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発明の名称 乗用田植機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−37554(P2007−37554A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2006−276691(P2006−276691)
出願日 平成18年10月10日(2006.10.10)
代理人
発明者 石田 伊佐男 / 玉井 利男 / 塩崎 孝秀 / 野村 勝 / 新山 裕之 / 清家 理伯 / 山崎 仁史 / 神谷 寿 / 草本 英之
要約 課題
苗載台の左右最外条の苗載部に苗を補給する作業は容易ではなかった。

解決手段
乗用田植機において、メインステップ(21)の左右両側には下側が見透せるステップ面を有する拡張ステップ(22a)を設け、拡張ステップ(22a)とメインステップ(21)とで構成される機体のステップ部分の左右外縁が前側より後側が左右方向幅広となる構成として、ステップ部分の後側の左右外端部を苗移植作業機(4)の苗載台(42)の左右最外条の苗載部の前方に位置させると共に、機体平面視で前記機体のステップ部分の前部の左右に予備苗載枠(50)を配置して、拡張ステップ(22a)の前端部を支持する支持フレーム(22’a)に該予備苗載枠(50)の支持フレーム(50b)の基部を固着し、前記拡張ステップ(22a)の後端部をリンクベースフレーム(31)の上端部に固着された横長の支持フレーム(22’b)で支持する構成とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
乗用走行車体(2)の後側に設けたリンクベースフレーム(31)を介して苗載台(42)を装備した苗植付作業機(4)を装着し、該乗用走行車体(2)の前輪(6)と後輪(7)の上側に座席(20)を設け、該座席(20)の前側に前輪(6)を操向するためのハンドル(18)を設け、前輪(6)の上端より高く後輪(7)の上端より低く且つ前記ハンドル(18)の左右両側位置から前記座席(20)の側部位置まで至る平面状のステップ面(21a,21b)を備えるメインステップ(21)を設けた乗用田植機において、メインステップ(21)の左右両側には下側が見透せるステップ面を有する拡張ステップ(22a,24)を設け、拡張ステップ(22a,24)とメインステップ(21)とで構成される機体のステップ部分の左右外縁が前側より後側が左右方向幅広となる構成として、ステップ部分の後側の左右外端部を苗移植作業機(4)の苗載台(42)の左右最外条の苗載部(42−1,42−8)の前方に位置させると共に、機体平面視で前記機体のステップ部分の前部の左右に予備苗載枠(50)を配置して、拡張ステップ(22a)の前端部を支持する支持フレーム(22’a)に該予備苗載枠(50)の支持フレーム(50b)の基部を固着し、前記拡張ステップ(22a,24)の後端部をリンクベースフレーム(31)の上端部に固着された横長の支持フレーム(22’b)で支持する構成とした乗用田植機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用型の田植機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、乗用走行車体の後側に苗移植作業機を装着した乗用田植機であって、前記乗用走行車体には左右一対の前輪と左右一対の後輪を備え、該前輪と後輪の上側にメインステップを設け、該メインステップの左右両側に拡張ステップを設けた乗用田植機において、前記メインステップの後側のステップ面をそれより前側のステップ面に対して高くなるように設けるとともに、前記拡張ステップの後側のステップ面もそれより前側の拡張ステップのステップ面に対して高くなるように設けたものがあった。
【特許文献1】実開平04−69288号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
