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発明の名称 汎用コンバイン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−53937(P2007−53937A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−241405(P2005−241405)
出願日 平成17年8月23日(2005.8.23)
代理人
発明者 大原 一志 / 菊沢 尋正 / 水本 武
要約 課題
従来の汎用コンバインは、搬送装置や第二刈刃が、クローラの左右中心位置から一方側に偏って装置されていたから、一条刈りから多条刈りに増やしていく場合、左右のバランスがますます崩れる課題があった。

解決手段
この発明は、脱穀装置(10)の供給部(11)に、搬送コンベヤ装置(6)を接続させて、車台(9)の前部に、刈取前処理装置(7)を連結、支持して設け、該刈取前処理装置(7)には、茎稈通路(12)を間に形成した複数条の搬送無端帯(3a)〜(3e)からなる誘導搬送装置(3)を設け、前記誘導搬送装置(3)の左右中心と第2刈取装置(13)とは、車台(9)に装備した左右一対のクローラ(8)(8)の中心部位から前方に延長した仮想中心線(P−P)上に配置して構成した汎用コンバインとしている。
特許請求の範囲
【請求項1】
刈取装置(1)と、その左右両側の分草杆(2)(2)と、後部を前記刈取装置(1)の近傍に位置させ、先端部を前方下方に延長した誘導搬送装置(3)と、これらの後方位置に横軸(4)で回転する掻込みオーガー(5)と、該掻込みオーガー(5)に、背後から始端部を臨ませた搬送コンベヤ装置(6)とによって刈取前処理装置(7)を構成し、左右一対のクローラ(8)(8)を装備した車台(9)上に、脱穀装置(10)を搭載して設け、該脱穀装置(10)の供給部(11)に、前記搬送コンベヤ装置(6)を接続させて、車台(9)の前部に、前記刈取前処理装置(7)を連結、支持して設け、前記誘導搬送装置(3)は、各搬送無端帯(3a)〜(3e)の間に茎稈通路(12)を形成して複数条を配列して構成し、前記誘導搬送装置(3)の左右中心と第2刈取装置(13)とは、前記左右一対のクローラ(8)(8)の中心部位から前方に延長した仮想中心線(P−P)上に配置して構成した汎用コンバイン。
【請求項2】
前記誘導搬送装置(3)は、複数条の搬送無端帯(3a)〜(3e)を前記刈取装置(1)の刈幅中央部分で、前記仮想中心線(P−P)を中心にして集めて配置し、該誘導搬送装置(3)は、両外側に位置する搬送無端帯(3d)(3e)と側部の分草杆(2)(2)との間に、前方を見通しできる見通し空間(14)(14)を形成し、該見通し空間(14)(14)の一方側の後方で車台(9)上に操縦座席(15)を配置して構成した請求項1記載の汎用コンバイン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、特に長い茎稈の上部を刈り取るにあたり、茎稈を株元から前方に押し倒して上部を保持した状態で茎稈の上部を刈り取る汎用コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、上部の高い位置で穂部を、それより後方の低い位置で株元側を刈り取る二段刈取式コンバインは、例えば、特許文献として示す特開平2−195817号公報に開示されているように、前部の第一刈刃で刈り取られた茎稈上部は、穂部と供にエレベータで脱穀装置に供給されて脱穀、選別され、その第一刈刃より後方、下方位置に第二刈刃で刈り取られた茎稈中間部は、刈り取られた位置でそのまま圃場面に放置される構成になっている。
【特許文献1】特開平2−195817号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
