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発明の名称 脱穀選別装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−53954(P2007−53954A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−242918(P2005−242918)
出願日 平成17年8月24日(2005.8.24)
代理人
発明者 釘宮 啓
要約 課題
脱選別穀装置において排塵処理室から選別部の横断流型排塵ファンへの排塵物の排出を円滑に行なう。

解決手段
扱室11内には前後方向の軸心回りに回転する扱胴12を設け、扱室11下方の選別部26には揺動選別棚29を揺動自在に設け、扱室11の左右一側に配設した二番処理室16には前後方向の軸心回りに回転する処理歯付き二番処理胴17を設け、この二番処理室16の後方に配置した排塵処理室22には前後方向の軸心回りに回転する処理刃付き排塵処理胴23を設け、選別部26における揺動選別棚29の終端部上方で且つ排塵処理室22の排塵口22b側方に横断流型の排塵ファン33を配設する。そして、横断流型の排塵ファン33における排塵ファン部33a上部の前後側部及び左右側部をケース部33bで覆って下部を開放状態とし、ケース部33bにおける排塵処理室22の排塵口22bに対向する側壁33b1に排塵受入口36を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
扱室(11)内に前後方向の軸心回りに回転する扱胴(12)を設け、該扱室(11)下方の選別部(26)には揺動選別棚(29)を揺動自在に設け、前記扱室(11)の左右一側に配設した排塵処理室(22)には前後方向の軸心回りに回転する処理歯付き排塵処理胴(23)を設け、前記揺動選別棚(29)の終端部上方で且つ前記排塵処理室(22)の排塵口(22b)側方に横断流型の排塵ファン(33)を配設し、前記横断流型の排塵ファン(33)は排塵ファン部(33a)と、該排塵ファン部(33a)上部の前後及び左右側方を覆い下部を開放するケース部(33b)とを具備し、該ケース部(33b)における前記排塵処理室(22)の排塵口(22b)に対向する側壁(33b1)に排塵受入口(36)を開口したことを特徴とする脱穀選別装置。
【請求項2】
排塵ファン(33)の左右一側を排塵処理室(22)の左右他側に接近して配設したことを特徴とする請求項1記載の脱穀選別装置。
【請求項3】
横断流型の排塵ファン(33)の排塵ファン部(33a)を複数の排塵仕切板(33d,33e,33f)により左右方向に区分したことを特徴とする請求項1記載の脱穀選別装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバイン等の脱穀選別装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンバインの脱穀選別装置において、扱室に前後方向の軸心回りに扱歯付きの扱胴を回転自在に設け、扱室下方の風選部には揺動選別棚を揺動自在に設け、扱室の左右一側には前後方向の軸心回りに回転する処理歯付き二番処理胴の内装されている二番処理室を設け、二番処理室の後方には処理刃付きの排塵処理胴を内装した排塵処理室を設け、揺動選別棚の終端部上方で且つ排塵処理室の排塵口側方に横断流型の排塵ファンを配設したものは公知である(特許文献1)。
【特許文献1】特開平2002−253043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来技術にあっては、排塵処理室から脱穀処理物を選別部の横断流型排塵ファンに向けて排出するが、脱穀処理物の横断流排塵ファンへの送り込みが円滑でなく、横断流排塵ファンの側方で脱穀処理物が停滞するような不具合が発生することがあった。そこで、この発明はこのような不具合を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、扱室(11)内に前後方向の軸心回りに回転する扱胴(12)を設け、該扱室(11)下方の選別部(26)には揺動選別棚(29)を揺動自在に設け、前記扱室(11)の左右一側に配設した排塵処理室(22)には前後方向の軸心回りに回転する処理歯付き排塵処理胴(23)を設け、前記揺動選別棚(29)の終端部上方で且つ前記排塵処理室(22)の排塵口(22b)側方に横断流型の排塵ファン(33)を配設し、前記横断流型の排塵ファン(33)は排塵ファン部(33a)と、該排塵ファン部(33a)上部の前後及び左右側方を覆い下部を開放するケース部(33b)とを具備し、該ケース部(33b)における前記排塵処理室(22)の排塵口(22b)に対向する側壁(33b1)に排塵受入口(36)を開口したことを特徴とする脱穀選別装置とする。