乗用走行車体の後側の苗載台に苗を補給する場合、メインステップの前側のステップ面上に立つ作業者は、一段高くなった後側のステップ面上に片足を載せることにより、安定した姿勢をとることができ、楽な姿勢で苗補給動作をとることができる。しかし、苗載台の左右最外条の苗載部に苗を補給する作業は容易ではなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の発明は、乗用走行車体(2)の後側に設けたリンクベースフレーム(31)を介して苗載台(42)を装備した苗植付作業機(4)を装着し、該乗用走行車体(2)の前輪(6)と後輪(7)の上側に座席(20)を設け、該座席(20)の前側に前輪(6)を操向するためのハンドル(18)を設け、前輪(6)の上端より高く後輪(7)の上端より低く且つ前記ハンドル(18)の左右両側位置から前記座席(20)の側部位置まで至る平面状のステップ面(21a,21b)を備えるメインステップ(21)を設けた乗用田植機において、メインステップ(21)の左右両側には下側が見透せるステップ面を有する拡張ステップ(22a,24)を設け、拡張ステップ(22a,24)とメインステップ(21)とで構成される機体のステップ部分の左右外縁が前側より後側が左右方向幅広となる構成として、ステップ部分の後側の左右外端部を苗移植作業機(4)の苗載台(42)の左右最外条の苗載部(42−1,42−8)の前方に位置させると共に、機体平面視で前記機体のステップ部分の前部の左右に予備苗載枠(50)を配置して、拡張ステップ(22a)の前端部を支持する支持フレーム(22’a)に該予備苗載枠(50)の支持フレーム(50b)の基部を固着し、前記拡張ステップ(22a,24)の後端部をリンクベースフレーム(31)の上端部に固着された横長の支持フレーム(22’b)で支持する構成とした乗用田植機とした。
【発明の効果】
【0005】
本発明の乗用田植機によると、ハンドル18の左右両側位置から前記座席20の側部位置まで至るメインステップ21の平面状のステップ面21a,21bは後輪7の上端より低く構成され、作業者はこの低く構成されたステップ上を安全に且つ容易に移動できて作業性が良い。
【0006】
一方、走行車体2の後側の苗載台42に苗を補給する場合、メインステップ21の左右両側には下側が見透せるステップ面を有する拡張ステップ22a,24を設け、拡張ステップ22a,24とメインステップ21とで構成される機体のステップ部分の左右外縁が前側より後側が左右方向幅広となる構成として、ステップ部分の後側の左右外端部を苗移植作業機4の苗載台42の左右最外条の苗載部42−1,42−8の前方に位置させる構成としたので、作業者が安定した姿勢で苗載台42の左右最外条の苗載部42−1,42−8に近づくことができるため、苗載台42の直前位置となる前記機体のステップ部分の左右方向幅広となる後部から苗載台42の左右最外条の苗載部42−1,42−8へも容易に苗補給することができる。また、メインステップ21の左右両側に設けた拡張ステップ22a・24には下側が見透せるステップ面を設けたので、車体のステップ面が拡張されても、その拡張された分車体下部が見えにくくなってしまうのを防止できる。
【0007】
更には、機体平面視で前記機体のステップ部分の前部の左右に予備苗載枠50を配置して、拡張ステップ22aの前端部を支持する支持フレーム22’aに該予備苗載枠50の支持フレーム50bの基部を固着した構成としたので、左右の予備苗載枠50を左右方向中央寄りに配置できて機体全体をコンパクトに構成でき、また、予備苗載枠50から苗載台42へ容易に苗補給作業することができる。しかも、拡張ステップ22a,24の後端部はリンクベースフレーム31の上端部に固着された横長の支持フレーム22’bで支持されるので、機体外側部に配置された拡張ステップ22a,24を強固に支持でき、苗補給作業の安全性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明の一実施例を図面に基づき説明する。乗用田植機1は、走行車体2の後側に昇降作動する昇降リンク装置3を介して苗植付作業機4が装着されて構成されている。5は側条施肥装置で、肥料を収容する横長で一体のホッパー部5aとその下側に苗植付条数と同数個横一列で一体的に設けられる肥料繰り出し部5b…が座席20の後側で苗載台42の前側、且つリヤステップ部21c上に配置され、各肥料繰り出し部5b…と各条植付個所近傍に設けられた施肥部がホース5c…で連結され、そのホース5c…内を流れる圧風により肥料繰り出し部5b…で繰り出された肥料が施肥部に搬送されて側条施肥されるように構成されている。尚、施肥機5の左右幅は、主に左右に横長のホッパー5aにより決定づけられる。また、施肥機5の左右両端位置は、苗植付作業機4の左右両端条の植付装置41・41の左右外端位置より内側になるように設けられている。