畝上に栽培されて、その畝の両側にある溝内に左右のクローラを走らせて刈取収穫するコンバインにおいては、車台の左右中心位置に搬送装置や第二刈刃が配置されておらず、植付条に対応して刈り取ることが困難な課題があった。
【0004】
また、搬送装置や第二刈刃が、クローラの左右中心位置から一方側に偏って装置されているから、一条刈りから二条刈り、三条刈りに刈取条数を増設する場合、左右のバランスが取れない課題があった。
【0005】
又、従来の汎用コンバインは、特に長い茎稈の上部を刈り取る場合、操縦座席からの前方視界が不充分で、条合わせの課題や走行安全性に欠ける課題、更には、枕扱ぎ時の投入箇所がない課題等があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、刈取装置(1)と、その左右両側の分草杆(2)(2)と、後部を前記刈取装置(1)の近傍に位置させ、先端部を前方下方に延長した誘導搬送装置(3)と、これらの後方位置に横軸(4)で回転する掻込みオーガー(5)と、該掻込みオーガー(5)に、背後から始端部を臨ませた搬送コンベヤ装置(6)とによって刈取前処理装置(7)を構成し、左右一対のクローラ(8)(8)を装備した車台(9)上に、脱穀装置(10)を搭載して設け、該脱穀装置(10)の供給部(11)に、前記搬送コンベヤ装置(6)を接続させて、車台(9)の前部に、前記刈取前処理装置(7)を連結、支持して設け、前記誘導搬送装置(3)は、各搬送無端帯(3a)〜(3e)の間に茎稈通路(12)を形成して複数条を配列して構成し、前記誘導搬送装置(3)と第2刈取装置(13)とは、前記左右一対のクローラ(8)(8)の中心部位から前方に延長した仮想中心線(P−P)上に配置して構成した汎用コンバインであって、左右バランスが確保できるものとなった。
【0007】
このように、本案に係る汎用コンバインは、左右バランスが確保できる上に、刈取条数を増加したい場合、左右両側に未装備の空間があるから、複数条を左右に追加しても、左右交互に追加すれば、左右バランスを崩すことのない利点がある。そして、本案の特徴は、刈取後の茎稈排出に関し、左右のクローラ(8)(8)を避けて踏ませることなく、多条刈りにする場合には、クローラ(8)(8)の外側にも排出が可能であり、一条の場合には、左右クローラ(8)(8)の間に確実に排出することが可能となる。
【0008】
つぎに、請求項2に記載した発明は、前記誘導搬送装置(3)は、複数条の搬送無端帯(3a)〜(3e)を前記刈取装置(1)の刈幅中央部分で、前記仮想中心線(P−P)を中心にして集めて配置し、該誘導搬送装置(3)は、両外側に位置する搬送無端帯(3d)(3e)と側部の分草杆(2)(2)との間に、前方を見通しできる見通し空間(14)(14)を形成し、該見通し空間(14)(14)の一方側の後方で車台(9)上に操縦座席(15)を配置して構成した請求項1記載の汎用コンバインであって、見通し空間(14)(14)を、誘導搬送装置(3)の左右両側に形成したから、運転時には一方側の見通し空間(14)が利用できて、前方視界が開けて見通しを良くなり、安全運転が確保できるのは勿論であるが、刈取対象の条列に対する条合わせが容易で、汎用コンバインを正しく誘導できると共に、枕扱ぎ時の花托の投げ込みに利用でき、掻込みオーガー(5)への掻き込みが良好となる利点がある。
【発明の効果】
【0009】
まず、請求項1に記載した発明は、刈取前処理装置(7)の左右バランスが確保できて条合わせが良好となり、更には、刈取条数を二条、三条、四条と増加したい場合、左右両側に未装備の空間があるから、この部分を利用して複数条の搬送無端帯を左右に追加しても、左右交互に追加すれば、左右バランスを崩すことのない優れた特徴がある。
【0010】
更に、請求項1の発明は、刈取後の茎稈排出に関しても、左右のクローラ(8)(8)に踏ませることなく、一条刈りの場合には、左右クローラ(8)(8)の間に確実に排出することが可能となる特徴があり、多条刈りにする場合には、クローラ(8)(8)の仮想中心線(P−P)を基準にして左右両側に交互に追加して増やす構成にするから、クローラ(8)(8)の外側への排出が、ガイドを設ければ比較的簡単にできる利点があり、踏ませることを回避できる特徴がある。
