の後端側(先端側)28aは、前端側28bに対し前後方向にスライド調整可能に構成してあり、後方にスライド調整した状態では、その後端が2番ラセン19の軸芯より後方でストローラック24始端の連結板33の下方位置となるよう位置関係に設定している。従って、湿材や多収量品種などで2番還元量が過多となる場合には、上記のように戻し棚28aを後方上方へスライド調整することで、二次チャフシーブ23b後方のストローラック連結板33上を濾過する処理物を唐箕風で風選し、1番回収受樋内へ確実に導くことができる。
【0028】
また、前記チャフシーブ23(23a,23b)の始端から終端までの距離Aと、一次グレンシーブ25の始端から二次グレンシーブ26下方の1番戻し棚28終端までの距離Bとはそれらの距離を略等しくし、1番ラセン18軸と2番ラセン19軸との間の距離Cよりは大きくすることによって、1番ラセンへの1番穀粒の回収距離を可能な限り大きくし、2番還元量や機外へのロスの低減を図るようにしている。
【0029】
選別室の左側板34には、流下棚27、一次グレンシ−ブ25、二次グレンシーブ26の一部に対応する部位において開口部35が設けられ、、この開口部の開閉蓋36の開放により、選別棚側板に開口して設けた掃除口から流下棚27、一次グレンシ−ブ25、二次グレンシーブ26の掃除やメンテが容易に行なえるように構成している(図2および図7参照)。
【0030】
図4に示すように、1番戻し棚28の後端側(先端側)28aは、1・2番回収受樋18a,19a間の機枠底板40の頂点よりも後方に位置し、戻し棚前方のゴム材からなるシール部材41の延長線上よりも僅かに下方に位置させることによって、戻し棚28aを後方にスライド調節しても二次グレンシーブとの上下及び前後のクリアランスを確保でき、唐箕風の抜けを悪化させることなく、1番ラセンへの回収率を上げることができる。また、1番戻し棚28及びストローラック連結板33の後方でストローラック24の下方には、1番戻し棚28からの唐箕風を上方に立ち上げるためのガイド板42を設けている。このガイド板42が1番戻し棚28とストローラック連結板33との間より流れ出た唐箕風を当てて上方に持ち上げることで、吸引排塵フアン20への吸込風に乗せやすくし、直接機外への吹き出しを防ぎ、単粒ロスの軽減を図ることができる。しかも、ガイド板はチャフシーブ角度と同等かそれ以上に立てることで、風選効果がより向上する。また、ガイド板42の上端は、ストローラック連結板33の下端縁33aと上下にラップ代を設けてあり、ガイド板の下端は1番戻し棚28の後端と略同じ高さ位置としている。更に、ガイド板42の上端と連結板33の後端とは略同じ前後位置としている。これにより、上記と同様のより良い風選効果が得られる。
【0031】
また、図4に示すように、ストローラック連結板33の下端部をZ形状に屈曲させ、チャフシーブ上方側ではシーブ24xと連結板33との間隔L1は、各シーブ間ピッチL2よりも大きく(L1>L2)し、チャフシーブ下方側ではシーブ24xと連結板33との間隔L3は、シーブの揺動開閉により可変となり、L1>L3又はL1≒L3となるように構成している。要するに、L1>L2とすることで、シーブ後方部では1番戻し棚から唐箕より導かれる風量が多い部位であるため、L2の間隔より広くても選別は悪化させることなく、濾過を促進させることができ、ロスの低減が図れる。又、L3間隔部はストローラック連結板下端をZ形状で前方に向かわせつつ下方に折り曲げているので、1番戻し棚後端からの前後および上下間距離を短くでき、唐箕風を後方に流す量を抑制し、上方に積極的に立ち上げることができる。また、チャフシーブ部は上方側を支点として揺動開閉するので、通常はL1>L3であるが、チャフシーブを閉じたときは、L1≒L3となってもストローラック連結板の下端を下方に折り曲げて垂下させているので、唐箕風を上方に立ち上げやすく、単粒ロスが低減されることになる。
【0032】