【0005】
前記構成によると、扱胴(12)で脱穀された脱穀物は扱室(11)の終端側から排塵処理室(22)の始端側に供給され排塵処理胴(23)で脱穀処理されながら終端側に送られ、排塵処理室(22)の排塵口(22b)から横断流型の排塵ファン(33)における側壁(33b1)の排塵受入口(36)を経て排塵ファン(33)に供給され、軽い藁屑類は排塵ファン(33)で吸引されて機外に排出され、重い藁屑類や穀粒は下方の揺動選別棚(29)に落下して揺動選別される。
【0006】
請求項2の発明は、排塵ファン(33)の左右一側を排塵処理室(22)の左右他側に接近して配設したことを特徴とする請求項1記載の脱穀選別装置とする。
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、排塵処理室(22)の排塵口(22b)から脱穀処理物が左右に接近して配設されている横断流型の排塵ファン(33)における側壁(33b1)部の排塵受入口(36)を経て排塵ファン(33)に供給される。
【0007】
請求項3の発明は、横断流型の排塵ファン(33)の排塵ファン部(33a)を複数の排塵仕切板(33d,33e,33f)により左右方向に区分したことを特徴とする請求項1記載の脱穀選別装置とする。
【0008】
前記構成によると、請求項1の発明の前記作用に加えて、横断流型の排塵ファン(33)における複数の排塵仕切板(33d,33e,33f)により左右方向に区分されている排塵ファン部(33a)により、揺動選別棚(29)上の被選別物を左右方向均等に吸引排出することができる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明は、排塵処理室(22)の脱穀処理物は排塵口(22b)からケース部(33b)の側壁(33b1)の排塵受入口(36)を経て排塵ファン(33)に円滑に供給され、軽い藁屑類は排塵ファン(33)により機外に円滑に排出されるので、下方に落下する重い藁屑類や穀粒の拡散が促進され、揺動選別棚(29)での選別性能が向上し穀粒のロスを軽減することがで、また、排塵処理室(22)の排塵口(22b)と排塵ファン(33)のケース部(33b)との間における脱穀処理物の詰まりを少なくし、排塵処理を円滑にすることができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明の前記効果に加えて、排塵ファン(33)を排塵処理室(22)に接近させて配設することにより、排塵ファン(33)の左右幅を広くして選別性能の向上を図ったり、あるいは、脱穀選別装置のコンパクト化を図ることができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明の前記効果に加えて、横断流型の排塵ファン(33)の排塵ファン部(33a)を複数の排塵仕切板(33d,33e,33f)で左右方向に区分することにより、揺動選別棚(29)の被選別物を左右均等に吸引排塵し選別精度を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
図1にはコンバイン1の全体側面図が図示されている。コンバイン1の走行車台2の下方には、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3,3を配設し、走行車台2上には、操縦席4を右側前部に、脱穀部5を左側前部に、グレンタンク6を操縦席4の後方に、排稾処理装置7を脱穀部5及びグレンタンク6の後方にそれぞれ配設している。脱穀部5の前方には、植立穀稈を引越しながら刈り取り後方の脱穀部5に向けて搬送する刈取搬送部8を昇降自在に設けている。
【0013】
次に、図2〜図9に基づき脱穀部5の構成について説明する。図2には脱穀部5の右側面図、図3には脱穀部5の左側面図、図4には脱穀部5の平面図、図5には脱穀部5後側部の切断正面図、図6には脱穀部5後側部の切断背面図、図7には脱穀部5後側部の切断平面図、図8には排塵ファンの斜視図、図9には排塵ファンの左側面図が、それぞれ図示されている。