【0011】
そして、請求項2に記載した発明は、見通し空間(14)を、誘導搬送装置(3)の左右両側に形成したから、一方を運転時に活用することによって、前方視界が開けて見通しを良くなり、安全運転が確保できるのは勿論であるが、刈取対象の条列に対する条合わせがやり易く、汎用コンバインを正しく誘導できる優れた特徴がある。
【0012】
更に、この発明の場合、枕扱ぎ時には、手刈りした茎稈の上部を見通し空間(14)に投入することによって、掻込みオーガー(5)の掻込みを良好とし、機外への飛び出しがなくなり掻込み効率が大幅に向上して、機外ロスが減少した特徴がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、実施例を、図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この出願の汎用コンバインは、主としてひまわりを収穫するために製造するものである。そして、ひまわり用汎用コンバインは、図1、及び図2に示すように、左右一対のクローラ8,8を装備した車台9上に、供給部11を前側にして脱穀装置10を搭載し、その供給部11に搬送コンベヤ装置6の搬送終端部を臨ませて構成している。そして、上記搬送コンベヤ装置6は、図面に示すように、コンベヤ室17に内装して軸架し、上述の通り、搬送終端部を扱室18の供給部11に臨ませ、搬送始端部を前側の掻込みオーガー5の背後に臨ませて設けた構成としている。
【0014】
そして、前記脱穀装置10は、図2に示すように、上部に扱胴19を前後方向に軸架して下側に選別受網20を張設した扱室18を配置し、その下側には、選別室21を設けて構成している。
【0015】
そして、脱穀装置10は、図3に示す実施例の場合、扱胴19を、扱歯22を設けた前部扱胴19aと、螺旋23を設けた後部扱胴19bとを一体に構成して扱室18に軸架して構成している。そして、この場合、選別受網20は、図4に(A)、(B)、(C)で示すように、前部選別受網20aの目合いを粗く形成し、後部選別受網20bを細かく形成して扱室18に張設した構成としている。
【0016】
このように構成すると、扱室18は、供給部11から供給されたひまわりの花托を、主として扱歯22を有する前部扱胴19aで脱粒して、目の粗い前部選別受網20aから選別室21に漏下させ、後部選別受網20bの部分では、螺旋23による送りを主とし、漏下物を少なくして後部の排塵口から機外に排出するものとしている。
【0017】
つぎに、排水溝25は、図5、及び図6に示すように、扱室18の下側位置の網枠26に形成し、ひまわりの花托から出る水を、順次後方に流して排水する構成としている。この場合、排水溝25は、一時的に排水を溜めて、運転停止時にまとめて排水する構成にするか、又は、連続排水する構成にするかは自由に選択できる。
【0018】
このように、排水溝25は、扱室18内に花托の脱粒時に出る水を集めて排水することによって、扱室18内が乾燥し、下方の選別室21、特に、揺動棚上に水が流下することがなくなり、選別の低下を防止し、各部の腐食等を未然に防止することが出来る特徴がある。
【0019】
そして、前部扱胴19aの扱歯22は、図7に示すように、低くした前部扱歯22aと、高い後部扱歯22bとの二段に高低差を設けて構成している。このように、扱胴19は、始端部分を低い前部扱歯22aにすると、前側の螺旋胴28から送られてきたひまわりの花托に急激な力を与えないで受け継ぐことが出来、円滑な受け継ぎができる特徴がある。そして、後部扱歯22bは、図面から解るように、充分な高さがあるから、花托に対し適確に作用して脱粒することができる。
【0020】