次に脱穀装置への伝動機構について説明すると、揺動選別装置(揺動選別棚)16の前方部に揺動棚駆動軸45を設け、エンジンEからベルト伝動される脱穀入力プーリ47、脱穀入力軸(唐箕軸)48より揺動棚出力プーリ49を経て揺動棚駆動プーリ46を駆動し、揺動棚駆動軸45の回転をクランクアーム50よりエキセンアーム51を介して揺動選別棚16を前後方向に往復揺動駆動し、揺動選別棚の後部側にはローラガイド52を設け、揺動選別棚を往復エキセン運動させるように構成し、そして、揺動棚駆動プーリ46にはバランスウエイト53を備えた構成としている。また、このバランスウエイト53付プーリ46は、脱穀入力プーリ47の前方で、且つ、左右方向は脱穀入力プーリ47と本体右側板54との間に配置している。
【0033】
揺動選別棚のエキセン駆動ではクランク運動と比較すると慣性力が大きく、小型のコンバインにおいても上下や前後方向の振動が発生しやすいが、揺動棚駆動プーリにバランスウエイトを設けて選別棚の慣性力に対して反する力を発生させることで、振動の低減が可能となる。また、バランスウエイトは脱穀部前方であり、機体重心位置に近いので、機体の前後や左右バランスに支障をきたさない。
【0034】
バランサ付揺動棚駆動プーリは、脱穀部本体外方に大きく露出しないので、コンパクトに配置でき、バランサプーリの本体右側板からのオーバーハング量も少なくでき、揺動棚駆動軸の曲げに対する強度も確保できる。
【0035】
揺動棚駆動プーリ46は、プーリ部46aとウエイト部53を鋳物や鍛造等で一体化して構成している。また、ウエイト部53の軸芯を挟んで反対側を抜いて開口空間部55を設けている。プーリ部とウエイト部を鋳物や鍛造で一体化して成形することで、ウエイトの形状も自由度が増しコストの低減が図れる。更に、ウエイト部より軸芯を挟んで反対側を抜いて開口空間部を設けることで、プーリのアンバランスを増加することができ、バランサとしての機能が高められる。
【0036】
バランスウエイト53の位相は、図13に示すように、揺動選別棚16が最下位置でウエイト53が真後ろ方向となる位相としている。揺動選別棚の運動方向に対してバランスウエイトは常に逆の位相となるので、揺動選別棚の最下端ではウエイトは真後ろで揺動選別棚の上端方向を向き、揺動選別棚の最上端ではウエイトは前方となり揺動選別棚の下端方向を向く。従って、揺動選別棚の揺動運動による慣性力を打ち消すように作用することになり、バランサとしての機能が高まる。
【0037】
脱穀入力プーリ47の内側で胴軸上に配置した揺動棚出力プーリ49と揺動棚駆動プーリ46のプーリ径の比は可及的に大きく変化させ、揺動棚駆動プーリ46の径を大きくし、また、ウエイトの質量や揺動棚駆動軸45軸芯からの重心位置を遠ざけることができる。プーリ径の比を可及的に変化させることで脱穀入力軸より揺動棚駆動軸まで大きく減速できるので、中間軸を介する必要がなく、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】コンバインの側面図
【図2】脱穀部の切断側面図
【図3】同上要部の切断側面図
【図4】同上要部の切断側面図
【図5】脱穀部の正面図
【図6】図2のA−A断面図
【図7】図2のB−B断面図
【図8】図2のC−C断面図
【図9】図2のD−D断面図
【図10】図4のE−E断面図
【図11】脱穀部の要部の左側面図
【図12】脱穀部の要部の平面図
【図13】脱穀部の要部の側面図
【図14】揺動棚駆動プーリの側面図
【符号の説明】
【0039】
4 脱穀装置(脱穀部) 16 揺動選別装置
17 唐箕 18 1番ラセン
19 2番ラセン 22 移送棚
23 チャフシーブ 24 ストローラック
25 一次グレンシーブ 26 二次グレンシーブ
27 流下棚 28 1番戻し棚




 

 


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