【0009】
走行車体2は、左右一対の操舵用の駆動回転する前輪6・6と左右一対の駆動回転する後輪7・7を備えている。また、前側にミッション8が配され、そのミッション8の左右側部から前輪アクスルフレーム9・9が固着され、そのフレーム9・9の両端部に前輪ファイナルケース10・10が連結されて、そのケース10・10下側から外側に突出する前輪車軸に前輪6・6が取り付けられている。ミッション8内の動力が、前輪アクスルフレーム9・9、前輪ファイナルケース10・10内の伝動機構により伝達され、前輪6・6が駆動回転する。また、ミッション8の後側部にフレーム11・11の前端部が固着している。フレーム11・11の後端部は横フレーム12に固着し、その横フレーム12の中央部の軸受部に後輪フレーム13の左右中央部に前後水平に軸心を向けて固着した後輪ローリング軸13aが嵌合している。後輪フレーム13の左右に端部に後輪ギヤケース14・14が固着し、その後輪ギヤケース14・14の外側部から横に突出する後輪車軸に後輪7・7が取り付けられている。よって、ミッション8とフレーム11・11、横フレーム12で構成される車体フレームに対し、後輪7・7が取り付けられている後輪フレーム13が後輪ローリング軸13a回りにローリングできるようになっている。ミッション8内の動力がその後側部から左右の後輪ギヤケース14・14に後輪伝動軸14a・14aで伝動され、後輪7・7が駆動回転される。また、ミッション8への動力入力は、フレーム11・11上に支持したエンジンEから第1ベルト伝動装置15(15a:エンジン側プーリー、15a’:エンジン出力軸、15b:油圧ポンプ側プーリー、15b’:油圧ポンプ駆動軸、15c:伝動ベルト)でミッション8上に固設した油圧ポンプPに一旦伝動され、そこからミッション8の入力軸に無段変速式の第2ベルト伝動装置16(16a:油圧ポンプ側割プーリー、16b:ミッション側割プーリー、16b’:ミッション入力軸、16c:伝動ベルト。両割プーリー16a・16bは副変速レバーにて背反的にプーリー幅が調節されるようになっている。)で高低速無段階で変速可能に伝動される。尚、エンジンEに取り付けられたオルタネータGにはエンジンEの第2出力軸から第3ベルト伝動装置17により伝動されている。
【0010】
ところで、後輪7・7の外側へは、作業走行する水田の状態の泥土層が深いときに車体の推進力アップと沈下防止のための補助車輪7’・7’を装着することができるようになっている。また、左右拡張ステップ22a・22aの後端部下側にスクレーパ70・70を補助車輪7’・7’と後輪7・7の間に入り込んだ状態で取付けられる。このスクレーパ70・70により、補助車輪7’・7’と後輪7・7の間に詰まる泥土が外に掻き出され、車輪の泥持ち回りによる車輪駆動馬力ロスを防止する。
【0011】
また、走行車体2には、その前部に前輪6・6を操向するハンドル18が設けられ、エンジンEの上側はエンジンカバー19で覆われ、そのカバー19上に座席20が取り付けられている。エンジンカバー19は、カバー下端前側部が左右方向の軸まわりに回動可能に支持され、且つ着脱自在に装着されている。エンジンE及びその周辺部材のメンテナンスを行うときは、エンジンカバー19をそのカバー下端前側部の支軸まわりに回動させて、エンジンEの上方を開放状態にすることができる。
【0012】
更に、メインステップ21が、座席20より低位で前輪6・6の上端より上位且つ近傍に水平状に設けられている。このステップ21は、座席20及びハンドル18の左右両側の左右ステップ部21a・21aと、座席20の前側で左右ステップ部を連繋する中央ステップ部21bとで構成される。また、座席20の後側で後輪7・7の上端より上位近傍にリヤステップ部21cが左右ステップ部の後端部を連繋するように左右にわたって水平状に設けられている。SL・SLは左右ステップ部21a・21aの後端部とリヤステップ部21cとの分割ラインで、左右ステップ部21a・21aの後側からリヤステップ部21cへ後上がりに傾斜している傾斜面部に設けられている。また、各ステップ部21a・21a・21b・21cはそれぞれのステップ面が連続するように装着される。そして、左右ステップ部21a・21aとリヤステップ部21c上には合成ゴム製のステップマットが敷設される。尚、各ステップ部21a・21a・21b・21cはそれぞれ合成樹脂により一体成形されている。また、各ステップ部21a・21a・21b・21cの取外し順序は(図6)、まず、中央ステップ部21bを取り外した後、次に左右ステップ部21a・21a、そして、リヤステップ部21cの順に取外しするように構成されている。エンジンカバー部19は、各ステップ部の着脱とは独立して回動、着脱自在である。