つぎに、刈取前処理装置7は、図1、及び図2に示すように、前記コンベヤ室17の搬送始端部に収集テーブル30の後縁を連結して前側に延長して設け、このテーブル30上に横向きにした横軸4に軸架した掻込みオーガー5を設けて構成している。そして、刈取前処理装置7は、図面に示すように、上記収集テーブル30の前側に、図2から解るように高い位置で、若干前方側に離した位置に第一刈刃に相当する刈取装置1を設け、この刈取装置1が刈り取った茎稈上部のひまわりの花托部(種子部)を、上記掻込みオーガー5側に送り、オーガー5の搬送過程で収集しながら、前記コンベヤ室17の搬送始端部に供給する構成としている。そして、掻込みオーガー5は、図面から解るように、搬送コンベヤ装置6の搬送始端部のすぐ前側に対応する部位に掻込みフィンガー31を設けて花托を後方に掻き込みできる構成としている。
【0021】
そして、収集テーブル30は、図1に示すように、左右の両端部分で、前記刈取装置1の左右両側に相当する部位に、分草杆2,2を前側に突出させて設けている。
そして、誘導搬送装置3は、図1、及び図2に示すように、上面で搬送する形状にした複数の搬送無端帯3a〜3eの間に、それぞれ茎稈通路12を形成して前後方向に配列し、複数のひまわりの茎稈を誘導しながら搬送できるように構成している。そして、各搬送無端帯3a〜3eは、図面に示すように、後部を前記刈取装置1の上側から後方を経て、下側を通して前方下方に無端状に延長し、先端部を前方下方に下げて設け、ひまわりの花托部を上に載せて搬送できる構成としている。
【0022】
そして、上記誘導搬送装置3は、図1に示すように、その左右中心に位置する搬送無端帯3aが、車台9に装備した前記左右一対のクローラ8,8の中心部位から前方に延長した仮想中心線(P−P)上に配置して構成している。そして、第2刈取装置13は、図1に示すように、中心位置の上記搬送無端帯3aと同様に、前記仮想中心線(P−P)上に配置して構成している。
【0023】
このように、誘導搬送装置3の中央位置にある搬送無端帯3aと、茎稈の株元を刈る第2刈取装置13とは、図1に示し、上記説明の通り、左右クローラ8,8の略中心線上に配置して設け、コンバインの左右バランスを確保した構成としている。
【0024】
このように構成すれば、実施例の汎用コンバインは、左右のバランスがきわめて良好となるのは勿論、刈取条数を増加するために新しい搬送無端帯を追加する場合でも、左右交互に追加して構成すれば、左右バランスを崩すことはなく、追加できる優れた特徴がある。
【0025】
そして、刈取った茎稈の排出についても、茎稈は、クローラ8,8を避けて踏み付けないように左右クローラ8,8の間と、その外側にガイド案内板を設ければ、きわめて容易に踏みつけられずに排出できる利点がある。
【0026】
このように、誘導搬送装置3は、複数条の搬送無端帯3a〜3eを前記刈取装置1の刈幅中央部分で、前記仮想中心線(P−P)を中心にして真ん中に集めて配置して構成する。そして、該誘導搬送装置3は、両外側に位置する搬送無端帯3d,3eと側部の分草杆2,2との間に、前方を見通しできる見通し空間14,14を形成し、その一方側の見通し空間14の後方の車台9上に操縦座席15を配置して構成している。
【0027】
したがって、実施例に係る汎用コンバインは、操縦座席15から前方視界が開け、見通しが良くなり、刈取直前の条合わせをはじめとして作業能率が上がり、安全走行ができる優れた特徴がある。そして、見通し空間14は、枕扱ぎ時に花托を投入する供給部として利用でき、特に、左側の見通し空間14に投入すると、すぐに掻込みオーガー5の掻込みフィンガー31に掻き込まれ、機外ロスを極端に少なくすることに成功している。
【0028】
つぎに、茎稈横送り装置33について、図8、乃至図12に示す実地例を説明する。
まず、茎稈横送り装置33は、図面に示すように、搬送螺旋軸33aを用いて刈取装置1の下方で収集テーブル30の前部下側に軸受けして装備し、第2刈取装置13よりも前方上方位置に配置して構成している。このように、茎稈横送り装置33は、図8、乃至図10に示すように、誘導搬送装置3の下側に横向きに送れるように搬送螺旋軸33aを軸架して設けているから、茎稈通路12内を後方に搬送されながら、上部の花托を刈り取られた茎稈を、横方向に送ることによって、ひまわり茎稈が滞留することが避けられ、連続した刈取作業がスムースに続けられる特徴がある。
