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発明の名称 モーア
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−20517(P2007−20517A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−210342(P2005−210342)
出願日 平成17年7月20日(2005.7.20)
代理人 【識別番号】100096541
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 孝義
発明者 榎本 和加雄 / 辻 英和
要約 課題
二枚の刈刃の位相タイミングがずれることなく、低コストな二枚刃の駆動機構を備えた乗用芝刈機用のモーアを提供すること。

解決手段
2枚の刈刃5,5が互いに逆向きに回転するそれぞれの刈刃5,5の刈刃駆動軸35a,37aのうちの一つの刈刃駆動軸35aは、該駆動軸35aと一体回転するプーリ35により駆動され、該プーリ35はベルト34を介して車両駆動系から動力伝達されるプーリ33により駆動され、他の一つの刈刃駆動軸37aは、刈刃駆動軸35aにより駆動されるベベルギア35a1,35a2から動力伝達される伝動軸36を介して駆動するベベルギア37a1,37a2により駆動されるモーアである。
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の進行方向に向かって左右に2枚の刈刃(5,5)と、前記2枚の刈刃(5,5)が互いに逆向きに回転するそれぞれの刈刃(5,5)の駆動軸(35a,37a)を備えた芝草刈取用のモーア(6)において、
前記2つの刈刃(5,5)の駆動軸(35a,37a)のうちの一方の刈刃駆動軸(35a)は、該駆動軸(35a)と一体回転するプーリ(35)により駆動され、該プーリ(35)はベルト(34)を介して車両駆動系から動力伝達されるプーリ(33)により駆動され、
前記2つの刈刃(5,5)の駆動軸(35a,37a)のうちの他方の刈刃駆動軸(37a)は、前記一方の刈刃駆動軸(35a)により駆動されるギア機構(35a1,35a2)から動力伝達される伝動軸(36)を介して駆動するギア機構(37a1,37a2)により駆動されることを特徴とするモーア。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用芝刈機などの車体に対し昇降自在に備えた芝刈機(モーア)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来モーアを車体前部に装着した、いわゆるフロントモーア型乗用芝刈機が特開平2003−289709号公報などに開示されている。この乗用芝刈機は、モーアで刈り取った芝草を車体下方に配したシュータを介して車体後部のコレクターバックにブロアにより送風搬送して集草する構成を備えている。
【特許文献1】特開2003−289709号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記特許文献1記載の乗用芝刈機は、車体前方に装着されるフロントモーアで刈り取った芝草を車体後部のコレクタバックに集草するものであるが、二枚刃をベルト式の伝動機構で駆動する構成であるため、モーアの構造が複雑となり、長期間の使用でベルトが摩耗して刃飛びが生じて、二枚の刈刃の位相タイミングがずれるだけでなくコスト高になる欠点があった。
【0004】
そこで、本発明の課題は、長期間使用しても二枚の刈刃の位相タイミングがずれることなく、低コストの二枚刃の駆動機構を備えた乗用芝刈機用のモーアを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
すなわち、車両の進行方向に向かって左右に2枚の刈刃(5,5)と、前記2枚の刈刃(5,5)が互いに逆向きに回転するそれぞれの刈刃(5,5)の駆動軸(35a,37a)を備えた芝草刈取用のモーア(6)において、前記2つの刈刃(5,5)の駆動軸(35a,37a)のうちの一方の刈刃駆動軸(35a)は、該駆動軸(35a)と一体回転するプーリ(35)により駆動され、該プーリ(35)はベルト(34)を介して車両駆動系から動力伝達されるプーリ(33)により駆動され、前記2つの刈刃(5,5)の駆動軸(35a,37a)のうちの他方の刈刃駆動軸(37a)は、前記一方の刈刃駆動軸(35a)により駆動されるギア機構(35a1,35a2)から動力伝達される伝動軸(36)を介して駆動するギア機構(37a1,37a2)により駆動されることを特徴とするモーアである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、刈刃(5,5)の駆動機構として、プーリ・ベルト式の伝動機構を最小限に抑えてギア式伝動機構を用いることで2枚の刈刃(5,5)が互いに逆向きに回転させるため、2枚の刈刃(5,5)の位相タイミングが長期間の使用後にもずれるおそれがないので、刈刃(5,5)の損傷が少なく、またベルト駆動式のものに比べて低コストでモーアを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