【0013】
中央ステップ部21bは、他のステップ部を取り外すことなく着脱可能に取り付けられている。中央ステップ部21bの下側位置には、ミッションケース8や油圧ポンプPが配置され、更にそれに接続される各種操作用連繋具や動力伝達装置15、16が集中的に配置されている。よって、中央ステップ部21bを取外すだけで、その下側に集中配置されている各部の調節・補修などの各種メンテナンスが一度にできるようになっている。また、中央ステップ部21bは小さく分割されているので、その取外し作業や取扱いが容易で、特に、水田内でメンテナンスを行なう必要が生じた場合に、取り外した中央ステップ部21bを置くスペースに困ることはない(図4)。また、左右ステップ部21a・21aは、メンテナンス時に着脱する中央ステップ部21bとは別体で、それぞれ機体前端部から後側にわたって一体に構成している。この左右ステップ部21a・21a上を作業者が頻繁に移動する(機体上へ乗り降りするときや苗植付作業機4へ苗を補給するとき等)が、左右ステップ部が一体成型されてがたつきや段差を生じにくくなっているので安全である。
【0014】
リヤステップ部21cは、そのステップ面が左右ステップ部21a・21aのステップ面より高い位置に設けられ、且つ左右にわたって横長に水平状に設けられているので、苗載台42へ苗を補給するとき、作業者はリヤステップ部21c上の左右任意の場所に片足を載せることができ安定した姿勢で苗補給動作をとることができ安全である。
【0015】
上記メインステップ21の外周には、拡張ステップ22a・22a・22bが設けられている。左右ステップ部21a・21aの左右両外側に左右拡張ステップ22a・22aが、リヤステップ部21cの後側にリヤ拡張ステップ22bが機体に固定して設けられている。この拡張ステップ22a・22a・22bは、そのステップ面から下側が見透せるように金網でステップ面が構成されている。よって、車体のステップ面が拡張されても、その拡張された分車体下部が見えにくくなってしまうのを防止できる。また、リヤ拡張ステップ22bは必要に応じて着脱できる構成となっている。23・23は乗車ステップで、機体左右側からステップ上に乗り降りするときに使用される。尚、機体前側からも直接ステップ上に乗り降りも可能である。
【0016】
左右拡張ステップ22a・22aは、その前端を前輪車軸の上方まで延設し、後端を後輪車軸の上方まで(リヤ拡張ステップ22bの後端位置まで)延設している。その左右拡張ステップの前端部は前輪ファイナルケース10・10の上端部に基部を固着した支持フレーム22’a・22’aに連結されて支持され、後端部はリンクベースフレーム31上端部に固着された横長の支持フレーム22’bに支持されている。また、中間部は機体のフレーム11・11に基部を固着したステップ支持部材22’c…に支持されている。更に、左右拡張ステップ22a・22aは、前端から後端に向かって、前側の水平部S1から後下がりの傾斜部S2、そして前記水平部S1より低い中央の水平部S3、更に後上がりの傾斜部S4、そして前記水平部S1・S3より高い後側の水平部S5と、順に連続的に設けられている。この左右拡張ステップ22a・22aの前端から後端までのステップ面形状は、左右ステップ部21a・21aの下端(左右ステップ部の各左右外端部は下方へ折り曲がっていて、その折り曲がり部の下端)に沿った形状で、且つ、左右ステップ部の下端より若干低くなるように設けられている。よって、左右ステップ部21a・21aを一旦左右外方にスライドさせてから上方に引き上げて取り外すときに、左右ステップ部に平面視で近接させて設けた左右拡張ステップ22a・22aに干渉することなく左右ステップ部21a・21aを左右外方にスライドさせられる(図5)。
【0017】