【0014】
扱室11内には前後方向の扱胴軸12aを介して扱胴12を軸架し、扱胴12の周面には多数の扱歯13,…を取り付け、扱胴12の下部外周を受網14で覆っている。扱室11の右側方には二番処理室16を設け、二番処理室16には前後方向の二番処理胴軸17aを介して二番処理胴17を軸架し、二番処理胴17の外周面に多数の二番処理歯18,…を取り付け、二番処理胴17の扱室11に近い側を下側に向けて回転するように構成している。扱室11の左側方には脱穀用穀稈を移送するフィードチエン19を設け、フィードチエン19の搬送下手側には排藁搬送装置21を設けて脱穀済み排藁を後方の排稾処理装置7に搬送するように構成している。
【0015】
また、前記二番処理室16の後方に排塵処理室22を設け、排塵処理室22には前後方向の排塵処理胴軸23aを介して排塵処理胴23を軸架し、扱室11の後端右側部と排塵処理室22の前端左側部との間を連通口を介して連通し、扱室11から送り込まれた藁屑類を排塵処理胴23の処理歯23b,…により後側に送りながら脱穀処理するように構成している。
【0016】
また、扱室11の下方から後方にかけて選別部26を設けている。選別部26の前側部の唐箕27から選別風路28の後側に向けて選別風を送り、選別風路28には前後方向に往復揺動する揺動選別棚29を設けている。揺動選別棚29の上部側には前側部から後側部に向けてグレンパン29a、グレンシーブ29b、チャフシーブ29c及びストローラック29dからなる粗選別部を構成し、揺動選別棚29の下部側には網体からなるグレンシーブ29eからなる精選別部を構成し、扱室11、二番処理室16及び排塵処理室22からの脱穀処理物を受けて後側に揺動移送しながら比重選別するように構成している。
【0017】
選別風路28の底部前側部に選別一番穀粒を受ける一番ラセン31a付きの一番受樋31を設け、底部後側部に選別二番物を受ける二番ラセン32a付きの二番受樋32を設け、選別風路28の後側終端部で且つ揺動選別棚29の終端側上方には横断流ファン型の排塵ファン33を設け、揺動選別棚29で選別され後側に送られた軽い藁屑類、及び、排塵処理室22から排出された脱穀処理物を機外に吸引排出するように構成している。なお、34は一番揚穀機、35は二番揚穀機である。
【0018】
次に、排塵処理室22、排塵ファン33及び揺動選別棚29の関連構成について説明する。
排塵処理室22における選別部26側に傍出する右側部分を受網22aで覆い、排塵処理室22の後側(終端側)に選別部26側に向けて開口する排塵口22bを設けている。また、排塵ファン33を選別風路28の後側終端部で、且つ、揺動選別棚29の終端側上方に配設し、排塵ファン33の右側端部を排塵処理室22の排塵口22bに接近させて配設している。
【0019】
この排塵ファン33は横断流ファン型で次のように構成している。左右方向の軸心回りに回転する排塵ファン部33a,…と、排塵ファン33aの上部の前後左右側方を覆い下方を開口しているケース部33bと、排塵ファン軸33cに左右方向に所定間隔隔てて取り付けられている複数の左側排塵仕切板33d、中央排塵仕切板33e、右側排塵仕切板33fと、これらの排塵仕切板33d,33e,33fの放射方向中間部に左右方向に沿うように取り付けているファン板33g,…と、後部排塵口33hを形成する下部案内板33i及び上部案内板33j等により構成し、軽い藁屑類をケース部33bの下部から吸い込み後側の排塵口33hから排出するように構成し、また、前記左側排塵仕切板33d及び右側排塵仕切板33fの左右両側から少し外側に突出するようにファン板33g,…を取り付けている。
【0020】
また、ケース部33bの右側壁33b1に排塵受入口36を構成している。この排塵受入口36は、図3、図6及び図9に示すように、排塵ファン部33aの軸心33cから下方で後寄りにファン板33g,…の回転方向に沿うように円弧状で且つ、ファン板33g,…の上方に位置するように構成している。
【0021】