【0029】
又、ひまわり茎稈は、後続する新しい茎稈と重なることなく横側に搬送されるから、損傷を受けることも回避され、良好な排出ができる利点もある。
そして、搬送螺旋軸33aは、図10に示す実施例の場合、中心位置の搬送無端帯3aの位置を境にして、搬送螺旋を逆向きに形成して左右とも両外側に向けて搬送可能に構成している。したがって、実施例に係る茎稈横送り装置33は、高速作業、同時多条刈り形態の汎用コンバインでも対応することが可能となり、茎稈を両サイドに分離搬送し、損傷を少なくして整然と排出できる特徴がある。
【0030】
そして、茎稈横送り装置33を構成する搬送螺旋軸33aは、図11、及び図12に示すように、伝動プーリー34と、伝動プーリー34と共に回転する偏芯カム35と、偏芯カム35に圧接したローラ36と、該ローラ36を軸架した揺動アーム37と、伝動ロット38と、一方向にのみ伝動する爪クラッチ39の順に一連の伝動構成によって、間歇駆動装置40を構成し、間歇的に駆動しながら茎稈を外側に送り出す構成としている。42は引っ張りばねであって、前記ローラ36を、常時、偏芯カム35に圧接する構成としている。
【0031】
この場合、間歇駆動装置40は、刈取位置の側方に配置しているから、収穫作業(茎稈の流れ)の障害となることがない特徴があり、更に、間歇送りにするから花托の刈取姿勢を乱すことがほとんどない特徴もある。
【0032】
なお、実施例の場合、前記伝動ロット38は、図12に示すように、揺動アーム37に、回動支点Pを起点に順次遠ざかる方向に複数の速度調節孔41,41,41に形成し、この調節孔41,41に挿し替え調節すれば、揺動振幅が変更し、搬送螺旋軸33aの回転速度を調節することができる構成としている。
【0033】
したがって、茎稈横送り装置33は、上記の如く搬送螺旋軸33aを変速可能に構成すれば、作業速度、刈取条数に合わせて調節操作して対応できる優れた特徴がある。
つぎに、第2刈取装置13について、図13、乃至図16に基づいて、上下昇降操作可能に構成した実施例を説明する。
【0034】
まず、第2刈取装置13は、既に、図1で説明したように、仮想中心線(P−P)上に配置し、車台9の左右中心位置に設けているが、実施例の場合、操縦座席15からスイッチ操作で昇降調節を可能とし、障害物に当ると、後述するガススプリング55の縮小作用により自動上昇し、更に、地面の凹凸に順応して移動する構成としている。
【0035】
図14において、第2刈取装置13は、後端部分を、車台9の前部に回動自由に枢着したリフトアーム45に、揺動リンク46を介して取り付けられた刈取支持台47に円板刈刃13(第2刈取装置13)を縦軸で軸架し、駆動モータ48によって駆動される構成としている。そして、吊上ロット49は、前記リフトアーム45の中間部位に、下側から係合するストッパー50を中間部に設け、その下端部を前記刈取支持台47に回動可能な関節状態に連結し、上部を昇降作動杆51に長孔52と接合ピン53によって吊り上げ可能に連結した構成としている。
【0036】
そして、ガススプリング55は、図14に示すように、その上部を、昇降モータ56に減速歯車機構57を介して接続している回動杆58に接続、連結し、下部を前記昇降作動杆51の後端部に連結して構成している。
【0037】
この場合、昇降作動杆51は、図面から解るように、その中間部を、リフトアーム45の基部回動位置の上側に枢着して揺動支点を設けた支持構成としている。
したがって、昇降作動杆51は、前記昇降モータ56を正転方向に駆動すると、減速歯車機構57、回動杆58、ガススプリング55を介して揺動支点を中心にして前側の吊上ロット49を上方に上げ、ストッパー50がリフトアーム45を係合して上昇する関係になっている。この場合、刈取支持台47は、吊上ロット49の長孔52と接合ピン53との余裕範囲を超えると、強制的に、昇降力を受けて作動することになる。