また、左右拡張ステップ22a・22aの中央の水平部S3のステップ面は、左右ステップ部21a・21aのステップ面より低く位置させている。これにより、作業者が機体の左右側からメインステップ21上に乗り降りするときに、低い位置にある中央の水平部S3上に一旦足を載せて乗り降りする動作をとることができ、安定した乗降が可能となる。尚、中央の水平部S3の左右外端部下側には乗車ステップ23・23が固着されていて、更に乗車をしやすく設けられている。
【0018】
左右拡張ステップ22a・22aの後上がりの傾斜部S4は、その傾斜部S4と中央の水平部S3の境界位置C2が、左右ステップ部21a・21aの水平ステップ面と傾斜面部の境界位置C1より後側に位置しているので、左右ステップ部21a・21a上に立って苗載台42の左右両端条側へ苗を補給するとき、作業者はより後側に踏み込めるので苗補給が安定した姿勢で行える。尚、傾斜部S4に更にもう一段或は複数段、水平部S6を設けると、作業者はより後側に踏み込んで苗補給が行える(図10)。
【0019】
また、左右拡張ステップ22a・22aの後側の水平部S5のステップ面は、リヤステップ部21cのステップ面より若干高く位置させている。これにより、苗載台42へ苗を補給するとき、左右ステップ部21a・21aのステップ面上に立つ作業者は、安定した姿勢で苗補給動作をとるために、後側のリヤステップ部21cのステップ面上に片足を載せるが、このとき足を外側に滑らしても、リヤステップ部21cの左右外側に設けた左右拡張ステップ22a・22aの後側の水平部S5が高くなっているので、その段差部で滑らせた足が受止られる。よって、左右拡張ステップ22a・22aの後側の水平部S5・S5のステップ面をメインステップ21の後側のリヤステップ部21cのステップ面に対して高くするという簡単な構成で、苗補給時における足の踏み落しの危険も防止でき、安全性を高めることができる。
【0020】
尚、水平部S5の後端位置は、リヤステップ部22cの後端位置より後側まで延びている。これにより、苗載台42の左右両端条42−1・42−8に苗補給するときに、作業者はより後方に足を踏み出すことができるので作業性がよい。また、このことは、リヤ拡張ステップ22bを取外しても顕在である。尚、水平部S5の左右外端部には、折りたたみ拡張ステップ24・24が前後方向の回動軸を備えた蝶番で連結されて車体内側に折りたたみ可能に設けられている。この折りたたみ拡張ステップ24・24は、拡張時は苗載台42の左右両端条の苗載部42−1、42−8の前方に位置し、且つそのステップ面が前記水平部S5と同一レベルの状態となる。また、リヤステップ部21c上に施肥機5を装着した場合にあって、拡張された折りたたみ拡張ステップ24・24は施肥機5の左右両端位置より更に外方に位置しているので足載せ可能なステップとなる。折りたたみ拡張ステップ24・24の折りたたみ時は、左右拡張ステップ22a・22aの後側の水平部S5上に折りたたまれて左右の幅が狭くできるようになっている。また、折りたたみ拡張ステップ24・24の外側部にはガード体25・25が固着して設けられている。このガード体25・25は苗補給などの時に折りたたみ拡張ステップ24・24上に足を載せるときに外側へ足を滑らせてしまったときの滑り止めとなる。尚、折りたたみ拡張ステップ24・24を取付けないときは、ガード体25・25は左右拡張ステップ22a・22aの後側の水平部S5の外端側に取り付ける。この場合、そのガード体25・25は、後側水平部S5を座部として補助者(機体操縦者とは別の者)が前向きに左右拡張ステップ22a・22a上に座るときの手摺りともなる。また、折りたたみ拡張ステップ24・24を取付けない場合にあっては、施肥機5の左右両端位置が、左右拡張ステップ22a・22aの左右外端位置から足載せ可能なスペースをあけて内側に位置するように構成した施肥機5を装着する。
【0021】
また、左右拡張ステップ22a・22aの左右外端位置は、植付作業機4の左右最外端条の移植装置41・41の外端位置より外側に出ないよう若干内側或は同一位置に位置するように設けられている。ところで、植付作業機4の苗載台42は左右最外端条の苗載部42−1・42−8と左右両端部の支持レール43’・43’が取外し或は折りたたみ可能に設けられているので、それらの折りたたみ後の植付作業機4の最大左右幅は左右最外端条の移植装置41・41で決まる左右幅となる。よって、機体全体における左右幅を大きくすることなく、且つ左右拡張ステップ22a・22aを最大限に左右幅広く設けることができる。