前記構成によると、図6に示すように、排塵処理胴23の処理歯23b,…が背面視で反時計方向に回転すと、脱穀処理物は後部の排塵口22bから排塵ファン33におけるケース部33bの右側壁33b1に向けて掻き出され、脱穀処理物の一部は排塵受入口36からケース部33b内に供給される。そして、図9で反時計方向に回転する排塵ファン部33aのファン板33g,…の内周側端部で受けられ上方に回転しながら吸引篩い選別され、重い藁屑類や穀粒は下方の揺動選別棚29上に落下して揺動選別され、軽い藁屑類はファン板33g,…に支持されながら上方に回転し、上部案内板33j及び下部案内板33iに案内されて後部排塵口33hから機外に排出される。また、排塵処理室22からの残りの脱穀処理物は右側壁33b1の右側を通って揺動選別棚29のストローラック29d上に供給され、軽い藁屑類は排塵ファン33により吸引排塵され、重い藁屑類や穀粒は揺動選別棚29のストローラック29dに落下し揺動選別される。
【0022】
しかして、排塵処理室22の排塵口22bから排塵ファン33に向けて掻き出された脱穀処理物は、排塵ファン33の右側壁33b1の排塵受入口36からケース部33b内に取り込まれ、排塵ファン33における右側排塵仕切板33fの右側に突出しているファン板33g,…より吸引篩い選別され、軽い藁屑類は後側の後部排塵口33hから機外に排出され、また、下方に落下する重い藁屑類や穀粒の拡散が促進されて揺動選別棚29の選別が良好になり、穀粒ロスを軽減することができる。
【0023】
また、右側排塵仕切板33fを無孔の板体で構成しているので、排塵処理室22からの受入れ脱穀処理物がケース部33bの中央寄りへの流れが阻止され、中央寄りの吸引排塵作用に悪影響を及ぼすこともない。
【0024】
また、排塵処理室22の排塵口22bから掻き出される脱穀処理物の内、排塵ファン33の右側壁33b1の外側を通って落下するものが減少するので、揺動選別棚29における排塵処理室22の排塵口22b下方部位の脱穀処理物の詰まりを少なくし、円滑に選別することができる。
【0025】
また、排塵ファン33の右側壁33b1に排塵受入口36を構成したので、排塵ファン33の右側端部を排塵処理室22の左側部に接近させて配設することができ、排塵ファン33を左右幅広に構成することとができて選別性能の向上を図ったり、あるいは、選別部26のコンパクト化を図ることができる。
【0026】
また、左側排塵仕切板33d,中央排塵仕切板33e及び右側排塵仕切板33fにファン板33g,…を取り付けて、揺動選別棚29上の被選別物の吸塵部位を左右方向に区分しているので、揺動選別棚29上の被選別物を左右均等に吸引排塵することができる。
【0027】
また、左側排塵仕切板33d及び右側排塵仕切板33fの左右外側には少し突出するようにファン板33g,…を取り付け、これらの排塵仕切板33d,33e,33fを無孔の板体で構成したで、排塵ファン33を強固に構成することができる。
【0028】
また、ケース部33bの右側壁33b1に排塵受入口36を開口し、図9に示すように、この排塵受入口36を排塵ファン部33aの軸心から下方寄りで且つ後寄りにファン板33g,…の回転方向に沿うように円弧状で、且つ、ファン板33g,…の上方に位置するように構成すると共に、ファン板33g,…を反時計方向に回転するように構成し、排塵処理室22の後側端部に設けた排塵口22bを排塵ファン33の排塵受入口36に向けて開口し、排塵処理胴23の後端部を排塵処理室22の排塵口22bに臨むように後方に延長して軸架している。
【0029】
前記構成によると、排塵受入口36に送りこまれた脱穀処理物は反時計方向に回転するファン板33g,…により捕捉されながら吸引篩い選別され、軽い藁屑類と重い藁屑類や穀粒との上下方向の分離が促進されて塊状での排出を抑制し、穀粒の回収率を高めることができる。また、排塵処理室22の排塵処理胴23を後側端部まで延長軸架することになり、排塵処理室22の脱穀処理能力を高めることができる。
【0030】
また、図3及び図9に示すように、側面視でケース部33bの右側壁33b1の下端縁を前側部が高く後側ほど順次後下がり状に傾斜させて構成し、この右側壁33b1の下端縁よりも排塵ファン33における右側排塵仕切板33fの下端縁部及びファン板33g,…の下端縁部を下方に突出するように構成している。前記構成によると、排塵処理室22の中途部下側から排出される脱穀処理物を排塵ファン33内に円滑に取り込むことができ、ケース部33bの右側壁33b1部分での脱穀処理物の停滞を防止することができる。
【0031】