【0038】
そして、刈取支持台47は、図14に示すように、支持台47側の固定孔60と吊上ロット49の固定孔61とに角度固定ピン62を挿脱自由に挿し通して固定できるように設け、固定状態では吊上ロット49に対して角度が固定される構成としている。
【0039】
このように構成すると、刈取支持台47に設けられている第2刈取装置13は、固定状態では、図16(A)に示すように、地面に対して一定角度に固定されて茎稈の株元を刈り取ることが出来、刈跡を揃えることが可能となる。そして、刈取支持台47と第2刈取装置13は、図16(B)に示すように、圃場表面の凹凸が大きいときには、前記角度固定ピン62を抜いてフリーの状態にして作業をすると、地表面に追従して進み、突込みが防止できる特徴がある。
【0040】
そして、第2刈取装置13は、図15に作用図で示すように、昇降モータ56を正転(上昇側)方向に駆動すると、減速歯車機構57、回動杆58、ガススプリング55、昇降作動杆51、ストッパー50、リフトアーム45、刈取支持台47が一体的に作動して、上昇し収納位置に達することができる。そして、第2刈取装置13は、昇降モータ56を逆転方向に駆動すれば、作業位置に下降することができる。この昇降操作は、操縦座席15において、スイッチ操作で行うことができる。
【0041】
そして、第2刈取装置13の昇降機構には、説明したように、一連の機構の中間位置にガススプリング55を設けて構成しているから、作業中において、接地側から障害物による突き上げ力が伝達されて来ると、ガススプリング55が吸収することができ、他のリンク機構の破損を未然に防止できる優れた特徴がある。
【0042】
つぎに、花托押さえ板65について、図17、乃至図24に基づいて実施例を説明する。
まず、花托押さえ板65は、図17、及び図18に示すように、前後方向に幅を有する平ら板を、下側の誘導搬送装置3の横幅(搬送無端帯3a〜3eの幅、図18参照)と同等か、乃至は広い横幅に形成し、刈取前処理装置7の掻込みリール66に取り付けて構成している。この場合、花托押さえ板65は、通常、掻込み回転中に掻込みタインを、常に同一角度に保持したままで回転する掻込みリール66の機構を利用して、図17に示すように、リールの回転中、略水平状態を保持しながら回転するように掻込みリール66に取り付けて構成している。
【0043】
そして、誘導搬送装置3は、図17、及び図18に示すように、搬送終端部分の上側(刈取装置1のすぐ上側)に、上記花托押さえ板65に対応する平面搬送部67を形成した構成としている。そして、平面搬送部67は、図17に示すように、上方からリール回転にともなって回動してくる花托押さえ板65とによって花托を押圧状態に押さえるように、その花托押さえ板65と略平行状態を保持するような角度に構成している。
【0044】
このように構成すると、ひまわりの花托は、誘導搬送装置3によって誘導されるとき、茎稈が茎稈通路12内を後方に移動しながら、各搬送無端帯3a〜3eによって搬送され、上側から回転してきた花托押さえ板65によって、平面搬送部67に押し付けられる。そして、ひまわりの花托は、茎稈の上部位置(花托の首部に相当する部分)が刈取装置1に達して刈り取られる。そのとき、花托は、上側から花托押さえ板65によって誘導搬送装置3の平面搬送部67に押圧されているから、花托にごく近い部位が刈り取られ、花托側に残る茎稈が短くなる。
【0045】
以上のように、ひまわりの花托は、ほとんど茎稈が残らない短い状態で刈り取られるから、脱穀装置10に供給されたとき、脱穀負荷が軽減され、効率的に処理される利点がある。
【0046】
そして、花托押さえ板65は、図19、及び図20に示す実施例では、弾性素材を用いて形成し、押圧面に凸状部65aを配列して構成している。このように構成すると、花托押さえ板65は、掻き込み性能が向上し、ヘッドロスが大幅に減少する特徴がある。