【0022】
また、左右拡張ステップ22a・22aの前端位置は前輪車軸上に位置するように設けられている。即ち、前輪車軸より前側においては左右拡張ステップ22a・22aが設けられていないので、機体前部の左右幅はメインステップ21の左右幅まで狭まった形態に構成されている。よって、メインステップ21の中央ステップ部21bを取外して各種メンテナンスを行うときに、地面に立つ作業者は機体前部の左右両側から体を機体中央へ乗りだすことが容易にできる。以上のように、機体中央部におけるメンテナンス作業をしにくくすることなく、且つ左右拡張ステップ22a・22aを最大限に広く設けることができる。
【0023】
ところで、左右拡張ステップ22a・22aの前端部を支持する支持フレーム22’a・22’aには左右の予備苗載枠50・50の支持フレーム50b・50bの基部が固着していて、そのフレーム50bの上端部において、上下方向の回動軸50e’まわりに予備苗台50a…が回動できるようになっている。その予備苗台50a…は、通常作業時は、機体重量の前後バランスの点から左右拡張ステップ22a・22aの前端から前側上方に位置させる。しかし、前述のように左右拡張ステップ22a・22a前端の前側の空間に作業者が入って機体中央部のメンテナンスを行うときは、その位置にある予備苗台50a…が邪魔になる。よって、このときは、予備苗台50a…を後側に回動させるとよい。尚、予備苗載せ枠50・50の最外端位置も左右拡張ステップ22a・22aの左右外端位置に合わせておくと、機体の全体の左右幅を大きくすることなく、予備苗載せ枠50・50とポストカバー27の間の左右拡張ステップ22a・22a上の通路(機体前方から乗り降りするときの通路)を広く確保することができる。
【0024】
ところで、前記予備苗載枠50・50を設けずに、苗箱から取りだして苗の長手方向に丸めた苗TN…を複数枚収容するための予備苗収容箱60・60を、左右拡張ステップ22a・22aの前端部を支持する支持フレーム22’a・22’aと、機体前端部左右に突出させているオプション連結フレーム26・26に連結したオプションフレーム26a・26aとの間に掛け渡しておくこともできる。また、左右拡張ステップ22a・22aの左右幅を苗の短手方向の幅Wと同程度の幅にしておくと、後下がりの傾斜部S2と後上がりの傾斜部S4とで前後に囲まれた中央の水平部S3上にも前記の丸めた苗TN…を複数枚置くことができる。更に、リヤステップ部においても、リヤ拡張ステップ22bと合わせて、そこの水平面の前後方向の幅を苗の短手方向の幅Wと同程度にしておくと、そこにも前記の丸めた苗TN…を横並びに複数枚置くことができる。
【0025】
次に、ハンドル周辺の構成を以下に説明する。ハンドル18の下側はポストカバー27で覆われ、そのポストカバー27の上部には各種作動状態を表示する表示パネル部が設けられている。また、その表示パネル部およびその周辺には、左側に主変速レバーと後輪デフロックレバー、右側に副変速レバー、アクセルレバーが配設されている。操縦者は、座席20に座ってハンドル18を操作しながら、前記各レバーを容易に持ち換えてそのレバー操作を目で確認しながら操作することができる。尚、ポストカバー27の下側後側には操縦者が足で踏み込んで操作するペダルが設けられ、左側にはクラッチペダル、右側には後輪クラッチ・ブレーキペダルが設けられている。
【0026】
昇降リンク装置3は、フレーム11・11の後側に固着されたリンクベース31に回動自在に取り付けられた上リンク32および下リンク33・33を備え、これら上下リンクの後端部に縦リンク34が連結されている。そして、縦リンク34の下端部から後方に突出する軸受部に苗植付作業機4の伝動ケース40に固着の連結軸40aが回動自在に連結して、苗植付作業機4が進行方向に対して左右に回動自在に装着される。フレーム11・11に固着の支持部材に油圧シリンダ35の基部側を枢支し、ピストンロッド側を上リンク32の基部に一体で下向きに延びるスイングアーム32aの先端部にスプリングを介して連結している。油圧シリンダ35を伸縮作動させると昇降リンク装置3が昇降作動し、苗植付作業機4が昇降するようになっている。この油圧シリンダ35は油圧バルブ36によって切り換え作動する。
【0027】