また、図10に示すように、側面視でケース部33bの右側壁33b1下部を排塵ファン33の軸心33c近傍まで切除した下部開口部38を構成し、排塵ファン33における右側排塵仕切板33fの下部及びファン板33g,…の下部を広い範囲で下方に突出するように構成してもよい。前記構成によると、排塵処理室22から排出される脱穀処理物を前後方向の広い範囲で排塵ファン33内に取り込むことができ、ケース部33bの右側壁33b1部分での脱穀処理物の停滞を防止することができる。
【0032】
また、図6に示すように、背面視でケース部33bの右側壁33b1下部を排塵ファン33の軸心近傍まで切除した下部開口部38を構成したり、あるいは、右側壁33b1に排塵受入口36を構成したものにおいて、排塵ファン33の軸心33cよりも排塵処理室22の排塵処理胴23の軸心を下方に配設し、排塵処理室22の排塵口22bから排塵ファン33の右側下部及び揺動選別棚26の右側部に向けて脱穀処理物を掻き出すように構成してもよい。前記構成によると、排塵処理胴23から排出される脱穀処理物を排塵ファン33の下部及び揺動選別棚29の上部右側に円滑に引き継ぐことができ、また、排塵ファン33の右側壁33b1と排塵処理室22の左側の間に下側ほど広い空間が形成され、脱穀処理物の停滞を確実に防止することができる。
【0033】
また、図11に示すように、右側排塵仕切板33fの中心部に開口部37,…を設け、排塵処理室22からの脱穀処理物が排塵受入口36及び開口部37,…を経て排塵ファン33の左右方向中央寄りに流入するように構成してもよい。このように構成することにより、排塵ファン33の中央部では排塵処理室22からの脱穀処理物及び揺動選別棚29からの被選別物を吸引排塵することができ、排塵ファン33の右側部での脱穀処理物が多くても、左右の吸引排塵作用を分散し均等化することができる。
【0034】
また、図6及び図10に示すように、後部排塵口33hを形成する下部案内板33iは後下がり傾斜に構成されて、下部案内板33iの前側上端部は右側壁33b1に形成されている下部開口部38より下方に位置し、右側壁33b1の後側端部の下方に垂下した部分に下部案内板33iの右側端部を固着し、右側壁33b1と一体的なケース部33bの右側端部から取付板39を右側に延出し、脱穀部5の右側板41に固着している。
【0035】
前記構成によると、排塵ファン33におけるケース部33bの右側壁33b1を脱穀部5の右側板41に連結しているので、右側壁33b1に大きな下部開口部38を形成したにもかかわらずケース部33bの強度を確保することができる。また、下部案内板33iの上方には上部案内板33jが位置し排塵物を後側に案内するので、排塵物が前側に逆流するようなこともなく円滑に後方に排出することができる。
【0036】
また、図6及び図10に示すように、排塵ファン33におけるケース部33bの右側壁33b1に脱穀処理物を受け入れる下部開口部38を形成し、排塵処理室22の排塵処理胴23の軸心よりも下方に位置するように下部開口部38を構成している。前記構成により、排塵処理室22から排塵ファン33への脱穀処理物の送り込みが円滑化し、下方の揺動選別棚29への脱穀処理物の落下を低減し、揺動選別棚29での選別能率を高めることができる。
【0037】
また、排塵ファン33の排塵ファン部33aをケース部33bで覆うにあたり、排塵ファン部33aの上部をケース部33bで接近して覆い、排塵ファン部33aの前側部及び後側部を前後に延出して排塵ファン部33aから前後に離れて覆うようにしている。従って、排塵ファン部33aの下部側を回転している部分により揺動選別棚29上の被選別物に対する吸引篩い作用を抑制し、排塵ファン33により排塵処理室22からの脱穀処理物の吸引篩い選別をゆとりをもって行なうことができる。
【0038】
また、図12及び図13に示すように、排塵ファン33におけるケース部33bの右側壁33b1下端部に、右側排塵仕切板33fから右側寄りのファン板33g,…の下方に対向するように円弧状の落下防止板42を取り付け、落下防止板42の中央寄り端部を排塵ファン部33aの右側排塵仕切板33fよりもやや中央寄りで、且つ、右側排塵仕切板33fの下端近傍に延出するように構成してもよい。前記構成によると、排塵処理室22からの脱穀処理物を排塵ファン部33aにおける右側排塵仕切板33fの右側部分で確実に補足し、下方の揺動選別棚29への落下を抑制しながら、脱穀処理物の吸引篩い作用を促進することができる。
【0039】
次に、図14〜図18により排塵ファン33の他の実施例について説明する。