本実施例の乗用型芝刈機1の側面図を図1に、乗用型芝刈機1のモーア部分の動力伝動構成の平面図を図2に示す。
【0008】
乗用芝刈機は、車体フレーム2の前部と後部にそれぞれ前輪3,3と後輪4,4を備え、車体フレーム2の前部の下方には芝草刈り取り用の刈刃5,5を備えたモーア6が設けられ、車体フレーム2の前部上方のフロア7にはステアリングコラム8を立設し、該コラム8の上部にはハンドル10が設けられている。またハンドル10の後方には操縦席11を設け、該操縦席11の前方にはエンジン12を搭載しており、操縦席11の後方には集草用のコレクタバック14が設けられている。
なお、本明細書において乗用型芝刈機1の前進方向を向いて左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後ろということにする。
【0009】
エンジン12後部の出力軸12aはユニバーサルジョイントを介して主変速装置となるHST13に連結され、該HST13はミッションケース15内の副変速装置の入力軸(図示せず)に連結される。そしてエンジン12の回転動力はHST13で変速され、該変速された走行動力がミッションケース15とポータルタイプのチェーンケース30内の動力伝達機構を介して後輪4,4へ伝達される。
【0010】
さらに、エンジン前部にも出力軸12bが突出しており、前記出力軸12bからの動力により車体前部下方のPTO軸16が駆動される。また、車体下方のモーア6とコレクタバック14間には芝草搬送用のダクト26が設けられている。モーア6により刈り取られた芝草は前記ダクト26を経由して後方のコレクタバック14に空気搬送により放出される。コレクタバック14の各面は通気性の素材できているので、該バック14内に送られてくる空気をバック外部に排出することができる。
【0011】
また、前記エンジン12の出力軸12bの回転動力は、自在継手41を経由してモーア6の入力プーリ33の駆動軸33aに伝えられる。該駆動軸33aに固着した入力プーリ33が回転するとタイミングベルト34により一方の刈刃5の駆動軸35aに固着したプーリ35は入力プーリ33と同一方向に回転する。
また、操縦席11の後方に立設された一対のロプス18,18とコレクタバック14の両側面間には一対のコレクタ昇降リンク19,19が取り付けられ、昇降シリンダ28のピストンを伸縮駆動することにより昇降操作する構成となっている。また前記コレクタ昇降リンク19,19のコレクタバック14の両側面への取付部は安全のためにリンクカバー21で覆う構成となっている。
【0012】
次に図2に示す本実施例のリヤディスチャージタイプのモーア6の動力伝動構成を説明する。
本実施例のモーア6は、左右の刈刃5,5が矢印R1,R2方向に互いに逆向きに回転する構成である。駆動軸33aと刈刃駆動軸35a,37bは、平面視で駆動軸33aを頂点とした二等辺三角形の各コーナ位置に配置されている。
【0013】
先に述べたように平面視で中央部の入力プーリ33の駆動軸33aから左右の刈刃5,5の内の一方の刈刃5の駆動軸35aと一体のプーリ35をベルト34により駆動させる。前記一方の刈刃5の駆動軸35aから他方の刈刃5の駆動軸37aにはギア機構を介して伝動軸36により動力が伝達される。また、入力プーリ33,35間に掛け渡すタイミングベルト34には、略中央部にテンションプーリ33tが設けられており、動力伝達を制御できる。また、タイミングベルト34を掛け渡すプーリ35は、タイミングベルト34のメンテナンス性を保つために伝動軸36よりも高位置にある。
【0014】
左右の刈刃5,5は、約90度の位相ずれを保つために、図3に示すような動力伝達機構を備えている。すなわち、モーアデッキ38の上面に、軸受ケース20L,20Rが立設され、一方の軸受ケース20Rの上面を刈刃駆動軸35aが貫通して突設され、両軸受ケース20L,20R間に伝動軸36を架設している。さらに、図3に示すように、モーアデッキ38の上面と軸受ケース20L,20Rと伝動軸36に囲まれた空間に、芝草排出通路40を膨出させて、この芝草排出通路40の後部は、伝動軸36よりも高く形成されてダクト26に連通する構成となっている。
【0015】
そして、駆動軸33aからの駆動力をタイミングベルト34を経由して一方の駆動軸35aに伝達され、該駆動軸35aの駆動力はベベルギア35a1,35a2から伝動軸36に伝達され、さらに伝動軸36からベベルギア37a1,37a2を介し他方の刈刃5の駆動軸37aに伝動される。
【0016】
従来技術に、左右の刈刃が共にプーリとタイミングベルトを用いて互いに逆回転する位相を保つ刈刃動力伝達機構を用いる構成があるが、タイミングベルトの取り回しが複雑であるだけでなく、ベルト張力の調整が必要であったり、左右の刈刃の衝撃やベルトの摩耗によりタイミングベルトが刃飛びし、徐々に左右の刈刃の位相がずれ、該刈刃同士が干渉するおそれがあった。
しかし、本実施例の構成は一方の刈刃5から他方の刈刃5にギア伝動機構で動力伝動されるため上記従来技術の問題点は解消され、しかも比較的低コストで刈刃動力伝達機構を構成できる。
【0017】
また、図4に刈刃5の先端側の平面図(図4(a))と斜視図(図4(b))を示し、図4(c)に一対の刈刃5,5のオーバラップ代Sを説明する平面図を示す。各刈刃5のストッパ5c付き先端部5aを基部5bとは別体とし、基部5bに対して先端部5aを回動自在に取り付けている。