苗植付作業機4は、8条植えの構成になっている。まず、伝動ケース40は、昇降リンク装置3に左右ローリング自在に連結し、また、走行車体2のミッションケース8から第1植付伝動軸8a、中間ギヤケース8b、第1植付伝動軸8cを介して伝動される。この伝動ケース40の左右側部に後方に延びる植付伝動フレーム40a・40aの前部が連結し、更にその植付伝動フレーム40a・40aの前部の左右外側部に連結パイプ40b・40bを介して左右に植付伝動フレーム40c・40cの前部が連結している。4つの植付伝動フレーム40a・40a・40c・40cは所定の間隔で前後方向に並設され、その各伝動フレームの後端両側部から植付駆動軸41a’…が突出して、その回転軸41a’…に植付装置41…の回転ケース41a…が駆動回転するよう装着される(図8)。尚、図中、PL1〜PL8は、各植付装置41…による植付条ラインを示す。
【0028】
植付装置41は、前記植付駆動軸41a’に連結される回転ケース41aと、その回転ケース41aの両端側部に装着される2つの植付具41b・41bとからなる。植付具41b・41bは、回転ケース41a内の伝動機構により回転ケース41aの回転と逆方向に回転して植付具41b・41bに固定されたフォーク状の苗分離具の先端が上下に変形楕円状の閉軌跡を描くように作動する。これにより、苗載台42が左右に往復動して苗載面42a…上の苗を支持レール43の苗分割口43c…に順次供給しつつ、植付具41b…の苗分離具が前記苗取出口に供給された苗を分離して保持し、圃場に達したとき植付具41b…にそれぞれ装備された苗押出し機構により苗分離具が保持した苗を押し出して圃場に植え付ける。
【0029】
苗載台42は、前側が上位となるよう傾斜して設けられ、また、苗載面42a…の裏側で左右動自在に支持されている。即ち、苗載面42a…の裏側下端側に固着の係合摺接部材42b…が、植付伝動フレーム40a・40a・40c・40cに支持された左右に長い支持レール43に左右摺動自在に係合し、苗載面42a…の裏側上部側に固着されたコ字状の支持枠44の凹部内に、伝動ケース40に固着の連結パイプ40b・40bに基部が固着された苗載台支持フレーム40d・40dの上端に設けられたローラー40e・40eが左右転動自在に係合して、苗載台42が左右動自在に支持されている。そして、この苗載台42に、伝動ケース40内の左右往復移動機構によって左右往復動する横移動棒40eの両端が連結部材40e’・40e’を介して連結し、左右往復動するようになっている。
【0030】
ところで、前記苗載台42は、各条苗載面42a…の境界を仕切壁42d…により仕切られて各条ごとに苗載部42−1・42−2・42−3・42−4・42−5・42−6・42−7・42−8が区分されている。また、この苗載台42は、内側の6条分の苗載せ部42−2〜7は一体的に設けられ、左右両端条の苗載部42−1、42−8は内側の6条分の苗載せ部42−2〜7から着脱できる構成になっている。
【0031】
また、苗載台42の各条苗載面42a…下位側にはベルト式の苗縦送り装置45…が設けられていて、苗載台42が左右方向に移動して植付装置41…が苗分割口43c…から苗の下端部一列分を分割し移植し終えると、次に分割し移植される下端部一列分が苗分割口43c…上に位置するよう苗を移送する。植付作業機4の下部にはセンターフロート48と左右のサイドフロート49・49が設けられている。各フロートが圃場の泥面に接地した状態では、機体重量の一部がこの接地部で受けられる。また、各フロートを接地させた状態で機体を進行させると、フロートは泥面を整地しつつ滑走する。センターフロート48は中央2条の植付位置を整地する形状に設けられ、左右のサイドフロート49・49は、左右3条づつの植付位置を整地する形状に設けられている。また、左右サイドフロート49・49の前後に長い整地部49a・49a・49b・49bの内側部49a・49aは、後輪7・7の後側に配されているので、後輪7・7の車輪跡はこの前後に長い内側整地部49a・49aで確実に整地される。また、左右サイドフロート49・49の前後に長い整地部49a・49a・49b・49bの外側部49b・49bは、後輪7・7の外側に付加的に取り付ける補助車輪7’・7’の後側に配されているので、補助車輪7’・7’の車輪跡はこの前後に長い外側整地部49b・49bで確実に整地される。尚、センターフロート48は圃場面の凹凸を検出するセンサでもあり、このセンサーフロート48の上下動に応じて油圧バルブ28が作動するようになっている。すなわち、センターフロート48が上動すると油圧シリンダ35を伸ばす方向に油圧バルブ36が作動され、逆にセンターフロート48が下動すると油圧シリンダ35を縮める方向に油圧バルブ36が作動されるものである。