排塵処理室22の後側部に選別部26側に向けて開口する排塵口22bを設け、排塵ファン33を選別風路28の後側終端部で且つ揺動選別棚29の終端側上方で且つ排塵処理室22に接近して配設している。この排塵ファン33は横断流ファン部及び遠心式プレートファン部を並設して構成している。即ち、排塵ファン軸33cの左側部に幅広の排塵ファン部33a,…を設け、排塵ファン軸33cの右側端部に幅狭の遠心式プレートファン部46を設けている。排塵ファン軸33cの左側端部に左側排塵仕切板33dを取り付け、排塵ファン部33aと遠心式プレートファン46の間に右側排塵仕切板33fを取り付け、この右側排塵仕切板33fの右側面に遠心式プレートファン46を配設し、これら排塵ファン部33a及び遠心式プレートファン46の上部を下方を開口したケース部33bで覆っている。また、遠心式プレートファン46の部分だけに円弧状の下部ケース
部33yを配して全周を覆い、後部排塵口33h部分だけを開放している。
【0040】
また、排塵ファン部33aは、前記実施例と同様に、排塵ファン軸33cの左右両端に左側排塵仕切板33d及び右側排塵仕切板33fを取り付け、これらの排塵仕切板33d,33fの放射方向中間部に左右方向に沿うようにファン板33g,…を取り付け、後部排塵口33hを形成する下部案内板33i及び上部案内板33jとにより構成し、ファン板33g,…の外周側端縁より左側排塵仕切板33d及び右側排塵仕切板33fの外周側端縁が少し少し突出するように構成している。また、遠心式プレートファン46を例えば複数の4枚の板体で構成し、遠心式プレートファン46の外周端縁と右側排塵仕切板33fの外周側端縁とを略揃えた構成としている。
【0041】
前記構成によると、排塵ファン部33aにより揺動選別棚29の終端側の軽い排塵物を吸引篩い選別して後方に排出し、遠心式プレートファン46により排塵処理室22からの排塵物を吸引篩い選別しながら後方に排出する。しかして、排塵処理室22からの排塵物に長い藁屑類が含まれていても、遠心式プレートファン46への巻き付きを防止しながら円滑に排出することができ、また、排塵ファン部33aと遠心式プレートファン46とを同一軸芯回りの構成としても、吸塵処理能力を変化させることができ排塵処理を円滑にすることができる。
【0042】
また、排塵ファン部33aの外径よりも遠心式プレートファン46の外径を大きく構成し、遠心式プレートファン46の内側端部を右側排塵仕切板33fの外側面に接合固着している。前記構成により、排塵処理室22から湿気の多い藁屑類が排出されても、遠心式プレートファン46に付着しにくく円滑に吸塵排出することができ、また、遠心式プレートファン46の外径を大きくしても強度を保つことができる。なお、遠心式プレートファン46の部分を横断流ファンのファン板33g,…で構成すると、ファン板33gの回転方向上手側端部に湿気の多い藁屑類が付着するという不具合が発生するが、このような不具合を解消することができる。
【0043】
また、排塵ファン部33a及び遠心式プレートファン46の上側半分をケース部33bにより覆い、ケース部33bの右側壁33b1に排塵受入口36を構成し、排塵処理室22からの脱穀処理物を排塵受入口36から遠心式プレートファン46内に受け入れるように構成している。そして、遠心式プレートファン46の後側部分を上側に向けて回転するように構成し、排塵受入口36を図17に示すように、排塵ファン部33aの軸心下方から後寄りに円弧状に構成している。前記構成によると、排塵処理室22から遠心式プレートファン46へ脱穀処理物を円滑に受入れでき排塵処理を円滑に行なうことができる。
【0044】
次に、図19及び図20に基づき排塵処理室22の排塵処理胴23の他の実施例について説明する。
排塵処理胴23を前側部排塵処理胴23cと後側部排塵処理胴23dとに分割構成し、排塵処理胴軸23a回りに互いに逆方向に回転可能に構成し、扱室11の後端右側部と排塵処理室22の前端左側部との間を連通口を介して連通し、扱室11から排塵処理室22に送り込まれた藁屑類を前側部排塵処理胴23cの前側端部のラセン板23eより取り込み、処理歯23b,…で脱穀処理しながら後側に送り、後側部排塵処理胴23dの後側端部の排塵板23fにより脱穀処理物を排塵ファン33に向けて掻き出すように構成している。
【0045】