【0018】
従って、一対の刈刃5,5の位相がずれ、刈刃5,5同士が干渉する状態になると、先端部5aが基部5bに対して回動して逃げるため、モーア6の伝動部位の二次破損を防止することができる。また、万一刈刃5の先端部5aが壊れても、その部分を交換するだけで良いのでメンテナンス性も優れている。
なお、刈刃基部5bの一方の側面にはストッパ5cを設けているので、刈刃先端部5aの回動は刈刃5,5の回転方向(矢印R1,R2方向)にしか回動しないようになっている。
【0019】
上記構成で、モーアデッキ38内に入り込んだ芝草は前記一対の刈刃5,5によって刈り取られ、モーアデッキ38内の2つの排草路39,39を通って左右方向の中央で合流して芝草排出通路40及びダクト26を順次通過して車体後方にあるコレクタバック14に回収される。
【0020】
また、車体フレーム2に一端部を回動中心として連結したアーム42の他端に前記モーア6の後端部が回動自在に連結し、車体フレーム2に一端部を回動自在に連結したモーア昇降シリンダ(図示せず)のピストンロッドがアーム42の後端部に連結しており、更にモーア6の前端部が車体フレーム2にアーム43によって回動自在に支持されいる。従ってモーア昇降シリンダのピストンロッドの伸縮によりモーア6が上下動自在となっている。
【0021】
また、一対のコレクタ昇降リンク19,19が昇降シリンダ28により上昇すると、図1に示すようにコレクタバック14の蓋14aが蓋開閉用シリンダ22のピストン伸長により開放するので、コレクタバック14の内部の芝草が外部に落下する。
【0022】
さらに、コレクタバック14のリフト・ダンプ制御機構は次のような制御機構を設ける構成となっている。
図示しないがコレクタバック14のリフト位置検出センサ14bとダンプ位置検出センサ14cと、蓋開閉用シリンダ22及び左右一体の昇降シリンダ28の作動用に電磁バルブを設け、前記両センサ14b,14cと両シリンダ22,28を電磁バルブで制御するためのコントローラを設ける。さらにコレクタバック14のリフト用及びダンプ用のスイッチの他に、両シリンダ22,28が、各々の最大伸長位置まで自動的に作動するワンタッチ用のスイッチ44を設けている。
【0023】
こうして、コレクタバック14のリフト用又はダンプ用のスイッチによって任意の位置でコレクタバック14をリフト又はダンプができるだけでなく、ワンタッチスイッチ44により一操作でコレクタバック14をダンプ位置まで一挙に移動可能となる。また、前記コレクタバック14が所定の高さ以上にある時にワンタッチスイッチ44を押した時には、コレクタバック14を格納状態へ復帰させる構成となっている。
【0024】
なお、前記ワンタッチスイッチ44の別形態としては、前記コレクタバック14のリフトとダンプの位置設定スイッチの他に排出スイッチと格納スイッチを設け、排出スイッチと格納スイッチを組み合わせて、一操作で任意の位置に草を排出できる構成としても良い。
【0025】
コレクタバック14のリフト用又はダンプ用のスイッチによって任意の位置でコレクタバック14をリフト又はダンプができるだけでなく、前記排出スイッチのオンで設定した位置まで自動的にコレクタバック14をリフト及びダンプする機能を持たせ、前記格納スイッチで自動的にコレクタバック14を格納位置まで格納する機能を持たせる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明のモーアを備えた乗用芝刈機は、家庭用、産業用の乗用芝刈機として有用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施例のモーアを備えた乗用芝刈機の側面図である。
【図2】図1のモーアの刈刃動力伝動構成の概略平面図である。
【図3】図1のモーアの刈刃動力伝動構成の概略図である。
【図4】本発明の実施例のモーアが備える刈刃の先端側の構造を示す平面図(a)と斜視図(b)である。また、図4(c)には該刈刃のオーバラップ代を示す。
【符号の説明】
【0028】
1 乗用型芝刈機 2 車体フレーム
3 前輪 4 後輪
5 刈刃 5a 刈刃先端部
5b 刈刃基部 5c ストッパ
6 モーア 7 フロア
8 ステアリングコラム 10 ハンドル
11 操縦席 12 エンジン
12a 出力軸 12b 出力軸
13 HST 14 コレクタバック
14a 蓋 14b リフト位置検出センサ
14c ダンプ位置検出センサ 15 ミッションケース
16 PTO軸 18 ロプス 19 コレクタ昇降リンク 20R,20L 軸受ケース
21 リンクカバー 22 蓋開閉用シリンダ
26 芝草搬送用のダクト 28 昇降シリンダ
30 ポータルタイプチェーンケース 33,35 プーリ
33a 駆動軸 33t テンションプーリ 34 タイミングベルト 35a,37a 刈刃駆動軸
35a1,35a2 ベベルギア 36 伝動軸
37a1,37a2 ベベルギア 38 モーアデッキ
39 排草路 40 芝草排出通路
41 自在継手 42,43 アーム
44 ワンタッチスイッチ




 

 


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