【0032】
50・50は予備苗載台で、植付作業機4に補給する苗を載せておくもので、複数段の苗枠50a…が支持フレーム50b・50bに上下軸回りに回動可能に設けられている。具体的には、苗枠50a…を下側から支える苗枠支持部材50a’…が固着して苗枠50a…を上下に所定の間隔で水平状に支持する苗枠フレーム50d…の下端側に固着の回動フレーム50eの一端側に回動軸50e’がその軸心を下方に向けて固着されている。その回動軸50e’が支持フレーム50b上部に設けられた軸受部に回動自在に嵌合している。また、支持フレーム50bの基部側に、メインステップ21のステップ面より若干上位になるようにペダル50fが上下に回動可能に取り付けられている。このペダル50fには回動ロック用ロッド50gが枢着され、そのロッド50gの上部側が回動フレーム50eに固着の支持プレート50cに設けられたロッド孔に摺動自在に嵌合して枢支されている。支持プレート50cとロッド50g先端側に固着のワッシャー50g’の間にスプリング50hが取り付けられロッド50gが上動する方向に付勢している。一方、回動フレーム50eには、回動軸50e’の軸心と同一中心となるように円盤状の回動ロックプレート50iが固着されている。この回動ロックプレート50iには所定の位置にロック孔が複数個所設けられて、そのロック孔にロッド50gの先端部が係合すれば、回動フレーム50eの回動がロックされる。別の位置に苗枠50a…を回動してロックするときは、前記ペダル50gを操縦者が足で踏み込めば、ロッド50gが下動しロック孔とロッド50gの先端部の係合が外れるので、回動フレーム50eの回動ロックが解除できる。尚、回動ロック位置は、少なくとも、苗枠の位置が、平面視で、ハンドル18の左右側方位置と、その位置から後側に回動して、座席20近傍で左右ステップ部21a・21aの上方位置となるように設けられている。植付走行中では機体前後バランスとステップ上の居住性から苗枠位置をハンドル18の左右側方位置とし、機体を収納する際は機体幅を狭くするため苗枠位置を座席20近傍で左右ステップ部21a・21aの上方位置とする。50jは苗取り板収納枠で、苗箱から苗をすくい取る苗取り板Pを収納する枠である(図9)。
【0033】
51・51は条合わせマーカーで、機体前部の左右両側に設けられて、このマーカーを隣接条の既植付苗の上方に位置させることで、植付中の苗と隣接既植付苗との条間を所定の間隔に設定するものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】乗用田植機の平面図である。
【図3】乗用田植機の左右幅を狭くした状態を示す平面図である。
【図4】メインステップの中央ステップ部を取外した状態の乗用走行車体を示す平面図である。
【図5】メインステップの左右ステップ部の取外し構成を示し、(a)は乗用走行車体の斜視図、(b)は要部の横断面図である。
【図6】メインステップの取外し構成を示す平面図である。
【図7】乗用走行車体の伝動構成を示す平面図である。
【図8】苗植付作業機の伝動フレームの構成を示す平面図である。
【図9】回動式の予備苗枠の構成を示す正面図である。
【図10】左右拡張ステップの別実施例を示す側面図である。
【図11】丸めた苗を苗収容箱に収容するのを示す斜視図である。
【図12】丸めた苗を拡張ステップ上等にのせた状態を示す側面図である。
【図13】スクレーパを示し、(a)は側面図、(b)はV矢視図である。
【符号の説明】
【0035】
1:乗用田植機、2:走行車体、4:苗植付作業機、6:前輪、7:後輪、18:ハンドル、20:座席、21:メインステップ、21a:ステップ面、21b:ステップ面、22a:左右拡張ステップ、22’a:支持フレーム、22’b:支持フレーム、24:拡張ステップ、25:ガード体、31:リンクベースフレーム、42:苗載台、42−1,42−8:左右最外条の苗載部、50:予備苗載枠、50b:支持フレーム




 

 


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