また、二番処理胴17の二番処理胴軸17aと排塵処理胴23の排塵処理胴軸23aを同一軸芯状に軸架して、二番処理胴17の後側端部と前側部排塵処理胴23cの前側端部とを一体的に連結している。そして、二番処理胴17の前方に二番処理胴ギヤボックス49を配設し、エンジン(図示省略)からの動力をベルト伝動装置47、排塵プーリ48、二番処理胴ギヤボックス49を経由してに伝達し、二番処理胴17及び前側部排塵処理胴23cの扱室11側部分を下側に向けて(扱室12と同じ方向)回転するように構成している。
【0046】
また、後側部排塵処理胴23dの後側端部に第二排塵プーリ51を取り付け、エンジン(図示省略)からの動力を第二ベルト伝動装置52,52を経由して第二排塵プーリ51に伝達し、後側部排塵処理胴23dの排塵ファン33側部分を上側に向けて回転するように構成し、排塵ファン33の軸心よりも排塵処理胴23の軸心を下方に配設している。
【0047】
前記構成によると、前側部排塵処理胴23cは扱胴12と同じ方向に回転するので、扱胴11から排塵処理室22への脱穀物の受渡しを円滑にし、また、前側部排塵処理胴23cによる脱穀処理物を揺動選別棚29に向けて下方へ排出するので、排塵ファン33の前方で舞い上がるようなこともなく、穀粒の排塵ファン33への吸引を抑制し穀粒ロスを少なくすることができる。
【0048】
また、後側部排塵処理胴23dから斜め左上りに掻き出される脱穀処理物をケース部33bの排塵受入口36から排塵ファン33に円滑に送り込むことができる。
また、前記第二ベルト伝動装置52に有効径を拡縮する無段変速プーリ52aを配設し、後側部排塵処理胴23dの回転数を変速可能に構成している。このように、後側部排塵処理胴23dの回転数を変速することにより、種々の脱穀処理物を排塵ファン33に適正に送り込むことができ穀粒ロスを少なくし排塵処理精度を高めることができる。
【0049】
また、前側部排塵処理胴23cの後部に後側部排塵処理胴23dを配設するにあたり、排塵処理胴軸23aの前側部に前側部排塵処理胴23cを一体的に取り付け、排塵処理胴軸23aの後側部に軸受56,56を介して後側部排塵処理胴23dを回転自在に軸架し、前側部排塵処理胴23cの後側端部から円筒状の覆い板57を延出して後側部排塵処理胴23dの前側端部全周を被覆している。また、後側部排塵処理胴23dの前後方向長さと排塵処理室22の排塵口22bの前後方向長さを略同じに構成している。前記構成によると、排塵処理室22の脱穀処理物を排塵口22bから円滑に排塵ファン33側へ掻き出すことができる。
【0050】
また、図21に示すように、排塵処理胴23を前側部排塵処理胴23c及び後側部排塵処理胴23dに前記実施例と同様に分割構成し、排塵処理室22の排塵口22bの左側側方に横断流ファン型の排塵ファン33を配設し、排塵処理室22の排塵口22bと排塵ファン33のケース部33bの排塵受入口37とを対向するように構成してもよい。このように構成することにより、後側部排塵処理胴23dから斜め左上りに掻き出される脱穀処理物をケース部33bの排塵受入口36から排塵ファン33に円滑に送り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】脱穀部の左切断側面図
【図3】脱穀部の右切断側面図
【図4】脱穀部の切断平面図
【図5】脱穀部後側部の切断正面図
【図6】脱穀部後側部の切断背面図
【図7】排塵ファンの切断平面図
【図8】排塵ファンの斜視図
【図9】排塵ファンの左側面図
【図10】排塵ファンの左側面図
【図11】排塵ファンの斜視図
【図12】排塵ファンの左側面図
【図13】脱穀部の平面図
【図14】脱穀部の左側面図
【図15】脱穀部の平面図
【図16】脱穀部後部の切断背面図
【図17】排塵ファンの側面図
【図18】排塵ファンの斜視図
【図19】脱穀部の左切断側面図
【図20】排塵処理胴の一部切断した平面図
【図21】脱穀部の切断平面図
【符号の説明】
【0052】
1 コンバイン
2 走行車台
3 走行クローラ
5 脱穀部
11 扱室
12 扱胴12
16 二番処理室
17 二番処理胴
22 排塵処理室
22b 排塵口
23 排塵処理胴
26 選別部
28 選別風路
29 揺動選別棚
29 揺動選別棚
33 横断流型の排塵ファン
33a 排塵ファン部
33b ケース部
22b 排塵口
33b1 側壁
33d,33e,33f 排塵仕切板
36 排塵受入口




 

 


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