【0047】
そして、花托押さえ板65は、図21、及び図22に示すように、押圧面が凹凸になる網面65bに形成した花托を押圧する構成にしている。このように構成すると、花托押さえ板65は、凹凸のために掻き込み性能が向上するものでありながら、軽量化を図ることが出来る特徴がある。
【0048】
そして、花托押さえ板65は、図23、及び図24に示すように、リール66の取付板69と調節腕70とからなる角度調節装置71に取り付けて、角度調節ができる構成としている。この場合、調節腕70は、回動軸72を支点に角度調節ができるように、花托押さえ板65と一体に形成し、前記取付板69に複数の調節孔73に調節ねじ74で付け替え調節ができる構成としている。
【0049】
実施例の場合、花托押さえ板65は、図23に示すように、(イ)(ロ)(ハ)の3箇所の調節が出来るように構成している。
以上のように、花托押さえ板65は、図23の(イ)(ロ)(ハ)に示すように、角度調節ができるように構成しているから、ひまわりの倒伏方向や倒伏度合いに応じて調節し、押さえる角度を変更し、花托を平面搬送部67に押さえて、花托に残る茎稈を短くして刈り取ることが出来る。
【0050】
つぎに、リールタイン75は、図25、及び図26に示すように、誘導搬送装置3の上方において、掻込みリール66に略水平状態を保持しながら回転して、前記平面搬送部67との間で、ひまわりの花托を押し付けることが出来るように構成している。
【0051】
このように構成すると、リールタイン75は、既に説明した花托押さえ板65に比較して、大幅に軽量化が図られ、掻き込み性能もはるかに向上できる特徴がある。
以上のように、この発明の実施例は、刈取りの対象とするひまわりの花托部を上側から誘導搬送装置3の平面搬送部67に押し付けながら、茎稈を刈取装置1で刈り取ることにより、茎稈を短く刈って脱穀負荷を軽減し、作業効率を向上できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】ひまわり用汎用コンバインの平面図
【図2】ひまわり用汎用コンバインの側面図
【図3】扱室の内部構造を示す側面図
【図4】(A)(B)(C)実施例を示す選別受網の斜面図
【図5】扱室の内部構造を示す側面図
【図6】扱室の横断面図
【図7】扱室に軸架した扱胴の側面図
【図8】ひまわり用汎用コンバインの平面図
【図9】誘導搬送装置と茎稈横送装置との平面図
【図10】誘導搬送装置と茎稈横送装置との作用平面図
【図11】茎稈横送り装置の伝動機構の平面図
【図12】茎稈横送り装置の伝動機構の側面図
【図13】ひまわり用汎用コンバインの側面図
【図14】第2刈取装置の昇降機構の斜面図
【図15】第2刈取装置の昇降作用を示す作用図
【図16】(A)第2刈取装置を固定状態にした作業時の作用図 (B)第2刈取装置を地面に追従させた作業時の作用図
【図17】花托押さえ板を取り付けた刈取前処理装置の側面図
【図18】花托押さえ板を取り付けた刈取前処理装置の平面図
【図19】花托押さえ板の斜面図
【図20】花托押さえ板の側断面図
【図21】花托押さえ板を示す実施例の斜面図
【図22】花托押さえ板を示す実施例の側断面図
【図23】花托押さえ板の角度調節状態を示す作用図
【図24】花托押さえ板の取付部の平面図
【図25】刈取前処理装置の実施例の平面図
【図26】刈取前処理装置の実施例の側面図。
【符号の説明】
【0053】
1 刈取装置 2,2 分草杆
3 誘導搬送装置 3a〜3e 搬送無端帯
4 横軸 5 掻込みオーガー
6 搬送コンベヤ装置 7 刈取前処理装置
8,8 クローラ 9 車台
10 脱穀装置 11 供給部
12 茎稈通路 13 第2刈取装置
14 見通し空間 15 操縦座席
P−P 仮想中心線。




 

 


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